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www.microchip.com FPGA PolarFire® SoC FPGA アーキテクチャ、アプリケーション、セキュリティ 機能、設計環境、設計用ハードウェア

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FPGA

PolarFire® SoC FPGAアーキテクチャ、アプリケーション、セキュリティ機能、設計環境、設計用ハードウェア

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スマート組み込みビジョン• 4K 動画とスマートイメージングの提供• AI/ML の適用• 携帯型製品へのイメージングの適用• バッテリ寿命の延長• 放熱ファンとヒートシンクの除去• セキュアな監視の実現

車載• 運転者支援システムへの決定論的応答時間の提供

• 車両オートメーションの強化• AI/ML 実装の増加• 消費電力の低減

IoT(モノのインターネット)• 低消費電力かつセキュアなエッジおよびゲートウェイデバイスの実現

• エッジでのデータ処理、分散型ネットワークシステムの実現

• IoTオートメーションとネットワークの拡大• 最小限のカーボンフットプリントで最大限の性能を達成

PolarFire® SoC FPGA

Microchip 社は、低コストPolarFire®SoCファミリによって低消費電力 FPGAおよびSoCFPGA 分野のリーダーであり続けています。PolarFireSoCFPGA は、同程度の性能を持った SRAMSoCFPGAよりも最大 50%低い消費電力を達成しています。PolarFireSoC は定評ある不揮発性PolarFireFPGAプラットフォームに基づいており、RISC-VISA を使った 5コアLinux® 対応プロセッササブシステムを備えています。

RISC-VCPUマイクロアーキテクチャの実装は、シンプルな 5段パイプラインの単一命令イシュー、インオーダー実行となっており、一般的なアウトオブオーダー実行マシンに存在するMeltdownおよびSpectre 脆弱性とは無縁です。5つのCPUコアは全てメモリサブシステムによってデータの一貫性が保たれているため、決定論的リアルタイムシステムとLinux を1つのマルチコアCPUクラスタ上で用途に合わせて多様に組み合わせる事ができます。

組み込みセキュアブート、革新的な Linux およびリアルタイムモード、大容量かつ柔軟な L2メモリサブシステム、豊富な一連の組み込み周辺モジュールを備えたPolarFireSoC は、スマート組み込みビジョン、有線アクセスネットワーク、携帯電話インフラストラクチャ、航空宇宙と防衛、産業用オートメーション、車載、IoT(InternetofThings) 分野の幅広いアプリケーションのセキュアで電力効率が高い計算に理想的です。

主要な市場機会に対応 通信• 限定的な帯域と設備投資でネットワーク容量とカバレッジを大幅に拡大

• 最小限の電力消費で IoTの普及に対応• 物理 /カーボンフットプリントの低減

防衛• 戦場での携帯性と長い耐用年数の確保• 車両と兵器の自動化の推進• オペレータの状況認識の強化• サイバーセキュリティの強化• サプライチェーンのセキュリティの確保

産業用オートメーション• ファクトリオートメーションネットワークの拡張

• M2Mセンサおよびノードの増加• 分散型コンピューティングの保護• 移植性の向上• サイバーセキュリティの確保• 機能安全性の向上

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PolarFire® SoC FPGA 3

PolarFire SoC の利点

低消費電力、高性能

PolarFireSoC は、SRAM ベースの SoCFPGAより性能が優れている上に大幅な低消費電力化も達成しています。• PolarFireSoC は以下を実現しています。• [email protected]( 一方、同等のサイズのSRAM ベースSoCFPGA は 0)

• 最大 50%の消費電力低減• より多くの FPGAメモリおよびDSPリソース

• PolarFireSoC は以下を提供する唯一のミッドレンジ SoCFPGAです。• DDR3/4、LPDDR3/4 のサポート• 12.7Gbpsトランシーバ• 低コストのSGMIIforGbE• 2 ×PCIe®Gen2( × 1,× 2,× 4)• 11mm × 11mmの FCSG325 パッケージも提供する小型ソリューション

マイクロプロセッサ サブシステムの性能

PolarFireSoC は、競合するSRAM ベースSoCFPGAと比較して同等以上の総DMIPS を発揮します。• 大容量 2MBL2キャッシュ• 高機能 OS向けにシステム性能を向上• リアルタイムのための決定論的モード

• QoS(QualityofService) を組み込んだ AMBAスイッチ• PolarFireSoCの RISC-Vコアはアプリケーションプロセッサまたはリアルタイムプロセッサとして構成でき、どちらの構成でも最大限の性能を発揮

確定的 (AMP) 動作

• 決定論的メモリとしてL1とL2を構成可能• 分岐予測器をディセーブル /イネーブル可能• 5 段パイプラインインオーダー実行• コヒーレントなCPUクラスタで高機能OSとハードリアルタイムを実行

コンパクトな外形PolarFireSoCFPGA は、25k、95k、160k、250kLEでクラス最高の小型化を実現しています。• FCSG325:11mm× 11mm、0.5mmピッチ• FCSG325: 11mm× 14.5mm、0.5mmピッチ• FCSG536:16mm× 16mm、0.5mmピッチ• FCVG484:19mm× 19mm、0.8mmピッチ• FCVG784:23mm× 23mm、0.8mmピッチ• FCG1152:35mm× 35mm、1mmピッチ

8000

7000

6000

5000

4000

3000

2000

1000

MPFS095T 2x Cortex®-A92x Cortex-A9 2x Cortex-A53

Power mW

Cor

emar

ks

1000 1500 2000 2500 3000

9000

8000

6000

4000

2000

2xA9 2xA9 MPFSxxxT 2xA53 + 2xR5

Real-TimeCore

DirectAccess

CoherentBuffers L2 Cache Memory

L2 Memory Subsystem

DDR4

Linux®

Core 1

L1 L1 L1

LinuxCore 2

LinuxCore 3

Cortex®-A class ISR Execution Time Variability

ISR

CPU

Cyc

les

ISR Time Ticks

5334200

5334000

5333800

5333600

5333400

5333200

5333000

5732800

PolarFire® SoC ISR Execution Time Variability

ISR

CPU

Cyc

les

ISR Time Ticks

5723600

5723400

5723200

5723000

5722800

5722600

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PolarFire SoC アーキテクチャ

低消費電力向けに最適化されたミッドレンジ FPGA プラットフォーム • 250Mbps~12.7Gbps の内蔵マルチギガビット/マルチプロトコルトランシーバによる高速シリアル接続

• 分離できるDタイプフリップフロップを備えた4入力ルックアップテーブル(LUT)で構成された最大 461k のロジックエレメント

• 最大 31.6Mbの RAM• 低消費電力トランシーバ

• 最大 1420 の 18 × 18 乗累算ブロックと強化されたpre-adder

• 最大 4個のGen2 エンドポイント(EP) およびルートポート(RP) 設計用内蔵デュアルPCIe

• 最大1600MbpsDDR4/LPDDR4、1333MbpsDDR3L、DDR3/LPDDR3のメモリをサポートする I/Oギアリング機能内蔵高速 I/O(HSIO)

• シリアルギガビットEthernet 用 SGMII、1600MbpsLVDS の I/O 速度をサポートするためのCDRを備えた I/Oギアリングロジック内蔵 3.3V 汎用 I/O(GPIO)

• インスタントON、不揮発性テクノロジにより、同程度の性能を持った SRAMFPGAに対して消費電力を50%低減

• 最大 50%の消費電力低減

多用途低消費電力マルチコア RISC-V CPU サブシステム • 64ビットマルチコアCPUクラスタ• 決定論的かつコヒーレントなCPUクラスタでLinuxとリアルタイムOSを実行

• DDR3/4、LPDDR3/4コントローラおよびPHYを内蔵

• 防衛グレードのセキュアブート• SpectreとMeltdownに対して脆弱でない• 物理的複製防止機能 (PUF)• 物理的なメモリ保護• 全てのメモリにSECDEDを内蔵

• 小さい静的消費電力• 低消費電力 CPUクラスタ• 小型パッケージ11 × 11、16 × 16、19 × 19

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PolarFire® SoC FPGA 5

業界で最も安全な SoC FPGA

サイバー セキュリティは、ネットワーク エッジのコネクテッド デバイスの最大の関心事単に設計の機能要件を満たすのみでは、今日のアプリケーションでは不十分です。今日のアプリケーションは、セキュアな方法で行う必要があります。セキュリティはシリコン製造に始まり、システムの展開と運用を通して継続します。Microchip 社の PolarFireSoCFPGA は、先進のセキュアでプログラマブルな FPGAです。

セキュリティ 機能 PolarFire SoC 競合製品 1 競合製品 2 競合製品 3

TRNG ハードIP(SP800-90ACTR_DRBG-256、SP800-90B(draft)NRBG) x x ソフトIP

AES AES-128/192/256(ECB,CBC,CTR,OFB,CFB,GCM,KeyWrap) AES-256(CBC) AES-256(CBC) AES-256(ECB,GCM)

SHA SHA-1/224/256/384/512,KeyTree SHA-256 SHA-256 SHA-384

HMAC HMAC-SHA-1/224/256/384/512;GMAC-AES;CMAC-AES HMAC-SHA2-256 HMAC-SHA2-256 x

RSA SigGen(ANSIX9.31,PKCSv1.5),SigVer(ANSIX9.31,PKCSv1.5)-1024/1536/2048/3072/4096

ソフトRSA–(2048)SigGen(PKCSv1.5)、

SigVer(PKCSv1.5)

ソフトRSA–(2048)SigGen(PKCSv1.5)、

SigVer(PKCSv1.5)ソフトライブラリ-

RSAプリミティブ(2048)

ECDSA KeyGen,KeyVer,SigGen&SigVer-NIST&Brainpool(P256/384/521)KAS-ECCCDH,PKG,PKV x x x

FFC KAS-DH,DSASigGen&SigVer(1024/1536/2048/3072/4096) x x x

タンパ検出 電圧、温度、クロック周波数、クロックグリッチ、アクティブメッシュ x x 電圧と温度のみ

PUF PUF 保護によるセキュアな鍵保存( セキュアブートとデータ通信 ) x x セキュアブート鍵

ビット ストリーム保護 耐DPA 暗号化ビットストリームプログラミング x x ü

耐 DPA 以上全ての暗号化アルゴリズムをサポートする耐 DPAハード暗号化コプロセッサ x x x

防衛グレードのセキュリティ• セキュアなハードウェア• セキュアなウェハーソートおよびパッケージング• Spectre とMeltdownに対して脆弱性のないCPU

• 設計のセキュリティ• 耐 DPAビットストリームプログラミング• 耐タンパ性• 耐 DPAセキュアブート

• データセキュリティ• CRI 社 DPA 保護パススルーライセンス• 耐 DPA 暗号コプロセッサ

PolarFire SoC の物理的なメモリ保護PolarFireSoC は各プロセッサコアに物理的メモリ保護 (PMP) を実装しています。PMPは、優先度が低いモードで ( 読み書き、実行 )の制約を適用するために使います。PolarFireSoC は、信頼できないユーザモードソフトウェアのアクセス権を制限できます。

セキュリティ

Laye

red

Secu

rity

Data Security

Design Security

Secure Hardware

PolarFire SoC での PMP の実装

User Mode Context

User Mode Data

Shared Library Code

Locked Region

0xFFFF_FFFF

4 Byte Region Locked.Only accessible after a reset

User mode has fullRWX privileges

User mode has readonly privileges

User mode has executeonly privileges

0x0000_0000

User ModeSupervisor ModeMachine Mode

Least Privileged

Most Privileged

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設計ツール

設計フローおよびツール

MSS ConfiguratorPolarFireSoC の MSSConfigurator は、プロセッササブシステムを設定し、Libero®コンポーネントを生成するためのツールです。• SMPLinux、リアルタイム、AMPモード向けにプリセット• 組み込み環境向けにメモリマップを初期化するためのCデータ構造を生成• FPGA 設計のための LiberoMSSコンポーネントを生成

Libero SoC 設計スイートMicrochip 社は、弊社 FPGAおよびSoC 向けの実績があり最適化済みの IPコアを豊富に提供する事でお客様の設計を支援します。弊社の IPコアは全ての主要な市場とアプリケーションに対応しています。IPコアは、弊社が開発したDirectCoreとサードパーティが開発したCompanionCoreとしてまとめています。ほとんどのDirectCore は LiberoSoC設計スイート内で無償で利用できます。一般的な通信インターフェイス、周辺モジュール、処理エレメントが含まれています。

SoftConsoleMicrochip 社の SoftConsole は、ベアメタルおよび RTOS ベース組み込みファームウェアを迅速に開発するための Eclipse ベースの無償の開発環境です。SoftConsole は、全てのMicrochip 社 FPGA(ソフトCPU を含む ) および SoCFPGAの開発とデバッグをサポートしています。

SoftConsole6.x は、Mi-VソフトCPUおよびPolarFireSoCモデルをサポートするAntmicro 社 Renodeエミュレーションプラットフォームも統合しています。

MSS “C”Configuration Data

Third PartyIDEs

SoftConsole

Libero® MSSComponent

Standalone MSSConfigurator

Compile BitstreamGeneration

SPI FlashManager

SPI FlashImage

eNVM via JTAG

sNVM, eNVM Application Image (Linux®, other)Software IDE

Libero IDE

Memory Clients

Design

IP Catalog

Simulation

Synthesis

Layout

Hardware Debug

TimingAnalysis

PowerAnalysis

SoftConsole

FPGA Design Flow

Libero® SoCSmartDesign IDE

Complier

Debugger

FirmwareCatalog

SampleProjects

Embedded Design Flow

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PolarFire SoC のデバッグ

SmartDebugSmartDebug は、Microchip 社 FPGAおよびSoC 内のオシロスコープと同じ機能を提供します。SmartDebugにはLiveProbesと呼ばれるツールがあります。このツールによってエンジニアは設計を再コンパイルする事なくFPGA 内の任意の2つのノードを外部ピンで観測できます。ノードは簡単に選択および変更でき、リアルタイム信号を外部から即座に観測できます。このSmartDebug 機能により、デバッグ時間を大幅に短縮できます。さらにSmartBERTモジュールにより、内蔵 PMAテスタを設定および監視できます。

トレース、バスモニタ、ソフトウェア デバッグSoftConsole は、デバッグモジュールの設定、トレースおよびカウンタデータの解析、組み込みソフトウェアのロードとデバッグ、システム状態の表示のための便利で使いやすい方法を備えた対話型GUIツールを統合しています。

トレース PolarFireSoCは個別コアの命令のトレースをサポートしています。トレースデータのサポートは、Ethernet とJTAGを介して、FPGAファブリックに対して利用できます。

動的 AXI バスモニタ動的 AXI バスモニタは、AXI バスのトラフィックの監視、バスプロトコルの解釈、フィルタを使った対象トランザクションの特定、操作の開始に使えます。PolarFireSoC は、受動的でありかつ実行時に設定可能な動的 AXIバスモニタをサポートしています。動的バスモニタは 2つの AXIバスで利用できます。• L2キャッシュバスモニタは、L2キャッシュへのトラフィックの監視に使います。• AMBAスイッチバスモニタは、プロセッサ、ファブリック、周辺モジュール、DDRコントローラ間のトラフィック監視に使います。

性能モニタPolarFireSoCは、トランザクションイベントで有効化できる性能モニタを内蔵しています。バスサイクル、トランザクション、持続時間、バイト、ビート、レイテンシ、ヘジタンシ、バス同時実行を計測できます。性能モニタには以下が含まれます。• 2 × 40ビットイベントカウンタCSR• 2 ×イベントセレクタCSR• カウンタごとに複数のイベントセレクタ

ソフトウェア デバッグPolarFireSoC は、命令およびデータアドレス一致による、コアあたり最大 10のハードウェアブレークポイント/ウォッチポイントをサポートしています。SoftConsole のデバッグ環境はソフトウェアデバッグにも使えます。

SET

CLR

D Q

Q

SET

RAM

DUT

JTAG

Live PROBE B

CLR

D Q

Q

SET

CLR

D Q

Q

SET

CLR

D Q

Q

SET

CLR

D Q

Q

Live PROBE A

SmartDebug

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PolarFire SoC のオペレーティング システム

Linux SDKMicrochip社PolarFireSoCのLinuxSDKはYoctoおよびBuildroot環境で利用できます。このSDKと一緒にセキュアシステムブート、セキュアブートローダ、暗号化サービス、CPU間メッセージ交換を処理するシステムファームウェアのサポートを提供しています。このSDKには、FPGAファブリック向けにサポートされた全てのマイクロプロセッササブシステム周辺モジュールと共通ソフトIPのドライバサポートが含まれます。

PolarFire SoC のリアルタイム オペレーティング システムMicrochip 社は、PolarFireSoC のためのオープンソースおよび市販リアルタイムオペレーティングシステム (RTOS) のサポートを拡張しています。ユーザは、Microchip 社の Eclipse ベースの無償の開発環境であるSoftConsole または、サードパーティのベアメタル /RTOS ベース組み込みファームウェアを開発するためのサードパーティ環境を選択して使えます。PolarFireSoC に移植したオープンソースRTOS は、サンプルプロジェクトとして提供しています。先進のスケジューリング、メモリ管理、ファイルシステムを含む市販 RTOS は、それぞれ対応するベンダーが提供しています。以下のオープンソースおよび市販 RTOS が PolarFireSoC に移植済みです。

Application Layer (User Space)

Linux® Integration Yocto Buildroot

LTS KernelLinux

Network Stack File SystemMemory

ManagementGNU

Toolchain

System Firmware

Bootloader - Uboot Secure Boot Hart System Services

PolarFire® SoC Kernel Patches and Device DriversSoft-IP Drivers

MSS Peripheral Drivers

UART

I2C

Timer

PWM

GPIO

10GMAC

SPI

TSE

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PolarFire® SoC FPGA 9

Mi-V エコシステム

Mi-V エコシステムは、PolarFire SoC に合わせて構築された RISC-V エコシステムの一部です。2つとして同じSoC は存在しないため、組み込みアプリケーションの移植は面倒です。あるSoCから別の SoCに移植する労力は基盤となる ISAが何であろうと同じです。Linuxでは、抽象化により開発者が ISA を考慮する必要はなくなります。また、Yocto およびBuildrootプロジェクトがプロジェクトの手助けとなるでしょう。Mi-V エコシステムは、お客様の設計に役立つ各種ソリューションを提供するパートナーで構成されています。

オペレーティング システム

RTOS

コンパイラ

ミドルウェア

Mi-V デザイン パートナーおよび SoM ベンダー

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PolarFire SoC ポートフォリオ

PolarFire SoC FPGA ファミリの特長とパッケージの概要ダイとパッケージ (RoHSのみ )の全ての組み合わせに対して拡張民生用 (0~100℃) および産業用 (–40~100℃) 温度をサポート

特長 MPFS025T MPFS095T MPFS160T MPFS250T MPFS460T

FPGA ファブリック

ロジックエレメント数(4LUT+DFF)( 単位 :1,000) 23 93 161 254 461

数値演算ブロック数 (18 × 18MACC) 68 292 498 784 1420LSRAMブロック数 (20Kb) 84 308 520 812 1460µSRAMブロック数 (64 × 12) 204 876 1494 2352 4260

RAMの総容量 (Mb) 1.8 6.7 11.3 17.6 31.6uPROM(Kb) 194 387 415 470 553

ユーザDLL/PLL 数 各 8 個 各 8個 各 8個 各 8個 各 8個

高速 IO250Mbps~12.5GbpsSERDESレーン数 4 4 8 16 20PCIeGen2エンドポイント/ルートポート数 2 2 2 2 2

FPGA IO 数の合計 HSIO+GPIO 108 276 312 372 468MSS IO 数の合計 MSSIO 136 136 136 136 136MSS DDR データバス 16 32 32 32 32

タイプ ( サイズ、ピッチ ) MSS IO/HSIO/GPIO/XCVR 数

パッケージ

FCSG325(11 × 11,11 × 14.5*,0.5mm) 102/32/48/2 102/32/48/2 102/32/48/2*FCSG536(16 × 16,0.5mm) 136/60/108/4 136/60/108/4 136/60/108/4FCVG484(19 × 19,0.8mm) 136/60/48/4 136/60/84/4 136/60/84/4 136/60/84/4FCVG784(23 × 23,0.8mm) 136/144/132/4 136/144/168/8 136/144/180/8FCG1152(35 × 35,1.0mm) 136/144/228/16 136/180/288/20

PolarFire SoC IP ポートフォリオMicrochip 社は、弊社 FPGA および SoC 向けの実績があり最適化済みの IPコアを豊富に提供する事でお客様の設計を支援します。弊社の IPコアは全ての主要な市場とアプリケーションに対応しています。IPコアは、弊社が開発した DirectCore とサードパーティが開発したCompanionCoreとしてまとめています。ほとんどのDirectCore は LiberoSoC 設計スイート内で無償で利用できます。一般的な通信インターフェイス、周辺モジュール、処理エレメントが含まれています。

PolarFire SoC ソフト IP• バスインターフェイス• AXI、AHB、AHBL、APB3、インターコネクト、ブリッジ

• メモリインターフェイス• SRAM,QDRII+,DDR3,LPDDR3,DDR4,MMC

• 通信• JESD204BRX,JESD204BTX,RSDEC,RSENC,LiteFast,EDAC,CPRIv6.1,TCAM

• セキュリティ• DES、3DES、暗号化、耐タンパ設定

• DSP/ 数値演算• FIR、LNSQRT、DDS、複素数乗算器、FFT、CIC

• ソフトCPU• M iV_RV32 IMAF_L1_AHB, M iV_RV32IMA_L1_AHB,MIV_RV32IMA_L1_AXI,JTAG,BootStrap

• 周辺モジュール• PWM、PCS、UART、GP IO、 I 2C、MDIO、SPI、RMII、タイマ、DMA、LSM、SmartBERT、Core429、SGMII、TSE、PCIF、10GBASE-R、10GBASE-KR、XAUI、USXGMII、1553BRT、SDITX/RX (SD/HD/3G)、UHD_SDITX/RX(6G/12G)

PolarFire SoC のイメージングおよびビデオ IP• ベイヤー変換 (4K 解像度 )• ビデオDMA• 映像スケーリング(4K 解像度 )• アルファブレンディング• 色空間 (YCbCr、RGB)• 画像シャープニングフィルタ• ディスプレイ機能拡張 ( 輝度 /コントラスト/色相 )

• 画像エッジ検出

• ディスプレイコントローラ(4K 解像度 )• パターンジェネレータ• MIPICSI-2レシーバデコーダ• (レーンあたり最大 1.5Gbps × 4レーン、4Kp60)

• MIPICSI-2Tx• ( レーンあたり最大 1Gbps × 4レーン、4Kp30)

• HDMI2.0(Rx1080p60,Tx4kp60)

• SLVS-EC(レーンあたり2.3Gbps × 2レーン (RAW8データタイプ )をサポート)

• CoaXpressv1.1( 下 り 6.25Gbps、 上 り20.83Mbps の接続、ホストおよびデバイス IP)

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PolarFire® SoC FPGA 11

PolarFire SoC の開発プラットフォーム

Renode PolarFire SoC エミュレーション プラットフォームAntmicro 社の Renode エミュレーションプラットフォームは SoftConsole6.x 開発環境に統合されており、Microchip 社の RISC-V ベースMi-VソフトCPUおよびPolarFireSoCモデルをサポートしています。

Renode は以下を提供するオープンソースプラットフォームです。• テストドリブンのソフトウェア開発手法• 同一シミュレーション環境に複数の仮想デバイス(マルチノード) を接続した構成

• C# を使った生産性が高いプログラミングプラットフォーム• シミュレーションプラットフォームの完全な可視性• 制限のない統合と簡単なバンドリング

PolarFire SoC Icicle キットの特長 (製品番号 : MPFS250-KIT)• PolarFireSoCMPFS250T-1FCVG484• 254kLE 不揮発性ファブリック• 784 の 18 × 18 数値演算ブロック• 5 コ ア RISC-VCPU サ ブ シス テム(1xRV64IMAC、4xRV64GC)

• セキュアブート• 4 ×12.7GbpsSERDES• FCVG484パッケージ(19 × 19mm、0.8mmピッチ )

• メモリ• LPDDR4 × 32

• ストレージ• QSPIフラッシュ• eMMCフラッシュ

• コネクティビティ• 2 ×GbE• Wi-Fi®、Bluetooth®

• 拡張ポート• RaspberryPi

• インターフェイス• PCIe• USB2.0• UART• SPI• I2C• CAN• HDMI2.0

• センサ• 電力モニタ

CompanyEnvironment

Local PC

Tests pass?

Interactive testand debug in Renode

Get help from colleguesin an identical setup

Develop with favoriteIDE/compiler

Merge changesTests with variousconfigurations

CI e.g. withRobot + Renode

Push to server Commit code

Field tests/deployment

MPFS250T-1FCVG484

DDR Ctrl

GPIO

SC SPI

SDIO

CAN

GPIO

I2C

HDMI

HDMI Phy

HDMI

PCIe® Connector

Connector

Microchip

FPGA and DDR Rail Power Sensor

Dual GbE Phy

LPDDR4 x32

4x SW, 4x LED

CAN PhyCAN

Wi-Fi®/Bluetooth®

Micro USB

Micro USB

RJ45

RJ45

eMMC Flash

SD Card

SPI Flash

USB Embedded Programmer

Raspberry Pi I/O JTAG

4x UART to USB Bridge

PCIe RP

2x GbE

SPI

MMUART

MMUART

USB-OTG

JTAG

PolarFireSoCの詳細はメール ([email protected])でお問い合わせください。

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サポートMicrochip 社は、お客様に短期間で効率良く製品を開発して頂けるようサポートの充実に努めています。製品とシステムのサポートを提供できる、フィールドアプリケーションエンジニアと技術サポートの世界的ネットワークを維持しています。詳細はwww.microchip.comを参照してください。• 技術サポート:www.microchip.com/support• Microchip 社デバイスの無償評価サンプル :www.microchip.com/sample

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2019/05/15

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