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木に、自由を。
強度や施工上の問題で
諦めてきた表現、設計、想いはありませんか。
木がもっと自由に使えたらいいのに。
あなたがもしそう思ったことがあるならば
私たちにお手伝いできることがあるかもしれません。
美しく、強い。
木の持つ美しさを最大限に引き出しつつ、
力強さを兼ね備えた材を。
そしてそれらをより簡単に、
自由につなぐための構法をー。
この想いのもとで私たちが生み出したのが
杉 BP 材、そして TKS 構法です。
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私たちが独自開発した杉 BP 材は、
製材を樹脂で圧着して複数段重ねたものです。
製材品の手軽さと
集成材にせまる強さを併せ持っています。
杉の重ね材としては日本初の国土交通省大臣認定を受けており、
自信を持っておすすめできる新しい建材です。
杉 BP材の良さを最大限に生かすために考案されたのが
TKS 構法（鉄筋拘束接合構法）です。
材にあけた孔に鋼棒を挿入し、
エポキシ樹脂を充填します。
金物が露出しないため意匠性に優れ、
従来の構法に比べると施工も簡単。
より自由度の高い構造を実現します。
もちろん杉 BP 材や TKS構法以外のものも
取り扱っております。
お客様のご希望や考えをお聞きし、
こちらからご提案させていただくことも可能です。
あなたの想いをかたちにするために。
私たち 工芸社・ハヤタ にお任せください。
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杉の製材品は断面の大きさが限られることから曲げヤング係
数が低く、その使用方法は在来軸組工法などの限られた範囲
に留まっています。そこで製材品に手を加えることで、強度・
経済性・加工性をバランスよく満たす製品を開発しました。
杉 BP 材を使用すれば、RC・S 造に匹敵するような大空間・
大架構の木質構造が可能となります。
製材品の手軽さと、集成材の力強さを。
製材品を樹脂で圧着するだけの簡単製作
地 元 地 域 木材の地産地消をもっと身近に
日本初！重ね材で国土交通省認定取得
製材をエポキシ樹脂で圧着し、束ねる（Binding）・重ねる（Piling）という
手順を経て出来上がったものが杉 BP材です。集成材は製造に時間がかかり
ますが、杉 BP材は製材さえあればそれをエポキシ樹脂で圧着・養生するだ
けなので仕上がりがスピーディー。さらに断面が大きくなった分、強度も
大幅に向上しています。2～5 段重ねが基準の段数となります（詳細は P6
へ）。
山で育った木は、伐り倒された後でもその山やまちの風土をしっかと記憶し
ています。育ったまちで使用すれば、木は山にいた時と同じように生き続け、
建物を守ってくれるのです。杉 BP材は製材をもとに作りますので、初めに製
材の産地を指定していただければ、私たちは地産地消のお手伝いができます。
あなたのまちで建物をつくる時は、ぜひあなたのまちの木を使ってください。
杉 BP材は、杉による重ね材としては国内初となる国土交通省大臣認定を
いただきました。建築基準法第 68条の 26第 1項（同法第 88 条におい
て準用資する場合も含む）の規定に基づき、同法第 37条第二号の規定に
適合しています。2～3段重ねの認定取得後（認定番号：MWCM-0019）、
2015年春にはその適用範囲を拡張するかたちで 2～5段重ねについての
4 つの追加認定を取得しました（認定番号：MWCM-0022～0025）。こ
れにより現在は、120 角・150 角製材で 2～5 段重ね、3～10ｍの杉 BP
材が認定の対象となっています（詳細は P6へ）。
原木を
製材にします
製材で
杉 BP材をつくります
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120×120mmもしくは 150×150mm
いずれかの製材を、エポキシ樹脂で圧着
して杉 BP材を製造していきます。この
時、使用可能な製材は以下の条件をすべ
て満たしたものとします。
杉 BP 材を住宅に活用する例として『Panel-WooD』をご
紹介します。九州大学大学院人間環境学研究都市・建築部
門 竹下研究室と工芸社・ハヤタによる研究開発の工法で
す。
2 段 3 段 4 段 5 段
国土交通省大臣
認定番号※ MWCM-0022 MWCM-0023 MWCM-0024 MWCM-0025
120 角 120×240 mm
（BP1224）
120×360 mm
（BP1236）
120×480 mm
（BP1248）
120×600 mm
（BP1260）
150 角 150×300 mm
（BP1530）
150×450 mm
（BP1545）
150×600 mm
（BP1560）
150×750 mm
（BP1575）
の規格
■ベースとなる製材について
※国土交通省大臣認定の対象となるのは、長さ 3～10ｍまでの杉 BP材です。
Panel-WooD は従来の横架方式のロ
グハウス工法を発展させた新工法によ
る住宅です。製材を縦に並べて圧着し
た木柱材システムパネル（＝BP パネ
ル）は、構造体、断熱材、そして仕上
げ材を兼ねる木単層パネルです。
壁倍率 5倍で開放的な空間 1
素材重視のコストバランス 2
Panel-WooD パネルは壁倍率 5 倍に相当する高い耐
震性を保有しています。壁量を最小限に抑え、開放感
あふれる住宅が実現できます。常に大気に触れている
ため、壁内結露による耐久性の低下もありません。
低炭素社会への貢献 3
Panel-WooD では木材に質・量ともに全体の 4 割の費用をかける分、パネ
ル化工法とすることによって工期を短縮し、現場加工の手間費用を大幅に減
らすことに成功しました。素材重視のコストバランスとしています。
木材製品は二酸化炭素を地上に固定する炭素ストックとしての社会的役割
があります。Panel-WooDは従来の約 6～7倍の木材使用量を実現し、より
多くの炭素を地上に固定することができます。
Panel-WooDだからできる
木の良さを最大限に発揮した自由で快適な住宅空間
詳しくは弊社ＨＰへ
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・含 水 率 ：18.0%以下
・ヤング係数：日本農林規格(JAS)に規定する
機械等級区分構造用製材
E70・E90・E110 適合品
■段数・長さについて
※6段以上となる場合は、以下の考え方に基づいた扱いとなります。
例）７段重ねの場合 → 2段重ね ＋ 5段重ね
2～5段重ねが基準で、それぞれ 10ｍま
でのものが製造可能です。認定対象は 3
ｍ～10ｍですが、杉 BP材自体は 3ｍ未
満のものでもお渡し可能です。
発注からお渡しまでの流れ
施工業者決定
施主 設計事務所
弊社への発注内容をお選びください
私たちから構造に関する
技術指導をさせていただ
くことも可能です。
実際に杉 BP材を使って建物をつくる時、工芸社・ハヤタへの発注内容は大きく分けて 2通りになります。
それぞれの場合、設計から施工までがどのような流れになるのかをフローチャートを用いてご説明します。
■ 製材の受入検査について
以下の項目について受入時に検査し、すべてを満たしている製材を杉 BP材として加工していきます。
・含 水 率 ：18.0%以下
・ヤング係数：JAS機械等級区分構造用製材
E70・E90・E110に適合
杉 BP材製造のみ発
注
製材の手配～杉 BP材製造のみを
工芸社・ハヤタが担当します。
既に製材をお持ちの場合はそれを杉 BP材にすることができます。
※基本的には杉 BP材の規格（P6）に合ったもので、受入検査をクリアした製材に限ります。
森林組合など
ご希望の産地の原木を入手します。
製材所（JAS 認定工場）
YES NO
JAS認定工場で杉 BP材の規格に製材します。
工芸社・ハヤタ
製材の受入検査※後、杉 BP材を製造します。
杉 BP材お渡し プレカット工場/手加工
NO YES
図面に合わせて加工します。
指定の構法で建て方を行います。
木工事完了
製材品の調達は可能ですか？
弊社工場でのお渡しとなります。
通常は木工事を担当します。
建て方
建て方まで発注
製材の手配～杉 BP材製造、建て方に至る
までを工芸社・ハヤタが行います。
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施工が容易で、かつ意匠性にも優れている TKS構法。杉 BP
材をベースに発展するものとして開発されましたが、製材や
集成材を使用することも可能です。さらにその考え方は建築
構法以外にも応用できるため、あらゆる場面での導入が期待
される構法です。
TKS 構法の施工はとてもシンプル。材にあけた孔に鋼棒を挿入して専用
のエポキシ樹脂を充填し、硬化するのを待つだけです。新たな設備投資
は樹脂注入用の道具程度で、大型の設備は必要ありません。
構造にも、意匠にも。
簡単・手軽な施工方法
金物を見せないことへのこだわり
TKS 構法一般評定取得へ向けて
私たちは現在、TKS 構法の一般評定取得に向けて各種接合部試験などを行
っています。一般評定は日本建築センターが行っている技術評定のひとつ
で、建築基準法令などの技術基準と照らし合わせてその工法の性能を評価
するものです。この評定の結果は確認申請などの際に第三者機関発行の技
術資料としても活用でき、確認申請期間の短縮化につながります。
燃えしろ設計などの方法により耐火基準をクリアすれば、木の構造体をそ
のまま仕上げとすることが可能です。TKS 構法は鋼棒が完全に材の中に隠
れるので意匠性に優れており、木の持つ美しさやあたたかさを最大限に表
現できる仕上げでもあります。また、万一の火災時に接合部の耐力低下が
ないことや、金物に生じる結露によって木材や金物が腐食する恐れがない
ことも、金物を露出させない TKS 構法ならではのメリットです。
建築構法として採用されることが多い TKS 構法ですが、工夫次第では様々
な場面に応用できます。例えば福岡県の博多祇園山笠では、飾り山の柱脚
部や柱継ぎ部に TKS 構法が使用されています（p8 および右写真参照）。
建築以外への応用も
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鋼棒
鋼棒挿入孔
エポキシ樹脂充填確認孔
鋼棒を挿入後、
エポキシ樹脂を
充填します。
エポキシ樹脂注入孔
File1：和水町立三加和小学校校舎棟・屋内運動場
用途：小学校
所在：熊本県玉名郡和水町
設計：野沢正光建築工房＋一宇一級建築士事務所＋UL設計室＋東大森裕子時空間設計室
構造：山辺構造設計事務所
延床面積：校舎棟 1,123.32 ㎡ 屋内運動場 839.77 ㎡
階数：校舎棟 木造地上 1 階 屋内運動場 木造地上 1 階
校舎棟の構造計画は、張間方向：壁柱として抵抗するラーメン構
造、桁行方向：構造用合板を耐力壁とした壁構造としています。
壁柱には 120mm 角製材を圧着した杉 BP 材を採用しました。壁
柱の長さは 600～5,580mm と様々で、1,200mm 以上の長さ
のものは TKS 構法によって壁柱同士を結合しています。
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32.4×21.0ｍの大空間を有するアリーナを中心とした屋内運動場。
その張間方向の屋根架構は、最大断面 150×360 の杉 BP 材からなる
柱・梁・斜材で構成されています。使用部材長は最大 10ｍにもなる
ため、製材の単材でこれほどのものを大量に確保することは時間的に
もコスト的にも困難ですが、杉 BP 材がそれを可能にしました。
平成 26 年度
熊本県木材利用
大型施設コンクール
【熊本県賞受賞】
くまもとアートポリス
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File2：太宰府市総合子育て支援施設 保育所棟
杉 BP材を大断面の柱や梁とすることで 2
階建ての大型木造建築も可能となりまし
た。主要な柱・梁の寸法は 150×600（4
段重ね）前後です。この保育所は杉 BP 材
の寸法・段数を大きくすることで燃えしろ
設計に対応しており、材を現しとした意匠
でも準耐火建築が実現できています。
用途：保育所
所在：福岡県太宰府市
設計：九建設計株式会社
構造：株式会社織本構造設計
延床面積：1,750.04 ㎡
階数：木造地上 2 階
File3：東青葉保育園
用途：保育所
所在：福岡県福岡市東区
設計：株式会社匠建築研究所
構造：株式会社織本構造設計
延床面積：735.69 ㎡
階数：木造地上 2 階
金物が見えない TKS 構法を用いること
で、内部・外部ともに豊かな木の表情が
現われたやわらかな建築となりました。
杉BP材には地元福岡県産の製材を使用
しています。
第 1 回 福岡県木造・木質化建築賞
【奨励賞受賞】
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File4：宗像市立玄海小学校屋内運動場
用途：小学校屋内運動場
所在：福岡県宗像市
設計：株式会社メイ建築研究所
延床面積：1,273.19 ㎡
階数：RC 一部木造地上 1 階
仕口を 3 次元的に加工した杉 BP 材を組
み合わせて、緩やかなアーチによるシェ
ル構造の大空間を作り出しました。燃え
しろ設計のため、断面の大きな杉 BP 材：
210×600（3 段重ね）を用いています。
File5：熊本地区新設支援学校教室棟
用途：支援学校
所在：熊本県熊本市西区
設計：日建・太宏共同企業体
延床面積：1 棟 465.44 ㎡ ×4 棟
階数：木造地上 1 階
2 枚のシェルが合わさったような屋根
には、1 棟につき 670 本もの母屋材を
使用しています。個々は直線ですが、仕
口の角度や形状を少しずつ変えること
で美しいアーチとなりました。同じ寸法
の材は 1 本としてないため、墨付けから
刻みまですべて大工の手作業です。
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会社名 株式会社 工芸社・ハヤタ
代 表 取締役 早田 允英
創 立 昭和 27 年 11 月 1 日
資本金 1,000 万円
資 格 JAS 認定工場
業 務 建築一式（設計監理・加工・施工管理）
木材加工販売（二次・三次加工）
お問い合わせ
〒 861-0602
熊本県山鹿市鹿北町芋生 3952-2
TEL 0968-32-3158 FAX 0968-32-3788
Email：[email protected]
http://www.hayata.co.jp/
