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NEAR Vol. 48 News 今月の動静 NEAR活動 / 事務局ニュース / 会員自治体ニュース 企画取材 ロシア連邦アルタイ地方 NEAR会員探訪 韓国慶尚北道慶州世界文化エキスポ / モンゴル国ドンドゴビ県 「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」(2013. 8. 31 ~ 9. 22) 北東アジア地域自治体連合 NEAR | NEAR Leading the Era of Northeast Asia 2012. 11-12 北東アジア地域自治体連合 The Association of North East Asia Regional Governments

NEAR news vol.48 (JPN)

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Page 1: NEAR news vol.48 (JPN)

NEARVol. 48

News

今月の動静 NEAR活動 / 事務局ニュース / 会員自治体ニュース

企画取材 ロシア連邦アルタイ地方

NEAR会員探訪 韓国慶尚北道慶州世界文化エキスポ / モンゴル国ドンドゴビ県

「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」(2013. 8. 31 ~ 9. 22)

北東アジア地域自治体連合 NEAR | NEAR Leading the Era of Northeast Asia2012. 11-12

北東アジア地域自治体連合The Association of North East Asia

Regional Governments

Page 2: NEAR news vol.48 (JPN)

「NEAR News」は会員自治体のニュースと情報を共有する連合の公式広報誌です。連合の活動状況、会員自治体の動静、国際動向、寄稿、お知らせなどを内容として定期発刊し、会員自治体と関連機関に無料配布するほか、 ホームページにも掲載します。

「NEAR News」は会員自治体が共に作っていく公式広報誌ですので、連合や北東アジア地域に関心のある方は誰でも投稿することができます。連合事務局は皆様からの投稿やアイディアをお待ちしております。

NEAR News

Vol. 48

砂漠の冬景色-モンゴル国ドルノゴビ県

6 13 146 13 14

Page 3: NEAR news vol.48 (JPN)

北東アジア地域自治体連合は

1996年9月、韓国、中国、日本、ロシアの北東アジア4ヵ国29広域自治体の首長が韓国・慶州で創設した国際機構です。北東アジアの共同繁栄を基本理念とする連合憲章を採択し経済通商、教育・文化交流、環境、防災、国境協力、科学技術、海洋・漁業、観光、エネルギー・気候変動、女性・児童、生命・医療産業、農業などの様々な分野で幅広い交流・協力プロジェクトを展開しています。そして、北朝鮮とモンゴルの参加、新規自治体の会員加入により、現在は6ヵ国71自治体が参加する、北東アジア地域を代表する、地方外交協力体となりました。

NEARの門戸は開かれています。

北東アジア地域に位置し、連合の設立趣旨に賛同する広域自治体は、連合の総会の承認を経て参加することができます。

前号表紙のキャプションを下記のとおり訂正します。

(誤)ドルノゴビ県デルゲルハンガイ山 

(正)ドンドゴビ県デルゲルハンガイ山

北東アジア地域自治体連合The Association of North East Asia

Regional Governments

Page 4: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR NEWS Vol. 484

今月の動静 NEAR活動

NEAR活動

11月7日から9日まで、ロシア連邦イルクーツク市に

て第2回国境地区協力分科委員会が開催され、4カ

国14自治体から44人が参加し、国境地区協力にかか

る情報共有と方策について議論が行われた。今回の

分科委員会では、ザバイカリエ地方政府と中国の内

モンゴル自治区間の国境地域を流れる河川の水質

問題にかかる会談結果、イルクーツク州とハバロフス

ク地方によるNEAR会員自治体との国境協力の現況

報告、アルタイ地方の国際調整委員会である「我共同

の家―アルタイ」の情報紹介の場などが設けられた。

また、国境地域地方政府間の貿易、地域PR、博覧

会活動などの強化にかかる提案、ロシア・モンゴル・

中国の国境検問所の協議及び24時間勤務体制に

かかる検討、モンゴル・ロシア間国境地域である「ア

ルタンブラク・キャフタ」の国際自由貿易地区の設立

などが取り上げられた。

第2回NEAR国境地区協力分科委員会の開催

第2回国境地区協力分科委員会

分科委員会開催結果

•ロシアと周辺国地方政府における相互貿易、地域PR、博覧会活動の強化にかかる提案

•�共同プロジェクトの提案:ロシア-モンゴル国境検問所、ロシア-中国国境検問所の協議及び24時

間勤務体制にかかる検討

•NEARとの協力関係持続のため、国境侵犯行為の取り締まり及び犯罪撲滅業務の推進

•NEARの会員自治体の範囲内で「アルタンブラク―キャフタ」を国際自由貿易地区とする方法の検討

•�中国、モンゴルなど隣接国の地域におけるロシア産肉類輸入数量割当制の割当にかかる意見を地

方政府に提案

•�協力活性化と貿易・経済関係の強化に向け、対外経済活動を行う参加者の情報交換を目的とした

共通機構の設立。投資プロジェクトにかかる情報掲載、対外貿易活動のおける情報交換、法案提

案、国際会議にかかる情報交換に向けた共通のホームページ構築(NEARホームページの活用も可

能)

•自然保護への協力を目的にした共同作業、国境地域の水質保護に向けた共同の努力

•�NEAR実務委員会、分科委員会、「国際協会―シベリア協定」活動、「国際調整委員会―我共同の家

―アルタイ」の経験の共有

Page 5: NEAR news vol.48 (JPN)

The Association of North East Asia Regional Governments 5

今月の動静 事務局NEWS

事務局NEWS

11月15日午後、慶尚北道議会企画経済委員会によるNEAR事務局への視

察が行われた。朴珍炫企画経済委員長をはじめ、11人(専門委員1人)で構成

された今回の視察団は、金在孝NEAR事務総長から主要業務について報告

を受け、質疑応答などの時間を持った。また、勤務環境などを確認し、外国

からの派遣職員を激励することで日程を終えた。この日の視察には特別に、

宋必珏慶尚北道議会議長も出席し、企画経済委員会の議員とNEAR事務局

職員を激励した。

慶尚北道議会企画経済委員会、NEAR事務局視察

11月16日、金在孝NEAR事務総長は慶尚北道醴泉郡文化会館で開催された

「第10回中韓国際学術セミナー」に参加し、「NEARの役割と地域間連携の方法」

についてテーマ発表と討論を行った。

12月7日から8日まで、グランドアンバサダーソウルにて開催された「日中韓公務

員協力ワークショップ」に具海日NEAR事務局国際協力課長ほか3人が参加し、日

中韓3ヶ国の地方レベルの発展と公務員間の人的交流増進について意見交換

を行った。また、具課長は「北東アジア自治体間協力の現況」をテーマに発表を

行った。

金事務総長、第10回中韓国際学術セミナー参加

NEAR事務局は既存ホームページの老朽化及び機能不足を踏まえ、2006年5月

から使用している現行のNEARホームページの大幅な改編作業を行っている。特

に、今回の改編ではテレビ電話システム、ウェブメールシステムなどが補強される

とともに、ウェブアクセスが強化されるなど、会員自治体間疎通に重点を置きつ

つ、facebookやYoutubeなどSNSとの連係も計画中である。

今回の再構築作業は2013年1月中旬に完了する予定となっている。

NEARホームページ再構築

日中韓公務員協力ワークショップ参加

ホームページアドレス:www.neargov.org

Facebookアカウント:www.facebook.com/neargov

主要日程

日時 日程 場所

2012. 12. 7(金)

14:00~18:00

2012. 12. 8(土)9:20~14:00

主要機関訪問外交通商部、

3国協力事務局

グランドアンバサダーソウル

ワークショップ(第1セクション:自治体間協力を通じた3ヶ国協力の発展 /第2セクション:諸分野における3ヶ国協力の発展)

Page 6: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR NEWS Vol. 486

会員自治体動静今月の動静

「山東省-京畿道大学交流協議会」設立式

9月、中国国務院は寧夏回族自治区の「内陸開放型経済試験区」及び「銀川

総合保税区」の設置を批准した。これにより寧夏は国内初の「内陸開放型経済

試験区」を設置することとなった。これを受けて、寧夏回族自治区人民政府で

は国内外のメディアをはじめ、社会各界に関連状況を紹介するため、2012年12

月7日、北京釣魚台国賓館にて寧夏の「内陸開放型経済試験区」及び「中国

―アラブエキスポ」にかかる記者会見を開催し、中国国家発展改革委員会、外

交部、商務部、税関本局及び寧夏回族自治区人民政府の高官が出席のう

え、記者との質疑応答に臨んだ。そのほか約60カ国在中国外交使節も記者会

見に出席した。

寧夏「内陸開放型経済試験区」の建設及び「中国―アラブエキスポ」の記者会見の開催

寧夏回族自治区 - 中国

2012年10月3日、韓国ソウルで開催された「日韓交流おまつり2012 in Seoul」

に、東北・北関東観光キャラバンの一員として参加し、PRカウンターにて、観光

パンフレットの配布及び県産日本酒の試飲を行いました。日本酒の試飲は大

変好評で、「香りがいい」などの高い評価をいただきました。

 また、翌日にはロッテホテルソウルにて、訪日旅行を扱う旅行会社等との商

談会・交流会が行われ、山形県内のゴルフ場や体験施設、温泉地などの紹介

を行いました。

 東日本大震災後、韓国から東北を訪れる観光客は激減し、現在も以前の

「日韓交流おまつり2012 in Seoul」等に参加

山形県 - 日本

10月25日、「山東省-京畿道大学交流協議会」の設立式が山東省にて開催

された。本式典には山東省27、京畿道12の高等教育機関の責任者約100人が

参加し、夏耕山東省副省長と崔勝大京畿道副知事が「山東省-京畿道大学

交流協約書」に調印した。両氏が「山東省-京畿道大学交流協議会」の共同

会長を務め、山東省と京畿道内の大学が会員となる。山東省は初めて韓国自

治体と教育分野での総合交流プラットフォームを構築し、両地域の高等教育

機関の優れた資源を発揮し、産・学・官・研の連携促進及び学習及び就職な

ど様々な便宜を提供する予定である。

現在山東省内の大学は156校で、韓国人留学生は6,000人に達している。

「山東省-京畿道大学交流協議会」共同発足

山東省 - 中国

会員自治体動静

湖南省郴州市東江湖

9月21日、「2012中国湖南国際観光フェスティバル」が湖南省郴州市にて開

幕された。初めて「水」をテーマとして開催された「湖南国際観光フェスティバ

ル」は東江湖を舞台に「湖南―世界水の対話」を通じて湖南地域観光のロマン

と情趣を感じることができる行事となった。今回のフェスティバルでは、9月12日

から22日まで郴州の民俗文化をテーマにした共同公演、「第3回中国鉱石展示

会」、「中国伝統医学文化フォーラム」、「2012ミス世界観光コンテスト」の湖南地

域最終選抜大会など多彩な行事が開催された。

「2012中国湖南国際観光フェスティバル」の開催

湖南省 - 中国

Page 7: NEAR news vol.48 (JPN)

The Association of North East Asia Regional Governments 7

今月の動静 会員自治体動静

来場者に山形を紹介

水準には戻っておりませんが、今回のイベントなどを契機に、多くの方が再び

東北に来ていただけることを期待しております。

福井県は今年から、11月の第2日曜日から第3日曜日の8日間を「ふくい 

味の週間」と定め、小中学校における味覚の授業や福井発のヘルシーメニュ

ー「ふくい健幸美食(けんこうびしょく)」の提供、福井の食が一堂に会する「ふ

くい 味の祭典」など、食を「学び」「味わい」「楽しむ」活動を全国の自治体で

初めて実施します。

 福井は、日本国内はもとより、世界の美食家からもおいしい食材の宝庫と

して高く評価されています。お米「コシヒカリ」の生まれた故郷として知られてい

ますが、この時期は、越前がに、サトイモ、そばなど福井県を代表する秋の味

覚が豊富です。

これを機に、福井の食の魅力を改めて見直し、食を大切にする意識を高め

るとともに、県内外にもおいしい福井の食を広く発信していきたいと考えてい

ます。

「ふくい 味の週間」

福井県 - 日本

ふくい 味の週間

連絡先 : 福井県農林水産振興課 TEL 0776-20-0421

古典芸術を発展させることを目的として4年ごとに開催される古典演劇祭が11

月1日から8日まで、モンゴル中部のウブルハンガイ県で開催された。2回目を

迎える今回の古典演劇祭にはモンゴルの中部地域に属するオルホン県、ダル

ハンオール県、ボルガン県、アルハンガイ県、中央県、ウブルハンガイ県が参

加し、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」、「テンペスト」、「リア王」などと、ヘン

リック・イプセンの「人形の家」、ユージン・オニルの「楡の木陰の欲望」などの作

品が上演された。

第2回古典演劇祭の開催

ウブルハンガイ県 - モンゴル

モンゴル国山岳人ガイド協会は「㈱MCS Coca-Cola」の後援を受け、「第1回

アイスクライミング大会」を開催した。エクストリームスポーツの一つであるアイス

クライミングは高山クライミングと川、滝クライミングに分けられるが、今回の場所

はウブルハンガイ県のオルホン川にある高さ24m、傾斜度85-90度のオルラン

チョトガルラン滝である。モンゴルは冬が長くて寒いため、アイスクライミングが

冬ポーツとして発展する可能性が高いと判断しモンゴルガイド協会はこの大会

をきっかけに毎年開催することにした。

第1回アイスクライミング大会の開催

ウブルハンガイ県 - モンゴル

Page 8: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR NEWS Vol. 488

会員自治体動静今月の動静

慶州世界文化エキスポ組織委員会は11月22日、トルコで開かれた「韓国企

業統合投資促進会議」において「イスタンブール―慶州世界文化エキスポに

かかる説明会及び後援行事」を開催するとともに、来年1月に現地で共同事務

局を設置するなど「イスタンブール―慶州世界文化エキスポ」の準備が計画ど

おり順調に進められている。同行事は来年8月31日から9月22日まで23日間

「道、出会い、そして同行」をテーマにイスタンブールで開かれる。アジア、ヨー

ロッパならびにアメリカなどから約50カ国が参加する予定である。

イスタンブール-慶州世界文化エキスポの準備が本格化~1月、イスタンブールで共同事務局設置~

慶尚北道 - 韓国

モンゴル国ウランバートル市土地局の都市開発分野担当公務員視察団13

名がKOICA招請事業の視察期間中である11月23日に慶尚北道庁を訪問し、

建築・地籍など最先端システムの運用方法を体験し、セマウル運動の成功事

例を見学するなど慶尚北道の先進都市開発技術について学んだ。同道のイ・

ジェチュン建設都市防災局長はモンゴル国自治体の土地局公務員が7月と今

回の2回に渡り来訪したことがきっかけとして、両自治体間の交流が拡大され、

さらには地域企業の資本と技術力、高級人材の輸出など、モンゴルへの進出

が活性化されることにより、慶尚北道のステータスが大きく高まることになると述

べた。

モンゴル・慶尚北道、交流協力事業の拡大~「モンゴル国ウランバートル市公務員研修団」慶尚北道庁訪問~

慶尚北道 - 韓国

第6回マガダン国際氷彫刻コンテスト「マガダンクリスタル」が12月17日から22

日までロシア連邦マガダン市の「勝利広場」で開催された。マガダン市は「2010

-2014年地方自治教育文化発展プログラム」の一環として氷彫刻作品の完成

度の向上とPR、文化の裾野の拡大を目的に今回の行事を開催した。マガダン

市をはじめ、ロシア北東部の都市、国際親善交流都市から都市を代表して参

加することができる。今回のコンテストは自由テーマであり、「青少年彫刻家(18

歳以下)」と「専門家(18歳以上)」の二つの部門に分かれて行われた。コンテス

トの結果は大会組織委員会代表者とプロ彫刻家など7人で構成された審査委

員団の審査を経て、12月22日にマガダン市のクリスマスツリーの開幕式の際に

発表された。

第6回マガダン国際氷彫刻コンテスト

マガダン州―ロシア

第5回「マガダン・クリスタル」コンテスト一等賞受賞作 リトアニア作家の作品:「ハープ演奏者」

モンゴル国ウランバートル市土地局公務員研修団の慶尚北道訪問

Page 9: NEAR news vol.48 (JPN)

The Association of North East Asia Regional Governments 9

今月の動静 会員自治体動静

11月23日から26日まで4日間、大田コンベンションセンターと貿易展示館の一

円で大韓民国生涯学習博覧会が開催され、全国16の市・道教育庁、生涯教

育振興院、学習都市など約150の生涯学習関連機関などが参加したなか、成

功裏に終わった。

今回の博覧会には小学生から高齢者まで多様な年齢層が参加し、生涯学

習の今後進むべき方向と施策を示すことで「大韓民国生涯学習博覧会」が今

後開催していくための土台を設けたという評価を得た。

大田広域市、「大韓民国生涯学習博覧会」を開催

大田広域市 - 韓国

11月14日、朴浦項市長は青瓦台(大統領府)で開かれた李明博大統領と人

物教育全国民実践連合(共同代表:安洋玉韓国教員連合会長、孫炳斗サムス

ン夢奨学財団理事長)との懇談会で「カムサナヌム運動(感謝共有運動)」を紹

介して注目を集めた。浦項市関係者は「同運動については、人物教育実践連

合で青少年人物教育プログラムとして検証と確認手続きが行われているところ

で、今後認証プログラムとして決定されれば、来年から全国の学校に普及され

る可能性がある」と述べた。

朴承浩浦項市長、青瓦台で「カムサナヌム運動」紹介

慶尚北道 - 韓国

江原道は中国最大の観光市場であり、来年1月より襄陽空港からチャーター

便の運航予定地域である上海地域の観光客誘致に向け現地特別PRマーケテ

ィングに乗り出た。

江原道は今回の上海PRマーケティングが襄陽―上海間運航予定路線の活

性化と他の都市との路線拡大の重要なきっかけになると判断し、今後上海地

域を含めて中国観光客誘致の拡大に向けて継続的にPRマーケティングを強

化していく方針である。

江原道、中国最大の観光市場・上海を攻略

江原道 - 韓国

第1回大韓民国生涯学習博覧会

The Association of North East Asia Regional

Governments

Page 10: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR NEWS Vol. 48

ロシア連邦アルタイ地方 - 「健康と旅行、教養とスポーツ!アルタイ地方で」

10

企画取材

コルヴァンスコイェ湖

1

「健康と旅行、教養とスポーツ!アルタイ地方で」

ロシア連邦アルタイ地方

Page 11: NEAR news vol.48 (JPN)

企画取材 ロシア連邦アルタイ地方 - 「健康と旅行、教養とスポーツ!アルタイ地方で」

The Association of North East Asia Regional Governments 11

1. 青緑色カトゥニ 2. シュノック川 3. アロボイェ湖 4. デニソヴォ洞窟

地理的位置 地理。

アルタイ地方は南西シベリア地域でカザフスタンと国境を接しており、中国、

モンゴルとも隣接している。アルタイ地方の面積は16万8,000㎢であり、オースト

リア、チェコ、ポルトガルなどの2倍を超える面積を有する。人口は約250万人

で、行政の中心地はバルナウル市である。

自然・気候条件

アルタイ地方では草原、ステップ、森林、山など様々な風景が楽しめる。年

間では7月の平均気温が約21℃で最も暖かく、1月には-18℃から-21℃程

度にまで気温が下がり、最も寒い月となっている。

文化・歴史遺産

アルタイ地方は考古学、建築、歴史、文化などにかかる遺跡等が約五千箇

所以上存在し、シベリアでは歴史、文化遺産が多い地域として知られている。

経済

地域の主要生産品としては蒸気ボイラー、ディーゼル発電機、ディーゼル

エンジン、貨物列車、コークスなどがある。また、大規模な有機農産物の栽

培が行われ、チーズ、小麦粉、穀物、マカロニなどの生産においてリーダー

的役割を果たしている。アルタイ地方のロシア科学都市の中心であるビイス

ク市にはバイオ製薬の供給基地が建設されたが、同市は製薬分野以外にも

革新的な科学の発展に寄与することができるレーザー技術、ナノ技術、高分

子及び複合材料が生産できる団地でもある。

最適な観光コース

アルタイ地方の旅行では徒歩、スキー、ヘリコプター、グライダー、馬など

様々な選択肢がある。また、渓谷ではラフティング、山の急斜面ではスキー

での滑降、峠では車や自転車での登坂など活動的な旅行が楽しめる。さら

に、特殊な装備を持って地下世界を探検したり、山頂から空を飛んだり、タイ

ガ地帯でハンティングも楽しめる。アルタイステップ地帯に散在する塩湖と淡

水湖を開発し、健康休養型海水浴場として発展させようとしている。

観光・療養リゾート団地

アルタイ地方はロシアの中で、休養と治療のための地域の一つとして有名

である。休養観光客のために約180のホテルと44の療養施設、147の宿泊及

び休養機関、160ヶ所以上の「グリーンハウス」が存在する

療養・リゾート団地

アルタイ地方は療養リゾートとしての価値も高い。治療用でミネラル温泉

水、湖泥、独特な気候的特徴、鹿茸(鹿の角)沐浴、薬草などを使用する。

また、同時に8,700人を収容できる44の療養リゾート施設も設置されている

3大観光・休養クラスター「ベロクリハ」、「ゴールデンゲート」、「青緑色カトゥン」

<ベロクリハ>

連邦、地方政府及び地方予算と投資家を誘致し、2012年から2016年にか

けて建設される総面積7700㌶、約4000の付帯施設、9の観光団地が含まれ

た大規模な総合クラスターである。

<ゴールデンゲート>

アルタイ地方はロシア旅行の際に経由するに適した立地条件を持ってい

る。そのため「ゴールデンゲート」団地では観光案内、予約、旅行商品案内、

食料品、カーセンター、ホテルなどのサービスが提供される。2014年頃に当

該団地プロジェクトが完了する見込みである

<青緑色カトゥニ>

2007年、ロシア連邦政府の決定により観光分野での重要プロジェクトの一

つである観光休養型特別経済区「青緑色カトゥニ」が建設された。ここはカト

ゥニ川が流れるロシア最初の自然・レジャー観光が結合された観光団地であ

る。今後アクアパーク、スポーツセンター、ファッションセンター、レジャースポ

ーツセンター、乗馬場、青少年キャンプ場、人工スキージャンプ台、ロックク

ライミング施設などを計画している。

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Page 12: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR NEWS Vol. 48

韓国慶尚北道 - 「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」

12

NEAR会員探訪

「道、出会い、同行」が調和する

「文化のシルクロード」 へ皆様を招待します。

人類文明の歴史は道を開拓し、道を往来し、道を通じて交流

を行って来た道の上での歴史です。

新羅千年の古都慶州とギリシャ・ローマ・オスマン文化の中心

地イスタンブールはシルクロードと呼ばれた道を通じて東西文

化の産物を交わしながら独特な文化が花開いてきました。

このようにシルクロードは単に交通路という意味ではなく交流

と疎通の道であり、夢と希望の道でありました。

今その道が21世紀の新シルクロードとして生まれ変わります。

東西文化の体験と憩いという新たな概念を持つ差別化された

文化コンテンツを楽しみながら、我々の未来を確めてください。

「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」が来年8月31日から9月22日ま

で23日間、イスタンブール市内で「道、出会い、そして同行」というテーマで開か

れる。2006年のカンボジア・アンコールワットに続き2回目となる海外エキスポで

ある。アジアとヨーロッパ、アメリカなどから約50カ国が参加し、展示・公演・映像

・体験・特別イベントなど9の分野で約30の様々な文化プログラムを披露する計

画である。

両自治体は来年1月に共同組織委員会を構成し、3月には詳細計画を確定

して本格的な準備に入る方針である。また、韓国とトルコのスポーツ文化交流

の場として韓国・トルコ両国のサッカー親善試合と慶州からイスタンブールまで

自動車100台がシルクロードを横断する「コリアウェーブ・オートキャラバン」、海

洋シルクロードに沿って繰り広げられる海洋巡航訓練など大規模なプレイベン

トも行われる。

 また、韓国・トルコ国立公演団の公演、ドルマフチェ宮特別音楽会、「シルク

ロードで会う」展、シルクロード商人パレード、善徳女王パレード、千年古都写

真・絵画展、新羅宝物展、世界映画祭、韓国・トルコ料理実演試食会、韓国・ト

ルコ伝統ファッションショー、K-popコンサートなど様々なプログラムを設けるた

め両自治体は協議している。慶州エキスポは新羅時代の遺物の尊い美しさを

写真にした「千年の新羅、未来の千年を生きる」展示会とシンガポールに輸出

して国際的も認められたノンバーバル公演の「フライング」、伝統文化と衣食住

で韓国人の生活を表現した「韓国文学館」などをつうじて慶尚北道をはじめ、

韓国文化の優秀性と価値を世界中に発信する方針である。

また、韓流ブームの拡散に向けて韓国映画祭、国楽(韓国伝統音楽)、

K-pop公演、Bボーイ・フュージョン公演、テコンドー実演団公演、伝統文化体

韓国慶尚北道

慶州世界文化エキスポ組織委員長 金寛容 慶尚北道知事

Page 13: NEAR news vol.48 (JPN)

NEAR会員探訪 韓国慶尚北道 - 「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」

The Association of North East Asia Regional Governments 13

来年8月31日から9月22日まで「イスタンブール・慶州」世界文化エキスポを共同開催

「道、出会い、そして同行」をテーマに23日間約30のプログラムを用意

韓国―トルコ文化・経済交流の拡大と観光・産業分野での波及効果が期待される

両国政府レベルの積極的な支援を合意、来年1月共同事務局オープン

イスタンブール・慶州 「21世紀の新シルクロード」を作る

ユニークな文化コンテンツが楽しめる「イスタンブール・慶州世界文化エキス

ポ2013」にNEAR会員自治体のご関心とご訪問をお願いします。

| 行事概要 | • 行事名 「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」

Istanbul-Gyeongju World Culture Expo 2013

• テーマ 「道、出会い、そして同行」

• スローガン シルクロードで会う韓国とトルコ

• 期間 2013年8月31日(土)~9月22日(日)(23日間)

• 場所 トルコ イスタンブール市

• 内容 事前・公式行事、公演、映像、展示、体験、イベント、シンポ

ジウムなど

• 参加 50カ国約1万人の文化・芸術家が参加

• 主催 韓国慶尚北道、トルコ イスタンブール

• 主管 「イスタンブール・慶州世界文化エキスポ2013」組織委員会

• 後援 韓国文化観光部、トルコ文化観光部、韓国国家ブランド委

員会など18機関

| 連絡先|

慶尚北道慶州市慶甘路614慶州世界文化エキスポ

電話 +82-54-748-3011

FAX +82-54-748-3012

ホームページ www.cultureexpo.or.kr

Twitter @cultureexpo

Facebook cultureexpo

験などの行事も行われる。東洋と西洋、グローバルヴィレッジの文化和合に向

けてグランド・バザール、世界民俗公演祭、E-Battle大会も準備中である。

主要行事の会場としては、 一日の流動人口が約100万人に達するイスタンブ

ール最大の繁華街「タクシム広場」、ビザンチン帝国最高の建築物の「聖ソフィ

ア大聖堂」、オスマン帝国皇帝の宮殿「トプカプ宮殿」などがある。

慶州エキスポ組織委員長である金寛容慶尚北道知事は「イスタンブール・慶

州エキスポはシルクロードの始点・終点だった慶州とイスタンブールを再び繋ぐ

ことで、アジアとヨーロッパを結び、年9%の経済成長率を誇る友邦トルコと手を

結ぶ行事であり、歴史・地政学・経済・外交的観点から成果を収める政府レベ

ルの国際的かつ未来志向的な行事として記録されるだろう」と強調した。さら

に、金知事は「韓国最高のコンテンツを用意し、世界の韓国、韓国の慶尚北道

を知らせるために全力を尽くす」と述べた。

「慶州世界文化エキスポ」は1998年以来、2011年まで6回開催された。延べ298

カ国から約5万6000人の文化・芸術家が参加し、累積観覧客が1000万人に達し

ており、(うち外国人は約108万人)2006年にはカンボジアと共同で「アンコール・

慶州世界文化エキスポ」をアンコールワットで開催し大成功を収めた。

特に、高付加価値の文化コンテンツを海外に輸出する役割も担っており、

2003年に製作した3D映画「天馬の夢」はカナダへ、去年作ったノンバーバルパ

フォーマンス「フライング(FLYing)」は今年末シンガポールへの進出が決まった。

このため慶州文化エキスポは「韓国を代表する国宝級の祭典」、「韓国のグロバ

ール文化ブランド」という修飾語が付けられている。

“ ”

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NEAR NEWS Vol. 48

モンゴル国ドンドゴビ県

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NEAR会員探訪

ドンドゴビ県

モンゴル国ドンドゴビ県

·設立年度:1942年

·中心都市:マンダルゴビ

·位置:モンゴル中心部

·面積:74,690㎢

·行政区域:1都市、15郡

·人口:46,300人(2010年)

海底堆積層―チャガンスバルガ

ドンドゴビ県のウルジソム地域に位置し

たチャガンソバルガは海底堆積層が風

と水の作用で崩れた現象で、遠いとこ

ろから塔のように見えるため地域住民

からはチャガンソバルガ(白い塔)と呼

ばれてる。

海底堆積層―チャガンスバルガ

ドンドゴビ県のウルジソム地域に位置し

たチャガンソバルガは海底堆積層が風

と水の作用で崩れた現象で、遠いとこ

ろから塔のように見えるため地域住民

からはチャガンソバルガ(白い塔)と呼

ばれてる。

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NEAR会員探訪 モンゴル国ドンドゴビ県

The Association of North East Asia Regional Governments 15

概要

ドンドゴビ県はモンゴル首都のウランバートル市から260km離れた場所に位置している。ドンドゴビ県は以前

から音楽が盛んな地域で、特にモンゴル民謡のジャンルの一つである「オルティン・ド」において実力のある歌

手がドンドゴビ県から多く排出されている。また、「オルティン・ド」の音域は普通3オクターブまで発声するのが

特徴で、2005年には世界無形遺産としても登録されている。なお、ドンドゴビ県はウランバートル市から比較的

近いため、観光をする際には、モンゴルの砂漠地域よりも時間と費用の面においてメリットを持つ。

風の痕跡―奇岩怪石

ドンドゴビ県はモンゴルの南と北の気流が交差するところに位置し、風が非常に強い地域である。そのため

同県は風によって形成された雄大な奇岩怪石と珍奇で異国的な風景を持つ自然彫刻品の天国となってお

り、モンゴルにおける花崗岩地帯の大部分がこの地域に位置している南北で20km続く花崗岩山である。海抜

1706mで約40の洞窟と様々な形状の岩も見られる。洞窟の道は安全で、お互いに近接した場所に位置し、徒

歩旅行も可能なコースである。

地域スポーツ、駱駝ポロ

モンゴルのゴビ地域はフタコブラクダの故郷とも呼ばれ、駱駝を抜きにしては語ることができないほどであ

る。しかし、毎年その数が減少していることから、自治体主導で駱駝観光の発展に重点を置いて駱駝飼育奨

励及び観光客誘致を目的として、毎年駱駝ポロ大会をウムヌゴビ県、ドルノドゴビ県などゴビ地域の県で開催

している。ドンドゴビ県では2006年に第1回駱駝ポロ大会が行われた後、ゴビ地域大会と全国選手権大会も開

催された。現在、駱駝ポロは9種目あるモンゴル伝統スポーツの一つに数えられるほどゴビ地域民には人気

の競技となっている。

地域ブランド

ドンドゴビ県の主要産業は牧畜業で、県の経済成長において重要な役割を果たしている。牧畜業生産品

の中でも、馬乳酒、駱駝乳製品は味と品質が優れており、地域を代表するブランドとして位置付けられてい

る。この地域の馬乳酒には蛋白質と不飽和酸を含む脂肪酸が他の地域のものよりも豊富であり、また特に馬

乳酒と羊肉の味が良いとされているが、砂漠地域だけに生息する野草の成分によるものと言われている。

国際交流

ドンドゴビ県はロシア連邦ブリヤート共和国キャフタ市と教育、保険、文化分野において交流しており、韓国

京畿道高陽市と全羅南道長城郡とは砂漠化防止事業と水供給事業の推進で協力している。

1,2. バグガルリンチョルー花崗岩山 3. 駱駝ポロ

4. 砂漠の野外公演場:イフガズリングチョロ花崗岩山 直径20mの野外舞台は室内音響の状態と同じ効果を持つ最適な音響環境を誇っている

5,6.イズガズリングチョロ

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The Association of North East Asia Regional Governments

北東アジア地域自治体連合The Association of North East Asia Regional Governments(790-834)慶尚北道 浦項市 南区 芝谷路 394(芝谷洞 601番地) 浦項 テクノパーク 本部棟 3階

T. +82-54-223-2311~20 F. +82-54-223-2309 E-mail [email protected] Homepage www.neargov.org