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PROOPH is a web zine published by TYPOGLAM
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ConceptualCreator introductionMagazineProophIssue 01 Contrast
Satoshi SonodaWitnessTypoglamSayaka AbeShinichiro TanakaTakeshi SonodaAkane OyaStudio Tripod
PROOPH———
Editorial Director TAKESHI SONODAArt Director TYPOGLAM
———http://www.typoglam.com
Satoshi SonodaWitnessTypoglamSayaka AbeShinichiro TanakaIsland of ContrastAkane OyaStudio TripodConcept
03—14
15—24
25—32
33—42
45—49
51—56
57—58
59—66
68
Contents
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TypoglamGraphic DesignerTokyo, Japanhttp://[email protected]
Typography + Glamouris Typoglam. I want to composeglamorous communicationsby typography.
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『ポケットの世界』
私にとってポケットとはいつも一緒にいられる小さなスペース。
例えば、恥ずかしいと思った時、ここにいたくないと思った時、ついポケットへ手を入れてしまう。
それらのスペースはとてもプライベートなものであり、外に持ち歩ける自分の家のようなもの。
そのように、安心出来るスペースを運んでくれるポケットは、人と会う時に私を助けてくれるのです。
ジュエリーもそれに近いもの。
いつでもどこへでも運ぶ(身につける)ことが出来ます。
また無意識に指輪やネックレス、時計などに触れる光景を目にする事がよくあります。
ジュエリーは、持ち主に何かしら特別な感情をもたらします。
私はオランダで学び、オランダと日本、二つの異なる文化の中で言葉以上に強い自分のコミュニケーションツールを見つけました .
それが「人は何故物を持ち運ぶ(身につける)のか?」という疑問から出発し到達した、
このドローイングとアッサンブラージュなのです。
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小田急線千歳船橋駅から徒歩 30 秒。様々な年齢、
業種の人々が引き寄せられそして、初対面の人同士
が自然に語り合う。そうさせてしまう不思議な空間。
この店だけが接点の、元は全くの他人同士が笑い合い、
怒鳴り合い、そして約束もしないのにまたこの店で
再会する。周囲の環境、職場での日常とは明らかな
コントラストを成すその空間は、年齢も仕事も役職も
関係ない。人と人が繋がれる場所だ。
登美や
Tomiya2-29-14Sakuragaoka Setagaya-kuTokyo Japan
Photo: Shinichiro TanakaText: Takeshi Sonoda
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かつて炭鉱としてにぎわい、最盛期には世界一の
人口密度を誇ったその島は、炭鉱の閉山とともに
1974 年より無人の島となった。
日本で最初の鉄筋コンクリート造の集合住宅「30
号棟」が建設され、以降その狭い土地に大勢の人
を生活させるため、次 と々高層アパートを建設。コ
ンクリートの建築群はまるで巨大な生物かのように
上空へと成長していった。
小中学校・店舗・病院・寺院・映画館・理髪店・
美容院・パチンコ屋・雀荘・スナックなど、島内
においてほぼ完結した都市機能を有したその島は、
まるである日突然人が消滅してしまったかのように、
生活の痕跡を残したまま誰も居ない灰色の世界と
なった。人工物の象徴とも言えるコンクリート建築
群は、長い間風雨にさらされた現在のその姿から
はむしろ山や森のような自然の雰囲気すら感じる
ことができる。
様々な歯車が狂いながらも歩を進める色鮮やかな
現代の世界と、美しいまでのコントラストを成す、
時を刻むことをやめた灰色の世界。その世界にあ
る色は、灰色を強調するためにある気さえする。
58
村上春樹の「1Q84」が 2009 年 5 月 29 日に出版
され、発売 1ヶ月で 200 万部を突破した。ジョージ・
オーウェルの近未来小説「1984 年」が構想の基
となっている。そして 1993 年の「アンダーグラウ
ンド」を制作するきっかけとなった『オウム真理教
事件』。アンドレイ・タルコフスキーは 1984 年 7
月 10 日に祖国ソ連から逃れ、イタリア・ ミラノに
亡命した。ソビエト全体主義体制との以前からの
確執ゆえに映画製作に支障をきたすようになった
ためである。ジョージ・オーウェルの「1984 年」
はソ連の全体主義を批判した小説だ。『ノスタル
ジア』のワンシーンでドメニコが「私のような狂人
が、正常な人間に警告しなければいけない世界と
は何か」と問う。村上春樹は「ごく普通の、犯罪
者性人格でもない人間がいろんな流れのままに重
い罪を犯し、気がついたときにはいつ命が奪われ
るかわからない死刑囚になっていた──そんな月
の裏側に一人残されていたのような恐怖を自分の
ことのように想像しながら、その状況の意味を何
年も考え続けた。それがこの物語の出発点になっ
た。」と語っている。
『ノスタルジア』
Akane OyaGraphic DesignerTokyo, [email protected]
Text: Akane Oya
PROOPH は、Proof、
Profile、Profession、
Professional、Graphic
などの言 葉から成る造語。
自らの方向性、手法などを実
験して証明し、プロとして様々な
問題に対処できる技術を身に付
けるひとつの道具として使用する
ことを目的とします。同時に自ら
や仲間、気になるクリエーターを
紹介していく役割も併せ持ちます。
毎号テーマを設け、その縛りの
中で各クリエーターが個性を発
揮。もしくは、テーマに合ったク
リエーターをセレクト。そうする
ことで様々な個性が同居しながら
も雑誌としての統一感を保ち、さ
らにコンセプトを意識しながら見
ることで目だけでなく頭も刺激し
ます。また PROOPH は、更 新
可能というウェブの特性を活かし
た「成長、増殖する雑誌」であり、
2 号が出たからといって 1 号が過
去のものとはならず、コンセプト
に合った作品さえ現れれば、バッ
クナンバーにも新たにページが追
加されていきます。 次号のテー
マは、「グラデーション」の予定。
お楽しみに。
PROOPH i s a coined word made from the word such as P roof , P rof i le , P rofe s s ion , P rofe s s iona l , Graph ic . We a im to use it as one tool to experiment and to prove own directionality and technique. Moreover, we aim to acquire the technology that can deal with var ious problems as a professional. PROOPH introduces various c r e a t o r s . P R O O P H s e t s t h e t h e m e o f e a c h t i t l e . E a c h c r e a t o r s h o w s h i s originality in the theme. Or, the creator su itable for the theme i s selected . Va r ious ind iv idua l ity cohabits . But t he s e n s e o f u n i t y o f t he magaz ine i s kept . A nd not only eyes but also brain are st imulated by seeing whi le considering the concept.PROOPH is "Magazine that grows up, and prol i ferates" that makes the best use of the characteristic of the web that can be renewed.Even i f No.2 i s publ i shed , N o . 1 d o e s n ' t b e c o m e t h e past one. The page is newly added to the back number as long as the work suitable for the concept appears. The theme of the next num-ber is "Gradation".