10
2015年3月30日 発行 通巻第27号(1) 0saka Association of Clinical Engineering Technologists たより 目次 「第22回近畿臨床工学会」 開催案内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【施設紹介】医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「一般社団法人大阪府臨床工学技士会 女性技士アンケート」集計結果のご報告(最終報告) 「マザーズルーム」の開催報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「近畿臨床工学技士会 男女共同参画 情報交流会」への参加報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 事務局からのお知らせとお願い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本文 学会長 村中 秀樹 平成 27 年度近畿臨床工学技士会連絡協議会 議長 一般社団法人大阪府臨床工学技士会 代表理事・会長 このたび、第 22 回近畿臨床工学会の学会長を仰 せつかりました村中秀樹(ベルランド総合病院勤務, 一般社団法人大阪府臨床工学技士会会長)でござい ます。 近畿地区における臨床工学技士の職能団体 が連携する、近畿臨床工学技士会連絡協議会では平 成6年度より毎年、近畿地区における臨床工学技士 の職業倫理の高揚および学術技能の研鑽及び技士 相互の連帯交流を深めるとともに、資質の向上に努 め、地域の福祉医療の普及発展に寄与するため学術 集会を開催しております。 今回は平成 27年 11月 7日(土)、8日(日)の 2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 大阪・南港のホテルコスモスクエア国際交流センタ ーにて開催する運びとなりました。 今回のメインテーマは『 原点回帰。 』と題しま した。“ひと”が“ひと”を診断・治療する医療現 場の中で何かと“cure”に 重きを置いてしまう昨今、 特に生命維持管理装置等 高度な医療機器を取り扱 う我々臨床工学技士はそ の傾向が強くなりがちで す。医療の最前線で働く 我々にとって重要なもう 一つの要素である“care” を強く意識しながら、医療 の原点や、この職業を目指した時、はじめて職場に 配属された時など様々な原点に立ち返りたいと存 じます。 チーム医療の推進とともに近年急速に進んでま いりました、業務内容の拡大と複雑化に対応してき た我々臨床工学技士ですが、ここで原点に立ち返り、 一般社団法人大阪府臨床工学技士会 第27号 編集:大阪府臨床工学技士会 編集委員会 発行:大阪府臨床工学技士会 事務局 3 10 1 5 8 9 10 「第 22 回 近畿臨床工学会」 ~ 原点回帰。~ http://osakace.kenkyuukai.jp/

「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(1)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

たより 目次

「第22回近畿臨床工学会」 開催案内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【施設紹介】医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「一般社団法人大阪府臨床工学技士会 女性技士アンケート」集計結果のご報告(最終報告)

「マザーズルーム」の開催報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「近畿臨床工学技士会 男女共同参画 情報交流会」への参加報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事務局からのお知らせとお願い ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本文

学会長 村中 秀樹

平成 27年度近畿臨床工学技士会連絡協議会 議長

一般社団法人大阪府臨床工学技士会 代表理事・会長

このたび、第 22 回近畿臨床工学会の学会長を仰

せつかりました村中秀樹(ベルランド総合病院勤務,

一般社団法人大阪府臨床工学技士会会長)でござい

ます。 近畿地区における臨床工学技士の職能団体

が連携する、近畿臨床工学技士会連絡協議会では平

成6年度より毎年、近畿地区における臨床工学技士

の職業倫理の高揚および学術技能の研鑽及び技士

相互の連帯交流を深めるとともに、資質の向上に努

め、地域の福祉医療の普及発展に寄与するため学術

集会を開催しております。

今回は平成 27年 11月 7日(土)、8日(日)の 2

日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、

大阪・南港のホテルコスモスクエア国際交流センタ

ーにて開催する運びとなりました。

今回のメインテーマは『 原点回帰。 』と題しま

した。“ひと”が“ひと”を診断・治療する医療現

場の中で何かと“cure”に

重きを置いてしまう昨今、

特に生命維持管理装置等

高度な医療機器を取り扱

う我々臨床工学技士はそ

の傾向が強くなりがちで

す。医療の最前線で働く

我々にとって重要なもう

一つの要素である“care”

を強く意識しながら、医療

の原点や、この職業を目指した時、はじめて職場に

配属された時など様々な原点に立ち返りたいと存

じます。

チーム医療の推進とともに近年急速に進んでま

いりました、業務内容の拡大と複雑化に対応してき

た我々臨床工学技士ですが、ここで原点に立ち返り、

一般社団法人大阪府臨床工学技士会 第27号

編集:大阪府臨床工学技士会 編集委員会

発行:大阪府臨床工学技士会 事務局

3

10

1

5

8

9

10

「第 22回 近畿臨床工学会」

~ 原点回帰。~

http://osakace.kenkyuukai.jp/

Page 2: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(2)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

向かうべき方向や考え方、大切にしなければならな

いものなどを考える機会にしたいと存じます。また

日頃の学術的成果や新しい試みなどの演題も多数

発表される予定です。

会場は大阪のベイエリアで夜景のきれいな場所

でございます。懇親会場も大阪湾の夜景を一望でき

る場所にご用意させていただきました。会場のホテ

ルには比較的安価に宿泊もしていただけますので、

ぜひとも皆さまのご参加をお待ち申し上げます。

〇 学会名称

第 22回近畿臨床工学会

The 22th Congress of Kinki Association for

Clinical Engineering Technologists

〇 開催テーマ

『 原点回帰。』

〇 会期

平成 27年 11月 7日(土)~8日(日)

〇 会場

ホテルコスモスクエア国際交流センター

〒559-0034 大阪市住之江区南港北 1-7-50

TEL 06-6614-8700 (代表)

URL:http://www.kensyu-center.jp/

〇 学会の概要

特別講演、基調講演

一般演題、ポスター

シンポジウム、ワークショップ、ランチョンセミナ

ー、ハンズオンセミナー

〇 学会参加費

会員 ¥ 7,000円

一般 ¥10,000円

学生 ¥ 2,000円

*事前登録の受付を予定しております。後日、ご案

内いたします。

*第 22回近畿臨床工学会への参加により、公益社団

法人日本臨床工学技士会「専門臨床工学技士」認定

制度における取得単位は「8単位」となります。

〇 主催機関の名称及び代表者

主催 一般社団法人大阪府臨床工学技士会

近畿臨床工学技士会連絡協議会

共催 一般社団法人京都府臨床工学技士会

一般社団法人兵庫県臨床工学技士会

一般社団法人奈良県臨床工学技士会

一般社団法人滋賀県臨床工学技士会

一般社団法人和歌山県臨床工学技士会

学会長 村中 秀樹

(ベルランド総合病院 管理部・診療技術部)

実行委員長 小北 克也

(医療法人仁真会 白鷺病院 臨床工学科)

事務局 国立大学法人大阪大学医学部附属病院

MEサービス部内

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-15

TEL 06-6879-5095 TEL 06-6879-5098

E-mail [email protected]

〇一般演題募集について

*学会テーマは『原点回帰。』ですが、募集する演題

内容は、臨床工学技士に関わる業務、研究などであ

れば内容は問いません。

*演題抄録の文字数は、タイトル、所属機関名、演

者氏名を含まず、全角 800字以内です。

*学会ホームページ

(http://osakace.kenkyuukai.jp/)の「演題募集」

フォームよりご登録ください。

*締切日時:平成 27年 6月 30日(火) 午後 12時

【開催概要】

Page 3: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(3)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

施設紹介

医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院

【病院概要】

所在地:〒581-0011 八尾市若草町 1番 17号

診療科:内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内

科、内分泌内科、腎臓内科、心療内科、神経内科、

肝臓内科、糖尿病・代謝内科、外科、肝臓外科、呼

吸器外科、心臓血管外科、小児科、小児外科、脳神

経外科、整形外科、形成外科、美容外科、乳腺外科、

婦人科、耳鼻咽喉科、救急科、泌尿器科、眼科、歯

科、歯科口腔外科、血管透析科、皮膚科、麻酔科、

放射線科、リウマチ科、リハビリテーション科、病

理診断科

病床数:415床

【沿革】

当院は、徳洲会グループ 4番目の病院として 1978年

7月(S 53年)に八尾市久宝寺で開院し、2009年 8月

(H 21年)に現所在地に新築移転しました。臨床工学

技士は 1992年(H 4年)に採用が始まり、1999年(H 11

年)より当直体制での 24時間対応を開始、2001年(H

13年)には臨床工学科が発足されました。

当初は、人工透析、心臓カテーテル、人工呼吸器な

どの機器管理を中心に業務を行っていましたが、

1994 年(H 6 年)に心臓血管外科手術における人工心

肺業務が開始、現在は内視鏡、呼吸療法業務、手術

室業務、救急車業務に携わっています。2015年 2月

現在、13名在籍中。

【業務内容】

主な業務内容を紹介します。

○人工透析業務

40床の透析センターを有し、導入、維持透析を実施

しています。その他 CRRT、DHP、PE、LDL等の血液浄

化療法にも対応しています。機器管理については RO

装置、透析液作成装置、透析装置の保守点検業務を

行い、治療については、プライミング、穿刺、バイ

タル監視、回収など一連の業務を行っています。

Page 4: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(4)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

○心臓カテーテル業務

カテーテル業務には 2 名を配置し、清潔介助と外回

り業務を行っています。カテーテル業務では IVUS、

FFR、OFDIの検査装置操作、Rota、Crosserのセッテ

ィング、IABP、PCPSの補助循環装置操作を中心に行

っています。

2014 年では検

査総件数は約

1,100件、PCI、

EVT の治療総

件数は 600 件

を超えました。

○機器管理業務

人工呼吸器装着には臨床工学技士が必ず立ち会うこ

とを院内ルールとしており、人工呼吸器使用にかか

る安全の確保を行っています。装置では、人工呼吸

器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、経腸ポンプ、低

圧持続吸引器を中央管理貸し出し形式にて運用して

います。ま

た、これら

装置の使用

前点検、定

期点検を実

施し、装置

が安定して

使用できる

よう取り組

んでいます。

○人工心肺業務

年間約 50 件程度の人工心肺症例を行っています。

2014 年 11 月には人工心肺装置を更新導入し、より

安全性の高いシステム構築を行いました。人工心肺

使用症例手術では 2 名を配置し、業務を行っていま

す。また、当

院ではステン

トグラフト治

療も行ってお

り 、 EVAR 、

TEVAR 手術時

にも臨床工学

技士が立ち会

っています。

○内視鏡業務

スコープの洗浄、装置の保守管理、ERCPや ESDとい

った治療介助などを行っており、2014 年では上部、

下部併せ検査件数約 8,700 件を実施しています。ま

た、超音波内視鏡装置(EUS)による検査も行っていま

す。

○呼吸療法業務

使用中人工呼吸器の

点検と理学療法士と

共に体位ドレナージ、

歩行訓練といった

リハビリを実施し、

早期離床を目的とし

て活動しています。

○手術室業務

麻酔器、フットポンプ、除細動器の点検、モニタリ

ングライン(A ライン)の作成、中心静脈カテーテル

の準備及び挿入介助、腹腔鏡などのセッティングや

トラブル時の対応を実施しています。

○救急車業務

循環器及び心臓外科ホットラインが用意され、他施

設からの紹介に対しドクターカーで対応しています。

臨床工学技士は、患

者搬送時の生体モニ

タ、呼吸器、補助循

環といった装置対応

を中心に活動してい

ます。

【最後に】

当院では早くより臨床工学技士が様々な業務に携わ

り、対応を行って参りました。昨今、様々な認定資

格が誕生し、より専門的な医療が展開されており、

我々もその流れについていかなければならないと感

じています。当科では学会への加入を推進しており、

透析技術認定士(4)、3学会合同呼吸療法認定士(5)、

体外循環技術認定士(2)、日本消化器内視鏡技師(2)

といった認定取得も積極的に行っています。( )は取

得者数

今後も、安全でより質の高い医療が患者様へ提供で

きるよう努力していきたいと考えております。

文責 藤田和睦

Page 5: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(5)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

「一般社団法人大阪府臨床工学技士会 女性技士アンケート」

集計結果のご報告(最終報告)

組織担当理事 南部由喜江

最終報となる今回は、アンケートで得られた自由記述回答の内容をご紹介します。

すべてをご紹介できませんが、できる限り掲載いたしました。

結果については、様々な立場からの意見であり、解釈の仕方が色々あるかと思います。

あくまで1つの「意見」として捉えていただくようお願いいたします。

1.職場で改善してほしいこと

4つに分けてお答えいただきました。女性技士特有の悩みが多いかと思いました

が、女性だけでなく男性でも同じ悩みを持っているかと思われる内容もありました。

① 勤務体制について

「残業が多い(突然も含む)」・「有休がとれない」などが多く、「毎日、定時では絶対帰れない空

気がある」という意見から導かれたのか、「教育システムを構築し、だれがどの業務にも対応でき

るようにしてほしい」・「人員増員」を希望する意見がありました。他に「(勤務について)男性技

士と同じようにできないと差別されるので無理している」という意見もありました。

② 給与体制について

「ハードワークの割に給料が安い」・「経験に対してもう少しUPしてほしい」

「退職金がない」・「有休で休んでも皆勤手当てがなくなる」などこの項目については同僚の男性

技士も同様に思うのではないかという意見がありました。

③ 育児関連について

「時短勤務が取れるように相談したがCEでは無理といわれた」・「産休がなく、一旦退職になる

ため仕事を再開するときは再就職を探さないといけない」という現場もしくは病院の規約に関す

るものから「子供が小さい時、当直は免除してほしい」や「業務に対する人員がギリギリで子供

の病気でも休みがもらえない時があり、休みをもらうときは心苦しい。他の女性技士もいるため

結婚やライフプランを考えるうえで迷惑をかけてしまうと考える」といった希望や、ご自身の行

動から後輩女性技士の今後を気にしている意見をいただきました。

④ その他について

「男性にはこういうことはできないと決めつけ、だから女性がすればいいという風潮」・「生理や

つわり・不妊治療などの理解がなかなか得られない(相談できない)」という意見がありました。

後者の意見を書いてくださった方のほとんどが同僚Nsに相談しているそうです。

2.未婚者から既婚者への質問

家庭を持った時に両立を考えることはあるけれど未知の領域・・・という方から

様々な質問を頂きました。それを項目別に分けてご紹介いたします。

① 勤務や働き方について

・総合病院で働けますか?

・早出・残業やオンコールはどうしてますか?

Page 6: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(6)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

・人工心肺をしている方に業務内容が変わったかお聞きしたい。

・パートをされている方に内容などを詳しくお聞きしたい。

② 家庭について

・パートナーの協力や理解にはどのようなものがあるか。

・夫婦の時間はあるのか

・パートナーが医療従事者でない場合、理解はあるのか

・家庭内での決め事(求めること)にはどんなものがあるか。

・両立に対してどこまで妥協できますか?

③ ご意見

・職場に迷惑をかけ、他の女性技士にも悪いイメージを与えることに対して

どうお考えでしょうか?

3.既婚者から未婚者への伝言

現在両立を実践している、もしくは両立する時期を乗り超えた方からはそれを

振り返ってのご意見をいただきました。未婚者から頂いた質問に呼応するような

項目もありますので参考にしていただければ幸いです。

① 勤務や働き方について

複数頂いた意見は「男性技士が多い職場で理解を得るのは難しい」でした。

他には将来を見越して行動してほしいという意見が多かったです。

・主に心臓カテやペースメーカ業務だったが、結婚するとかえられた。希望

業務以外に妊娠してもできる業務をしておいた方が絶対に良いです。

・学会や勉強会の遠方への参加は子供がいると難しくなるので独身のうちに

参加を勧めます。

・託児施設があり病気でも預けることのできる病院に勤務するのが一番よい。

・子供が病気になった時のサポート体制を固めておく。急に休んだ時のために

職場において情報は必ず共有しておく。

・20年前に比べると今は職場の理解もあり、働きやすくなっていると思うの

で頑張ってほしい。

② 家庭について

未婚者からの質問に多くあった「家族との関係」については「パートナーや両親(義両親)

の理解と協力は必要不可欠です」という意見が多かったです。

・家事をいかに手抜きするか、できるか(自分を許せるか)

・家庭優先で考えてください。人の命を預かる職場なので、まず家族を大切に

しないと人のことを大切にできないと思います。

・仕事も家庭も無理するとストレスとなり子供に辛くあたってしまいます。

何かを思いきること。○歳になるまでは仕事をしない!!とか義理の両親の

力をかりる!!とか。無理をするとそのうちダメになってしまいますよ。

・子供を産んでも仕事は続けた方がよいと思います。子供と離れることで

とても子供がかわいいです。

③ ご意見

多く書いていただいたのは、「現在は両立の理解を得るには難しい時期かもしれないが、続け

ていく事で後輩女性技士の為になるから様々な実績を作る為に頑張っていこう」・「自身が働

く職場のみでなく他の職場(病院)の女性技士との交流を持つことでたくさんの情報を得て

ほしい」でした。

また、育児を終了された方々からは「自分の人生を大切にし、優先すべきものを考えて無理

Page 7: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(7)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

はしないでください」といった意見もいただいています。そして、「「女性だから」「子供がい

るから」といって時短勤務などの優遇がある(あってほしい)というのは間違っている。そ

こに男女の格差がある。女性だからと特に考える必要なし。」という意見もいただきました。

4.女性技士エピソード

ここでは男性技士にない女性技士ならではのお話を書いていただきました。

掲載したエピソードがプラスなのかマイナスなのか判断は難しいですが、

ご覧ください。

・女性患者からOPや内視鏡・産婦人科の対応では喜んでもらえる。

・Nsとのコミュニケーションは取りやすく、仕事がしやすい。

・女性好きな医師とすぐ仲良くなれる。

・(子供がいるからという理由で)グループ内の人事を免れた。

・子育てをすることによって後輩を育てるのに許容範囲が広がった。

5.その他の要望について

このアンケートの項目ではおさまりきらない幅広い自由な意見を求めました。

その中で当会については前回の報告にあった「交流会」や「セミナーなどでの

託児所の設置」が書かれてありました。

職場については、「病院内での組織の認知度や地位・福利厚生などを上げてほし

い・院内保育を利用できるように交渉してほしい」など上司の方々へのメッセー

ジもありました。他の上司への意見としては「結婚・出産・育児があれば仕事を

続行しない、もしくはさせないと考える上司からの発言に疑問を持つ声、または

気を遣いすぎている上司にもっとズバッといってほしい」という声などがありま

した。

今回の報告をもってアンケートの報告は終了となりますがいかがでしたでしょうか?

特に自由記述を掲載するため書いてくださった方の思いが違う方向で掲載されないようにできるだけ加

筆を避けて掲載いたしました。最初にも書きましたが、読んでくださっている会員の皆様には女性技士、

そして当会としての1つの「意見」として捉えていただくよう再度よろしくお願い申し上げます。

今後は、アンケートでご意見いただいた交流会を開くためにご協力やご意見をいただける女性委員を現

在、幅広く募集中です。当会HPからお申し込みをお待ちしております。

Page 8: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(8)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

「マザーズルーム」の開催報告

アンケートにおいて「子連れ参加ができる勉強会」を希望される意見があり、当会として何かできない

かと検討しました。その結果、母子同室で受講できる「マザーズルーム」を作ってみました。今回はその

ご報告です。

今年度は試験的に「第4回実践呼吸療法セミナー」と「第6回呼吸療法セミナー」において実施・運営

いたしました。

マザーズルームはセミナー会場ではない別室に画像と音声を送り、お子様と一緒に受講いただく形態を

とっています。母子同伴ということで途中、お子様がヒートアップすればお母様方にご対応をお願いして

います。またお子様の食事やおもちゃなどのアイテムも持参いただき、マザーズルームで起こったお子様

同士の関わりや事件(?)については「お互い様」としてお願いすることとしました。

開催する側としては、本当に事故なく、怪我なく、事件なく・・・を願い開催しました。

(↑ 第一弾のマザーズルームと受講風景)

2回の開催において共通して見られたのは・・・・

・子供の面倒をみながらの講義に対する母親の集中力

・初対面の子供同士の仲良くなる速さ

・休憩中の母親同士の意見交流会が自然とはじまる

本当に母子ともに強しです・・・意見交流では子育てのあるあるやご自身の子供以上の大きい子供をみ

ることで我が子が同じくらいになるとこんな行動がみられるという勉強にもなると話が弾んでいました。

独身のスタッフはひたすら子供にせがまれて折り紙で手裏剣づくりをしてくれていました・・・・(よい経

験になってくれていることを願います。)

おかげさまで、両日ともに無事に終了いたしました。

参加いただいた方からは「1日だけ慣れない保育士に預ける託児所より

子供にストレスがかからない分、利用しやすい。」「子供がまだ小さく、旦

那さんに1日は任せられないのでありがたい。」という嬉しくなるご意見を

いただきました。もちろん今後の課題となるご意見や出来事もありました。

今後、改善を加えながら当会で行うセミナーにて「マザーズルーム」を

できるだけ導入していきたいと考えています。開催する場合は当会HPの

セミナー情報に「マザーズルーム」の案内を掲載いたします。そこから質

問や事前申し込みをよろしくお願いいたします。

(← 第二弾マザーズルーム風景)

Page 9: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(9)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

「近畿臨床工学技士会 男女共同参画 情報交流会」への参加報告

近畿において情報交流会が開催されるようになってまい

りました。去る2月中旬には「第1回近畿臨床工学技士会

男女共同参画 情報交流会」が開催され、参加してきまし

た。

参加者は、スタッフ合わせて20名近く、お子様は10

名ほどの参加でした。中にはご夫婦+お子様での参加もあり

ました。

交流会は2部制となっており、まず「協同の現場で違い

が出る アサーショントレーニング」という講義兼ワーク

ショップが行われました。やはり子育てと両立していくた

めには上司や周りとの交渉時にいかにスキルが必要である

かということを感じました。

そのあとは、交流会にて独身・既婚・子育て真っ最中から子育て終了(?)、さらにはフルタイム勤務者、

パート勤務者、時短勤務者など様々な立場から意見や見解が飛び交う場となりました。

子供達は初対面で最初は遠慮がちでしたが、時間が経つにつれ、それぞれが持参したおもちゃを貸し合

ったり、タブレットの画像に数人で見入ったり、室内を走り回ったり元気に過ごしておりました。マザー

ズルームでも書きましたが、子供の順応性には驚きです。

トータル3時間で終了しましたが、終了後も個人的な情報交換は尽きなかったです。

当会でもこのような会が少しでも早く開催できるようにしたいと考えています。

今後、このような会が開催される情報があればHPでご案内できるように努めてまいります。

Page 10: 「第 22 回 近畿臨床工学会」今回は平成27年11月7日(土)、8日(日)の2 日間、近畿臨床工学技士会連絡協議会主催のもと、 ... 平成27年11月7日(土)~8日(日)

2015年3月30日 発行 通巻第27号(10)

0saka Association of Clinical Engineering Technologists

facebook&メールマガジンの

ご案内

一般社団法人大阪府臨床工学技士会では、会員の皆

様へのサービスの一環として、facebookの公開ならび

にメールマガジンを配信しております。当会の学術集

会、勉強会等のお知らせ、技士会活動の紹介、公益社

団法人日本臨床工学技士会からの情報や制度変更の情

報をタイムリーにお届けしてまいります。まだ、登録

をされていない方は、上記の当会ホームページのフォ

ームへ必要事項をご記入になり、ぜひ登録して下さ

い!

○メールマガジン名:

◆一般社団法人大阪府臨床工学技士会 Mail News

配信時期:不定期

○facebook:

編集後記

たより通巻第27号をお届けします。

春ですね~、街でフレッシャーズを見かけると、初々しく

て、自らも初心に戻る気がします。現場にも新人が入職し、

また教育の1年が始まります。立派な臨床工学技士に成長

するよう、愛情を持って時には厳しく指導したいと思いま

す。11月開催の「第22回近畿臨床工学会」もよろしくです。

編集委員を随時募集しています!

興味のある方は 下記アドレスまでご連絡下さい!!

E-mail : [email protected]

編集担当:白鷺病院 臨床工学科 小北

勉強会・イベント開催案内 第9回清浄化セミナー

テーマ:「温故知新から学ぶ(仮)」

日時:平成 27年 2月 8日(日)

場所:ウェルおおさか

第6回呼吸療法セミナー

テーマ:「安全な呼吸管理を提供する(仮)」

日時:平成 27年 3月 15日(日)

場所:エル・おおさか

※ 詳細は後日ホームページでも案内いたします。

事務局からのお願い

(自動振込口座登録のお願い)

入会次年度より大阪府臨床工学技士会年会費は日本臨床

工学技士会同様に個人口座からの自動引き落としになって

おります。入会時に個人口座を登録されていない会員様は、

ご登録の程よろしくお願い致します。なお、事情により口

座登録を頂けない場合は、郵便払込取扱票によるお払い込

みにも対応いたします。詳細は、事務局までお気軽にお問

い合わせ下さい。

なお、年会費の引き落としができず、2年分の年会費を

滞納された場合は、一般社団法人大阪府臨床工学技士会定

款第10条第1項(3)「2年以上会費を滞納したとき」に

より、退会処分となります。その際には、一般社団法人大

阪府臨床工学技士会のみならず公益社団法人日本臨床工学

技士会の会員資格も喪失することになりますので、その点

にご留意くださるようお願い申し上げます。

(年会費領収書についてのお願い)

年会費引き落とし後の領収書の発行は原則的に行ってお

りませんが、ご希望される会員様には個別に対応させて頂

いております。領収書の発行を希望される場合は、事務局

までお気軽にお問い合わせ下さい。

(会員情報変更届出のお願い)

ご勤務先、ご自宅の変更など、会員情報に変更があった

場合は、速やかに事務局までお届け下さい。郵送物が不達

になるケースが見受けられますので、よろしくご協力のほ

どお願い申し上げます。

毎月送付させて頂いている郵送物の目隠し用封筒表紙の

裏面が会員情報変更届け用紙になっております。この用紙

を用いて郵送ならびに FAX にて変更届けを行ってくださ

い。また、当会ホームページからでも変更届けを行うこと

も可能ですので、ご利用ください。

<問い合わせ先>

一般社団法人大阪府臨床工学技士会 事務局 〒565-0871 吹田市山田丘2-15

国立大学法人大阪大学医学部附属病院 MEサービス部内

事務局担当:楠本

TEL:06-6879-5095 FAX:06-6879-5098

E-mail:[email protected]

(平成 26年 11月 22日現在:正会員1,012名)

勉強会・イベント開催案内 第22回近畿臨床工学会

テーマ:「原点回帰。 」

日時:平成 27年 11月 7日(土)~8日(日)

場所:ホテルコスモスクエア国際交流センター

主催:一般社団法人大阪府臨床工学技士会

近畿臨床工学技士会連絡協議会

※詳細は、ホームページもしくは facebookでご覧下さい

URL:http://osakace.kenkyuukai.jp/

:https://www.facebook.com/osakace.2015kinki

※平成 27年 6月 30日まで、「一般演題/ポスター演題」

を募集しております!!

事務局からのお願い

(自動振込口座登録のお願い)

入会次年度より大阪府臨床工学技士会年会費は日本臨床

工学技士会同様に個人口座からの自動引き落としになって

おります。入会時に個人口座を登録されていない会員様は、

ご登録の程よろしくお願い致します。なお、事情により口

座登録を頂けない場合は、郵便払込取扱票によるお払い込

みにも対応いたします。詳細は、事務局までお気軽にお問

い合わせ下さい。

なお、年会費の引き落としができず、2年分の年会費を

滞納された場合は、一般社団法人大阪府臨床工学技士会定

款第10条第1項(3)「2年以上会費を滞納したとき」に

より、退会処分となります。その際には、一般社団法人大

阪府臨床工学技士会のみならず公益社団法人日本臨床工学

技士会の会員資格も喪失することになりますので、その点

にご留意くださるようお願い申し上げます。

(年会費領収書についてのお願い)

年会費引き落とし後の領収書の発行は原則的に行ってお

りませんが、ご希望される会員様には個別に対応させて頂

いております。領収書の発行を希望される場合は、事務局

までお気軽にお問い合わせ下さい。

(会員情報変更届出のお願い)

ご勤務先、ご自宅の変更など、会員情報に変更があった

場合は、速やかに事務局までお届け下さい。郵送物が不達

になるケースが見受けられますので、よろしくご協力のほ

どお願い申し上げます。

毎月送付させて頂いている郵送物の目隠し用封筒表紙の

裏面が会員情報変更届け用紙になっております。この用紙

を用いて郵送ならびに FAX にて変更届けを行ってくださ

い。また、当会ホームページからでも変更届けを行うこと

も可能ですので、ご利用ください。

<問い合わせ先>

一般社団法人大阪府臨床工学技士会 事務局 〒565-0871 吹田市山田丘2-15

国立大学法人大阪大学医学部附属病院 MEサービス部内

事務局担当:楠本

TEL:06-6879-5095 FAX:06-6879-5098

E-mail:[email protected]

(平成 27年 3月 24日現在:正会員1,023名)