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MYG-101-4.3-JP-01 05/17/13
Quest® NetVault® Backup Plug-in for MySQL
バージ ョ ン 4.3
ユーザーズ ・ ガイ ド
© 2013 Quest Software, Inc.ALL RIGHTS RESERVED.
本ガイ ド には、 著作権法で保護されている機密情報が含まれています。 本ガイ ド に記載されている ソ フ ト ウ ェ アは、 ソ フ ト ウ ェ ア使用許諾または機密保持契約に基づいて提供されています。 本ソ フ ト ウ ェ アは、 該当する契約書の条件に準拠する場合に限り、 使用または複製が許可されます。 本ガイ ドのいかなる部分も、 写真複写や録音を含む電子媒体または機械によるいかなる形式または手段によ っ ても、 購入者の私的使用以外の目的で、 Quest Software の書面によ
る許可な く 、 複製または転載する こ と を禁じ ます。
本ド キュ メ ン ト 内の情報は Quest 製品に関連し て規定されています。 明示あるいは黙示を問わ
ず、 禁反言あるいは別の方法で、 本ド キュ メ ン ト から許可を受ける知的所有権あるいは Quest製品譲渡に関連する知的所有権に対し ては、 ラ イセンスはあ り ません。 本製品の使用許諾契約書で示されている QUEST の契約条件で定められている場合を除き、 QUEST は、 その商品性、
特定の目的における適合性、 使用による権利侵害の不発生を暗示的に保証する ものではな く 、かつこれに限定されず、 いかなる事項についても責任を負わず、 その製品に関連する明示的、暗示的、 または法令による保証を否認する ものと し ます。 QUEST は、 損害が生じ る可能性に
ついて報告を受けた と し ても、 本ド キュ メ ン ト の使用、 または使用できないこ とから生じ るいかなる、 直接的、 間接的、 必然的、 懲罰的、 特有または偶発的な障害 (無期限、 利益の損失、事業中断、 情報の損失も含む) に対し ても責任を負わないものと し ます。 Quest は、 本 ド キュ
メ ン ト 内容の精密さや完全性について表明および保証し ません。 また、 Quest は告知な し で製
品使用や製品解説書を変更する権限があ り ます。 Quest は、 本ド キュ メ ン ト に記載されている
情報を更新する義務はあ り ません。
本書の使用に関するご質問は、 下記までお問い合わせ く だ さい。
日本ク エス ト ・ ソ フ ト ウ ェ ア株式会社 〒 160-0023東京都新宿区西新宿 6-10-1日土地西新宿ビル 13FE メ ール : [email protected]
日本国内および海外の事業所の情報に関し ては、 弊社の Web サイ ト
(http://www.questsoftware.jp) を参照し て く だ さい。
商標
Quest、 Quest Software、 Quest Software ロゴ、 Simplicity at Work、 FlashRestore、 GigaOS、
および NetVault はすべて、 Quest Software, Inc およびその子会社の商標および登録商標です。
Quest Software の商標の詳細な一覧については、 http://www.quest.com/legal/trademark-information.aspx を参照し て く だ さい。 その他の商標および登録商標は、 個々の所有者に帰属
し ます。
特許
本製品は米国特許第 7,814,260、 7,913,043、 7,979,650、 8,086,782、 8,145,864、 8,171,247、
8,255,654、 および 8,271,755 によ り保護されています。 日本、 EU、 フ ラ ンスおよび英国特許
第 1615131 および 05250687.0、 ド イ ツ特許 DE602004002858 によ り保護されています。 そ
の他の特許は出願中です。
第 1 章 : はじめに Plug-in for MySQL 7
• Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL - 概要 ....................................................... 7
• 主な特徴 ............................................................................................................................. 7
• 機能一覧 ............................................................................................................................. 9
• 対象ユーザ ........................................................................................................................ 10
• 参照ド キュ メ ン ト ............................................................................................................. 10
• Quest Software について ................................................................................................ 11- Quest Software へのお問い合わせ ................................................................................................. 11
- Quest サポー ト へのお問い合わせ ................................................................................................. 11
第 2 章 : プラグインのインス ト ールと削除 13
• イ ンス ト ールの前提条件 .................................................................................................. 13- MySQL サーバでのバイナリ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ ) .. 14
• 推奨構成 ........................................................................................................................... 16
• プ ラグイ ンのイ ンス ト ール ............................................................................................... 17
• プ ラグイ ンの削除 ............................................................................................................. 18
• 特定 MySQL イ ンス タ ンスの削除 .................................................................................... 18
第 3 章 : プラグインの設定 21
• デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ・ ア ッ プ .................................................................................... 21- MySQL Standard/Community 用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ ................................................. 21
- MySQL Enterprise バッ クア ッ プ用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ ............................................. 26
- 既存イ ンス タ ンス設定の更新 ........................................................................................................ 30
• デフ ォル ト 設定の指定 (オプシ ョ ン) .............................................................................. 30
第 4 章 : データのバックアップ 33
• データのバッ ク ア ッ プ - 概要 ......................................................................................... 33- MySQL Standard/Community に関する重要注意事項 ................................................................... 33
- MySQL Enterprise バッ クア ッ プに関する重要注意事項 ............................................................... 34
• バッ ク ア ッ プ計画の策定 .................................................................................................. 36
目次
目次4
- MySQL Standard/Community 用バッ クア ッ プ ・ タ イプの確認 ..................................................... 37
- MySQL Enterprise バッ クア ッ プ用バッ クア ッ プ ・ タ イプの確認 ................................................. 39
- MySQL Standard/Community 用バッ クア ッ プ ・ シーケンス例 ..................................................... 40
• バッ ク ア ッ プ ・ データの選択 ............................................................................................41
• バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定 ....................................................................................43- MySQL Standard/Community 用バッ クア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定 .............................................. 43
- MySQL Enterprise バッ クア ッ プ用バッ クア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定 .......................................... 46
• ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行 ........................................................................................47
第 5 章 : データのリス ト ア 49
• データのリ ス ト ア - 概要 .................................................................................................49- MySQL Standard/Community に利用可能な リ ス ト ア方法の確認 ................................................. 49
• MySQL におけるバッ ク ア ッ プのリ カバリ .......................................................................51- リ ス ト アするデータの選択 ............................................................................................................ 51
- リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定 ........................................................................................................ 53
- ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行 ..................................................................................................... 66
- MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア ・ シナリ オ例 ................................................................ 67
- MySQL Enterprise バッ クア ッ プ用リ ス ト ア ・ シナ リ オ例 .......................................................... 114
• 高度な MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア手順 .................................................115- リ ス ト ア中にデータベース名を変更する .................................................................................... 115
- 同じサーバ上の別の MySQL イ ンス タ ンスへリ ス ト アする ........................................................ 117
- 異なる MySQL サーバへのリ ス ト ア ............................................................................................ 119
• リ ス ト ア選択タ ブで利用可能な追加機能 ........................................................................123
付録 A : MySQL レプリケーシ ョ ンの使用 125
• MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境でのプ ラグイ ン使用 - 概要 ..........................................125
• レプ リ ケーシ ョ ンのサポー ト の有効化 ...........................................................................126
• レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバのバッ ク ア ッ プ ....................................................................127- レプ リ ケーシ ョ ン設定のバッ クア ッ プ ........................................................................................ 127
• レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバのリ ス ト ア ...........................................................................128
付録 B : フェ イルオーバ ・ クラスタ環境におけるプラグインの使用 129
• MySQL サーバ ・ フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ リ ング - 概要 ..........................................129- 重要な注意事項 ............................................................................................................................ 130
• プ ラグイ ンのイ ンス ト ール .............................................................................................131- イ ンス ト ールの前提条件 ............................................................................................................. 131
Quest NetVault Backup Plug-infor MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
5
- ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール ...................................................................................................... 131
• プ ラグイ ンのラ イセンス ................................................................................................ 132
• プ ラグイ ンの設定 ........................................................................................................... 133
• データのバッ ク ア ッ プ .................................................................................................... 134
• データのリ ス ト ア ........................................................................................................... 135
付録 C : ト ラブルシューテ ィ ング 137
• ト ラ ブルシューテ ィ ングに関する個別事象 ................................................................... 137
目次6
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
7
第 1 章
はじめに Plug-in for MySQL Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL - 概要
主な特徴
機能一覧
対象ユーザ
参照ド キュ メ ン ト
Quest Software について
Quest Software へのお問い合わせ
Quest サポー ト へのお問い合わせ
1.1.0 Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL - 概要
Quest NetVault Backup (NVBU) Plug-in for MySQL (以下、 Plug-in for MySQL) は、 複数の MySQL ス ト レージ ・ エンジンのバッ クア ッ プ と リ カバリ
を単一のジ ョ ブに統合し ます。 この操作は直感的なグラ フ ィ カル ・ ユーザ ・ イ ンターフ ェ ース (GUI) から実行でき、 複雑なスク リ プ ト を作成する必要はあ り ま
せん。 [MySQL Enterprise バッ クア ッ プ] オプシ ョ ン (MEB ベース ・ バッ ク
ア ッ プ方法) を使用する場合、 本プ ラグイ ンはバッ ク ア ッ プ中の InnoDB テーブ
ルに対するホ ッ ト ・ バッ クア ッ プをサポー ト し ます。 [MySQL Standard/Community] オプシ ョ ン (mysqldump ベース ・ バッ ク ア ッ プ方法)
を使用する場合、 本プ ラグイ ンは読み取り専用アクセスでデータ をオン ラ イ ンに保ちながら、 すべてのテーブルのウォーム ・ バッ ク ア ッ プをサポー ト し ます。 また、 [MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを使用する こ とによ り、 Plug-in for MySQL はさ らに細かい リ ス ト アを実行する高度な特定時点 (PIT) リ ス ト
ア機能を提供し ます。 この機能によ り正確な時点へのリ ス ト アが可能になるため、 データの損失を大幅に低減できます。
1.2.0 主な特徴
MySQL 環境に対する安心感を高め、 リ スク を低減 - Plug-in for MySQL に
は、 複雑なバッ ク ア ッ プ ・ スク リ プ ト の作成は必要あ り ません。 また、 多様な リ カバリ ・ シナ リ オに対応できる柔軟性を備えています。 ユーザは、MySQL に関する詳細な知識がな く ても、 コ ミ ッ ト された ト ラ ンザク シ ョ ン
がバッ ク ア ッ プ中に失われないよ う にするバッ ク ア ッ プ ・ ポ リ シーを実装した り、 バイナ リ ・ ログをパージする適切な タ イ ミ ングを把握する こ とができます。 この知識はすべてプ ラグイ ンに組み込まれています。
第 1 章はじめに Plug-in for MySQL
8
このほか、 Plug-in for MySQL の柔軟なバッ ク ア ッ プ機能には以下のものが
あ り ます。
データ をオン ラ イ ンにし た状態、 すなわちア クセス可能な状態でフル、
増分、 および差分バッ ク ア ッ プを実行
複数のス ト レージ ・ エンジンに渡っ て共通のユーザ ・ イ ン ターフ ェ イス
を採用
テーブル ・ レベルまで保護
複数のス ト レージ ・ エンジンを単一のジ ョ ブに統合
Plug-in for MySQL を使用し てバッ ク ア ッ プ ・ ポ リ シーを実装する と、 障害
発生時に必要と なる リ カバリ作業をおろそかにする こ と な く 、 よ り重要な タスクに専念する余裕が生まれます。 また、 どのよ う な状況であろ う と、MySQL データが保護されている こ とが分かっ ているため、 IT 管理者の安心
感は高ま り ます。
高速な リ ス ト アによ り ダウン タ イムを短縮 - Plug-in for MySQL を使用すれ
ば、 リ ス ト ア ・ プロセスで必要と なる各コ マン ド を手動で発行し た り、 リ スト アを必要とするバイナ リ ・ ログやその適用順序を正確に判断する必要がなく な り ます。 リ ス ト アを必要とする対象、 リ ス ト ア元のバッ ク ア ッ プ ・ セ ット 、 また該当する場合はリ ス ト アする時点または位置を選択するだけで、 プラグイ ンが自動的に リ ス ト アを実行するため、 それ以上の操作は不要です。また、 人的な操作への依存を低減する こ と によ っ て リ ス ト アを高速化するだけでな く 、 再起動を必要とする複雑なスク リ プ ト の構文エ ラーの可能性も排除し ます。
このほか、 Plug-in for MySQL は以下のリ ス ト ア機能を備えています。
時間および位置に基づ く 特定時点のフルおよび増分リ ス ト ア
イ ンス タ ンス全体、 個々のデータベース、 または個々のテーブルのリ ス
ト ア
リ ス ト ア中のデータベース名の変更
代替 MySQL イ ンス タ ンスへのリ ス ト ア
バッ ク ア ッ プ ・ デバイスの自動統合によ り業務継続性を確保 - 基幹業務ア
プ リ ケーシ ョ ンのデータ保護計画においてオフサイ ト ・ バッ ク ア ッ プが重要な要素と なる状況で、 Plug-in for MySQL は、 NVBU と Quest NetVault SmartDisk を含む、 テープ ・ ラ イブ ラ リ、 ス タ ン ド アローン ・ テープ ・ デバ
イス、 仮想テープ ・ ラ イブ ラ リ (VTL)、 共有 VTL など幅広いバッ ク ア ッ
プ ・ デバイス との根本的な統合を活用し ます。 NVBU では、 バッ ク ア ッ プ
の保存先バッ ク ア ッ プ ・ デバイスを柔軟に選択する こ とができます。 バッ クア ッ プをオン ラ イ ンで仮想テープに保存し た り、 複数の MySQL イ ンス タ ン
スやその他の専用データベースで共有される物理テープ ・ ラ イブ ラ リ、 または一般的なバッ ク ア ッ プ用の物理テープ ・ ラ イブ ラ リ にジ ョ ブを複製する ことができます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
9
高度な MySQL レプ リ ケーシ ョ ン技術のサポー ト - 『MySQL リ フ ァ レン
ス ・ ガイ ド』 で詳し く 説明されているよ う に、 MySQL は、 1 台のサーバが
マス タ と し て、 その他の 1 台以上のサーバがスレーブ と し て機能する、 一
方向の非同期レプ リ ケーシ ョ ンをサポー ト し ています。
単一マス タ ・ レプ リ ケーシ ョ ンでは、 マス タ ・ サーバはそのバイナ リ ・ ログに更新を書き込み、 これらのフ ァ イルのイ ンデ ッ ク スを管理し てログ ・ ローテーシ ョ ンを追跡し ます。 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルは、 スレーブ ・ サーバに送信される更新の記録と し て機能し ます。 スレーブはマス タに接続すると、 スレーブが 後に正し く 更新を行った と きにど こ までログを読み取ったかをマス タに通知し ます。 スレーブは、 それ以降に行われた更新を受信し てブロ ッ ク し、 マス タが新たな更新を通知するまで待機し ます。
Plug-in for MySQL は、 MySQL 環境が保護され、 障害復旧に備えてオフサイ
ト に保存されている とい う安心感を提供し ます。 同時に、 経験の浅いMySQL 管理者でも、 リ ス ト アが正し く 、 またできる限り迅速に実行される
とい う安心感を持って リ ス ト アを開始できるため、 ダウン タ イムが短縮され、 ビジネス継続性が高ま り、 管理者は常時待機し ている必要がな く な り ます。
1.3.0 機能一覧
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンでは、 以下の機能がサポー ト
されます。
フル ・ バッ クア ッ プ と増分バッ クア ッ プ
差分バッ ク ア ッ プ
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プ
InnoDB、 MyISAM、 MERGE (または MRG_MyISAM)、 Memory/Heap、
Federated、 Berkeley DB (BDB)、 Archive、 および CSV ス ト レージ ・ エ
ンジンをサポー ト
複数のス ト レージ ・ エンジンに渡っ て共通のユーザ ・ イ ン ターフ ェ イス
を採用
時間および位置に基づ く PIT リ ス ト ア
データ損傷の前および後への PIT リ ス ト ア
個々のテーブル、 データベース、 またはイ ンス タ ンス全体のリ ス ト ア
リ ス ト ア中にデータベース名を変更
代替イ ンス タ ンスへのリ ス ト ア
MySQL レプ リ ケーシ ョ ンのスレーブおよびマス タ ・ イ ンス タ ンスのバッ
ク ア ッ プをサポー ト
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンでは、 以下の機能がサポー
ト されます。
第 1 章はじめに Plug-in for MySQL
10
フル ・ バッ ク ア ッ プ と増分バッ クア ッ プ
InnoDB、 MyISAM、 MERGE (または MRG_MyISAM)、 Archive、 および
CSV ス ト レージ ・ エンジン
InnoDB テーブルのホ ッ ト ・ バッ ク ア ッ プ
複数のス ト レージ ・ エンジンに渡っ て共通のユーザ ・ イ ン ターフ ェ イス
を採用
個々のテーブル、 データベース、 またはイ ンス タ ンス全体のリ ス ト ア
1.4.0 対象ユーザ
一般的に、 ルーチン的なバッ ク ア ッ プ ・ オペレーシ ョ ンの作成および実行にMySQL データベース管理者の高度なスキルは要求されませんが、 MySQL バッ ク
ア ッ プおよび リ カバリ戦略を定義し た り、 高度な リ カバリ ・ シナ リ オを実行する場合はこのスキルが要求されます。
1.5.0 参照ドキュ メン ト
本プ ラグイ ンの設定時および使用中に以下のド キュ メ ンテーシ ョ ンをすぐに利用できるよ う準備し てお く こ と をお勧めし ます。
『MySQL <X> リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 (こ こ で、 <X> は、 MySQL サーバ
にイ ンス ト ールされた MySQL バージ ョ ンを示し ます)。
MySQL バージ ョ ン 5.0 :
http://dev.mysql.com/doc/refman/5.0/en/index.html
MySQL バージ ョ ン 5.1 :
http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/en/index.html
MySQL バージ ョ ン 5.5 :
http://dev.mysql.com/doc/refman/5.5/en/index.html
MySQL バージ ョ ン 5.6 :
http://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/index.html
NVBU ド キュ メ ンテーシ ョ ン :
『Quest NetVault Backup イ ンス ト レーシ ョ ン ・ ガイ ド』 - このガイ ド で
は、 NVBU サーバおよび異機種混在ク ラ イアン ト ・ ソ フ ト ウ ェ アのイ ン
ス ト ール方法について詳し く 説明し ています。
『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 - このガイ
ド では、 NVBU の使用方法と、 すべてのプ ラグイ ンで共通の機能につい
て詳説し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
11
『Quest NetVault Backup コ ン フ ィ ギュ レーシ ョ ン ・ ガイ ド』 - NVBU の
ユーザ設定およびデフ ォル ト 設定の変更法が解説されています。
『Quest NetVault Backup コ マン ド ラ イ ン ・ イ ン ターフ ェ イス ・ リ フ ァ レ
ンス ・ ガイ ド』 - このガイ ド では、 NetVault Backup のコ マン ド ラ イ ン ・
ユーテ ィ リ テ ィ について詳し く 説明し ています。
以上のガイ ドは Quest の Web サイ ト からダウンロー ド できます。
http://www.bakbone.co.jp/support/product_documentation.html
1.6.0 Quest Software について
Quest Software (Nasdaq : QSFT) は 1987 年に創立され、 100,000 社を超える
世界中の顧客に対し て、 IT 管理の簡素化と コ ス ト 削減を図っています。 Quest の
革新的なソ リ ューシ ョ ンは、 IT 管理の問題を容易に解決し、 物理環境、 仮想環境
にわたっ て顧客の時間と費用を節約し ます。 Quest 製品によ り、 データベース管
理、 データ保護、 ID &アクセス管理、 パフ ォーマンス監視&管理、 ユーザ ・
ワーク スペース管理、 および Windows サーバ管理など広範囲な IT 管理に関する
複雑な問題を解決し ます。 詳し く は、 以下を参照し て く だ さい。
http://www.bakbone.co.jp
1.6.1 Quest Software へのお問い合わせ
日本国内および海外の事業所の情報に関し ては、 弊社の Web サイ ト を参照し て
く だ さい。
1.6.2 Quest サポー トへのお問い合わせ
Quest サポー ト に関する情報については、 下記の Web サイ ト をご確認の上、 お
問い合わせ窓口よ り お願いいた し ます。http://www.bakbone.co.jp/support/contact_support.html
電子メ ール : [email protected]
住所 日本ク エス ト ・ ソ フ ト ウ ェ ア株式会社 〒 160-0023東京都新宿区西新宿 6-10-1日土地西新宿ビル 13F
Web サイ ト : http://www.bakbone.co.jp
第 1 章はじめに Plug-in for MySQL
12
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
13
第 2 章
プラグインのインス ト ールと削除
イ ンス ト ールの前提条件
MySQL サーバでのバイナ リ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ)
推奨構成
プ ラグイ ンのイ ンス ト ール
プ ラグイ ンの削除
特定 MySQL イ ンス タ ンスの削除
2.1.0 インス ト ールの前提条件
Plug-in for MySQL のイ ンス ト ールにあた り、 MySQL サーバと し て使用するマシ
ンに以下のソ フ ト ウ ェ アがイ ンス ト ールされ、 かつ正し く 設定されている こ と を確認する必要があ り ます。
NetVault Backupサーバ / ク ラ イアン ト ・ソ フ ト ウ ェ ア - MySQLサーバと し
て構成されたマシン上に、 少な く と も ク ラ イアン ト ・ バージ ョ ンの NVBUソ フ ト ウ ェ アを イ ンス ト ールする必要があ り ます。
MySQL データベース ・ ソ フ ト ウ ェ ア
MySQL サーバでバイナ リ ・ ログを有効にする ([MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンのみ) - これによ り、 MySQL サーバの
特定時点 (PIT) バッ ク ア ッ プおよびリ ス ト アがサポー ト されます。 詳し く
は、 「MySQL サーバでのバイナ リ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ)」 を参照し て く だ さい。
適切なバージ ョ ンの MySQL データベース ・ ク ラ イアン ト ・ パッ ケージのイ
ンス ト ール - プ ラグイ ンは、 MySQL ク ラ イアン ト ・ パッ ケージ と と もに
イ ンス ト ールし たコ ンポーネン ト と対話し、 プ ラグイ ンのよ り多 く の機能性へのアクセスを可能にし ます。 このパッ ケージ と と もにイ ンス ト ールされるコ ンポーネン ト のバージ ョ ンは、 イ ンス ト ールされている MySQL のバー
ジ ョ ン と互換性がある こ とが必要です。 まず、 以下の 2 つの MySQL コ ン
ポーネン ト を イ ンス ト ールし、 そのバージ ョ ンを確認する必要があ り ます。
mysqldump - このユーテ ィ リ テ ィ は、さ まざまな タ イプの MySQL ス ト
レージ ・ エンジンのバッ クア ッ プ / リ ス ト アを可能に し ます。 このコ ン
ポーネン ト のバージ ョ ンが、 旧バージ ョ ンの NVBU Plug-in for MySQL
第 2 章プラグインのインス ト ールと削除
14
と と もに提供されたバージ ョ ンではな く 、 ご利用中の MySQL のバー
ジ ョ ン と互換性がある こ と を確認する必要があ り ます。
mysqlbinlog - このコ ンポーネン ト は、 データの PIT バッ ク ア ッ プおよ
びリ ス ト アを可能にし ます。 このコ ンポーネン ト がイ ンス ト ールされている MySQL バージ ョ ン と併用できる適切なバージ ョ ンであるかを確認
する必要があ り ます。
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] - [MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ]
オプシ ョ ンを使用する場合、 ご使用の環境が以下の要件を満たす必要があ ります。
Linux/UNIX 環境において、MySQL サーバのバージ ョ ンが 5.5 または 5.6 で
ある こ と。
Windows 環境において、 MySQL サーバのバージ ョ ンが 5.5 である こ と。
MySQL Enterpriseバッ ク ア ッ プ製品のバージ ョ ン 3.8.1以降がイ ンス ト ー
ルされている こ と。 Commercial Edition を選択し た状態の MySQL Enterprise Edition で MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プが利用可能である
こ と。 イ ンス ト ールについて詳し く は、 以下を参照し て く だ さい。 http://dev.mysql.com/doc/mysql-enterprise-backup/3.8/en/installing.html
2.1.1 MySQL サーバでのバイナリ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ)
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを使用し た特定時点バッ ク ア ッ プ /リ ス ト アのサポー ト を構成する前に、 MySQL のバイナ リ ・ ログを有効にする必
要があ り ます。
Linux または UNIX ベースの MySQL サーバにおけるログ ・ オンの有効化
Windows ベースの MySQL サーバにおけるログ ・ オンの有効化
2.1.1.a Linux または UNIX ベースの MySQL サーバにおけるログ ・ オンの有効
化
1. MySQL イ ンス ト ール ・ デ ィ レ ク ト リ にアクセス し、 my.cnf とい う名前の
MySQL 構成フ ァ イルを特定し ます。
このフ ァ イルの名前と位置は、 ご使用の MySQL 構成によ って異な り ます。
詳し く は、 MySQL ド キュ メ ンテーシ ョ ンを参照し て く だ さい。
2. テキス ト ・ エデ ィ タ を使用し てフ ァ イルを開き、 [mysqld] セク シ ョ ンに移
動し ます。
3. デフ ォル ト MySQL デ ィ レ ク ト リ を使用し て MySQL バイナ リ ・ ログを有効
にするには、 以下のエン ト リ を追加し ます。
log-bin
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
15
重要 : バイナ リ ・ ログを有効にするには、 以下の構文を使用し て my.cnf フ ァ イ
ルに追加し た log-bin エン ト リ を設定する こ とができます。
log-bin=< 格納先フ ァ イル名 > バイナ リ ・ ログの格納先フ ァ イル名を指定する場合、 フ ァ イルへのフルパス情報やフ ァ イルの拡張子は含めず、 フ ァ イルそのものの名前だけを指定するよ う注意し て く だ さい。 プ ラグイ ンのイ ンス ト ールを実行する前に、 上記の手順と共にバイナ リ ・ ログの有効化の詳細について 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を
参照し て く だ さい。
4. 変更を有効化するには、 MySQL サーバを再起動し ます。
2.1.1.b Windows ベースの MySQL サーバにおけるログ ・ オンの有効化
1. MySQL Administrator アプ リ ケーシ ョ ンを起動し ます (詳し く は MySQLド キュ メ ンテーシ ョ ンを参照し て く だ さい)。
重要 : MySQL Administrator がまだイ ンス ト ールされていない場合、 Linux/UNIX上で設定フ ァ イルを更新し、 次に MySQL サービスを一旦停止し てから再起動し
てバイナ リ ・ ログを有効化する必要があ り ます。
2. [MySQL Administrator] ウ ィ ン ド ウの左ペイ ンで、 [Startup Variables] を ク リ ッ ク し ます。
3. 右ペイ ンで、 [Log Files] タ ブを選択し ます。
4. [Binary Logfile Name] チ ェ ッ ク ・ ボ ッ クスを選択し、 バイナ リ ・ ログ ・
フ ァ イルの名前と し て一意の値を入力するか、 デフ ォル ト 値である log-binを使用するためにフ ィ ールド をブ ラ ン クのままにし ます。
重要 : バイナ リ ・ ログの格納先フ ァ イル名を指定する場合、 フ ァ イルへのフルパス情報やフ ァ イルの拡張子は含めず、 フ ァ イルそのものの名前だけを指定するよう 注意し て く だ さい。 プ ラグイ ンのイ ンス ト ールを実行する前に、 上記の手順と共にバイナ リ ・ ログの有効化の詳細について 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュア
ル』 を参照し て く だ さい。
第 2 章プラグインのインス ト ールと削除
16
図 2-1:[Binary Logfile
Name] オプ
シ ョ ン
5. MySQL Administrator アプ リ ケーシ ョ ンを閉じ ます。
6. 変更を有効化するには、 MySQL サーバを再起動し ます。
2.1.2 推奨構成
1 つのマシンを NVBU サーバおよび MySQL サーバの両方と し て設定する (つま
り、 すべてのソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ールおよび設定を 1 つのマシンで実行す
る) こ とはできますが、 これらのエンテ ィ テ ィ は別々のマシンで実行する こ と をお勧めし ます。
MySQL サーバ ・ マシン NVBU サーバ ・ マシン
イ ンス ト ールされている ソ フ ト ウ ェ ア / 構
成
イ ンス ト ールされている ソ フ ト ウ ェ ア / 構
成
ネ ッ ト ワーク接続
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
17
重要 : 本書の例の画像および手順では、 この 2 台のマシン環境を使用し て、 前提
条件をすべて満た し ている こ と を前提と し ています。
2.2.0 プラグインのインス ト ール
Plug-in for MySQL を イ ンス ト ールするには、 以下の手順に従います。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールから、 [NVBU ク ラ イアン ト 管理] ウ ィ
ン ド ウを開きます (ツールバー ・ ボタ ン、 または [管理] > [ク ラ イアン ト
管理] のいずれかを ク リ ッ ク し ます)。
2. [ク ラ イアン ト ] フ レームで、 プ ラグイ ンを イ ンス ト ールする NVBU ク ラ イ
アン ト を右ク リ ッ ク し、 [ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール] を選択し ます。
3. 表示されるダイアログで、 Plug-in for MySQL 用 「.npk」 イ ンス ト ール ・
フ ァ イルの場所 (プ ラグイ ン ・ イ ンス ト ール用 CD、 または Quest Software Web サイ ト からダウンロー ド し たバイナ リ ・ フ ァ イルを保存し たデ ィ レ ク
ト リ) を選択し ます。
イ ンス ト ール CD では、 このソ フ ト ウ ェ アのデ ィ レ ク ト リ ・ パスはオペレー
テ ィ ング ・ システムによ って異な り ます。
4. フ ァ イル (mysxxxx.npk) (xxxx は、 プ ラ ッ ト フ ォームおよびそのバー
ジ ョ ンを示し ます) を選択し、 [開 く ] を ク リ ッ ク し ます。
MySQL ソ フ ト ウ ェ ア (バージ ョ ン 5.0以降)
NVBU サーバ / ク ラ イアン ト ・ ソ フ ト
ウ ェ ア Plug-in for MySQL バイナ リ ・ ログを有効にする (MySQL
Standard/Community オプシ ョ ンのみ)
mysqldump/mysqlbinlog ユーテ ィ リ
テ ィ (イ ンス ト ールされている MySQLのバージ ョ ン との互換性が必要)
mysqlbackup ユーテ ィ リ テ ィ
([MySQL Enterprise バッ クア ッ プ] オ
プシ ョ ンのみ)
NVBU サーバ ・ ソ フ ト ウ ェ ア
NVBU ク ラ イアン ト と し て追加された
MySQL サーバ (ク ラ イアン ト ・ マシン
を NVBU サーバへ追加する手順につい
て詳し く は、 『Quest NetVault Backupア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て く だ さい)
MySQL サーバ ・ マシン NVBU サーバ ・ マシン
ネ ッ ト ワーク接続
第 2 章プラグインのインス ト ールと削除
18
イ ンス ト ール ・ プロセスが自動的に開始されます。
5. イ ンス ト ールが完了する と、 [ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール] ダイアログ ・ボ ッ ク スに、 正常にイ ンス ト ールされたこ と を告げる メ ッ セージが表示されます。 [OK] を ク リ ッ ク し て閉じ ます。
2.3.0 プラグインの削除
本プ ラグイ ンを削除するには、 以下の手順に従います。
1. NVBU サーバ上で稼動中の NVBU コ ン ソールから、 [NVBU ク ラ イアン ト 管
理] ウ ィ ン ド ウを開きます (ツールバー ・ ボタ ン、 または [管理] > [ク ラ
イアン ト 管理] のいずれかを ク リ ッ ク し ます)。
2. [ク ラ イアン ト ] フ レームでプ ラグイ ンのイ ンス ト ール先マシン (MySQLサーバと し て設定し たマシン) を右ク リ ッ ク し て、 [ソ フ ト ウ ェ アの削除]を選択し ます。
3. [ソ フ ト ウ ェ アの削除] ダイアログで、 Plug-in for MySQL を選択し、 [削
除] ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
図 2-2:[ソ フ ト ウ ェ アの削除] ダイ
アログ
4. 次に、 確認用の [ソ フ ト ウ ェ アの削除] ダイアログ ・ ボ ッ クスが表示されます。 このソ フ ト ウ ェ アを削除する場合は [OK] ボタ ンを、 キャ ンセルする
場合は [キャ ンセル] ボタ ンを ク リ ッ ク し ます。
5. 削除完了を告げる メ ッ セージが表示されます。 さ らに [OK] ボタ ンを ク
リ ッ クする と、 このダイアログ ・ ボ ッ クスが閉じ、 [NVBU ク ラ イアン ト 管
理] ウ ィ ン ド ウに戻り ます。
NVBU コ ン フ ィ ギュ レータ を使用し てプ ラグイ ンを削除する こ と も可能です。 詳
し く は、 『Quest NetVault Backup コ ン フ ィ ギュ レーシ ョ ン ・ ガイ ド』 で関連項目
を参照し て く だ さい。
2.4.0 特定 MySQL インスタンスの削除
MySQL イ ンス タ ンスが正常に構成され、 プ ラグイ ンに追加されたら、 これを削
除する こ と も可能です。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
19
重要 : この手順を実行する際は、 注意が必要です。 ただ し、 「プ ラグイ ンの設定」で説明する手順に従っ て、 イ ンス タ ンスを再追加する こ と も可能です。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールを起動し、 コ マン ド ・ ツールバーの
[NVBU バッ ク ア ッ プ] ボタ ンを選択するか、 [操作] プルダウンから
[バッ ク ア ッ プ] を選択し ます。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
4. イ ンス タ ンスを右ク リ ッ ク し、 [サーバを削除] を選択し ます。
図 2-3:MySQL
イ ンス タ ンスを削除中
ただ し、 このコ マン ド を使用し ても確認用ダイアログは特に表示されない点に注意し て く だ さい。
第 2 章プラグインのインス ト ールと削除
20
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
21
第 3 章
プラグインの設定
デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ・ ア ッ プ
MySQL Standard/Community 用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ
既存イ ンス タ ンス設定の更新
デフ ォル ト 設定の指定 (オプシ ョ ン)
3.1.0 デフ ォル ト設定のセッ ト ・ アップ
Plug-in for MySQL は、 単一の MySQL サーバについて複数の MySQL イ ンス タ ン
スをサポー ト し ています。 各イ ンス タ ンスは、 用途に応じ て設定する必要があ ります。 使用可能な設定オプシ ョ ンは、 MySQL サーバで使用されている OS、 お
よび [MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンまたは [MySQL Enterpriseバッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンを使用するかど うかによ って異なる点に注意する必要があ り ます。
MySQL Standard/Community 用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用デフ ォル ト 設定のセ ッ ト ア ッ プ
3.1.1 MySQL Standard/Community 用デフ ォル ト設定のセッ ト アッ
プ
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを使用し てプ ラグイ ンを構成する
には、 以下の手順に従います。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールを起動し、 コ マン ド ・ ツールバーの
[NVBU バッ ク ア ッ プ] ボタ ンを選択するか、 [操作] プルダウンから
[バッ ク ア ッ プ] を選択し ます。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト で、 [MySQL APM] を右ク リ ッ ク し、 [新しいサーバの
追加] を選択し ます。
第 3 章プラグインの設定
22
[設定] ダイアログが表示されます。
図 3-1:[MySQL
Standard/Community]
の [設定]ダイアログ
4. 利用可能なフ ィ ールド に値を入力し ます。
[MySQL イ ンス タ ンス名] (必須) - MySQL イ ンス タ ンスにつける名前
を入力し ます (デフ ォル ト 値と し て、 ローカル ・ ホス ト 名が使用されます)。 こ こ で入力し た値は、 NVBU コ ン ソールで使用されます。
[MySQL エデ ィ シ ョ ン] (必須) - [MySQL Standard/Community] を
選択し ます。 使用するバージ ョ ンによ り、 このダイアログで変更可能なオプシ ョ ンは異な り ます。
[ユーザ名] および [パスワー ド] (必須) - MySQL イ ンス タ ンスのデー
タベース内でバッ クア ッ プおよびリ ス ト アのターゲ ッ ト と なるテーブルの読み取り / 書き込み権限を持つユーザ (例 : 管理者権限を持つアカウ
ン ト ) の名前およびパスワー ド を入力し ます。
重要 : NVBU は、 選択されたイ ンス タ ンスの MySQL データベースにア クセスす
るたびに、 [ユーザ名] および [パスワー ド] の値を参照し ます (バッ ク ア ッ プ時および リ ス ト ア時の両方)。 MySQL イ ンス タ ンスで これらの一方の値が変更さ
れた場合、 これらのフ ィ ールド で 新の値に更新する必要があ り ます。 更新し な
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
23
い場合、 NVBU でイ ンス タ ンスにアクセスできな く な り、 ジ ョ ブ要求が適切に実
行されません。
[MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ] (必須) - MySQL イ ンス ト ール ・ ベー
ス ・ デ ィ レ ク ト リ (MySQL プログラム ・ フ ァ イルが保存されている
ベース ・ デ ィ レ ク ト リ) のフル ・ パスを入力し ます。
Windows ベースの MySQL サーバ - MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ
は、 Windows レジス ト リ で 「Location」 値を照会する と見つかり ま
す。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ - MySQL をデフ ォル ト ・イ ンス
ト ールし た場合、 MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リは以下の場所にな り
ます。
“/var/lib/mysql”
[MySQL Bin デ ィ レ ク ト リ] - MySQL の実行可能フ ァ イルが保存されて
いる、 MySQL サーバ上のデ ィ レ ク ト リのフル ・ パスを入力し ます。 デ
フ ォル ト ・ イ ンス ト ールし た場合、 MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リは以
下の場所にな り ます。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
“<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin”
Windows ベースの MySQL サーバ :
“<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin”
[Mysqldump パス] - バッ ク ア ッ プおよび リ ス ト ア ・ プロセスで使用さ
れる mysqldump ユーテ ィ リ テ ィ のフル ・ パス と フ ァ イル名を入力し ま
す。 ターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスに対し て MySQL のデフ ォル ト ・ イ ンス
ト ールを実行し ている場合は、 MySQL サーバ上で使用されている OS に
基づいたフ ァ イルへの正しいパスがデフ ォル ト 値と し て このフ ィ ールドに表示されています。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin/mysqldump
Windows ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >\bin\mysqldump.exe
重要 : [MySQL Bin デ ィ レ ク ト リ] または [Mysqldump パス] が上記のデフ ォ
ル ト 値に設定されている場合、 このフ ィ ールド をブ ラ ン クのままに し ても構いません。
[TCP ポー ト ] (Windows ベースの MySQL サーバのみ) - 正し く アクセ
スするために、 MySQL の各イ ンス タ ンスに独自のポー ト 値を指定し ま
第 3 章プラグインの設定
24
す。 MySQL のデフ ォル ト ・ イ ンス ト ールではポー ト 3306 を使用するた
め、 この値がデフ ォル ト で表示されます。 選択し たイ ンス タ ンスに対して別のポー ト を設定し た場合は、 適切な値を必ず入力する必要があ り ます。
重要 : 1 台の MySQL サーバに複数のイ ンス タ ンスが存在する場合、 アクセス用
に一意のポー ト がそれぞれ割り当てられるため、 この値を [Port Number] フ ィ ールド に入力し ます。 この値は、 各イ ンス タ ンスの my.ini フ ァ イルで “port=” に表示される値と同じ
です。
[ソケ ッ ト ・ フ ァ イル・パス] (Linux/UNIX ベースの MySQL サーバのみ) - MySQL ソケ ッ ト ・ フ ァ イルのパス と フ ァ イル名を入力し ます。
MySQL のデフ ォル ト ・ イ ンス ト ールを実行し た場合は、 正しいパスが
デフ ォル ト 値と し て このフ ィ ールド に表示されます。 MySQL をデフ ォ
ル ト ・ イ ンス ト ールし た場合、 ソケ ッ ト ・ フ ァ イルは以下のデ ィ レ ク トリ にあ り ます。
/tmp/mysql.sock
重要 : MySQL の標準イ ンス ト ールを MySQL サーバで実行し た場合 (デフ ォル
ト のイ ンス ト ール先デ ィ レ ク ト リ を使用し た場合) は、 [ソケ ッ ト ・ フ ァ イル ・パス] にはデフ ォル ト のパスをそのまま使用し ます。 ただ し、 MySQL のイ ンス
ト ール時にデフ ォル ト 以外のデ ィ レ ク ト リ を指定し た場合は、 ソケ ッ ト ・ フ ァ イルの正しい場所を このフ ィ ールド に入力する必要があ り ます。 このパスを特定するには、 MySQL サーバのター ミ ナル ・ セ ッ シ ョ ンのプロンプ ト で次のコ マン ド
を実行し ます。 “ show variables like ‘socket’ ” [ソケ ッ ト ・ フ ァ イル ・ パス] に正しい値を入力し ていないと、 本プ ラグイ ンが正常に機能せず、 バッ ク ア ッ プ / リ ス ト アを実行する こ とができません。
[デフ ォル ト 文字セ ッ ト ] - デフ ォル ト 文字セ ッ ト には、 「latin1」 が設定
されています。 エン コーデ ィ ングに異なる文字セ ッ ト (UTF-8 など) を
設定し たい場合は、 リ ス ト から選択し ます。
[MyISAMバッ ク ア ッ プ方法] - ご使用の環境において MyISAM ス ト レー
ジ ・ エンジンまたはテーブル ・ タ イプが使用されている場合、 利用可能なサブオプシ ョ ンを選択し ます。
[テーブル ・ フ ァ イルのロ ッ ク & コ ピー] (デフ ォル ト 選択) - このオ
プシ ョ ンを使用し てテーブル ・ フ ァ イルのロ ッ ク、 フ ラ ッ シュ、 およびコ ピーについて標準バッ ク ア ッ プ方法を使用する こ とができます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
25
[Mysqldump] - テーブルを多用または頻繁にロー ド する場合、 テー
ブルを コ ピーする代わり にこのオプシ ョ ンを選択し て [Mysqldump]
ユーテ ィ リ テ ィ を使用し ます。 ただ し、 これはパフ ォーマンスに何らかの影響を及ぼす可能性がある点に注意し て く だ さい。
[MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする] - このイ ンス タ ンスに対し て
ネイテ ィ ブの MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効化するには、 このチ ェ ッ
ク ・ ボ ッ クスを選択し ます。 詳し く は、 「MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境
でのプ ラグイ ン使用 - 概要」 を参照し て く だ さい。
[スレーブ ・ イ ンス タ ンス] - MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効にし た
イ ンス タ ンスについて、 そのイ ンス タ ンスをスレーブ ・ イ ンス タ ンスと し て設定する場合に選択し ます。
[マス タ ・ イ ンス タ ンス] - MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効にし たイ
ンス タ ンスについて、 そのイ ンス タ ンスをマス タ ・ イ ンス タ ンス と して設定する場合に選択し ます。
重要 : レプ リ ケーシ ョ ンの設定を目的と し ない場合は、 このオプシ ョ ンを選択しないよ う 注意し て く だ さい。 バッ ク ア ッ プが失敗し ます。
[特定時点リ カバリ を可能にする] - 特定時点バッ ク ア ッ プおよびリ ス ト
アを有効化し た場合、 このチ ェ ッ ク・ボ ッ クスを選択し ます。 名称が示すとお り、 この機能を使用する と、 データ損傷の前または後、 あるいはその両方の特定時点へのリ カバリが可能にな り ます。 この機能を使用するには、 MySQL バイナ リ ・ ログを有効化する必要があ り ます。 詳し く は、
「MySQL サーバでのバイナ リ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ)」 を参照し て く だ さい。
[バイナ リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ ク ス ・ パス] - [特定時点リ カバリ を可能に
する] チ ェ ッ クボ ッ ク スを選択し た場合、 このフ ィ ールド を使用し てバイナ リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ フ ァ イルへのフル ・ パスを指定し ます。MySQL をデフ ォル ト ・ イ ンス ト ールし た場合、 このフ ァ イルは以下の
場所にあ り ます。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/data/< イ ンス タ ンス名 >-bin.index
Windows ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >>\data\< イ ンス タ ンス名 >-bin.index
重要 : 本プ ラグイ ンは、 [バイナ リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ パス] に指定されたフ ァ イルが存在するかど うかを設定中に判断し ます。 ただ し、 指定されたフ ァ イルが実際にバイナ リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ クスかど う かは、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブを開始するまで判断できません。 指定されたフ ァ イル名が有効なバイナ リ ・ ログ ・
第 3 章プラグインの設定
26
イ ンデ ッ クスではないこ とが判明し た場合、 ジ ョ ブは適切に実行されないこ とに注意し て く だ さい。
[リ レー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ パス] - [スレーブ ・ イ ンス タ ンス] を
設定中の場合、 このフ ィ ールド を利用し て リ レー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ フ ァ イルへのフル ・ パスを入力し、 バッ ク ア ッ プに含めます。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/data/< イ ンス タ ンス名 >-relay-bin.index
Windows ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >\data\< イ ンス タ ンス名 >-relay-bin.index
5. [OK] を ク リ ッ ク し て設定を完了し ます。
3.1.2 MySQL Enterprise バックアップ用デフ ォル ト設定のセッ ト アッ
プ
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンを使用し てプ ラグイ ンを構成す
るには、 以下の手順に従います。
図 3-2:[MySQL
Enterpriseバッ クア ッ プ]の [設定] ダ
イアログ
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
27
6. 利用可能なフ ィ ールド に値を入力し ます。
[MySQL イ ンス タ ンス名] (必須) - MySQL イ ンス タ ンスにつける名前
を入力し ます (デフ ォル ト 値と し て、 ローカル ・ ホス ト 名が使用されます)。 こ こ で入力し た値は、 NVBU コ ン ソールで使用されます。
[MySQL エデ ィ シ ョ ン] (必須) - [MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ]
を選択し ます。 使用するバージ ョ ンによ り、 このダイアログで変更可能なオプシ ョ ンは異な り ます。
[ユーザ名] および [パスワー ド] (必須) - MySQL イ ンス タ ンスのデー
タベース内でバッ クア ッ プおよびリ ス ト アのターゲ ッ ト と なるテーブルの読取り / 書き込み権限を持つユーザ管理者権限を持つアカウン ト など)
の名前およびパスワー ド を入力し ます。
重要 : NVBU は、 選択されたイ ンス タ ンスの MySQL データベースにア クセスす
るたびに、 [ユーザ名] および [パスワー ド] の値を参照し ます (バッ ク ア ッ プ時および リ ス ト ア時の両方)。 MySQL イ ンス タ ンスで これらの一方の値が変更さ
れた場合、 これらのフ ィ ールド で 新の値に更新する必要があ り ます。 更新し ない場合、 NVBU でイ ンス タ ンスにアクセスできな く な り、 ジ ョ ブ要求が適切に実
行されません。
[MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ] (必須) - MySQL イ ンス ト ール ・ ベー
ス ・ デ ィ レ ク ト リ (MySQL プログラム ・ フ ァ イルが保存されている
ベース ・ デ ィ レ ク ト リ) のフル ・ パスを入力し ます。
Windows ベースの MySQL サーバ - MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ
は、 Windows レジス ト リ で 「Location」 値を照会する と見つかり ま
す。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ - MySQL をデフ ォル ト ・イ ンス
ト ールし た場合、 MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リは以下の場所にな り
ます。
“/var/lib/mysql”
[MySQL Bin デ ィ レ ク ト リ] - MySQL の実行可能フ ァ イルが保存されて
いる、 MySQL サーバ上のデ ィ レ ク ト リのフル ・ パスを入力し ます。 デ
フ ォル ト ・ イ ンス ト ールし た場合、 MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リは以
下の場所にな り ます。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
“<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin”
Windows ベースの MySQL サーバ :
“<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin”
第 3 章プラグインの設定
28
[Mysqldump パス] - バッ ク ア ッ プおよび リ ス ト ア ・ プロセスで使用さ
れる mysqldump ユーテ ィ リ テ ィ のフル ・ パス と フ ァ イル名を入力し ま
す。 ターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスに対し て MySQL のデフ ォル ト のイ ンス
ト ールを実行し ている場合は、 MySQL サーバ上で使用されている OS に
基づいたフ ァ イルへの正しいパスがデフ ォル ト 値と し て このフ ィ ールドに表示されています。
Linux/UNIX ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >/bin/mysqldump
Windows ベースの MySQL サーバ :
<MySQL ベース ・ デ ィ レ ク ト リ >\bin\mysqldump.exe
重要 : [MySQL Bin デ ィ レ ク ト リ] または [Mysqldump パス] が上記のデフ ォ
ル ト 値に設定されている場合、 このフ ィ ールド をブ ラ ン クのままに し ても構いません。
[TCP ポー ト ] (Windows ベースの MySQL サーバのみ) - 正し く アクセ
スするために、 MySQL の各イ ンス タ ンスに独自のポー ト 値を指定し ま
す。 MySQL のデフ ォル ト ・ イ ンス ト ールではポー ト 3306 を使用するた
め、 この値がデフ ォル ト で表示されます。 選択し たイ ンス タ ンスに対して別のポー ト を設定し た場合は、 適切な値を必ず入力する必要があ り ます。
重要 : 1 台の MySQL サーバに複数のイ ンス タ ンスが存在する場合、 アクセス用
に一意のポー ト がそれぞれ割り当てられるため、 この値を [Port Number] フ ィ ールド に入力し ます。 この値は、 各イ ンス タ ンスの my.ini フ ァ イルで “port=” に表示される値と同じ
です。
[ソケ ッ ト ・ フ ァ イル・パス] (Linux/UNIX ベースの MySQL サーバのみ) - MySQL ソケ ッ ト ・ フ ァ イルのパス と フ ァ イル名を入力し ます。
MySQL のデフ ォル ト ・ イ ンス ト ールを実行し た場合は、 正しいパスが
デフ ォル ト 値と し て このフ ィ ールド に表示されます。 MySQL をデフ ォ
ル ト ・ イ ンス ト ールし た場合、 ソケ ッ ト ・ フ ァ イルは以下のデ ィ レ ク トリ にあ り ます。
/tmp/mysql.sock
重要 : MySQL の標準イ ンス ト ールを MySQL サーバで実行し た場合 (デフ ォル
ト のイ ンス ト ール先デ ィ レ ク ト リ を使用し た場合) は、 [ソケ ッ ト ・ フ ァ イル ・パス] にはデフ ォル ト のパスをそのまま使用し ます。 ただ し、 MySQL のイ ンス
ト ール時にデフ ォル ト 以外のデ ィ レ ク ト リ を指定し た場合は、 ソケ ッ ト ・ フ ァ イ
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
29
ルの正しい場所を このフ ィ ールド に入力する必要があ り ます。 このパスを特定するには、 MySQL サーバのター ミ ナル ・ セ ッ シ ョ ンのプロンプ ト で次のコ マン ド
を実行し ます。 “ show variables like ‘socket’ ” [ソケ ッ ト ・ フ ァ イル ・ パス] に正しい値を入力し ていない場合は、 プ ラグイ ンが正常に機能せず、 バッ クア ッ プ / リ ス ト アを実行する こ とができない点に注意
し て く だ さい。
[デフ ォル ト 文字セ ッ ト ] - デフ ォル ト 文字セ ッ ト には、 「latin1」 が設定
されています。 エン コーデ ィ ングに異なる文字セ ッ ト (UTF-8 など) を
設定し たい場合は、 リ ス ト から選択し ます。
[Mysqlbackup パス] (必須) - mysqlbackup ユーテ ィ リ テ ィ が格納さ
れているデ ィ レ ク ト リへの完全パスを入力し ます。
7. [OK] を ク リ ッ ク し て設定を完了し ます。
3.1.3 既存インスタンス設定の更新
MySQL のイ ンス タ ンスを正し く 設定し、 プ ラグイ ンに追加し たら、 以下の手順
に従っ て設定オプシ ョ ンを編集する こ とができます。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールを起動し、 コ マン ド ・ ツールバーの
[NVBU バッ ク ア ッ プ] ボタ ンを選択するか、 [操作] プルダウンから
[バッ ク ア ッ プ] を選択し ます。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
4. ク ラス タ対応プ ラグイ ンを右ク リ ッ ク し て、 [設定] を選択し ます。
[設定] ウ ィ ン ド ウに以前のすべての設定が表示されます。 必要に応じ て これら を修正する こ とができます。
重要 : [設定] ウ ィ ン ド ウの編集画面では、 [MySQL イ ンス タ ンス名] フ ィ ー
ルドはグレー表示され修正する こ とはできません。 これは情報を表示する目的のみのフ ィ ールド であ り、 現在選択されている MySQL イ ンス タ ンス名が表示され
ます。
第 3 章プラグインの設定
30
図 3-3:[設定] ダイアログでグレー
表示された[MySQL イ ン
ス タ ンス名]フ ィ ールド
3.2.0 デフ ォル ト設定の指定 (オプシ ョ ン)
通常、 MySQL バッ クア ッ プ ・ ジ ョ ブでは、 複数のス ト レージ ・ エンジン、 デー
タベース、 テーブルが使用されます。 場合によ っ ては、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブの実行中に、 サポー ト されていないス ト レージ ・ エンジンが検出された りデータベース / テーブルにア クセスできないために、 一部のアイテムが正し く バッ ク
ア ッ プ されない一方で、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブで選択された残りのアイテムについては問題な く バッ ク ア ッ プ される こ とがあ り ます。 MySQL データベース管理
者は、 このよ う な状況が発生し た と きにどのよ う なアク シ ョ ンを実行するかを決定する必要があ り ます。
バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブを警告付きで完了するか、 警告な し で完了するか、 ま
たは失敗とするか
正し く 完了し なかったアイテムのバッ クア ッ プを保持するか、 削除するか
Plug-in for MySQL では、 バッ ク ア ッ プおよび リ ス ト ア ・ ジ ョ ブのデフ ォル ト ・
オプシ ョ ンを設定できます。 これらのオプシ ョ ンは、 ジ ョ ブご とに上書きできます。 デフ ォル ト ・ オプシ ョ ンは NVBU の [リ モー ト 設定] から設定し ます。
デフ ォル ト ・ オプシ ョ ンを設定するには以下の手順に従います。
1. NVBU コ ン ソールから、 [NVBU ク ラ イアン ト 管理] ウ ィ ン ド ウを開きま
す。
2. [ク ラ イアン ト ] フ レームで MySQL サーバと し て設定し たマシンを右ク
リ ッ ク し て、 ポ ッ プア ッ プ ・ メ ニューから [設定] を選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
31
3. [リ モー ト 設定] ウ ィ ン ド ウで、 [プ ラグイ ンオプシ ョ ン] タ ブを選択し てから、 [MySQL APM] サブ タ ブを選択し ます。
図 3-4:[リ モー ト 設
定] ウ ィ ン ドウで使用可能な MySQL 関
連の設定オプシ ョ ン
[MySQL APM] サブ タ ブに、 発生する可能性のある以下の条件がリ ス ト さ
れます。
[ロ ッ ク されたテーブル] - この条件は、 バッ ク ア ッ プの対象と し て選択
されているテーブルがプ ラグイ ン以外のク ラ イアン ト ・ セ ッ シ ョ ンによ ってロ ッ ク されているために、 プ ラグイ ンがテーブルをバッ ク ア ッ プできない場合に満た されます。
[手動で選択されたテーブルが使用不能] - この条件は、 バッ ク ア ッ プの
対象と し て手動で選択または明示的にク リ ッ ク し た個々のテーブルを、バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブの定義以降に削除されたなど何らかの理由でバック ア ッ プできない場合に満た されます。
[手動で選択されたデータベースが使用不能] - この条件は、 バッ ク ア ッ
プの対象と し て手動で選択または明示的にク リ ッ ク し た個々のデータベースを、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブの定義以降に削除されたなど何らかの理由でバッ クア ッ プできない場合に満た されます。
[サポー ト されていないス ト レージエンジン] - この条件は、 バッ ク ア ッ
プ中に、 現在プ ラグイ ンでサポー ト されていないス ト レージ ・ エンジン ・ タ イプのテーブルが検出された場合に満た されます。
4. これらの各オプシ ョ ンに対し、 以下の 4 つの設定からいずれかを選択でき
ます。
[Complete with Warnings - Saveset Retained] - ジ ョ ブが [警告で完
了] とい う ステータ スを返し、 正常にバッ ク ア ッ プ されたアイテムからなるバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト が作成されます。
[Complete without Warnings - Saveset Retained] - ジ ョ ブが完了し、
[ジ ョ ブ終了] とい う ステータ スを返し ます。 エラーは NVBU バイナ リ ・
第 3 章プラグインの設定
32
ログに記録されますが、 基本的に、 [NVBU ジ ョ ブ] ウ ィ ン ド ウでは無
視され、 正常にバッ ク ア ッ プ されたアイテムから なるバッ ク ア ッ プ ・セーブセ ッ ト が作成されます。
[Fail - Saveset Retained] - バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブは、 [バッ ク ア ッ プ ・
ジ ョ ブ 失敗] とい う ステータ スを返し ます。 ただ し、 正常にバッ ク ア ッ
プ されたアイテムから なるバッ クア ッ プ ・ セーブセ ッ ト が作成されます。
[Fail - No Saveset Retained] – バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブは、 [バッ ク ア ッ
プ ・ ジ ョ ブ 失敗] い う ステータ スを返し、 バッ ク ア ッ プ されたオブジ ェ
ク ト のセーブセ ッ ト は保持されません。 選択された一部のオブジ ェ ク トが正し く バッ ク ア ッ プ された場合も削除されます。
重要 : 個別のバッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブ ・ レベルで選択し たデフ ォル ト ・ アク シ ョ ンを選択し て上書きする こ とが可能です。
5. [OK] を ク リ ッ ク し て設定を完了し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
33
第 4 章
データのバックアップ
データのバッ ク ア ッ プ - 概要
MySQL Standard/Community に関する重要注意事項
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プに関する重要注意事項
バッ ク ア ッ プ計画の策定
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ タ イプの確認
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用バッ ク ア ッ プ ・ タ イプの確認
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ シーケンス例
バッ ク ア ッ プ ・ データの選択
バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行
4.1.0 データのバックアップ - 概要
Plug-in for MySQL を使用し たバッ ク ア ッ プは、 以下の手順で構成されます。
バッ ク ア ッ プ計画の策定
バッ ク ア ッ プ ・ データの選択
バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行
4.1.1 MySQL Standard/Community に関する重要注意事項
ハイ フ ンなどの特殊文字を含むデータベースが環境内に存在する場合 (半角英数字およびアンダース コ アを除 く その他すべての文字は、 特殊文字と し て扱われます)、 以下の制限事項に注意する必要があ り ます。
データベース名にハイ フ ンが含まれていても、 MyISAM を除 く すべてのテー
ブル ・ タ イプがバッ ク ア ッ プ されます。 これは、 mysqldump コ マン ド が常
に上記のテーブル ・ タ イプに使用されるためです。
データベース名にハイ フ ンが含まれる と、 MyISAM バッ ク ア ッ プ方法がバー
ジ ョ ン 4.2 で導入された Mysqldump オプシ ョ ンに設定されている場合、
MyISAM テーブルがバッ ク ア ッ プ されます。 この場合、 バッ ク ア ッ プおよ
第 4 章データのバックアップ
34
び リ ス ト アのパフ ォーマンスにマイナス と なる影響を及ぼす場合がある点に注意し て く だ さい。
MyISAM バッ ク ア ッ プ方法にデフ ォル ト の [テーブル ・ フ ァ イルのロ ッ ク &コ ピー] オプシ ョ ンを使用し、 データベース名にハイ フ ンが使用されていると、 MyISAM テーブルはバッ ク ア ッ プ されません。 これは、 本プ ラグイ ン
が MySQL コ マン ド を迂回し、 直接テーブル ・ フ ァ イルのコ ピーを試行する
ためです。 本プ ラグイ ンは、 テーブル ・ フ ァ イルが特定できないこ と を示すエラー ・ メ ッ セージを出力し、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブがセーブセ ッ ト を作成する こ と な く 失敗し ます。
以前のバージ ョ ンでは、 本プ ラグイ ンはデータベース ・ デ ィ レ ク ト リが存在するか検証を試み、 失敗する と警告メ ッ セージを出力し てから次のデータベースのバッ ク ア ッ プを継続し よ う と し ます。 この場合、 バッ ク ア ッ プは警告付きで完了し、 その他すべてのデータベースを含むセーブセ ッ ト を作成します。
Mysqldump オプシ ョ ンを使用し たがパフ ォーマンスが 適でないなど、 何
らかの理由でオ リ ジナルの動作を維持し て [テーブル ・ フ ァ イルのロ ッ ク &コ ピー] オプシ ョ ンを使用する場合、 本プ ラグイ ン設定フ ァ イル「nvmysql.cfg」 の ValidateDatabaseDirectory パラ メ ータ を以下のよ う に手
動で 「TRUE」 に設定する こ とができます。
[MySql:ValidateDatabaseDirectory]
Value=TRUE
その後、 新規動作を適用し よ う と決めた場合、 「nvmysql.cfg」 フ ァ イルで
このパラ メ ータ を 「FALSE」 に変更するか削除する こ とができます。
4.1.2 MySQL Enterprise バックアップに関する重要注意事項
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンを使用する場合、 以下のガイ ド
ラ イ ン と情報について確認する必要があ り ます。
MySQL は、重要なデータには InnoDB テーブルを使用する こ と を推奨し てい
ます。 これは、 バッ ク ア ッ プ ・ プロセスが高速で、 信頼性および拡張性が高いためです。 MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プは MySQL テーブルについて
さ まざまなバッ ク ア ッ プを提供し、 InnoDB テーブルに関するバッ ク ア ッ プ
を 適化し ます。 このオプシ ョ ンは、 すべての InnoDB テーブルのホ ッ ト ・
バッ ク ア ッ プを実行し ます。 データベースの実行中においてもホ ッ ト ・ バック ア ッ プが実行されるため、 バッ ク ア ッ プ中に現行データベース操作を停止する必要はあ り ません。 さ らに、 バッ クア ッ プ ・ プロセス中にデータベースに加わった変更が含まれます。 環境内のデータベースをオン ラ イ ンに保ち、その拡張性もサポー ト されている必要がある場合、 バッ ク ア ッ プの完了に必要な時間に影響を及ぼし ます。
このオプシ ョ ンを使用する と、 MyISAM テーブルと その他の非 InnoDB テー
ブルは、 ウォーム ・ バッ クア ッ プを使用し て、 後にバッ ク ア ッ プ されま
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
35
す。 ウォーム ・ バッ ク ア ッ プにおいて、 データベースは稼動し続けますが、バッ ク ア ッ プが完了し ても テーブルは読み込み専用アクセスに設定されます。
ホ ッ ト ・ バッ ク ア ッ プ ・ フ ェ ーズにおいてデータの大半がバッ ク ア ッ プ され
たか確認し たら、 InnoDB を新規テーブル用デフ ォル ト ・ ス ト レージ ・ エン
ジン と し、 既存のテーブルを変換し て InnoDB ス ト レージ ・ エンジンで利用
可能にする こ と を検討するよ う お勧めし ます (MySQL Server 5.5 以降では、
InnoDB がデフ ォル ト です)。
増分バッ ク ア ッ プは主に InnoDB テーブル用であ り、非 InnoDB テーブルは読
み取り専用、 あるいは、 さほど頻繁な更新を必要と し ない用途に向いています。 InnoDB フ ァ イルについて、 後のバッ ク ア ッ プ以降に変更が起こ った
場合、 フ ァ イル全体が含まれます。
本プ ラグイ ンを使用する場合、 以下の条件に適合する と、 MySQL イ ンス タ
ンス内のすべての InnoDB テーブルがバッ ク ア ッ プ されます。
ただ し、 テーブルがバッ クア ッ プ用に明示的に選択され、 テーブルが
InnoDB ス ト レージ ・ エンジンまたはその類ではない場合に限り ます。
例 : 2 つのデータベースを含む MySQL イ ンス タ ンスが配置されていま
す (DB1 および DB2)。 各データベースには 2 つのテーブルが含まれま
す。 DB1 には T1_InnoDB と T1_MyISAM、 DB2 には T2_InnoDB と
T2_MyISAM が含まれます。 T1_MyISAM と T2_MyISAM をバッ ク ア ッ プ
する と、 T1_InnoDB と T2_InnoDB もバッ ク ア ッ プに含まれます。
InnoDB テーブルの 1 つを含める と、 InnoDB テーブルのみがバッ ク ア ッ
プ されます。 データベースの 1 つを選択する と、 データベース内のテー
ブルのみがバッ ク ア ッ プ されます。
い く つかまたはすべてのデータベースがバッ ク ア ッ プに選択される と、
すべての関連 InnoDB テーブルがバッ ク ア ッ プから除外されます。
例 : 2 つのデータベースを含む MySQL イ ンス タ ンスが配置されていま
す (DB1 および DB2)。 各データベースには 2 つのテーブルが含まれま
す。 DB1 には T1_InnoDB と T1_MyISAM、 DB2 には T2_InnoDB と
T2_MyISAM が含まれます。 DB1 と DB2 をバッ ク ア ッ プ し、 T1_InnoDBと T2_InnoDB を除外する と、 T1_InnoDB と T2_InnoDB もバッ ク ア ッ プ
に含まれます。 2 つの InnoDB テーブルのう ち 1 つだけを除外する と、
InnoDB テーブルのみがバッ ク ア ッ プ されます。
これは、 MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プの現在の動作ですが
(mysqlbackup ユーテ ィ リ テ ィ )、 MySQL の将来のリ リース (3.8.1 以降)
では変更される可能性があ り ます。
MySQL 5.5 では、 innodb_file_per_table 設定オプシ ョ ンはデフ ォル ト で無
効化されています。 MySQL 5.6 では、 この設定オプシ ョ ンはデフ ォル ト で
第 4 章データのバックアップ
36
有効化されています。 innodb_file_per_table オプシ ョ ンが無効化された状
態で作成されたすべての InnoDB テーブルは、 InnoDB システム ・ テーブル
スペース内に格納されますが、 バッ ク ア ッ プから除外する こ とはできません。 InnoDB テーブルをテーブルスペース外に配置する必要がある場合、
innodb_file_per_table オプシ ョ ンを有効化し た状態で MySQL 内で InnoDBテーブルを作成する必要があ り ます。 各 .ibd フ ァ イルには、 1 つのテーブル
のデータ と イ ンデ ッ ク スのみが含まれます。
4.2.0 バックアップ計画の策定
MySQL バッ クア ッ プ戦略を定義する際、 以下の点を明確にする必要があ り ます。
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンまたは [MySQL Enterpriseバッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンのどち ら を使用するか ご使用の環境内で両方のオプシ ョ ンが実装されていても、 本プ ラグイ ンを使用し て一方のオプシ ョ ンのみを使用する こ とができます。 この場合、 MEBベース方法または mysqldump ベース方法のいずれかを使用する必要があ
り、 両方を併用する こ とはできない点に注意し て く だ さい。
MEB ベース ・ オプシ ョ ンを使用する と、 バッ ク ア ッ プに選択し たすべての
データベース ・ オブジ ェ ク ト に対し て mysqlbackup コ マン ドが 1 度実行さ
れ、 ジ ョ ブ ・ ログ内に mysqlbackup ログが出力されます。 データのバッ ク
ア ッ プには 2 つのステージが含まれます。 初のステージでは、 すべての
InnoDB テーブルがコ ピーされます。 2 番目のステージでは、 すべてのテー
ブル ・ タ イプがコ ピーされます。 InnoDB テーブルのホ ッ ト ・ バッ ク ア ッ プ
をサポー ト するだけでな く 、 MEB ベース ・ オプシ ョ ンはバッ ク ア ッ プ ・ パ
フ ォーマンスを向上させます。
mysqldump ベース ・ オプシ ョ ンを使用する場合、 各テーブル、 ト リ ガ、 お
よびス ト ア ド ・ プロシージャに対し てコ マン ドが実行されます (ホ ッ ト ・バッ ク ア ッ プはサポー ト されません)。
フル ・ バッ ク ア ッ プ時にイ ンス タ ンス全体の読み取り専用アクセスが必要な
こ と を認識し た上で、 フル ・ バッ ク ア ッ プをどのよ う な頻度で実行するか
バッ ク ア ッ プの速度と リ ス ト アの速度のどち ら を重視するか
許容できる 大データ損失量
上記の点を明確に し てお く と、 実装するバッ クア ッ プ ・ タ イプおよび頻度を定義する際に役立ちます。
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ タ イプの確認
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用バッ ク ア ッ プ ・ タ イプの確認
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ シーケンス例
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
37
4.2.1 MySQL Standard/Community 用バックアップ ・ タイプの確認
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを使用する場合、 本プ ラグイ ン
は mysqldump を使用し て以下のタ イプのバッ クア ッ プを実行し ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プ
増分バッ ク ア ッ プ
差分バッ ク ア ッ プ
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ クア ッ プ
各 MySQL イ ンス タ ンスのデータ保護要件に適し たバッ ク ア ッ プ ・ シーケンスを
選択するには、 まずこれらのバッ ク ア ッ プの違いを理解する必要があ り ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プ
増分バッ ク ア ッ プ
差分バッ ク ア ッ プ
増分バッ ク ア ッ プ と差分バッ ク ア ッ プの比較
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プ
4.2.1.a フル ・ バックアップ
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ン用フル ・ バッ ク ア ッ プの場合、 本
プ ラグイ ンは mysqldump ユーテ ィ リ テ ィ を使用し て、 イ ンス タ ンスに含まれる
すべてのデータベースをバッ ク ア ッ プ し ます。 フル ・ バッ ク ア ッ プはほぼすべてのリ ス ト ア ・ シナ リ オの起点になるため、 あらゆるバッ ク ア ッ プ戦略の基盤と なり ます。 プ ラグイ ンで生成されたフル ・ バッ ク ア ッ プを使用し て、 イ ンス タ ンス全体、 個々または複数のデータベース、 個々または複数のテーブルを リ ス ト アできます。
[MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする] オプシ ョ ンが無効化され、 [特定時点
リ カバリ を可能にする] オプシ ョ ンが有効化されている場合、 [フルまたはイ ンク リ メ ン タル ・ バッ ク ア ッ プ後、 バイナ リ ・ ログをパージ] オプシ ョ ンはデフ ォル ト で有効化されますが、 フルまたは増分バッ ク ア ッ プ後に MySQL バイナ リ ・
ログをパージする必要があ り ます。
[フルまたはイ ン ク リ メ ン タル ・ バッ ク ア ッ プ後、 バイナ リ ・ ログをパージ] オプシ ョ ンを選択し ない場合、 プ ラグイ ンは設定フ ァ イルで 終バッ ク ア ッ プのログを追跡し続けます。 これによ り必要に応じ てバイナ リ ・ ログを手動でパージする こ とができます。 例えば、 MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境で、 バイナ リ ・ ログ
がスレーブ ・ イ ンス タ ンスにレプ リ ケー ト されるまで、 バイナ リ ・ ログをマスタ ・ イ ンス タ ンスからパージ し た く ない場合などは、 ユーザはバイナ リ ・ ログを手動でパージする必要があ り ます。
第 4 章データのバックアップ
38
4.2.1.b 増分バックアップ
増分バッ ク ア ッ プでは、 後のフルまたは増分バッ ク ア ッ プ以降に生成されたバイナ リ ( ト ラ ンザク シ ョ ン) ・ ログをバッ クア ッ プ し、 次にバイナ リ ・ ログをパージ し ます。 バイナ リ ・ ログはイ ンス タ ンスに基づ く ため、 すべてのデータベースの ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ログがま とめてバッ ク ア ッ プ され、 パージ されます。
増分バッ ク ア ッ プを使用する と、 不正な更新やテーブルの削除などのデータ損傷の前および後の時点に リ ス ト アできるため、 メ デ ィ ア障害またはデータ損傷の発生後のデータ損失を低減する上で重要です。 フル ・ バッ ク ア ッ プ とは異な り、 増分バッ ク ア ッ プはバッ ク ア ッ プ中に読み取り専用ア クセスを必要と し ません。
MySQL の増分バッ クア ッ プを実行するには、 バイナ リ ・ ログを有効にする
-log-bin オプシ ョ ンを使用し て MySQL イ ンス タ ンスを開始する必要があ り ま
す。 この手順は、 「MySQL サーバでのバイナ リ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Community オプシ ョ ンのみ)」 で概説し ています。 詳し く は、 『MySQLリ フ ァ レンス ・ マニュアル』 のバイナ リ ・ ログに関するセク シ ョ ンを参照し て くだ さい。
上記で説明し たよ う に、 [フルまたはイ ン ク リ メ ン タル ・ バッ クア ッ プ後、 バイナ リ ・ ログをパージ] オプシ ョ ンを使用し て、 フルまたはイ ン ク リ メ ン タル ・バッ ク ア ッ プ後にバイナ リ ・ ログをパージする必要があ り ます。 このオプシ ョ ンを使用し ない場合は、 本プ ラグイ ンは設定フ ァ イルで 終バッ ク ア ッ プのログを追跡し続けます。 これによ り必要に応じ てバイナ リ ・ ログを手動でパージする ことができます。
4.2.1.c 差分バックアップ
差分バッ ク ア ッ プでは、 後のフルまたは増分バッ ク ア ッ プ以降に生成されたバイナ リ ( ト ラ ンザク シ ョ ン) ・ ログをバッ クア ッ プ し ます。 ただ し、 この形式のバッ ク ア ッ プでは、 完了時にバイナ リ ・ ログがパージ されません。 このため、 各差分バッ ク ア ッ プには、 前の差分バッ クア ッ プにも含まれていたバイナ リ ・ ログおよび前の差分バッ ク ア ッ プ以降に生成されたバイナ リ ・ ログが含まれる こ とにな り、 以降の差分バッ ク ア ッ プのサイズが大き く なるだけでな く 、 その時間も長く な り ます。 例えば、 月曜日から金曜日までの差分バッ ク ア ッ プを伴っ て、 日曜日にフル ・ バッ ク ア ッ プの実行がスケジュールされている場合、 月曜日の差分には日曜日のフル・バッ ク ア ッ プ以降生成された ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ログ ・ フ ァ イルが含まれます。 一方、 火曜日の差分には、 月曜日に生成されたバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルだけでな く 、 火曜日に生成されたバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルも含まれます。 水曜日の差分バッ ク ア ッ プには、 月曜日、 火曜日、 および水曜日のバイナ リ ・ ログが含まれる、 とい う よ う にな り ます。
増分バッ ク ア ッ プ と同様に、 差分バッ クア ッ プを使用する と、 メ デ ィ ア障害またはデータ損傷が発生し た場合のデータ損失を低減でき、 障害 / 損傷の前および後
の時点に リ ス ト アできます。 フル ・ バッ ク ア ッ プ とは異な り、 差分バッ ク ア ッ プはバッ ク ア ッ プ中に読み取り専用ア クセスを必要と し ません。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
39
差分バッ ク ア ッ プを実行するには、 バイナ リ ・ ログを有効にする -log-bin オプ
シ ョ ンを使用し て MySQL イ ンス タ ンスを開始する必要があ り ます。 この手順
は、 「MySQL サーバでのバイナ リ ・ ログの有効化 (MySQL Standard/Communityオプシ ョ ンのみ)」 で概説し ています。 詳し く は、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マ
ニュアル』 のバイナ リ ・ ログに関するセク シ ョ ンを参照し て く だ さい。
4.2.1.d 増分バックアップと差分バックアップの比較
増分バッ ク ア ッ プでは、 バイナ リ ・ ログがバッ ク ア ッ プ後にパージ され、 後の増分バッ ク ア ッ プ後に作成されたバイナ リ ・ ログのみがバッ ク ア ッ プ されるため、 以降の増分バッ ク ア ッ プの実行時間は短 く な り ます。 ただ し、 増分バッ クア ッ プを使用する リ ス ト ア ・ シーケンスでは、 フル ・ バッ ク ア ッ プから障害時点までに実行されたすべての増分バッ ク ア ッ プを連続し て リ ス ト アする必要があ ります。 このため、 複数のリ ス ト ア ・ ジ ョ ブを開始するためにデータベース管理者に必要な操作が多 く な り、 リ ス ト アに長い時間がかかる可能性があ り ます。
差分バッ ク ア ッ プでは、 バイナ リ ・ ログがバッ ク ア ッ プ後にパージ されず、 後のフル ・ バッ ク ア ッ プ後に作成されたすべてのバイナ リ ・ ログがバッ ク ア ッ プの対象と なるため、 以降の各差分バッ ク ア ッ プの実行時間は長 く な り ます。 ただし、 差分バッ ク ア ッ プを使用する リ ス ト ア ・ シーケンスでは、 フル ・ バッ ク ア ップのリ ス ト ア後に差分バッ ク ア ッ プを 1 つのみリ ス ト アするだけで済みます。 こ
のため、 リ ス ト ア ・ プロセスでデータベース管理者に必要な操作が少な く な り、リ ス ト ア時間は短 く な り ます。
4.2.1.e 個々のデータベース / テーブル ・ コピーのみのバックアップ
場合によ っては、 データベース全体の包括的なバッ ク ア ッ プおよびリ ス ト ア手順に影響を与える こ と な く 、 特殊な目的でバッ ク ア ッ プを実行し なければなら ないこ とがあ り ます。 た と えば、 バッ ク ア ッ プをテス ト 環境のソースに し た り、 レプリ ケーシ ョ ン ・ スレーブ ・ イ ンス タ ンスの初期同期用に使用する場合などです。個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プは、 このよ う な特殊
な目的のために設計されてお り、 MySQL 環境を コ ピーする こ とができます。 コ
ピーのみのバッ ク ア ッ プは、 設定されたバッ ク ア ッ プ ・ シーケンスから独立し ているため、 フル、 増分、 または差分バッ ク ア ッ プのリ カバリ可能性には影響し ません。 ただ し、 フル ・ バッ ク ア ッ プの代わり と し て使用する こ とはできません。
4.2.2 MySQL Enterprise バックアップ用バックアップ ・ タイプの確認
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ンについて、 本プ ラグイ ンは選択
されたすべてのデータベース ・ オブジ ェ ク ト に対し て mysqlbackup コ マン ド を
1 度実行し、 以下のタ イプのバッ ク ア ッ プをアーカ イブ し ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プ
増分バッ ク ア ッ プ
第 4 章データのバックアップ
40
4.2.2.a フル ・ バックアップ
[MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オプシ ョ ン用フル ・ バッ ク ア ッ プの場合、
本プ ラグイ ンは mysqldump ユーテ ィ リ テ ィ を使用し て、 イ ンス タ ンスに含まれ
るすべてのデータベース ・ オブジ ェ ク ト をバッ ク ア ッ プ し ます。 フル ・ バッ クア ッ プはほぼすべてのリ ス ト ア ・ シナ リ オの起点になるため、 あらゆるバッ クア ッ プ戦略の基盤と な り ます。 プ ラグイ ンで生成されたフル ・ バッ ク ア ッ プを使用し て、 イ ンス タ ンス全体、 個々または複数のデータベース、 個々または複数のテーブルを リ ス ト アできます。
4.2.2.b 増分バックアップ
InnoDB テーブルについて、 後のフルまたは増分バッ ク ア ッ プ以降に変更が加
わったデータのみがバッ クア ッ プ されます。 非 InnoDB テーブルの場合、 後の
フルまたは増分バッ ク ア ッ プ以降に何かテーブル内で変更された場合、 テーブル全体がバッ ク ア ッ プ されます。
4.2.3 MySQL Standard/Community 用バックアップ ・ シーケンス例
以下のセク シ ョ ンで、 さ まざまなバッ クア ッ プ ・ シーケンスを示し ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プのみ
フル ・ バッ ク ア ッ プ と増分バッ クア ッ プの併用
フル ・ バッ ク ア ッ プ と差分バッ クア ッ プの併用
4.2.3.a フル ・ バックアップのみ
ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されてお り、 読み取り専用アクセスが毎日許容される場合 (勤務時間外など)、 フル ・ バッ ク ア ッ プのみを毎日実行すれば十分で し ょ う。 データベース管理者は、 データベースを 後のフル ・ バックア ッ プ時点に リ カバリする こ とはできますが、 MySQL サーバに存在し ている
バイナ リ ・ ログを使用し て PIT リ カバリ を実行する こ とはできません。
4.2.3.b フル ・ バックアップと増分バックアップの併用
ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、 ターゲ ッ ト MySQLイ ンス タ ンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され (週 1 回または
隔週の勤務時間外など)、 バッ ク ア ッ プ時間をできる限り短縮する必要がある場合、 フル ・ バッ ク ア ッ プ と増分バッ ク ア ッ プの組合せが 適です。 た と えば、 毎週日曜日の夜 11:00 にフル ・ バッ ク ア ッ プが実行され、 さ らに月曜日から土曜日
の午後 11:00 に ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ログ ・ フ ァ イルのバッ ク ア ッ プが実行されて
いる と し ます。 この場合、 各増分バッ クア ッ プには、 前夜のバッ ク ア ッ プ、 すなわち日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プまたはいずれかの増分バッ クア ッ プ以降に生成されたバイナ リ ・ ログが含まれます。
このバッ ク ア ッ プ ・ タ イプ ・ シーケンスのリ ス ト アには、 よ り長い時間がかかるこ とに注意し て く だ さい。 た と えば、 火曜日に リ カバリ を実行する場合、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ と月曜日の増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があ り ま
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
41
す。 また、 木曜日に リ カバリ を実行する場合は、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プに続いて、 月曜日、 火曜日、 および水曜日の増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があ り ます。 バッ クア ッ プ時間は短 く な り ますが、 複数のリ ス ト ア ・ ジ ョ ブを実行するために必要な操作が多 く なるため、 リ ス ト ア時間は長 く なる可能性があ ります。
4.2.3.c フル ・ バックアップと差分バックアップの併用
ビジネス要件で前日までのデータ保護が保証されているが、 ターゲ ッ ト MySQLイ ンス タ ンスへの読み取り専用アクセスが断続的にのみ許容され (週 1 回または
隔週の勤務時間外など)、 リ ス ト ア時間をできる限り短縮する必要がある場合、フル ・ バッ ク ア ッ プ と差分バッ クア ッ プの組合せが 適です。 た と えば、 フル ・バッ ク ア ッ プを毎週日曜日の夜 11:00 に実行し、 差分バッ ク ア ッ プを月曜日から
土曜日の午後 11:00 に実行し ます。 各差分バッ ク ア ッ プには、 後のフル ・ バッ
ク ア ッ プ以降に生成されたバイナ リ ・ ログが含まれます。 前述のよ う に、 この場合の全体的なバッ クア ッ プ時間は長 く な り ます。
リ カバリする必要のある特定時点に関わらず、 必要な リ ス ト ア ・ ジ ョ ブの数は同じ です。 た と えば、 火曜日に リ カバリ を実行する場合、 日曜日のフル ・ バッ クア ッ プ と月曜日の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があ り ます。 また、 木曜日に リ カバリ を実行する場合は、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プに続いて水曜日の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があ り ます。 以降の差分バッ ク ア ッ プはサイズが大き く な り、 時間も長 く な り ますが、 実行する必要のある リ ス ト ア ・ ジ ョブの数は少な く なるため、 リ ス ト ア時間は短 く な り ます。
4.3.0 バックアップ ・ データの選択
バッ ク ア ッ プするデータ を選択するには、 以下の手順に従います。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールを起動し、 コ マン ド ・ ツールバーの
[NVBU バッ ク ア ッ プ] ボタ ンを選択するか、 [操作] プルダウンから
[バッ ク ア ッ プ] を選択し ます。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
選択ツ リーの 初のレベルであるすべての MySQL サーバが表示されます。
第 4 章データのバックアップ
42
図 4-1:[MySQL
APM] ノ ー ド
を開き、バッ クア ッ
プ ・ ジ ョ ブに追加でき るアイテムを表示
し ます。
4. アイテムの左にあるボ ッ クスを選択し て (複数選択可)、 バッ ク ア ッ プ ・ジ ョ ブに含めるデータ を選択し ます (緑のチ ェ ッ ク マークが表示されます)。
バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブ内で選択し たイ ンス タ ンスからすべての MySQLデータベースを選択するには、 [全てのデータベース] ノ ー ド を選択し ます。
さ らに細か く 選択するには、 [全てのデータベース] ノ ー ド 内のデータ
ベースを個別に表示させます。 さ らに、 個々のデータベースを開き、 その中のテーブルを表示し て個別に選択し、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブに追加する こ と もできます。
アイテムをバッ ク ア ッ プから明示的に除外するには、 親レベルのアイテ
ムを選択し、 子のアイテムを個別にク リ ッ ク し て、 緑のチ ェ ッ ク マークを赤色の X に変更し、 除外対象に指定し ます。
重要 : [MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを使用し たバッ ク ア ッ プに
細かいレベルのデータ ・ セ ッ ト を選択する場合、 [バッ クア ッ プオプシ ョ ン] タブでバッ ク ア ッ プ ・ タ イプに [個々のデータベース/テーブル ・ コ ピーのみ] を選択する必要があ り ます。 その他の形式のバッ ク ア ッ プ (フル、 増分、 または差分バッ ク ア ッ プ) を選択し た場合、 細かい選択は無視され、 データベース全体がバッ ク ア ッ プ されます。 MySQL 5.0.x (以降) では、 ス ト ア ド ・ プロシージャ、 関数、 および ト リ ガは、
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
43
[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ン用フル ・ バッ ク ア ッ プおよび個々
のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プで自動的にバッ ク ア ッ プ
されます。 MySQL 5.0.x (以降) では、 選択ツ リーに information_schema データベースが
表示されますが、 このデータベースは選択できません。 これは、 このデータベースに含まれるすべてのデータが動的に生成され、 永久的に存在する ものではないからです。 このため、 プ ラグイ ンは、 すべてのバッ ク ア ッ プからinformation_schema データベースを自動的に除外し ます。
図 4-2:選択アイテム
の例
4.4.0 バックアップ ・ オプシ ョ ンの設定
[MySQL Standard/Community] または [MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オ
プシ ョ ンのいずれを使用するかによ って、 [バッ ク ア ッ プオプシ ョ ン] で各設定が利用可能にな り ます。
MySQL Standard/Community 用バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用バッ ク ア ッ プ ・ オプシ ョ ンの設定
4.4.1 MySQL Standard/Community 用バックアップ ・ オプシ ョ ンの
設定
バッ ク ア ッ プする目的のアイテムを選択し た状態で、 実行するバッ ク ア ッ プ ・ タイプを選択し た り、 失敗し た場合に異なる動作を選択する こ と も出来ます。
1. [バッ ク ア ッ プオプシ ョ ン] タ ブを選択し ます。
重要 : MySQL のターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンス と し てレプ リ ケーシ ョ ンのマス タ ・
イ ンス タ ンスを指定し た場合 (この MySQL イ ンス タ ンスの [設定] ウ ィ ン ド ウ
で、 [MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする] オプシ ョ ン と [マス タ ・ イ ンス
タ ンス] オプシ ョ ンが選択されている状態)、 フル、 増分および差分形式のバック ア ッ プは選択する こ とはできません。 詳し く は、 「MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環
境でのプ ラグイ ン使用 - 概要」 を参照し て く だ さい。
図 A : ルー ト ・ アイテムを選択
し た後、 除外するアイテ
ムに印を付けた例。
図 B : 各アイテムを個別に選択し
た例。 他のアイテムは選択
解除されたままにな ってい
ます。
図 C : ルー ト ・ アイテムを選択す
る こ とによ って、 自動的に
すべてのアイテムを選択し
た例。
第 4 章データのバックアップ
44
図 4-3:MySQL
Standard/Community 用
[バッ クア ッ プオプシ ョ ン]
タ ブ
2. 利用可能なオプシ ョ ン
[全てのデータベースを フル ・ バッ ク ア ッ ッ プ] (デフ ォル ト 選択) - 現在の MySQL イ ンス タ ンスに含まれるすべてのデータベースについて完
全なフル ・ バッ ク ア ッ プを実行するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[イ ン ク リ メ ン タル ・ バッ ク ア ッ プ] - 後のフルまたは増分バッ ク ア ッ
プ以降に生成された ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ログのみをバッ ク ア ッ プする場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[デ ィ フ ァ レンシャル ・ バッ ク ア ッ プ] - 後のフルまたは増分バッ ク
ア ッ プ以降に生成されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ン ・ ログをバッ ク ア ップする場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 以降の差分バッ ク ア ッ プには、 元のフル ・ バッ ク ア ッ プの実行後に生成されたすべてのバイナ リ ・ログ ・ フ ァ イルが含まれます。 バッ ク ア ッ プ完了後は、 MySQL イ ンス
タ ンスのバイナ リ ・ ログは保持されます。
[個々のデータベース/テーブル ・ コ ピーのみ] - 特殊な目的 (テス ト 環
境を作成する場合など) で MySQL 環境を コ ピーする場合に、 このオプ
シ ョ ンを選択し ます。 データベースの全体的なバッ ク ア ッ プおよびリ スト ア手順には影響を与えません。 この方法で作成し たコ ピー ・ バッ クア ッ プは、 MySQL のフル ・ バッ ク ア ッ プ と増分 / 差分バッ ク ア ッ プを併
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
45
用し たシナ リ オで設定されたシーケンスに影響し ません (これらのバック ア ッ プは、 バイナ リ ・ ログの記録に影響を与えません)。 この形式のバッ ク ア ッ プは、 MySQL のフル ・ バッ ク ア ッ プ と増分 / 差分バッ ク ア ッ
プの併用シナ リ オで通常のバッ クア ッ プ ・ シーケンス と し て設定されたバッ ク ア ッ プから独立し ています。 また、 コ ピー ・ バッ ク ア ッ プを フル ・ バッ ク ア ッ プの代わり に使用する こ とはできません。
[バッ ク ア ッ プ中は、 全てのテーブルを読み取り アクセスにロ ッ ク し ト ラ
ンザク シ ョ ンの消失を防ぎます。] - [フル ・ バッ ク ア ッ プ] を選択し、
現在読み取り専用アクセスのイ ンス タ ンス内のすべてのデータベースがロ ッ ク される こ とによる ト ラ ンザク シ ョ ンの消失を防ぎたい場合に、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョ ンを選択し た場合、 ユーザはフル ・ バッ クア ッ プ中にイ ンス タ ンス全体でデータの挿入、 更新、 または削除を実行できません。 このオプシ ョ ンが選択解除される と、 Plug-in for MySQL は、 テーブルがバッ ク ア ッ プ された場合に限りバッ ク ア ッ
プ ・ プロセス中に各テーブルをロ ッ ク し ます。 このため、 イ ンス タ ンスに関連するテーブルが含まれる場合、 このオプシ ョ ンを選択し てバッ クア ッ プ ・ プロセス中に確実にすべてのテーブルがロ ッ ク されるよ う にする こ と をお勧めし ます。
[フルまたはイ ン ク リ メ ン タル ・ バッ ク ア ッ プ後、 バイナ リ ・ ログをパー
ジ] - このオプシ ョ ンは、 [MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする] が
選択されておらず、 [特定時点リ カバリ を可能にする] オプシ ョ ンが選択されていない場合に、 デフ ォル ト で選択されます。 このオプシ ョ ンを使用する こ と をお勧めし ますが、 ユーザはバイナ リ ・ ログに関する制御の度合いを決定する こ とが可能です。
3. 各条件に対し て利用可能なア ク シ ョ ンを選択し ます (詳し く は、 「デフ ォルト 設定の指定 (オプシ ョ ン)」 を参照し て く だ さい)。
各条件を使用する こ と によ り、 ジ ョ ブに対し て実行するア ク シ ョ ンを選択する こ とができます。 これら とは異なるデフ ォル ト ・ アク シ ョ ンを選択し ていた と し ても、 現在のジ ョ ブについて この手順で指定し た値に自動的に設定されます。
[Complete with Warnings - Saveset Retained] - ジ ョ ブが [警告で完
了] とい う ステータ スを返し、 正常にバッ ク ア ッ プ されたアイテムからなるバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト が作成されます。
[Complete without Warnings - Saveset Retained] - ジ ョ ブが [バッ
ク ア ッ プが完了し ま し た] とい う ステータ スを返し、 正常にバッ ク ア ップ されたアイテムから なるバッ クア ッ プ ・ セーブセ ッ ト が作成されます。
[Fail - Saveset Retained] - バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブは、 [バッ ク ア ッ プ ・
ジ ョ ブ 失敗] とい う ステータ スを返し ます。 ただ し、 正常にバッ ク ア ッ
プ されたアイテムから なるバッ クア ッ プ ・ セーブセ ッ ト は作成されます。
第 4 章データのバックアップ
46
[Fail - No Saveset Retained] - バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブは、 [バッ ク ア ッ
プ ・ ジ ョ ブ 失敗] い う ステータ スを返し ます。 バッ ク ア ッ プ されたオブ
ジ ェ ク ト のセーブセ ッ ト は保持されません。
4. [Mysqldump オプシ ョ ン] テキス ト ・ ボ ッ ク ス内に、 mysqldump ユー
テ ィ リ テ ィ を使用するジ ョ ブを リ ス ト し ます。
このオプシ ョ ンはダ ッ シュ (-) またはダブルダ ッ シュ (--) で開始する必要
があ り ます。 また、 (; | < >) などの文字を含める こ とはできません。
これらのオプシ ョ ンはまず、 mysqldump コ マン ド に追加され、 続いて本プ
ラグイ ンが内部生成し たオプシ ョ ンが追加されます。 このため、 このテキスト ・ ボ ッ クスに入力し たオプシ ョ ンが内部生成されたオプシ ョ ン と矛盾する場合は、 本プ ラグイ ンが生成し たオプシ ョ ンによ っ て上書き されます。
ジ ョ ブが失敗するよ う なエ ラーを mysqldump オプシ ョ ンが検出し た場合、
このエ ラーはジ ョ ブ ・ ログ内でエ ラー ・ ログ ・ メ ッ セージに埋め込まれます。
以前、 このタ スク を実行するために MySQL オプシ ョ ン ・ フ ァ イルをセ ッ ト
ア ッ プ し た場合、 このテキス ト ・ ボ ッ クスに入力し たオプシ ョ ンは、 オプシ ョ ン ・ フ ァ イルに指定し たオプシ ョ ンへ追加されます。 本プ ラグイ ンに既存の MySQL オプシ ョ ン ・ フ ァ イルを無視させたい場合は、 このテキス ト ・
ボ ッ ク スの先頭に --no-defaults と入力し ます。
使用中のバージ ョ ンでサポー ト されている mysqldump オプシ ョ ンについ
て詳し く は、 利用可能な MySQL ド キュ メ ンテーシ ョ ンを参照し て く だ さ
い。
警告 : この機能に、 --routines (-R) または --triggers オプシ ョ ンを使用し ない
よ う注意し て く だ さい (このオプシ ョ ンを使用する と、 データベース ・ テーブルのバッ ク ア ッ プは完了するが、 リ ス ト アが失敗するなど、 バッ ク ア ッ プの正常完了を阻害する場合があ り ます)。 データベースのバッ ク ア ッ プに必要なス ト アド ・ プロシージ ャや ト リ ガがある場合、 本プ ラグイ ンは --routines や --triggersオプシ ョ ン と と もに mysqldump コ マン ド を内部生成し ます。
4.4.2 MySQL Enterprise バックアップ用バックアップ ・ オプシ ョ ンの
設定
バッ ク ア ッ プする目的のアイテムを選択し た状態で、 実行するバッ ク ア ッ プ ・ タイプを選択し た り、 失敗し た場合に異なる動作を選択する こ と も出来ます。
1. [バッ ク ア ッ プオプシ ョ ン] タ ブを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
47
図 4-4:MySQL
Enterpriseバッ クア ッ プ
用 [バッ クア ッ プオプ
シ ョ ン] タ ブ
2. 利用可能なオプシ ョ ン
[フル ・ バッ ク ア ッ プ] (デフ ォル ト 設定) - 現在の MySQL イ ンス タ ンス
内で設定されたすべてのデータベースおよびテーブルをバッ ク ア ッ プするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[増分バッ ク ア ッ プ] - 後のフルまたは増分バッ ク ア ッ プ以降に変更が
加わったデータ (InnoDB テーブル用) またはテーブル全体 (非 InnoDBテーブル用) のみをバッ クア ッ プする場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
4.5.0 ジ ョブのファ イナライズと実行
バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブを フ ァ イナラ イズし て実行するには、 次の手順を実行し ます。
1. [スケジュール]、 [ターゲ ッ ト ]、 [詳細設定] タ ブを選択し て、 必要なオプシ ョ ンを設定し ます。
これらは、 すべての NVBU プ ラグイ ンに共通するオプシ ョ ンです。 詳し く
は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て
く だ さい。
2. [ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] に、 ジ ョ ブに対し て適切な タ イ ト ルを入力し ます。
進捗状況を監視する際にジ ョ ブを識別しやす く するため、 具体的な名前を指定し ます。
重要 : ジ ョ ブ ・ タ イ ト ルには、 ターゲ ッ ト OS のフ ァ イル名と し てサポー ト され
ていない特殊文字を使用し ないよ う 注意し て く だ さい。 た と えば、 Windows で
は /、 \、 *、 @ などの文字は使用できません (Plug-in for MySQL がデータ を一時
的に リ ス ト アするために、 [ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] と同じ名前のフ ォルダを作成しよ う とするから です)。
3. [実行] ボタ ンを ク リ ッ クするか、 [実行] > [バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブ実行]
の順に選択し ます。
第 4 章データのバックアップ
48
[NVBU ジ ョ ブ] ウ ィ ン ド ウではジ ョ ブの進捗をモニ タ し た り、 [NVBU ロ
グ] ウ ィ ン ド ウではログを参照表示する こ とができます。 詳し く は、『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て く だ
さい。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
49
第 5 章
データのリス ト ア
データのリ ス ト ア - 概要
MySQL Standard/Community に利用可能な リ ス ト ア方法の確認
MySQL におけるバッ ク ア ッ プのリ カバリ
リ ス ト アするデータの選択
リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行
MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア ・ シナ リ オ例
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用リ ス ト ア ・ シナ リ オ例
高度な MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア手順
リ ス ト ア中にデータベース名を変更する
同じサーバ上の別の MySQL イ ンス タ ンスへリ ス ト アする
異なる MySQL サーバへのリ ス ト ア
リ ス ト ア選択タ ブで利用可能な追加機能
5.1.0 データのリス ト ア - 概要
このセク シ ョ ンでは、 プ ラグイ ンのリ ス ト ア ・ プロセス と利用可能なすべての機能について説明し ます。 さ らに、 「MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア ・ シ
ナ リ オ例」 では、 さ まざまな リ ス ト ア ・ タ イプの例が用意されています。 これらのセク シ ョ ンを熟読し、 さ まざまな リ ス ト ア ・ タ イプに対し て利用可能な機能と適用方法について確認するよ う お勧めし ます。
5.1.1 MySQL Standard/Community に利用可能なリス ト ア方法の確
認
リ ス ト アを正常に実行するには、 利用可能な リ ス ト ア ・ タ イプについてよ く 理解する必要があ り ます。
フル ・ リ ス ト アまたは個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのリ ス ト
ア
増分または差分リ ス ト ア
第 5 章データのリス ト ア
50
5.1.1.a フル ・ リス ト アまたは個々のデータベース / テーブル ・ コピーのみのリス
ト ア
Plug-in for MySQL でフル ・ バッ ク ア ッ プまたは個々のデータベース / テーブル ・
コ ピーのみのバッ ク ア ッ プを実行する と、 MySQL の mysqldump ユーテ ィ リ
テ ィ によ って、 テーブルの作成とデータ追加に使用される SQL ステー ト メ ン ト
がバッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ アに直接送信されます。 プ ラグイ ンがこれらのいずれかの形式で作成されたバッ クア ッ プを リ ス ト アする と きに、 SQL ステー ト メ ン ト
がバッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ アから直接読み取られ、 自動的に実行されます。
5.1.1.b 増分または差分リス ト ア
プ ラグイ ンは増分または差分バッ ク ア ッ プを実行する と きに、 MySQL のバイナ
リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ ク スを使用し て、 バッ ク ア ッ プ ・ メ デ ィ アにコ ピーする必要のあるバイナ リ ・ ログを判断し ます。 これらのバッ ク ア ッ プを リ ス ト アする と、バイナ リ ・ ログがテンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ (NETVAULT_HOME/tmp/MySQL)
に リ ス ト ア されます。 その後、 mysqlbinlog によ って、 バイナ リ ・ ログに記録さ
れた各 ト ラ ンザク シ ョ ン用の SQL ステー ト メ ン ト が生成され、 自動的に実行さ
れます。 このプロセスを 「バイナ リ ・ ログの適用」 と言います。
増分および差分リ ス ト アの実行中に、 バイナ リ ・ ログに記録されたすべての ト ランザク シ ョ ンを適用する こ と も、 特定時点までの ト ラ ンザク シ ョ ンを適用 (PITリ カバリ) する こ と も できます。 PIT リ カバリは、 開発者が誤っ てテーブルを削
除し た り誤った更新を実行するなど、 データ損傷の直前の時点に リ カバリする場合に便利です。
時間に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ
PIT リ カバリは、 増分または差分リ ス ト アの実行中に リ ス ト ア対象のバイナ リ ・
ログを使用し て実行できます。 時間に基づ く PIT リ カバリは、 データの損傷時刻
が分かっ ている場合に便利です。 た と えば、 開発者が午前 06:00:00 にテーブル
を削除し た場合、 中止時刻を午前 05:55:00 に設定し て PIT リ カバリ を実行でき
ます。
通常、 時間に基づ く PIT リ カバリは、 1 つの手順から成るプロセスです。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する] ([リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブの[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する] を選択) の対象と し て選択し たバイナ リ ・ ログを増分または差分バッ ク ア ッ プから リ ス ト ア し、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの直前の中止時刻を指定し ます。
位置に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ
データが損傷し た実際の時刻が分からない場合、 またはよ り正確な リ カバリ を必要とする場合、 位置に基づ く 特定時点リ カバリ を使用し ます。 た と えば、 開発者がデータベースから テーブルを削除し たが、 テーブルを削除し た正確な時刻が分からない場合は、 位置に基づ く PIT リ カバリ を使用し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
51
位置に基づ く PIT リ カバリは、 3 つの手順から成るプロセスです。
1. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブの [テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ スト ア し、 時間あるいは位置を特定する] オプシ ョ ンを選択し て、 増分または差分バッ ク ア ッ プから MySQL サーバ上のテンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ にバイ
ナ リ ・ ログを リ ス ト ア し ます。
2. MySQL の mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用し て、 不要な ト ラ ンザク シ ョ
ンの位置を特定し ます。 詳し く は、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』
の 「任意時点のリ カバリ」 セク シ ョ ンを参照し て く だ さい。
3. 同じ増分または差分バッ クア ッ プを再度リ ス ト ア し ます。 ただ し、 今度は[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] リ ス ト ア ・オプシ ョ ンを選択し、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの直前の停止位置を指定し ます。
5.2.0 MySQL におけるバックアップのリカバリ
Plug-in for MySQL を使用し たバッ ク ア ッ プは、 以下の手順で構成されます。
リ ス ト アするデータの選択
リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
ジ ョ ブのフ ァ イナラ イズと実行
5.2.1 リス ト アするデータの選択
リ ス ト アするデータ を選択するには、 以下の手順に従います。
1. NVBU コ ン ソールで、 [NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウを開きます (ツール
バーまたは [操作] プルダウン [リ ス ト ア] を選択し ます)。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
各セーブセ ッ ト には、 それぞれに指定された 「ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル」 に続き、バッ ク ア ッ プ ・ タ イプ、 およびバッ ク ア ッ プの実行時刻のラベルが付けられます。
4. 利用可能なセーブセ ッ ト を開き、 バッ ク ア ッ プのターゲ ッ ト である個別MySQL イ ンス タ ンスを表示し ます。
第 5 章データのリス ト ア
52
重要 : 選択ツ リーにおいて、 MySQL イ ンス タ ンス以下の階層では、 ツ リー ・ ア
イテムをダブルク リ ッ クする こ とによ ってのみ開 く こ とができます (これらのアイテムのポ ッ プア ッ プ ・ メ ニューに [開 く ] コ マン ドは表示されません)。
図 5-1:増分バッ ク
ア ッ プのMySQL バッ ク
ア ッ プ保存セ ッ ト
リ ス ト アの対象と し て選択可能な 初のノ ー ドが表示されます。 このノ ー ドは、 リ カバリするバッ ク ア ッ プのタ イプによ って異な り ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プまたは個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみの
バッ ク ア ッ プ - ルー ト ・ ノ ー ドが [全てのデータベース] と し て表示さ
れます。 これは、 実際のデータベース / テーブル ・ データがバッ ク ア ッ
プに含められたからです。
重要 : ルー ト ・ ノ ー ドは [全てのデータベース] とい う名前ですが、 ターゲ ッ トの MySQL イ ンス タ ンスに対し て現存するデータベースをすべて包括し ていませ
ん。 このノ ー ド を選択する と、 バッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブ と し て実際に選択されたデータ ・ アイテムのみがリ ス ト ア されます (つま り、 リ ス ト ア対象と し てこのノ ー ド を選択する と、 MySQL イ ンス タ ンス内に現存するすべてのデータベース
がリ ス ト ア されず、 単にバッ ク ア ッ プに含めたアイテムのみがリ ス ト ア されます)。
増分または差分バッ ク ア ッ プ - ルー ト ・ ノ ー ド は [バイナ リ ・ ログ] と
し て表示されます。 これは、 この形式のバッ ク ア ッ プに、 前のバッ ク
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
53
ア ッ プの実行以降に行われた ト ラ ンザク シ ョ ン (バイナ リ ・ ログ) が含まれているから です。
5. アイテム別のリ ス ト アを行う には、 ルー ト ・ ノ ー ド をダブルク リ ッ ク し て開き、 バッ ク ア ッ プに含められた個々のデータベースを表示し ます。
また、 個々のデータベースを開いて、 テーブルを表示し選択する こ と も できます。
6. 各データベースの横にあるチ ェ ッ クボ ッ ク スを選択し て、 リ ス ト ア用のデータ を選択し ます。
重要 : MySQL は、 データベース情報の格納に さ まざまなフ ァ イル形式を使用し
ます。 リ ス ト ア し たデータベースが確実に機能するよ う 、 必ずリ ス ト ア ・ プロセスに .frm フ ァ イルを含めるよ う注意し て く だ さい。
5.2.2 リス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
[MySQL Standard/Community] または [MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ] オ
プシ ョ ンのいずれを使用するかによ って、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タ ブに各オプシ ョ ンが表示されます。
MySQL Standard/Community 用リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
MySQL Enterprise バッ ク ア ッ プ用リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
5.2.2.a MySQL Standard/Community 用リス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
[リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブは、 2 つのタ ブに分かれています。 [リ カバリ時] タ
ブ と [リ ス ト ア先] タ ブの 2 つのサブ タ ブから構成されます。 リ ス ト アに選択さ
れたバッ ク ア ッ プ ・ タ イプによ って、 これらのサブ タ ブにさ まざまなオプシ ョ ンが表示されます。
フルまたは個々のデータベース ・ リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン
増分または差分データベース ・ リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン
フルまたは個々のデータベース ・ リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン
フル ・ バッ ク ア ッ プまたは個別データベース / テーブルのコ ピーのみバッ ク ア ッ
プのいずれかを リ ス ト アするには、 以下の手順に従います。
1. 以下のガイ ド ラ イ ンを利用し て、 [リ カバリ時] タ ブで利用可能なオプシ ョンを選択し ます。
第 5 章データのリス ト ア
54
図 5-2:[リ カバリ時]
タ ブ
[現在のバイナ リ・ログで PIT リ カバリ を実行する] - MySQL サーバ上の
MySQL バイナ リ ・ ログ ・ デ ィ レ ク ト リ に保持されているバイナ リ ・ ロ
グを使用し て、 選択し たデータ ・ オブジ ェ ク ト について特定時点形式のリ ス ト アを実行する場合に選択し ます。 このオプシ ョ ンを選択する と、このタ ブ上のすべてのオプシ ョ ンが使用可能にな り ます。
[Point In Time (特定時点) タ イプ] - このセク シ ョ ンで特定時点リ カ
バリ に利用可能な形式を選択し ます。
[時間に基づ く PIT] (デフ ォル ト 選択) - このオプシ ョ ンを選択し て、
選択し たデータ を指定し た時間へリ ス ト ア し ます (「時間に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ」 で詳説)。 このオプシ ョ ンを選択する と、
[時間に基づ く PIT の詳細] フ レームが有効にな り ます。
[位置に基づ く PIT の詳細] - このオプシ ョ ンを選択し て、 選択し た
データ を不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの直前に存在し た特定の停止位置へリ ス ト ア し ます (「位置に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ」 で詳述)。
このオプシ ョ ンを選択する と、 [位置に基づ く PIT の詳細] フ レーム
が有効にな り ます。
[時間に基づ く PIT の詳細] フ レーム - [時間に基づ く PIT] を選択し た
場合、 以下の利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの前に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た時刻よ り後に実行された ト ラ
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55
ンザク シ ョ ンはすべて失われます。 付随する [中止日/時間] フ ィ ールド に、 目的の日付と時刻 (24 時間形式) を指定し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの後に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た時刻よ り前に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 付随する [開始日/時間] フ ィ ールド に、 目的の日付と時刻 (24 時間形式) を指定し ます。 特定の開
始日と時刻に加え、 ト ラ ンザク シ ョ ンの中止日と時刻を設定する こ とも できます。
[な し] (デフ ォル ト 選択) - [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン
ト の後に、 リ カバリ を可能にする] に指定し た日付と時刻の後に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンを リ ス ト アする場合は、 このラ ジオ ・ ボタ ンを選択し たままにし ます。
[具体的な日付] - 特定の時間範囲に実行された ト ラ ンザク シ ョ ン
のみを含めるには、 このラジオ ・ ボタ ンを選択し ます。 付随する時刻および日付フ ィ ールド に目的の中止時刻を入力し ます (24 時
間形式)。
重要 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログの両方に対し てPIT リ カバリ を有効に し た場合、 中止時刻が、 リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログま
たは現在のバイナ リ ・ ログのどち らにあるかを特定する必要はあ り ません。MySQL は、 指定された時刻で自動的に中止 / 開始し、 指定された 終的な中止
時点よ り後のバイナ リ ・ ログをすべて無視し ます。 これらのオプシ ョ ンを両方有効にする こ と も できます。 特定の時間範囲に不要なト ラ ンザク シ ョ ンが実行された場合は、 これらのオプシ ョ ンを両方使用し ます。た と えば、 2011 年 1 月 29 日の午前 11:00 から午前 11:15 までの間に収集された
データが不要の場合、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、 リ カバリ を
可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [中止日/時間] と し て 11:00 - 2011 年 1月 29 日を入力し ます。 また、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、 リ
カバリ を可能にする] オプシ ョ ンを選択し、 [開始日/時間] と し て 11:15 - 2011 年 1 月 29 日を入力し ます。 この結果、 2011 年 1 月 29 日の 11:00 から
11:15 までの間に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンがリ ス ト アから除外され
ます。
[位置に基づ く PIT の詳細] フ レーム - [位置に基づ く PIT] を選択し た
場合、 以下の利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの前に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョ
第 5 章データのリス ト ア
56
ンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た位置よ り後に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 このオプシ ョ ンには、 以下の関連オプシ ョ ンがあ り ます。
[停止位置] - このフ ィ ールド に、 バイナ リ ・ ログ内の不要な ト ラ
ンザク シ ョ ンよ り も前の位置を入力し ます。 た と えば、 不要な トラ ンザク シ ョ ンの位置が 805 の場合、 804 を入力し ます。
[終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] - このド ロ ッ プダウンを使用し
て、 [停止位置] フ ィ ールド に指定し た停止位置が含まれるバイナリ ・ ログ ・ フ ァ イルを選択し ます。 別のフ ァ イルが必要な場合(またはこ こに目的のフ ァ イルが表示されない場合)、 [その他] オプシ ョ ンを選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ッ クスに目的のフ ァ イル名を入力し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの後に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た位置よ り前に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 このオプシ ョ ンにも、 以下の関連オプシ ョ ンがあ り ます。
[開始位置] - このフ ィ ールド に、 バイナ リ ・ ログ内の不要な ト ラ
ンザク シ ョ ンよ り も後の位置を入力し ます。 た と えば、 不要な トラ ンザク シ ョ ンの位置が 805 の場合、 806 を入力し ます。
[開始位置を含むバイナ リ ・ ログ] - このド ロ ッ プダウンを使用し
て、 [開始位置] フ ィ ールド に指定し た開始位置が含まれるバイナリ ・ ログ ・ フ ァ イルを選択し ます。 別のフ ァ イルが必要な場合(またはこ こに目的のフ ァ イルが表示されない場合)、 [その他] オプシ ョ ンを選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ッ クスに目的のフ ァ イル名を入力し ます。
[停止位置] : [な し] (デフ ォル ト 選択) - [誤った/不良の SQLステー ト メ ン ト の後に、 リ カバリ を可能にする] に指定し た開始位置の後に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリするには、 このラジオ ・ ボタ ンを選択し たままにし ます。
[停止位置] : [具体的な日付] - バイナ リ ・ ログの特定の位置範
囲に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンのみを含めるには、 このラ ジオ ・ ボタ ンを選択し ます。 [具体的な位置] オプシ ョ ンに付随するフ ィ ールド に目的の停止位置を入力し、 [終了位置を含むバイナリ ・ ログ] ド ロ ッ プダウン ・ リ ス ト で適切なバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イルを選択し ます (別のフ ァ イルを使用する場合は、 このドロ ッ プダウンから [その他] を選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ック スにフ ァ イル名を指定し ます。 [開始位置] に指定し た位置から[具体的な位置] フ ィ ールド に指定し た位置までの間に実行されたト ラ ンザク シ ョ ンのみがリ ス ト アの対象と な り ます。
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57
重要 : これらのオプシ ョ ンを両方有効にする こ と もできます。 特定の位置範囲に不要な ト ラ ンザク シ ョ ンが実行された場合は、 これらのオプシ ョ ンを両方使用します。 た と えば、 位置 805 から位置 810 までの間に収集されたデータに不要な
ト ラ ンザク シ ョ ンが含まれている場合、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の
前に、 リ カバリ を可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [停止位置] と し て 805を入力し ます (また付随するオプシ ョ ンで、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを呼び出すよ う設定し ます)。 また、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、 リ カ
バリ を可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [開始位置] と し て 810 を入力し ま
す (また付随するオプシ ョ ンで、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを呼び出すよ う設定し ます)。 この結果、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの 805 から 810 までの
間に記録されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンがリ ス ト アから除外されます。 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではなく 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定する必要があり ます。
2. 以下のガイ ド ラ イ ンに従い、 [リ ス ト ア先] サブ タ ブで利用可能なオプシ ョンを選択し ます。
図 5-3:[リ ス ト ア先]
サブ タ ブ
同一 MySQL イ ンス タ ンスへのリ ス ト アを実行する場合 - リ ス ト アの
ターゲ ッ ト がバッ クア ッ プ された元のイ ンス タ ンス と同じ場合には、 これらのフ ィ ールドはブ ラ ン クのままにし ます。 NVBU はログイ ンする際、
[設定] ダイアログ内のこれらの値セ ッ ト を使用し ます (詳し く は、 「プラグイ ンの設定」 を参照し て く だ さい)。
別の MySQL イ ンス タ ンスへのリ ス ト アを実行する場合 - 選択し たデー
タのリ ス ト アを別のイ ンス タ ンスへ移動する場合には、 新しいイ ンス タンスへのリ ス ト ア ・ ア クセスを許可するために [ユーザ名] と [パスワー ド] の各フ ィ ールド にログイ ン情報を入力する必要があ り ます。後に、 新しいイ ンス タ ンスに設定された NVBU 名を [イ ンス タ ンス名]
フ ィ ールド に入力し ます ([設定] ウ ィ ン ド ウで [MySQL イ ンス タ ンス
第 5 章データのリス ト ア
58
名] に設定し た名前を入力し ます。 詳し く は、 「プ ラグイ ンの設定」 を参照し て く だ さい)。
重要 : リ ス ト アを別の MySQL イ ンス タ ンスへ移動する前に、 「異なる MySQLサーバへのリ ス ト ア」 を参照し て詳細な手順を確認する必要があ り ます。
増分または差分データベース ・ リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン
増分または差分バッ ク ア ッ プのいずれかを リ ス ト アするには、 以下の手順に従います。
1. 以下のガイ ド ラ イ ンを利用し て、 [リ カバリ時] タ ブで利用可能なオプシ ョンを選択し ます。
図 5-4:[リ カバリ時]
タ ブ
[PIT リ カバリ を実行する] - 選択し たデータ ・ アイテムについて特定時
点形式のリ ス ト アを実行するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョ ンを選択する と、 このタ ブ上のすべてのオプシ ョ ンが使用可能にな り ます。
増分および差分リ ス ト アでは、 バッ ク ア ッ プを正し く リ ス ト アするためにバイナ リ ・ ログが使用されます。 このため、 この形式のバッ ク ア ッ プを リ ス ト アする場合は、 選択し たデータベースに関連するバイナ リ ・ ログをどのよ う に リ カバリするかを決定する必要があ り ます。 以下の方法の 1 つを選択し ます。
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59
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に
判明し ている場合、 使用される)] - 1 つのリ ス ト ア ・ ジ ョ ブで、
バッ ク ア ッ プ ・ デバイスからのバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し、 かつバイナ リ ・ ログに記録された ト ラ ンザク シ ョ ンを適用する場合に選択します。 現在 MySQL バイナ リ ・ ログ ・ デ ィ レ ク ト リ に保存されている
バイナ リ ・ ログを使用し て特定時点リ カバリ を実行する場合、 [現在のバイナ リ ・ ログを含む] チ ェ ッ ク ・ ボ ッ ク スを選択し ます。 この処理は、 増分 / 差分バッ ク ア ッ プに保存されたバイナ リ ・ ログの ト ラ ン
ザク シ ョ ンを リ ス ト ア し て適用し た後に実行されます。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位
置を特定する] - このバイナ リ ・ ログのリ ス ト ア方法を選択し た場
合、 リ ス ト ア ・ ジ ョ ブによ っ て、 選択し た増分 / 差分バッ ク ア ッ プに
関連するバイナ リ ・ ログが MySQL サーバ上のテンポラ リ ・ デ ィ レ ク
ト リ (NETVAULT_HOME/tmp/MySQL/) に リ ス ト ア されます。 これ
によ り、 mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用し て、 リ カバリ されたロ
グを調べ、 データが損傷し た時刻 / 位置を特定できるよ う にな り ま
す。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] - 前回、 [テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位置を特定する] オプシ ョ ンを使用し、 mysqlbinlog ユーテ ィ リ
テ ィ を使用し て リ ス ト アから除外する損傷データの時刻 / 位置を特定
する場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 これによ り、 テンポラ リ ・デ ィ レ ク ト リ に リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログが適用されます。 現在MySQL バイナ リ ・ ログ ・ デ ィ レ ク ト リ に保存されているバイナ リ ・
ログを使用し て特定時点リ カバリ を実行する場合、 [現在のバイナリ ・ ログを含む] チ ェ ッ ク ・ ボ ッ ク スを選択し ます。 この処理は、 テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ に保存されているバイナ リ ・ ログの ト ラ ンザク シ ョ ンを リ ス ト ア し て適用し た後に実行されます。
[Point In Time (特定時点) タ イプ] オプシ ョ ン - [PIT リ カバリ を実
行する] オプシ ョ ンを有効にし た場合、 利用可能な PIT リ カバリ形式を
選択する必要があ り ます。
[時間に基づ く PIT] (デフ ォル ト 選択) - このオプシ ョ ンを選択し て、
選択し たデータ を指定し た時間へリ ス ト ア し ます (「時間に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ」 で詳説)。 このオプシ ョ ンを選択する と、
[時間に基づ く PIT の詳細] フ レームが有効にな り ます。
[位置に基づ く PIT の詳細] - このオプシ ョ ンを選択し て、 選択し た
データ を不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの直前に存在し た特定の停止位置へリ ス ト ア し ます (「位置に基づ く 特定時点 (PIT) リ カバリ」 で詳述)。
このオプシ ョ ンを選択する と、 [位置に基づ く PIT の詳細] フ レーム
が有効にな り ます。
第 5 章データのリス ト ア
60
[時間に基づ く PIT の詳細] フ レーム - [時間に基づ く PIT] を選択し た
場合、 以下の利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの前に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た時刻よ り後に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 付随する [中止日/時間] フ ィ ールド に、 目的の日付と時刻 (24 時間形式) を指定し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの後に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た時刻よ り前に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 付随する [開始日/時間] フ ィ ールド に、 目的の日付と時刻 (24 時間形式) を指定し ます。 特定の開
始日と時刻に加え、 ト ラ ンザク シ ョ ンの中止日と時刻を設定する こ とも できます。
[な し] (デフ ォル ト 選択) - [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン
ト の後に、 リ カバリ を可能にする] に指定し た日付と時刻の後に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンを リ ス ト アする場合は、 このラ ジオ ・ ボタ ンを選択し たままにし ます。
[具体的な日付] - 特定の時間範囲に実行された ト ラ ンザク シ ョ ン
のみを含めるには、 このラジオ ・ ボタ ンを選択し ます。 付随する時刻および日付フ ィ ールド に目的の中止時刻を入力し ます (24 時
間形式)。
重要 : これらのオプシ ョ ンを両方有効にする こ と もできます。 特定の時間範囲に不要な ト ラ ンザク シ ョ ンが実行された場合は、 これらのオプシ ョ ンを両方使用します。 た と えば、 2011 年 1 月 29 日の午前 11:00 から午前 11:15 までの間に収集
されたデータが不要の場合、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、 リ カ
バリ を可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [中止日/時間] と し て 11:00 - 2011 年 1 月 29 日を入力し ます。 また、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の
後に、 リ カバリ を可能にする] オプシ ョ ンを選択し、 [開始日/時間] と し て11:15 - 2011 年 1 月 29 日を入力し ます。 この結果、 2011 年 1 月 29 日の 11:00から 11:15 までの間に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンがリ ス ト アから除外
されます。
[位置に基づ く PIT の詳細] フ レーム - [位置に基づ く PIT] を選択し た
場合、 以下の利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
61
図 5-5:[位置に基づ く
PIT の詳細]
フ レーム
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの前に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た位置よ り後に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 このオプシ ョ ンには、 以下の関連オプシ ョ ンがあ り ます。
[停止位置] - このフ ィ ールド に、 バイナ リ ・ ログ内の不要な ト ラ
ンザクシ ョ ンよ り も前の位置を入力し ます。 た と えば、 不要な トラ ンザク シ ョ ンの位置が 805 の場合、 804 を入力し ます。
[終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] - このド ロ ッ プダウンを使用し
て、 [停止位置] フ ィ ールド に指定し た停止位置が含まれるバイナリ ・ ログ ・ フ ァ イルを選択し ます。 別のフ ァ イルが必要な場合(またはこ こに目的のフ ァ イルが表示されない場合)、 [その他] オプシ ョ ンを選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ッ クスに目的のフ ァ イル名を入力し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの後に起こ ったすべての ト ラ ンザク シ ョ
ンを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョンのみを選択し た場合、 こ こに指定し た位置よ り前に実行された ト ランザク シ ョ ンはすべて失われます。 このオプシ ョ ンにも、 以下の関連オプシ ョ ンがあ り ます。
[開始位置] - このフ ィ ールド に、 バイナ リ ・ ログ内の不要な ト ラ
ンザクシ ョ ンよ り も後の位置を入力し ます。 た と えば、 不要な トラ ンザク シ ョ ンの位置が 805 の場合、 806 を入力し ます。
[開始位置を含むバイナ リ ・ ログ] - このド ロ ッ プダウンを使用し
て、 [開始位置] フ ィ ールド に指定し た開始位置が含まれるバイナリ ・ ログ ・ フ ァ イルを選択し ます。 別のフ ァ イルが必要な場合(またはこ こに目的のフ ァ イルが表示されない場合)、 [その他] オ
第 5 章データのリス ト ア
62
プシ ョ ンを選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ッ クスに目的のフ ァ イル名を入力し ます。
[停止位置] : [な し] (デフ ォル ト 選択) - [誤った/不良の SQLステー ト メ ン ト の後に、 リ カバリ を可能にする] に指定し た開始位置の後に実行されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリするには、 このラジオ ・ ボタ ンを選択し たままにし ます。
[停止位置] : [具体的な日付] - バイナ リ ・ ログの特定の位置範
囲に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンのみを含めるには、 このラ ジオ ・ ボタ ンを選択し ます。 [具体的な位置] オプシ ョ ンに付随するフ ィ ールド に目的の停止位置を入力し、 [終了位置を含むバイナリ ・ ログ] ド ロ ッ プダウン ・ リ ス ト で適切なバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イルを選択し ます (別のフ ァ イルを使用する場合は、 このドロ ッ プダウンから [その他] を選択し、 付随するテキス ト ・ ボ ック スにフ ァ イル名を指定し ます。 [開始位置] に指定し た位置から[具体的な位置] フ ィ ールド に指定し た位置までの間に実行されたト ラ ンザク シ ョ ンのみがリ ス ト アの対象と な り ます。
重要 : これらのオプシ ョ ンを両方有効にする こ と もできます。 特定の位置範囲に不要な ト ラ ンザク シ ョ ンが実行された場合は、 これらのオプシ ョ ンを両方使用します。 た と えば、 位置 805 から位置 810 までの間に収集されたデータに不要な
ト ラ ンザク シ ョ ンが含まれている場合、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の
前に、 リ カバリ を可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [停止位置] と し て 805を入力し ます (また付随するオプシ ョ ンで、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを呼び出すよ う設定し ます)。 また、 [誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、 リ カ
バリ を可能にする] オプシ ョ ンを有効にし、 [開始位置] と し て 810 を入力し ま
す (また付随するオプシ ョ ンで、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを呼び出すよ う 設定し ます)。 この結果、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの 805 から 810 までの
間に記録されたすべての ト ラ ンザク シ ョ ンがリ ス ト アから除外されます。 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではなく 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定する必要があり ます。
2. 以下のガイ ド ラ イ ンに従い、 [リ ス ト ア先] サブ タ ブで利用可能なオプシ ョンを選択し ます。
このタ ブには、 3 つのフ ィ ールド で構成される [リ ス ト ア先詳細] フ レーム
が表示されます。 これらのフ ィ ールド にアカウン ト 情報を入力し て、MySQL のターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスへのリ ス ト ア ・ アクセスを許可し ま
す。 目的のリ ス ト ア ・ タ イプに応じ て、 以下のよ う にオプシ ョ ンを使用し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
63
図 5-6:[リ ス ト ア先]
サブ タ ブ
同一 MySQL イ ンス タ ンスへのリ ス ト アを実行する場合 - リ ス ト アの
ターゲ ッ ト がバッ クア ッ プ された元のイ ンス タ ンス と同じ場合には、 これらのフ ィ ールドはブ ラ ン クのままにし ます。 NVBU はログイ ンする際、
[設定] ダイアログ内のこれらの値セ ッ ト を使用し ます (詳し く は、 「プラグイ ンの設定」 を参照し て く だ さい)。
別の MySQL イ ンス タ ンスへのリ ス ト アを実行する場合 - 選択し たデー
タのリ ス ト アを別のイ ンス タ ンスへ移動する場合には、 新しいイ ンス タンスへのリ ス ト ア ・ ア クセスを許可するために [ユーザ名] と [パスワー ド] の各フ ィ ールド にログイ ン情報を入力する必要があ り ます。後に、 新しいイ ンス タ ンスに設定された NVBU 名を [イ ンス タ ンス名]
フ ィ ールド に入力し ます ([設定] ウ ィ ン ド ウで [MySQL イ ンス タ ンス
名] に設定し た名前を入力し ます。 詳し く は、 「プ ラグイ ンの設定」 を参照し て く だ さい)。
重要 : リ ス ト アを別の MySQL イ ンス タ ンスへ移動する前に、 「異なる MySQLサーバへのリ ス ト ア」 を参照し て詳細な手順を確認し て く だ さい。
第 5 章データのリス ト ア
64
5.2.2.b MySQL Enterprise バックアップ用リス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定
[リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タ ブで利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
重要 : バッ ク ア ッ プのリ ス ト アを開始する前に、 [MySQL Enterprise バッ ク
ア ッ プ] オプシ ョ ンを使用し て作成されたフル ・ バッ ク ア ッ プ内に含まれるすべてのデータ を (少な く と も一時的に) 格納するのに十分な空き容量がデフ ォル トの NVBU の Temp デ ィ レ ク ト リ にある こ と を確認し ます。 NVBU コ ン フ ィ ギュ
レータ を使用し て、 十分な空き容量を持つ格納場所にデフ ォル ト 設定を変更するこ とができ、 これによ り マ ッ プ済みド ラ イブやネ ッ ト ワーク ・ フ ァ イル ・ システム (NFS)、 または SMB マウン ト 等も使用できるよ う にな り ます。 NVBU コ ン
フ ィ ギュ レータ で、 [全般] タ ブを選択し、 [テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ] ボ ッ クスでパス名を変更し ます。
フル ・ リ ス ト ア - 利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-7:MySQL
Enterpriseバッ クア ッ プ
用 [バッ クア ッ プオプ
シ ョ ン] タ ブ(フル ・ バッ ク
ア ッ プ)
[Raw フル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア、 抽出し、 ログを適用し て Tempデ ィ レ ク ト リ内に準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成] (デフ ォル ト 選択) - このオプシ ョ ンを選択し て、 M y SQL サーバのデータ ・ リポジ ト
リ ・ デ ィ レ ク ト リ階層に対応する一時位置へフル ・ バッ ク ア ッ プを リ スト ア し ます。 このオプシ ョ ンを使用する場合は、 どのバッ ク ア ッ プを リス ト アするか識別し ている こ とが前提です。 まだの場合は、 以下の 2 つ
のオプシ ョ ンを使用する こ とができます。
[フル ・ バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージを Temp フ ァ イルに リ ス ト ア] - バッ ク
ア ッ プのコ ンテンツを リ ス ト し て、 次のオプシ ョ ンを実行する必要があるか識別する場合はこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[Temp フ ァ イルから Raw フル ・バッ ク ア ッ プを抽出し、 ログを適用し て
Temp デ ィ レ ク ト リ内に準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成] - 前述の
[フル ・ バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージを Temp フ ァ イルに リ ス ト ア] オプ
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
65
シ ョ ンを使用し た結果について、 どのバッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があるか識別するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョ ンによ り、 フル ・ バッ ク ア ッ プが MySQL サーバのデータ ・ リポジ ト リ ・
デ ィ レ ク ト リ階層に対応する一時格納場所へリ ス ト ア されます。
[MySQL サーバをシャ ッ ト ダウン し、 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを
MySQL サーバ ・ リ ポジ ト リへコ ピー ・ バッ ク] - MySQL サーバを
シ ャ ッ ト ダウン し、 リ ス ト ア済みコ ンテンツを一時格納場所から元の位置へコ ピーバッ クする準備が整った際、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージの検証] - 抽出し たデータに対し て検証コ マン
ド の実行を本プ ラグイ ンに指示する場合、 このチ ェ ッ クボ ッ ク スを選択し ます。
[バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージのリ ス ト ] - 出力ログ内のバッ ク ア ッ プ ・ コ ン
テンツを リ ス ト するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
増分リ ス ト ア - 利用可能なオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-8:MySQL
Enterpriseバッ クア ッ プ用 [リ ス ト アオプシ ョ ン]タ ブ (増分
バッ ク ア ッ プ)
[増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア、 抽出し、 ログを適用し て Temp デ ィ レ ク
ト リ内に準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成] (デフ ォル ト 選択) - 増分
バッ ク ア ッ プを リ ス ト アするには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。 このオプシ ョ ンを使用する場合は、 どのバッ ク ア ッ プを リ ス ト アするか識別し ている こ とが前提です。 まだの場合は、 以下の 2 つのオプシ ョ ンを使
用する こ とができます。
[増分バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージを Temp フ ァ イルに リ ス ト ア] - バッ ク
ア ッ プのコ ンテンツを リ ス ト し て、 次のオプシ ョ ンを実行する必要があるか識別する場合はこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[Temp フ ァ イルから増分バッ ク ア ッ プを抽出し、 ログを適用し て Tempデ ィ レ ク ト リ内に準備済みフル ・ バッ クア ッ プを生成] - 前述の [増分
バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージを Temp フ ァ イルに リ ス ト ア] オプシ ョ ンを使
第 5 章データのリス ト ア
66
用し た結果について、 どのバッ クア ッ プを リ ス ト アする必要があるか識別するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[MySQL サーバをシャ ッ ト ダウン し、 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを
MySQL サーバ ・ リ ポジ ト リへコ ピー ・ バッ ク] - MySQL サーバを
シ ャ ッ ト ダウン し、 リ ス ト ア済みコ ンテンツを一時格納場所から元の位置へコ ピー ・ バッ クする準備が整ったら、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージの検証] - 抽出し たデータに対し て検証コ マン
ド の実行を本プ ラグイ ンに指示する場合、 このチ ェ ッ クボ ッ ク スを選択し ます。
[バッ ク ア ッ プ ・ イ メ ージのリ ス ト ] - 出力ログ内のバッ ク ア ッ プ ・ コ ン
テンツを リ ス ト するには、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
5.2.3 ジ ョブのファ イナライズと実行
リ ス ト ア ・ ジ ョ ブを フ ァ イナラ イズおよび実行するには、 以下の手順に従います。
1. [ク ラ イアン ト 指定]、 [スケジュール] および [詳細設定] タ ブを選択し、オプシ ョ ンを適宜設定し ます。
これらは、 すべての NVBU プ ラグイ ンに共通するオプシ ョ ンです。 詳し く
は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て
く だ さい。
2. [ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] に、 ジ ョ ブに対し て適切な タ イ ト ルを入力し ます。
進捗状況を監視する際にジ ョ ブを識別しやす く するため、 具体的な名前を指定し ます。
重要 : ジ ョ ブ ・ タ イ ト ルには、 ターゲ ッ ト OS のフ ァ イル名と し てサポー ト され
ていない特殊文字を使用し ないよ う 注意し て く だ さい。 た と えば、 Windows で
は /、 \、 *、 @ などの文字は使用できません (Plug-in for MySQL がデータ を一時
的に リ ス ト アするために、 [ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] と同じ名前のフ ォルダを作成しよ う とするから です)。
3. [実行] ボタ ンを ク リ ッ クするか、 [実行] > [リ ス ト ア実行] の順に選択し
ます。
[NVBU ジ ョ ブ] ウ ィ ン ド ウではジ ョ ブの進捗をモニ タ し た り、 [NVBU ロ
グ] ウ ィ ン ド ウではログを参照表示する こ とができます。 詳し く は、『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て く だ
さい。
5.2.4 MySQL Standard/Community 用リス ト ア ・ シナリ オ例
障害またはデータ損傷から正し く リ カバリするには、 ジ ョ ブの設定時に、 リ ス トア対象と し て選択するデータおよび [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ンに
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67
関し て さ まざまな設定を行う 必要があ り ます。 以降のセク シ ョ ンでは、 さ まざまな タ イプのリ カバリ例を示し、 必要と なるオプシ ョ ンについて説明し ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プのみによる リ ス ト ア ・ シナ リ オ
フルおよび増分バッ ク ア ッ プによる リ ス ト ア ・ シナ リ オ
フルおよび差分バッ ク ア ッ プによる リ ス ト ア ・ シナ リ オ
5.2.4.a フル ・ バックアップのみによるリス ト ア ・ シナ リ オ
以下の例で、 MySQL 管理者は毎晩午後 11 : 00 にフル・バッ ク ア ッ プを実行する
バッ ク ア ッ プ ・ ポリ シーを設定し ま し た。
フル ・ バッ クア ッ プのリ ス ト ア と時間に基づ く 特定時点リ カバリ
データベース管理者は月曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 データベース管理者の出勤前の月曜日午前 6:00 に
開発者が無意識のう ちに Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存
在し な く なっ ている こ とが判明し ま し た。
方法 1 : 誤った SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 つま り、 データベース管理者は日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し、 現在のバイナ リ ・ ログを使用し てPIT リ カバリ を実行する必要があ り ます。
図 5-9:時間に基づ く
PIT によ って、
フル ・ バッ クア ッ プの誤った / 不良のス
テー ト メ ン トの前を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
1. [日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを選択する] - まず、 データベース管理
者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログで PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを
選択し、 このリ ス ト ア形式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にしま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
第 5 章データのリス ト ア
68
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(月曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : 誤った SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン ト
の後の特定時点から現在のバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする こ とができます。
1. [日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを選択する] - まず、 データベース管理
者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
図 5-10:時間に基づ く
PIT によ って、
フル ・ バッ クア ッ プの誤ったステー ト メン ト の前および後を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログで PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを
選択し、 このリ ス ト ア形式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にしま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(月曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
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69
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - Order テーブルの削除後に実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリする
ために、 このオプシ ョ ンを選択し、 削除よ り後の時刻と日付を [開始日/時間] オプシ ョ ンに入力し ま し た。 後に、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョンで [な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
フル ・ リ ス ト ア と位置に基づ く 特定時点リ カバリ
データベース管理者は月曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 データベース管理者の出勤前の月曜日午前 6:00 に
開発者が無意識のう ちに Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存
在し な く なっ ている こ とが判明し ま し た。
方法 1 : 誤った SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とにし ま し た。 これを行う には、 データベース管理者は日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し、 現在のバイナ リ ・ ログを使用し て PIT リ カバリ を実行する必要があ り ます。
1. 現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ
リ テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参
照し て く だ さい。 この処理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ
ン ト が MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を
特定し ま し た。
2. [日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを選択する] - まず、 データベース管理
者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
3. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログで PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを
選択し、 このリ ス ト ア形式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にしま し た。
[位置に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (mysqlbinlog で特定し た
位置の前の位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド
第 5 章データのリス ト ア
70
ロ ッ プダウンを [OTHER FILE] に設定し、 ターゲ ッ ト ・ バイナ リ ・
フ ァ イルの名前 (MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クス
に入力し ま し た。
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザクシ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
図 5-11:時間に基づ く
PIT によ って、
フル ・ バッ クア ッ プの誤ったステー ト メン ト の前を リカバリするよう 設定された
オプシ ョ ン
4. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : 誤った SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
後の特定時点から現在のバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする こ とができます。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ くリ カバリ を使用する こ とにし ま し た。 これを行う には、 データベース管理者は日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し、 現在のバイナ リ ・ ログを使用し て PITリ カバリ を実行する必要があ り ます。
1. 現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ
リ テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参
照し て く だ さい。 この処理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ
ン ト が MYSQLSVR-PM-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ
と を特定し ま し た。
2. [日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを選択する] - まず、 データベース管理
者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
71
3. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログで PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを
選択し、 このリ ス ト ア形式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にしま し た。
[位置に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (mysqlbinlog で特定し た
位置の前の位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ドロ ッ プダウンを [OTHER FILE] に設定し、 ターゲ ッ ト ・ バイナ リ ・
フ ァ イルの名前 (MYSQLSVR-PM-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ
ク スに入力し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [開始位置] を 806 (mysqlbinlog で特定し た
位置の後の位置) に設定し ま し た。 [開始位置を含むバイナ リ ・ ログ] ドロ ッ プダウンを [OTHER FILE] に設定し、 ターゲ ッ ト ・ バイナ リ ・
フ ァ イルの名前 (MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クス
に入力し ま し た。 後に、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [停止位置] オプシ ョ ンで [な し] ラジオ ・ ボタンを選択し ま し た。
図 5-12:位置に基づ く
PIT によ って、
フル ・ バッ クア ッ プの誤ったステー ト メン ト の前および後を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
第 5 章データのリス ト ア
72
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザクシ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
4. ジ ョ ブを開始し ます。
5.2.4.b フルおよび増分バックアップによるリス ト ア ・ シナリ オ
データベース管理者は、 毎週日曜日の夜 11:00 にフル ・ バッ ク ア ッ プを実行し、
月曜日から土曜日の午後 11:00 に増分バッ ク ア ッ プを実行するよ うバッ ク ア ッ
プ ・ ポ リ シーを設定し ています。 増分バッ ク ア ッ プを実行し ているため、 バイナリ ・ ログは増分バッ ク ア ッ プを実行するたびに削除されます。 これによ り、 全体的なバッ ク ア ッ プ時間は短 く な り ますが、 リ ス ト アにはよ り多 く の時間と手順が必要にな り ます。
フルおよび増分リ ス ト アのみ
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 データベース管理者の出勤前の木曜日午前に開発者が無意識のう ちに Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な
く なっ ている こ とが判明し ま し た。
データベース管理者は、 後の増分バッ ク ア ッ プ、 つま り水曜日の夜に実行されたバッ ク ア ッ プの時点までを完全に リ カバリする こ と を決定し ま し た。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
73
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 水曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
フル ・ リ ス ト ア と時間に基づ く 特定時点リ カバリ
以降の例では、 フル / 増分バッ クア ッ プ ・ シナ リ オを取り上げます。 データベー
ス管理者はデータ を特定時点に リ カバリ し よ う と考えています。
方法 1 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 開発者が水曜日の夜 8:00 にテーブルを削除し た直前の
特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
第 5 章データのリス ト ア
74
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
75
図 5-13:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 19:59、 2011 年 1 月 31 日
(水曜日の日付の午後 8:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される午後 8:00 直前の特定時
点までを リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除され
第 5 章データのリス ト ア
76
た時点の後の特定時点からバッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリする こ とができます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
77
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-14:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前および後を リ カバリ するよ う 設定されたオプシ ョ
ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 19:59、 2011 年 1 月 31 日
(水曜日の日付の午後 8:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - Order テーブルの削除後に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする
ために、 このオプシ ョ ンを選択し、 削除よ り後の時刻と日付を [開始日/時間] オプシ ョ ンに入力し ま し た。 後に、 バッ ク ア ッ プに含まれるバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョ ンで [な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
第 5 章データのリス ト ア
78
方法 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 開発者が木曜日の午前 06:00:00 にテーブルを削除し た
直前の特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
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79
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-15:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前と、 現在の ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリするよ う設定されたオ
プシ ョ ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - 水曜日にバッ ク ア ッ プが完了し てから
drop table コ マン ド を発行するまでの間に発生し たエン ト リ を適用する
ために、 このオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(木曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 4 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
第 5 章データのリス ト ア
80
後の特定時点から現在のバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする こ とができます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
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81
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-16:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前と、 現在のエン ト リ をリ カバリするよ う設定されたオプシ ョ ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - 水曜日にバッ ク ア ッ プが完了し てから
drop table コ マン ド を発行するまでの間に発生し たエン ト リ を適用する
ために、 このオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(木曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - Order テーブルの削除後に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする
ために、 このオプシ ョ ンを選択し、 削除よ り後の時刻と日付を [開始日/時間] オプシ ョ ンに入力し ま し た。 後に、 現在のバイナ リ ・ ログ ・
第 5 章データのリス ト ア
82
フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョ ンで[な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
フル ・ リ ス ト ア と位置に基づ く 特定時点リ カバリ
以降の例では、 フル / 増分バッ クア ッ プ ・ シナ リ オを取り上げます。 データベー
ス管理者は、 よ り確実な方法で時刻を特定し、 データ を特定時点に リ カバリ し よう と考えています。 これは、 MySQL バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イル内で特定し た位
置の値を使用し て行います。
方法 1 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とにし ま し た。 これを行う には、 データベース管理者は、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ と、 月曜日および火曜日に実行された増分バッ クア ッ プを リ ス ト ア し てから、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て位置に基づ く PIT リ カバリ を実行する必要があ り ます。
以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
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83
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : バッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し て誤った SQL ステー ト メ ン ト
の位置を特定する
この手順では、 水曜日の夜の差分バッ クア ッ プに記録されたバイナ リ ・ ログについてテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンへのリ ス ト アのみを実行し ます。 これによ り、データベース管理者はログで、 Orders テーブルが削除された時のマークが付け
られた位置を見つける こ とができます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-17:水曜の夜に実行された増分バッ クア ッ プのバイナ リ ・ログについてリ ス ト アのみを実行するよう 設定された
[リ ス ト アオプシ ョ ン]
第 5 章データのリス ト ア
84
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位置を
特定する] - 水曜日の夜の増分バッ ク ア ッ プに含まれるバイナ リ ・ ログ ・
フ ァ イルについて リ ス ト アのみを実行するために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - データベース管理者は、 [Point In Time (特定時
点) タ イプ] と し て このオプシ ョ ンが選択されている こ と を確認し ま したが、 [時間に基づ く PIT の詳細] フ レームに表示されるその他すべての
オプシ ョ ンは選択解除し たままにし ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 5 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用す
る - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ
テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く
だ さい。 この処理で、 データベース管理者は、 drop table ステー ト メ ン ト が、
MySQL サーバのテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア された MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た (また、 こ
れらの両方の値を メ モ し ま し た)。
手順 6 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] - 一連の
操作の 後の手順で、 テンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア し たバイナリ ・ ログを ターゲ ッ ト にするために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルで dropped table コ マン ドが記
録されている位置を特定し たため、 これと同じバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルがプ ラグイ ンで使用されるよ う にこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
85
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。
図 5-18:位置に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
後の特定時点からバッ ク ア ッ プ されたバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定しま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用するこ とにし ま し た。 これを行う には、 データベース管理者は、 日曜日のフル ・ バック ア ッ プ と、 月曜日および火曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し てから、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て位置に基づ く PIT リ カバ
リ を実行する必要があ り ます。 以下に手順を示し ます。
第 5 章データのリス ト ア
86
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : バッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し て誤った SQL ステー ト メ ン ト
の位置を特定する
この手順では、 水曜日の夜の差分バッ クア ッ プに記録されたバイナ リ ・ ログについてテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンへのリ ス ト アのみを実行し ます。 これによ り、データベース管理者はログで、 Orders テーブルが削除された時のマークが付け
られた位置を見つける こ とができます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
87
図 5-19:水曜の夜に実行された増分バッ クア ッ プのバイナ リ ・ログについてリ ス ト アのみを実行するよう 設定された
[リ ス ト アオプシ ョ ン]
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位置を
特定する] - 水曜日の夜の増分バッ ク ア ッ プに含まれるバイナ リ ・ ログ ・
フ ァ イルについて リ ス ト アのみを実行するために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - データベース管理者は、 [Point In Time (特定時
点) タ イプ] と し て このオプシ ョ ンが選択されている こ と を確認し ま したが、 [時間に基づ く PIT の詳細] フ レームに表示されるその他すべての
オプシ ョ ンは選択解除し たままにし ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 5 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用す
る - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ
テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く
だ さい。 この処理で、 データベース管理者は、 drop table ステー ト メ ン ト が、
MySQL サーバのテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア された MYSQLSVR-
第 5 章データのリス ト ア
88
bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た (また、 こ
れらの両方の値を メ モ し ま し た)。
手順 6 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] - 一連の
操作の 後の手順で、 テンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア し たバイナリ ・ ログを ターゲ ッ ト にするために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルで dropped table コ マン ドが記
録されている位置を特定し たため、 これと同じバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルがプ ラグイ ンで使用されるよ う にこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ド の位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - データベース管理者はこのオプシ ョ ンを選択し、 [開始位置] を 806 (現
在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの、 mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の後にある位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含
むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ クト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。 後に、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ
イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョ ンで [なし] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザクシ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
89
図 5-20:位置に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前および後を リ カバリ するよ う 設定されたオプシ ョ
ン
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 開発者が木曜日の午前 06:00:00 にテーブルを削除し た
直前の特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とに し ま した。 これを行う には、 データベース管理者は、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ と、月曜日および火曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し てから、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て位置に基づ く PIT リ カバリ を実行する
必要があ り ます。 以下に手順を示し ます。
第 5 章データのリス ト ア
90
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 現在のバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス
ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、 この作業を
NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ テ ィ の使用方法
については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く だ さい。 この処
理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ ン ト が MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た。
手順 5 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
91
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - バッ クア ッ プに含まれているバイナ リ ・
ログ ・ フ ァ イルをプ ラグイ ンで使用するよ う指定するために、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - データベース管理者はこのオプシ ョ ン
を選択し、 NVBU で現在のバイナ リ ・ ログも使用し て、 水曜日の夜の増
分バッ ク ア ッ プの後に実行されたすべてのデータベース ・ ト ラ ンザクシ ョ ンを適用するよ う 指定し ま し た。 これによ り、 水曜日の夜に増分バッ ク ア ッ プが完了し てから drop table コ マン ドが発行されるまでの間
に実行されたすべての ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カバリ されます。
図 5-21:[リ ス ト アオプシ ョ ン] を設定する こ と によ り、 水曜日
の夜の増分バッ クア ッ プがリ ス ト ア さ
れ、 現在のMySQL バイナ
リ ・ ログが適用されて、 805
の位置にあるこ とが特定された誤ったステー ト メ ン トの前に実行されたすべての
ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カ
バリ されます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを[OTHER FILE] に設定し、 現在のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前
(MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。
方法 4 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
第 5 章データのリス ト ア
92
データベース管理者は、 開発者が木曜日の午前 06:00:00 にテーブルを削除し た
直前の特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とに し ま した。 これを行う には、 データベース管理者は、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ と、月曜日および火曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア し てから、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て位置に基づ く PIT リ カバリ を実行する
必要があ り ます。 以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 月曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 月曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : 火曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 火曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 4 : 現在のバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス
ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、 この作業を
NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ テ ィ の使用方法
については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く だ さい。 この処
理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ ン ト が MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た。
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93
手順 5 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - バッ クア ッ プに含まれているバイナ リ ・
ログ ・ フ ァ イルをプ ラグイ ンで使用するよ う指定するために、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - データベース管理者はこのオプシ ョ ン
を選択し、 NVBU で現在のバイナ リ ・ ログも使用し て、 水曜日の夜の増
分バッ ク ア ッ プの後に実行されたすべてのデータベース ・ ト ラ ンザクシ ョ ンを適用するよ う 指定し ま し た。 これによ り、 水曜日の夜に増分バッ ク ア ッ プが完了し てから drop table コ マン ドが発行されるまでの間
に実行されたすべての ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カバリ されます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを[OTHER FILE] に設定し、 現在のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前
(MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - データベース管理者はこのオプシ ョ ンを選択し、 [開始位置] を 806 (現
在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの、 mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の後にある位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含
むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを [OTHER FILE] に設定し、 現在
のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前 (MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス
ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。 後に、 現在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [停止位置] オプシ ョ ンで [な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
第 5 章データのリス ト ア
94
図 5-22:[リ ス ト アオプシ ョ ン] を設定する こ と によ り、 水曜日
の夜の増分バッ クア ッ プがリ ス ト ア さ
れ、 現在のMySQL バイナ
リ ・ ログが適用されて、 805
の位置にあるこ とが特定された誤ったステー ト メ ン トの前に実行されたすべての
ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カ
バリ されます。
5.2.4.c フルおよび差分バックアップによるリス ト ア ・ シナリ オ
データベース管理者は、 毎週日曜日の夜 11:00 にフル ・ バッ ク ア ッ プを実行し、
月曜日から土曜日の午後 11:00 に差分バッ ク ア ッ プを実行するよ うバッ ク ア ッ
プ ・ ポ リ シーを設定し ています。 差分バッ ク ア ッ プを実行し ているため、 この形式のバッ ク ア ッ プを実行するたびにバイナ リ ・ フ ァ イルが保存されます。 この場合、 バッ ク ア ッ プ時間は長 く な り ますが、 全体的な リ ス ト ア時間は短 く な り ます。
フルおよび差分リ ス ト アのみ
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 データベース管理者の出勤前の木曜日午前に開発者が無意識のう ちに Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な
く なっ ている こ とが判明し ま し た。
データベース管理者は、 後の差分バッ ク ア ッ プ、 つま り水曜日の夜に実行されたバッ ク ア ッ プの時点までを完全に リ カバリする こ と を決定し ま し た。
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95
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 水曜日の夜からの増分リ ス ト アを実行
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] タ ブのどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
フル ・ リ ス ト ア と時間に基づ く 特定時点リ カバリ
以降の例では、 フル / 差分バッ クア ッ プ ・ シナ リ オを取り上げます。 データベー
ス管理者はデータ を特定時点に リ カバリ し よ う と考えています。
方法 1 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 開発者が水曜日の夜 8:00 にテーブルを削除し た直前の
特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
第 5 章データのリス ト ア
96
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-23:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された差分バッ クア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
97
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 19:59、 2011 年 1 月 31 日
(水曜日の日付の午後 8:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される午後 8:00 直前の特定時
点までを リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除され
た時点の後の特定時点からバッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリする こ とができます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に
第 5 章データのリス ト ア
98
生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-24:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された差分バッ クア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前および後を リ カバリ するよ う 設定されたオプシ ョ
ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 19:59、 2011 年 1 月 31 日
(水曜日の日付の午後 8:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - Order テーブルの削除後に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする
ために、 このオプシ ョ ンを選択し、 削除よ り後の時刻と日付を [開始日/時間] オプシ ョ ンに入力し ま し た。 後に、 リ ス ト ア し たバイナ リ ・
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
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ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョ ンで [な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 開発者が木曜日の午前 06:00:00 にテーブルを削除し た
直前の特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
第 5 章データのリス ト ア
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2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-25:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された差分バッ クア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前と、 現在のエン ト リ をリ カバリするよ う設定されたオプシ ョ ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - 水曜日にバッ ク ア ッ プが完了し てから
drop table コ マン ド を発行するまでの間に発生し たエン ト リ を適用する
ために、 このオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(木曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 4 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
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データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
後の特定時点から現在のバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 これによ り、 削除されたテーブルに加え、 可能な限り多 く の ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリする こ とができます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 水曜日の夜からの時間に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
第 5 章データのリス ト ア
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2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-26:時間に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された差分バッ クア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前と、 現在のエン ト リ をリ カバリするよ う設定されたオプシ ョ ン
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し て PIT リ カバリ を
指定し、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効に し ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - このオプシ ョ ンを選択し、 バッ ク ア ッ プ
に含まれているバイナ リ ・ ログを使用するよ う指定し ま し た。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - 水曜日にバッ ク ア ッ プが完了し てから
drop table コ マン ド を発行するまでの間に発生し たエン ト リ を適用する
ために、 このオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[時間に基づ く PIT] - リ ス ト ア ・ タ イプ と し て選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [中止日/時間] を 5:59、 2011 年 1 月 31 日
(木曜日の日付の午前 6:00 の 1 分前) に設定し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - Order テーブルの削除後に実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリする
ために、 このオプシ ョ ンを選択し、 削除よ り後の時刻と日付を [開始日/時間] オプシ ョ ンに入力し ま し た。 後に、 現在のバイナ リ ・ ログ ・
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フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [開始日/時間] オプシ ョ ンで[な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し ます。
フル ・ リ ス ト ア と位置に基づ く 特定時点リ カバリ
以降の例では、 フル / 増分バッ クア ッ プ ・ シナ リ オを取り上げます。 データベー
ス管理者は、 よ り確実な方法で時刻を特定し、 データ を特定時点に リ カバリ し よう と考えています。 これは、 MySQL バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イル内で特定し た位
置の値を使用し て行います。
方法 1 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とにし ま し た。 以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : バッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し て誤った SQL ステー ト メ ン ト
の位置を特定する
この手順では、 水曜日の夜の差分バッ クア ッ プに記録されたバイナ リ ・ ログについてテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンへのリ ス ト アのみを実行し ます。 これによ り、データベース管理者はログで、 Orders テーブルが削除された時のマークが付け
られた位置を見つける こ とができます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
第 5 章データのリス ト ア
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図 5-27:水曜の夜に実行された差分バッ クア ッ プのバイナ リ ・ログについてリ ス ト アのみを実行するよう 設定された
[リ ス ト アオプシ ョ ン]
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位置を
特定する] - 水曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プに含まれるバイナ リ ・ ロ
グ ・ フ ァ イルについて リ ス ト アのみを実行するために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - データベース管理者は、 [Point In Time (特定時
点) タ イプ] と し て このオプシ ョ ンが選択されている こ と を確認し ま したが、 [時間に基づ く PIT の詳細] フ レームに表示されるその他すべての
オプシ ョ ンは選択解除し たままにし ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用す
る - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ
テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く
だ さい。 この処理で、 データベース管理者は、 drop table ステー ト メ ン ト が、
MySQL サーバのテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア された MYSQLSVR-
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bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た (また、 こ
れらの両方の値を メ モ し ま し た)。
手順 4 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された差分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] - 一連の
操作の 後の手順で、 テンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア し たバイナリ ・ ログを ターゲ ッ ト にするために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルで dropped table コ マン ドが記
録されている位置を特定し たため、 これと同じバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルがプ ラグイ ンで使用されるよ う にこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。
第 5 章データのリス ト ア
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図 5-28:位置に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された差分バッ クア ップの誤った /
不良の SQL ス
テー ト メ ン トの前を リ カバリするよ う設定されたオプ
シ ョ ン
3. ジ ョ ブを開始し ます。
方法 2 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみを使用し て誤った / 不良の SQL ステー ト メ ン
ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 水曜日の夜 8:00 に開発者が無意識のう ちに Ordersテーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっている こ とが判明しま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
後の特定時点からバッ ク ア ッ プ されたバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザクシ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定しま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用するこ とにし ま し た。 以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
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手順 2 : バッ クア ッ プ されたバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し て誤った SQL ステー ト メ ン ト
の位置を特定する
この手順では、 水曜日の夜の差分バッ クア ッ プに記録されたバイナ リ ・ ログについてテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンへのリ ス ト アのみを実行し ます。 これによ り、データベース管理者はログで、 Orders テーブルが削除された時のマークが付け
られた位置を見つける こ とができます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース管
理者は [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
図 5-29:水曜の夜に実行された差分バッ クア ッ プのバイナ リ ・ログについてリ ス ト アのみを実行するよう 設定された
[リ ス ト アオプシ ョ ン]
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リへのログを リ ス ト ア し、 時間あるいは位置を
特定する] - 水曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プに含まれるバイナ リ ・ ロ
グ ・ フ ァ イルについて リ ス ト アのみを実行するために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。
[時間に基づ く PIT] - データベース管理者は、 [Point In Time (特定時
点) タ イプ] と し て このオプシ ョ ンが選択されている こ と を確認し ま し
第 5 章データのリス ト ア
108
たが、 [時間に基づ く PIT の詳細] フ レームに表示されるその他すべての
オプシ ョ ンは選択解除し たままにし ま し た。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用す
る - リ ス ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、
この作業を NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ
テ ィ の使用方法については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く
だ さい。 この処理で、 データベース管理者は、 drop table ステー ト メ ン ト が、
MySQL サーバのテンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア された MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た (また、 こ
れらの両方の値を メ モ し ま し た)。
手順 4 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された増分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リからのバイナ リ ・ ログを適用する] - 一連の
操作の 後の手順で、 テンポラ リ ・ ロケーシ ョ ンに リ ス ト ア し たバイナリ ・ ログを ターゲ ッ ト にするために、 このオプシ ョ ンを選択し ま し た。リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルで dropped table コ マン ドが記
録されている位置を特定し たため、 これと同じバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルがプ ラグイ ンで使用されるよ う にこのオプシ ョ ンを選択し ます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ド の位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
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用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ ク ト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - データベース管理者はこのオプシ ョ ンを選択し、 [開始位置] を 806 (現
在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの、 mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の後にある位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含
むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを使用し て、 テンポラ リ ・ デ ィ レ クト リ に リ ス ト ア し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イル (MYSQLSVR-bin.000009) を選択し ま し た。 後に、 指定し たバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ
イルを 後まで リ カバリするために、 [停止位置] オプシ ョ ンで [な し]ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
図 5-30:位置に基づ く
PIT によ って、
水曜日の夜に実行された増分バッ ク ア ップの誤った /
不良の SQL コ
マン ド の前および後を リ カバリするよ う設定されたオ
プシ ョ ン
3. ジ ョ ブを開始し ます。
第 5 章データのリス ト ア
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方法 3 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 開発者が木曜日の午前 06:00:00 にテーブルを削除し た
直前の特定時点までデータベースを リ ス ト アするよ う リ カバリ を実行する必要があ り ます。 このこ とから、 以下の手順を実行し ます。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とに し ま した。 以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 現在のバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス
ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、 この作業を
NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ テ ィ の使用方法
については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く だ さい。 この処
理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ ン ト が MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た。
手順 3 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された差分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があり ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に
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111
生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - バッ クア ッ プに含まれているバイナ リ ・
ログ ・ フ ァ イルをプ ラグイ ンで使用するよ う指定するために、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - データベース管理者はこのオプシ ョ ン
を選択し、 NVBU で現在のバイナ リ ・ ログも使用し て、 水曜日の夜の差
分バッ ク ア ッ プの後に実行されたすべてのデータベース ・ ト ラ ンザクシ ョ ンを適用するよ う 指定し ま し た。 これによ り、 水曜日の夜に差分バッ ク ア ッ プが完了し てから drop table コ マン ドが発行されるまでの間
に実行されたすべての ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カバリ されます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを[OTHER FILE] に設定し、 現在のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前
(MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。
図 5-31:[リ ス ト アオプシ ョ ン] を設定する こ と によ り、 水曜日
の夜の差分バッ クア ッ プがリ ス ト ア さ
れ、 現在のMySQL バイナ
リ ・ ログが適用されて、 805
の位置にあるこ とが特定された誤ったステー ト メ ン トの前に実行されたすべての
ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カ
バリ されます。
第 5 章データのリス ト ア
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方法 4 : リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログと現在のバイナ リ ・ ログを使用し て誤った / 不良
の SQL ステー ト メ ン ト の前および後を リ カバリする
データベース管理者は木曜日の午前 9 : 00 に、 ユーザが Orders テーブルで
table not found (テーブルが見つかり ません) エ ラーに遭遇し ている とい う 通知
を受けま し た。 調査の結果、 木曜日の午前 06:00:00 に開発者が無意識のう ちに
Orders テーブルを削除し たために、 このテーブルが存在し な く なっ ている こ と
が判明し ま し た。
データベース管理者は、 drop table コ マン ドが実行される直前の特定時点までを
リ カバリする こ と を決定し ま し た。 また、 Orders テーブルが削除された時点の
後の特定時点から現在のバイナ リ ・ ログの 後まで、 残りのテーブルに実行された ト ラ ンザク シ ョ ンを リ カバリ し よ う と考えま し た。 また、 開発者がテーブルを削除し た時刻の推定以上に正確な リ カバリ を実行する こ と を決定し ま し た。 このこ とから、 データベース管理者は位置に基づ く リ カバリ を使用する こ とに し ま した。 以下に手順を示し ます。
手順 1 : 日曜日の夜からのフル ・ リ ス ト アを実行
1. 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プを選択 - まず、 データベース
管理者は [選択] タ ブで、 日曜日の夜に実行されたフル ・ バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
2. すべてのリ ス ト ア ・ オプシ ョ ンをデフ ォル ト のままにする - [リ ス ト アオ
プシ ョ ン] のどのオプシ ョ ン も使用し ません。
3. ジ ョ ブを開始し て完了するまで待つ
手順 2 : 現在のバイナ リ ・ ログで dropped table コマン ドの位置を特定する
現在のバイナ リ ・ ログに対し て mysqlbinlog ユーテ ィ リ テ ィ を使用する - リ ス
ト ア し ない drop table SQL ステー ト メ ン ト の位置を特定するために、 この作業を
NVBU の外で実行し ます。 この処理の手順およびこのユーテ ィ リ テ ィ の使用方法
については、 『MySQL リ フ ァ レンス ・ マニュアル』 を参照し て く だ さい。 この処
理で、 データベース管理者は drop table ステー ト メ ン ト が MYSQLSVR-bin.000009 バイナ リ ・ ログの 805 の位置にある こ と を特定し ま し た。
手順 3 : 位置に基づ く PIT リ ス ト アを実行する
リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログで特定し た位置を も とに、 水曜日に実行された差分バッ ク ア ッ プを使用し て PIT リ ス ト アを実行し ます。
1. 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プを選択する - データベース管理
者は再度 [選択] タ ブで、 水曜日の夜に実行された差分バッ ク ア ッ プに対応するバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を選択し ます。
重要 : 差分バッ ク ア ッ プを実行するよ う 選択する と、 毎晩のバッ ク ア ッ プに日曜日の夜のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降のバッ ク ア ッ プが累積されるため、 データベース管理者は月曜日および火曜日の夜の差分バッ ク ア ッ プを リ ス ト アする必要があ
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113
り ません (水曜日の夜のバッ ク ア ッ プには、 日曜日のフル ・ バッ ク ア ッ プ以降に生成された月曜日、 火曜日、 および水曜日のすべてのバイナ リ ・ ログが含まれます)。
2. [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ン設定 - データベース管理者は以下
のオプシ ョ ンを選択し ます。
[PIT リ カバリ を実行する] - このオプシ ョ ンを選択し、 このリ ス ト ア形
式と、 関連するすべてのオプシ ョ ンを有効にし ま し た。
[バイナ リ ・ ログを リ ス ト ア し適用する (時間あるいは位置が、 既に判明
し ている場合、 使用される)] - バッ クア ッ プに含まれているバイナ リ ・
ログ ・ フ ァ イルをプ ラグイ ンで使用するよ う指定するために、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[現在のバイナ リ ・ ログを含む] - データベース管理者はこのオプシ ョ ン
を選択し、 NVBU で現在のバイナ リ ・ ログも使用し て、 水曜日の夜の差
分バッ ク ア ッ プの後に実行されたすべてのデータベース ・ ト ラ ンザクシ ョ ンを適用するよ う 指定し ま し た。 これによ り、 水曜日の夜に差分バッ ク ア ッ プが完了し てから drop table コ マン ドが発行されるまでの間
に実行されたすべての ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カバリ されます。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の前に、リ カバリ を可能にする] - このオプシ ョ ンを選択し、 [停止位置] を 804 (バイナ リ ・ ログの、
mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の前にある位置)
に設定し ま し た。 [終了位置を含むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを[OTHER FILE] に設定し、 現在のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前
(MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。
[誤った/不良の SQL ステー ト メ ン ト の後に、リ カバリ を可能にする] - データベース管理者はこのオプシ ョ ンを選択し、 [開始位置] を 806 (現
在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルの、 mysqlbinlog で特定し た dropped table コ マン ドの位置の後にある位置) に設定し ま し た。 [終了位置を含
むバイナ リ ・ ログ] ド ロ ッ プダウンを [OTHER FILE] に設定し、 現在
のバイナ リ ・ フ ァ イルの名前 (MYSQLSVR-bin.000009 など) をテキス
ト ・ ボ ッ クスに入力し ま し た。 後に、 現在のバイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルを 後まで リ カバリするために、 [停止位置] オプシ ョ ンで [な し] ラジオ ・ ボタ ンを選択し ま し た。
重要 : 停止位置と開始位置には、 不要な ト ラ ンザク シ ョ ンの位置よ り大きい任意の数値ではな く 、 バイナ リ ・ ログ ・ フ ァ イルに記録されている実際の位置を指定し て く だ さい。
第 5 章データのリス ト ア
114
図 5-32:[リ ス ト アオプシ ョ ン] を設定する こ と によ り、 水曜日
の夜の差分バッ クア ッ プがリ ス ト ア さ
れ、 現在のMySQL バイナ
リ ・ ログが適用されて、 805
の位置にあるこ とが特定された誤ったステー ト メ ン トの前に実行されたすべての
ト ラ ンザクシ ョ ンがリ カ
バリ されます。
5.2.5 MySQL Enterprise バックアップ用リス ト ア ・ シナリオ例
障害またはデータ損傷から正し く リ カバリするには、 ジ ョ ブの設定時に、 リ ス トア対象と し て選択するデータおよび [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブのオプシ ョ ンに関し て さ まざまな設定を行う 必要があ り ます。
フル ・ バッ ク ア ッ プのみ
フル ・ バッ ク ア ッ プ と増分バッ クア ッ プ
5.2.5.a フル ・ バックアップのみ
1. 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成するには、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タブで選択し た [Raw フル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア、 抽出し、 ログを適用
し て Temp デ ィ レ ク ト リ内に準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成] オプ
シ ョ ンを選択し たジ ョ ブを実行し ます。
2. MySQL をシ ャ ッ ト ダウン し、 MySQL サーバ ・ リポジ ト リ に準備済みバッ
ク ア ッ プを コ ピーするには、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タ ブで選択し た[MySQL サーバをシャ ッ ト ダウン し、 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを
MySQL サーバ ・ リ ポジ ト リへコ ピー ・ バッ ク] オプシ ョ ンを選択し たジ ョ
ブを実行し ます。
3. コ マン ド ・ プロンプ ト で利用可能な コマン ド を入力し て MySQL を再起動し
ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
115
5.2.5.b フル ・ バックアップと増分バックアップ
1. 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成するには、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タブで選択し た [Raw フル ・ バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア、 抽出し、 ログを適用
し て Temp デ ィ レ ク ト リ内に準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを生成] オプ
シ ョ ンを選択し たジ ョ ブを実行し ます。
2. 必要な増分バッ ク ア ッ プを準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プへ、 それらがバッ クア ッ プ された順に適用するには、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タ ブで選択し た[増分バッ ク ア ッ プを リ ス ト ア、 抽出し、 Temp デ ィ レ ク ト リ内の準備済み
フル ・ バッ ク ア ッ プに適用] オプシ ョ ンを選択し たジ ョ ブを実行し ます。
3. MySQL をシ ャ ッ ト ダウン し、 MySQL サーバ ・ リポジ ト リ に準備済みバッ
ク ア ッ プを コ ピーするには、 [リ ス ト ア ・ オプシ ョ ン] タ ブで選択し た[MySQL サーバをシャ ッ ト ダウン し、 準備済みフル ・ バッ ク ア ッ プを
MySQL サーバ ・ リ ポジ ト リへコ ピー ・ バッ ク] オプシ ョ ンを選択し たジ ョ
ブを実行し ます。
4. コ マン ド ・ プロンプ ト で利用可能な コマン ド を入力し て MySQL を再起動し
ます。
5.3.0 高度な MySQL Standard/Community 用リス ト ア手
順
このセク シ ョ ンでは、 [MySQL Standard/Community] オプシ ョ ン用プ ラグイ
ンを使用し て実行する こ とができるその他のリ ス ト ア操作について説明し ます。
リ ス ト ア中にデータベース名を変更する
同じサーバ上の別の MySQL イ ンス タ ンスへリ ス ト アする
異なる MySQL サーバへのリ ス ト ア
5.3.1 リス ト ア中にデータベース名を変更する
NVBU では、 バッ ク ア ッ プ し た MySQL データベースを選択し、 リ ス ト ア時に名
前を変更し て、 既存のデータベースが上書き されないよ う設定する こ とができます。 これは、 既存のデータベースのコ ピーを作成する場合に便利です。 これを実行するには、 以下のセク シ ョ ンで説明する手順に従います。
既知の制限事項 / 想定される用途
名前変更手順
重要 : リ ス ト アではデータベース全体の名称変更のみを行います。 個別のテーブルの名称を変更し よ う とする と エ ラー ・ メ ッ セージが表示されます。
第 5 章データのリス ト ア
116
5.3.1.a 既知の制限事項 / 想定される用途
リ ス ト ア時の名前変更を実行する前に、 この操作に関する以下の既知の制限事項と想定される用途のリ ス ト を確認する必要があ り ます。
有効な リ ス ト ア ・ シーケンスは、 フル ・ バッ ク ア ッ プまたは個々のデータ
ベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ クア ッ プに制限されます。
増分および差分リ ス ト アの実行中に行う こ とはできません。
別のMySQL イ ンス タ ンスまたはMySQLサーバへのリ ス ト ア と組み合わせて
使用できます。
5.3.1.b 名前変更手順
1. 目的のバッ ク ア ッ プ ・ セーブセ ッ ト を開いてその内容を表示し、 ク ラ イアント ・ ノ ー ド をダブルク リ ッ ク し て開き、 バッ ク ア ッ プ されているすべてのデータベースを表示し ます。
2. 利用可能なデータベースを右ク リ ッ ク し て、 [名前変更] を選択し ます。
図 5-33:ポ ッ プア ッ
プ ・ メ ニューから [名前変更] を選択す
る と、 [リ ス トア変更 - <
データベース名 >] ウ ィ ン
ド ウが表示されます。
3. 表示された [リ ス ト ア変更 - < データベース名 >] ウ ィ ン ド ウで、 [フ ァ イ
ル名変更] チ ェ ッ クボ ッ クスを ク リ ッ ク し て対応する フ ィ ールド を表示し、新しい名前を入力し ます。
4. 変更を適用するには、 [OK] を ク リ ッ ク し て
データベース ・ アイテムでは、 追加情報が括弧内に表示されています。
図 5-34:データベー
ス ・ アイテム名の変更例
5. 「データのリ ス ト ア - 概要」 の説明に従い、 リ ス ト アを続行し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
117
5.3.2 同じサーバ上の別の MySQL インスタンスへリス ト アする
Plug-in for MySQL によるバッ ク ア ッ プを同じ MySQL サーバ ・ マシンであるが、
そこ で構成された MySQL の別のイ ンス タ ンスへリ ス ト ア し ます。
図 5-35:この形式のリ
ス ト アでは、 1つの MySQL
イ ンス タ ンスからバッ ク
ア ッ プ されたデータ を別のイ ンス タ ンスへリ カバリ し
ます。
これを実行するには、 以下のセクシ ョ ンで説明する手順に従います。
既知の制限事項 / 想定される用途
前提条件
リ ス ト アの設定と開始
5.3.2.a 既知の制限事項 / 想定される用途
リ ス ト ア時のパス名移動を実行する前に、 この操作に関する以下の既知の制限事項と想定される用途のリ ス ト を確認する必要があ り ます。
有効な リ ス ト ア ・ シーケンスには、 フル、 増分、 差分バッ ク ア ッ プ、 および
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プを含める こ とが
できます。
リ ス ト ア先イ ンス タ ンスに適用できるのは、 増分または差分バッ ク ア ッ プか
ら リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみです (ソース ・ イ ンス タ ンスの現在のバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア先イ ンス タ ンスに適用する こ とはできません)。
5.3.2.b 前提条件
このタ イプのリ ス ト アを設定し て実行するには、 以下の前提条件を満たす必要があ り ます。
既存のマシン と ターゲ ッ ト ・ マシンのイ ンス ト ール構成を同一にする - MySQL に関し て、 両方のマシンが以下のよ う に設定されている必要があ り
ます。
同じ オペレーテ ィ ング ・ システムがイ ンス ト ールされている こ と
同じバージ ョ ンの MySQL がイ ンス ト ールされている こ と
イ ンス ト ール / ベース ・ デ ィ レ ク ト リが同一である こ と
MySQL データ ・ デ ィ レ ク ト リが同一である こ と
第 5 章データのリス ト ア
118
新しいターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスで構成 Plug-in for MySQL - 新しい
MySQL イ ンス タ ンスを追加するには、 「プ ラグイ ンの設定」 で説明し た手
順を正し く 実行する必要があ り ます (ターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスを [NVBUバッ ク ア ッ プ] ウ ィ ン ド ウ > [選択] タ ブ > [Plug-in for MySQL] ノ ー ド
の下で表示し てア クセス可能にし ます)。
5.3.2.c リス ト アの設定と開始
前提条件が満た された状態で、 以下の手順に従っ てこの形式の移動リ ス ト ア ・ジ ョ ブを設定し ます。
1. NVBU コ ン ソールで、 [NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウを開きます (ツール
バーまたは [操作] プルダウンから [リ ス ト ア] を選択し ます)。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
各セーブセ ッ ト には、 それぞれに指定された 「ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル」 に続き、バッ ク ア ッ プ ・ タ イプ、 およびバッ ク ア ッ プの実行時刻のラベルが付けられます。
4. 利用可能なセーブセ ッ ト を開き、 バッ クア ッ プのターゲ ッ ト である個別MySQL イ ンス タ ンスを表示し ます。
5. 選択ツ リーを検索し て、 リ ス ト アに含める利用可能なデータ ・ アイテムを選択し ます。
6. 利用可能なデータベースを選択し たら [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブを ク リ ック し、 [リ ス ト ア先] サブ タ ブを選択し ます。
7. [リ ス ト ア先詳細] フ レームで、 以下の情報を入力し ます。
図 5-36:[リ ス ト ア先]
サブ タ ブ
[ユーザ名] - ターゲ ッ ト MySQL イ ンス タ ンスにアクセスするためのロ
グオン ・ アカウン ト を入力し ます。
[パスワー ド ] - ログオン ・ アカウン ト に関するパスワー ド を入力し ま
す。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
119
[イ ンス タ ンス名] - NVBU の構成時の設定に基づいて、 新しい MySQLターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンスの NVBU 名前を入力し ます ([設定] ウ ィ ン
ド ウの [MySQL イ ンス タ ンス名] フ ィ ールド でイ ンス タ ンスに設定し
た値 (詳し く は、 「プ ラグイ ンの設定」 を参照し て く だ さい)。
8. 必要に応じ て、 [リ カバリ時] サブ タ ブで使用可能なその他のオプシ ョ ンを設定できますが、
この形式のリ ス ト アを実行するために必ずし も必要ではあ り ません。 詳し くは、 「リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定」 を参照し て く だ さい。
9. [リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウの [ク ラ イアン ト 指定]、 [スケジュール] および[詳細設定] の各タ ブで利用可能なオプシ ョ ンを設定し ます。
これらは、 すべての NVBU プ ラグイ ンに共通するオプシ ョ ンです。 詳し く
は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て
く だ さい。
10.[ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] に、 ジ ョ ブに対し て適切な タ イ ト ルを入力し ます。
進捗状況を監視する際にジ ョ ブを識別しやす く するため、 具体的な名前を指定し ます。
11.[実行] ボタ ンを ク リ ッ クするか、 [実行] > [リ ス ト ア実行] の順に選択し
ます。
[NVBU ジ ョ ブ]、 [NVBU サーバ状態]、 および [NVBU ログ] ウ ィ ン ド ウ
から リ ス ト ア ・ ジ ョ ブの進捗状況およびログをモニ タ リ ングできます。 詳しく は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し
て く だ さい。
5.3.3 異なる MySQL サーバへのリス ト ア
Plug-in for MySQL でデータベースまたは個々のテーブルを同じ MySQL サーバ
上の別の MySQL イ ンス タ ンスに リ ス ト アできるのと同様に、 リ ス ト ア ・ プロセ
ス中に別の MySQL サーバを ターゲ ッ ト にする こ とができます。 このよ う な リ ス
ト アは、 災害復旧オペレーシ ョ ンで使用されます。
第 5 章データのリス ト ア
120
図 5-37:この形式の移動リ ス ト アのデータ ・ パス
例
これを実行するには、 以下のセクシ ョ ンで説明する手順に従います。
既知の制限事項 / 想定される用途
ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール / 設定の前提条件
リ ス ト アの実行
5.3.3.a 既知の制限事項 / 想定される用途
リ ス ト アを別の MySQL サーバに移動する前に、 このオペレーシ ョ ンに関する以
下の既知の制限事項と想定される用途のリ ス ト を確認する必要があ り ます。
有効な リ ス ト ア ・ シーケンスには、 フル、 増分、 差分バッ ク ア ッ プ、 および
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみのバッ ク ア ッ プを含める こ とが
できます。
リ ス ト ア先イ ンス タ ンスに適用できるのは、 増分または差分バッ ク ア ッ プか
ら リ ス ト ア されたバイナ リ ・ ログのみです (ソース ・ イ ンス タ ンスの現在のバイナ リ ・ ログを リ ス ト ア先の MySQL イ ンス タ ンスに適用する こ とはでき
ません)。
5.3.3.b ソフ ト ウェアのインス ト ール / 設定の前提条件
このタ イプのリ ス ト アを設定し て実行するには、 以下の前提条件を満たす必要があ り ます。
既存のマシン と ターゲ ッ ト ・ マシンのイ ンス ト ール構成を同一にする - MySQL に関し て、 両方のマシンが以下のよ う に設定されている必要があ り
ます。
同じ オペレーテ ィ ング ・ システムがイ ンス ト ールされている こ と
同じバージ ョ ンの MySQL がイ ンス ト ールされている こ と
イ ンス ト ール / ベース ・ デ ィ レ ク ト リが同一である こ と
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
121
MySQL データ ・ デ ィ レ ク ト リが同一である こ と
NVBU ソ フ ト ウ ェ アおよび Plug-in for MySQL をすべてのク ラ イアン ト にイ
ンス ト ールする - NVBU (ク ラ イアン ト またはサーバ ・ バージ ョ ン) およ
びプ ラグイ ンを、 このプロセスで使用する両方のク ラ イアン ト ・ マシン (既存の MySQL マシン と新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト ) にイ ンス ト ールし、 設
定する必要があ り ます。
すべてのク ラ イアン ト ・ マシンを NVBU サーバに追加する - すべてのソ フ
ト ウ ェ ア ・ イ ンス ト ール条件を満た し た上で、 NVBU GUI の [ク ラ イアン
ト 管理] ウ ィ ン ド ウを使用し て、 ターゲ ッ ト の NVBU ク ラ イアン ト ・ マシ
ン (既存の MySQL マシンおよび新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト ) を NVBUサーバに追加する必要があ り ます。
新しい リ ス ト ア・ターゲ ッ ト に MySQL イ ンス タ ンスが必ず存在する - 新し
い リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト に MySQL イ ンス タ ンスが存在し ている必要があ り
ます。 このイ ンス タ ンスが移動リ ス ト アのターゲ ッ ト と な り ます。 このイ ンス タ ンスは MySQL で正し く 設定および構成される と と もに、 新しい リ ス ト
ア ・ ターゲ ッ ト でプ ラグイ ンのイ ンス ト ールに追加されている必要があ り ます (「プ ラグイ ンの設定」 で説明し た手順に従います)。
重要 : 新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト のイ ンス タ ンスの [設定] ウ ィ ン ド ウから、以下の値を メ モ し ておきます。 ユーザ名、 パスワー ド およびイ ンス タ ンス名 移動リ ス ト アの設定中、 プ ラグイ ンで ターゲ ッ ト MySQL イ ンス タ ンスへの適切
なアクセスを得られるよ う、 これらの値を [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブ内のフ ィ ールド に入力する必要があ り ます。
5.3.3.c リス ト アの実行
すべての前提条件を満た し たら、 以下の手順に従っ て、 MySQL のバッ ク ア ッ プ
を別のマシンに リ ス ト ア し ます。
1. NVBU コ ン ソールで、 [NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウを開きます (ツール
バーまたは [操作] プルダウンから [リ ス ト ア] を選択し ます)。
2. [選択] タ ブで、 プ ラグイ ンがイ ンス ト ールされている NVBU ク ラ イアン ト
を見つけて開きます。
[選択] タ ブで任意のノ ー ド を開 く には、 以下のいずれかの手順に従います。
ノ ー ド をダブルク リ ッ ク
ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て [開 く ] を選択
3. プ ラグイ ンのリ ス ト から、 [MySQL APM] を開きます。
各セーブセ ッ ト には、 それぞれに指定された 「ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル」 に続き、バッ ク ア ッ プ ・ タ イプ、 およびバッ ク ア ッ プの実行時刻のラベルが付けられます。
第 5 章データのリス ト ア
122
4. 利用可能なセーブセ ッ ト を開き、 バッ クア ッ プのターゲ ッ ト である個別MySQL イ ンス タ ンスを表示し ます。
5. 選択ツ リーを検索し て、 リ ス ト アに含める利用可能なデータ ・ アイテムを選択し ます。
6. 利用可能なデータベースを選択し たら [リ ス ト アオプシ ョ ン] タ ブを ク リ ック し、 [リ ス ト ア先] サブ タ ブを選択し ます。
7. [リ ス ト ア先詳細] フ レームで、 以下の情報を入力し ます。
図 5-38:[リ ス ト ア先]
サブ タ ブ
[ユーザ名] - 新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト のターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ンス
に設定し たユーザー名を入力し ます ([設定] ウ ィ ン ド ウの [ユーザ名]フ ィ ールド で設定し た名前)。
[パスワー ド ] - 新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト のターゲ ッ ト ・ イ ンス タ ン
スに設定し たパスワー ド を入力し ます ([設定] ウ ィ ン ド ウの [パスワード ] フ ィ ールド で設定し たパスワー ド)。
[イ ンス タ ンス名] - 新しい リ ス ト ア ・ ターゲ ッ ト の MySQL イ ンス タ ン
スの NVBU 名を入力し ます ([設定] ウ ィ ン ド ウの [MySQL イ ンス タ ン
ス名] フ ィ ールド でイ ンス タ ンスに設定し た値)。
8. 必要に応じ て、 [リ カバリ時] サブ タ ブで使用可能なその他のオプシ ョ ンを設定できますが、
この形式のリ ス ト アを実行するために必ずし も必要ではあ り ません。 詳し くは、 「リ ス ト ア ・ オプシ ョ ンの設定」 を参照し て く だ さい。
9. [リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウの [ク ラ イアン ト 指定]、 [スケジュール] および[詳細設定] の各タ ブで利用可能なオプシ ョ ンを設定し ます。
これらは、 すべての NVBU プ ラグイ ンに共通するオプシ ョ ンです。 詳し く
は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て
く だ さい。
10.[ジ ョ ブ ・ タ イ ト ル] に、 ジ ョ ブに対し て適切な タ イ ト ルを入力し ます。
進捗状況を監視する際にジ ョ ブを識別しやす く するため、 具体的な名前を指定し ます。
11.[実行] ボタ ンを ク リ ッ クするか、 [実行] > [リ ス ト ア実行] の順に選択し
ます。
[NVBU ジ ョ ブ]、 [NVBU サーバ状態]、 および [NVBU ログ] ウ ィ ン ド ウ
から リ ス ト ア ・ ジ ョ ブの進捗状況およびログをモニ タ リ ングできます。 詳し
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
123
く は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し
て く だ さい。
5.4.0 リス ト ア選択タブで利用可能な追加機能
このセク シ ョ ンでは、 [NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウ、 [選択] タ ブのその他の機
能について簡単に説明し ます。 この機能はすべての NVBU プ ラグイ ンに共通で
す。 リ ス ト ア機能について詳し く は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レー
ターズ ・ ガイ ド 』 の該当する章を参照し て く だ さい。
[選択] タ ブ内のセーブセ ッ ト の再整理 - [選択] タ ブ内でソー ト するに
は、 [選択方法] ド ロ ッ プダウン ・ リ ス ト 内に表示される以下のいずれかの表示方法を選択し ます。
[プ ラグイ ン] - デフ ォル ト の表示方法。 これはセーブセ ッ ト を生成し た
プ ラグイ ンに基づいたデフ ォル ト のソー ト 順です。
[バッ ク ア ッ プ ・ セ ッ ト ] - バッ ク ア ッ プ用に使用し たセレ ク シ ョ ン ・
セ ッ ト に基づいてセーブセ ッ ト を整理するには、 [選択方法] ド ロ ッ プダウン ・ リ ス ト から [バッ ク ア ッ プセ ッ ト ] を選択し ます。
[ジ ョ ブ] - ジ ョ ブ ・ タ イ ト ルでセーブセ ッ ト を ソー ト するには、 [選択
方法] リ ス ト で [ジ ョ ブ] を選択し ます。
セーブセ ッ ト のフ ィ ルタ - [選択] タ ブに表示されたセーブセ ッ ト を フ ィ
ルタするには、 [フ ィ ルタ オプシ ョ ン] エ リ アに表示される以下のパラ メ ータ を設定し ます。
[日付範囲] - 特定の期間に生成されたセーブセ ッ ト を一覧表示するに
は、 [日付範囲] チ ェ ッ ク ・ ボ ッ クスを選択し、 [開始日] ボ ッ ク ス と[終了日] ボ ッ クスで開始日と終了日を選択し ます。
[オン ラ イ ン ・ ステータ ス ・ ビ ュー] - 現在オン ラ イ ンのメ デ ィ アに格納
されているセーブセ ッ ト を リ ス ト するには、 [オン ラ イ ン ・ ステータ ス ・ビ ュー] チ ェ ッ クボ ッ クスを選択し ます。
[フ ィ ルタ適用] を ク リ ッ ク し て、 フ ィ ルタ を設定し ます。
データ ・ アイテムの検索 - セーブセ ッ ト 内のデータ ・ アイテムを検索する
には、 セーブセ ッ ト を右ク リ ッ ク し て [検索] を選択し ます。 [検索する文字列] ボ ッ ク スにアイテム名を入力し、 [検索] を ク リ ッ ク し ます。
メ デ ィ ア ・ リ ス ト の表示 - セーブセ ッ ト のメ デ ィ ア ・ リ ス ト を表示するに
は、 セーブセ ッ ト を右ク リ ッ ク し て [メ デ ィ ア ・ リ ス ト ] を選択し ます。
イ ンデ ッ クスの圧縮 - イ ンデ ッ ク ス ・ エン ト リ を圧縮し て NVDB(NetVault Backup Database) の全体のサイズを縮小するには、 ク ラ イアン
ト またはセーブセ ッ ト を右ク リ ッ ク し て、 [圧縮] を選択し ます。 データ を表示またはリ ス ト アするためにセーブセ ッ ト を開 く と、 圧縮されている イ ンデ ッ ク スは自動的に解凍されます。
第 5 章データのリス ト ア
124
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
125
付録 A:
MYSQL レプリケーシ ョ ンの使用
MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境でのプ ラグイ ン使用 - 概要
レプ リ ケーシ ョ ンのサポー ト の有効化
レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバのバッ ク ア ッ プ
レプ リ ケーシ ョ ン設定のバッ ク ア ッ プ
レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバのリ ス ト ア
A.1.0 MySQL レプリケーシ ョ ン環境でのプラグイン使用 - 概要
レプ リ ケーシ ョ ンを使用する と きは、 複製されたテーブルに対するすべての更新をマス タ ・ サーバで実行する必要があ り ます。 これを行わない場合は、 ユーザがマス タ上のテーブルに対し て行った更新と、 スレーブ上のテーブルに対し て行った更新との間に矛盾が生じ ないよ う 常に注意する必要があ り ます。
レプ リ ケーシ ョ ンによ り、 堅牢性、 速度、 およびシステム管理上の利点がもたらされます。
マス タ / スレーブ設定によ り、 堅牢性が向上し ます。 マス タ で問題が発生し
た場合、 バッ ク ア ッ プ と し て機能し ているスレーブに切り替える こ とができます。
ク ラ イアン ト ・ ク エ リの処理負荷をマス タ ・ サーバと スレーブ ・ サーバに分
散する こ とによ り、 ク ラ イアン ト への応答時間を短縮できます。 SELECTク エ リ をスレーブに送信し、 マス タのク エ リ処理負荷を軽減する こ と も できます。 ただ し、 マス タ と スレーブが同期から外れないよ う にするために、データ を変更するステー ト メ ン ト については、 マス タに送信する必要があ ります。 このロー ド ・ バラ ンス戦略は、 更新以外のク エ リが中心と なる場合に効果的ですが、 実際はこれが標準的なケースです。
レプ リ ケーシ ョ ンのも う 1 つの利点は、 マス タに負荷をかける こ と な く 、 ス
レーブ ・ サーバを使用し てデータベース ・ バッ ク ア ッ プを実行でき る こ と です。 バッ ク ア ッ プ中も、 マス タは継続し て更新を処理し ます。
Plug-in for MySQL は、 単一マス タ ・ レプ リ ケーシ ョ ン環境のバッ ク ア ッ プ と リ
カバリ をサポー ト し ています。
付録 A126
A.2.0 レプリケーシ ョ ンのサポー トの有効化
レプ リ ケーシ ョ ンのサポー ト を有効化するには、 [設定] ダイアログを使用し ます。 このダイアログには、 [NVBU バッ ク ア ッ プ] ウ ィ ン ド ウの [選択] タ ブで
利用可能なイ ンス タ ンスを右ク リ ッ ク し て表示されるポ ッ プア ッ プ ・ メ ニューから [設定] メ ニューを選択する こ と でアクセス可能にな り ます。
図 A-1:[設定] ウ ィ ン
ド ウに表示されるネイテ ィ
ブのレプ リケーシ ョ ンに
基づ く オプシ ョ ン
レプ リ ケーシ ョ ンを有効化するには、 以下のオプシ ョ ンを使用し ます。
[MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする] - このイ ンス タ ンスに対し てネイ
テ ィ ブの MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効化するには、 このチ ェ ッ ク ・ ボ ッ
ク スを選択し ます。
[スレーブ ・ イ ンス タ ンス] - MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効化し たイ
ンス タ ンスをスレーブ ・ イ ンス タ ンス と し て設定する場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[マス タ ・ イ ンス タ ンス] - MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを有効化し たイ ン
ス タ ンスをマス タ ・ イ ンス タ ンス と し て設定する場合、 このオプシ ョ ンを選択し ます。
[特定時点リ カバリ を可能にする] - 特定時点バッ クア ッ プおよびリ ス ト ア
を有効化し た場合、 このチ ェ ッ ク・ボ ッ ク スを選択し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
127
[バイナ リ ・ ログ ・ イ ンデ ッ ク ス ・ パス] - [特定時点リ カバリ を可能にす
る] チ ェ ッ クボ ッ クスを選択し た場合、 このフ ィ ールド を使用し てバイナリ ・ ログ ・ イ ンデ ッ ク ス ・ フ ァ イルへのフル ・ パスを指定し ます。
[リ レー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ パス] - [スレーブ ・ イ ンス タ ンス] を設
定中の場合、 このフ ィ ールド を利用し て リ レー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ フ ァイルへのフル ・ パスを入力し、 バッ ク ア ッ プに含めます。
A.3.0 レプリケーシ ョ ン ・ サーバのバックアップ
MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境のバッ ク ア ッ プは、 以下の制限付きでサポー ト さ
れます。
スレーブ ・ レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバ - サポー ト されるバッ ク ア ッ プ ・ タ
イプは以下のとお り です。
フル
増分
差分
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみ
マス タ ・ レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバ - サポー ト されるバッ クア ッ プ ・ タ イ
プは以下のとお り です。
個々のデータベース / テーブル ・ コ ピーのみ
スレーブ ・ サーバで増分および差分バッ ク ア ッ プを実行するには、 MySQL で
--log-slave-updates オプシ ョ ンを有効にする必要があ り ます。 このオプシ ョ ン
は、 スレーブの SQL スレ ッ ド によ って実行された更新をそれ自体のバイナ リ ・
ログに記録するよ う スレーブに指示する ものです。 このオプシ ョ ンを動作させるには、 バイナ リ ・ ログを有効にする “--log-bin” オプシ ョ ンを使用し てスレーブ
を起動する必要があ り ます。 通常、 このオプシ ョ ンはレプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバを連結するために使用されますが、 バイナ リ ・ ログ ・ バッ ク ア ッ プに対し て使用する と、 マス タ ・ サーバ上のバイナ リ ・ ログをスレーブへの適用前にパージするといった面倒な操作を行わな く ても、 レプ リ ケーシ ョ ン環境で PIT リ カバリが可
能にな り ます。
A.3.1 レプリケーシ ョ ン設定のバックアップ
[リ レー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ パス] オプシ ョ ンを使用する こ とによ り、 リレー ・ ログ ・ イ ンデ ッ クス ・ フ ァ イルへのフル ・ パスを指定し、 バッ ク ア ッ プに含める こ とができます。 デフ ォル ト では、 ステータ ス ・ フ ァ イル master.info お
よび relay-log.info は、 同一の場所に配置されています。 [リ レー ・ ログ ・ イ ン
デ ッ ク ス ・ パス] オプシ ョ ンを使用し、 デフ ォル ト のフ ァ イル名および位置を指定し た場合、 これらのフ ァ イルすべてがバッ ク ア ッ プ され、 プ ラグイ ンによ り自動的にスレーブ ・ レプ リ ケーシ ョ ン ・ サーバに リ ス ト ア されます。
付録 A128
A.4.0 レプリケーシ ョ ン ・ サーバのリス ト ア
MySQL レプ リ ケーシ ョ ン ・ スレーブ ・ イ ンス タ ンスのフル、 増分および差分
バッ ク ア ッ プを使用し て、 MySQL レプ リ ケーシ ョ ン ・ マス タ ・ イ ンス タ ンスの
災害復旧を実行する こ とができます。 マス タのリ ス ト ア後、 データベース管理者は同じバッ ク ア ッ プ ・ セ ッ ト を使用し て各スレーブ ・ イ ンス タ ンスをマス タ ・ インス タ ンス と同レベルに リ ス ト ア し て、 レプ リ ケーシ ョ ンを再開し た り、『MySQL Reference Guide』 で説明されているその他の初期化方法でスレーブを
再度初期化する こ とができます。
マス タおよびスレーブ双方の個々のデータベース / テーブル ・ バッ ク ア ッ プを使
用し て、 個々のデータベース / テーブルをマス タ に リ ス ト アする こ とができま
す。 スレーブ上の個々のテーブルまたはデータベースを再同期する場合は、 スレーブに リ ス ト ア し てからスレーブ と マス タ を再同期するよ う 配慮するのではなく 、 MySQL のレプ リ ケーシ ョ ン ・ プロセスを利用し て再同期する こ と をお勧め
し ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
129
付録 B:
フェ イルオーバ ・ クラスタ環境における
プラグインの使用
MySQL サーバ ・ フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ リ ング - 概要
重要な注意事項
プ ラグイ ンのイ ンス ト ール
イ ンス ト ールの前提条件
ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール
プ ラグイ ンのラ イセンス
プ ラグイ ンの設定
データのバッ ク ア ッ プ
データのリ ス ト ア
B.1.0 MySQL サーバ ・ フェ イルオーバ ・ クラスタ リング - 概要
MySQL フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ リ ング (ア ク テ ィ ブ / パッ シブ) は、 MySQLサーバ ・ イ ンス タ ンス全体の高可用性を確保する こ と を目的に設計されています。 た と えば、 フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タの 1 つのノ ー ド で、 ハー ド ウ ェ ア障害
またはオペレーテ ィ ング ・ システム障害が発生し た場合、 あるいは計画されたア ッ プグレー ド を行う際に、 ク ラス タ内の別のノ ー ド にフ ェ イルオーバするよ うMySQL サーバ ・ イ ンス タ ンスを設定できます。
フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タは、 1 つ以上のノ ー ド (ホス ト ) と 1 つ以上の共有
デ ィ スク で構成されます。 IP ア ド レス、 共有ス ト レージ、 およびアプ リ ケー
シ ョ ン (この場合、 MySQL) などのノ ー ド によ ってホステ ィ ングされる さ まざ
まな リ ソースを組み合わせてク ラス タ ・ サービス と呼ばれるグループを構成し ます。 ネ ッ ト ワーク上では、 仮想サービスはアプ リ ケーシ ョ ンを実行中の単一のコンピ ュータ と し て認識されますが、 現在のノ ー ド が使用不可になった場合はノ ード 間でのフ ェ イルオーバが可能です。
付録 B130
重要 : NVBU の用語において、 ク ラス タ ・ サービスを仮想ク ラ イアン ト と呼びま
す。 基本的に、 Plug-in for MySQL における仮想ク ラ イアン ト とは、 MySQL サー
バ ・ フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ環境のク ラス タ ・ サービスを指し ます。
Plug-in for MySQL は、 MySQL サーバ ・ フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ リ ングをサ
ポー ト し ています。 プ ラグイ ンはフ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ ・ ネ ッ ト ワーク名によ って、 MySQL サーバ ・ ク ラス タ ・ サービスを管理し ている現在の ノ ー ド を特
定し、 それをバッ ク ア ッ プ対象とする こ とができます。
このセク シ ョ ンでは、 プ ラグイ ンの設定と使用が、 フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ環境と従来の環境でどのよ う に異なるかを説明し ます。 このセク シ ョ ンは、[MySQL Standard/Community] オプシ ョ ンを説明するセク シ ョ ンを反映させ
るため、 以下のよ う な構成になっています。
プ ラグイ ンのイ ンス ト ール
プ ラグイ ンのラ イセンス
プ ラグイ ンの設定
データのバッ ク ア ッ プ
データのリ ス ト ア
B.1.1 重要な注意事項
以降のセク シ ョ ンで説明し ていない場合、 本プ ラグイ ンを使用し たク ラス
タ ・ データのバッ クア ッ プおよびリ ス ト ア手順は、 従来の MySQL サーバ ・
データのバッ ク ア ッ プおよび リ ス ト ア手順と同様です。
以降のセク シ ョ ンでは、 フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ環境で本プ ラグイ ンを使
用する場合に必要な、 MySQL 固有の設定についてのみ説明し ています。
NVBU のアプ リ ケーシ ョ ン ・ ク ラス タ ・ サポー ト を使用し て MySQL サーバ
以外の関連データ / フ ァ イルのバッ ク ア ッ プ / リ ス ト アを管理する設定手順
については説明し ていません。 このプロセスは本プ ラグイ ン固有のものではあ り ません。 この手順について詳し く は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニ
ス ト レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て く だ さい。
次のセク シ ョ ンに進む前に、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト レーター
ズ ・ ガイ ド』 のすべてのク ラス タ関連情報を確認し、 こ こ で説明する内容がMySQL サーバ ・ フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ機能と どのよ う に関連し ている
かを理解し てお く こ と を強 く お勧めし ます。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
131
B.2.0 プラグインのインス ト ール
本プ ラグイ ンを イ ンス ト ールするには、 以下の手順に従います。
イ ンス ト ールの前提条件
ソ フ ト ウ ェ アのイ ンス ト ール
B.2.1 インス ト ールの前提条件
Plug-in for MySQL を ク ラス タ環境にイ ンス ト ールするには、 以下の前提条件を
満たす必要があ り ます。
MySQL フ ェ イルオーバ・ ク ラス タ リ ング環境を展開する - 正し く 構成され
た MySQL ク ラス タ リ ング環境が必要です。
重要 : この機能のサポー ト は Red Hat Clustering および Clustered Storage Suiteを使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL) v5.x 上でテス ト され、 データベー
スのデータ ・ フ ァ イルおよびログを含む共有ス ト レージ と MySQL (v5.5) 2ノ ー ド ・ ク ラス タ構成を採用し ます。 ク ラス タ リ ング機能を異なる構成で使用する場合、 実際の運用環境に配置する前に、 バッ ク ア ッ プおよび リ ス ト アをテス トする必要があ り ます。
NVBU サーバ ・ マシンを別に用意する - NVBU サーバと し て使用するマシ
ンを正し く 設定し て MySQL サーバ ・ ク ラス タの外部に設置し、 ク ラス タ内
のノ ー ド (ホス ト ) へのネ ッ ト ワーク接続を行う必要があ り ます。
B.2.2 ソフ ト ウェアのインス ト ール
ク ラス タ環境に本プ ラグイ ンを イ ンス ト ールする手順は、 従来の環境へのイ ンスト ール手順とは異な り ます。 このプロセスは、 NVBU サーバに仮想ク ラ イアン ト
を作成する こ と で完成し ます。 仮想ク ラ イアン ト とは、 ク ラス タ内のノ ー ド / ホ
ス ト のグループで、 NVBU サーバからは、 1 つのク ラ イアン ト と し て認識されま
す。 仮想ク ラ イアン ト は、 1 つのク ラス タ ・ サービス (MySQL ク ラス タ化サー
ビスなど) をバッ クア ッ プする場合に作成し ます。 仮想ク ラ イアン ト の作成プロセスでは、 プ ラグイ ンが NVBU サーバから ク ラス タ内の選択し た ノ ー ド に転送
され、 そこにイ ンス ト ールされます。
B.2.2.a 仮想クライアン トの作成
前述のとお り、 仮想ク ラ イアン ト 作成プロセスは、 本プ ラグイ ン固有のものではあ り ません。 この手順について詳し く は、 『Quest NetVault Backup ア ド ミ ニス ト
レーターズ ・ ガイ ド』 を参照し て く だ さい。 ただ し、 仮想ク ラ イアン ト 作成プロセス中は、 以下の点を考慮する必要があ り ます。
仮想ク ラ イアン ト に名前を付ける - NVBU 仮想ク ラ イアン ト 名と し て、
MySQL ク ラス タ化サービスに割り当てられたネ ッ ト ワーク名を使用する こ
と を強 く お勧めし ます。 NVBU では、 仮想ク ラ イアン ト を参照する と きに、
付録 B132
ク ラス タ ・ サービスを管理し ている ノ ー ド が特定され、 その MySQL サー
バ ・ イ ンス タ ンスが表示されます ([NVBU バッ ク ア ッ プ] ウ ィ ン ド ウの
[選択] タ ブ)。 仮想ク ラ イアン ト 名と し て MySQL ク ラス タ化サービス ・
ネ ッ ト ワーク名と同じ名前を設定し ておけば、 仮想ク ラ イアン ト に対応するMySQL サーバ ・ イ ンス タ ンスをよ り簡単に識別できます。
図 B-1:対応する イ ンス タ ンス と同じ名前で設定し た仮想ク ラ
イアン ト
関連する ク ラス タ ・ ノ ー ドのみを仮想ク ラ イアン ト に追加する - 仮想ク ラ
イアン ト の作成時に含めるホス ト を、 バッ ク ア ッ プ / リ ス ト ア対象の
MySQL ク ラス タ化サービスに関連する ク ラス タ内のノ ー ド に限定し ます。
仮想ク ラ イアン ト の作成後、 プ ラグイ ンはすべての指定ク ラス タ ・ ノ ー ド に転送され、 ローカルにイ ンス ト ールされます。 イ ンス ト ールされた Plug-in for MySQL を仮想ク ラ イアン ト から使用し て、 共有データ をバッ ク ア ッ プ / リ ス ト
アできます (ク ラス タ内で共有設定し たデータのバッ ク ア ッ プおよび リ ス ト アのみ)。
B.3.0 プラグインのライセンス
Plug-in for MySQL を ク ラス タ環境で使用する場合のも う 1 つの違いと し て、 使
用ラ イセンスがあ り ます。 本プ ラグイ ンは、 共有データのバッ ク ア ッ プおよび リス ト アのみをサポー ト し ています。 このため、 MySQL サーバ ・ フ ェ イルオー
バ ・ ク ラス タ環境で必要な仮想ク ラ イアン ト のク ラス タ ・ アプ リ ケーシ ョ ン ・ ライセンスは 1 つのみです。
ラ イセンス ・ キーの入手などの手続きについて詳し く は、 『Quest NetVault Backup イ ンス ト レーシ ョ ン ・ ガイ ド』 を参照し て く だ さい。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
133
B.4.0 プラグインの設定
このセク シ ョ ンでは、 Plug-in for MySQL ク ラス タ化サービスで使用する仮想ク
ラ イアン ト は作成済みである こ と を想定し ています。
NVBU サーバで以下の手順に従っ て、 実際の仮想ク ラ イアン ト を設定する必要が
あ り ます。
1. NVBU サーバ上の NVBU コ ン ソールを起動し、 コ マン ド ・ ツールバーの
[NVBU バッ ク ア ッ プ] ボタ ンを選択するか、 [操作] プルダウンから
[バッ ク ア ッ プ] を選択し ます。
2. [選択] タ ブで、 新し く 作成し た仮想ク ラ イアン ト を見つけて開きます。
3. リ ス ト で Plug-in for MySQL を見つけて開きます。
4. [すべてのイ ンス タ ンス] ノ ー ド を右ク リ ッ ク し て、 [設定] を選択し ます。
5. 表示されたウ ィ ン ド ウで、 利用可能な設定オプシ ョ ンを設定し ます。
使用可能なオプシ ョ ンは、 「プ ラグイ ンの設定」 セク シ ョ ンで説明するオプシ ョ ン と同じ です。
重要 : [設定] ウ ィ ン ド ウの [イ ンス タ ンス名] フ ィ ールド に各ク ラス タ ・ イ ンス タ ンスを追加する必要があ り ます。 イ ンス タ ンスを追加するには、 MySQL ク
ラス タ ・ サービス名を VIRTUAL SERVER NAME\INSTANCE NAME の形式で指
定し ます。
6. その他のバッ ク ア ッ プ ・ ジ ョ ブの作成や、 セカ ンダ リ ・ ノ ー ド 上で既存バック ア ッ プ ・ ジ ョ ブの変更が見込まれる場合は、 以下の手順を実行し ます。
a. プ ラ イマ リ ・ ノ ー ド をセカ ンダ リ ・ ノ ー ド にフ ェ イルオーバし ます。
b. 手順 1. から手順 5. を繰返し ます。
c. プ ラ イマ リ ・ ノ ー ド にフ ェ イル ・ バッ ク し ます。
7. 利用可能なオプシ ョ ンを設定し たら、 [OK] ボタ ンを ク リ ッ ク し て設定を適
用し、 ウ ィ ン ド ウを閉じ ます。
付録 B134
B.5.0 データのバックアップ
仮想ク ラ イアン ト で使用するよ う に設定し た Plug-in for MySQL によるバッ ク
ア ッ プは、 比較的簡単です。 [NVBU バッ ク ア ッ プ] ウ ィ ン ド ウの [選択] タ ブ
で Plug-in for MySQL ノ ー ド を開き、 バッ ク ア ッ プ対象にする MySQL サーバ仮
想サーバ (またはそれに含まれるアイテム) を選択し ます。
図 B-2:仮想ク ラ イアン ト で稼動中の共有イ ンス
タ ンス(MySQL サー
バ仮想サーバ)
実際には、 このウ ィ ン ド ウに表示される イ ンス タ ンス名は、 イ ンス ト ール ・ プロセスで仮想ク ラ イアン ト と し て設定し た MySQL ク ラス タ化サービスです (「仮
想ク ラ イアン ト の作成」 を参照し て く だ さい)。 このノ ー ド でほかの MySQL ク
ラス タ化サービスが稼動し ている場合、 これらのイ ンス タ ンスも Plug-in for MySQL ノ ー ド内に表示されます。 このよ う な他のイ ンス タ ンスのデータ をバッ
ク ア ッ プ対象と し て選択し ないよ う 注意し て く だ さい。
注意 : データのバッ ク ア ッ プまたはリ ス ト アを実行する際は、 ノ ー ドの 1 つから
ではな く 、 必ず仮想ク ラ イアン ト を使用し てプロセスを実行する必要があ り ます。 ノ ー ド を展開し て階層を ド リル ・ ダウン し てい く と、 MySQL ク ラス タ化
サービスが表示され、 ノ ー ド がアク テ ィ ブかど う かによ っ て、 さ らにアイテムをド リルダウン し て選択する こ とができます。 ログ情報の管理目的上、 システムがこのイ ンス タ ンスを使用し ている可能性があるため、 このレベルではいかなる処理も実行し ないよ う注意し て く だ さい。
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
135
B.6.0 データのリス ト ア
仮想ク ラ イアン ト のリ ス ト アは、 従来の NVBU ク ラ イアン ト に対し て リ ス ト ア
を実行する場合と同様の方法で行います。 Plug-in for MySQL を使用し た リ ス ト
アに使用可能なすべてのオプシ ョ ンは、 フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ リ ング環境でも使用できます。 また、 データ も同様の方法で選択し ます。 両者の違いは、[NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウの [選択] タ ブで、 リ ス ト ア可能な仮想ク ラ イア
ン ト のバッ ク ア ッ プが、 バッ ク ア ッ プ中に使用し ていた個々の NVBU ク ラ イア
ン ト またはノ ー ド ではな く 、 仮想ク ラ イアン ト 名で表示される点だけです。 リ スト ア ・ ジ ョ ブを開始する と、 NVBU はすべてのメ ンバー ・ ク ラ イアン ト と通信
し、 フ ェ イルオーバ ・ ク ラス タ を管理し ているマシンを特定し、 このマシンを リス ト ア対象と し て指定し ます。
図 B-3:各バッ ク ア ッ
プの作成には、個々の実際の
ク ラ イアント ・ マシンが使用されていますが、 リ スト アは [リ スト ア] ウ ィ ンド ウでは仮想ク ラ イアン ト名で分類され
ます。
さ らに、 NVBU 仮想ク ラ イアン ト のバッ ク ア ッ プを、 非ク ラス タ化 (ス タ ン ド ア
ローン) NVBU ク ラ イアン ト へリ ス ト アする こ と も できます。
このユーザーズ ・ ガイ ド で説明し ている リ ス ト ア実行手順は、 仮想ク ラ イアン トのリ カバリ でも使用できます。 NVBU 仮想ク ラ イアン ト ・ バッ ク ア ッ プのリ ス ト
ア手順について詳し く は、 「データのリ ス ト ア」 セク シ ョ ンを参照し て く だ さい。NVBU 仮想ク ラ イアン ト をス タ ン ド アローンの NVBU ク ラ イアン ト に リ ス ト ア
するには、 「異なる MySQL サーバへのリ ス ト ア」 セク シ ョ ンで説明し ている手
順に従います。
付録 B136
Quest NetVault Backup Plug-in for MySQL ユーザーズ ・ ガイ ド
137
付録 C:
ト ラブルシューテ ィ ング
ト ラ ブルシューテ ィ ングに関する個別事象
C.1.0 ト ラブルシューテ ィ ングに関する個別事象
このセク シ ョ ンでは一般的なエ ラーと その解決方法について記述し ます。 この表に記載されていないエ ラーが発生し た場合は、 NVBU ログから MySQL エラー番
号を取得し、 MySQL のド キュ メ ンテーシ ョ ンで関連する ト ラ ブルの解決手段を
参照し て く だ さい。
エラー ・ メ ッ セージ 説明
バッ クア ッ プ ・ レ コー
ドの追加に失敗し ま した
バッ クア ッ プ ・ イ ン
デッ クスをデータベースに書き込むこ とができませんで し た
これらのメ ッ セージは、 選択されたデータのバッ クア ッ プは完了し たが、NVBU によ ってジ ョ ブのイ
ンデッ クス情報がデータベースに適切に追加されなかったこ と を示し ます。 このイ ンデッ クス情報が追加されていないと、 データは正し く リ ス ト ア されません。
方法 1 :
[NVBU デバイス管理] ウ ィ ン ド ウにアクセス し、 ジ ョ ブ
の対象メ デ ィ アに対し てスキャ ンを実行し ます (対象メデ ィ アを右ク リ ッ ク し て、 [スキャ ン] コマン ド を選択します)。 NVBU では、 バッ クア ッ プ ・ ジ ョ ブのイ ンデッ ク
ス情報は NVDB とバッ クア ッ プ対象メ デ ィ アの双方に保存
されます。 このスキャ ンを実行する こ と で、 イ ンデッ クス情報が、 NVDB に書き込まれます。 これを確認するには、
[NVBU リ ス ト ア] ウ ィ ン ド ウを開いて対象のジ ョ ブを見
つけます。 ジ ョ ブが参照でき、 リ ス ト ア ・ ジ ョ ブ も設定できる場合には、 スキャ ン処理によ ってこの問題は解決されま し た。
方法 2 :
方法 1 が正し く 実行できない場合は、 バッ クア ッ プ ・ ジ ョ
ブを再実行する必要があり ます。
付録 C138
バッ クア ッ プがレプ リ ケーシ ョ ン ・ エラーを伴って失敗し ま し た。
バッ クア ッ プが 「レプ リ ケーシ ョ ン ・ スレーブ ・ サーバの開始に失敗し ま し た」 に類似し た メ ッ セージを伴って失敗する場合、 [MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能にする]
チ ェ ッ クボ ッ クスは選択し たが、 レプ リ ケーシ ョ ンを設定し ていない可能性を示し ます。 この問題を修正するには、[設定] ダイアログの [MySQL レプ リ ケーシ ョ ンを可能に
する] チ ェ ッ クボ ッ クスを ク リ アするか、 レプ リ ケーシ ョンを設定し てからバッ クア ッ プ ・ ジ ョ ブを再実行する必要があり ます。 設定の更新について詳し く は、 「プ ラグイ ンの設定」 を、 レプ リ ケーシ ョ ンについて詳し く は、「MySQL レプ リ ケーシ ョ ン環境でのプ ラグイ ン使用 - 概要」 を参照し て く だ さい。
エラー ・ メ ッ セージ 説明