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1 「オフセット・クレジット(J-VER)制度における温室効果ガス算定用デフォルト値一覧」 (J-VER 制度デフォルト値一覧) Ver.5.0 平成 26 年 7 月 10 日版 J-クレジット制度へ移行したプロジェクトにおいて、2013 年度以降の排出削減量につい て認証を行う場合には「J-クレジット制度モニタリング・算定規定(排出削減プロジェク ト用)」に定められた各種係数等を参照すること。 燃料の単位発熱量、排出係数のデフォルト値、高位発熱量から低位発熱量への換算係数 以下に燃料のデフォルトの単位発熱量・排出係数を示す。なお、以下に記載のない燃料に ついては、供給事業者が個別に証明する発熱量と排出係数を用いること。また、下表の単 位発熱量は高位発熱量で示されており、排出削減量の算定時には高位又は低位のいずれか で統一することが求められる(詳細は各方法論参照)。低位発熱量で統一する場合には、下 表の換算係数を用いること。 燃料の単位発熱量、排出係数(デフォルト値)、高位発熱量から低位発熱量への換算係数 燃料の種類 燃料 形態 単位 単位発熱量 GJCO2 排出係数 (発熱量ベース) t-CO2/GJ 高位発熱量から 低位発熱量への 換算係数 輸入原料炭 固体 t 29.0 0.0899 0.975 国産一般炭 固体 t 22.5 0.0913 0.975 輸入一般炭 固体 t 25.7 0.0906 0.975 輸入無煙炭 固体 t 26.9 0.0906 1.000 コークス 固体 t 29.4 0.1077 1.000 原油 液体 kl 38.2 0.0684 0.950 ガソリン 液体 kl 34.6 0.0671 0.950 ナフサ 液体 kl 33.6 0.0666 0.950 ジェット燃料 液体 kl 36.7 0.0671 0.950 灯油 液体 kl 36.7 0.0679 0.950 軽油 液体 kl 37.7 0.0687 0.950 A 重油 液体 kl 39.1 0.0693 0.950 B 重油 液体 kl 40.4 0.0705 0.975 C 重油 液体 kl 41.9 0.0717 0.975 潤滑油 液体 kl 40.2 0.0705 0.975 オイルコークス 固体 t 29.9 0.0930 0.975 LPG 気体 t 50.8 0.0599 0.925 天然ガス 気体 Nm3 43.5 0.0510 0.900

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「オフセット・クレジット(J-VER)制度における温室効果ガス算定用デフォルト値一覧」

(J-VER 制度デフォルト値一覧)

Ver.5.0 平成 26 年 7 月 10 日版

J-クレジット制度へ移行したプロジェクトにおいて、2013 年度以降の排出削減量につい

て認証を行う場合には「J-クレジット制度モニタリング・算定規定(排出削減プロジェク

ト用)」に定められた各種係数等を参照すること。

燃料の単位発熱量、排出係数のデフォルト値、高位発熱量から低位発熱量への換算係数

以下に燃料のデフォルトの単位発熱量・排出係数を示す。なお、以下に記載のない燃料に

ついては、供給事業者が個別に証明する発熱量と排出係数を用いること。また、下表の単

位発熱量は高位発熱量で示されており、排出削減量の算定時には高位又は低位のいずれか

で統一することが求められる(詳細は各方法論参照)。低位発熱量で統一する場合には、下

表の換算係数を用いること。

燃料の単位発熱量、排出係数(デフォルト値)、高位発熱量から低位発熱量への換算係数

燃料の種類 燃料 形態

単位 単位発熱量 (GJ)

CO2 排出係数 (発熱量ベース)

t-CO2/GJ

高位発熱量から

低位発熱量への

換算係数

輸入原料炭 固体 t 29.0 0.0899 0.975

国産一般炭 固体 t 22.5 0.0913 0.975

輸入一般炭 固体 t 25.7 0.0906 0.975

輸入無煙炭 固体 t 26.9 0.0906 1.000

コークス 固体 t 29.4 0.1077 1.000

原油 液体 kl 38.2 0.0684 0.950

ガソリン 液体 kl 34.6 0.0671 0.950

ナフサ 液体 kl 33.6 0.0666 0.950

ジェット燃料 液体 kl 36.7 0.0671 0.950

灯油 液体 kl 36.7 0.0679 0.950

軽油 液体 kl 37.7 0.0687 0.950

A 重油 液体 kl 39.1 0.0693 0.950

B 重油 液体 kl 40.4 0.0705 0.975

C 重油 液体 kl 41.9 0.0717 0.975

潤滑油 液体 kl 40.2 0.0705 0.975

オイルコークス 固体 t 29.9 0.0930 0.975

LPG 気体 t 50.8 0.0599 0.925

天然ガス 気体 千 Nm3 43.5 0.0510 0.900

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燃料の種類 燃料 形態

単位 単位発熱量 (GJ)

CO2 排出係数 (発熱量ベース)

t-CO2/GJ

高位発熱量から

低位発熱量への

換算係数

LNG 気体 t 54.6 0.0494 0.900

都市ガス 気体 千 Nm3 44.8 0.0498 0.900

コールタール 固体 t 37.3 0.0766 -

アスファルト 固体 t 40.9 0.0762 -

NGL・コンデンセート 液体 kl 35.3 0.0675 -

製油所ガス 気体 千 Nm3 44.9 0.0519 -

コークス炉ガス 気体 千 Nm3 21.1 0.0403 -

高炉ガス 気体 千 Nm3 3.41 0.0967 -

転炉ガス 気体 千 Nm3 8.41 0.1409 -

バイオマス燃料 液体 - - - 0.900

バイオディーゼル燃料 - - - - 0.950

魚油由来バイオマス 液体 - - - 0.900

古紙廃プラ固形燃料 個体 - - - 0.920

その他石油製品 - - - - 0.975

その他重質石油製品 - - - - 0.975

注1)ガスの使用量の計算の際には、温度補正、圧力補正を行う。具体的な計算方法は「モニタリング方

法ガイドライン(排出削減プロジェクト用)2.1.4 気体燃料(LPG、都市ガス、LNG 等)の使用」

を参照すること。 注2)天然ガス(LNG 除く):国内で算出される天然ガスで、液化天然ガス(LNG)を除く。 注3)液化石油ガス(LPG)、液化天然ガス(LNG)は、使用段階においては気体であることが一般的で

あるため、分類上は気体としている。 注4)発熱量については、総合エネルギー統計エネルギー源別標準発熱量表(資源エネルギー庁)の値を

適用。 注5)炭素排出係数については、2006 年に国連に提出された我が国の基準年の温室効果ガス排出量の算定

にあたり、新しく設定された値を適用。 注6)高位発熱量から低位発熱量へと換算する場合には、高位発熱量に上表の燃料種別の換算係数を乗じ

て、換算することができる。逆に、低位発熱量から高位発熱量へと換算する場合には、低位発熱量

を上表の燃料種別の換算係数で除して、換算することができる。換算係数については、一部を除き、

総合エネルギー統計の解説(独立行政法人経済産業研究所)の値を適用。

車両の平均燃費のデフォルト値

輸送区分 燃費(km/ℓ)

燃料 大積載量(kg) 営業用 自家用

ガソリン

軽貨物車 9.33 10.3

~1,999 6.57 7.15

2,000 以上 4.96 5.25

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軽油

~999 9.32 11.9

1,000~1,999 6.19 7.34 2,000~3,999 4.58 4.94

4,000~5,999 3.79 3.96

6,000~7,999 3.38 3.53 8,000~9,999 3.09 3.23

10,000~11,999 2.89 3.02 12,000~16,999 2.62 2.74

注1)トンキロ法のデフォルト値は、以下のウェブサイトより「ロジスティクス分野における CO2 排出量

算定方法共同ガイドライン」をダウンロードして参照すること: 国土交通省 HP http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/butsuryu03312.html 経済産業省資源・エネルギー庁 HP http://www.enecho.meti.go.jp/policy/kyodo.htm

系統電力の排出係数のデフォルト値

当面の間の系統電力の排出係数については、以下のデフォルト値のみ使用可能とする。

なお、登録時に電気事業者別排出係数を利用するとされていた場合であっても、今後の

検証においては、以下のデフォルト値を用いることとする。

J-VER 制度で使用する電気の CO2排出係数(単位:kgCO2/kWh)

全電源平均排出係数 限界電源排出係数

受電端 発電端 受電端 発電端

調整前 - - 0.55 0.49

調整後 0.476 0.429 - - 注 1)具体的な計算方法は「モニタリング方法ガイドライン(排出削減プロジェクト用)2.2 電気事業者

から供給された電力の使用」を参照すること。 注 2)排出係数は、限界電源排出係数については、「小規模電源の導入等により代替される系統電力の排出

係数の計算結果について(小規模電源導入等による代替系統電力排出係数ワーキンググループ)」、

全電源平均排出係数(受電端)については「電気事業における環境行動計画(2012 年 9 月 電気事

業連合会)」、全電源平均排出係数(発電端)については「排出削減方法論について」から引用。

熱供給事業者から供給された熱(温水・冷水・蒸気)の使用に伴う排出係数のデフォルト値

熱供給事業者から供給された熱の使用に関する排出係数については、以下のデフォルト値

のみ使用可能とする(供給事業者を問わず一律の値)。

熱の種類 排出係数

産業用蒸気 0.060 t-CO2/GJ

温水・冷水・蒸気(産業用のものは除く) 0.057 t-CO2/GJ

注1)ESCO 事業者によるボイラ設置のように、敷地境界に存在する他者の熱供給設備から熱供給を受け

ている場合に限り、当該設備におけるエネルギー使用量が正確に把握できる場合には、燃料使用量

から CO2 排出量を算出することも可能である。

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ボイラー効率一覧表 (※以下のボイラー効率は低位発熱量に基づく)

※ 方法論内で認めているベースラインにおけるボイラー効率のデフォルト値(100%)は、

低位発熱量基準であることに留意すること

※ ボイラー等の熱効率について、高位又は低位への換算が必要な場合には、以下の換算方

法を用いること。

低位発熱量ベースの効率=高位発熱量ベースの効率÷高位発熱量から低位発熱量への

換算係数

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日本国温室効果ガスインベントリ報告書

排せつ物管理区分nの排出係数(EF)のデフォルト値(CH4 及び N2O)

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家畜種ごとの1頭1日あたりの排せつ量のデフォルト値、家畜種ごとの排せつ物中の有機

物含有率と窒素含有率(湿ベース)

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排せつ物管理区分の概要等