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東京工業大学附属科学技術高等学校 Tokyo Tech High School Web News News Letter No. 157 Sep. 2018 IT 夢コンテスト 2018 校内発表会・授賞式の報告 2018 年度東京工業大学サマーレクチャー開催 外国語で聴く講演会“The way to be a scientist in biotechnology科学部東芝科学未来館と「はやぶさ2スゴロク」によるコラボレーション 「ヨルダン PRAVO Academy 教員学校訪問」 柔道部大会参加報告

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東京工業大学附属科学技術高等学校

Tokyo Tech High School Web News

News Letter

No. 157

Sep. 2018 □ IT夢コンテスト 2018 校内発表会・授賞式の報告 □ 2018年度東京工業大学サマーレクチャー開催 □ 外国語で聴く講演会“The way to be a scientist in biotechnology” □ 科学部東芝科学未来館と「はやぶさ2スゴロク」によるコラボレーション □ 「ヨルダン PRAVO Academy教員学校訪問」 □ 柔道部大会参加報告

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News Letter No.157

IT夢コンテスト 2018 校内発表会・授賞式の報告

IT 夢コンテストは,神奈川工科大学が主催する,全国の中学生・高校生・高専生(3 年生以下)を対象に,IT(情報技術)で実現できる未来の社会や新たなサービスなどに関する「夢」を語るコンテストです。本年の「IT夢コンテスト 2018」において,エレクトロニクス・エネルギー・通信分野の 3 年生 4 名が課題研究のテーマを基に応募し,全 286 件の応募作品の中から最終審査会に進出する 33作品のひとつに選ばれました。作品名は「都市水害を防ぐ!サクッと測定クラウド水位測定器」で,都市水害を防ぐために,「低負担」,「簡

単」,「短時間」で下水設備の水位測定が行える装置というアイデアです。 7 月 28 日(土)に開催が予定されていた最終審査会に向けて,生徒は発表内容と資料の準備に奮闘していました。しかし,台風 12号が勢力を拡大しながら関東地方に接近するとの予報を受けて、最終審査会の中止が決定されました。がっくりと肩を落としましたが,最終

審査会の代替として,発表資料のみでの決勝審査が行われ,結果,第 2位に相当する「優秀賞(神奈川県教育長賞)」を受賞しました。その後,上位受賞チームに対して,コンテスト

実行委員が各学校を訪問し,発表会と授賞式を行う運びとなり,表題の校内発表会・授賞式

が行われました。当日は,電気電子分野 2 年生および 1 年生の電気電子分野推薦入学者にも参加を呼びかけ,先輩の取り組み成果を聴講してもらいました。3年生は勉強や製作活動と共に力を注いできた発表会が終わり,成果が認められ,大きな自信に繋がりました。また,

後輩の生徒にも大きな励みになりました。

(エレクトロニクス・エネルギー・通信分野)

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Sep. 2018

2018年度東京工業大学サマーレクチャー開催

9月 4日(火),大岡山キャンパスにて本校2年生対象「東京工業大学サマーレクチャー」が行われました。この行事は,3年生対象の「サマーチャレンジ」とともに,附属科学技術

高校と東京工業大学との「高大連携」活動の中心に位置する企画です。 午前の講演と午後の研究室訪問,質問コーナーで構成され,最先端の研究を行う大学キャ

ンパスの雰囲気に触れるとともに,将来に向け改めて志を高め,学習意欲の刺激にすること

を目的としています。 午前は,生命理工学院の太田啓之教授による「藻類の先端研究から見えてくるもの ― 光合成生物の進化とバイオエネルギー生産 ―」というご講演をいただきました。国際的にも高い評価を得ている太田先生ですが非常に柔和かつ闊達なお人柄で,熱心にご専門の一端や

ご自身の研究観を語ってくださり,本校生徒も興味を露わに聴き入る,大変印象深い光景で

した。 午後は,全 19研究室から各生徒が 2箇所ずつ訪問し,科学技術研究の現場を見学し,短い時間ながら一部体験することもできました。それぞれ有意義で楽しい時間を過ごせたよう

です。質問コーナーでも,東工大の先生方や学生の方々から,示唆深い応答をいただきまし

た。 企画全体として,生徒たちの将来像を刺激し,学習や研究への興味・意欲を喚起できたと

いう手応えがあり,また少し成長した生徒たちを頼もしくも感じました。 悪天候の中にも拘わらず,企画が無事実施され,一定の成果を上げることができたのも,

多くの関係者の皆様のご協力の賜です。この場をお借りいたしまして,深く御礼申し上げま

す。

(進路部 吉田育太郎)

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News Letter No.157

外国語で聴く講演会“The way to be a scientist in biotechnology”

平成 30年 9月 12日(水),15時 30分より,本校大講義室にて「英語で聴く講演会“The way to be a scientist in biotechnology”」が開催されました。今年度は講師に本学環境・社会理工学院に所属の Nunthaphan Vikromvarasiri博士をお迎えし,生徒 26名と保護者・教員あわせて約 50名が参加しました。 Nunthaphan Vikromvarasiri氏は,タイ王国 King Mongkut's University of Technology Thonburiご出身,環境科学博士で,現在は本学環境・社会理工学院に所属し,総合・環境保全学の研究を続けていらっしゃいます。 講演では、先生の研究に対する考え方をはじめとし,タイ王国と日本との,それぞれの文

化に根差した研究環境・研究観の相違点・共通点,また,先生のご専門課題である「単離し

たセルロース生成好熱菌による廃グリセロールからのバクテリアセルロース生産」について

も,高校生目線に降りてご講義くださいました。 Nunthaphan 先生は,研究だけでなく,非常に教育熱心な方でもいらっしゃいました。実は準備の段階から,先生の方から本校生徒について関心を持っていただけていて,多くの

お問い合わせがありました。本校生徒の興味や指向性に合わせた講演内容を構築すべく,お

骨折りいただき,当日はわかりやすいパワーポイントもご用意なさっていて,タイの文化や、

タイの高校生の学業生活の在り方などについても気さくにお話しくださいました。家庭のキ

ッチン用品などだけでできる実験ゲームや,科学クイズ

なども交え,本当にあっという間の一時間半という楽し

い講演会となりました。 講演後も残って質問する生徒が多く見られましたが,

一人ひとりに丁寧にお答えいただき,大変ありがたく思

いました。 (担当から送った感謝のメールへの,先生からの返信を

載せます。少しくすぐったい部分もありますが…。) “ I thank you so much for your warm welcome.

I appreciated many sensei that came to join in class today

also.

I’m really happy for lecture today.

Students are so nice and smart. …”

(国際交流研究会幹事 吉田育太郎)

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Sep. 2018 科学部,

東芝科学未来館と「はやぶさ2スゴロク」によるコラボレーション 科学部では,小惑星探査機「はやぶさ2」を題材としたスゴロク「スゴはや2」を作り,

科学技術コミュニケーションの実践に取り組んでいます.このたび,東芝未来科学館と,ハ

ロウィン限定スペシャルイベント「光であそぼう!かわさきハロウィン」において,スゴは

や2によるコラボレーションの機会をいただきました.イベント期間にご来場者に配布され

るスゴロク「スゴいぞはやぶさ2・サンプルリターンスゴロク」は,科学部がスゴロク原

案及び はやぶさ2についての解説を提供し,すごろく・クリエーターとして有名なイラス

トレーターの野呂和史氏に制作をご担当いただいたものです.

また,9月 16 日には,小学生を対象にしたワークショップ“立体スゴロク「ワクはや 2」

をつくろう!“を担当しました.ワクはや2は,はやぶさ 2の目的地「リュウグウ」を想定

した正十二面体のペーパークラフトで,その表面にスゴはや2を展開したものです.リアル

タイムで進行中のはやぶさ 2の旅の道しるべとして,その帰還までお家に飾っていただけ

れば,と,つりさげるための黒い糸をつけました.実はこれ,黒い服を背景にしてつり下げ

れば,リュウグウが空中に浮遊してみえるマジックを楽しめるものです.当日は,二回のワ

ークショップで 25名が作り上げ,黒いマントを着て空中浮遊するワクはや2と一緒に,思

い思いのポーズで楽しそうに写真に納まっていただけました.自分たちの製作と勝手が違い,

日頃行わない企画・演出・準備・説明といった活動内容に加え,瞬時の判断・行動が要求さ

れる製作補助・安全支援に,貴重な勉強をさせていただきました.

リュウグウは,その小ささのあまり,はやぶさ2が到着する 1ヶ月前でも姿がはっきりせ

ず,逆にそれを楽しみに,JAXA 主催「小惑星リュウグウ想像コンテスト」が行われました.

ワクはや2は,その応募作品でもあり,東芝未来科学館のノードで「審査員特別賞」をいた

だくことができました.ワクはや2は,はやぶさ2が着地しやすいようにという意図から平

面で構成した正十二面体でしたが,実際のリュウグウはソロバン玉のような形で,正八面体

でもよかった・・・というオチつき,次の時は,もう少し簡単にお楽しみいただけそうです.

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News Letter No.157

(科学部顧問 成田 彰・小菅 京)

「ヨルダン PRAVO Academy教員学校訪問」 文部科学省およびヨルダン大使館からの紹介により,9 月 26 日(水)・27 日(木)の両日,ヨルダン PRAVO Academyの Nisreen先生,Hazem先生および通訳飯泉様の学校訪問がありました。お二人はヨルダンで科学技術系の学校を創設するため,日本を代表する科

学技術高校のカリキュラムや設備を視察する目的で訪問されました。 26日(水)は授業参観に加え,学校設備や科学技術系部活動の様子もご覧になりました。特に,科学部とマイコン制御部の活動視察においては缶サットの研究,コンテストで受賞し

たロボットやオリジナル音ゲーなどに興味を示され,生徒の技術力の高さに驚かれていたご

様子でした。 27 日(木)は東京工業大学大岡山キャンパスで開催された課題研究発表会(応用化学分野)を参観され,休憩時間には発表生徒や指導教員に課題研究の進め方や,楽しいこと大変

だったことなど,多くの質問をされていました。 ヨルダンに戻られて素晴らしい学校を創設されますようお祈りいたします。

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Sep. 2018

副校長補佐(研究担当)

柔道部大会参加報告 ご指名がありましたので,ご報告させていただきます。 平成30年9月24日に国士舘高等学校におきまして,東京都高

体連柔道専門部主催の東京都学年別柔道大会第 2支部予選会が行われ,第 2学年の団体戦に出場いたしました。本大会の団体戦は,3人制によるものです。本校柔道部の 2年生は 2名しか所属していませんが,3 人制のため出場は可能です。しかしながら,3 人制の所を 2名での出場となりますことから,必然的に対戦校に一本負けをひとつ献上しての対戦となります。すなわち,出場選手 2名が共に勝利しなければ,チームとしての勝ちはありません。このような状

況の中,3 回戦を勝ち進み準々決勝まで駒を進めることができました。残念ながら準決勝までは,手が届きませんでしたが,第5位を

獲得することができ,都大会への出場権を獲得することができまし

た。都大会は,東京武道館にて9月30日に行われましたが,力及ばず 1回戦敗退となりました。全部員6名(3年生を含む)という弱小チームではございますが,例年参加している

夏合宿での鍛錬,また,日々行っているクラブ活動での,努力の成果であると思います。引

き続き,「文武両道」「自他共栄」を Motto に,稽古に励んでもらえるよう願っています。なお,組み合わせ等をご覧になりたい方は,以下の URLよりご覧ください。 https://tokyojudo2ndblock.jimdo.com/大会要項-申込/学年別-錬成大会/

(柔道部顧問 山口 正勝)

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News Letter No.157

東京工業大学附属科学技術高等学校ニューズレター No.157 2018年 12月 26日

東京工業大学附属科学技術高等学校ネットワーク運営委員会発行

企画:副校長,教務・図書グループ

編集:ネットワーク運営委員会Web担当