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58 Vol. 日本複合床板工業会 ( 大道正人会長=永大産業 ) と日本防音床材 工業会 ( 同 ) が合併し、「日本複合・防音床材工業会」として新発 足するための設立総会が 2014 年 10 月 21 日、東京の浜松町東京會 舘において開催されました。 両工業会の解散総会の後、開催された設立総会では、(1) 設立に 関する件 (2) 会則および細則の件 (3) 役員選出の件-の 3 件の議案 を全員一致で承認。新役員には、会長に永大産業 ( 株 ) 代表取締役 社長の大道正人氏、副会長に朝日ウッドテック ( 株 ) 代表取締役専 務の海堀哲也氏、パナソニック ( 株 ) エコソリューションズ社内装 システムビジネスユニット ビジネスユニット長の倉本知典氏、大 建工業 ( 株 ) 内装材事業部長の野村孝伸氏の 3 人を選出。また、専 務理事には工業会事務局の日比野義光氏が選出されました。なお、 事務局は東京都文京区後楽 1-7-12、林友ビル 6 階に置かれます。 新しい工業会は、両工業会の従来からの活動やすべての財産など を継承します。日本複合床板工業会は 1971 年に設立、また日本防 音床材工業会は 1990 年に設立され、複合フローリング、防音フロー リングの普及のため諸活動を続けてきました。今後は両工業会が一 体となり、多様化するユーザーへの情報発信、リフォーム・リノベー ションなどのストック需要に対応。新たな製品開発、施工技術の研 究や、行政などに対して、より敏速に対応していくことになりまし た。また、両工業会が一体となって活動するため会員を増強し、会 としての存在感をより強く示していく方針です。 設立総会の冒頭にあいさつした大道会長は「複合・防音両工業会 を統合しようと提案させていただいてから1年半、無事本日を迎え ることができて、準備に携わった方々には本当に感謝したい。これ からは新たなステージで木質フローリングのさらなる普及や技術革 新のための工業会活動を目指していきたい。今国産材合板の輸出奨 励や、2020 年の国産材自給率 50% を目標にした林業再生プランが 進められている。我々工業会は今後とも国の施策に沿い、国産材を 木質床材の材料としてより多く取り入れるための技術革新を進めな がら、社会貢献をしていかなければと思う。」と述べました。 来賓の林野庁林政部部長 牧元幸司様のあいさつでは「林業・木 材産業は大きく変わってきており、これに携わる若い人達も増えて いるが、現実の需要が伴わず先行き不透明な材料も多い。政府とし てはオリンピックやパラリンピックでの国産木材の採用促進など、 これからも林業を成長産業化するための政策的な支援を行う一方 で、工業会には新たな商品開発、消費者への情報発信への尽力に期 待したい。」との話がありました。 また来賓の経済産業省住宅産業窯業建材課課長 寺家克昌様から も、「新工業会の設立により、新しい製品開発など、工業会の総合 力が高まるのはよいこと。新築が厳しい中、注目しているのがリ フォーム。リフォームの拡大に向けて、業界同士の横連携やリフォー ム業者を含む縦の連携で、益々の業界発展を。」とのあいさつをい ただきました。 なお、設立総会後の懇親会には新規入会予定の会員を含めて 124 名が出席し、情報交換などの場として有意義な時間をすごしました。 挨拶される大道会長

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58Vol.

「日本複合・防音床材工業会 設立総会」を開催

 日本複合床板工業会 ( 大道正人会長=永大産業 ) と日本防音床材

工業会 ( 同 ) が合併し、「日本複合・防音床材工業会」として新発

足するための設立総会が 2014 年 10 月 21 日、東京の浜松町東京會

舘において開催されました。

 両工業会の解散総会の後、開催された設立総会では、(1) 設立に

関する件 (2) 会則および細則の件 (3) 役員選出の件-の 3 件の議案

を全員一致で承認。新役員には、会長に永大産業 ( 株 ) 代表取締役

社長の大道正人氏、副会長に朝日ウッドテック ( 株 ) 代表取締役専

務の海堀哲也氏、パナソニック ( 株 ) エコソリューションズ社内装

システムビジネスユニット ビジネスユニット長の倉本知典氏、大

建工業 ( 株 ) 内装材事業部長の野村孝伸氏の 3 人を選出。また、専

務理事には工業会事務局の日比野義光氏が選出されました。なお、

事務局は東京都文京区後楽 1-7-12、林友ビル 6階に置かれます。

 新しい工業会は、両工業会の従来からの活動やすべての財産など

を継承します。 日本複合床板工業会は 1971 年に設立、また日本防

音床材工業会は 1990 年に設立され、複合フローリング、防音フロー

リングの普及のため諸活動を続けてきました。今後は両工業会が一

体となり、多様化するユーザーへの情報発信、リフォーム・リノベー

ションなどのストック需要に対応。新たな製品開発、施工技術の研

究や、行政などに対して、より敏速に対応していくことになりまし

た。また、両工業会が一体となって活動するため会員を増強し、会

としての存在感をより強く示していく方針です。

 設立総会の冒頭にあいさつした大道会長は「複合・防音両工業会

を統合しようと提案させていただいてから1年半、無事本日を迎え

ることができて、準備に携わった方々には本当に感謝したい。これ

からは新たなステージで木質フローリングのさらなる普及や技術革

新のための工業会活動を目指していきたい。今国産材合板の輸出奨

励や、2020 年の国産材自給率 50% を目標にした林業再生プランが

進められている。我々工業会は今後とも国の施策に沿い、国産材を

木質床材の材料としてより多く取り入れるための技術革新を進めな

がら、社会貢献をしていかなければと思う。」と述べました。

 来賓の林野庁林政部部長 牧元幸司様のあいさつでは「林業・木

材産業は大きく変わってきており、これに携わる若い人達も増えて

いるが、現実の需要が伴わず先行き不透明な材料も多い。政府とし

てはオリンピックやパラリンピックでの国産木材の採用促進など、

これからも林業を成長産業化するための政策的な支援を行う一方

で、工業会には新たな商品開発、消費者への情報発信への尽力に期

待したい。」との話がありました。

 また来賓の経済産業省住宅産業窯業建材課課長 寺家克昌様から

も、「新工業会の設立により、新しい製品開発など、工業会の総合

力が高まるのはよいこと。新築が厳しい中、注目しているのがリ

フォーム。リフォームの拡大に向けて、業界同士の横連携やリフォー

ム業者を含む縦の連携で、益々の業界発展を。」とのあいさつをい

ただきました。

 なお、設立総会後の懇親会には新規入会予定の会員を含めて 124

名が出席し、情報交換などの場として有意義な時間をすごしました。

挨拶される大道会長

2014年 秋号編集責任者・広報委員長:勝川 知美〒112-0004 東京都文京区後楽 1丁目       7-12 林友ビル 6階TEL(03)3868-0971 FAX(03)3868-0972http://www.jafma.gr.jp/