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文化部活動の現状について 平成30年7月 文化庁 資料3

文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

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Page 1: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

文化部活動の現状について

平成30年7月 文化庁

資料3

Page 2: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

1.学校教育における「部活動」の位置づけ(1)

第1章 総則第5 学校運営上の留意事項

1 教育課程の改善と学校評価,教育課程外の活動との連携等ウ 教育課程外の学校教育活動と教育課程の関連が図られるように留意するものとする。特に,

生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化,科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等,学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,学校や地域の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い,持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする。

中学校学習指導要領(2017年3月改訂、2021年度全面実施) -抜粋-

※高等学校学習指導要領(2018年3月改訂、2022年度入学生より年次進行で実施)においても同内容記載。

学校教育における部活動の位置付けは変遷してきたが、現行の学習指導要領改訂では部活動について「学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意する」とされている。

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1.学校教育における「部活動」の位置づけ(2)

昨今の部活動の現場では長時間活動する部が存在し、特に顧問となる指導教員の負担や生徒の学業への支障が問題になっている。「学校教育における働き方改革に関する緊急対策(文科省)」では「部活動指導」については「学校の業務だが必ずしも教師が担う必要のない業務」として整理。

出典:学校における働き方改革に関する緊急対策 【概要】 (平成29年12月26日 文部科学省)3

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1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3)

平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」においても、「生徒の自主的、自発的な参加により行われ、学校教育の一環として教育課程との関連を図り、合理的でかつ効率的・効果的に取り組むこと」とされた。

ガイドライン策定の趣旨等適切な運営のための体制整備合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組適切な休養日等の設定生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備学校単位で参加する大会等の見直し終わりに

運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインの構成

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2.文化部活動の現状

公演等がある吹奏楽・合唱・演劇など一部の文化部では運動部と同様に練習頻度や大会熱が盛んになってきており、それに伴い指導教員の負担が増加している。

(出典) 文部科学省初等中等教育局「教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(速報値)」を基にスポーツ庁において作成

中学校

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3.運動部活動等に関する実態調査について

平成29年度にスポーツ庁により「運動部活動等に関する実態調査」が実施され、同調査の中で文化部活動の実態についても把握。

【調査対象】

中学校456校、全日制高等学校389校について一校あたり生徒40名。

・公立中学校…1県(都道府)当たり9校(小規模校4、中規模校4、大規模校1)

・公立高等学校…1県(都道府)当たり6校(普通校5、専門高校1)

・私立学校…公立・私立及び都道府県別の設置割合により算出した校数

【文化部活動の実態】

〇教員・指導者に関する実態

顧問の指導技術力不足、顧問の負担

〇生徒に関する実態

長い活動時間による生徒への負担、運動部と異なる部活動へのモチベーション

〇保護者に関する実態

保護者との連携不足、保護者の期待、活動資金の確保に向けた課題

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Page 7: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

運動部 70.6%

文化部 19%

運動部と文化部の両方 0.9%

複数の運動部 1%

複数の文化部 0.4%所属していな

い 8.1% 無回答・無効回答者数 0%

生徒の部活動所属状況中学校 高等学校

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

運動部 52.7%文化部 24.6%

運動部と文化部の両方 1.6%

複数の運動部 0.2%

複数の文化部 1.9%

所属していない19%

無回答・無効回答者数 0%

4.部活動の所属状況(1)

文化部の割合は中学では約20%、高校では約25%と高校に入ると文化部に所属する生徒の割合が増加する一方、所属していない生徒も増加。

7

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47.2

21.517.5

05

101520253035404550

演劇

合唱

吹奏楽

器楽・管弦

日本音楽

軽音楽

吟詠剣詩舞

郷土芸能

マーチングバンド・バトントワリング

.

美術・工芸

華道

茶道

書道

写真

放送

囲碁

将棋

弁論

小倉百人一首かるた

新聞

文芸

自然科学

調理

パソコン

漫画・アニメ

ボランティア

その他

無回答・無効回答者数

生徒の文化部所属の種別(第1部活動)

中学校 高等学校

(%)

4.部活動の所属状況(2)

中学では吹奏楽や美術・工芸部が多く、ある程度学習指導要領における科目と連動。高校に入ると軽音楽や茶道・華道、調理、ボランティア等も増えて多様化。

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」8

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0.9 0.7 2.5 5.1

41.0

50

2.3 4.3 7.9 10.3

29.6

45.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

100

0日

1日

2日

3日

4日

5日

中学校の平日の日数

運動部 文化部

(%)

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

5.部活動の活動状況 平日(1)

平日の活動日数について、中学校では運動部・文化部共に4~5日の活動が多く、高校で文化部は平日2日以下が4割を超え2極化の傾向がみられる。

1.2 1.1 1.8 5.5

31.0

60

4.6

21.4 15.3

11.8 7.7

39.2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

100

0日

1日

2日

3日

4日

5日

高校の平日の活動日数

運動部 文化部

(%)

生徒の平日の活動日数

9

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5.部活動の活動状況 平日(2)

平日の活動時間は中学・高校とも1~3時間程度が多いが、文化部の方が、運動部よりも活動時間は短い傾向にある。生徒が好ましいとする活動時間は実際の活動時間より短い傾向にある。

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

1.8

26.7

45.5

21.1

4.94.8

30.2 35.1 19.7 10.3

0

20

40

60

1時間以内 1~2時間 2~3時間 3~4時間 4時間以上

中学生運動部

実際の活動時間 好ましいとされる活動時間

1.4

21.0

44.2

22.1 11.3

3.0

27.2 39.8

20.0 10.1

0

20

40

60

1時間以内 1~2時間 2~3時間 3~4時間 4時間以上

高校生運動部

実際の活動時間 好ましいとされる活動時間

3.0

40.7 37.7

14.9 3.77.1

43.1 29.2

13.8 6.80

20

40

60

1時間以内 1~2時間 2~3時間 3~4時間 4時間以上

中学生文化部

実際の活動時間 好ましいとされる活動時間

8.0

47.9 30.2

9.4 4.510.9

48.8

26.8 9.0 4.6

0

20

40

60

1時間以内 1~2時間 2~3時間 3~4時間 4時間以上

高校生文化部

実際の活動時間 好ましいとされる活動時間

(%)

生徒の平日の活動時間(朝、昼、放課後含む)(%)

(%)

(%)

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Page 11: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

5.0 2.9 6.3 15.7

68.4

1.7

39.1

2.1 2.3 6.4

47.0

3.1 0

50

100

原則活動して

いない

毎月1週程度

毎月2週程度

毎月3週程度

原則毎週活動

無回答・無効

回答者数

中学生の土曜日の活動頻度 運動部 文化部(%)

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

5.部活動の活動状況 土日(1)

中学・高校共に、運動部と比べ文化部の休日の活動日数は少ない傾向にある。文化部の土曜日の活動は、「毎週活動」か「原則していない」かで二極化している。日曜日は活動していない場合が多く、土曜日ほどではないが二極化の傾向もうかがえる。

6.2 1.9 3.0 6.7

80.7

1.5

56.8

4.0 3.2 3.2

29.2 3.5

0

50

100

原則活動して

いない

毎月1週程度

毎月2週程度

毎月3週程度

原則毎週活動

無回答・無効

回答者数

高校生の土曜日の活動頻度 運動部 文化部(%)

29.6 7.0 9.5 14.6

32.3

7.0

58.4

3.6 3.7 7.3 19.4

7.6 0

50

100

原則活動して

いない

毎月1週程度

毎月2週程度

毎月3週程度

原則毎週活動

無回答・無効

回答者数

中学生の日曜日の活動頻度

運動部 文化部

(%)

27.8 4.2 4.9 7.4

50.6

5.1

70.2

4.0 3.0 3.5 13.0 6.3

0

50

100

原則活動して

いない

毎月1週程度

毎月2週程度

毎月3週程度

原則毎週活動

無回答・無効

回答者数

高校生の日曜日の活動頻度

運動部 文化部

(%)

二極化 二極化

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Page 12: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

5.部活動の活動状況 土日(2)

文化部の土曜日の活動は二極化している中、生徒は活動頻度が少ないほど好ましいと考えている傾向にあった。

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

0 20 40 60 80 100

活動なし

月数回

毎週

文化部中学生

実際の活動日数好ましいとされる活動日数

(%)0 20 40 60 80 100

活動なし

月数回

毎週

文化部高校生

実際の活動日数好ましいとされる活動日数

(%)

0 20 40 60 80 100

活動なし

月数回

毎週

運動部高校生

実際の活動日数好ましいとされる活動日数

(%)

土曜日の好ましい活動日数は「活動なし」が最も割合が高い

生徒の土曜日の活動日数

0 20 40 60 80 100

活動なし

月数回

毎週

運動部中学生

実際の活動日数好ましいとされる活動日数

(%)

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5.部活動の活動状況 土日(3)

中学・高校共に休日の活動時間は平日よりも多様な傾向にある。中学校では「活動時間が6時間」を越えると回答した生徒の割合は運動部より文化部の方が高い。

4.9 0.6 3.8

23.2 35.0

16.5 4.4 1.9 4.0 5.6

38.9

0.6 2.1 8.6

14.2 7.2 3.9

6.9 12.0 5.8

01020304050607080

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

中学生の土曜日の活動時間運動部文化部

(%)

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

6.3 0.6 3.3

21.2 29.4

12.6 5.4 4.3 8.6 8.4

56.9

0.8 1.7 7.4 8.8

4.0 3.5 4.3 6.3 6.4

01020304050607080

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

高校生の土曜日の活動時間運動部文化部

(%)

30.3

0.7 2.1 12.9

22.1 12.5

3.9 2.0 4.1

9.5

58.3

0.3 0.7 3.1 7.9 5.5

2.7 4.1 8.4 8.9

01020304050607080

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

中学生の日曜日の活動時間運動部文化部

(%)

28.3

0.5 2.0 11.7

19.8 10.1

4.8 4.1 8.9 9.8

70.3

0.6 0.8 2.8 4.0 2.3 2.2 3.2 6.1 7.8

01020304050607080

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

高校生の日曜日の活動時間運動部文化部

(%)

13

活動時間が6時間を越える生徒は文化部の方が多い

Page 14: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

1.8 1.44.3

9

17

24 23

17.6

9.3 8.512.1 12.8

1416

1310.7

05

10152025303540

5

5~10

10~15

15~20

20~25

25~30

30

運動部 文化部

(%) 中学生

5.部活動の活動状況 夏季休業(1)

夏休みの活動日数は多様であるが、文化部についてみると、中学校では活動日数は一定数あるが、高校では活動していない割合が高い傾向もみられる。

1.8 1.2 2.5 5.6

11.3

20.8 24.1

26.4 25.1

13.9

10.68.4

9 9.97.5 6.9

0 5

10 15 20 25 30 35 40

5

5~10

10~15

15~20

20~25

25~30

30

運動部 文化部

(%) 高校生

生徒の夏季休業期間の活動日数

14

Page 15: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

2.2 0.8 3.6

21.4

29.5

13.8

7.2 5.4

9.3

27.3

3.7

7.5

14.412.2

5.8 6.1 5.48.5

0 5

10 15 20 25 30 35 40

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

運動部 文化部

(%)

高校生

5.部活動の活動状況 夏季休業(2)

夏休みの活動時間は中学校では2~4時間が多く、4~6時間は少ないが、7時間を越えると割合が増加する傾向がみられる。高校については活動していない割合も高い傾向にある。

2.1 0.7

4.7

25.4

34.5

17.0

6.2 2.7 3.7

10.9

2.3

8.7

19.617

8 6 8.5

14.9

0 5

10 15 20 25 30 35 40

1

1~2

2~3

3~4

4~5

5~6

6~7

7

運動部 文化部

(%)中学生

15

生徒の夏季休業期間の活動時間

中学校における6時間以上の活動は運動部より文化部の方が割合が高くなる

Page 16: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

6.校外での活動について

合宿、対外試合、合同練習会、校外での活動などをしている部活動が運動部と比べ、少ない傾向にある。

13.4

56.7

14.5

60.6

82.4

37.1

78.1

28.8

4.1 6.2 7.4 10.6

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

中学運動部 中学文化部 高校運動部 高校文化部

対外試合・合同演奏会等

活動していない 活動している 無回答

68.581.7

36.7

67.2

23.99.4

55.5

22.1

7.6 8.9 7.8 10.7

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

中学運動部 中学文化部 高校運動部 高校文化部

合 宿

活動していない 活動している 無回答

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

運動部と比べ校外で練習を行う文化部の割合は低い

運動部と比べ合宿を行う

文化部の割合は低い

16

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7.教員及び指導者について

文化部では実技指導への関与は顧問のみが行っている場合が多く、外部指導者や部活動指導員の活用も運動部に比べて盛んではない傾向にある。運動部と比べ、文化部は顧問が競技経験が乏しい傾向がみられる。

30.0

48.4

32.8

42.8

34.7

27.333.5

24.823.0

14.3 16.6 14.4

0

10

20

30

40

50

60

中学運動部 中学文化部 高校運動部 高校文化部

技術指導への関与

顧問のみが行う副顧問と一緒に行う外部指導者・部活動指導員と一緒に行う

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

運動部に比べると「顧問のみ」の割合が高い

40.7

50.0

32.5

56.6

0

10

20

30

40

50

60

中学校運動部顧問

中学校文化部顧問

高校運動部部顧問

高校文化部顧問

主担当顧問に競技経験が全くない割合運動部に比べると

未経験者の割合が高い(%)

(%)

17

Page 18: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

生徒の部活動に所属している目的

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

8.所属している目的(生徒)

生徒が部活動に所属している目的は、運動部に比べて、文化部では「競争」よりも「楽しむこと」を重視する傾向が強い。

1位 大会・コンクールで良い成績を収める(30.2%)

2位 体力・技術を向上させる(26.3%)

3位 チームワーク・協調性・共感を味わう(18.4%)

1位 友達と楽しく活動する(26.4%)

2位 大会・コンクールで良い成績を収める(21.9%)

3位 チームワーク・協調性・共感を味わう(15%)

1位 大会・コンクールで良い成績を収める(33.2%)

2位 体力・技術を向上させる(22.5%)

3位 チームワーク・協調性・共感を味わう(19.7%)

1位 友達と楽しく活動する(29.3%)

2位 チームワーク・協調性・共感を味わう(15.2%)

3位 体力・技術を向上させる(14%)

中学校運動部

高校運動部

中学校文化部

高校文化部

運動部に比べて「友達と楽しく活動する」ことを重視する生徒の割合が高い

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Page 19: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

9.部活動に関する悩み(1)

中学生・高校生とも「部活動の活動時間や日数が多いこと」や「体調への不安」、「学業との両立の不安」等を懸念する声がある。運動部に比べると、文化部では人間関係についての悩みを挙げる割合が高い。

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

0 5 10 15 20 25 30

部活動の指導が厳しい

実技指導をしてほしい

他の生徒との関係

授業中眠くなる

体がだるい

学業との両立

活動時間・日数が長い

中学生

文化部 運動部

0 5 10 15 20 25 30

部活動の指導が厳しい

実技指導をしてほしい

他の生徒との関係

授業中眠くなる

体がだるい

学業との両立

活動時間・日数が長い

高校生

文化部 運動部

(%) (%)

部活動に関する悩み共通して多い悩み

文化部に多い悩み

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9.部活動に関する悩み(2)

運動部・文化部とも、保護者の部活動に関する悩みについては「学業との両立」が最も多く挙げられ、生徒よりもその割合は高くなる傾向にあった。

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

「学業との両立が悩みである」と回答した人

16.7

31.1

16.4

23.6

0

5

10

15

20

25

30

35

40

運動部生徒 運動部保護者 文化部生徒 文化部保護者

中学校(%)

27.9

36.5

17.0 19.3

0

5

10

15

20

25

30

35

40

運動部生徒 運動部保護者 文化部生徒 文化部保護者

高校(%)

20

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10.保護者の関わり

運動部と比べ、文化部の保護者会参加率は低く、保護者が部活動の情報を共有する機会が少ない傾向にある。高校については「保護者会があるか分からない」と回答した保護者も多い。

48.3

30.2 32.6

8.810.4 5.1 7.2

2.9

21.5

36.1 37.2

55.0

0

10

20

30

40

50

60

中学運動部 中学文化部 高校運動部 高校文化部

保護者会への参加

保護者会等にできるだけ参加している 任意の保護者で集まることはある保護者会等があるかどうかわからない

(%)

運動部と比べ保護者会参加率が低い

出典:スポーツ庁「平成29年度運動部活動等に関する実態調査」

運動部と比べ保護者会の認知度は低い

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Page 22: 文化部活動の現状について1.学校教育における「部活動」の位置づけ(3) 平成30年3月策定された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」

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