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平成29年7月3日発行 第245号 発行:一般社団法人 長崎県保育協会 長崎市茂里町3番24号 長崎県総合福祉センター 3F TEL.095-846-8871 No. 発行人 西 川 義 文 編集人 山 口 進太郎 購読料 一 部 55円 245 2017.7 22 27 24 沿使退姿K M 松川 美代 助産師 昭和39年生まれ 長崎県立口加高校卒業 南大阪看護専門学校、奈良県立 医科大学附属看護専門学校助 産学科卒業 奈良県、東大阪市の病院産婦人科 勤務後諏訪マタニティクリニック で乳房管理法の長期研修修了 長崎県央看護学校で6年母性看 護学の専任教員として勤務 島原半島で訪問看護を始めて 13年目となる

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平成29年7月3日 ⑷ 第 245号 

平成29年7月3日発行 第245号

発行:一般社団法人 長崎県保育協会 長崎市茂里町3番24号 長崎県総合福祉センター 3F TEL.095-846-8871

No.

発行人 西 川 義 文編集人 山 口 進太郎購読料 一 部 55円

2452017.7

 皆さんこんにちは。

今回﹁ほいくだより﹂

に私の考えを述べさせ

ていただく機会を頂戴

し、若輩者の私が、と

緊張しております。普

段全く違う分野で生き

ておりますので迷いま

したが私の強みである

母乳育児についてお話

させていただきます。

どうぞよろしくお願い

いたします。

 私が母乳育児に関心

を持ったのは22歳で助

産師として社会に出て

授乳困難例を多くみる

ようになってからです。

それまでは、出産後母

親が子どもに授乳する

ことは当然で、自然の

摂理くらいに思ってい

ました。ところが、妊

娠出産の次にくる問題

の一つに授乳があった

のです。もちろん何の

問題もなく過ごされる

方もいらっしゃいます。

しかし、生まれたばか

りの赤ちゃん

がおっぱいを

上手に含んで

くれない、う

まく乳頭を赤

ちゃんの口に

入れてあげら

れないといったことか

ら始まり、おっぱいが

痛い、出ない、出すぎ

るといった困りごとに

直面する方も多くおら

れます。

 ほとんどの方が病院

や産院で出産される昨

今、授乳がうまくいく

かどうかは病院・産院

選びにかかっていると

ころがあります。産後

の入院期間は多くが7

日未満です。その間に

ホルモンの分泌が変化

し子宮が元に戻ろうと

しますし、母乳を出そ

うと体が変化していき

ます。ホルモンの影響

で心身に変化が現れる

時期です。私は若い頃、

入院中のお母さんが授

乳する際に直面する問

題をどのように解決す

れば良いか分からず、

いつも先輩助産師に教

えて貰っては試すこと

の繰り返しをしていま

した。しかし、一向に

良くならないケースも

ありました。そこで疑

問に思った私は母乳育

児のことを学ぶしかな

いと思い当時の﹁助産

婦雑誌﹂のなかにあっ

た長野県にある諏訪マ

タニティクリニックの

乳房管理学の長期研修

を受けることにしまし

た。そこではデータを

しっかりとり、その方

の状態を根拠をもって

把握し必要な手立てを

とっていきます。短い

入院期間で望まれる母

乳育児に向けてしっか

りサポートする体制で

す。私は当時27歳でし

たがここで助産師とし

てどうあるべきかを学

びました。例えばお母

さん方からしっかり話

を聴くこと、知ったか

ぶりではその方のこ

とを知ることはでき

ません。それからお

母さんが運転席で運

転されるのを助手席

からサポートするよ

うな24時間仮免許運

転中の運転席と助手

席の関係であること

などです。皆さん、

当然でしょ?と思わ

れましたか。私も今

はそう思い

ます。でも

当時はでき

ておらず目

からうろこ

だったので

す。今では

起きている

現象がどう

いう理由によるもので

お母さんの望まれる内

容に沿ってどういう方

法をとったら良いかを

一緒に考えていくこと

ができます。少しは使

い物になる助産師にな

りました。

 そんな私が少し気に

なることがあります。

入院中から根拠のない

食事制限をされている

ケースがあることです。

おっぱいが詰まりやす

いので乳製品はだめよ

とか和食中心にしま

しょうといった内容で

す。入院中は具体的に

説明しながらサポート

されているのでしょう

が、退院後御自宅でそ

うしなければならない

と極端な考えになられ

ている方がたくさんお

られます。食道と乳腺

体組織という乳汁を作

るところは直結してい

るわけではありません。

極端に制限することは

要らないのではないで

しょうか。他にも、痛

くても授乳し続けるこ

とや硬くなった乳房を

もみほぐすといった行

為もあります。生活に

影響がある制約や制限

は科学的根拠に基づい

た説明と理解の上に成

り立つべきです。

 そういうことを考え

ても自分の望む出産育

児をサポートしてくれ

る人に巡り合うことっ

て大切になってきます

ね。 母

乳育児はとても素

晴らしいものですが、

たかが母乳されど母乳

です。例えばテレビを

見ながらただ母乳をあ

げるのであれば母乳に

代わる物をしっかり目

を見て話しかけながら

授乳する方が良いこと

は誰もが考えられるこ

とでしょう。また、ど

んなに頑張っても母乳

が足りないまたはほと

んど母乳が出ない人は

2割弱程になります。

ということは2割弱以

上の方がどんなに頑

張っても母乳育児はう

まくいかないことにな

ります。母乳育児の素

晴らしいところは赤

ちゃんとのスキンシッ

プに始まりアイコンタ

クト等を通し信頼関係

を築いていくこと、栄

養補給と免疫の授受、

お互いの満足感を満た

すことなど数えればき

りがないほどです。し

かし、母親が母乳をあ

げることに代わること

はその価値を大きく下

げることなくでき得る

ことです。本来の母乳

育児の目的は目に見え

ない母乳も一緒にあげ

ることなのですから。

そして望んだような結

果にならなかったとし

ても目に見えない母乳

育児ができたと自信を

もって保育者としての

人生を生きていかれま

すように陰ながら応援

しています。そんなサ

ポーターが必要なとき

にそばにいることを忘

れないでください。

 紙面を通して母乳育

児について話す機会を

くださった多くの皆様

に深く感謝いたします。

ありがとうございまし

た。

 7月、梅雨明

けと同時に、子

ども達は、園庭

へ飛び出してゆ

きます。片手に、

虫とり網、もう

片手に虫カゴの﹁虫とりスタ

イル﹂で。園庭には、バッタ、

トンボ、カエル、カニ・・・

▼子ども達の目は、大人より

も、だんぜん早く、様々な生

き物を発見します。次々につ

かまえ、バケツのなかでカエ

ルを泳がせてみたり、バッタ

の足をひっぱってみたり、あ

げく、虫カゴのなかで死なせ

てしまったりということも。

一見、大人の私達から見ると、

かわいそうで残酷に映ること

が多々あります。見ているだ

けでもツライときもあります

よね▼そのような子どもと生

き物の関係について、ある講

演会で講師の先生は、次のよ

うに語られました▼﹃私たち

大人はそのような行動を止め

たくなります。ですが、ここ

で一つ大切なことがあります。

残酷に扱っているように見え

るその行いは、子どもの場合

と、大人が考えていることで

は意味合いが全く異なってく

るという一面があるというこ

とです。残酷に映る子ども達

の行いのなかで、彼らは命を

学ばせていただいているので

す。足をもいでしまい心にチ

クッとする痛みを感じたり、

かわいがっているつもりで死

なせてしまったり。たくさん

の死というものに立ち会わせ

てもらいながら、知識として

ではなく命︵経験︶に触れさ

せてもらっているのです。こ

れは言葉で100ぺん教えて

も育つものではありません。

そして、私たち大人の役割は、

そのような場面に遭遇したと

き、子どものそばで、その

﹁死んでしまった命﹂を大切

に扱う姿勢を示してあげるこ

とではないでしょうか。一緒

にお墓を作ってみたり、その

命に手を合わせてみたり﹄と

いうように語られました▼幼

児期における、命の学び方に

ついて、考えさせられるお話

でした。

     ︵

KM︶

 平戸大橋から車で約

35分、平戸島の西海岸

部に知る人ぞ知るエメ

ラルドグリーンに輝く

美しい海水浴場がある

のをご存知でしょうか。

遠浅で透明度抜群の﹁人

津久海水浴場﹂は、そ

の美しさがインター

ネットなどで広まり、

近年、人気急上昇のス

ポットです。

 まるで外国のリゾー

ト地のような海の色に

初めて見た人は驚くの

で、地元民とっておき

の場所です。

7月中旬〜

8月下旬は

海水浴も楽

しめますが、

それ以外の

ときでもド

ライブで立

ち寄って、

しばらく波

の音と美し

い空と海の

コントラス

トを楽しん

ではいかが

でしょうか。

 人津久海

水浴場は、

日中のエメ

リーンも綺麗ですが、

夕焼けに染まるところ

も素晴らしい場所です。

西海岸になるため、夕

陽が海に沈んでいく様

子を見ることができま

す。オレンジ色から赤

色に染まるサンセット

も見どころです。

 また、人津久海水浴

場から車10分ほど北上

すると、世界遺産候補

﹁平戸の聖地と集落﹂

の﹁春日集落﹂があり

ます。潜伏キリシタン

が生活したこの集落に

は400年前から変わ

らぬ美しい棚田が広

がっており、人津久海

水浴場と併せて見学し

たいスポットです。こ

の夏は平戸市までドラ

イブして、美しい海と

棚田を見てみませんか。

一般社団法人平戸観光協会

マネージャー

  松瀬

 千秋

Z O O 夢 イ ン家族のお出かけスポット情報

人津久海水浴場〒859-5376 長崎県平戸市大石脇町電話 0950-23-8600(平戸観光協会)

「1わのおんどり

  

コケコッコー」

イリーナ・ザトゥロフスカヤ・作

こじまひろこ・訳

福音館書店

定価

 

1,188円

 リューカ君はお散歩に

いきます。外に出ると動

物たちの鳴き声がきこえ

てきました。1羽のおん

どりはコケコッコー。2

羽のがちょうはガアガ

ア。3匹の熊はオロロロ

ロー。やがて太陽が沈

み、かっこう時計が8回

ないて、リューカ君はお

布団に入りました。森で

は9羽のみみずくがホー

ホーと鳴き、空には10個

のお星さまが輝いていま

す。

 ロシア人画家、イリー

ナ・ザトゥロフスカヤさ

んは、孫のリューカ君と

過ごすなかでこの本を創

作されました。子どもは

言葉を話しだす前に、ま

わりの音や声をよく聞

き、多くのことを自分の

なかに蓄えるのだとイ

リーナさんはいいます。

この本のなかのリューカ

君も、動物たちのはじけ

んばかりの元気な声を全

身で受け止めています。

 素朴で大らかであたた

かな絵と、動物たちのに

ぎやかな声をたっぷりと

楽しんでもらいたい、詩

情あふれる数の絵本。子

ども達と一緒に数を数え

たり、動物の声色をまね

たりしながらお楽しみく

ださい。

長崎こどものとも社

      市野

 哲也

松川 美代助産師

昭和39年生まれ長崎県立口加高校卒業南大阪看護専門学校、奈良県立医科大学附属看護専門学校助産学科卒業奈良県、東大阪市の病院産婦人科勤務後諏訪マタニティクリニックで乳房管理法の長期研修修了長崎県央看護学校で6年母性看護学の専任教員として勤務島原半島で訪問看護を始めて13年目となる

地元民とっておきスポット

ほいくえんにしょうぼうしゃがきたよ!!

おそとであそぶって

たのしいね

五島市 幼徳保育園わぁ、ごちそうだ!!

くるみちゃん

5歳児(女)

1・2歳児あやなちゃん

5歳児(女)

きりんちゃん

4歳児(女)

しゅんたろうくん

3歳児(男)

りょうがくん

3歳児(男)

あかりちゃん

5歳児(女)

目に見えない

母乳育児を目指して

母乳育児について

母乳育児への関心

直面する問題点

少し気になること

たかが母乳

  されど母乳

つぶやき

夕方、山の頂に夕日がか

くれ始めたとき。

﹁お山のてっぺんに、夕

方が出てきたよー! !﹂

      

︵3歳男児︶

   ◆

  ◆

鉄棒の逆上がりが初めて

できたUくんに、ずっと

応援していたTくん。

﹁できたら、きもちよか

やろ〜!﹂

気持ちに寄り添えるTく

んに感動しました。

      

︵5歳男児︶

   ◆

  ◆

2人で遊んでいた女の子。

お友だちが割り込んできて…

子﹁もう!もちつきやか

  んでよ!﹂

皆﹁…

?﹂

保﹁もしかして、やきも

  ちね…

︵笑︶﹂

     

︵4歳女児︶

   ◆

  ◆

お休みの日、弟がお父さ

んと魚釣りに行った話を

していた姉のRちゃん。

R﹁パパすごいとよ!ふ

  くらはぎ釣ってこら

  した! !﹂

保﹁ふくらはぎ?かわは

  ぎじゃない?﹂

R﹁うん!ふくらはぎ!!﹂

どんなに﹃かわはぎ﹄と

言い直しても﹃ふくらは

ぎ﹄は譲れないRちゃん

でした。

 

︵5歳女児︶

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お問い合わせは、保育所(園)または長崎県保育協会までお願い致します。

■ つれづれ

園長先生等のリレー式コラムです。保育に対する思いや考えなどを文章にしています。

■ 保育のひろば ● 地域との交流

各保育園の近隣の交流状況など画像を添えて紹介します。

● ランチタイム

給食やおやつ、食育等の取り組みを情報提供致します。

● 保育園めぐり

県下の保育園を地区別に順番で紹介しています。

■ すこやかなそだち

保育の専門家が、プロの視点で子育てに関する様々なテーマに基づいて書き下ろす

連載コーナーです。

■ 読者のひろば

子育ての思いやエピソードなど地区別の保護者に書いていただくコーナーです。

■ であい 保育士に保育に対する質問を投げかけそれに答えるコーナーです。

■ ZOO夢イン 家族のお出かけスポット情報

編集部一押しの地元のお出かけ情報です。家族向きのお出かけに参考になります。

■ つぶやき

■ わんぱく写真館

子ども達の日頃の保育園における活発な活動の写真を掲載しています。

■ え?!絵本

子ども向けのおすすめ絵本です。わかりやすく解説しています。