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Copyright.,PM創生研究会 1 PM創生研究会 2014年成果発表 < No1 > 「PMI(中国)コングレス講演の報告」 2014年12月6日 (代表)山添晃

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PM創生研究会 2014年成果発表

< No1 >

「PMI(中国)コングレス講演の報告」

2014年12月6日

(代表)山添晃

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目次

1. PM創生研とは

2. 研究会活動紹介

3. WG2の活動実績

4. PMI(中国)コングレス講演の報告

5. 2015年チャレンジ

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ミッション

1.PM創生研とは

WGのテーマ

「日本の風土に合ったプロジェクトマネジメントを創造し、

プロジェクトの成功に寄与する」

WG4(岡林) ソーシャル マネジメント

WG1(山本) オペレーション ベネフィット

WG3(中野) PMI標準の 統合的研究

WG2(山添) 人間系 マネジメント

日本の風土におけるプロジェクト∽オペレーション 統合実践ガイド作成(初版)

チームビルディングとリーダーシップを研究し、実践知を

世界に発信する

PMI標準(PMBOK,PGM-STD,PFM-STD,OPM3)を中心に 再発見、本質の理解の深化を図る

プロジェクトマネジメントの重要さ、楽しさを公共の場や、

未来のプロジェクトマネジャーに普及する

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①メンバー情報 ※2014/12時点

●総数 19名 ( 男性16名、女性3名 )

●本年新規入会 3名

●出席率 平均60%

②月次定例会

●開催頻度 毎月第3土曜日 PM1~5時

●開催場所 神戸・大阪・京都の貸会議室

●基本アジェンダ

WG活動 2.0時間

事例・研究の討議 2時間 (ゲスト参加あり)

③研究合宿(年1回)

●2014年(第3回) 12名(ゲスト2名参加)

開催時期 11月15~16日

開催場所 松山道後温泉

秋山兄弟のリーダシップ講話(於:生誕の地)

運営の内容

2.研究会活動紹介

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● ゲスト紹介

・日本IBMに30年勤務、武蔵大学総合研究所奨励研究員

・北海道情報大学経営情報学部先端経営学科准教授

(2014年4月着任前に実施)

●討議テーマ

・「情報システムを成功に導く経営者の支援行動」について

・「未来型リーダー人財育成」について

●参加者 本間理事、永谷さん、塩田さん、柴垣さん、清さん、東大野さん(6名)

●討議テーマ

・PMBOKⓇガイドは、日本の「プロジェクトマネジメント」

を本当に救えているか?

・日本人の知恵を集約するとどのようなコンピテンシー

になるか?またそれは、グローバルに通用するか?

●会合結果 PM学会誌(2014年10月)で紹介

栗山 敏氏(2014年3月15日(土)大阪)

2.研究会活動紹介(ゲストとの交流)

PM学会フロネシスPM研究会(2014年7月19日(土)京都)

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取り組み項目 担当 ’14/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

全体会合 全員

計画/中間/最終報告

の作成

山添

チームビルディングとリーダーシップの研究

全員

個人研究成果発表 全員 山添 中村 吉嶋 戴 内部リハーサル

日本フォーラム発表 中村

(勝連)

中国コングレス発表 戴/吉嶋

山添

関西地区成果発表

振り返り

全員

【取組み内容】

【目標】

1.多様性を活かせる最強チームを研究する (4Dシステム等をチームビルディングに適用する)

2.事例をメッセージにして日本フォーラムで発表する チームビルディングの実践事例を実践知にまとめる

3.事例をメッセージにして中国コングレスで発表する 日本フォーラムの成果を活かして中国で発表する

【Misson】

チームビルディングとリーダーシップを研究し、実践知を世界に発信することでプロジェクトの成功に寄与する

3.WG2の活動実績

①2014PMI日本フォーラム発表

②2014PMI中国コングレス発表

2/15 1/18 3/15 4/19

発表7/13

10/18 11/15-16 8/23 9/20 5/17 6/21 7/19 12/20

合宿

資料作成(全員)

資料作成(全員) リハーサル7/5

発表9/21

資料作成

計画

中間報告

最終報告

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【日本フォーラム講演での私達のメッセージ】

①経営者の夢や思いを実現する為に プロジェクトがある

②リソースに恵まれない小事業者にも プロジェクトマネジメントが必要である

③PMBOK®,PMCDF(プラス4-D)はそのツールとして有効である

④日本人はPMBOK®を吸収する事で、 和の精神を通して、多様な価値観の個性や人種をチームにまとめられる 2014年4月19日(土)

北浜うららで記念撮影

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【日本フォーラム講演の評価】

①とにかく感動した。2日間で一番良い。熱意が伝わった ②大阪の人間として、まだまだ大阪が元気やと思えうれしかった ③プロマネは学問でなく、商売に活かすものだと改めて理解した ④プロマネ手法が店舗展開に活用できるとは、目からうろこだった ⑤プロジェクトマネジメントが多様な業種に適用することが理解できた ⑥4Dシステムの考え方は、具体的に参考になった、 ⑦悩みと解決にリアル感がありよかった。 ⑧深い話だ。自営業の方の思慮の深さを知った

受講者181名

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4.PMI(中国)コングレス講演の報告

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コングレス会場周辺(上海)

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コングレス会場(入口)

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コングレス会場(開会時)

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コングレス会場(全景)

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1日目終了時(記念撮影)

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2日目朝の発表風景

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2日目終了時(記念撮影)

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交流会(上海)

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夜景(上海)

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【中国コングレス講演での私達のメッセージ】

①オフショア開発において、人間本位のプロジェクトマネジメントがプロジェクト成功を導いた

②そこには、人を尊重したプロセス設計とチームビルディングが存在する

③PMには、高いEQ(ヒューマンスキル)が必要である

2014年9月21日 上海

X

ユーザ目線

技術者目線

プロフェッショナルの魂 (ベストを考え・尽くす)

(人間本位のマネジメントは欠かせない)

= 成功

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(1)チーム力はPMCDFと4-Dによって分析できる

マネジメント 能力

コミュニケーション能力

効果性 指導力

認識能力

プロ意識

チームの コンピテンシー (チーム力)

正しい姿勢を示す

前向きに考える

お互いにエンパワーメントできる

チームワークを大切にしている

ビジョンを共有する

相手を信頼している

規律が守られている

責任を共有している

なんでも相談できる

役割、責任、権限が明確になっている

全員がリーダシップを発揮している

高い目標に挑戦している

成長する機会がある

ゴールが明確になっている

コンフリクトを利用している

チームで合意した目標がある

全員が役割を理解している

利害関係が明確である

コミットメントを守る

ベストを尽くしている

多様性を受け入れる

専門性が活かされている

育成 受容 先見 統率

正しい姿勢を示す

前向きに考える

お互いにエンパワーメントできる

チームワークを大切にしている

ビジョンを共有する

相手を信頼している

規律が守られている

責任を共有している

なんでも相談できる

役割、責任、権限が明確になっている

全員がリーダシップを発揮している

高い目標に挑戦している

成長する機会がある

ゴールが明確になっている

コンフリクトを利用している

チームで合意した目標がある

全員が役割を理解している

利害関係が明確である

コミットメントを守る

ベストを尽くしている

多様性を受け入れる

専門性が活かされている

人間本位のマネジメント(PM創生研での研究)

行為の特徴

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良いコンテキスト作り (2)4-Dシステムでコンテキストを診る

直感的

知覚的

論理的

感情的

情 報

育成型:感謝 先見型:創造

統率型:効率 受容型:共存

① ②

☆価値観を重んじる メンバー:心からの感謝を示す チーム :利害関係があること を示す

☆関係性を重視する メンバー:仲間を快く迎え入れる チーム :すべての合意事項を 守る

☆プロフェッショナルである メンバー:現状を踏まえて ベストを考え チーム :ベストを尽くす

☆マネジメントを重視する メンバー:責任転嫁や不平 不満を慎む チーム :役割、責任、権限の 明確化

の高いチームビルディング 結束力 信頼度

人間本位のマネジメント(PM創生研での研究)

①行為の特徴を認識し、バランス を取るようにメンバーの育成と

配置を考える

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②ユーザーの期待に応えるような努力を重視

③形式にこだわらず、納期を守るため、変化に臨機応変

謙虚に、適切に開発技術者のアイデアを評価することはモチベーションを上げ、品質向上にも繋がる。そして、開発技術者のアイデアで、ユーザーの満足度を高めること

も可能です。

日本での開発手順をそのまま海外に持ち込んでも、必ずしも成功するとは限りません。 むしろ、原点に戻って、形式にこだわらず、必要なことだけをする方が手っ取り早いと

思います。

人間本位のマネジメント

育成型 先見型

受容型 統率型

ユーザの立場

技術者の立場

最適なパフォーマンス発揮

(考える・悟る)

Copyright.,PM創生研究会

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●経営とプロジェクトとが密接に関係している

・経営者視点での講演(プログラム)が多く、組織変革やビジネス創造にプロジェクトを利用している

・『PMBOK』は、ビジョンを実現する為の方法論(ツール)であり、日本のような文化的な解釈の違いを問題にしていない

・コングレス全体として、「これからプロマネは、プロジェクトマジメントの枠を超えよう」というメッセージが強く感じられた

中国コングレス講演で学んだこと

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●人脈を大事にしている

・「人間本位のマネジメント」の講演は好反響であった

・中国でも人間系マネジメントは重視されている

・コングレス参加者の多くは、ネットワーク作り(人脈)を重視にしている。(大事な人は大切にしている)

●女性が活躍している

・参加者の年齢層が日本より若く、女性の参加が多かった

・社会への女性進出が当たり前で、管理者も多い

・PMの活力(若さ)と多様性が感じられた

中国コングレス講演で学んだこと

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●日本のプロジェクトマネジメントの課題

・ PMPが最も多いITベンダーでは、単一のプロジェクト推進が一般的で、発注側の経営と距離がある。この為、PMに「プロ

ジェクトマネジメントの枠を超える」いう意識がない

・組織変革やビジネス創造の為のプロジェクトマネジメントは自家プロジェクトの一部に限られて、QCD追及がプロジェクトマネ

ジメントの目的となっている。

・ITベンダー中心の日本のプロジェクトマネジメントは、 とても異質な存在である

・日本のプロジェクトマネジメントに変革や創造といった風を吹き込むことが必要である

中国コングレス講演で学んだこと

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● 次世代PM(Creative PM)のあるべき姿を研究する

・価値を創造できるPM(Innovation)

・社会のニーズや環境の変化に対応できるPM(Change)

・質の高いマメジメントを提供できるPM(Profession)

●目標(Challenge) ・ PMIグローバル・コングレス発表(EMEAに申請中)

・アジア・パシフィック発表(秋を予定)

・次世代PMの教科書作成(α版:ガイド)

→ PgM塾からの成果を整理・編集する

5.2015年チャレンジ

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PM創生研スローガン

「願望の実現は魂にやさしい」

~成し遂げることそれ自体が楽しく

達成感がある~ ユダヤの諺

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