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<発行>重症心身障害児者施設 土佐希望の家 高知県南国市小籠 107 TEL 088(8632131 FAX 088(863)2133 http:/ /www.tosakibou.jp Email:[email protected] 発行責任者 門田 正坦 編集責任者 (SW)石川 陽子 2016 12 28 土佐希望の家通信 第 90 HAPPY LIFE 家族の窓 No.36 田部 朗様 3 病棟 10 9 2016 12 28 土佐希望の家通信 第 90 28 7 26 19 26 8 16 80 使 ( ) 3 12 6 12 5 5 3 7 7 姿 【防犯訓練研修会】

「希も い ・ ど 26。 表 望 、 対 な は と て 々 か 親 し な に も 元 い は お ら 親 笑 ス い し っ と ら で 回 様 朗 思 <発行>重症心身障害児者施設

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<発行>重症心身障害児者施設 土佐希望の家 高知県南国市小籠 107 TEL 088(863)2131 FAX 088(863)2133

http:/ /www.tosakibou.jp Email:[email protected] 発行責任者 門田 正坦 編集責任者 (SW)石川 陽子

2016 年 12 月 28 日 土佐希望の家通信 第 90 号

HAPPY LIFE

家族の窓

No.36

田部 朗様

3 病棟

テーマ

「希望の家の元気よ届け!皆に元気をお裾分け!」

10月9日、希望の家祭が開催されました。本年はフリーマーケットの開催場所や職員の駐車

場変更など、新たな取り組みも多く、また感染症により楽しみにされていた喫茶が中止となっ

たり、それに伴い希望の家祭自体の開催をどうするかといった判断がギリギリまでできなかった

りと、保護者の皆様の混乱を招くなど、ご迷惑をおかけすることとなりました。色々とあった希

望の家祭でしたが、無事終えることが出来てホッとしています。

今年の希望の家祭もテーマにピッタリだったのではないかと思います。各病棟の展示写真やステ

ージ発表からも皆さんの元気が伝わってきました。フリーマーケットも盛大に賑わって沢山の

方々の笑顔も見られ、私自身も沢山の元気を皆さんからいただきました。

最後になりますが、希望の家祭に関わった全ての方々、保護者、後援会並びに守る会の皆さ

ま、分校・各病棟のボランティアの皆さまにも多大なるご協力をいただき、ありがとうございま

した。

防犯体制の取り組みについて

希望の家祭

2016 年 12 月 28 日 土佐希望の家通信 第 90 号

事務部長

土居

時から決めていました。込めた思いはその字

の通り朗らかな人生を歩めますようにとい

う思いからです。名は体を表すと言います

が朗はおっとり、まったりしており、争うこ

とをしらず穏やかに日々を過ごしていま

す。私たち家族も朗と過ごすと朗の些細

な仕草や表情に笑いが起こり笑顔が絶え

ません。朗の持つ不思議な力だと親バカを

自負している母は思っております。いつまで

も朗の笑顔が続くように、朗が名前の通り

朗らかな人生を送れる様に大切に大切に

したいと思っております。

まだまだ未熟な親子です。皆様のご指導

を頂きながら頑張っていきたいと思います

ので今後も親子共々よろしくお願いいたし

ます。

全国、いや、世界に衝撃が走った前代未聞の事件が日本国内で起こりました。平

成28年7月26日早朝、テレビでは各局一斉にその事件の速報が流れていました。

私は耳を疑いました。死者19名、負傷者26名、犯人は一人。銃乱射でもなく、

爆弾でもなく、サリンのような化学兵器でもありません。ナイフで一人一人、一時

間以上かけて殺めていったのです。

もはや人間の仕業とは思えない現実でした。しかも、無差別殺人ではなく、障害

者を狙った計画的な犯行でした。

この事件を機に全国の福祉施設では防犯に対する対応への意識が急速に広がり

ました。土佐希望の家でも以前から不審者に対する防犯意識は持っており、夜間

の戸締りや日中の来所者で普段、見慣れない方にはひと声掛けるなどの対応は行

っていますが、今回の事件のような元職員で施設内のことをよく知っている者の犯

行などは想定していませんし、想像もできない特異な事例であると、私個人は思っ

ています。しかし、昨今、多様な考え方や思想によって、このようなことを実行する

人間も極々稀ではありますが、存在するという現実を認めざるを得ません。

施設利用者様、職員の安全を守るためには、今回のような事件も想定し、対策

を講じる必要があるということで、地元の南国警察署に防犯に関する研修を依頼

し、事件発生の翌月8月16日に職員80名が参加して防犯訓練の研修会を実施

しました。

今年度は今回の事件とは関係なく、防犯対策として当初予算に建物内の主要箇

所に防犯カメラの設置費用を計上し屋内に整備しましたが、設置台数の増や建物

外への設置を、また、夜間職員の出入り口へのセキュリティ強化策として暗証番号を

使った施錠の整備など、防犯強化を図ることとし、検討を進めています。

田部

峰子

(

母)

土佐希望の家に入所してから早3カ月が経

ちました。時の経つのは早いものです。きちんと

皆様に慣れて落ち着いて生活できているのか、

ご迷惑をかけはしないかと随分心配しました

が、スタッフ皆様にはご丁寧に対応していただ

き、親も驚くほどにすぐ施設に慣れたようで

安心してお任せしております。

朗は平成12年6月12日に誕生しました。

看護師さんも思わず吹き出すほど元気に泣く

大きな立派な赤ちゃんでした。しかし生後5

日目に病気の疑いがあると言われ、生後一カ

月目には確定診断を受けました。どこをどう

見ても元気な赤ちゃんで、医師の言う「多かれ

少なかれ障害を伴うことになる」などという説

明を到底受け入れることなど出来ず、「この子

だけは絶対に大丈夫」だと祈る様な気持ちで

日々を過ごしたものでした。しかし、生後5カ

月目には症状が出始め、出来始めた寝返り

も、笑顔も、お腹が空いても泣くことさえもし

なくなった朗に私の心がついていけず、ただただ

絶望の日々でした。

そんな日々でも症状が落ち着くと再び私に

笑顔を見せてくれるようになった朗に励まさ

れ、癒され、少しずつ母にしていってもらったの

だと思います。

「朗(ほがら)」という名前はお腹の中にいる

時から決めていました。込めた思いはその字の

通り朗らかな人生を歩めますようにという思

いからです。名は体を表すと言いますが朗はお

っとり、まったりしており争うことをしらず穏

やかに日々を過ごしています。私たち家族も

朗と過ごすと朗の些細な仕草や表情に笑いが

起こり笑顔が絶えません。朗の持つ不思議な力

だと親バカを自負している母は思っておりま

す。いつまでも朗の笑顔が続くように、朗が名

前の通り朗らかな人生を送れる様に大切に大切にし

たいと思っております。

まだまだ未熟な親子です。皆様のご指導を頂きなが

ら頑張っていきたいと思いますので今後も親子共々よろ

しくお願い致します。

実行委員長

池内

大輔

キッズクラブ

キッズクラブはリハビリ科が中心になり、

看護・療育と一緒に活動している取り組み

です。メンバーは3歳から7歳までの利用

者様4名で、月に一度集まって活動に参加

されています。

取り組み内容は、その月のリハビリ科の

担当が決めますが、遊びの中に「みる」「き

く」「さわる」という経験が、少しでも多く

できるように工夫しています。

昨年の7月にスタートし、手形足形での

壁画製作、足浴、収穫祭、クリスマス会、書

初め、雛人形作り、ハンモック、こいのぼり運

動会、コンサート、すいか割り、魚釣り、絵

画など、これまで色々なことにチャレンジし

てきました。

当初は本当に小さかったメンバーです

が、それぞれに個性豊かで好奇心が強く、

回を重ねるごとに意欲的になってきまし

た。真剣なまなざしや楽しそうに頑張って

いる姿を見ると、嬉しくなってきます。自

分でできることは、まだまだ少ないですが、

友達と一緒にたくさん遊んで、すてきなお

にいさん、おねえさんに成長していってほし

いと願っています。

また、キッズのメンバーは、先輩の利用者

様に「かわいい~!」「癒される~!」とよ

く言われ、可愛がられています。「○○さ

んも、こんなときがあったね~。」と会話が

弾み、その場が明るくなります。

皆さん、これからも心を和ませてくれる

キッズクラブを暖かく見守って下さいね。

医務部

リハビリ

濱田

リハビリ

【防犯訓練研修会】

ご厚意

ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。

2016 年 12 月 28 日 土佐希望の家通信 第 90 号 2016 年 12 月 28 日 土佐希望の家通信 第 90 号

【寄付金・寄付物品】

土佐希望の家では定期的に実習生の皆さんの 受け入れをさせていただき、療育・看護・リハビリの現場で学んでいただきます。 そんな、皆さんの声をご紹介いたします。

久冨久貴様・森田幹彦様・北村忠司様

小林豊様・岡本清正様・高知ライオンズ

クラブ竹島譲様・日本基督教団南国教

会様・大篠地区社会福祉協議会様・有

限会社大衆理容様・中澤多津様・野崎

勝久様・高知農業高等学校様・祖父江

星子様・大前田商店様・高野燃料店様・

浅利龍平様・四国明治株式会社営業課

様・吉田会計事務所様・氏原塗装様・恒

石弘幸様・都築保険事務所様・南国市

役所庁内食堂様・若志会様・高知県園

芸農業協同組合様

11月20日(

日)

希望の家後援会・保護者

会・重症心身障害児(

者)

を守る会高知支部

共催による第3回おしゃべりカフェが通

園ホールにて開催されました。和やかな音

楽が流れる中、コーヒー・ジュース・お菓

子が無料で振るまわれ、懐かしい人やご家

族様と一緒に会話も弾み、ゆっくりのんび

りとした時間が流れていきました。次回の

オープンが楽しみですね!!

3病棟一泊旅行 in 岡山

秋の松葉川温泉ホテルへ一泊旅行に行きま

した。参加者は、西森洋一さん、竹村紘平さん、

竹崎千絵さん、お母様方、そして職員合わせて

11名でした。1日目は一斗俵沈下橋で記念撮

影をした後、ホテルへ到着。温泉と豪華な夕食

を楽しみました。2日目は、津野町吉村虎太郎

邸を見学に行き、お昼は、葉山の自由軒でラー

メンを食べました。最後に休憩した道の駅で偶

然カツオ人間に出会い、一緒に写真を撮りまし

た。計画していた沈下橋写真よりもカツオ人間

との写真の方が、皆、良い表情をしていました。

また一つ一泊旅行の思い出ができました。

10月 20、21日、松田慶吾さん、坂田幸子さん、橿尾弥佐さ

んが一泊旅行で岡山に行ってきました。初日は倉敷美観地区にて

観光。観光を楽しんだ後、橿尾さんはカフェに入って楽しみにし

ていたスイーツを頂きました。松田さんは岡山の地ビールを堪能

されました。ホテルに到着してから西日本最大級のイオン岡山

へ!!この日は買い物をせず、お店の下見をして夕食を食べまし

た。2日目はメインのお買い物!前日にチェックしていたお店に

直行!!坂田さんは三人の中でも一番多く買い物をされていまし

た。皆さん、大満足の旅行となりました。

1病棟一泊旅行 in 松葉川温泉

おしゃべりカフェ

編集後記

今年も早いもので、すでに年末にな

りました。歳を重ねると時間が過ぎる

のを早く感じるようになりました。

皆様、大掃除や新年の準備はお済み

でしょうか。今年の冬は極寒といわれ、

感染症の流行も予想されます。どうぞ、

お体には気を付けて年末年始をお迎え

ください。

本年も大変お世話になりました。

来年もよろしくお願いします。

9月 27日、通園ホールでお楽しみ

会を行いました。テーマはロックン

ロール。四人組バンド「NOMAX」

が通園ホールで演奏をしてくれまし

た。曲はイーグルスの「ホテルカリ

フォルニア」やベンチャーズの「ダ

イヤモンドヘッド」などなど。生の

エレキギターやドラムの迫力のある

演奏はなかなか耳にする機会がない

ので利用者さんたちも大興奮でし

た。

~ 各 病 棟・通 園 よ り ~

利用者様と様々な関わりを持

たせていただき一人一人に応

じた声掛けなどを学ぶことが

できました。笑顔に毎日励ま

され助けられたことに感謝で

いっぱいです。

今まで色々な小児に関する施

設で実習してきましたが、希望

の家の職員の方が利用者様と

家族のように過ごされるのを

見てとても感動しました。実習

生の私に対しても笑顔で優し

く接していただき嬉しかった

です。

利用者様の泣いたり笑ったり怒っ

たり・・・職員の方々が家族のよう

に接している様子が印象的でした。

朝、病棟へ行くと「待ちよったでー」

と声掛けしてくれたことが嬉しか

ったです。

Sさんを担当させていただきま

した。その中で職員の方々の温か

い心遣いや家族としての接し方

を観させていただき看護師と利

用者だけではない関わり方を教

えていただきました。

利用者様の状態や症状を把握した

上での少しのサインや変化も見逃

さず、観察がなされ、そのことに

より安心して生きがいを感じなが

ら生活されていると感じることが

できました。

魅力的な笑顔溢れる利用者様た

ちと指導して下さった職員さん

方のおかげで勉強になった楽し

い 24日間でした。

利用者様と職員の方との関係がま

るで「家族」のようでまさしくそこ

は一つの「家」のような印象を受け

ました。また「笑顔」が何よりのエ

ネルギーとなっていると感じ、その

大切さを学ぶことができました。笑

顔で挨拶はなかなかしようと思っ

てもできないものですが、ここでは

自然とでき、とても気持ちよく働い

ている職員さんが多いと思います。

関わりの中で目を見て笑って

くれたり、手を握って下さる

姿が印象的でした。嬉しく、

沢山元気をいただきました。

「一緒により良い実習にして

いきましょう!」実習初日に明

るい笑顔で職員さんは言って

下さいました。利用者思いの職

員さん、素直に感情を表現する

利用者様に出会えたことに感

謝です。

高知リハビリテーション学院・高知県医師会看護専門学校 高知県立大学の皆様 ご協力ありがとうございました!!

通園お楽しみ会

2病棟 外出・散歩

パンジー咲きます

希望の家後援会の皆様

が玄関前石碑台座の前の

プランターにパンジーを

植えてくださいました。色

とりどりの花の色、もう少

しで沢山の花を咲かせて

くれます。楽しみですね。

ありがとうございました。