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SEMAT Japan Chapter紹介
鷲崎 弘宜早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング
研究所Twitter: @Hiro_Washi [email protected]
http://www.washi.cs.waseda.ac.jp/
2013 年 6 月 25 日 第一回 SEMAT カーネル勉強会
Software Engineering Methods and Theory
• 2009 年 9 月 創設 http://semat.org/
Ivar Jacobson Bertrand Meyer Richard Soley
• カーネル+記述言語の構築• コミュニティ醸成 : ICSE 併設 WS 、地域支
部 2
• 2013 年 4 月設立 http://www.semat.jp/
鷲崎弘宜 石川冬樹 川口恭伸 久保秋真 小林展英
高橋一貴 平鍋健児 森崎修司 吉村健太郎
• SEMAT のアイディア啓蒙・検証・拡張• コミュニティ醸成、データ収集、 プラクティス・理
論 3
ビジョン( SEMAT Japan より)
4
開発の現場が、勘や経験であふれていませんか。
立場、組織、ドメイン、産学の違いを越えて議論し、共通に理解し、実践し、積み重ねていくための 言葉 と 場所 を。
現場とアカデミアが手を携え、理論的基盤を。
SEMAT とは
SEMAT Japan ChapterExecutive Committee ほか
2013 年 6 月 25 日 第一回 SEMAT カーネル勉強会
経緯 : UP から EssUP 、 SEMAT へ
• Unified Process ‘98-– ユースケース駆動– 反復型– アーキテクチャ中心
• EssUP ‘08-– UP の軽量化、アジャイル開発の影響– プロセスカスタマイズ、カードのアイディア– Lv1: Kernel– Lv2: Essential Practice (アーキテクチャ、反復、
ユースケース、コンポーネント、プロダクト)– Lv3: Advanced Practice (プロダクトライン、アス
ペクト指向・・・)6
UP
EssUP
SEMAT
ObjectoryProcess
‘09 SEMAT 行動宣言(行動の呼びかけ)
• ソフトウェアエンジニアリングの現状– 言葉の流行、エンジニアリングというよりファッション– 理論的基礎を欠く– 非常に多くの方法論とその派生であふれている– 信頼できる実験的評価と妥当性確認を欠く– 産業界の実践と学界の研究の乖離
• 堅固な理論および検証された原則とベストプラクティスに基づいて、ソフトウェアエンジニアリングを再建– 合意された要素、特定用途に拡張可能なカーネル– 技術の問題と人の問題– 産業界、学界、研究者、ユーザ– 要求と技術の変化に応じて追随できる拡張性
7
’10 ビジョン声明• ソフトウェア開発における共通基盤
– 開発活動において普遍的な必須要素のカーネル– 手法やプラクティスを記述するためのシンプルな
言語
8出典 : Essence – Kernel and Language for Software Engineering Methods (2013 Feb)
カーネル
• エッセンス(カーネル+言語)が OMG提案承認、標準化へ
– Essence – Kernel and Language for Software Engineering Methods
• 「仕事で扱うこと」と「行うこと」の概念– 開発の進捗や取り組みの健全性を推論し判断– 手法とプラクティスの改善、組立、比較基盤– 拡張、アクション、実践可能
9Ivar Jacobson, et al.著 , ソフトウェアエンジニアリングのエッセンス : SEMAT カーネル , http://www.semat.jp/publications
図4. カーネルはカードとして実際に手に取って用いることができる
構想
スコープ定義
一貫性・体系化
受理可能
同意
実現
ソフトウェアシステムが機会に対応するためにすべ
き
こととステークホルダを満足させるためにすべ
きこと
良い要求は...
・現実的なニーズにマッチしている
・スコープが明確になっている
・一貫性があって体系化されている
・開発推進を手助けしてくれる
要求
関係者の特定
代表者の選定
活動の協業
合意形成
展開合意
利用満足
ソフトウェアシステムに影響を与えたり、受けたりする人、グループ、組織
健全なステークホルダーは...・ソフトウェアシステムに関与するグループや 組織の代表者・ステークホルダ間で約束した役割を果たす・要求の合意形成のために協力する・ソフトウェアシステムの恩恵を受ける
ステークホルダ
課題の識別解決策の方向付け価値の設定解決策決定課題解決利益獲得
ソフトウェアシステムを開発、あるいは更新するため
の理由になり得る十分な状況
良い機会は...
・ソフトウェアシステムで解決すべき機会が
特定されている
・ソフトウェアシステム導入の価値が定義されて
いる・QCDに見合ったソフトウェアシステムが
導入されている
・明確な利益を生み出すことができる
機会
カーネルとアジャイル開発
• アジャイル宣言における「価値」を支持– プロセスやツールよりも、個人や個人間の対話に価値
– 開発方法論よりも、仕事の仕方およびチームの責務遂行に価値
• アジャイルなどの既存の開発方法論と競合しない– 方法論の拡張や以降の支援
10Ivar Jacobson, et al.著 , ソフトウェアエンジニアリングのエッセンス : SEMAT カーネル , http://www.semat.jp/publications
Moving forward - その先へ!
• プラクティス– エッセンス利用ガイド、プラクティスライブラ
リ–ツール、教育
• 理論– ソフトウェアエンジニアリングの「一般性理論」– プラクティスに特化した研究
• コミュニティ– US 法人設立、支部拡大–出版( Essence本、論文誌特集号)
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課題
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