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1 高精度放射線治療システム Radiotherapy system 平成27年12月 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター

Radiotherapy system2-5 ポータルイメージング装置(EPID) 2 式 2-6 画像誘導放射線治療システム(IGRT) 2 式 2-7 呼吸監視システム 2 式 2-8 付属 2-8-1

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高精度放射線治療システム

Radiotherapy system

仕 様 書

平成27年12月

地方独立行政法人大阪府立病院機構

大阪府立成人病センター

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Ⅰ.仕様書概要説明

1 調達の背景及び目的

近年になり放射線治療の技術は著しい進歩を遂げ、がん治療における放射線治療の需要は

拡大している。その様な中で高精度放射線治療の採用によりがんの治癒率も非常に高くなり、今

や高精度放射線治療を行うことは必須であると言っても過言ではない。当センターは、外部放射

線治療装置(リニアック治療装置)が 2 台稼働しているが、今回、病院建替えに伴い放射線治療

装置を3台導入し、さらに高精度放射線治療に対応する設備を導入することで、当センターの放

射線がん治療設備を充実させ、地域のがん診療に貢献するともに、病院経営にも大きく寄与す

ることを目的とする。

2調達物品名及び構成内訳

高精度放射線治療システム 1 式

(内訳)

下記の構成品目は、あくまでも最低必要な品目である。本システムの目的を実現するために、当

然必要と判断される付属品・構成品・接続機器等があれば本調達に含むものとする。

1 高精度放射線治療装置(№1) 1 式

1-1 医療用加速装置本体 1台

1-2 治療寝台 1台

1-3 操作コンソール 1式

1-4 マルチリーフコリメータ(MLC) 1式

1-5 ポータルイメージング装置(EPID) 1式

1-6 画像誘導放射線治療システム(IGRT) 1式

1-7呼吸監視システム 1式

1-8付属品 1式

1-8-1 レーザポインター 1式

1-8-2 監視システム(治療室・待合) 1式

1-8-3 インターフォンシステム 1式

1-8-4 X線用ウェッジフィルタ 1式

1-8-5天吊り患者確認用モニタ 1式

1-8-6BGM機器 1式

2 高精度放射線治療装置(№2、№3) 2 式

2-1医療用加速装置本体 2台

2-2治療寝台 2台

2-3 操作コンソール 2式

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2-4 マルチリーフコリメータ(MLC) 2式

2-5 ポータルイメージング装置(EPID) 2式

2-6 画像誘導放射線治療システム(IGRT) 2式

2-7呼吸監視システム 2式

2-8付属品 2式

2-8-1 レーザポインター 2式

2-8-2 監視システム(治療室) 2式

2-8-3 インターフォンシステム 2式

2-8-4 X線用ウェッジフィルタ 2式

2-8-5天吊り患者確認用モニタ 2式

2-8-6 BGM機器 2式

3 放射線治療データマネージメントシステム 1 式

3-1 データベース用サーバー 1式

3-2 リニアック用ワークステーション 1式

3-3 データ編集用ワークステーション 1式

4放射線治療計画装置 1 式

4-1放射線治療計画装置 1式

4-2放射線治療計画ソフトウェア 1式

5患者 DB 1 式

5-1患者 DB 1式

6放射線治療情報システム 1 式

6-1放射線治療情報システム 1式

6-2基本事項 1式

6-3開発および支援体制 1式

6-4保守体制 1式

6-5 セキュリティ対策 1式

6-6 データ移行と廃棄 1式

6-7 ハードウェア構成 1式

6-8機能構成 1式

7放射線品質管理機器 1 式

7-1 リファレンス線量計 1式

7-2 3次元水ファントムシステム 1式

7-3 1次元水ファントムシステム 1式

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7-4 2次元線量分布検証システム 1式

7-5幾何学的評価システム 1式

7-6独立 MU計算ソフトウェア 1式

7-7電離箱式サーベイメータ 1式

7-8放射線治療モニタリングシステム 1式

7-9 IMRT検証用ファントム 1式

7-10水等価ファントム 1式

7-11呼吸同期評価用ファントム 1 式

7-12全身照射用ベッド 1式

7-13大型乾燥保管箱 1式

7-14気圧計・温度計 1式

7-15頭頸部肩固定具 1式

7-16骨盤部固定具 1式

7-17頭頸部固定具 1式

7-18挙上台 1式

7-19 サポート用ソフトパッド 1式

7-20吸引式クッション 1式

7-21 CT電子密度ファントム 1式

7-22放射線治療計画支援システム 1式

以上、搬入,据付,配管,配線,ネットワーク接続、調整等を含む

3技術的要件の概要

(1) 本調達物品に係る性能・機能および技術等(以下「性能等という。」)の要求要件(以下「技術

的要件」という。)は本仕様書に示すとおりである。

(2) 技術的要件は全て必須の要求要件である。

(3) 必須の要求要件は、当センターが必要とする最低限の要求要件を示しており、入札機器の

性能等がこれを満たしていないとの判定がなされた場合には不合格となり落札決定の対象か

ら除外する。

(4) 入札機器の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は、提出された技術審査資

料の内容を審査して行う。

4 その他

(1) 仕様に関する留意事項

① 入札機器のうち医療機器に関しては、入札時点で医薬品医療機器等法に定められている製

造の承認を得ている物品であること。 納入時点で同等以上の性能を有する装置が医療機器と

なった場合、納入前にその性能が入札機種の性能と同等以上であることを示す書類を提出して、

当センターの承認を得た上で、新しい医療機器を納入すること。

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② 医療機器以外に関しては、入札時点で製品化されていることを原則とする。 ただし、入札

時に製品化されていない物品で応札する場合は、技術的要件を満たすことが可能な旨の説明

書、開発計画書、納期に間に合うことの根拠を十分に説明できる資料及び確約書等を提出する

こと。

③ 提出資料等に関する照会先を明記すること。

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Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件

(性能、機能に関する要件)

1. 高精度放射線治療装置(№1)は、以下の条件を満たすこと。

医療用加速装置は、医療用加速装置本体、治療寝台、操作コンソール、マルチリーフコリメー

タ(以下「MLC」という)、強度変調放射線治療システム(以下「IMRT システム」という。)、ポータル

イメージング装置(以下「EPID」という。)、画像誘導放射線治療システム(以下「IGRT システム」と

いう。 )及び付属品から構成され、以下の要件を満たすこと。また、治療計画装置や治療

RIS,PACSなどと接続されていること。

1-1 医療用加速装置本体は、以下の要件を満たすこと。

1-1-1加速装置の構造及び加速方式は、以下の要件を満たすこと。

1-1-1-1 加速器は、直線形加速器であること。

1-1-1-2 加速管の構造は、定在波型又は進行波型であること。

1-1-1-3 高周波発生源は、クライストロン又はマグネトロンを使用していること。

1-1-1-4 加速電子偏向方式は、270度ベンディング方式であること。

1-1-1-5 電子銃は三極管又は二極管であること。

1-1-1-6 ターゲットは、原子番号が 25以上の重金属で製造されていること。

1-1-1-7 プロファイルについて、Representative Beam Dataの許容値に入ることを保証する

機能を有していること。

1-1-2本体駆動及び機械的精度は、以下の要件を満たすこと。

1-1-2-1 ガントリ回転中心精度は、半径 0.5mm 以下の球内であること。

1-1-2-2 ガントリ回転範囲は、360°以上であること。

1-1-2-3 ガントリ回転制御が可能であり、その精度は、±0.5°以内であること。

1-1-2-4 コリメータ回転精度は、半径0.5mm以下の球内であること。

1-1-2-5 コリメータ回転範囲は、±90°以上であること。

1-1-2-6 定位放射線治療並びに IMRT、強度変調回転放射線治療(以下「VMAT」とい

う。)への対応が可能であること。

1-1-2-7 ガントリ・コリメータ及び治療台のトータルアイソセンタ回転中心精度は、半径

0.75mmの球内であること。

1-1-3 線量モニタ部は、以下の要件を満たすこと。

1-1-3-1 モニタ線量計の構造は、完全密封型であるか、若しくは開放型の場合は大気補

正が可能であること。

1-1-3-2 モニタ線量計は、主・副構成の独立 2系統であること。

1-1-3-3 主線量モニタの他、バックアップとして副線量モニタによる照射の停止機能を有

すること。

1-1-3-4 線量モニタ表示は、5桁まで表示可能であること。

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1-1-3-5 照射毎にキャリブレーションを行う機能を有すること。

1-1-3-6 モニタ線量計の再現性は、±1%又は 1MU以内であること。

1-1-3-7 モニタ線量計の直線性は、5 から 999MU までの間の積算線量に対して、±1%又

は 1MU以内であること。

1-1-3-8 ガントリ角度、0°から 360°のどの角度においても線量測定システムの精度は±

1.5%以内であること。

1-1-4 X線出力は、以下の要件を満たすこと。

1-1-4-1 X線の出力エネルギーは、4、6、10MVの3種類のエネルギーを切替えて出力が

可能であること。

また、MVイメージ取得にのみ使用可能なイメージング用 2.5MVのX線の出力が

可能であること。

1-1-4-2 平坦化されたX線の出力線量率は、アイソセンタ位置でX線6MV以上の場合

500MU/min以上、4MVの場合200MU/min以上であること。

また、非平坦化の高線量率モードを有し、出力線量がアイソセンタ位置でX線は

6MVの場合 1400MU/min以上、10MVの場合は、2200MU/min以上であること。

1-1-4-3 線量率は、5ステップ以上のステップ可変方式であること。

1-1-4-4 X線の最大照射野は、40cm×40cm以上であること。

1-1-4-5 平坦化されたX線の平坦度は、±3%以下であること。

1-1-4-6 対称度は、2%以下であること。

1-1-4-7 主コリメータのX線透過率は、0.5%以下であること。

1-1-4-8 コリメータは非対称独立駆動機能を有し、いずれかのコリメータの駆動範囲が-10

~+20㎝以上であること。

1-1-4-9 主コリメータが照射野形状に合わした形で追尾する機能を有すること。

1-1-4-10 金属ウェッジを使用せずに、主コリメータの駆動で行うダイナミックウェッジ(仮想

ウェッジフィルタまたは動的楔状フィルタ)機能を有すること。

1-1-5 電子線出力は、以下の要件を満たすこと。

1-1-5-1 電子線の出力エネルギーは、6,9,12,15,18MeVの5種類のエネルギーを切替えて

出力が可能であること。

1-1-5-2 出力線量率は、400MU/min以上であること。

1-1-5-3 電子線の最大照射は、25cm×25cm以上であること。

1-1-5-4 平坦化された電子線の平坦度は、±5%以下であること。

1-1-5-5 対称度は、2%以下であること。

1-1-5-6 5種類以上の電子線コーンを有すること。

1-1-5-7 X線含有率は、全てのエネルギーにおいて 5%以下であること。

1-1-5-8 内照射ガイド径:φ60,80,60×60,80×80,100×100mm(先端角度 0°)の電

子線コーンを有すること。

1-1-6 回転照射(原体照射)は、以下の要件を満たすこと。

1-1-6-1 回転範囲は、360°以上であること。

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1-1-6-2 CW、CCW双方向回転機能を有すること。

1-1-6-3 回転原体照射(Dynamic Conformal Arc)に対応した照射が可能であること。

1-1-6-4 角度当たりの線量率は最大10MU/度以上で、自動設定機能を有すること。

1-1-6-5 後述(1-4 項)の MLC を用いて、照射角度毎に設定された開度データを使用する

機能を有すること。

1-2 治療寝台は、以下の要件を満たすこと。

1-2-1 治療寝台の構造は、フロア型であること。

1-2-2 アイソセンタ回転範囲は、±95°以上であること。

1-2-3 アイソセンタ回転中心精度は、半径 1mm以下の球内であること。

1-2-4 天板の構造・寸法は、カーボンファイバ製で、幅 50cm×長さ 200cm以上であること。

1-2-5 上下駆動範囲は、最低位置は床から77cm以下、最高位置はアイソセンタ位置から

30cm以上の駆動域であること。

1-2-6 前後移動範囲は、前後 90cm以上であること。

1-2-7 左右移動範囲は、±24cm以上であること。

1-2-8 治療台の天板は、6 軸駆動でかつ自動で角度補正が可能な機能を有すること。また、

左右・前後の移動は手動でも制御する機能を有すること。

1-2-9 治療寝台上下移動、前後移動、左右移動、アイソセンタ回転角度をデジタル表示する

機能を有すること。

1-2-10 後方からの照射に対して、対向二門照射、回転照射に対応した天板構造であること。

1-3 操作コンソールは、以下の要件を満たすこと。

1-3-1 安全確保のため、インターロック機能を備え、内容を表示することができること。

1-3-2 3 項に記載の放射線治療データマネージメントシステムと接続して、治療パラメータの

セットアップ、照合ができること。

1-3-3 多門照射等で、門ごとに照射室に入ることなく治療が可能な機能を有すること。

1-4 装置本体に直接固定される MLCは、以下の要件を満たすこと。

1-4-1 腫瘍の形状に合わせた不整形照射野を作成し、照射を行える機能を有すること。

1-4-2 極小不整型照射野に対し、アイソセンタ位置で 2.5mm以下の内蔵型MLCを 40対(80

枚)以上有し、頭部の定位照射を行える機能を有すること。

1-4-3 各リーフは独立して駆動し、センターオーバ量が、15cm以上であること。

1-4-4 MLCの駆動方式は、直線駆動であること。

1-4-5 MLCの駆動速度は、最速25mm/sec以上であること。

1-4-6 MLC位置精度は、±1mm以内であること。

1-4-7 治療中に、各リーフ位置制御の設定位置が 0.2mm以上違った場合は、インターロック

で停止する機能を有すること。

1-4-8 4 項記載の放射線治療計画装置にて作成した不整形照射野、原体照射及び IMRT、

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VMATの開度データによりリーフ開度を設定する機能を有すること。

1-5 EPIDは、以下の要件を満たすこと。

1-5-1 画像検出器は医療用加速装置本体に取り付けられ、治療用X線を用いて画像取得す

る機能 を有すること。

1-5-2 画像検出器は、患者セットアップの支障にならないように、電動で照射架台に収納す

る構造であること。

1-5-3 画像検出器は、アモルファスシリコン製でフラットパネル検出器であること。

1-5-4 画像の最大撮影サイズは、アイソセンタで 400mm×300mm以上であること。

1-5-5 濃度分解能は 14bit以上であること。

1-5-6 EPIDディテクターに対する衝突インターロック機能を有すること。

1-5-7 二重曝射による画像取得機能を有すること。

1-5-8 基準画像(DRR画像)とEPID画像の位置ズレ量を計算することが可能なこと。

1-5-9 治療中の画像を取得する機能を有すること。

1-5-10 画像取得の解像度は、1024×768以上であること。

1-5-11 画像強調、拡大、回転、距離測定の画像処理機能を有すること。

1-5-12 IMRT の QA のために、4 項記載の放射線治療計画装置で作成した予測画像

(Prediction Image)と EPIDで取得された画像を比較し、IMRTのQAが簡便に行える機

能を有すること。

1-6 IGRTシステムは、以下の要件を満たすこと。

1-6-1本体搭載型kV イメージングシステムは、以下の要件を満たすこと。

1-6-1-1 本体搭載型kV イメージングシステムは、2方向から撮影・透視が可能なシステム

であること。

1-6-1-2 140KV以下のX線撮影が可能なX線管球を有すること。

また、X線管球は遠隔で自動収納が可能なこと。

1-6-1-3 X線システムの検出器は、有効視野 200mm×200mm 以上のフラットパネル検出

器であること。

1-6-1-4 透視モード、撮影モードによる画像取得が可能なこと。

1-6-1-5 DRR画像を参照画像として位置照合が可能であり、照合で得られたセットアップ誤

差値に基づき、治療寝台を遠隔で修正可能なこと。

1-6-1-6 本体搭載型において、コーンビームCT画像の取得が可能なこと。

1-6-1-7 計画用 CT画像を参照画像として位置照合が可能であり、照合で得られたセットア

ップ誤差値に基づき、治療寝台を遠隔で修正可能なこと。

1-6-1-8 ガントリ回転による幾何学的誤差を取得し、アイソセンタ位置を補正することにより、

取得した IGRT画像の中心誤差が 0.75mm以内であること。

1-6-1-9 呼吸位相情報を取込みながらコーンビーム CT データを取得し、呼吸位相が同一

な画像データを集めて再構成画像を作成する機能を有していること。

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1-6-1-10 照射中に設定された任意のタイミングで kV イメージングによる画像取得が可能

であること。

1-7 呼吸監視システムは、以下の要件を満たすこと。

1-7-1 高精度放射線治療装置、及び放射線治療計画用 X 線CT装置に赤外線カメラを使っ

た患者呼吸監視機能をそれぞれ有すること。

1-7-2 放射線治療計画用 X線CT装置において CT同期撮影が行え、任意の呼吸位相に応

じた画像が得られること。

1-7-3 再構成した画像は動画で観察できること。

1-7-4 4項・放射線治療計画装置上で、呼吸位相を考慮したプランが可能であること。

1-7-5 患者体表のマーカを赤外線カメラで追跡して患者呼吸位相をモニタする機能を有する

こと。

1-7-6 モニタした呼吸位相によってビームの ON/OFFによる間欠照射が可能であること。

1-8 付属品は、以下の要件を満たすこと。

1-8-1 レーザポインター(天井、サイド、サジタル)は、遠隔微調整機能を有すること。

1-8-2 操作室から治療室内及び待合の患者の状態を観察するための監視システムを有する

こと。

1-8-3 操作室と治療室間のインターフォンシステムを有すること。

1-8-4 X線用ウェッジフィルタ(15°、30°、45°、60°)を有すること。

1-8-5 治療室内に天吊り患者確認用モニタを 2台有すること。

1-8-6 治療操作室にBGM機器を有すること。

2. 高精度放射線治療装置(№2、№3)は、以下の条件を満たすこと。

医療用加速装置は、医療用加速装置本体、治療寝台、操作コンソール、MLC、IMRTシステム、

EPID、IGRT システム及び付属品から構成され、以下の要件を満たすこと。また、治療計画装置

や治療 RIS,PACSなどと接続されていること。

2-1 医療用加速装置本体は、以下の要件を満たすこと。

2-1-1 加速装置の構造及び加速方式は、以下の要件を満たすこと。

2-1-1-1 加速器は、直線形加速器であること。

2-1-1-2 加速管の構造は、定在波型又は進行波型であること。

2-1-1-3 高周波発生源は、クライストロン又はマグネトロンを使用していること。

2-1-1-4 加速電子偏向方式は、270度ベンディング方式であること。

2-1-1-5 電子銃は三極管又は二極管であること。

2-1-1-6 ターゲットは、原子番号が 25以上の重金属で製造されていること。

2-1-1-7 プロファイルについて、Representative Beam Dataの許容値に入ることを保証する

機能を有していること。

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2-1-2 本体駆動及び機械的精度は、以下の要件を満たすこと。

2-1-2-1 ガントリ回転中心精度は、半径 0.5mm以下の球内であること。

2-1-2-2 ガントリ回転範囲は、360°以上であること。

2-1-2-3 ガントリ回転制御が可能であり、その精度は、±0.5°以内であること。

2-1-2-4 コリメータ回転精度は、半径 0.75mm以下の球内であること。

2-1-2-5 コリメータ回転範囲は、±90度以上であること。

2-1-2-6 定位放射線治療並びに IMRT、VMATへの対応が可能であること。

2-1-2-7 ガントリ・コリメータ及び治療台のトータルアイソセンタ回転中心精度は、半径

0.75mmの球内であること。

2-1-3 線量モニタ部は、以下の要件を満たすこと。

2-1-3-1 モニタ線量計の構造は、完全密封型であるか、若しくは開放型の場合は大気補

正が可能であること。

2-1-3-2 モニタ線量計は、主・副構成の独立 2系統であること。

2-1-3-3 主線量モニタの他、バックアップとして副線量モニタによる照射の停止機能を有

すること。

2-1-3-4 線量モニタ表示は、5桁まで表示可能であること。

2-1-3-5 照射毎にキャリブレーションを行う機能を有すること。

2-1-3-6 モニタ線量計の再現性は、±1%又は 1MU以内であること。

2-1-3-7 モニタ線量計の直線性は、5 から 999MU までの間の積算線量に対して、±1%又

は 1MU以内であること。

2-1-3-8 ガントリ角度、0°から 360°のどの角度においても線量測定システムの精度は±

1.5%以内であること。

2-1-4 X線出力は、以下の要件を満たすこと。

2-1-4-1 X線の出力エネルギーは、4、6、10,15MVの4種類のエネルギーを切替えて出力

が可能であること。

また、MVイメージ取得にのみ使用可能なイメージング用 2.5MVのX線の出力が可

能であること。

2-1-4-2 平坦化されたX線の出力線量率は、アイソセンタ位置でX線6MV以上の場合

500MU/min以上、4MVの場合200MU/min以上であること。

また、非平坦化の高線量率モードを有し、出力線量がアイソセンタ位置でX線は

6MVの場合 1400MU/min以上、10MVの場合は、2200MU/min以上であること。

2-1-4-3 線量率は、5 ステップ以上のステップ可変方式であること。

2-1-4-4 X線の最大照射野は、40cm×40cm以上であること。

2-1-4-5 平坦化されたX線の平坦度は、±3%以下であること。

2-1-4-6 対称度は、2%以下であること。

2-1-4-7 主コリメータのX線透過率は、0.5%以下であること。

2-1-4-8 コリメータは非対称独立駆動機能を有し、いずれかのコリメータの駆動範囲が-10

~+20㎝以上であること。

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2-1-4-9 主コリメータが照射野形状に合わした形で追尾する機能を有すること。

2-1-4-10 金属ウェッジを使用せずに、主コリメータの駆動で行うダイナミックウェッジ(仮想

ウェッジフィルタまたは動的楔状フィルタ)機能を有すること。

2-1-5 電子線出力は、以下の要件を満たすこと。

2-1-5-1 電子線の出力エネルギーは、6,9,12,15,18MeV の 5 種類のエネルギーを切替え

て出力が可能であること。

2-1-5-2 出力線量率は、400MU/min以上であること。

2-1-5-3 電子線の最大照射は、25cm×25cm以上であること。

2-1-5-4 平坦化された電子線の平坦度は、±5%以下であること。

2-1-5-5 対称度は、2%以下であること。

2-1-5-6 5種類以上の電子線コーンを有すること。

2-1-5-7 X線含有率は、全てのエネルギーにおいて 5%以下であること。

2-1-6 回転照射(原体照射)は、以下の要件を満たすこと。

2-1-6-1 回転範囲は、360°以上であること。

2-1-6-2 CW、CCW双方向回転機能を有すること。

2-1-6-3 回転原体照射(Dynamic Conformal Arc)に対応した照射が可能であること。

2-1-6-4 角度当たりの線量率は最大 10MU/度以上で、自動設定機能を有すること。

2-1-6-5 後述(2-4 項)の MLC を用いて、照射角度毎に設定された開度データを使用する

機能を有すること。

2-2 治療寝台は、以下の要件を満たすこと。

2-2-1 治療寝台の構造は、フロア型であること。

2-2-2 アイソセンタ回転範囲は、±95°以上であること。

2-2-3 アイソセンタ回転中心精度は、半径 1mm以下の球内であること。

2-2-4 天板の構造・寸法は、カーボンファイバ製で、幅 50cm×長さ 200cm以上であること。

2-2-5 上下駆動範囲は、最低位置は床から 77cm 以下、最高位置はアイソセンタ位置から

30cm以上の駆動域であること。

2-2-6 前後移動範囲は、前後 90cm以上であること。

2-2-7 左右移動範囲は、±24cm以上であること。

2-2-8 治療台の天板は、6 軸駆動でかつ自動で角度補正が可能な機能を有すること。また、

左右・前後の移動は手動でも制御する機能を有すること。

2-2-9 治療寝台上下移動、前後移動、左右移動、アイソセンタ回転角度をデジタル表示する

機能を有すること。

2-2-10 後方からの照射に対して、対向二門照射、回転照射に対応した天板構造であること。

2-3 操作コンソールは、以下の要件を満たすこと。

2-3-1 安全確保のため、インターロック機能を備え、内容を表示することができること。

2-3-2 3 項に記載の放射線治療データマネージメントシステムと接続して、治療パラメータの

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セットアップ、照合ができること。

2-3-3 多門照射等で、門ごとに照射室に入ることなく治療が可能な機能を有すること。

2-4 装置本体に直接固定される MLCは、以下の要件を満たすこと。

2-4-1 腫瘍の形状に合わせた不整形照射野を作成し、照射を行える機能を有すること。

2-4-2 各リーフは、アイソセンタ位置で 5mm幅以下のリーフを 40対(80枚)以上有すること。

2-4-3 各リーフは独立して駆動し、センターオーバ量が、15cm以上であること。

2-4-4 MLCの駆動方式は、直線駆動であること。

2-4-5 MLCの駆動速度は、最速 25mm/sec以上であること。

2-4-6 MLC位置精度は、±1mm以内であること。

2-4-7 治療中に、各リーフ位置制御の設定位置が 0.2mm 以上違った場合は、インターロック

で停止する機能を有すること。

2-4-8 4 項記載の放射線治療計画装置にて作成した不整形照射野、原体照射及び IMRT、

VMATの開度データによりリーフ開度を設定する機能を有すること。

2-5 EPIDは、以下の要件を満たすこと。

2-5-1 画像検出器は医療用加速装置本体に取り付けられ、治療用X線を用いて画像取得す

る機能を有すること。

2-5-2 画像検出器は、患者セットアップの支障にならないように、電動で照射架台に収納す

る構造であること。

2-5-3 画像検出器は、アモルファスシリコン製でフラットパネル検出器であること。

2-5-4 画像の最大撮影サイズは、アイソセンタで 400mm×300mm以上であること。

2-5-5 濃度分解能は 14bit以上であること。

2-5-6 EPIDディテクターに対する衝突インターロック機能を有すること。

2-5-7 二重曝射による画像取得機能を有すること。

2-5-8 基準画像(DRR 画像)と EPID画像の位置ズレ量を計算することが可能なこと。

2-5-9 治療中の画像を取得する機能を有すること。

2-5-10 画像取得の解像度は、1024×768以上であること。

2-5-11 画像強調、拡大、回転、距離測定の画像処理機能を有すること。

2-5-12 IMRT の QA のために、4 項記載の放射線治療計画装置で作成した予測画像

(Prediction Image)と EPIDで取得された画像を比較し、IMRTのQAが簡便に行える機

能を有すること。

2-6 IGRTシステムは、以下の要件を満たすこと。

2-6-1 本体搭載型kV イメージングシステムは、以下の要件を満たすこと。

2-6-1-1 本体搭載型kVイメージングシステムは、2方向から撮影・透視が可能なシステムで

あること。

2-6-1-2 140KV以下のX線撮影が可能なX線管球を有すること。

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また、X線管球は遠隔で自動収納が可能なこと。

2-6-1-3 X線システムの検出器は、有効視野 200mm×200mm 以上のフラットパネル検出

器であること。

2-6-1-4 透視モード、撮影モードによる画像取得が可能なこと。

2-6-1-5 DRR 画像を参照画像として位置照合が可能であり、照合で得られたセットアップ

誤差値に基づき、治療寝台を遠隔で修正可能なこと。

2-6-1-6 本体搭載型において、コーンビーム CT画像の取得が可能なこと。

2-6-1-7 計画用 CT 画像を参照画像として位置照合が可能であり、照合で得られたセット

アップ誤差値に基づき、治療寝台を遠隔で修正可能なこと。

2-6-1-8 ガントリ回転による幾何学的誤差を取得し、アイソセンタ位置を補正することにより、

取得した IGRT画像の中心誤差が 0.75mm以内であること。

2-6-1-9 呼吸位相情報を取込みながらコーンビーム CT データを取得し、呼吸位相が同

一な画像データを集めて再構成画像を作成する機能を有していること。

2-6-1-10 照射中に、設定された任意のタイミングで kV イメージングによる画像取得が可

能であること。

2-7 呼吸監視システムは、以下の要件を満たすこと。

2-7-1 患者呼吸監視システムを有すること。

2-7-2 患者体表のマーカを赤外線カメラで追跡して患者呼吸位相をモニタする機能を有す

ること。

2-7-3 モニタした呼吸位相によってビームの ON/OFFによる間欠照射が可能であること。

2-8 付属品は、以下の要件を満たすこと。

2-8-1 レーザポインター(天井、サイド、サジタル)は、遠隔微調整機能を有すること。

2-8-2 操作室から治療室内の患者の状態を観察するための監視システムを有すること。

2-8-3 操作室と治療室間のインターフォンシステムを有すること。

2-8-4 X線用ウェッジフィルタ(15°、30°、45°、60°)を有すること。

2-8-5 治療室内に天吊り患者確認用モニタを 2台有すること。

2-8-6 治療操作室にBGM機器を有すること。

3. 放射線治療データマネージメントシステムは、データベース用サーバー、リニアック用ワークステ

ーションとデータ編集用ワークステーションから構成され、以下の要件を満たすこと。

3-1 データベース用サーバーは、以下の要件を満たすこと。

3-1-1 当センター設置の既存放射線治療データマネージメントシステムを最新バージョンに

アップグレードすること。

3-1-2 OSは汎用性の高い Microsoft社製 Windows2012R2 Server 64bit版相当以上のシス

テムであること。

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3-1-3 CPUは、Intel社製 Xeon 2GHz相当以上の性能、機能を有すること。

3-1-4 主記憶容量は、32GB以上であること。

3-1-5 RAID5で構成した、物理容量6TB(実効容量4.8TB)以上のHDDを有すること。

また、1GB以上のネットワークインターフェースを有すること。

3-1-6 データバックアップは、バックアップ装置(LTO5)で、記憶容量 1500/3000GB(自動バ

ックアップ機能付き)を有すること。

3-1-7 ソフトウェアおよびデータのバックアップは自動かつ定期的に実施されること。

3-1-8 ソフトウェアまたはデータの破壊、破損が発見された場合、ただちにバックアップより復

旧できる仕組みであること。

3-1-9 サーバーについては NASを使用した冗長化機能を有すること。

3-1-10 対角 17 インチ以上の液晶 TFT カラーモニタを有すること。

3-1-11 停電時は自動でシステムシャットダウンし、電源を落とすソフトウェアを有すること。

3-1-12 サーバーおよび NASに対して、停電時に 5分間以上の電源供給が可能な無停電電

源装置を設置すること。

3-1-13 新病院で整備される患者 DB、放射線治療情報システム(以下、治療 RIS)、PACS お

よび放射線治療に関わるモダリティと円滑な情報連携ができること。

3-1-14 患者基本情報、治療計画情報、治療結果情報、画像情報を一元管理していること。

3-1-15 放射線治療装置・スタッフ・患者を管理するスケジュール機能を有すること。

3-1-16 放射線治療装置で用いる治療計画データを患者ごとに保存、管理すること。

3-1-17 放射線治療装置と接続し、実施された照射データを患者ごとに保存、管理すること。

3-1-18 治療計画データは、多数門照射のほか IMRTや VMATをサポートすること。

3-1-19 治療パラメータの照合機能を有すること。

3-1-20 画面を構成するウインドウはユーザーが自由に変更する機能を有すること。

3-1-21 システムは日本語に対応すること。

3-1-22 Query/Retrieve機能を有すること。

3-1-23 新病院で整備されるPACS、放射線治療計画支援システム、CT、CRと接続すること。

3-1-24 密封小線源治療計画装置と接続すること。

3-1-25 治療 RISからのスケジュール情報を受信する機能を有すること。

3-1-26 治療 RISに対して実施情報を送信する機能を有すること。

3-1-27 2 項高精度放射線治療装置ともデータ連携が可能であり、本サーバーにてデータを

一元管理すること。

3-1-28 サーバーはラック型であること。

3-2 各高精度放射線治療装置に付属するリニアック用ワークステーションは、以下の要件を満

たすこと。

3-2-1 OSは、 Microsoft社製Windows 7 64bit 相当以上であること。

3-2-2 CPUは、Intel社製 Processor2.26GZ以上の性能、機能を有すること。

3-2-3 主記憶容量は、8GB以上であること。

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3-2-4 物理容量 500GB以上のハードディスクを有すること。

3-2-5 対角 20 インチ以上の液晶 TFT カラーモニタを有すること。

3-2-6 治療設定パラメータの照合機能を有し、一致しない場合は、インターロックが作動する

こと。

3-2-7 治療室内での治療パラメータ、患者セットアップ時の写真表示機能を有すること。

3-3 データ編集用ワークステーションは、以下の要件を満たすこと。

3-3-1 データ編集用ワークステーションは、3台以上有すること。

3-3-2 OSは、 Microsoft社製Windows 7 64bit相当以上であること。

3-3-3 CPUは、Intel社製 Core2 Duo 3GHz 相当以上の性能、機能を有すること。

3-3-4 主記憶容量は、8GB以上であること。

3-3-5 物理容量 500GB以上のハードディスクを有すること。

3-3-6 対角 20 インチ以上の液晶 TFT カラーモニタを有すること。

3-3-7 放射線治療に関する患者カルテ機能を有すること。

3-3-8 治療経過の管理機能を有すること。

3-3-9 患者カルテに患者の顔写真を取り込む機能を有すること。

3-3-10 患者の照射スケジューリング、照射線量管理、治療実施パラメータの記録・管理機能

を有すること。

3-3-11 放射線治療データマネージメントシステムのデータベースを複製し管理する専用のサ

ーバーを有し、データベースのデータの集計、解析が可能なソフトウェアを有すること。

4. 放射線治療計画装置は、以下の条件を満たすこと。

4-1 放射線治療計画装置は、放射線治療計画装置本体、プリンタ装置、無停電電源装置から

構成され、コンベンショナルな治療計画、IMRT や VMAT などの高精度治療計画、高精度治

療計画の検証業務は独立して行えるよう以下の要件を満たすこと。

4-1-1 放射線治療計画装置本体は、当センター既存の治療計画装置6台を最新のものにバ

ージョンアップし、新たに 4台増設すること。

4-1-2 コンピューターOS は、Windows7 64bits を採用しており 4-2 で示す線量計算を行うこと

が可能なこと。

4-1-3 主記憶容量は、32GB以上であること。

4-1-4 容量 500GB以上のハードディスクを有すること。

4-1-5 CPUのクロック周波数は 2.00 GHz以上であること。

4-1-6 対角 23 インチ以上の液晶カラーモニターを有すること。

4-1-7 キーボード及びスクロール機能付マウスを有すること。

4-1-8 無停電電源装置を有し、コンピューターに対して停電時に 5 分間以上電源を供給でき

ること。

4-1-9 A4サイズ以上のカラーレーザープリンターを有し、ネットプリントが可能なこと。

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4-1-10 線量計算時間の短縮を図るために、分散線量計算用のサーバーシステムを有するこ

と。

4-2 放射線治療計画ソフトウェアは、以下の要件を満たすこと。

4-2-1 2次元及び 3次元線量分布計算ができること。

4-2-2 外照射光子線線量計算アルゴリズムは、スーパーポジション相当を含め複数の線量計

算アルゴリズムを搭載しており選択が可能であること。

4-2-3 外照射光子線線量計算にボルツマン輸送方程式を使用した線量計算アルゴリズムを

有すること。

4-2-4 外照射電子線線量計算にモンテカルロ法相当の線量計算アルゴリズムを有すること。

4-2-5 固定照射、回転照射、原体照射治療計画が可能であること。

4-2-6 MLCを使用した不整形照射野の治療計画が可能であること。

4-2-7 体輪郭・内部臓器輪郭の自動抽出機能を有すること。

4-2-8 IMRTの治療計画を行う機能を有すること。

4-2-9 IMRT についてステップアンドシュート方式、スライディングウインドウ方式に対応した治

療計画機能を有していること。

4-2-10 VMATの治療計画を行う機能を 6式以上有すること。

4-2-11 IMRT・VMATの治療計画について、知識ベースでの最適化を行う機能を10式以上有

すること。

4-2-12 知識ベースでの自動輪郭抽出機能を有していること。

4-2-13 4DCTの複数呼吸位相シリーズを使用し治療計画を行う機能を有すること。

4-2-14 1 項、2 項における医療用加速装置に付属された EPID を使用した IMRT の簡易 QA

を行う機能を 2式以上有すること。

4-2-15 生物学的効果を考慮に入れた IMRT 計画の最適化を行う機能を 3 式以上有するこ

と。

4-2-16 生物学的効果を考慮に入れた治療計画の評価ができる機能を 3式以上有すること。

4-2-17 ウェッジ(フィジカル&ダイナミック)、ブロック、ボーラスを使用した治療計画が可能で

あること。

4-2-18 治療中のCBCT画像を用い変形レジストレーション機能を用い解析できる機能を有す

ること。

4-2-19 放射線治療計画に必要なモダリティ画像を新病院に設置されるPACSからオンライン

で取得する機能を有すること。

4-2-20 放射線治療計画装置と放射線治療照合装置を DICOMRT にてオンライン接続するこ

と。

4-2-21 同一画面上で複数のプランデータを表示させることができ、線量表示が可能なこと。

4-2-22 納入後のアフターサポートは リモートメンテナンスを行えるものとし、専門コールセン

ターでのサポートも受けることが可能なこと。また定期的なトレーニングコースを備えている

こと。

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5. 患者 DBは、以下の要件を満たすこと。

5-1 患者DBは、放射線治療に関わる医療機器や放射線治療情報システムと連携して、放射線

治療の研究と放射線治療業務の改善を支援することを目的とする。本システムは、後述の放

射線治療システムのサーバーおよびクライアントを使用するものとし、以下の要件を満たすこ

と。

5-1-1 当センター既存の患者 DB のソフトウェアを、6 項の放射線治療情報システムのサーバ

ーおよびクライアントにインストールすること。インストール対象のクライアントは、別途指示

するものとする。

5-1-2 当センター既存の患者DBに保管されている患者情報、腫瘍登録情報などをすべて移

行すること。

5-1-3 高精度放射線治療装置を管理するデータマネジメントシステムから照射実施情報を取

得できること。

6. 放射線治療情報システム は、以下の要件を満たすこと。

6-1 放射線治療情報システム(以下、治療 RIS)は、放射線治療に関わる医療機器や病院情報

システム(以下、HIS)と連携して、情報共有による業務の効率化、医療の質向上、医療安全、

また患者サービスの向上を図ることを目的とする。本システムはサーバーおよびクライアントか

ら構成され、以下の要件を満たすこと。

6-1-1 システム仕様書を1部提出すること。

(システム機能構成一覧、ハードウェア構成一覧、ネットワーク構成図、ネットワークアドレ

ス一覧、セキュリティ対策を含むこと)

6-1-2 セキュリティ開示書(JESRA準拠)を 1部提出すること。

6-1-3 システム操作マニュアルを 6部提出すること。

6-1-4 システムダウン時対応マニュアルを 6部提出すること。

6-2 基本事項については、以下の要件を満たすこと。

6-2-1 HIS(電子カルテシステム、オーダリングシステム、医事会計システムを含む)および放

射線治療に係るモダリティと円滑な情報連携ができること。

6-2-2 HISベンダ、放射線治療機器ベンダなどに連携用インタフェース仕様を公開すること。

6-2-3 落札からシステム導入までの作業工程を当センターシステム担当者に報告し、作業工

程表を 1部提出すること。

6-2-4 サーバーの設置場所は当センターの指示に従うこと。

6-2-5 クライアントの設置場所は当センター放射線治療部門の指示に従うこと。

6-2-6 システムの更新または改修にあたって、データの互換性を有すること。

6-2-7 システムのソフトウェア、ハードウェア、ネットワークについて十分な拡張性と柔軟性を有

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すること。

6-2-8 すべてのアプリケーション操作における端末応答時間は 8 秒以内を保証すること。さら

にデータの長期保存により応答時間が低下しないこと。

6-2-9 システムは夜間バックアップもしくは定期点検の時間帯を除き、安定した運用が可能な

こと。

6-2-10 HIS がシステムダウンした場合でも、本治療 RIS のみで運用が可能であること。また、

復旧時にはデータの整合性が確保されること。

6-2-11 患者情報は一元管理されると同時に、システム間での相互利用ができること。

6-2-12 SNTP (Simple Network Time Protocol)または NTP (Network Time Protocol)を用いて

サーバーとクライアントの時刻を同期させること。

6-2-13 ソフトウェアおよびデータのバックアップは自動かつ定期的に実施されること。

6-2-14 ソフトウェアまたはデータの破壊、破損が発見された場合、ただちにバックアップより

復旧できる仕組みであること。

6-2-15 システムに蓄積されたデータは、2次利用しやすいCSV又はXLSX等の汎用的な形

式で容易に抽出できること。

6-2-16 通信プロトコルは、JJ1017、HL7 等の標準とされているプロトコルを可能な限り採用す

ること。

6-2-17 当センターが導入する予定のHIS、高精度放射線治療装置、治療計画装置(既設も

含む)及び既設のRALSと連携稼動させた実績を有すること。

6-2-18 治療 RISの納入実績を 20施設以上有すること。

6-3 開発および支援体制については、以下の要件を満たすこと。

6-3-1 本システムを導入するにあたっては、HIS との連携を前提としているため、HIS 導入業

務契約業者との連絡調整を十分に行い、導入作業が円滑に行われるよう務めること。

6-3-2 本システムの導入作業中、及び納品後にトラブル等が発生した場合も、上記同様に

HIS の導入・メンテナンス業務の契約業者との連絡調整を十分に行い、協力して問題解

決に努めること。

6-3-3 本稼働前に連携するシステムとの連携テストを十分に実施すること。また、稼働後に連

携障害が発生した場合、すみやかに関係するシステムベンダと対応できる体制であるこ

と。

6-3-4 円滑な稼働を実現するために十分な負荷テストを実施し、その結果を当センターシス

テム担当者に報告すること。

6-3-5 落札から納品するまでの期間でソフトウェア、ハードウェアのバージョンが変更された場

合、最新バージョンと同等となるよう仕様変更の実施を無償にて提供すること。

6-3-6 システム開発に変更があった場合、すみやかに当センターシステム担当者に報告する

こと。

6-3-7 導入後、ユーザからシステムに関する要望があった場合、検討対応すること。

6-3-8 診療報酬改定の際は HIS ベンダおよび当センターシステム担当者と共同して改定に

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対応するための作業を行うこと。

6-3-9 本稼働前のリハーサル、本稼働の立ち会い、安定稼働までのシステム支援などに対応

する体制であること。

6-4 セキュリティ対策については、以下の要件を満たすこと。

6-4-1 ユーザパスワードの情報は画面上ではアスタリスク等の代替文字で表示されること。

6-4-2 ID とパスワードによるユーザ認証が行われること。

6-4-3 ユーザごとに所属、職種が設定でき、それぞれに利用権限を設定できること。

6-4-4 管理権限をもつユーザのみアクセスログへのアクセスができ、アクセスログの不当な削

除、改ざん、追加等を防止できること。

6-4-5 アクセスログにはユーザのログイン時刻、被操作者 IDが記録されること。

6-4-6 アクセスログに記録する時刻は正確であること。

6-4-7 アクセスログの保存期間は永久であること。

6-4-8 利用者のアクセスログなどの解析を当センターシステム担当者ができること。

6-4-9 コンピュータウィルス感染対策を施し、外部からのコンピュータウィルス潜入を防ぐこと。

6-4-10 権限を有する者だけがサーバー上の情報を削除、修正できること。また、実行した場

合にログを残すこと。

6-4-11 ネットワークへの不正な接続およびクライアントへの不正なソフトウェアのインストール

ができないこと。

6-4-12 治療 RISのメーカーは ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得している

こと。

6-4-13 システムセキュリティ文書として、JIRA”製造業者による医療情報セキュリティ開示書ガ

イド Ver.2.0(JESRA)”のチェックリストを作成すること。

6-5 データ移行については、以下の要件を満たすこと。

6-5-1 既設の治療 RISに保管されている患者情報、診断情報、治療情報、予約情報、キー画

像、会計情報などをすべて移行すること。

6-5-2 データ移行にかかる費用は本入札価格に含めること。

6-6 ハードウェア構成については、以下の要件を満たすこと。

6-6-1 治療 RISサーバーについては、以下の要件を満たすこと。

6-6-1-1 筐体はラックマウント型であること。

6-6-1-2 CPUは Intel Xeonプロセッサー クワッドコア相当以上を装備していること。

6-6-1-3 メモリは 8GB以上を装備していること。

6-6-1-4 記憶装置は RAID6+ホットスペアディスク構成で、実効容量 5TB以上であること。

6-6-1-5 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-1-6 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを装備していること。

6-6-1-7 OSはWindows Server 2008 R2相当以上であること。

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6-6-1-8 電源は冗長化すること。

6-6-1-9 ネットワーク上に治療 RISサーバーの実効容量と同容量以上の NASを装備してい

ること。

6-6-1-10 サーバーおよび NAS に対して、停電時に 5 分間以上の電源供給が可能な無停

電電源装置を設置すること。

6-6-1-11 サーバーおよび NASに対して、サージ対策を施すこと。

6-6-2 治療 RIS クライアント1(治療用端末)については、以下の要件を満たすこと。

6-6-2-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-2-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-2-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-2-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-2-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-2-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-2-7 Microsoft Office Home and Business 2013 相当以上が組み込まれていること。

6-6-2-8 モニタは 2台構成とし、操作室と照射室に別の情報を表示する機能を有すること。

6-6-2-9 モニタは、操作室側が 18.9インチ以上、照射室側が 27インチ以上のタッチパネル

式を装備していること。

6-6-2-10 クライアントは指定の場所に 4台設置すること。

6-6-3 治療 RIS クライアント2(デュアルモニタ)については、以下の要件を満たすこと。

6-6-3-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-3-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-3-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-3-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-3-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-3-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-3-7 Microsoft Office Home and Business 2013 相当以上が組み込まれていること。

6-6-3-8 モニタは 18.9 インチ以上を 2台装備していること。

6-6-3-9 クライアントは指定の場所に 8台設置すること。

6-6-4 治療 RIS クライアント3(シングルモニタ)については、以下の要件を満たすこと。

6-6-4-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-4-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-4-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-4-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-4-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-4-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-4-7 Microsoft Office Home and Business 2013 相当以上が組み込まれていること。

6-6-4-8 モニタは 18.9 インチ以上を 1台装備していること。

6-6-4-9 クライアントは指定の場所に 20台設置すること。

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6-6-5 治療 RIS クライアント4(大型モニタ)については、以下の要件を満たすこと。

6-6-5-1 CPUは Inel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-5-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-5-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-5-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-5-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-5-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-5-7 Microsoft Office Home and Business 2013 相当以上が組み込まれていること。

6-6-5-8 モニタは 30インチ以上の大型モニタを 1台装備していること。また、壁掛けができ

ること。

6-6-5-9 クライアントは指定の場所に 2台設置すること。

6-6-6 治療 RIS クライアント5(受付用端末)については、以下の要件を満たすこと。

6-6-6-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-6-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-6-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-6-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-6-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-6-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-6-7 Microsoft Office Home and Business 2013 相当以上が組み込まれていること。

6-6-6-8 モニタは 18.9 インチ以上を 1台装備していること。

6-6-6-9 磁気カードリーダー装置 1台とバーコードリーダー装置 1台を備えること。

6-6-6-10 レシートプリンタ装置 1台を備えること。

6-6-6-11 クライアントは指定の場所に 2台設置すること。

6-6-7 患者認証用クライアントについては、以下の要件を満たすこと。

6-6-7-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-7-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-7-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-7-4 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-7-5 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

6-6-7-6 モニタは 17 インチ以上のタッチ液晶ディスプレイを 1台装備していること。

6-6-7-7 クライアントは指定の場所に 3台設置すること。

6-6-8 案内番号表示用クライアントについては、以下の要件を満たすこと。

6-6-8-1 CPUは Intel Core i5プロセッサー相当以上を装備していること。

6-6-8-2 メモリは 4GB以上を装備していること。

6-6-8-3 記憶装置は 128GB以上を装備していること。

6-6-8-4 内臓 DVD-ROM ドライブ以上を装備していること。

6-6-8-5 1000BASE-T 以上に対応したインタフェースを有すること。

6-6-8-6 OSはWindows 7 Professional相当以上であること。

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6-6-8-7 モニタは 42インチ以上の大型モニタを 1台装備していること。また、壁掛けができ

ること。

6-6-8-8 クライアントは指定の場所に 1台設置すること。

6-6-9 その他については、以下の要件を満たすこと。

6-6-9-1 バーコードリーダーを 8台設置すること。

6-6-9-2 ネットワーク接続可能な A4カラーページプリンタを 11台設置すること。

6-6-9-3 防水・防塵・耐衝撃性能を備え、バーコード読み取り機能、漏えい防止用のパス

ワード設定機能を有するデジタルカメラを1台備えること。

6-7 機能構成については、以下の要件を満たすこと。

6-7-1 システム・モダリティ連携機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-1-1 HIS で受付状態を表示させるために、治療 RIS の受付状態(未受付、受付済、実

施済など)を送信できること。

6-7-1-2 患者 IDをキーに HISへ患者属性情報を問い合わせる機能を有すること。

6-7-1-3 HIS より患者移動情報を受信し、入退院イベント発生時は入院外来情報が自動

更新されること。

6-7-1-4 撮影/照射会計情報を HISへ送信できること。

6-7-1-5 撮影/照射実施情報(部位、撮影/照射日時、実施技師など)を HISに送信できる

こと。

6-7-1-6 HIS より放射線治療の進捗情報を Web閲覧出来る仕組みを有すること。

6-7-1-7 当センター放射線治療科に設置される CT、CR、透視装置と MWM 接続による患

者属性の受け渡しができること。

6-7-1-8 発生する DICOM オブジェクトに対して一意の Accession Number を付与できる機

能を有すること。

6-7-1-9 高精度放射線治療装置を管理するデータマネジメントシステムに患者情報を送信

できること。

6-7-1-10 高精度放射線治療装置を管理するデータマネジメントシステムから照射実施情

報または照射中断情報を受信できること。

6-7-1-11 外部照射がなんらかの理由で中断した場合でも通常と同様の操作で再開できる

こと。

6-7-1-12 移行後の患者 DB と情報連携でき、2重登録を可能な限り解消すること。

6-7-1-13 移行後の患者 DB と当該治療 RISのホーム画面を統合すること。

6-7-1-14 治療RISで表示している患者の情報画面から、別途調達するRT-ViewerをURL

連携により起動し、当該患者の RTデータが参照できるようにすること。

6-7-2 患者情報管理機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-2-1 患者属性情報(患者番号、患者氏名、性別、年齢、治療ステータスなど)を各画面

から表示できること。

6-7-2-2 治療ステータスとは、治療予定なし、治療計画中、治療中、フォロー中、治療終了、

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治療休止の項目から成り、状況によりそれぞれの進捗に自動変更されること。

6-7-2-3 移動情報(歩行、車いす、ストレッチャ)、障害情報、感染症、診察週間予定、緊急

連絡先、患者コメントなどの情報を登録できること。

6-7-2-4 診断名、原発部位、病理組織診断、TNM 分類の情報からなる診断情報の登録が

できること。

6-7-2-5 治療情報として部位、病巣、治療装置、今回の治療、治療方針、治療方法、照射

開始 PS、予定総線量などを入力できること。部位コードは ICD-Oコードに準拠してい

ること。

6-7-2-6 治療結果として放射線治療完遂度、一次効果、併用療法、照射終了時 PS などの

入力ができること。

6-7-2-7 入力した治療情報に関し、特定に権限を持つ医師が承認をおこなえる機能を有

すること。

また、治療情報に対し承認をおこなっていない治療に関しては照射時に警告を表

示する機能を備えていること。

6-7-2-8 Office Word や PDFで作成した文書を治療情報(治療コースごとが望ましい)に紐

付できること。また紐づけたファイルはワンクリックで表示できること。

6-7-2-9 治療情報に基づく外照射指示情報の作成・変更をおこなう外部照射指示画面を

有すること。治療情報画面内において、治療情報に紐づく照射指示情報を登録・表

示できること。

6-7-2-10 外部照射指示では、照射情報ID、親照射情報ID,照射部位、側性、治療装置、

1回線量、総線量、1日照射回数、分割回数、分割法、標的線量、累積対象、予定照

射期間(開始日、終了日)、照射指示コメント、変更内容、ポジショニング情報を登録・

表示できること。

6-7-2-11 一連の治療における変更プランの外部照射指示が登録でき、変更前の照射指

示と変更後の照射指示を紐付け管理できること。

6-7-2-12 外部照射指示で登録した開始日、終了日を元に、治療カレンダー上に開始およ

び終了予定のプランを表示する機能を有すること。

6-7-2-13 外部照射指示に基づく治療計画を表示し、新規照射情報の作成・変更をおこな

う照射情報画面を有すること。

6-7-2-14 照射情報画面では、治療計画情報、ポジショニング情報、各種キー画像を登録・

表示できること。

6-7-2-15 高精度放射線治療装置の治療計画情報としてField情報(線質、MU、各種軸

情報、Field 開度情報(MLC除く)、リファレンス線量)を高精度放射線治療システム

のデータマネジメントシステムもしくは治療計画装置からオンラインで取得できること。

6-7-2-16 ポジショニング情報として、患者固定時の体位、枕、シェル、固定具などの登録が

できること。また患者固定時にデジタルカメラで撮影したポジショニング画像を取込み

登録できること。

6-7-2-17 照射予約情報を登録・変更する画面を有すること。

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6-7-2-18 外部照射予約と小線源照射予約が同日に登録されない機能を有すること。

6-7-2-19 照射予約枠は最小5分単位、2枠で調整可能なこととし、病院の運用により設定

できること。

6-7-2-20 休日及び装置毎に点検日の設定ができ、休日、点検日として設定した日は、連

続予約の際に予約日の対象外にできること。但し、変更機能により休日、点検日で

も予約可能とすること。

6-7-2-21 予約時には予約開始日、オンコール対象の選択ができること。また、予約の変

更が 1 照射単位ででき、同一プランの照射予約をすべて同一時刻に変更できるこ

と。

6-7-2-22 設定されている治療予約に変更が生じたとき、変更した日時を起点にその後のス

ケジュールを休日や装置点検日を除いた連続した日程で自動的に設定が可能な

こと。また、特定日のみの変更もできること。

6-7-2-23 治療メモを入力する機能を有すること。

6-7-2-24 治療情報(照射部位、病巣など)、総線量(総回数)、実施済照射線量(回数)な

どが 1画面で表示できる看護師専用画面を有すること。

6-7-2-25 同一照射コース内で照射する高精度放射線治療装置ステータスを変更できるこ

と。

6-7-3 オーダ機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-3-1 HIS から CT オーダ、小線源照射オーダ(分割回数分)が受信できること。また、オ

ーダ受信時に患者基本情報および感染、禁忌、アレルギー情報が受信できること。

6-7-3-2 HISよりCTオーダ、小線源照射オーダが変更または削除された場合、その情報を

反映させること。

6-7-3-3 高精度放射線治療装置照射オーダを HIS へ送信できること。また、予約時間情報

も含むこと。

6-7-3-4 高精度放射線治療装置照射オーダが変更または削除された場合、その情報を

HISに送信する機能を有すること。

6-7-3-5 放射線治療照射予約のある患者を対象に HIS(または DWH)より化学療法オーダ

を取り込み、患者氏名、化学療法レジメン情報をカレンダー表示できること。

6-7-3-6 オーダリングシステムの障害対策として、治療 RIS より CT オーダおよび小線源照

射オーダが発行できること。

6-7-4 受付機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-4-1 予約当日に照射/撮影をおこなう患者の受付機能を有すること。

6-7-4-2 受付画面に未受付、受付済、照射中、実施終了、呼出診、呼出治などの進捗を

表示できること。

6-7-4-3 上記の各進捗で当日の予約のフィルタリングができること。

6-7-4-4 患者呼出を行った場合に、受付画面にて呼出中であることが把握できること。

6-7-4-5 呼出中表示は照射室からの呼出と診察室からの呼出を区別すること。

6-7-4-6 受付画面で診察の有無が確認できること。

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6-7-4-7 モダリティ別に受付画面の切り替えができること。

6-7-4-8 磁気カードリーダー、バーコードリーダーで受付処理ができること。

6-7-4-9 受付画面より案内番号票を再発行できること。

6-7-4-10 受付画面に案内番号が表示されること。

6-7-5 CT撮影/照射実施については、以下の要件を満たすこと。

6-7-5-1 予約一覧画面を有し、未受付、受付済、実施中、実施終了、呼出診、呼出治の

各進捗にて当日の治療予約のフィルタリングができること。

6-7-5-2 予約一覧表示には、受付時刻(呼出し時刻)、診察有無(診察週内予定を元に表

示)、進捗、患者氏名、外来/病棟、状態(歩行状態、感染症、特記事項)、予約コメン

ト、依頼科、担当医などの各情報が表示できること。

6-7-5-3 実施開始時、同姓同名のチェックが可能であること。設定により同姓でのチェック、

同姓同名のチェックが指定できること。

6-7-5-4 予約一覧を印刷する機能を有すること。

6-7-5-5 撮影用指示コメント欄が参照できる画面を有すること。

6-7-5-6 撮影実施専用画面を有すること。

6-7-5-7 撮影専用画面および照射実施専用画面にはセットアップ情報を記入する欄を有

すること。

6-7-5-8 外部照射を実施する場合は、外部照射実施専用の画面を表示するものとし、当

該オーダの照射情報を表示できること。

6-7-5-9 照射実施専用画面では、該当オーダの原発部位、治療進捗情報、治療コメント、

照射部位、照射進捗情報、予約情報、ポジショニング情報、ポジショニング画像、顔

写真、技師コメント、当該治療装置の予約一覧を表示できること。照射中に追加・変

更された固定具等のセットアップ情報を追加登録できること。

6-7-5-10 撮影/照射実施技師を最低 2 名登録できること。また、システムが起動している

限り、実施技師が入力されている状態が望ましい。

6-7-5-11 撮影/照射担当看護師を最低 1名登録できること。

6-7-5-12 各モダリティ担当技師、看護師を一括で閲覧できること。

6-7-5-13 照射実施専用画面に実施履歴が表示されること。また、実施者も表示できるこ

と。

6-7-5-14 照射中に治療一連の寝台位置補正量を表示できること。グラフ表示もできること

が望ましい。

6-7-6 医事会計機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-6-1 会計実施専用の画面を有すること。

6-7-6-2 会計実施専用画面にて会計項目を修正できること。

6-7-6-3 会計情報作成時、管理料、治療料、固定具加算、治療専任加算、外来加算、安

全管理料 2 等の管理料/加算項目をマニュアル選択でき、会計処理がおこなえる仕

組みであること。

6-7-6-4 外来放射線治療加算は、実施登録時に算定の要否を自動で判断し、会計情報に

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反映すること。

6-7-6-5 会計履歴を閲覧できること。

6-7-6-6 会計マスタは診療科、検査名称等の既存のコードを使用できること。

6-7-6-7 会計マスタを追加、変更できる機能を有すること。

6-7-6-8 任意の会計項目をまとめたテンプレートを作成できること。会計情報を入力する

際はこのテンプレートを登録することで所定の項目が自動で入力仕組みを有するこ

と。

6-7-7 スケジュール管理機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-7-1 日別、週別にスケジュール画面の切り替えができること。

6-7-7-2 モダリティ別にスケジュール画面の切り替えができること。

6-7-7-3 表示させたい日または週を簡便に選択できる仕組みであること。

6-7-7-4 予約のある患者の氏名、ID、治療情報などが表示できること。

6-7-7-5 予約枠の単位時間はユーザ側で変更できる仕組みであること。

6-7-7-6 照射法によって色分け表示ができること。また、マスタで色の設定ができること。

6-7-7-7 治療計画がない段階で照射仮予約として登録できる機能を有すること。

6-7-7-8 仮予約と本予約を区別できるように色分け表示できること。

6-7-7-9 治療計画とリンクした時点で当該プランの仮予約を取り消すこと。

6-7-7-10 1 日の件数を画面に表示できること。また、仮予約と本予約を分けて表示できるこ

とが望ましい。

6-7-7-11 モダリティ別にスケジュールを出力できること。

6-7-7-12 CT スケジュールを出力する際は使用固定具などのシミュレーション情報を記載

していること。

6-7-7-13 小線源照射予約を月別スケジュール画面で表示できること。

6-7-8 統計処理機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-8-1 放射線発生装置使用記録簿が作成できること。

6-7-8-2 照射録が作成できること。また、フォーマットは当センターと検討の上、決定するこ

と。

6-7-8-3 照射録は日報/週報/月報/年報を作成できること。

6-7-8-4 JASTRO構造調査、がん拠点病院現況報告などの統計処理機能を有すること。

6-7-8-5 上記すべての文書は CSVファイル出力ができること。

6-7-8-6 患者治療コースごとに実施記録を出力できること。出力する項目については当セ

ンターと検討の上、決定すること。

6-7-8-7 1 日の、また高精度放射線治療装置ごとの新患、計画変更、終了患者の情報を 1

枚の用紙に出力できること。また、レイアウトは当センターの要望で修正できること。

6-7-9 案内表示機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-9-1 受付された時点で、案内番号が自動発行されること。

6-7-9-2 表示モニタにはリニアック室別に受付番号が表示できること。

6-7-9-3 案内表示モニタにはリニアック 3台分(最終的に 5台分)の案内番号が 1画面で表

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示できること。

6-7-9-4 受付を取り消した場合や再受付した場合に案内番号が再配番されること。

6-7-9-5 患者へのメッセージ欄を設けること。また、メッセージの内容は編集が可能なこと。

6-7-9-6 案内表示画面には現在時刻を表示すること。

6-7-9-7 受付順と照射順が必ずしも一致しないため、ユーザ側で照射順を選択、表示で

きる仕組みであること。

6-7-9-8 番号表示されている患者を取り消しできること。また、案内表示画面に反映される

こと。

6-7-9-9 照射終了した患者は自動で表示画面から削除されること。

6-7-9-10 表示画面が更新される際はモニタ設置箇所にて通知されること。

6-7-9-11 案内番号票は患者に手渡すことを考えて、レシート程度の大きさで印刷されるこ

と。

6-7-9-12 案内番号票に記載する項目は当センターの担当者と検討すること。

6-7-9-13 案内番号の羅列は病院情報システムで使用される案内番号と混同しないように

すること。

6-7-9-14 患者の選択から表示までの応答時間は 5秒以内を保証すること。

6-7-9-15 高精度放射線治療装置故障などにより照射する高精度放射線治療装置を変更

した場合は、患者をスムースに誘導できるような仕組みであること。

6-7-10 In-Roomモニタ表示機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-10-1 名前,生年月日,性別などの患者情報と患者の顔写真や患者固定時にデジタ

ルカメラで撮影したポジショニング画像が表示できること。

6-7-10-2 ポジショニング情報として、患者固定時の体位、枕、シェル、固定具などの情報

を表示できること。

6-7-10-3 画像は拡大表示できること。

6-7-10-4 治療 RIS で選択した治療コースごとに画像データを保存でき、自動で表示でき

ること。

6-7-10-5 地下 1階 CT室では治療 RISで選択した患者が表示されること。また、治療コー

スは手動で選択できること。

6-7-11 患者認証機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-11-1 治療患者の取り違え防止として、リニアックで治療する患者を選択した後、照射

室内に設置する患者認証用 PC の画面上に治療患者の本人確認に必要となる氏名、

性別、生年月日などの基本情報を表示できること。

6-7-12 タスク管理機能については、以下の要件を満たすこと。

6-7-12-1 一連の治療(治療情報)毎に必要な各職種の実施項目を画面上に集約して表

示し、実施の有無を色分けして一目で確認できる機能を有すること。

6-7-12-2 タスク管理機能を使用できる職種は最大6職種まで対応可能であること(ALL

GREEN機能)

7. 放射線治療品質管理機器は、以下の要件を満たすこと。

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7-1 リファレンス線量計は、以下の要件を満たすこと。

7-1-1 2ch同時測定が可能なリファレンス線量計を 2台有すること。

7-1-2 操作はタッチパネルで日本語表記であること。

7-1-3 Excelから線量計を操作可能なこと。

7-1-4 0.6ccの Farmer 型検出器を 4本有すること。

7-1-5 Roos型検出器を 2本有すること。

7-1-6 0.25ccの検出器を 2本有すること。

7-1-7 Farmer型検出器用のビルドアップキャップを 2個有すること。

7-1-8 アクリルミニファントムを有すること。

7-1-9 校正用水ファントムを有すること。

7-1-10 Co60校正が行われていること。

7-2 3次元水ファントムシステムは、以下の要件を満たすこと。

7-2-1 連続スキャニング式とステップ式の両方の測定が行える 3次元水ファントムシステムを 1

式有すること。

7-2-2 検出器駆動部に磁気センサーを使用し、位置精度は±0.1mm以下であること。

7-2-3 0.13cc検出器を 2本有すること。

7-2-4 0.04cc検出器を 2本有すること。

7-2-5 0.016cc検出器を 2本有すること。

7-2-6 X線ビームデータ所得用の半導体検出器を 1本有すること。

7-2-7 X線透過型のリファレンス検出器を 1本有すること。

7-2-8 ビーム測定、及び治療計画検証用として 8-2-1 と同等品を複数のリニアックの測定の

ため、貸出しすること。

7-3 1次元水ファントムシステムは、以下の要件を満たすこと。

7-3-1 コントロールパネル及びソフトウェアにより制御可能なこと。

7-3-2 移動間隔は 0.1mm以下で最大スキャン深さは 300mm以上であること。

7-3-3 各検出器ホルダを有すること。

7-4 2次元線量分布検証システムは、以下の要件を満たすこと。

7-4-1 1000個以上の電離箱検出器を使用し、検出器間隔は 8mm以下であること。

7-4-2 照射野 24×24cm以上の測定が可能なこと。

7-4-3 治療計画装置で計画した線量強度分布との比較解析が行えること。

7-5 幾何学的評価システムは、以下の要件を満たすこと。

7-5-1 フィルムや EPID を使用して、平坦度、対称性、、MLC ストリップテスト、VMAT 品質管

理の自動解析が行えること。

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7-5-2 解析結果を PDF形式で保存しトレンドグラフ作成が可能なこと。

7-5-3 ファントムを使用して MV,kV,CT及び CBCT 画像の自動解析が行えること。

7-5-4 MVイメージ,kVイメージ評価用,照射野サイズ,アイソセンターの品質管理が可能なファ

ントムを有すること。

7-6 独立 MU計算ソフトウェアは、以下の要件を満たすこと。

7-6-1 既設の独立 MU 計算ソフトウェアを使用して、IMRT治療計画の MU・ポイント検証が行

えること。

7-6-2 ストラクチャーを所得し、実効深の計算が可能なこと。

7-6-3 2次元平面検出器及びリニアック装置のLogファイルを使用してDTA及びガンマ評価

が行えること。

7-7 電離箱式サーベイメータは、以下の要件を満たすこと。

7-7-1 8気圧以上の圧縮空気電離箱を使用していること。

7-7-2 測定したデータを USB メモリにより、CSV形式で出力可能なこと。

7-8 放射線治療モニタリングシステムは、以下の要件を満たすこと。

7-8-1 高精度放射線治療装置ガントリ装着型の無線で測定したデータを送信可能なモニタリ

ングシステムを2台有すること。

7-8-2 1500 個以上の電離箱検出器を使用し、15cm×15cm 以内の照射野は検出器間隔が

5mm以下であること。

7-8-3 照射野 40×40cm以上の測定が可能なこと。

7-8-4 治療計画装置で計画した線量強度分布との比較解析が行えること。

7-9 IMRT検証用ファントムは、以下の要件を満たすこと。

7-9-1 RW3 水等価材を使用した体幹部セクションと立方体セクションに分離可能なファントム

を有すること。

7-9-2 0.04cc、0.016cc及び 0.13ccの検出器の穿孔加工したインサートを有すること。

7-10 水等価ファントムは、以下の要件を満たすこと。

7-10-1 サイズ 30×30cm で重ねた時に 35cm 厚となる組合せの水等価ファントムを2組有す

ること。

7-10-2 0.6cc、0.13cc、0.04cc、0.016cc、Roos 型検出器の穿孔加工を施した水等価ファント

ムを2組有すること。

7-10-3 サイズ 30×30cmで 3cm厚と 1cm厚の肺等価ファントムを 1組有すること。

7-10-4 0.6cc、0.04cc、0.016cc 検出器の穿孔加工した腫瘍球入り等価ファントムを2組有す

ること

7-10-5 サイズ 30×30cmで2cm厚と 1cm厚と 5mm厚の骨等価ファントムを2組有すること。

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7-11 呼吸同期評価用ファントムは、以下の要件を満たすこと。

7-11-1 放射線治療計画の品質管理が可能なアクリル製の楕円形ファントムを有すること。

7-11-2 アクリル製立方体インサート、アクリル製ウェッジインサート、肺等価インサート、ソリッ

ドアクリルインサートを有すること。

7-11-3 アクリル製の楕円形ファントムに適合した呼吸同期システム検証用の可動アッセンブリ

を有すること。

7-11-4 腫瘍球入り肺等価インサート、フィルムカセッテインサート、4D CT イメージングインサ

ートを有すること。

7-11-5 ソフトウェア上で波形パターンを作成、編集しファントムを制御できること。

7-12 全身照射用ベッドは、以下の要件を満たすこと。

7-12-1 アイソセンタ位置までスムーズに昇降可能な電動昇降式ベッドを有すること。

7-12-2 散乱線防止及び高さ調整用木製台、カセッテ移動レール付アクリル板及び不均一補

正支持具を有すること。

7-12-3 全身照射用ビームスポイラー付補償フィルター台を有すること。

7-13 大型乾燥保管箱は、以下の要件を満たすこと。

7-13-1 大型の自動乾燥保管箱を 3台有すること。

7-14 気圧計・温度計は、以下の要件を満たすこと。

7-14-1 精度±0.7hPa以内の精密アネロイド気圧計を 2台有すること。

7-14-2 精度±0.7hPa以内のデジタル気圧計を 1台有すること。

7-14-3 分解能 0.1度の中型二重管温度計を 2台有すること。

7-14-4 分解能 0.1度の防水型デジタル温度計を 1台有すること。

7-15 頭頸部肩固定具は、以下の要件を満たすこと。

7-15-1 肩部より上方をカウチ端から外へ出すことができるカーボンファイバー製の固定台を 3

台有すること。

7-15-2 固定台の後頭部側はX線の吸収を抑えるためメッシュ状であること。

7-15-3 X線吸収の少ない透明の形状の異なる 6種類のマクラを 3組有すること。

7-15-4 専用の吸引式クッションを 15枚有すること。

7-15-5 7-15-1項と同じ形状のファイバーグラス製の固定台を 1台有すること。

7-16 骨盤部固定具は、以下の要件を満たすこと。

7-16-1 シェル固定可能な木製のサイドプレートを1台有すること。

7-17 頭頸部固定具は、以下の要件を満たすこと。

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7-17-1 カーボン製で 4点で頭頸部用マスクを固定する頭頸部用固定台を 4台有すること。

7-17-2 固定台の中央部は X線吸収が少ないように開口していること。

7-17-3 7-17-1項と同じ形状のアクリル製頭頸部用固定台を 1台有すること。

7-18 挙上台は、以下の要件を満たすこと。

7-18-1 2本のデルリンハンドグリップが付いた ABS樹脂製の挙上台を 54台有すること。

7-19 サポート用ソフトパッドは、以下の要件を満たすこと。

7-19-1 ひざ置き用の三角台 5台と足置き台 5台を有すること。

7-20 吸引式クッションは、以下の要件を満たすこと。

7-20-1 長さ 150cm×幅 75cmの吸引して患者を固定可能なナイロン製クッションを 20枚有す

ること。

7-21 CT電子密度ファントムは、以下の要件を満たすこと。

7-21-1 人体等価物質用のロッドを 13種以上有すること。

7-21-2 CBCT での電子密度の検証に対応した厚さ 16cm 以上の楕円形のリングを有するこ

と。

7-22 放射線治療計画支援システムは、以下の要件を満たすこと。

7-22-1 施設独自のアトラスデータベースを作成可能であること。

7-22-2 当センター既設の放射線治療計画支援システムとデータを共有できること。

7-22-3 自動で行った変形フュージョン結果をマニュアル修正する機能を有すること。

7-22-4 メニュー等が日本語表示可能であること。

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Ⅲ 性能・機能以外に関する要件

1.設置条件等

1-1 設置場所

1-1-1 機器の配置、レイアウトについては、当センター職員及び PFI 事業者と協議のうえその

指示によること。

1-1-2 機器の設置に伴い室内の改修工事等を行う場合は、事前に図面および施工計画書を

作成し、当センター施設担当職員及びPFI事業者の承認を得ること。また、撮影室内の床

や壁は当センター職員及び PFI事業者と協議のうえ改修を行うこと。

1-1-3 当センターの職員と協議のうえリニアック室内(3室)に棚を設置すること。

1-1-4 当センターが用意した設備(電気設備、空調設備、給排水設備)以外に必要となる設

備がある場合は、当センター職員及びPFI事業者と協議し、その指示に従い、費用は本調

達に含むものとする。また、当該機器についての配線工事等において必要となる関連機

器及び関連用品は、本調達に含むものとする。

なお、当センターが用意する電源について、技術的要件 1項の高精度放射線治療装置

は三相 400V150kVA、三相 210~240V48.5kVA、単相 200V16kVA、技術的要件 2項の高

精度放射線治療装置は三相 400V112kVA、三相 200V12kVA とする。

1-1-5 床シンダーコンクリート打設工事、床ピット工事(ピット蓋含む)、使用中及び照射中灯

設置工事は、本調達に含むものとする。

1-1-6 高調波抑制対策が必要となる場合、当センター職員及び PFI 事業者と協議のうえその

指示によること。また、高調波抑制対策費用は、本調達に含むものとする。

1-2 搬入、据付及び調整

1-2-1 本調達機器の設置に関し、機器の搬入、据付、配管、配線、調整は、本調達に含むも

のとする。

1-2-2 配線工事等において防火区間を貫通配線する場合は、貫通個所に適法な処置を施

すこと。

1-2-3 機器の搬入、据付、配管、配線及び調整については、当センターの開設準備スケジュ

ール及び PFI 事業者の施設整備業務に支障をきたさないよう、当センターの担当者及び

PFI事業者と協議のうえその指示によること。

1-2-4 設置工事は、納期、工事期間のスケジュールに従い完了すること。また、工事期間中

に機器の搬入、据付等の作業を行う場合は PFI 事業者と協議し、その指示に従い、それ

にかかる費用は本調達に含むものとする。

1-3 設置期限

1-3-1 本調達機器については、平成29年3月27日までに設置を完了し、当センター検査職

員の納品検査を受けること。

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2.開発および支援体制等

2-1 開発および稼働前支援体制

2-1-1 連携するシステムベンダとの連絡調整を十分に行い、導入作業が円滑に行われるよう

務めること。

2-1-2 本稼働前に連携するシステムとの連携テストを十分に実施すること。また、稼働後に連

携障害が発生した場合、すみやかに関係するシステムベンダと対応できる体制であるこ

と。

2-1-3 円滑な稼働を実現するために十分な負荷テストを実施し、その結果を当センターシス

テム担当者に報告すること。

2-2 災害及び障害時の支援体制

2-2-1 障害時における復旧のためのアフターサービス・メンテナンスの体制が整備されている

こと。

2-2-2 障害時において復旧のため夜間、休日を含め通報を受けてから2時間以内に現場で

対応できる体制であること。

2-2-3 自然災害やサイバー攻撃対策についてシステム運用規定の作成を支援すること。

2-2-4 ネットワーク障害やデータ破損などのトラブル発生時の責任分界点を明確に決めるこ

と。

3.保守体制等

3-1 保守体制

3-1-1 システムの安全な管理のために、厚生労働省”医療情報システムの安全管理に関する

ガイドライン第 4.2 版”第 1 章から 7 章および 10 章(または保健医療福祉情報システム工

業会:JAHIS”保存が義務付けられた診療録等の電子保存ガイドライン第 3版”第 5章から

7 章)を参考にし、当センターのシステム担当者と十分に話し合い、システム運用管理規

定の作成を支援すること。

3-1-2 本システムの円滑な運用を実現するため、点検、調整及び技術的サポートを行える体

制を有すること。

3-1-3 定期的なメンテナンスを実施し、障害発生予防に努めること。

3-1-4 年間の定期メンテナンス回数を明確にし、実施日時を事前に当センターのシステム担

当者と決定すること。

3-1-5 定期的なメンテナンスは当センターの業務に支障がない日時で実施すること。

3-1-6 サーバー筐体、クライアント筐体、無停電電源装置など経年劣化で安定稼働に支障が

あるものに関して交換時期を決めること。

3-1-7 障害発生時に復旧が速やかにできるように、主要な機能部分に関してログを出力する

システムとすること。

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3-1-8 リモートメンテナンス体制を有すること。

3-1-9 システムに障害が発生した場合は、リモートメンテナンスにより迅速な対応を行えるこ

と。

3-1-10 リモートメンテナンスを実施する場合は、JAHIS”リモートサービスセキュリティガイドライ

ン Ver.2.0”に準拠していること。

3-1-11 リモートメンテナンスを実施する場合は、厚生労働省”医療・介護関係事業者における

個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン”に準拠していること。

3-1-12 リモートメンテナンスを実施する場合は、必ずアクセスログを収集するとともに当該作

業の終了後速やかに作業内容を当センターのシステム担当者に報告すること。

3-1-13 リモートメンテナンスの脅威として、送受信先のなりすまし、データに対する盗聴、改ざ

ん、ネットワークへの侵入、妨害の対策を講じること。

3-1-14 リモートメンテナンスによるシステムへの極端な負荷がかからないこと。

3-1-15 リモートメンテナンスによる個人情報の取り扱いについて適切な対策を示すこと。

3-1-16 リモートメンテナンスに伴う責任分界点を明確にすること。

3-1-17 リモートメンテナンスに要する費用について、納入後 1 年間は納入者の負担で行うこ

と。

3-2 保証期間

3-2-1 納入検査確認後1年間は、通常使用により故障した場合の無償保証に応じること。

3-3 セキュリティ対策

3-3-1 情報漏洩対策として、放射線治療データマネージメントシステムからのファイルエクスポ

ート情報のログ管理を実施すること。

3-3-2 管理権限をもつユーザのみアクセスログへのアクセスができ、アクセスログの不当な削

除、改ざん、追加等を防止できること。

3-3-3 コンピュータウィルス感染対策を施し、外部からのコンピュータウィルス潜入を防ぐこと。

3-3-4 システムのセキュリティ文書として、JIRA”製造業者による医療情報セキュリティ開示書

ガイド Ver.2.0(JESRA)”のチェックリストを作成すること。

4.機密の保持

4-1 機器の納入及びメンテナンスに当たって知り得た、当センターの業務上の機密及び個人情

報について、これを第三者に漏らし、または他の目的に利用しないこと。

5.その他

5-1 教育体制等

5-1-1 教育訓練を行う専任者を最低 1 名以上確保し、円滑な教育訓練が実施できる体制で

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あること。

5-1-2 取扱説明書に関する教育訓練は、当センターが指定する日時、場所で行うこと。また

納入後において、当センター担当者の変更で、新たに教育訓練が必要となった場合に対

応できる体制を有すること。

5-2 説明書・マニュアル等

5-2-1 各装置の操作マニュアルは、日本語版3部を提供すること。

5-2-2 以下に示す書類をシステム導入前に納品すること。

5-2-3 作業工程表 1部

5-2-4 システム仕様書 1部

(システム機能構成一覧、ハードウェア構成一覧、ネットワーク構成図、ネットワークアドレ

ス一覧、セキュリティ対策を含むこと)

5-2-5 セキュリティ開示書(JESRA準拠) 1部

5-2-6 リモートメンテナンス契約書 1部

5-2-7 システムダウン時対応マニュアル 3部

5-3 申請書類作成支援

5-3-1 本入札機器の設置及び更新にあたり、原子力規制委員会等への申請や届出書類を

作成する支援を行うこと。