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今後のまちづくりを考える
株式会社中部都市整備センター 代表取締役 小野沢 透
平成24年11月11日
1.UR都市機構が取り組んできた50年
今後のまちづくりを考える
(1) UR都市機構の沿革
日本住宅公団
1955年(昭和30年)
リバーシティ21(東京都) 晴海アイランドトリトンスクエア(東京都)
芝浦アイランド(東京都)
金岡団地(大阪府)昭和30年代のDK風景
千葉ニュータウン(千葉県)
1974年(昭和49年)
地域振興整備公団
宅地開発公団
1975年(昭和50年)
住宅・都市整備公団
1981年(昭和56年)
都市基盤整備公団
1999年(平成11年)
(UR都市機構)
都市再生機構
2004年(平成16年)
独立行政法人
しまなみヒルズ(愛媛県)
1.UR都市機構が取り組んできた50年
(2) UR都市機構の業務 ~4つのフィールド~~時代の要請に応えた都市機能の更新~
・都心部の細分化された土地の集約・大規模工場跡地等の土地利用転換 等
~賃貸住宅の管理・建替・団地の再生~
<住宅供給実績>賃貸住宅 約77万戸分譲住宅 約28万戸
①都市再生フィールド
②住環境フィールド
アクアタウン納屋橋(名古屋市中村区)
アーバンラフレ鳴海(名古屋市緑区)
1.UR都市機構が取り組んできた50年
(2) UR都市機構の業務 ~4つのフィールド~~豊かな自然環境と安心快適な
「新・郊外居住」の推進~
・ニュータウン整備事業281地区約42,000ha
~被災地の復興支援及び都市の防災機能の強化~
・阪神淡路大震災・東日本大震災 等
③郊外環境フィールド
④災害復興フィールド
HAT神戸(兵庫県神戸市)
SETOみずの坂(愛知県瀬戸市)
1.UR都市機構が取り組んできた50年
2.UR都市機構による取り組みの事例及び現時点における課題と対応
今後のまちづくりを考える
(1)鳴子団地
鳴子団地(名古屋市緑区) ~位置図~
桜通線 約37分
名古屋駅-(地下鉄28分)-鳴子北駅
- (徒歩9分)-鳴子団地
鳴子団地(名古屋市緑区) ~団地周辺の状況~
鳴子団地(名古屋市緑区) ~団地将来像(団地と地域再生のイメージ)~
今後のまちづくりを考える
(2)高蔵寺ニュータウン
2.UR都市機構による取り組みの事例及び現時点における課題と対応
春日井市役所
春日井市
名古屋市
高蔵寺ニュータウンの位置等
JR高蔵寺~名古屋駅
快速26分
高蔵寺ニュータウン
凡 例
UR賃貸住宅
UR分譲住宅
▲ バス停
小 JR中央線
←名古屋
愛知環状鉄道 至豊田
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名鉄バス
コミュニティバス(市)
コミュニティバス(センター)
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高森山公園
誘致施設用地
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高蔵寺駅
高蔵寺ニュータウンの現況高蔵寺ニュータウンの地区概要
開発の背景と方針
人口・産業の都市集中健全な市街地の形成
事業手法 土地区画整理事業
施行者 UR都市機構
開発面積 702ha
事業期間 昭和40~56年
入居開始 昭和43年
計画人口 81,000人
人口(H23.4)
約48,000人H7(約52,000人)をピークに減少
住宅 計21,800戸・集合約12,600戸
うちUR賃貸住宅約8,000戸UR分譲住宅約2,400戸
・戸建約9,200戸
センター
●学校小学校 8校中学校 4校高等学校 1校
●公共用地公園 41ha公共緑地 18ha道路 133ha
高蔵寺ニュータウンの課題
・「高蔵寺は遠い」「車が無いと住めない」、孤独死・高齢化・老朽化・空家等、街の衰退情報の発信も多い(インフラ整備はしっかりしている。)
・公園・緑地等の老朽・陳腐化。(幹線道路の管理は比較的良好)
・住民活動は盛んだが、NTを活性化したいと考える人(NPO等)の力が結集されて
いない(独自独歩、資金難)
地域イメージの向上
人口構成の変化(少子高齢化の進行等)への対応
・少子化による学校の統廃合 年少者率 13%(昭和60年がピーク)
・高齢化による介護問題等 65歳以上 23%
・戸建住宅の空家の発生、建物の老朽化(集合住宅の95%超が築35年以上)
高蔵寺ニュータウン再生に向けて
①公共施設のリニューアル
②公益施設のリノベーション【学校の跡地活用】
③資産のリニューアル促進
④モビリティの強化
⑤市民活動の支援
・ 地区循環バスの強化
・ 戸建住宅のリニューアル、建替え、未利用地の土地活用等の助言等(市民団体等)
・ 集合住宅 ⇒ストック量の再編、若年世帯ニーズへの対応、コミュニティの活性化、
災害時の避難拠点機能(太陽光発電、井戸、トイレ等)
・ 用途、画地分割等の規制緩和(ニーズに合った土地の供給、民間投資の呼び込み)
・ 施設を民間事業者等に提供し、少子高齢化対応等の事業化支援
・ 公園、緑地の緑環境の整備(不整形樹木の撤去、現況林の林床整備)
※地元自治体の財政が厳しい
・ 市による活動拠点の設置等が行われている
今後のまちづくりを考える
(3)都市再生
①アクアタウン納屋橋土地の集約による市街地再開発事業
②千種アーススクエア産業構造の転換に伴う大規模な土地利用再編
2.UR都市機構による取り組みの事例及び現時点における課題と対応
(都市再生事業の事例) 都心部における生活・交流・経済の拠点の形成
アクアタウン納屋橋 ~納屋橋西第一種市街地再開発事業(名古屋市中村区)
名古屋駅、伏見駅の徒歩圏、栄にも至近な納屋橋地区において、URが市街地再開発事業を実施。
市街地活性化と防災対策を目指して、高層階に賃貸住宅等、低層階には、商業業務・生活支援施設を整備。都心の賑わいづくりと居住者の利便性を向上
<事業概要>・事業手法:市街地再開発事業・面 積:約0.7ha
(都市再生事業の事例) 産業構造の転換に伴う大規模な土地利用再編
千種アーススクエア (名古屋市千種区)
ビール工場跡地として都心部に残された希少な大規模敷地をUR都市機構が取得。
URがコーディネート、基盤整備を実施。都市景観の誘導を行いながら、民間事業者とのパートナーシップにより、住宅、商業施設、スポーツ施設、高齢者・医療施設など、複合的な都市拠点形成を実現<事業概要>
・事業手法:住宅市街地整備総合支援事業等
・面 積:約8.3ha
3.今後のまちづくりにおけるキーワード
今後のまちづくりを考える
豊かな生活を支える基盤づくり
3.今後のまちづくりにおけるキーワード
●自然災害
●治安
●良好なコミュニティー
●世代ミックス
●歴史・自然との共生・美しい景観
●移動の便利さ
●雇用の安定
●産業の多様化
まちづくりの課題と展開3.今後のまちづくりにおけるキーワード
・人口減少
・世代ミックスへの対応
・安全なエネルギーの確保
・公共団体の財政
コンパクトシティへ再生
林先生の言葉を借りると
「凝集、連携、共助」を推進し、
「スマートシュリンク」を!!
コンパクトシティ再編の場
3.今後のまちづくりにおけるキーワード
・既に生活インフラが整備されている
・既成市街地内の大きな空地、或いは多くの空地が存在している
・地盤が安定している
・中心市街地
・鉄道駅周辺
・市街地内工場等跡地
・既存の大規模開発地区 等
<民間事業者>・高い開発利益の確保が必要
→リスクの高い事業等は実施が困難
<地方公共団体>・政策としてまちづくりが必要
→事業実施のためのノウハウ、人員が少ない場合に実施が困難
PPPによるまちづくりプロジェクト推進体制
プロジェクトの立ち上げリスクを低減し、
投資環境を創出し、民間投資を誘導する
ことが重要。そのための推進セクターが必要
まちづくりを通じて経済活性化を!
ハードとソフトを合わせたまちづくり、
住まいづくりを通じて内需を拡大。
官民合わせた新たな公共により需要を作り、
特に若者の雇用の促進と経済の活性化にも寄与!
おわり
㈱中部都市整備センターは、新しい時代の豊かなまちづくりに貢献してまいります。