Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
現場での活用を目指した
「つながる世界の利用時の品質
確保のための活用ガイド」
2017/05/31
NPO法人人間中心設計推進機構 (HCD-Net)
ビジネス支援事業部1
2
• 2005年1月発足• 会員数 正会員(個人)約750名 賛助会員 約60社
✓ 産(情報サービス系、ITメーカーなど)中心・学のメンバーも居ます• 年間100イベント開催、のべ3000名が参加
• 認定人間中心設計専門家・スペシャリスト 約600名(2016年末)
HCD-Netとは利用時の品質(UX)に関する国内唯一の専門家集団
3
HCD-Netの特徴 認定人間中心設計専門家
専門家 453名スペシャリスト 159名
計612名
2009年度設立~2016年12月現在の認定者総数
人間中心設計に関するコンピタンス
4
5
今回のWGにてIPAと協業した理由
• つながる世界(IoT時代)に求められるモノ造りは、利用者(人間)の関与を考慮して、安全安心の品質/データの品質/利用時の品質をシステム構成として、タイミングよく造り提供することが重要である
• つながる世界を具現化する上で重要なリスクの1つである利用時の品質への対応が急務である
• HCD-Netは利用時の品質(UX)の専門家集団であり、人間中心設計の考え方で啓発、教育、研究、ビジネス支援などを行っている日本で唯一の団体である
Version 2.1
安全安心の品質
つながる世界の利用時の品質指針(IoTUX指針)
利用者が、安全安心にIoT機器・システムを利用して、快適なライフを楽しめるように、開発者が意識して欲しい重要なポイントを指針としてまとめる
安全安心に
係る要素
個別具体化
開発指針Ver2.0
活用ガイドと「つながる世界の利用時の品質」の関係
利用時品質検討WG報告書 HCD-Net制作
「つながる世界の利用時の品質」の視点を参考にして、製品開発、保守・運用業務を推進する上で、より利用時の品質を確保できるよう、視点の体系を製品開発の業務プロセスに合わせて整理。
より具体的活用できるように活用ガイドとチェックリストを作成。
6
活用ガイドと「つながる世界の利用時の品質」の関係
WGの報告書である「つながる世界の利用時の品質」に基づいて
・製品・システム・サービスを提供する立場で
・利用者視点で考えるべき内容とは何か
を記述すべく、HCD-Netとして考察を深めました。 7
活用ガイドの制作方針
IoT時代のつながる製品/サービスを開発・改善する時に、利用者視点で利用時の品質について、組織および開発者が考慮すべき内容を、造詣深い識者、研究者(人間中心設計の専門家含む)、及び先進企業の事例等の経験と知見を整理して、体系化する
活用ガイドは、「方針」、「分析」、「設計」、「保守/運用」の各段階に整理して、体系化する
本利用時品質WGで抽出された課題を意識し、それらを解決するために考慮すべき内容(チェックリスト)を示す
8
活用ガイドの役割
開発者、保守・運用者にとって
・利用者の視点で利用時の品質を考えることは想像以上に難しいことを認識する
・利用者の利用状況を把握して、タイミング良く改善をフィードバックする
・利用時の品質を向上させるための内容を理解し、開発時の取組みを促進する
経営者にとって
・利用時の品質を考慮しないことによる経営上の影響を認識する
・組織として取り組むメリットを理解し、開発者が利用時の品質に取組み易くする
9
視点を 活用ガイド⇒チェックリストに変換
「つながる世界の利用時の品質」の視点を、
製品・システム・サービスの
開発、保守・運営の業務プロセスに合わせ、
その各工程で考えるべき項目をチェックリストとして変換。
利用時の品質向上のための15の視点
チェックリスト
10
チェックリストの期待効果
これは利用者が安心して快適に継続して使用する製品を
開発、保守・運営する上で、考えるべき内容について、
本書のチェックリストを使用して確認できるようになる11
チェックリストの構成
業務プロセスに合わせ4つに分けて記述
1. 「方針」(視点では「組織文化」)では、組織としての取組みについて記述
2. 「分析」(視点では「把握・分析」)では、利用者および利用環境の把握・理解について記述
3. 「設計」(視点では「設計」)では、利用者視点での設計時の留意点について記述
4. 「保守・運用」(視点では「保守・運用」)では、利用者の使用状況を把握して、タイミング良く改善することについて記述
12
チェックリストの概要説明 <方針>
13
チェックリストの概要説明 <分析>
14
チェックリストの概要説明 <設計>
15
チェックリストの概要説明 <保守・運用>
16
チェックリストの具体的な使い方
重要なのは、全てのチェックリスト項目を実施することでなく、
製品の特性に合わせて、必要な項目を明確にしていくことです。
特に、初めてつながる製品を開発、保守・運用する場合には、
先達者の経験・知見を有効に活用することで、
市場でのトラブルを予め少なくする効果が得られます。
17
チェックリストの概要説明 <分析>
分析: □利用時の品質を確保する対象と範囲を認識する
□活用ガイド4対象となる利用者を特定する(ペルソナの設定)【共通】提供する製品・システム・サービスの対象とする利用者を明確にして定義して、関係者間で共有する
□4-1高齢者、障がいを持つ人、外国人、情報弱者なども含め直接利用者/間接利用者/関係者が明確に定義され共有されている□4-2提供する製品・システム・サービスは、個人向け/法人向け、国内向け/海外向け/特定域内向け等の利用者の特性が明確になっている□4-3提供する製品・システム・サービスは、個人情報や生命に関わるものか等の重要データの特定、リスクを明確にしている
18
利用時の品質を確保して維持するための組織とは
1. 社内外の壁を取り払い、
情報の流通や管理の仕組みを再考すること
2. 利用時の品質を確保する活動を行う専門部隊を編成すること
3. 利用者の利用実態を予見することを可能な限り試み、予見内容を設計に反映すること
4. 実利用者の実利用状況における利用実態を把握するための仕組みを構築して、必要なタイミングで製品にフィードバック(改善)すること
19
ところで 本書の目次
はじめに 4
用語/略称一覧6
第1章: 本書の目的 8
1.1 本書の目的と位置付け 8
1.2 「つながる世界の利用時の品質」との関わりと活用ガイド、チェックリスト 9
1.3 本書が想定する利用者(ユーザー) 17
第2章: 本書の対象範囲 20
第3章: 利用時の品質の特性とその評価 32
第4章: 利用時の品質確保のための活用ガイドとチェックリスト38
第5章: 活用ガイド実践に活用できる手技法等 95
?
20
2章以降の位置づけ
はじめに 4
用語/略称一覧6
第1章: 本書の目的 8
1.1 本書の目的と位置付け 8
1.2 「つながる世界の利用時の品質」との関わりと活用ガイド、チェックリスト 9
1.3 本書が想定する利用者(ユーザー) 17
第2章: 本書の対象範囲 20
第3章: 利用時の品質の特性とその評価 32
第4章: 利用時の品質確保のための活用ガイドとチェックリスト38
第5章: 活用ガイド実践に活用できる手技法等 95
もし、チェックリスト項目の背景、詳細な内容を理解したい時には、2章以降(特に4章)をきちんと読んでもらうとより理解が進みます。
簡単に確認するだけであれば、1章に記述したチェックリストを使って確認するだけでも良いです。
21
2章以降の理解にはHCD専門家とのコラボが有効
理解と実践に役立つのがUXを理解しているHCD専門家です
この活用ガイドを皆さんとHCD専門家との
共通ツールとして用いることでコラボレーションが進み
業務成果向上につながることを信じています。
22
基本的なITスキルとしてUXが位置づけられている
23
利用時の品質の専門家集団をご活用ください
24
ありがとうございました
NPO法人人間中心設計推進機構
25
21