Upload
buingoc
View
244
Download
9
Embed Size (px)
LT VB-COM 製品説明書
LT VB-COM LT VB-COM 2004 LT VB-COM 2007
対応バージョン
LT VB-COM とは? AutoCAD LT と VisualBasicプログラム環境を接続!! AutoCAD LTの図面データを完全利用!! 日本語も使えるシンプルな設計!! 特徴 特徴1:日本語によるプログラミング作業の実現 特徴2:極限まで整理・簡略化された手続きと命令 特徴3:図面データ構造に準拠した操作が可能 特徴4:アプリケーション専用領域の使用 特徴5:充実のヘルプ LT VB-COMをロードする方法 LT VB-COMによる設計と運用 マクロ(VBA)から LT VB-COMを利用する場合 VisualBasicから LT VB-COMを利用する場合 LT VB-COMのしくみ 製品仕様・価格
・・・2 ・・・2 ・・・3 ・・・4
・・・5 ・・・6 ・・・7 ・・・8 ・・・9 ・・・10
・・・11
・・・12 ・・・12 ・・・13
・・・14
・・・15
有限会社ポリモフィズム
2010年 6月版
LT VB-COM とは?
AutoCAD LT と Visual Basicプログラム環境を接続!! LT VB-COMは AutoCAD LTを利用した各種システム開発をより多くの方が簡単に設計できることを目的とした開発支援ツールです。Visual Basic(以下 VB) や Visual Basic for Application(以下VBAまたはマクロ)からLT VB-COMの機能を利用することで、AutoCAD LTのシステム開発を実現できます。
その他、マクロ(VBA)を実装しているアプリケーションやソフトウェアであれば、どこからでも LT VB-COMの機能を利用し、AutoCAD LTのデータを操作することができます。
Autodesk、Autodesk ロゴ、AutoCAD は米国オートデスク社およびその他の国における登録商標です。その他の会社名、商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
2
AutoCAD LTの図面データを完全利用!! LT VB-COMは AutoCAD LTの図面データにアクセスすることが可能です。マクロや VBプログラムからこの LT VB-COMの機能を利用し、図面データの中から必要な図形のデータや、図面に設定されている各種データを操作することができます。
AutoCAD LT の図面から必要なデータを取り出すことができます。取り出したデータはマクロや VBプログラムで自由に利用することができます。
同様に、図面データに新しいデータを設定することができます。この機能により、図形の
位置やサイズ、形状、特性を変更することができます。
3
日本語も使える簡単でシンプルな設計!! LT VB-COMを利用したプログラム設計は Visual Basic言語を基本とし、誰にでも簡単にご利用いただけることを目的としております。 LT VB-COM を利用する命令(関数)は、極限までシンプルにされた極わずかな数に限定し、さらに日本語キーワードが利用できます。
日本語を使用する際には「何を」「どうした」という通常の文章を作成するようなイメージで
設計を進めることができます。
4
特徴
■ 日本語によるプログラミング作業の実現(特徴1) マクロ(VBA)や Visual Basicプログラム上で LT VB-COMの機能を利用する場合、プログラミング作業に日本語の命令が使用できます。操作したい図形の名称や命令の名前に日本語が使用できる
ので、直感的にプログラムの設計が可能です。また、日本語での記述はプログラムにあまり詳しく
ない方にとっても、比較的簡単な設計環境と言えます。
簡単・便利
■ 極限まで整理・簡略化された手続きと命令(特徴2) マクロ(VBA)や Visual Basicプログラム上で LT VB-COMの機能を利用する場合、LT VB-COMを利用するための手続きが必要です。しかし、この手続きはたった1行の記述で済みます。
簡単・便利
さらに、LT VB-COM専用の基本命令(関数)を極力減らし、命令の書式をわずか数種類に限定しております。そのため、設計者は複雑で数多い書式を覚える必要はありません。
■ 図面データ構造に準拠した操作が可能(特徴3)
LT VB-COM では、「図形」データはもちろん、画層や文字スタイル、線種、ブロックなどの「図形」意外の図面情報も操作可能です。そのため、LT VB-COMは、図面データのほぼすべての情報にアクセスすることができます。
簡単・便利
これは LT VB-COM による図面データの操作が、図面データベースの構造に従った形となっているためです。
■ アプリケーション専用領域の使用(特徴4)
LT VB-COM は、図面データ内の「アプリケーション専用領域」を操作することができます。この領域は、「拡張データ(Xデータ)」や「ディクショナリ」といった、AutoCAD LTの標準コマンドでは操作できないアプリケーション専用のデータ格納領域です。高度なアプリケーションの設計におきまして、こ
の領域の操作は欠かすことができません。
簡単・便利
■ 充実のヘルプ(特徴5)
LT BV-COM で使用できるすべての関数や命令につきまして、日本語の完全なヘルプを添付しております。関数や命令の実行に必要なデータの種類や実行結果として得られるデータの種類などに
つきましても、詳しく日本語で記載されております。
簡単・便利
さらに、ヘルプ内のすべての命令の説明につきまして、そのまま利用できるサンプルプログラムを
すべての項目に対して添付しております。
■ 100%ObjectARXにて作成されたアプリケーション
LT VB-COMは ObjectARXによって作成できるオブジェクトイネーブラー(拡張子「~.dbx」)として作成されたシステムです。オブジェクトイネーブラーは Autodesk 社推奨のアプリケーション作成手法です。LT VB-COMはこの手法に準拠して作成されたアプリケーションです。
安心と信頼
■ マイクロソフト社推奨 COMによるオートメーション機能準 本製品はマイクロソフト社推奨の COM によるオートメーション機能に準拠しているため、Microsoft Wordや Excelなどのマクロ(VBA)から、AutoCADを操作したい場合にも利用できます。
安心と信頼
5
特徴1:日本語によるプログラミング作業の実現
LT VB-COMのプログラムコードを記述する際、操作対象の図形やシンボルなど(オブジェクト)は「日本語」の名称で指定することができます。また、それら対象オブジェクトに対し
て発行する「命令」も「日本語」が利用可能です。そのため、日本語の文章を作るような直
感的な感覚でプログラムの設計ができます。
obj.cad (
対象
これらのコードを組み合
やすいプログラムを作成
例)最後に描画された図
es = obj.util ( "最後のIf obj.typeCheck ( "
es = obj.cad ( "円End If 対象
命
図形以外にも、画層、線
してもすべて日本語で操
例)すべての画層名を取
obj.table ( "画層
対
円 の 半径を設定します
"円" , objId , "半径設定" , 1.5 , Null )
命令図形
わせてプログラムを作成することで、日本語で構成されたわかり
することが可能となります。
形が円の場合に、その半径を「1.5」に変更する場合
図形" , Null , objId) 円" , objId ) Then " , objId , "半径設定" , 1.5 , Null)
命令図形
令
種、文字スタイルなどAutoCAD LTにおけるシンボルの操作に関作可能です。
得する場合
テーブル" , "全レコード名取得" , Null , getData )
命令象図形
6
特徴2:極限まで整理・簡略化された手続きと命令
マクロ(VBA)や Visual Basic プログラム上で LT VB-COM の機能を利用する場合、LT VB-COM を利用するための手続きが必要です。しかし、この手続きは非常に簡単で、以下の1行をプログラム内に記述するだけです。
Dim obj As Object Set obj = GetObject ( , "LT_VBCOM.Application" )
この記述以降であれば、プログラム内で LT VB-COMの機能を利用することができます。 また、実際に LT VB-COM機能を使用するための基本命令(関数)は、設計者の負担を減らすために極力シンプルな書式としております。LT VB-COM使用の際に実際に使用される書式は以下の3種類が中心となります。 図形操作の書式「cad」
es = obj.cad ( " " , objId , " " , , ) 取得データ 例) es = obj.cad ( "円" , objId , "半径設定" , 1.5 , Null )
設定データ命令図形名
画層・文字スタイル・線種などのシンボル操作の書式「table」
es = obj.table ( " " , " " , , ) 例) es = obj.table ( "画層テーブル" , "所有?" , "0" , getData )
取得データ 設定データ命令テーブル名
ユーティリティ使用の書式「Util」
es = obj.Util ( " , , ) " 例) es = obj.Util ( "角度" , setData , getData )
取得データ設定データ命令
上記書式内の「図形名」や「テーブル名」、「命令」などを目的の名称に切り替えて使用す
るだけで、図面データ内のほぼすべての情報を操作できます。 さらに便利に LT VB-COM を使っていただけるように、1つの「命令」で複数の情報を一度にまとめて取得するための機能なども多数用意してあります。
例)図面内に存在するすべての画層データを取得したい場合
es = obj.table ( "画層テーブル" , "全レコード名取得" , Null , getData ) 配列
0画層1画層2・・・
1つの命令で一度にすべての画層名を配列として取得できます。
7
特徴3:図面データ構造に準拠した操作が可能
LT VB-COMによる各図形や画層、線種、文字スタイルなど、すべてのオブジェクト操作は、AutoCAD LTの図面データベースの構造に準拠して操作が可能です。 ■図面データベースの一部 図面データ内から目的のオブジェクトを探す場合は、この図面データベース構造に従っ
て探し出すことができます。この手法は、AutoCAD のC++による開発環境「ObjectARX」の手法とまったく同様です。 また、各オブジェクトに対して行なう操作も、「ObjectARX」のオブジェクト操作を基本とした操作方法です。オブジェクト操作は、オブジェクト指向の「クラス」の概念に基づき操
作することができます。LT VB-COM では、この「クラス」の概念をマクロ(VBA)や Visual Basicプログラム上で効果的に利用できるように設計されております。 ■LT VB-COM操作体系の一部 ■オブジェクトのクラスの一部
8
特徴4:アプリケーション専用領域の使用
LT VB-COMでは通常の作図操作では操作することのできない、「アプリケーション専用領域」を操作することが可能です。この「アプリケーション専用領域」には、「拡張データ(Xデータ)」領域と「ディクショナリ」領域が存在します。 「拡張データ(Xデータ)」領域 「拡張データ(X データ)」領域は、「図形」に付加することができるデータ領域です。この領域を利用することで、アプリケー
中心:1,1,0 半径:1.5 画層:0 色:Bylayer 線種:実線
ションが独自のデータを「図形」単体に付加する
ことができます。通常「図形」はその図形を構成し
ている必要最小限の情報のみを保管しておりま
す。「拡張データ(X データ)」とは、この「図形」に対して、各種データを自由に付加することができ
ます。但し、この作業はプログラムからしか操作
できません。AutoCAD LTの標準コマンドから「拡張データ(X データ)」を操作することはできません。LT VB-COMではこの「拡張データ(Xデータ)」の追加やデータの取得などが自由にできます。 例えば、CAD の「図形」データとしては不要な「材質」や「重量」の情報を持たせたり、図形の「作
者」や「作成日時」を付加して「図形」を特殊に管
理することや、「図形」にフラグを付けてアプリケ
ーションで識別するというようなこともできます。
また、「拡張データ(X データ)」は図面ファイルに保管されます。
中心:1,1,0 半径:1.5 画層:0 色:Bylayer 線種:実線
文字列:ABC 整数:123 実数:12.34
拡張データ
「ディクショナリ」領域 「ディクショナリ」領域は「図面」に任意のデータを付加することができるデータ領域です。
「拡張データ(Xデータ)」は「図形」に付加するデータのため、「図形」が必要です。しかし、「ディクショナリ」は図面データ内に設けられている任意のデータ付加領域のため、「図
形」は不要です。「ディクショナリ」には図面の設定
情報などを保管できます。
アプリケーションによって図
面に設定される情報などを
保管します。「ディクショナ
リ」へ保管するデータ形式
や数は任意に設定できま
す。この「ディクショナリ」も
プログラムからしか操作で
きません。「ディクショナリ」
内のデータもまた、図面ファ
イルに書き出されます。
9
特徴5:充実のヘルプ
LT VB-COM で使用できるすべての関数や命令には、すべて日本語のヘルプが用意されています。「命令」に必要な設定値や、取得できるデータの種類や意味など完全に日本
語で作成されているヘルプです。 また、各「関数」や「命令」のヘルプ項目にはもれなく、そのまま実行可能なサンプルプロ
グラムを添付してあります。
また、関数や命令のヘルプ以外にも、図面データベースの構造やオブジェクトの操作方
法など、基本的な概念についても図解付きの解説を添付しています。これらの情報はシ
ステム設計をする上で重要な資料となります。
10
LT VB-COMをロードする方法
1.AutoCAD LTで所定の図面(LT_VBCOM.dwg)を開きます 「LT_VBCOM.dwg」は LT VB-COMの実行環境に存在する図面ファイルです。この図面ファイルを AutoCAD LTで開きます。
※「LT_VBCOM.dwg」は LT VB-COM製品に含まれております。
LT VB-COM.dwg
2.自動的に LT VB-COMのシステムがロードされます 「LT_VBCOM.dwg」を開くと、自動的に LT VB-COM がロードされます。ロードの状態は、AutoCAD LTのコマンドウィンドウのメッセージで確認することができます。LT VB-COMのロードに成功すると、以下のメッセージが表示されます。
11
LT VB-COMによる設計と運用
マクロ(VBA)から LT VB-COM を利用する場合
LT VB-COMを使用したアプリケーションをマクロ(VBA)を利用する場合、以下の形態での設計と運用となります。以下では Microsoft Excel(エクセル)のマクロ(VBA)を例に説明しております。この例では、エクセルで作成したダイアログやボタンを押すことで、LT VB-COMを利用したアプリケーションを実行できます。
※このサンプルは図面内のすべての文字を取り出すものです。
ダイアログやボタンのマクロに LT VB-COM用のコードを記述します
LT VB-COM と接続
table機能
cad機能
マクロから LT VB-COMの 機能を呼出し
LT VB-COM
ボタンを押した場合の 処理を Excelの マクロに記述
12
Visual Basicから LT VB-COMを利用する場合
LT VB-COMを使用したアプリケーションを Visual Basicから利用する場合、以下の形態での設計と運用となります。以下では Visual Basic での設計を例に説明しております。この例では、Visual Basic で作成したダイアログやツールバーのボタンを押すことで、LT VB-COMを利用したアプリケーションを実行できます。
VisualBasicで作成したツールバー (EXE として作成)
(AutoCAD LTにはドッキングしません)
VisualBasicで作成したダイアログ (EXE として作成)
ボタンを押した場合の処理を VBプログラム内に記述
LT VB-COM と接続
LT VB-COM
table機能
VBから LT VB-COMの 機能を呼出し
cad機能
Visual Basic(VB)プログラム内に LT VB-COM用のコードを記述します
※このサンプルは図面内のすべての文字を取り出すものです。
13
LT VB-COMのしくみ
LT VB-COM は、Autodesk 社推奨の「オブジェクト イネーブラー」(以下「イネーブラー」)の技術を利用しております。「イネーブラー」は、AutoCADを C++言語でカスタマイズするための開発環境「ObjectARX」によって作成することができます。AutoCAD や AutoCAD LTが図面を読み込んだ際、図面内に標準のシステムでは認識できない「オブジェクト」(カスタムオブジェクト)が発見された場合に、この「イネーブラー」が自動的に呼び出されま
す。認識できない「オブジェクト」(カスタムオブジェクト)を復元できる「イネーブラー」が存
在する場合、AutoCADやAutoCAD LTはこの「イネーブラー」をロードし、カスタムオブジェクトを復元します。 LT VB-COMはこの「イネーブラー」の機能を利用しているため、AutoCAD LTにもロードすることが可能となっております。LT VB-COMはこの「イネーブラー」にオートメーションに対応した COM(Component Object Model)インターフェースを実装しております。
COMインターフェースとは、外部のアプリケーションへ
機能を公開する「リモコン」
の よ う な も の で す 。 LT VB-COMの機能を外部のソフトウェアから利用できるよ
うに、この「リモコン」を外部
に出しております。マクロ
(VBA)や Visual Basic などのプログラムから、この「リ
モコン」を使用することで LT VB-COMの機能を利用することができます。
14
製品仕様・価格 ■対応する AutoCAD LT のバージョン
AutoCADバージョン 製品バージョン AutoCAD LT 2000i AutoCAD LT 2002
LT VB-COM
AutoCAD LT 2004 AutoCAD LT 2005 AutoCAD LT 2006
LT VB-COM 2004
AutoCAD LT 2007 AutoCAD LT 2008 AutoCAD LT 2009
LT VB-COM 2007
AutoCAD LT 2010 AutoCAD LT 2011
LT VB-COM 2010(新製品) ■動作環境
項目 内容 ハードディスク容量 空き領域 60MB以上 OS (32 bit版のみ) Windows Xp 1※
メモリー ロードする AutoCAD LTに準拠 Visual Basic バージョン Ver. 6.0 (VB.NET 、VB 2005実績有り)
1※ Vista上でご利用の場合にはユーザアカウント管理(UAC)の解除が必要です。 Windows 7は現在動作未確認です。 ■ライセンス形態
項目 内容 ライセンス数 AutoCAD LT 1 ライセンスに対して 1本
LT VB-COM LT VB-COM 2004
AutoCAD LTシリアル ナンバーによる管理 ライセンス管理
LT VB-COM 2007 ハードウェア情報 1※ による管理 1 ※ ネットワークカードの ID番号(MACアドレス)を利用した管理方法です。 ■価格
価格一覧
製品バージョン 価格 LT VB-COM LT VB-COM 2004 LT VB-COM 2007 LT VB-COM 2010
税込価格 49,350円 (本体価格 47,000円)
販売・開発元:有限会社ポリモフィズム 〒223-0064 神奈川県 横浜市 港北区 下田町 6-2-26 URL:http://www.polym.co.jp
15