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本日のセミナーの流れ
09:00~10:00 防災訓練
10:15~11:50 防災講演(途中15分間休憩)
11:50~12:00 質疑応答
携帯電話はマナーモードでお願いします。
トイレ等での入退出自由です。
1© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
※カセットコンロのお湯を沸かし始めてください。
実践的マンション防災対策
災害対策研究会 釜石 徹
エクセル志津
平成29年4月16日(日)
<講師プロフィール>
氏名:釜石 徹 マンション防災士
◆所属団体・参加組織経歴
災害対策研究会 主任研究員兼事務局長(現)
まち丼・マンション生活研究会代表(現)
大田区総合防災力強化検討委員(H23年8月~H24年1月)
◆主なセミナー・講演の実績
○自治体:大田区 港区 練馬区 町田市 八王子市 国分寺市 西東京市
○マンション:大田区 港区 世田谷区 横浜市 町田市 稲城市 大和市
〇第21回震災対策技術展(H29年2月3日 パシフィコ横浜)
◆受賞歴:マンション防才アイデアコンテスト優秀賞(H27年12月)
◆マスコミ出演
○NHK首都圏ネット―ワーク(H28年8月)
○時東あみの危機耳ラジオ(H27年1回、H28年2回 )
◆資格:防災士(日本防災士機構)
赤十字救急法救急員、赤十字救護ボランティア(日本赤十字社)
昇降機救出認定証(日本オーチス・エレベータ)
4© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
災害対策研究会 http://www.saitaiken.com/
本日のスライド資料は
災害対策研究会のホームページから
ダウンロードできますのでご利用下さい。
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 5
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 6
※ご飯とカレーの湯煎を開始してください。
配布資料の確認
1)講演レジュメ(6ページ)
2)防災用品のご案内(1枚)
3)驚異の防臭袋BOS(2枚入)サンプル
4)「十日以上の在宅避難を実現する方法」
5)被災地支援:石巻十三浜小室地区応援チラシ
6)1枚シートのマンション防災マニュアル
※ワークショップの解答として後ほど配布します
7© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
<本日の内容>
第1部:直下地震の被害想定
第2部:10日以上の在宅避難実現方法
第3部:マンション防災対策の進め方
質疑応答
●デモと体験:
1. ポリ袋クッキングのデモと試食
2. カセットコンロ着火体験
3. ガラス飛散防止フィルム装着体験
4. BOS防臭袋の臭い比較体験
5. 浄水ボトルの紹介
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第1部:直下地震の被害想定
1.首都直下地震
2.地域の被害想定
9© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
・関東大震災(M=8)は100年以上先。・活動期に入るとM=7クラスがたびたび発生。・今後30年以内にM=7クラスの直下地震が発生する確率は70%
→いつ、どこで、どれぐらいの大きさの地震になるのかは不明
1-1.首都直下地震の発生予測
(内閣府・中央防災会議資料に加筆) 10
2.NHK神戸放送局の状況
直下型地震
震度6
強の揺れ
3.コンビニの状況
1995年1月17日・阪神淡路大震災の映像
1.大震災の報道
1-2.直下型地震 震度6強の揺れ
11© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
1995年1月17日・阪神淡路大震災
12© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
直下型地震
震度6
強の揺れ
阪神淡路大震災・HNK神戸放送局の状況
13© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
阪神淡路大震災・コンビニの状況
直下型地震
震度6強の揺れ
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2-1.地域の被害想定首都直下地震発生時の電力被害想定
東日本大震災時の東電発電所被害
15火力発電所と原発3基のうち8火力発電所と原発2基が停止。現在は15火力発電所が運転中。
首都直下地震が発生した場合、東京湾沿岸の全ての火力発電所が稼動停止する可能性がある
15© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2-2.地域の被害想定首都直下地震発生時のガス被害想定
東京ガスのホームページより
首都直下地震が発生し液状化現象が起きた場合、東京湾沿岸にある3工場(扇島、根岸、袖ケ浦)に被害がでてガスの供給が止まる可能性がある
16© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2-3.阪神淡路大震災:建物の被害 1/2
神戸市作成『阪神・淡路大震災「1.17の記録」』より
神戸市役所 神戸市立西市民病院
三菱銀行ビル神戸交通センタービル
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2-3.阪神淡路大震災:建物の被害 2/2
神戸市作成『阪神・淡路大震災「1.17の記録」』より
太平ビル 大阪銀行周辺
三宮町 ダイエーリビング館
磯上通5丁目付近長田区の傾いたビル
18
2-4.熊本地震のマンション被害 1/2
熊本市内のマンションで2棟の接続部分が上から下まで亀裂※防災システム研究所撮影
19
熊本市中央区SRC・13階建総戸数 89戸1998年12月築2016年4月14日21時26分頃発生 サーパス平成
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2-4.熊本地震のビル・マンション被害 2/2
益城町役場
宇土市役所 八代市役所
第二京町台ハイツ
※防災システム研究所撮影
20© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
1. 家具転倒防止等の対策※ガラス飛散防止フィルム装着体験
2. 災害時の食事※ポリ袋クッキングのデモ ※カセットコンロ着火訓練
3. 飲料水の確保※浄水ボトルの紹介
4. 災害時のトイレ※BOS防臭袋の臭い比較体験
5. 自助のまとめ
第2部:10日以上の在宅避難実現方法
21© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
家庭防災の重要性
1)マンション防災対策の効果を高めるためにも各家庭における在宅避難の備えは大切です。
2)東京23区からの避難民受け入れを考慮した
備えと避難所を頼らない心構えが必要です。
22© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
1.家具転倒防止等の対策
目的:①怪我をしない ②在宅避難時の生活空間確保
1)家具転倒防止対策をしたら倒れない、とはいえない。⇒震度6強以上の時家具は必ず倒れてくる
2)二重・三重に器具を取り付ければ倒れるまで時間がかかるので、安全な場所への移動する時間を稼ぐ
3)「家具転倒防止対策」と合わせて「ガラス飛散防止フィルム」「開き扉ストッパー」の
3点セットで戸棚が倒れて食器が割れても散乱を防ぐ
23© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
ガラス飛散防止フィルムと開き扉ストッパー
ガラス飛散防止フィルムと開き扉ストッパーは、戸棚から食器の飛び出しを防ぐ
ガラス飛散防止フィルムは、保護フィルムをはがす時に、
両面にテープを貼るのがコツ
24
※フィルム貼りの体験を行います。
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
ガラス飛散防止フィルム貼付体験
机の上のあるクリアファイル(中にフィルム在中)を一人に一個ずつ配ってください。
本物のガラス飛散防止フィルムではありませんが、フィルム装着の練習を行います。
①保護フィルムがはがしにくいことを確認
②保護フィルムをはがすためにテープを貼ってます
③保護フィルムをはがしてクリアフィルに貼る
④空気が入ったら堅いもので押し出す
⑤終わったらクリアファイルはお持ち帰り下さい
※保護フィルムなどのゴミも一緒にお願いします。
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開き扉用耐震ラッチ
パーフェクトロック開き扉用耐震ラッチ
家具の扉開き防止ストッパー
感知式耐震ロック金具
感震くん2
開き扉ストッパー(耐震ラッチ)を併用すること
26© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2.災害時の食事
ポイント:災害時食事のメニュー
1)主食:カセットコンロを使って1日2回は温かい主食を作る
①夕食はご飯、昼食はパスタ。朝食はシリアル食品
②被災時クッキングを身に付ける
③「ポリ袋レシピ」という真空パック調理法が便利
④米100gのご飯を10回分→米1kg備蓄
⑤スパゲッティ1回100gを10回分→500g入袋を2袋備蓄
2)10日分のメニューを書き出すことで備蓄品が見えてくる
3)それでも不足する場合に備えて「疎開先」を決めておく
27© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
被災時クッキングで学ぶこと
被災時クッキング
1)衛生面での注意 5)調理器具や食器を汚さない使い方
2)燃料の節約 6)アイデアメニュー
3)水の保存法と節約 7)ポリ袋調理法
4)食材の保存法 8)鍋でご飯を炊けば備蓄が変わる
ご飯とパスタをカセットコンロで作れるようになれば10日以上の在宅避難時の食事は難しくありません。
被災時クッキングは単なる料理法ではなく自宅で長期間家族の命をつなぐ自助の一つの方法
28© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
ポリ袋でご飯を炊きます。カレーも同時にできます。
二人分のナポリタンをポリ袋で同時作成できます。
29© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
ポリ袋「お料理パック」のご紹介
特徴●湯煎ができるポリ袋●ポリ袋レシピでの使用にぴったり●厚手で破れにくい! ●漬物作りや冷凍の使用にもピッタリ●最後は生ごみ入れにして捨てる
商品説明●本体サイズ:250x350x厚み0.025mm●1冊の袋枚数:40枚●素材・材質:高密度ポリエチレン●製造元:ワタナベ工業
30© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
カセットコンロ体験
質問:カセットコンロを使ったことがない方、または
カセットコンロを使うことが怖い方は挙手願います。
➡ 休憩時間に、カセットコンロの着火体験を行います。
デモ:カセットコンロとポリ袋を使って、
1)カレーライスとスパゲッティナポリタンを作ります。
➡ 休憩時間に試食できます。
31© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
32© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
※スパゲッティのポリ袋を入れて湯煎を開始します。
3.飲料水の確保
ポイント:飲料水を確保する方法を知る
1)野菜ジュースはビタミン補給や水分として有効
2)お風呂の残り湯を「浄水ボトル」で飲料水に変える
一日の水分摂取量は体重の5%
従って、体重70kgの人の一日水分摂取量は3.5L、
体重60kgの人は3L、体重50kgの人は2.5L
但し、体重が40kg以下の場合の水分摂取量は一日2L
33© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
飲料水確保の具体的な方法
1)保存水の購入
2)水道水をペットボトルに汲み置く
3)浄水ボトルでお風呂の水を飲料水に変える
4)給水タンクに残っている水を使う ※蛇口等の準備
5)専用部にある電気温水器の水を使う ※オール電化
6)スタンドパイプの場所へ取りに行く
7)給水所へ取りに行く
8)給水車から水をもらう ※被災から数日後になる
34© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
デリオス浄水ボトルのご紹介
<商品名>
携帯浄水器「スーパーデリオス」
フィルターに接続された容器部分を軽く押し絞るだけの簡単操作で、
水道水はもちろん、河川水、井戸水、プールの水、風呂の水や
雨水等を安心して使えるキレイな水に変えることができます。
<特徴>
1)軽くてコンパクト 2)優れた濾過性能 3)繰り返し使用可
4)お求めやすい価格 標準小売価格:4,082円(消費税込)
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 35
4.災害時のトイレ
課題:①トイレゴミ量を減らす、②臭い対策
1)「固」は「大や紙類」のこと⇒携帯トイレや便袋に採取。
臭いが気になる場合はさらに防臭袋に入れて保管
※水道が止まったら「固」を便器から流してはいけない
2)「液」は「小」のこと⇒検尿の要領で採取して下水管に放流
※新耐震建物で外見上破損個所がなく継続して住める場合は
自宅トイレの便器から「液」を捨てることができる
ポイント:長期間の在宅避難生活のトイレ処理は①固液分離と②防臭袋の利用
36© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
BOS防臭袋の臭い比較
防臭袋の実験
2袋を用意しました。中身を当ててください。
※カレー粉、漬物、にんにく、納豆、樟脳、
ケンタッキー・フライド・チキンや豚マンで確認済
※これから2種類の袋を回しますので、袋の外から匂い
を嗅いで中身をあててみてください。
最後の人に回るまで袋を開けないでください。
37© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
BOS防臭袋(L)箱入りのご紹介
<商品説明>
1箱袋枚数:90枚
袋サイズ:30cm×40cm (マチ付き)
<特徴>
臭いが漏れません!
間口も広くマチ付きなので入れやすい!
<生ごみ処理> 容量約8L 排水口ゴミ受けから直接移せる
<ベビー用> おむつLサイズ7~8個
<ペット用> うんち処理・大型犬用 or シーツ処理サイズ
<介護用> 介護おむつLサイズ1個(パンツ式も可)
※普段使いの機会が多くあり、万が一の災害時にも役に立ちます。
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防臭袋で臭い比較
防臭袋の中身は?
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A:樟脳
B:カレー粉
※災害時トイレを購入するときは臭い漏れもチェックし
臭い対策も行うこと
6.自助のまとめ
2.怪我の手当てと初期消火・応急救護訓練 ・宅内用簡易消火器 ・通電火災対策
1.自宅で怪我をしないために・家具の転倒防止 ・ガラス飛散防止フィルム貼付
3.長期の在宅避難生活に備えるために・非常時食事メニュー・カセットコンロとボンベ・災害時トイレ対策 ・被災時クッキングの習練・懐中電灯やソーラー照明 ・避難所に頼らない
4.在宅避難期間と最終手段・10日以上の在宅避難 ・疎開先の確保
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 40
休憩・試食・体験
15分間休憩します。
休憩時間中に試食と体験コーナーに
お立ち寄り下さい。
①カレーライスとナポリタンの試食
②カセットコンロの着火体験:希望者全員
<体験コーナーのご紹介>
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 41
1. マンションの共助意識
2. 実践的マンション防災対策
1)実践的とは?
2)見える化
3)ルール化
4)できる化
5)対策のまとめ
第3部:マンション防災対策の進め方
42© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
1.マンションの共助意識
◎前提:
①休日の午後2時頃大地震が発生し建物が大きく揺れた。
②地震と同時に停電した。
③近隣から家屋が壊れる音や悲鳴が聞こえる。
④どうやら震度6強の地震が発生したようだ。余震が続いている。
◎状況:
あなたは自宅のマンションにいます。大きな揺れが起こり家の中で
は食器戸棚、冷蔵庫などが倒れて中身が散乱しました。陶器
やガラスの食器類も相当数割れて飛散しています。
このような状況をイメージして次ページの質問にお答え下さい。
43
共助意識に関する質問です。
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共助意識に関する質問
質問1:助けてもらうまでどの位の時間我慢しますか?
「XX分」「XX時間」など数値で書いてください。
質問2:この後どんな行動をとりますか?三つ挙げて下さい。
状況1:自宅に一人でいます。不覚にも倒れてきた家具の下敷きになり身動きができません。頭に何かがぶつかり意識モウロウとなってきました。
状況2:自宅に家族全員でいます。家族はケガもなく全員無事。
質問3:今夜は、家族全員どこで過ごしますか?
状況3:自宅に家族全員でいます。一通りの初動対応が終わり夕方になったが電気は回復していない。ガス、水道も止まったまま。
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回答とコメント
①1時間以内 ②3時間以内 ③5時間以内 ④5時間超
質問1:助けてもらうまでどの位の時間我慢しますか?
質問2:この後どんな行動をとりますか?三つ挙げて下さい。
質問3:今夜は家族全員どこで過ごしますか。
①周辺住居の閉込者捜索 ②EV内閉込者捜索 ③建物内初期消火④近隣の倒壊家屋から生埋め者救出 ⑤怪我人救護
その後に、⑥家の中の片付け
自宅が一番。自宅で過ごせるようにするための準備が「自助」です。
3時間以内に誰が助けに来てくれると思いますか?
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2.実践的マンション防災対策
1.実践的とは?
2.見える化
3.ルール化
4.できる化
5.対策のまとめ
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 46
実践的なマンション防災対策とは?
1)震度6以上でも死傷者を出さない対策が実践的
2)防災マニュアルは枚数少ない方が実践的
3)マンション住民で作るマニュアルが一番実践的
4)災害発生時はマンションにいる人達で動くのが実践的
5)災害発生後はマンション内で被災生活を行うのが実践的
6)各戸で10日以上の在宅避難の準備をするのが実践的
2-1.実践的とは?
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防災対策の取り組み手順
見える化
ルール化
できる化
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2-2.見える化
見える化
ルール化
できる化
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2-2.見える化
1)地震災害の想定被害
2)避難所
3)建物・設備、耐震性、地盤、周辺環境
4)居住者数、家族構成、年齢層、職業
5)周辺施設
6)管理会社等の被災時の連絡体制
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 50
被害想定のワークショップ
ワークショップを行いますが、
次の注意事項をお守りください。
1)グループ内では一人ずつ発言して下さい
2)他の方の発言をよく聴いてください。
3)他の方の発言を否定しないでください
4)隣の人に勝手に話しかけないようにして下さい
5)制限時間を守ってください。
51© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
机の上にある物の確認
1.ポストイット(75㎜×75㎜)
ご自分の分として20枚くらいお取り下さい
2.模造紙 1枚
3.筆記用具:ご自分の物をお使いください
52© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
地震災害で不安なことや被害想定
1)専有部(自宅内)
①リビングルーム ②台所
③浴室・トイレ ④寝室
⑤ベランダ周辺 ⑥その他の場所
2)共用部(自宅以外)
①外壁 ②外階段・外廊下
③屋上 ④玄関周り
⑤駐車場 ⑥給水設備
⑦エレベータ ⑧その他
※ポストイット1枚には1個だけ記入して下さい
53© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
ワークショップ:その1
「不安な事」や「想定される被害」
①専有部(自宅内) ②共用部(自宅以外)
個人熟考3分、グループ討議5分、チェック・発表5分
テーマ:地震災害で不安な事や想定される被害
※ポストイット1枚には1個だけ記入して下さい
※同じものは同じ列に並べる
Aさん Aさん模造紙
マンション専有部の被害想定
家具の下敷き
破損ガラスで怪我
家具・TV転倒時の怪我
ガラス破損
家具転倒
本棚転倒
照明器具落下
TV、サイドボード等転倒
食器類破損散乱
冷蔵庫転倒
パニック
家族の心配
トイレ使用不可
天井漏水
食料・水の不足
電話不通
部屋に閉じ込め
ガス中毒
断水
停電
出火ガス停止
やけど
ドア変形による閉じ込め
55© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
マンション共用部の被害想定
外壁落下による怪我
断水 停電電話不通
出火
外壁・外廊下・外階段等破損
給排水管損傷
ガス管損傷
漏水
ガラスが割れる
割れたガラスで怪我
トイレ使用不可
地下室閉じ込め
高置給水タンク損傷
受水槽損傷エレベーター閉じ込め
機械式駐車所損壊
56© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
チェックと発表
「1枚シートのマンション防災マニュアル」を配ります。
先頭の図(専用部・共用部)に載っている被害想定を見てください。
ここに載っている「被害」と同じものを取り除いてください。
57© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
テーマ:地震災害で不安な事や想定される被害
「不安な事」や「想定される被害」
①専有部(自宅内) ②共用部(自宅以外)
個人熟考3分、グループ討議5分、チェック・発表5分
※同じものは同じ列に並べる
※残ったものを発表してください
模造紙
ワークショップ:その1
ワークショップ:その1
「1枚シートのマンション防災マニュアル」の被害想定に最後まで残った被害想定を加えます。
さらにこれをアンケートにしてワークショップに参加していない住民の意見を聞き出すことでマンション住民全体が考えるマンション独自の被害想定が完成します。
多くの住民が不安に思っている被害想定を中心に対策を検討します。
検討結果を住民にフィードバックします。
59
テーマ:地震災害で不安な事や想定される被害
<アドバイス>
※模造紙に残っているポストイットを回収します。
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2-2-2.避難所の一般的な状況
千人以上で大混乱
皆で場所の取り合い
トイレは75人で1台
スペースは1畳に1人
堅い床に毛布一枚
食糧・水は約1日分
冷暖房は自然のまま
ペット収容ルール?
要援護者支援は難
安らげる場所ではありません
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2-3.ルール化
見える化
ルール化
できる化
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2-3-1.検討する場を決める
防災対策を検討する場としては、
防災委員会、理事会、自治会 などが考えられる
分譲マンションの場合は管理組合内の
組織として『防災委員会』を総会承認で設立
重要なこと:①規約 ②権限 ③予算
①居住者(賃借人も含む)全員に効力がある②管理費からの拠出が検討できる③規約改定や規則新設を検討できる④理事会役員任期に縛られないで継続検討できる⑤区分所有者以外の人を委員にできる
理由:
62© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2-3-2.防災対策に必要なルール
① 防災対策用の居住者名簿作成について
② 管理組合で食糧・飲料水備蓄を行うか否か
③ トイレの水を流さないタイミングのこと
④ 生活ゴミとトイレゴミの取り扱い
⑤ 学校避難所へは行かずに在宅避難すること
⑥ 理事長不在に備えて理事長代行の規約化
⑦ 災害発生時は近所の簡易レスキュー
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2-4.できる化
見える化
ルール化
できる化
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2-4-1.マンション防災対策全体概要図
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 65
2-4-2.マンション防災スマートシート 1/2◎:主担当、○:共同作業
個人
家族本部
安否
確認班救出班
建物
設備班・・・・・・
チェ
ック個人・家族の備え
チェ
ック管理組合の備え
本文
ページ
1.被災直後
1)自分自身の身の安全 ◎ 家具転倒防止、ガラス飛散防止フィルム P.10
2)初期消火 ◎ 宅内用簡易消火器 消火訓練 P.11
3)消火できない場合は避難 ◎ 消火訓練 P.12
4)閉じ込められた時の救助要請 ◎ 緊急ホイッスル、緊急時個人情報保持 閉じ込め人捜索訓練 P.13
・ ・
2.被災後30分まで
1)ガス漏れの確認・元栓閉める ◎ 元栓のきり方・再開方法学習 ガス再開方法学習会開催 P.21
2)水道管破裂確認・元栓閉める ◎ 水道管元栓閉め方学習 P.22
3)軽症の手当て ◎ 救急医薬品、救急講習会参加 救急講習会開催 P.23
・ ・
3.被災後1時間まで
1)マンション災害本部立上げ ◎ ○ ○ ○ 災害時編成ルール、備品、・・・ P.31
2)住民の安否確認 ○ ◎ ○ 安否確認方法勉強会、・・・ P.32
3)建物内閉じ込め人の捜索 ○ ◎ ○ 閉込場所把握、ドアの耐震化、 ・・・ P.33
4)怪我人救出、閉じ込め人救出 ○ ○ ◎ ジャッキ、バール、リヤカー、 ・・・ P.34
5)外出家族の安否確認 ◎ 災害伝言ダイヤル171 P.35
6)建物・設備被害状況確認 ○ ◎ 耐震診断と補強、計画修繕、 ・・・ P.36
・ ・・ ・
大きな紙に印刷してマンション内の目立つところに常時掲示します
マンション災害対応組織
災害発生からの時間
事前の備え
66© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved
2-4-2.マンション防災スマートシート 2/2
① マンション防災全体を1枚の紙で表現
② 「自助」と「マンション共助」を明示
③ 被災直後から1~2日間の活動を対象
④ 災害対応組織の構成、役割、行動を明示
⑤ 発災時はその場にいる人たちで対応可能
⑥ 防災訓練で行なう課題がわかる
⑦ 自分達で作成するので対応が容易
分厚いマニュアルがなくても
被災直後の対応はできる
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 67
災害対策研究会HPからダウンロードできます
第1回マンション防才アイデアコンテストにて優秀賞受賞
例:一枚シートのマンション防災マニュアル
68
2-4-3.マンション防災訓練の事例 1/2
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 69
1)発災直後の救助訓練①閉じ込め者救出のために部屋に侵入する訓練
②エレベータ閉じ込め者救出訓練 など
2)建物・設備の調査訓練①建物・設備の損傷状態を調査する手順確認訓練 など
※新耐震基準建物で、外壁、内壁、扉枠、非常階段など
外見上に損傷がない場合は、排水管損傷の可能性は
非常に少ないためトイレから水を流せる可能性が高い
※AEDは大災害時の利用には注意が必要
2-4-3.マンション防災訓練の事例 2/2
© 2013 Group of Proactive Disaster All Rights Reserved 70
3)自宅でケガをしない備えの講習会①家具転倒防止器具の取り付け方講習会
②ガラス飛散防止フィルム貼付講習会 など
4)長期在宅避難に備えた講習会①カセットコンロ調理法講習会(着火訓練を含む)
※ポリ袋を利用した調理法で主食確保の方法を学ぶ。
※男女を問わず被災時クッキングができる家族を増やす
②災害時トイレの処理対策講習会 など
※課題は、臭い対策とトイレゴミの減量対策
2-5.実践的マンション防災対策のまとめ
1.耐震診断&耐震補強
2.実践的なマニュアル作成
3.家具転倒防止とガラス飛散防止対策の推進
4.応急救護訓練推進
5.被災時クッキング練習と常用備蓄の推進
室内&EVの閉じ込め者救出&初期消火
マンション防災スマートシートの手順
1.被災時クッキングの実践2.避難所へ行かずに長期在宅避難3.マンション住民や地域との助け合い
事前の備え事前の備え
緊急対応緊急対応
本部対応本部対応
生活継続生活継続
大災害
3時間3時間
1~2日1~2日
長期間長期間
自助の推進自助の推進
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ポリ袋「お料理パック」のご案内
ワタナベ工業 ポリ袋 お料理パック半透明 OP-25 40枚入 10冊セット価格:¥ 1,766(税込)※送料別 (1/30現在)
本日は20冊持参してきました。
1冊(40枚入)200円でお譲りします。
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BOS消臭袋(L)箱入りのご案内
驚異の防臭袋 BOS(ボス)Lサイズ90枚入り生ゴミ用処理袋【袋カラー:ホワイト】BOS(ボス)¥1,404(税込) ※2000円以上送料無料
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1箱を1200円(税込)でお譲りします。
ご注文リストにご記入下さい。後日お送りします。
代金は商品と引き換えでお願いします。
東日本大震災被災地 石巻市十三浜小室を応援中
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質 疑 応 答
ご質問にお答えします
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私から質問いたします
1.試食した感想は?
2.本日のセミナーに参加して、
10日以上の在宅避難ができそうに
思えてきた方は挙手をお願いします。
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・普通の米を研がずに炊いています。
・米と水の分量が正しく計ればご飯が作れます。
・パスタは煮込めば食べられます。
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本日のスライド資料は
災害対策研究会のホームページから
ダウンロードできますのでご利用下さい。
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災害対策研究会 釜石 徹(マンション防災士)
ご清聴ありがとうございました。
携帯:070-5592-9022 mail: [email protected]
災害対策研究会HP http://www.saitaiken.com/
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