16
Manawthukha 1bag 2014 年産 Aye Yar Min 1bag 貯蔵して籾水分経時変 化貯蔵試験を開始した。 3-11 に示すように、試験場所の貯 蔵室内の気温と相対湿度を 30 分間毎に 記録するデーターロガー2 台を壁に設 置し、精米所の娘さんの DOA 職員が毎 土曜日に籾と手動籾摺した玄米の水分 測定を行った。 試験を 8 2 日~12 6 日の期間で 実施した。結果は、米の水分は低下の一 途をたどり、最低平衡含水率に収束し ていくことが分かり、この期間における吸湿による籾水分上昇の危険性はないと思われる。 但し、今回は 8 月~12 月の期間の試験であり、本格的雨期である 6 月~7 月に確認試験を行 う必要がある。 3-12 は、試験期間の日毎の最高相対湿度・最低相対湿度、最高気温・最低気温、最高平 衡含水率・最低平衡含水率の変化を示している。籾水分の変化については、7 日間毎の籾水 分を点で示している。また、図 3-13 は最高平衡含水率・最低平衡含水率と籾水分の変化を取 り出して拡大したものである。 最高平衡含水率と最低平衡含水率については、最高湿度とその時の気温、または最高湿度 とその時の気温から求めてグラフ表示している。 籾水分はこれらの中間で変化すると予測 していたが、籾水分は最低平衡含水率に収束する結果となった。また、試験開始時の玄米水 3-11 データロガーの設置 3-12 相対湿度、気温および含水率の変化 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 2-Aug 9-Aug 16-Aug 23-Aug 30-Aug 6-Sep 13-Sep 20-Sep 27-Sep 4-Oct 11-Oct 18-Oct 25-Oct 1-Nov 8-Nov 15-Nov 22-Nov 29-Nov 6-Dec Temperature Maximum () Temperature Minimum () Humidity Maximum (%) Humidity Minimum (%) Equilibrium Moisture Content Maximum (%) Equilibrium Moisture Content Minimum (%) Aye Yarmin (2014) Paddy M (%) Aye Yarmin (2014) Brown Rice (%) Manawthukha (2015) Paddy (%) Manawthukha (2015) Brown Rice (%) 31

Manawthukha を 1bag と 2014 年産 Aye を1bag と2014 年産Aye Yar Minを1bag 貯蔵して籾水分経時変 化貯蔵試験を開始した。 図3-11 に示すように、試験場所の貯

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Manawthukha を 1bag と 2014 年産 Aye Yar Min を 1bag 貯蔵して籾水分経時変

化貯蔵試験を開始した。 図 3-11 に示すように、試験場所の貯

蔵室内の気温と相対湿度を 30 分間毎に

記録するデーターロガー2 台を壁に設

置し、精米所の娘さんの DOA 職員が毎

土曜日に籾と手動籾摺した玄米の水分

測定を行った。 試験を 8 月 2 日~12 月 6 日の期間で

実施した。結果は、米の水分は低下の一

途をたどり、最低平衡含水率に収束し

ていくことが分かり、この期間における吸湿による籾水分上昇の危険性はないと思われる。

但し、今回は 8 月~12 月の期間の試験であり、本格的雨期である 6 月~7 月に確認試験を行

う必要がある。 図 3-12 は、試験期間の日毎の最高相対湿度・最低相対湿度、最高気温・最低気温、最高平

衡含水率・最低平衡含水率の変化を示している。籾水分の変化については、7 日間毎の籾水

分を点で示している。また、図 3-13 は最高平衡含水率・最低平衡含水率と籾水分の変化を取

り出して拡大したものである。 最高平衡含水率と最低平衡含水率については、最高湿度とその時の気温、または最高湿度

とその時の気温から求めてグラフ表示している。 籾水分はこれらの中間で変化すると予測

していたが、籾水分は最低平衡含水率に収束する結果となった。また、試験開始時の玄米水

図 3-11 データロガーの設置

図 3-12 相対湿度、気温および含水率の変化

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

2-Aug 9-Aug 16-Aug 23-Aug 30-Aug 6-Sep 13-Sep 20-Sep 27-Sep 4-Oct 11-Oct 18-Oct 25-Oct 1-Nov 8-Nov 15-Nov 22-Nov 29-Nov 6-Dec

Temperature Maximum (℃) Temperature Minimum (℃)

Humidity Maximum (%) Humidity Minimum (%)

Equilibrium Moisture Content Maximum (%) Equilibrium Moisture Content Minimum (%)

Aye Yarmin (2014) Paddy M (%) Aye Yarmin (2014) Brown Rice (%)

Manawthukha (2015) Paddy (%) Manawthukha (2015) Brown Rice (%)

31

分は籾水分よりも高いが、時間が経過すると双方同じ水分に収束しており、2 品種共に同じ

水分に収束していることから、平衡含水率は品種の違いがないように思われる。また、試験

開始時の籾水分か低いのは、乾燥により籾殻が乾いているためである。但し、圃場の稲につ

いては、籾殻と玄米の空間に水が存在することもあるので、この逆になって籾水分は玄米水

分よりも高い場合が多い。

4)機械設備の共同購入について

乾燥機を導入する場合、燃料となる籾殻が必要になる。籾殻は精米所で常時発生する副産

物であるので、精米所に乾燥機を設置するのが合理的である。農家に乾燥機を導入しようと

すると、籾殻を購入・輸送することになるが、籾殻は容積重が 0.1kg/リットルと軽いので、

輸送コストが高くなる上に、籾殻の需要が高まると高騰することが懸念される。 乾燥機およびコンバイン等の農業機械を共同購入する集団化の可能性について、農家およ

び精米所に聞いたところ、一様に可能との返答があった。ただ、農家は精米所を含めた集団

化が必要であると言っていた。 5)その他の内容

(1)ミャンマーの輸出米の規格に米の形状による 5 分類 Myanmar Export and Import Services が定める精米の規格があり、この中にコメの外形による

分類が定められている。今回、国内でこの分類を用いて流通しているかを調査した。 DOA 表敬訪問時に、この件を尋ねたところ、コメの外形による 5 分類はイギリスが定めた

もので、現在、コメは品種で流通しているので、5 分類は利用されていないとの返答であっ

た。T/S 訪問時、農家 5 軒と精米所 6 ヵ所にこの件を尋ねたところ、5 分類は 1988 年以前に

利用されていたものであり、やはり、「現在、コメは品種で流通していて利用されていない」、

図 3-13 最高平衡含水率・最低平衡含水率と籾水分の変化

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

2-Aug 9-Aug 16-Aug 23-Aug 30-Aug 6-Sep 13-Sep 20-Sep 27-Sep 4-Oct 11-Oct 18-Oct 25-Oct 1-Nov 8-Nov 15-Nov 22-Nov 29-Nov 6-Dec

Equilibrium Moisture Content Max. (%) Equilibrium Moisture Content Min. (%)

Aye Yarmin (2014) Paddy (%) Aye Yarmin (2014) Brown Rice (%)

Manawthukha (2015) Paddy (%) Manawthukha (2015) Brown Rice (%)

32

「品種名で昔から売っている」、「昔、業者間で利用されていたようだが、農家は関係なか

った。しかし、輸出業者が輸入国の好みを 5 グループで分けて輸出していると思う」という

返答であった。 この規格は輸出米の米品質を表すコメの仕様書として利用されていると思われる。この規

格中に、コメの水分は 14%を超えてはならないと定められているが、農家および精米所に知

られていない。要するに、ミャンマー国内におけるコメの規格は無いのに等しいと考えられ

る。

(2)価値ロスに及ぼす要因についての農家および精米所の認識調査 T/S の農家および精米所を訪問する毎

に、農家 7 軒と精米所 6 ヵ所で、米の価値

ロスに関するアンケートを実施した。 図 3-14 にコメが安くなる要因について

の集計結果を示す。赤米と黄変米の混入を

挙げたものが 75%であり、これに砕粒の発

生しやすさを加えると、85%になる。 要するに、種子更新を行って赤米を低減

し、収穫適期に収穫して迅速に水分 13.5%まで乾燥できれば、価値ロスは低減するこ

とを、農家および精米所は認識していると

思われる。 図 3-15 に黄変米が発生する時期につい

ての集計結果を示す。黄変米が発生する時

期は、7 月~9 月が 90%で、10 月~12 月が

10%であった。雨期の収穫時期については

容易に考えられるが、乾期の収穫時期にも

黄変米が発生すると認識していることは

意外であった。想定されることは、収穫後

に畦に稲を長時間放置する、もしくは、雨

期収穫した籾を精米加工した時に黄変米

発生がわかるかである。 図 3-16 に貯蔵中の黄変米発生について

の集計結果を示す。図 3-16 から、約半数は

黄変米が発生したことが無いと認識して

いるが、アンケートの対象の約半数は農家である。 精米所では黄変米を見ることができるのに対し、精米加工しない農家は見ることが無いの

で、異臭を呈する重度の黄変米以外はあまり関心が無いように思われる。農家の認識がこの

仮説の通りであるならば、黄変米低減のため、水分管理の重要性啓発を行う必要がある。

図 3-14 コメが安くなる要因

Many Red Rice Contamination

50%

Many Yellowish Rice25%

Rice is easy to be broken.10%

Others15%

Rice has mold0%

Many rice which are damaged by insect.

0%

Many Red Rice Contamination Many Yellowish Rice

Rice is easy to be broken. Others

Rice has mold Many rice which are damaged by insect

図 3-15 黄変米の発生時期

From July to September

90%

From January to March

0% From April to Ju0%

From October to December

10%

From July to September From January to March

From April to June From October to December

33

図 3-17 に貯蔵期間についての集計結果を示す。図 21 から、67%が 6 ヵ月間貯蔵し、1 年間

貯蔵を含めると、92%が 6 ヵ月間以上貯蔵することが分かった。 長期貯蔵すると、上述の高湿度時に籾が吸湿して水分が増加する懸念がある。 また、図 3-18 に示すように、貯蔵時の籾水分が 14%以上であると、籾が呼吸することで、

光合成の可逆反応が起きて熱・水・炭酸ガスが発生する。このために、籾の変質が起きる可

能性がある。 日本の共同乾燥貯蔵施設であるカントリー

エレベータではサイロ内の籾温度を監視し、籾

温度が上昇すると、この反応が起きたと判断し

て常温通風乾燥を行って籾の変質を未然に防

いでいる。

(3)数ヵ月間貯蔵すると籾が高くなる理由 籾を貯蔵して古くなると価格が上がるのに

は 3 つの理由がある。 ① 収穫時期を過ぎると籾の流通量が減少し

て入手しにくくなるために値上がりする。 ② 古くなると新米に比べて炊増えが 1.5 倍

になるので、白米価格も 1.5 倍になる。 Aye Yar Min の例: 新米 20、000Ks/bag → 古米 30、000Ks/bag)

③ 古米になると美味しくなるためで、上がった古米の価格は下がることはない。

100baskets を 2 ヵ月間貯蔵して白米で販売すると 2 万 Ks 利益増になる。Tatkon に、籾

を 1 年間貯蔵して 1 年前の米だけを精米する精米所がある。 これらの理由で、資金力がある精米所は多くの籾を長期貯蔵しているが、貯蔵籾に黄変米

が多いので、貯蔵前と貯蔵中の水分管理を啓発する必要がある。

図 3-16 貯蔵中の黄変米発生の有無

None46%

Not Every Year, But Sometimes

54%

Every Year0%

Don't know0%

None Not Every Year, But Sometimes Every Year Don't know

図 3-17 貯蔵期間

6 months67%

1 year25%

1 month8%

3 months0%

Others0%

6 months 1 year 1 month 3 months Others

14%

図 3-18 籾呼吸と含水率 出典:株式会社サタケ「乾燥貯蔵施設教育資料

[PL テキスト 基礎編]」

34

5.事業上での残された課題

① 価値ロスの実態調査について ミャンマー全国の価値ロスの実態を把握するため、全国の精米を分析することで品質

を数値化し、その結果から収穫後の価値ロスの実態を把握することが必要である。 また、客観的で再現性のある分析を行うために、日本の品質基準例を参考に、米の写

真・図・表で示すミャンマーの品質基準を作成する必要がある。

② 水分管理について ミャンマー用検量線を搭載した簡易に水分測定できる電気抵抗式水分計の精度を確認

した。 この水分計を現場で利用し、米取引時に水分計を用いて水分を数値管理する仕組

みを普及させる必要がある。このため、T/S 事務所に水分計を提供し、T/S 事務所から農

家および精米工場に水分計を貸与することを検討する必要があると考えられる。また、

農民が水分管理に無関心であると考えられるので、籾水分を規定する規格を設定する必

要がある。 ③ 貯蔵中の環境調査(貯蔵中の籾水分の変化を調査する。)

今回は 8 月~12 月の期間の試験であり、本格的雨期である 6 月~7 月に確認試験を行

う必要がある。

④ 機械設備の共同購入推進について

収穫後のロスを低減するとともに、農業を合理化するためには、コンバインや乾燥機等の

機械設備が必要になる。これらの機械導入には、多額の投資が必要になるので、農業法人等

の組織を組成して購入する必要がある。この組織の組成を推進するために、組織に対して機

械設備購入時に助成する仕組みを検討する必要がある。

35

III 貯穀害虫 藤家 梓

1.今回の目的

ミャンマーのコメに発生している貯穀害虫の種類と密度を調査し、発生実態を明らかに

することにより、虫害に対する認識を喚起する。さらに、その過程でミャンマーの植物防疫

関係者に調査技術等の移転を行う。

2.害虫の調査方法

1)定点調査地点

ミャンマーの Zeya Thiri T/S、Tatken T/S、Leway T/S から、これまでの調査によって選んだ 4ヵ所のコメの貯穀施設(農家 1 ヵ所・精米所 3 ヵ所)、さらに DAR のコメ貯蔵施設の計 5 ヵ

所を定点調査地点とした(表 3-6、写真 3-7~3-11)。調査地点#1~4 では、2015 年 6~7 月

(実態調査)および 7~8 月(第 1 回)時に調査用としてコメを入手した。各調査地点では、

貯穀害虫の発生状況調査とコメの採取を行った。定点調査地点以外の 2 ヵ所(精米所、スー

パーマーケット)でも調査を行った。

表 3-6 定点調査地点(2015 年 12 月)

定点調査地点 形状 品種 備考 写真 #5. Ms. Khin Mar Cho (Zeya Thiri TS) ⑦

#7. Aung Mingalar (Tatkon TS) ⑨

#11. Yadanar (Leway TS) ⑬

#12. Pyi Lone Chan Thar (Leiway TS) ⑭

#14. DAR (Nay Pyi Taw)

玄米

Manawthukha

Manawthukha

Manawthukha

Shwe Thwe Yin

Vanety Sin Thukha

農家

精米所、3兄弟

精米所、害虫多発

精米所

追加調査地点

3-7

3-8

3-9

3-10

3-12

注:⑦、⑨、⑬、⑭は前回調査時(2015 年 6~7 月)の調査地点番号を示す。

写真 3-7 #5. Ms. Khin Mar Cho (Zeya Thiri TS)

36

写真 3-8 #7. Aung Mingalar (Tatkon TS)

写真 3-9 #11. Yadanar (Leway TS)

写真 3-10 #12. Pyi Lone Chan Thar (Leway TS)

写真 3-11 #14. DAR (Nay Pyi Taw)

37

2)定点調査地点における貯穀害虫の調査

次に示した 5 つの方法で、定点調査地点において 12 月 8 日(調査開始)、9 日、11 日、14日(調査終了)に貯穀害虫の調査を行った。また、DAR において 12 月 10 日と 15 日に採取

したコメ、採集した害虫、回収したトラップを調査した。これらの調査を DOA や DAR の

スタッフとともに行った。 (1)コメサンプルにおける害虫調査(写真 3-12) ① 事前に入手したコメを対象とし、各調査地点において 2 サン

プル(各 200ml)を採取した。 ② コメサンプルにおける害虫個体数を種類別に調べた。 (2)直接捕獲による害虫調査(写真 3-13) ① 各定点調査地点において、調査者(2 名)が直接害虫を捕獲し

た。 ② 害虫サンプルの種類と個体数を調べた。

(3)粘着トラップによる害虫調査(写真 3-14) ① 各定点調査地点において、害虫の誘引源として玄米を置いた粘着トラップを 3 個ずつ

設置した。 ② 捕獲された害虫の種類と個体数を調べた。

写真 3-12 コメの採取

写真 3-13 害虫を直接捕獲

写真 3-14 粘着トラップ(写真右 赤丸の中はトラップにかかった貯穀害虫)

38

(4)フェロモントラップによるコクゾウムシ類調査(写真 3-15) ① 各調査地点において、集合フェロモントラップを 4 台ずつ設置した。 ② 捕獲されたコクゾウムシ類の個体数を調べた。

(5)玄米トラップによる害虫調査(写真 3-16) ① 調査地点において、誘引源用玄米 200ml を入れた容器を 1

台ずつ設置した。 ② 容器の玄米中の害虫の種類と個体数を調べた。

3)コメの量的・質的被害の調査

① 上記「2(1)」で採取したコメ(12 月 8 日分、200ml ずつ 2 サンプル)を用いた。

② 任意に選んだコメ 500 粒における虫害粒数(玄米にして調査)を調査した。貯穀害虫の

発生が、コメの品質に与える影響を検討するため、コメの温度・水分・色彩・臭気を調

査した。 4)その他の調査地点等での害虫調査

定点調査地点とは別の貯蔵施設と小売店(スーパーマーケット)で、害虫調査やサンプル

の入手を行った。さらに、#12(精米所)で販売していた白米での害虫の発生状況を観察し

た。 5)日本での調査

採集した貯穀害虫の種類等を詳細に調べる。さらに、調査結果を補うため貯穀害虫による

コメの被害等を文献データから推測する。 3.調査結果

1)貯穀害虫の調査方法

それぞれの調査方法に特色があったが、いずれの方法でも貯穀害虫を捕獲することがで

きた。調査に際しては、できるだけ複数の手法を用いるのが望ましい。

写真 3-15 フェロモントラップ(写真右 赤丸の中はトラップにかかったコクゾウムシの成虫)

写真 3-16 玄米を使ったトラップ

39

(1)コメにおける害虫調査 調査機材を必要としない簡便な方法であるにもかかわらず、各種の貯穀害虫および天敵

昆虫を捕獲することができた。サンプル単位(200ml)あたりのコメの害虫数を調査したの

で、害虫個体数を密度として示すことができた。今回は各調査地点から 2 サンプルとった

が、労力が許す範囲でサンプル数を多くした方がよい。 (2)直接捕獲による害虫調査

調査機材を必要としない簡便な方法であるにもかかわらず、各種の貯穀害虫および天敵

昆虫を捕獲することができた。本方法では、同人数で同時間採集が可能であれば、捕獲個体

数は密度をある程度反映すると考えられる。今回は各調査地点において、原則的に 2 人で 5~10 分間捕獲した。 (3)粘着トラップによる害虫調査 各種の貯穀害虫を捕獲することができたが、粘着物質が付着した害虫の調査(種類別個体

数)には労力を要した。今回用いたトラップには小型の屋根付きであったので、埃を防ぐこ

とができた。また、ヤモリやゴキブリは捕獲されたが、ネズミは捕獲されなかった。 (4)フェロモントラップによるコクゾウムシ類調査 コクゾウムシ類を捕獲することができたが、個体数は少なかった。本フェロモンは集合フ

ェロモンであるが、誘引性はそれほど強くないようである。また、フェロモンは約1か月間

徐々に発散するように設計されており、短期間調査には適していないと思われた。 (5)玄米トラップによる害虫調査 調査機材を必要としない簡便な方法であるのもかかわらず、各種害虫を捕獲することが

できた。今回は容器に 200ml の玄米を入れたものをトラップとした。調査間隔を 2~4 週間

にすることで、トラップ機能が向上すると考えられる。 2)貯穀害虫の発生状況

定点調査地点#5、#7、#11、#12、#14 およびその他の 2 ヵ所(精米所、スーパーマーケッ

ト)のすべてにおいて、貯穀害虫が発生していた(表 3-7)。種類は次の通りで、コクゾウム

シ類やコナナガシンクイムシ類が重要害虫として知られている。コクヌストモドキは米粒

を直接加害することは少ないが、有害物質を出すことが知られている。メイガ類(バクガや

ノシメマダラメイガ等)も多発生していた。日本には分布していないとされる Lophocateres pusillus(コウチュウ目)も発生していた。なお、調査地点#5、#7、#11、#12 では、床にコメ

や米粉が散乱していたが、#14 はきれいであった。 ① コクゾウムシ類(Weevils): Rhynchophoridae such as the rice weevil, Sitophilus oryzae and

the maize weevil, S. zeamais ② コクヌストモドキ類(Flour beetles): Tenebrionidae such as the rust-red flour beetle, Triboliun

castaneum

40

③ コナナガシンクイ類(Grain borers): Bostrychidae such as the lesser grain borer, Rhyzopertha dominica

④ ヒラタムシ類(Grain beetles): Cucujidae such as the saw-toothed grain beetle and the flat grain beetle, Oryzaephilus surinamensis and Cryptolestes pusillus

⑤ メイガ類(Moths): Lepidopteran insect pest such as the Angoumois grain moth and the Indian meal moth, Sitotroga cerealella and Plodia interpunctella

⑥ その他の種類(Others): Other insect pests, for example Lophocateres pusillus (Coleoptera) これらの害虫には、さまざまな種類の土着天敵が存在する。今回は天敵を調査対象にして

いないが、調査の過程で捕食性カメムシ類(Heteroptera)や寄生蜂(Hymenoptera)が観察さ

れた。土着天敵に関する情報は貯穀害虫の防除を考えるとき、極めて重要である。

表 3-7 定点調査地点における貯穀害虫調査(2015 年 12 月)

Weevils Flourbeetles

Grainborers

Grainbeetles

Moths Weevils Flourbeetles

Grainborers

Grainbeetles

Moths Others

#5 8-Dec 1.0 1.0 6.0 0.5 0.5 0.5 0.5 1.5 0.0 0.5 0.5

9-Dec 4.5 4.0 3.5 0.0 1.5 7.5 0.0 1.0 0.0 0.0 0.0 (Zeya Thiri TS) 11-Dec 0.0 1.0 5.5 1.5 2.5 0.0 0.0 2.5 0.0 0.0 0.0

14-Dec 0.0 0.5 3.0 0.0 0.0 6.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.7Total 5.5 6.5 18.0 2.0 4.5 14.0 0.5 5.0 0.0 0.5 4.2

Co. Aung Mingalar. #7 8-Dec 4.0 0.5 21.5 0.3 0.0 6.5 0.0 9.5 0.0 2.0 0.5(Tatkon TS) 9-Dec 5.5 0.5 14.0 0.8 0.0 3.0 0.0 0.0 0.0 1.0 0.5

11-Dec 6.0 0.0 16.5 0.0 0.0 7.7 0.5 2.5 0.0 1.0 25.514-Dec 2.5 2.0 10.5 0.0 0.0 9.0 0.0 5.0 0.0 1.0 0.0Total 18.0 3.0 62.5 1.1 0.0 26.2 0.5 17.0 0.0 5.0 26.5

Co. Yadanar. #11 8-Dec 0.0 1.5 1.5 0.8 3.5 0.0 1.0 5.0 0.5 0.0 2.0(Pynmana TS) 9-Dec 0.5 2.5 1.0 0.8 2.5 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 0.0

11-Dec 0.5 0.5 3.0 0.5 1.0 0.0 0.0 20.0 0.5 0.5 3.514-Dec 0.5 3.0 0.0 1.0 1.0 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0Total 1.5 7.5 5.5 3.1 8.0 1.0 1.0 25.0 1.0 2.5 5.5

#12 8-Dec 2.5 0.5 1.0 0.0 0.0 6.0 9.0 0.0 0.0 0.0 0.59-Dec 17.5 1.5 0.5 1.3 0.8 16.0 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0

(Leiway TS) 11-Dec 4.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.0 0.0 0.0 0.0 1.514-Dec 3.5 1.0 0.0 2.5 0.0 19.0 5.0 0.0 0.0 0.0 0.0

Total 27.5 3.0 1.5 3.8 1 41.0 20.5 0.0 0.0 0.0 2.0

DAR #14 8-Dec 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 5.5 0.0 1.0 0.0 0.0 0.0(Nay Pyi Taw) 9-Dec 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 14.0 0.0 0.0 0.0 1.0 2.0

11-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.5 0.0 1.5 0.0 0.0 0.014-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 15.5 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0Total 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 39.5 0.0 2.5 0.0 1.0 2.0

Ms. Thit Thit Aung(Nay Pyi Taw)

#15 8-Dec 11.5 23.0 0.0 0.0 0.0 2.5

Supermarket (NayPyi Taw) #16 8-Dec 1.5 0.0 0.0 0.0 2.5

Pyi Lone Chan Thar

調査地点 調査日

Ms. Daw Khin MarCho.

害虫数

200ml粒 直接捕獲

41

表 3-7 定点調査地点における貯穀害虫調査(2015 年 12 月) (続き)

なお、表 3-7 に示したコメ貯穀害虫の名称は次の通りである。 ・Weevils(コクゾウムシ類): オサゾウムシ科 Rhynchophoridae、ココクゾウムシ Sitophilus oryzaed、コクゾウムシ S. zeamais

・Rust-red flour beetles(コクヌストモドキ類):ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae、 コクヌストモ

ドキ Triboliun castaneum ・Grain borers(コナナガシンクイ類):ナガシンクイムシ科 Bostrychidae、コナナガシンクイ

Rhyzopertha dominica ・Grain beetles(ヒラタムシ類):ホソヒラタムシ科 Silvanidae、ノコギリヒラタムシ、Oryzaephilus

surinamensis、ヒラタムシ科 Cucujidae、カクムネヒラタムシ Cryptolestes pusillus ・Moths(ガ類): キバガ科 Gelechiidae、バクガ Sitotroga cerealella、メイガ科 Pyralidae、ノシメ

マダラメイガ Plodia interpunctella ・Others(その他):Trogossitidae 科、Lophocateres pusillus (日本に未分布の甲虫)

Abbr. Date Pheromone trap

Weevils Flourbeetles

Grainborers

Grainbeetles

Moths Weevils Weevils Flourbeetles

Grainborers

Grainbeetles

#5 8-Dec Start Start Start Start Start Start Starat Start Start Start

9-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 25.3 0.0 (Zeya Thiri TS) 11-Dec 0.0 0.0 0.0 0.8 25.0 0.0

14-Dec 2.5 0.0 5.0 0.0 47.0 0.0 0.0 0.0 1.0 6.0Total 2.5 0.0 5.0 0.8 97.3 0.0 0.0 0.0 1.0 6.0

Co. Aung Mingalar. #7 8-Dec Start Start Start Start Start Start Starat Start Start Start(Tatkon TS) 9-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 11.5 0.0

11-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.014-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0 4.0Total 0.0 0.0 0.0 0.0 12.5 4.0 Lost trap

Co. Yadanar. #11 8-Dec Start Start Start Start Start Start Starat Start Start Start(Pynmana TS) 9-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

11-Dec 0.0 3.7 1.4 0.4 2.0 0.014-Dec 0.0 0.0 3.7 0.7 3.0 0.0 0.0 0.0 3.0 0.0Total 0.0 3.7 5.1 1.1 5.0 0.0 0.0 0.0 3.0 0.0

#12 8-Dec Start Start Start Start Start Start Starat Start Start Start9-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

(Leiway TS) 11-Dec 1.0 0.0 0.0 0.0 0.7 0.314-Dec 0.3 0.0 0.0 0.0 0.7 0.3 0.0 8.0 0.0 4.0

Total 1.3 0.0 0.0 0.0 1.4 0.6 0.0 8.0 0.0 4.0

DAR #14 8-Dec Start Start Start Start Start Start Starat Start Start Start(Nay Pyi Taw) 9-Dec 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3

11-Dec 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.314-Dec 2.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.3 0.0 0.0 0.0 0.0Total 2.3 0.0 0.3 0.0 0.0 0.9 0.0 0.0 0.0 0.0

Ms. Thit Thit Aung(Nay Pyi Taw)

#15 8-Dec

Supermarket (NayPyi Taw) #16 8-Dec

Ms. Daw Khin MarCho.

Pyi Lone Chan Thar

調査地点

No. of insect pests Sticky trap (16cm X 10cm) Brown rice trap

42

3)貯穀害虫による量的・質的被害

コメ貯蔵施設での調査において、貯穀害虫による被害量に関して、一定の傾向が明らかに

なった。害虫密度が高いコメでは、被害粒数が多かった(表 3-8、図 3-19)。一方、害虫密度

が高いコメでは、コメの湿度が高い傾向が見られた(表 3-8、図 3-20)。しかし、詳細な被害

実態を把握するには、実験的な手法を用いる必要がある。

表 3-8 コメ貯蔵施設のコメ被害粒数調査(2015 年 12 月 8 日)

4)その他の調査地点等での調査

定点調査地点とは別の貯蔵施設(#15、DOA スタッフ 1 名の自宅)およびスーパーマーケ

ット(#16)で、害虫調査を行った(表 3-7)。貯蔵施設内の米糠の袋には、きわめて多くの

貯穀害虫が生息していた。スーパーマーケットで入手したビニール袋詰めされた白米から、

コクゾウムシ類やガ類等の害虫が見つかった。なお、店頭で小売されていた白米からもコク

ゾウムシ類が多数見つかった。

調査地点 害虫数 / 200ml 被害粒数

/ 500 grains温度 (℃)

籾含水量(%)

玄米含水量

(%) 色 異臭 備考

#5. Farmer9.0 6.5 25.1 10.0 10.1 Brown No

Unhulled rice,Manawthukha

#7. Rice millerBroen rice 26.3 3.5 24.8 10.7 Brown No Brown rice,

Manawthukha#11. Rice miller

7.3 3.0 24.0 8.8 8.6 Brown NoUnhulled rice,Manawthukha

#12. Rice miller4.0 2.5 24.7 9.8 8.8 Brown No

Unhulled rice, ShweThwo Yin

#14. Institute 0.5 0.0 24.8 9.1 8.2 Brown No Unhulled rice,Vanety Sin Thukha

#15. Ms. Thit ThitAung house 25.0 Unhulled rice,

Manawthukha#16. Supermarket

4.0 25.4Polished rice,Unknown

図 3-19 害虫密度とコメの被害

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

0.5 4.0 7.3 9.0

コメ200ml中の貯穀害虫数

コメ

500g

中の

被害粒数

図 3-20 害虫密度とコメの水分含量

9.0

9.5

10.0

10.5

11.0

11.5

12.0

0.5 4.0 7.3 9.0

No. of insect pests / 200ml of rice

Mois

ture

(%) of bro

wn ric

e玄米中の水分含量(

%)

コメ 200ml 中の貯穀害虫数

43

5)日本での調査

採集した貯穀害虫の種類等を詳細に調べた。さらに、調査結果を補うため貯穀害虫による

コメの被害等を文献データから調べた。

4.調査結果のまとめとコメント

1)調査地点と貯穀害虫の調査方法

DOA と DAR のスタッフと定点コメ貯蔵所 5 ヵ所(農家 1、精米所 4)および定点調査

地点以外の 2 ヵ所(精米所 1、スーパーマーケット 1)で調査を行った。貯穀害虫の種類、

密度、被害を調査した。調査では 5 つの方法(コメのサンプリング、害虫の直接捕獲、粘

着トラップ、フェロモントラップ、玄米トラップ)を用いた。これらの方法には、それぞ

れ特色があったが、いずれの方法でも貯穀害虫を捕獲することができた。調査に際して

は、できるだけ複数の手法を用いるのが望ましい。 2)貯穀害虫の発生状況

すべての調査地点で貯穀害虫が確認された。貯穀害虫として、コクゾウムシ類(Weevils: the rice weevil and the maize weevil)、コクヌストモドキ類(Flour beetles:the rust-red flour beetle)、 コナナガシンクイ類(Grain borers:the lesser grain borer)、ヒラタムシ類(Grain beetles:the saw-toothed grain beetle and the flat grain beetle)、メイガ類(Moths:the Angoumois grain, the Indian meal moth)、その他の種類(Others: Lophocateres pusillus (Coleoptera))等が発生してい

た。特にコクゾウムシ類、コナナガシンクイ類、ガ類の発生が多かった。 3)貯穀害虫による量的・質的被害

害虫密度と量的被害(被害粒数)および質的被害(含水率)の関係が、ある程度明らかに

なった。今後、実験的手法を用いて詳細なデータを得る必要がある。 4)コメント

コメのポストハーベストにおいて、コメの品質向上のため、害虫問題を認識しなければな

らない。しかし、農家や精米所の害虫に対する関心は薄い。当初、行政や研究関係者の認識

も高いとはいえなかったが、DAR 局長から、害虫調査を開始したいとの話があった。この

ことは、関係者の害虫に対する認識を高める上で大きな第一歩となると考えられるので、今

後ともできる限り協力したいい。 5.調査技術等の移転

1)今回の調査における技術移転

DAR 局長から、DAR としても貯穀害虫の研究を行うとのことであったので、トラップ

の入手や貯穀害虫調査の方法に関して協力することとした。 調査地点#1~5 において、12 月 8 日(調査開始)、9 日、11 日、14 日(調査終了)に調

44

査を行った。さらに、DAR において、12 月 10 日と 15 日に採取したコメや採集した害虫

を調査した。これらの調査のすべてを DOA や DAR のスタッフと行った。

残ったフェロモントラップと粘着トラップを DAR 研究者に渡し、トレーニングを兼ね

てのトラップ調査を依頼した。また、DAR スタッフ 6 名に対し、貯穀害虫の調査法、トラ

ップの使用法、望ましい研究の方向性について説明した。 2)今後の技術移転の可能性

DAR から、イネ害虫研究の方向性、貯穀害虫の調査方法等に関する技術移転の要望があ

った。さらに、害虫発生と品種の違いを調べて欲しいという要望もあった。赴任期間等が

限られている中で、何ができるかを考えたい。 (1)望ましい対応 ① コメの貯穀害虫研究の方向性の検討への協力

② 研究計画(発生実態把握・生態解明・被害解析・防除法開発)の立案への協力

③ 調査方法と害虫の見分け方に関する技術移転

④ 研究計画に従った調査・研究の実施への協力

(2)可能性がある対応 ① これまでの調査結果に既往の知見を加えたまとめ(資料)による技術情報の共有

(2016 年 1 月に実施予定) ② DAR による調査機材(トラップ等)の入手への協力(2016 年 1 月に実施予定) ③ TV 出演による害虫問題に対する認識の喚起(検討中) ④ コメの貯穀害虫研究の方向性の検討および研究計画立案への協力(日本から) (3)その他 ① DAR の研究者から、次回訪問時には TV(農村チャンネル)に出演し、情報提供しても

らいたいとの要望があった。<時間的な制約から中止となった。>

写真 3-17 調査の様子

写真 3-18 採集された貯穀害虫

45

② DAR 植物保護部長等から提案があったネズミの調査に関しては、藤家は有害昆虫(害

虫)の専門家であり、有害動物(鳥獣)の専門家ではないので、すぐに対応すること

は難しいが、今後の検討課題としたい。 ③ 貯穀害虫調査を一緒に行った DOA スタッフ(作物保護部)が JICA の日本研修(岡山

大学)に合格し、来年度来日するとのことである。 6.使用した主な機材

主な必要機材は次の通りである。

① 籾摺り機(小型1台と中型1台、適当な中型がなければ小型 2 台) ② 実体顕微鏡(1台) ③ 水分計(1 台、前回と同型) ④ 温度計(1 台、前回と同型) ⑤ 電子天秤(1台、前回と同型) ⑥ 白・黒皿(カルトン、各 3 個、コメの計数用) ⑦ コクゾウムシ用フェロモントラップ(富士フレーバー株式会社、トラップ本体とフェ

ロモンのセット、50 セット) ⑧ 粘着トラップ(アース製薬 ゴキブリホイホイ5個入り 10 箱、50 個) ⑨ ガラス瓶(スクリュー式キャップ付、おおよそ、高さ 5cm 直径 2cm、100 本) ⑩ デスクランプ(1台) ⑪ その他小物:カウンター(2 個)、小ビニール袋(50 枚)、計量カップ(2 個)、ピン

セット(3 本)、マジックインク(2 本)、ルーペ(2 個)、小型容器(4個、玄米 200ml用)、吸虫管(2)、ガムテープ(1個)、小型ライト(2 個)レジ袋(20 枚)、ハサ

ミ(1個)、メジャー(1個)、白バット(1)、シャーレ(2)、小型容器(20 個)

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