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JTグループは、 Corporate Brochure 2018 Message from CEO 2 JTグループは、 すべてのお客様一人ひとりの 『かけがえのないひととき』や『大切な時間』を想っています。

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Message from CEO1 2Corporate Brochure 2018

JTグループは、

すべてのお客様一人ひとりの

『かけがえのないひととき』や『大切な時間』を想っています。

そんなお客様にとっての『かけがえのないひととき』や

『大切な時間』を想う企業だからこそ生み出せる価値を、

これからも提供し続けていきたい。

そして、すべてのお客様一人ひとりの

こころをより豊かにしていきたい。

代表取締役社長

当社を取り巻く事業環境は、今後とも厳しさを増すとともに、かつてない規模とスピードで変化が進行するものと捉えております。

JTグループは、これまでグローバル化や事業構造改革等をはじめ、自らの主体的意思により自己変革を行ってきました。これからも、事業環境の変化に対して、これまで以上にスピード感をもって臨み、乗り越えていくため、組織能力の一層の進化に取り組んでまいります。

そのために必要なことは、お客様視点を起点とした行動変革にあると考えています。そのためにも、JTグループの経営理念である4Sモデルを更なる高みに発展させていくことが重要と認識しています。4Sモデルとは、「お客様を中心として、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていく」ことを掲げたJTグループの経営理念です。

そして、私たちJTグループは、お客様に高い水準で満足していただくことを通じて、株主の皆様や社会といった他のステークホルダーの満足度も高めることができると考えており、JTグループの使命(ミッション)として「自然・社会・人間の多様性に価値を認め、お客様に信頼される『JTならではのブランド』を生み出し、育て、高め続けていくこと」を掲げています。

この4Sモデルを実現し、ミッションを果たすために、JTグループ社員の一人ひとりが徹底すべき行動指針(JTグループWAY)を掲げ、実践しています。

• お客様を第一に考え、誠実に行動すること• あらゆる品質にこだわり、進化し続けること• JTグループの多様な力を結集すること

ステークホルダーの中心に「お客様」を置き、JTグループWAYに則って、お客様満足を高め続けることは、中長期にわたる企業価値の継続的な向上につながり、4者のステークホルダーにとって共通利益となるベストなアプローチであると確信しています。その追求に向け、JTはグループをあげて、全力で取り組んでまいります。

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JTグループの軌跡Our History

国内ロングセラーブランドの「キャビン」「キャスター」を、グローバル・フラッグシップ・ブランドの「ウィンストン」に統合。幅広い味わいのラインアップを持つブランドへと生まれ変わり、世界の多様なお客様の嗜好に応え地理的拡大・成長を推進。

2015年

「キャビン」「キャスター」を「ウィンストン」に統合

1999年旭化成工業(株)の食品事業取得。2002年(株)サンジェルマンの全株式を取得。2008年(株)加ト吉および富士食品工業(株)の発行済株式の過半数を取得。2010年社名を(株)加ト吉から「テーブルマーク(株) 」へ変更。冷食・常温事業、調味料事業、ベーカリー事業の3事業を中核とする食品メーカーに。

2010年

「テーブルマーク(株)」への社名変更

2018年

専売制の廃止により、日本たばこ産業株式会社を設立。1988年コミュニケーションネーム「JT」を導入。1990年までの間に医薬・食品などの事業部も設置し、今に続く事業基盤を構築。

1985年

当時世界最大規模のM&A。世界的な2大ブランド「ウィンストン」「キャメル」を仲間に迎え、世界第3位のたばこメーカーへと躍進。

1999年

RJRナビスコ社の米国外たばこ事業を買収

1998年鳥居薬品(株)の発行済株式の過半数を取得。1999年研究開発機能をJTに集中、プロモーション機能を鳥居薬品(株)に統合することで、国内の事業基盤を強化。

鳥居薬品(株)との機能統合

ヨーロッパで広くたばこ事業を行っていた、ギャラハー社の全株式を取得。世界規模のブランド「L D」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」を加え、世界第3位のグローバルたばこメーカーとしての地位を強化。

2007年

日本たばこ産業(株)設立 ギャラハー社を買収

グローバルNo.1プレミアムブランドへのさらなる躍進に向け、名称を 「メビウス」に変更。国内No.1※ブランドの座を維持する強固なブランド力を活かして、世界での販売網を拡大。※ 出典:JT調べ

2013年

「マイルドセブン」から「メビウス」へ名称変更

JT初のオリジナル新薬(エルビテグラビル)を含む、抗HIV薬「スタリビルド配合錠」を鳥居薬品(株)が国内で販売を開始。海外では、ライセンスパートナーのギリアド・サイエンシズ社が、同配合錠を販売。

JT初のオリジナル新薬を含む抗HIV薬を国内で販売開始

米国レイノルズ・アメリカングループより、「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業を取得。日本市場で大きな成長を遂げているブランドとその販売会社をJTグループに加え、多様なお客様ニーズに対応。

2016年

「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業を取得

お客様の多様な嗜好やその変化に応えるため、JT独自の“低温加熱方式”を採用した「プルーム・テック」の販売を開始※。※ 2016年3月より、福岡市およびオンラインショップで販売開始

「プルーム・テック」発売

「プルーム・テック」の展開拡大

2016年福岡市およびオンラインショップでの販売を開始。2017年には東京都、2018年3月には、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、福岡県、札幌市、仙台市、名古屋市、広島市で展開。多様化するお客様ニーズに応えるべく幅広い選択肢を提供し、お客様満足の向上を図ることで、日本のたばこベイパーカテゴリーにおけるマーケットリーダーを目指す。

このページはJTの事業内容を紹介する目的で作成されたものです。消費者への販売促進もしくはたばこ製品の使用を促す目的ではありません。

Our History3 4Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

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合計5 853億円

事業関連データFinancial Information

合計5 611億円

調整後営業利益 ※ 営業利益

61.3%

JT紙巻販売数量シェア

929億本

JT紙巻販売数量※

※ 調整後営業利益=営業利益+買収に伴い生じた無形資産に係る償却費+調整項目(収益及び費用)**調整項目(収益及び費用)=のれんの減損損失±リストラクチャリング収益及び費用等

注1 JT飲料製品の製造販売事業からの撤退に伴い、2015年度は飲料事業を除外した数値を表示注2 2013-2014年度: JTおよび連結子会社は、2014年度より決算期を3月31日から12月31日に変更したため、 2013年度・2014年度ともに会計期間を1月から12月までの12か月と仮定して記載 2015-2017年度:1月から12月の実績

※1 総販売数量(海外たばこ事業):水たばこ/Reduced-Risk Products/製造受託を除き、Fine Cut/Cigar/Pipe/Snus/Kretek込み※2 GFB:「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」「ナチュラル アメリカン スピリット」

※ JT紙巻販売数量:国内免税販売分、中国事業分(2017年度:40億本)、Reduced-Risk Productsを含まない

(2017年4月ー12月)国内紙巻たばこ販売実績上位10銘柄

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

4.0

3.1

2.8

2.2

2.1

2.1

2.1

2.0

1.9

1.7

JT

JT

JT

JT

JT

JT

JT

JT

JT

JT

セブンスター

メビウス・ワン・100’s・ボックス

メビウス・スーパーライト

わかば

メビウス・エクストラライト

メビウス・ライト

セブンスター・ボックス

メビウス

エコー

メビウス・スーパーライト・100’s・ボックス

銘柄 シェア数量(百万本) (%)

4,508

3,564

3,167

2,445

2,421

2,401

2,379

2,301

2,191

1,877

ブランド所有者

国内たばこ事業トピックス

海外たばこ事業トピックス

2 859億本

うちGFB※2販売数量

3 985億本

総販売数量※1

(%)海外主要市場の市場シェア2016 2017 増減

+0.4ppt

△0.2ppt

△1.3ppt

+0.1ppt

△0.6ppt

+1.3ppt

+1.8ppt

33.2

23.1

40.4

22.0

28.8

24.0

41.7

32.8

23.3

41.7

21.9

29.4

22.8

39.9

ロシア

イタリア

英国

フランス

トルコ

スペイン

台湾

2013

2014

2015

2016

2017

2兆3,722億

2兆4,335億 2兆

2,529億2兆

1,433億2兆

1,397億

(2017年1月ー12月)

(2017年1月ー12月)

(2017年1月ー12月)

(2017年1月ー12月) (2017年1月ー12月)

合計2兆1 397億円売上収益

医薬事業 4.9%

加工食品事業 7.6%

その他 0.4%

29.3%

国内たばこ事業

海外たばこ事業57.8%

2013

2014

2015

2016

2017

6,126 6,601 6,267 5,868 5,853

2013

2014

2015

2016

2017

6,4275,718 5,652 5,933 5,611

出典:(一社)日本たばこ協会

Financial Information5 6Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

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Tobacco Business7 8Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

たばこ事業Tobacco Business

JTは、たばこ事業のグローバル化を積極的に推進し、

現在では130以上の国と地域で当社のブランドを販売しています。

今後も、長期的視野に立ち、ブランドエクイティの強化や

マーケットポートフォリオの拡充などを着実に実行していきます。

また、喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある

製品(リスク低減製品)に、より一層注力していきます。

お客様の多様なニーズに応えるリスク低減製品をご提供していきます

多彩なブランドを武器に世界の主要市場でプレゼンスを発揮しています

人財の多様性を活かし持続的な成長を目指します

 海外たばこ事業を担うJapan Tobacco International

(JTI)は、100カ国以上の国籍の人々が働いており、多様な

地理的ポートフォリオ、ブランド力、そして人財力により、JT

グループの利益成長の牽引役となっています。

 戦略とスピード重視の欧米流と、オペレーション・クオリ

ティ重視の日本流が融合したマネジメントを展開しているこ

と、また異なる文化や価値観を持つ多様な人財が協働するこ

とによって、新しい価値を生み出しています。

グローバル・たばこメーカーとして世界中で事業を展開しています

長期的視野に立った投資により中長期でJTグループの成長を支えていきます

JTグループ商品販売国・地域

2017年度販売実績

 JTグループは、1999年のRJRナビスコ社からの米国外

たばこ事業の買収、2007年のギャラハー社の買収などを通

じた事業基盤の強化のみならず、2014年ザンデラ社、

2015年ロジック社(ともに電子たばこ会社)、2016年には

「ナチュラル アメリカン スピリット」の米国外たばこ事業の

買収を通じ、多様なニーズにお応えするため商品バリエー

ションを拡充してきました。これらに加え、中長期視点に

立ったブランドへの投資や地理的拡大により、さらなる成長

を実現していきます。

 JTグループは、世界各地における多様なお客様ニーズにお

応えするために、マーケットごとの特徴に応じた商品を展開

しています。なかでも、グローバル・フラッグシップ・ブランド

(GFB)※である「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」

は、世界各地の主要市場で力強いプレゼンスを発揮しています。

 今後も喫味・パッケージデザイン等の進化を図るなど、商

品力の強化に努めていきます。※ 2018年度より、GFBを従来の「ウィンストン」「キャメル」「メビウス」「LD」「ベンソン・アンド・ヘッジス」「グラマー」「ソブラニー」「シルクカット」「ナチュラル アメリカン スピリット」の9ブランドから、上記の4ブランドへと変更しています。

 JTグループは、リスク低減製品※を通じたお客様満足の

向上は社会にとっても我々の事業にとっても有益なもの

になると認識しています。

 リスク低減製品には、大きく分けて、たばこ葉を燃焼さ

せず加熱により発生する蒸気(たばこベイパー)を愉しむ

T-Vapor製品と、たばこ葉を用いずリキッドを加熱して発

生する蒸気を愉しむE-Vapor製品のカテゴリーがありま

す。それぞれのカテゴリーにおいて商品パイプラインの充

実に取り組み、お客様の多様なニーズにお応えする商品を

ご提供するとともに、製品に関する情報を積極的に発信し

ていきます。※ リスク低減製品とは、喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品のことです。

このページはJTの事業内容を紹介する目的で作成されたものです。消費者への販売促進もしくはたばこ製品の使用を促す目的ではありません。

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Tobacco Business9 10Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

たばこ事業Tobacco Business

JTグループの営業利益の約4割を占める日本市場。

最大の財産であるブランドに加え、

世界トップレベルのたばこの研究・製造・販売の技術・

ノウハウを活かし、紙巻たばこで約6割の市場シェアを獲得しています。

また、JT独自の“低温加熱方式”を採用したたばこベイパー商品である

「プルーム・テック」の展開拡大にも注力しています。

今後もJTグループの「利益創出の中核」としての役割を果たしていきます。

お客様に高品質な商品をお届けし続けます

きめ細かな提案でお客様満足を実現します

研究開発の成果をもとに新たな価値を創造しています

 JTグループではグローバルな研究開発基盤を活用し、日本

で生み出された基礎研究・技術開発成果を世界各国の商品

に展開しています。

 多様なお客様のニーズにお応えするため、そして研究によ

り得られたシーズを具現化するため、社員一人ひとりの多様

な専門性や個性を活かし、柔軟に連携しながらスピーディー

な研究開発に努めています。

 これからも時代とともに多様化し続けるお客様の嗜好に

合わせ、新たな価値を創造し続けます。

 世界各地のお客様のニーズやエリア・販売チャネルの特性

に応じた品揃えを提案するなど、お客様満足の向上につなが

る売場づくりに向けた活動を行っています。

 日本市場では、多くのトレードマーケター(営業担当)が、全

国のたばこ販売店様の売場の状況を的確に把握し、お客様

にとってより見えやすく買いやすい売場づくりの提案など、

売場特性に応じたきめ細かな営業活動を展開しています。

 今後もこれらの活動を通じ、お客様満足の向上に取り組ん

でいきます。

重要市場である日本において高い競争優位性を保持しています

競争力あるブランドを武器に高い利益を創出し続けます

 日本はJTグループの営業利益の約4割を創出する重要市場

であり、JTはここで紙巻たばこの約6割のシェアを獲得して

います。

 それを支えているのが、私たちの最大の財産であるブラン

ドです。なかでも、日本No.1※のブランドである「メビウス」

は、2013年のマイルドセブンからの名称変更以降もアジア

を中心とした世界各地で力強いプレゼンスを発揮していま

す。また、2016年にJTグループに加わった「ナチュラル アメ

リカン スピリット」も、そのブランドスピリットを継承し、着

実な成長を遂げています。今後も、競争力あるブランドを武

器に利益と優位性を創出し続けます。※ 出典:JT調べ

 JTグループはメーカーとして、品質向上に向けた取り組み

を追求し続けています。

 たばこ製品にとって重要な原材料である葉たばこを、高品

質かつ安定的に調達するために、葉たばこ農家への生産性向

上支援を行っています。また、高品質な商品を効率的かつタ

イムリーに市場へ供給する最適な製造体制の構築に注力し

ています。

 今後も調達から製造・流通までさらなる品質の向上を目指

し、お客様に信頼される高品質な商品をお届けし続けます。

このページはJTの事業内容を紹介する目的で作成されたものです。消費者への販売促進もしくはたばこ製品の使用を促す目的ではありません。

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Tobacco Business11 12Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

たばこ事業Tobacco Business

たばこを吸われる方とたばこを吸われない方が

協調して共存できる社会の実現のため、

マナー向上の呼びかけや分煙環境の整備など、

さまざまな活動を行っています。さらに、私たちは、

周囲への配慮という観点において共存社会の実現に貢献しうる、

燃焼による煙を出さずにおいの少ない新しいスタイルの

たばこ製品を開発し、お客様にご提供していきます。

皆様にとって快適に過ごすことのできる分煙環境の整備に取り組んでいます

 分煙に関するさまざまなご相談にお答えする「分煙コンサ

ルティング活動」をはじめ、これまで培ったノウハウを活か

し、かつ法令や条例を遵守しながら、たばこを吸われる方と

吸われない方の双方を考慮した分煙環境の整備に取り組ん

でいます。

 JTはこれからも全国各地の自治体や企業の方々と協働

で、たばこを吸われる方と吸われない方が、ともに快適に過ご

せる「ここちよい」社会を目指した環境づくりに取り組んでい

きます。

周囲への迷惑を軽減できる新しいスタイルのたばこ製品開発に注力しています

 近年の技術革新により、たばこ葉を燃焼させない全く新し

い方法・スタイルで味・香りをお愉しみいただけるたばこ製品

が、現実のものとなってきています。こうした製品は、喫煙に

伴う健康リスクを低減する可能性があるとともに、周囲への

迷惑を軽減できることからたばこを吸われる方と吸われない

方が協調して共存できる社会の実現に貢献しうるものと、私

たちは考えています。

 私たちは、こうした新しいスタイルのたばこ製品は、お客様

にとっても、社会にとっても、また私たちの事業にとっても有

益であるとの認識に基づき、研究開発をはじめとしたさまざ

まな取り組みを行っていきます。

社会的責任を果たすべく未成年者喫煙防止に取り組んでいます

 企業としての社会的責任を果たす観点から、従来より日本

国内の関係団体と連携しつつ、未成年者喫煙防止のための

諸対策を行っています。未成年者の喫煙問題は、たばこ業界

だけで解決できる問題ではなく、家庭教育も含め、社会全体

で取り組む必要のある問題です。

 引き続き関係団体との連携を一層強化しながら、未成年者

喫煙防止に積極的に取り組んでいきます。

 たばこを吸われる方がマナーの大切さに、“気づき”“考え”

“行動”していただけるように、誰もが思い当たる身近なシー

ンやテーマを数多く紹介するマナー広告を展開しています。

加えて、「『ひろう』という体験を通じて『すてない』気持

ちを育てたい。」という願いのもと、全国各地で「ひろえば街

が好きになる運動」という市民参加型の清掃活動も行ってい

ます。

 JTはこれからもマナー向上に向けた啓発活動に取り組ん

でいきます。

吸う人も吸わない人もここちよい世の中へ

マナー向上に向けさまざまな啓発活動に取り組んでいます

マナー広告

ひろえば街が好きになる運動 未成年者喫煙防止啓発キャンペーン

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13 14Tobacco BusinessCorporate Brochure 2018

たばこ事業

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

Ploom TECHのたばこベイパーに含まれる健康懸念物質調査100

80

60

40

20

0紙巻たばこ Ploom TECH

(%)カートリッジ内のリキッドが蒸気に変化。

1

  の蒸気がたばこカプセルを通過し、たばこベイパーとなる。12

イメージイラスト

※2

製品の魅力を体感できる場が増えています

周囲への迷惑を軽減しています

 プルーム・テックの世界観を体験できる専門店「Ploom

Shop」を都市部で展開するとともに、たばこの煙のにおいが

せず、周囲の空気も汚さないというプルーム・テックの製品

特徴を、飲食店等の施設に紹介する活動も行っています。

 現在、東京都において、紙巻たばこは吸えないがプルーム・

テックなら使える、という飲食店は800店※を超え、たばこを

吸われる方と吸われない方が共存できる場所がますます増

えています。※ 2018年2月現在

健康懸念物質が低減されています

 JTでは、健康への影響が懸念されている物質を健康懸念

物質と呼んでいます。

 プルーム・テックを使用した際に発生するたばこベイパー

には、紙巻たばこの煙に含まれる健康懸念物質はほとんど含

まれていません※1。

 WHOが含有量の低減を優先して推奨している9つの物質※2

を測定したところ、その量は紙巻たばこの煙に含まれている

量に比べて約99%※3も低減されていました。※1 たばこを燃焼させることによって発生する煙に含まれる物質のうち、WHOが健康へのリスクの観点から含有量の低減を優先して推奨している9つの物質を含めた、健康への影響が懸念される物質※2 ベンゾピレン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アクロレイン、N-ニトロソノルニコチン(NNN)、4-(メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン(NNK)、一酸化炭素、1,3-ブタジエン、ベンゼン※3 紙巻たばこの煙1パフとプルーム・テックのたばこベイパー1パフに含まれる9つの健康懸念物質の量を比較

 プルーム・テックを使用する際に発生するにおいは、紙巻

たばこに比べ大幅に減少しています。紙巻たばこのにおいの

濃さを100%とした場合、プルーム・テックのにおいの濃さ

はわずか1%未満※1です。また、プルーム・テックの使用前後

で部屋の浮遊粉じん濃度、一酸化炭素濃度、その他の成分に

ついても有意な増加は見られず、周囲の空気を汚さないこと

が確認されています※2。※1 嗅覚検査に合格して一般的な嗅覚を持つことが確認されている6名による三点比較式臭袋法に基づく判定。紙巻たばこの煙とプルーム・テックのたばこベイパーを無臭の空気で希釈し、それぞれの袋のにおいが「ちょうどにおいがしなくなる希釈倍数」を統計的に数値化しています。※2 米国加熱冷凍空調工学会の規格(ASHRAE STANDARD 62-2001)に記載の条件(heavy smoking bar)を参考に、実験室(16.64m3)においてプルーム・テックを1時間で合計533パフ吸った状況を調査。建築物衛生法の測定項目である浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素、ホルムアルデヒドの4項目について濃度上昇は認められませんでした。

イノベーションへの挑戦に取り組んでいます

2016年3月に福岡市で発売を開始したプルーム・テックは、

たばこの煙のにおいがしない、周囲の空気を汚さない、

火を使わず灰も出ないという製品特徴があるため、

周囲への配慮という観点において、

JTが目指すたばこを吸われる方と吸われない方が

協調して共存できる社会の実現に貢献しうると期待しています。

展開拡大に注力しています新しいたばこのスタイル「プルーム・テック」の

たばこ事業Tobacco Business

このページはJTの事業内容を紹介する目的で作成されたものです。消費者への販売促進もしくはたばこ製品の使用を促す目的ではありません。

本製品の使用に伴う健康へのリスクが紙巻たばこと比べて小さいことを説明するものではありません。

 プルーム・テックには、JT独自の“低温加熱方式”を採用

しています。たばこ葉を直接加熱することなく、カートリッジ

内のリキッドを蒸気にし、専用のたばこカプセルを通過させ

ることによって、たばこ葉由来成分や香料を抽出したたばこ

ベイパー※1を発生させています。

 たばこ葉を燃やさず、高温で加熱もしないため、たばこの

嫌なにおいは発生しません。

 また、たばこカプセル内のたばこ葉は、品種やブレンド、

香料のベストバランスを追求し、雑味のないクリアな味わい

を実現しています。※1 当社では、たばこ葉由来の成分を含む蒸気を「たばこベイパー(Tobacco Vapor)」と呼んでいます。

※2 使用時のたばこカプセル内の温度が約30℃です。

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Pharmaceutical Business15 16Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

医薬事業Pharmaceutical Business

JTは1987年より医薬事業に進出しました。

自社にとどまらず、ライセンスパートナーをはじめとする

国内外のネットワークやグループ会社との連携を広く活用した

研究開発を推進するとともに、スムーズな製造・販売体制を

構築しています。世界に通用する画期的なオリジナル新薬を創出し、

一日も早く患者様にお届けすることで、「JTの薬があってよかった」

と言っていただける事業を目指しています。

鳥居薬品(株)とのパートナーシップを通じて患者様へ医薬品をお届けしています

 研究開発力の充実・強化を目的として、1993年に自社研

究施設「医薬総合研究所」を設立しました。この研究施設を

中心に、主に「糖・脂質代謝」「ウイルス」「免疫・炎症」の領域で

研究開発を行っています。2000年には海外での開発機能を

強化すべく、米国ニュージャージー州にある子会社アクロス・

ファーマ社に臨床開発機能を付加し、海外での臨床開発の

拠点としています。

 また、研究開発スピードを加速し、世界の患者様に早期に

新薬をお届けするために、海外大手製薬企業へ自社の化合

物を導出(ライセンスアウト)することや、製品・開発品ライン

アップの充実を図るために、他社の化合物を導入(ライセン

スイン)する機会を積極的に追求することにも取り組んでい

ます。

病気から世界の人々を救う「オリジナル新薬の創出」に挑み続けます

画期的な新薬創出のため国内外の連携で研究開発に取り組んでいます

 1998年、JTは鳥居薬品(株)をグループ会社に迎え、医薬

事業の国内基盤の強化を図ってきました。グループ内での相

乗効果を最大限に発揮すべく、主に、JTが研究開発機能を、

鳥居薬品(株)が製造・販売及びプロモーション機能を担って

います。

 鳥居薬品(株)では、高度な専門知識を持った医薬情報担

当者(MR)が、医師や薬剤師をはじめとする医療関係者に医

薬品情報を提供し、適正な使用を推進することで、病気で苦

しむ患者様だけでなく、すべての人々がより良い健康状態を

実感できる社会を目指し、活動を続けています。

年度 品目 導出先2004 抗HIV薬「JTK-303」 米国 ギリアド・サイエンシズ社

2014 JAK阻害剤「JTE-052」 デンマーク レオファーマ社

2006 前臨床試験段階の新規化合物(MEK阻害剤)

スイス ノバルティス社

2006 前臨床試験段階の抗体医薬候補品(抗ICOS抗体)

米国 メディミューン社

主な導出実績

年度 品目 導入先2003 抗HIV薬3品 米国 ギリアド・サイエンシズ社

2016 NK-1受容体アンタゴニスト「JTS-661」 米国 メンロセラピューティクス社

2007 高リン血症治療薬「JTT-751」 米国 ケリックス・バイオファーマシューティカルズ社

2013 アレルギー皮膚テスト試薬「ヒスタミン二塩酸塩製剤」

デンマーク ALK社

主な導入実績

高リン血症治療剤「リオナ錠250mg」(2014年5月発売)

抗HIV薬「ゲンボイヤ配合錠」(2016年7月発売)

医薬総合研究所(大阪府高槻市)

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Processed Food Business17 18Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

加工食品事業Processed Food Business

お客様に安心して召し上がっていただくため安全で高品質な商品をご提供していきます

テーブルマークグループの冷食・常温事業を担う「テーブル

マーク(株)」では、これまで培ってきた技術力・商品開発力を最

大限に活かすことのできる冷凍麺、冷凍米飯、パックご飯、焼成

冷凍パンといったステープル(主食)を事業の柱と位置付け、よ

り一層のおいしさづくりに取り組んでいます。調味料事業で

は、「富士食品工業(株)」を中心に独自技術を活用した商品を

豊富にラインアップし、幅広い分野で事業展開しています。

 また、ベーカリー事業ではベーカリーショップ「サンジェルマ

ン」などの展開を通じて焼きたてパンのおいしさをご提供して

います。今後も徹底した安全管理のもと、技術革新や商品開発に

努め、皆様の食卓により一層のおいしさをご提供していきます。

笑顔あふれる食卓のトレードマークへより一層のおいしさをご提供します

食を支える多様な事業を通じて日本の食卓の未来を創造します

Ⅰ.フードセーフティ

Ⅲ.フードクオリティ Ⅳ.フードコミュニケーション

Ⅱ.フードディフェンス

 FSSC22000などの食品安

全マネジメントシステムの考え

に基づき管理された工場から、

お客様に安全な商品をお届けし

ています。各工場での取り組み

は、定期的な検査や監査を通じ

て確認しています。

 開発、調達、製造を通じておい

しさを追求した商品づくりを行

うとともに、お客様からいただ

いたお問い合わせやご指摘をも

とに、商品の品質やお客様満足

度の向上に向けた継続的な取

り組みを行っています。

 お客様の要望に真摯に耳を

傾けるとともに、トレーサビリ

ティ情報の提供や工場見学など

を通じて、積極的に情報を提供

しています。このような取り組

みにより、お客様とのコミュニ

ケーションを推進していきます。

 商品に対する意図的な攻撃を

防ぐためフードディフェンスプロ

グラム※に基づく対応を行って

います。※フードディフェンスプログラム:リスク管理項目をソフト面(マネジメントシステム)・ハード面(セキュリティ)それぞれの側面から遵守すべき事項を設定し、管理すること

JTグループの加工食品事業では、テーブルマークグループを通じて、

「一番大切な人に食べてもらいたい」という想いのもと、

「お客様に安全でかつ、おいしく、安心して

お召し上がりいただける」商品づくりを進めています。

今後も暮らしの源である「食」の世界を通じて、

お客様から支持され続ける存在を目指していきます。

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Environment Activities19 20Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

地球環境保全Environment Activities

JTグループでは、地球環境保全を経営の重要課題の1つとして位置付け、

環境マネジメントの基本理念であるJTグループ環境憲章のもと、

持続可能な社会の実現を目指しています。

より長期的視点での環境保全活動を目指し策定した

JTグループ環境長期計画では、地球温暖化防止、水資源保全、

生物多様性保全、廃棄物削減の4つの重点分野について、

2020年に向けて目標を設定し取り組みを進めています。

葉たばこ生産地の自然や生物多様性の保全に取り組んでいます

限りある資源を大切に、水資源の効率的使用に取り組んでいます

 樹木伐採による森林破壊が懸念されているマラウイ、ザン

ビアでは、森林再生に向けた活動を進めています。地域の人々

が生活に必要な木材を自分たちで植林し、育てた樹木を使う

ことで、新たな森林破壊を防ぎます。またブラジルでは、荒廃

の危機に瀕した森の保護プロジェクトを支援しています。

 このほか、生物多様性を脅かす農薬の使用を抑制するな

ど、優れた農業慣行の実践を推進し、持続可能な葉たばこ生

産を目指しています。

廃棄物の発生抑制のため分別の徹底に取り組んでいます

 資源の有効活用と廃棄物の発生抑制のため、リデュース

(Reduce: 発生抑制)、リユース(Reuse: 再使用)、リサイク

ル(Recycle: 再資源化)の「3R」を推進しています。工場にお

いて梱包材の再使用を行うほか、各事業所において処理方

法の見直しや分別の徹底に継続して取り組んでいます。

 また、商品の容器包装材の使用量削減にも取り組み、社会

全体における廃棄物の発生抑制を目指しています。

 JTグループでは、2020年までに温室効果ガス排出量を

2009年度比で20%削減することを目標として掲げ、地球

温暖化防止に取り組んでいます。

 工場では、再生可能エネルギーの活用や燃料転換、よりエ

ネルギー効率の高い設備の導入などを進めています。輸送に

おいては、よりCO2排出量の少ない鉄道・海上船舶に転換す

るモーダルシフトを推進しており、その環境にやさしい鉄道

輸送への取り組みが評価され、国土交通省より「エコレール

マーク取組企業」として認定されています。

 製造工場では系統別に流量計を設置するなど「見える化」

を行い、その結果を最適な流量への調整に反映させること

で、水資源の効率的使用を行っています。あわせて、水の使用

方法や設備を継続的に見直すことでも無駄をなくしていま

す。また研究所やオフィスにおいても、節水型自動水栓の導

入やトイレの洗浄水量の節減、再生水の利用など、水資源の

効率的使用に取り組んでいます。

事業活動と環境との調和の実現に向けた取り組みを推進しています

長期的な目標を掲げ地球温暖化防止に取り組んでいます

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Community Investment21 22Corporate Brochure 2018

たばこ事業

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

社会貢献活動Community Investment

世界各地の団体と協力し被災地域への支援を行っています

 2001年に創設されたJTI財団では、各国政府やNGOと協

力しながら、自然災害や人的災害、貧困など、さまざまな原因

で苦しむ人々がより良い生活を送れるよう、世界中の被災地

で支援を行っており、これまでに恩恵を受けた人々は合計で

約35万人に上ります。JTI財団は各地のニーズに応じた支援

を行っています。例えば、インドネシアでは災害に強い家屋の

建築方法を広め、減災に寄与するだけでなく、地元中小企業

と連携することで雇用を創出し、経済発展にも貢献しました。

 また、カンボジアでは、ベルギーのNGO「APOPO」による

地雷撤去プログラムを支援しています。特別に訓練されたネ

ズミを使って地雷を探知するため、安全で効率的に地雷を撤

去できるようになりました。

 近年では、災害後の対応にとどまらず、防災・減災分野への

支援にも力を入れています。いずれのプログラムでも、協力団

体と協働してプロジェクトを構築し、その効果を測定するこ

とで、被災者・被災地域にとって、長期的に必要なサポートを

提供できるよう努めています。

 JTの事業は自然の恵みによって成り立っています。事業を

支える自然への感謝の想いから、手入れが不足している森を

一定期間借り受けて森づくりに必要な手入れを支援する「JT

の森」を、全国9カ所で展開しています。

 毎年春と秋には、JTグループの社員とその家族、地元の

方々がJTの森に集まり森林整備活動を行う「森づくりの日」

を実施しています。参加者はボランティアとして、地域に合わ

せて選んだ樹種を植える「植栽」、苗木の成長を助ける「下草

刈り」、節のない良質の材を得るために必要な「枝打ち」、太く

成長させるために混み合った木々を間引く「間伐」など、森の

状況に合わせた作業を協力して行います。

 豊かな森は、木を育て、土壌をつくり、水を蓄えます。さら

に、川や海などの流域に恵みをもたらし、自然災害や気象災

害から人々の暮らしを守るなど、周辺地域にとってなくては

ならない重要な役割を担っています。JTは元気な森を育て

ることを通じて、地域コミュニティへ貢献していきます。

国内外でニーズに合わせた社会貢献活動を展開しています

自然環境を大切に想う気持ちから全国で森林保全活動を進めています

Photo: Lola Gomez

Photo: Miriam Deprez

インドネシア

カンボジア

JTグループの詳しい社会貢献活動はじめ、CSR推進の取り組みについては、サステナビリティレポートをご覧ください。 www.jti.co.jp/csr/report/index.html

私たちは、自然・社会・人間の多様性に価値を認め、幅広いステークホルダー

とともに、さまざまな社会貢献活動に取り組んでいます。

とりわけ、「環境保全」「災害分野」「格差是正」を重点課題として

位置付け、地域コミュニティの再生と活性化に努めていきます。

海外では、70以上の国と地域で事業を展開する

Japan Tobacco International (JTI) が中心となって、

地域社会の発展に貢献する活動に力を入れています。

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Compliance23 24Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

私たちの約束

• お客様への約束• 株主への約束• 社員お互いの約束• 社会への約束

コンプライアンスCompliance

JTグループでは、コンプライアンスの実践を経営の

重要な課題と位置付け、高い倫理観を持った

事業運営に努めています。

すべての従業員に対し行動規範を周知、徹底するとともに、

コンプライアンス意識醸成のための研修啓発、

相談・通報制度の整備など、コンプライアンスの推進に

取り組んでいます。

コンプライアンス意識を醸成するためさまざまな研修を実施しています

JTグループ行動規範に基づいた行動の徹底を図っています

コンプライアンス意識の醸成や実践を促進するために、階

層別のコンプライアンス研修に加え、ケース事例を用いた研

修・eラーニングやDVDを活用した研修も行っています。こ

のほか、コンプライアンス活動上で役立つ知識や情報をイン

トラネットやグループ社内報などを通じて発信するなど、さ

まざまな啓発を実施しています。

 また、毎年6月をコンプライアンス強調月間と定めて、コン

プライアンスセミナーや職場ミーティングを実施し、コンプ

ライアンスの理解、啓発を図っています。

社内と社外に相談・通報窓口を設置しています

 問題の未然防止やJTグループの自浄作用が機能するよ

う、社内と社外に相談・通報の窓口を設置しています。これら

の窓口の周知徹底のために従業員へ「相談・通報窓口利用ガ

イド」の配布を行っています。

また、お取引先様の従業員の方々が、当社の従業員等によ

る法令やJTグループ行動規範に違反する行為または違反す

るおそれのある行為を発見した場合には、JTウェブサイトに

設けた専用の相談・通報窓口に相談・通報を行うことができ

ます。

 JTグループでは、コンプライアンスを「JTグループミッ

ションを共有し、より良き企業人、より良き社会人であるため

に求められる価値観・倫理観に基づいた行動の実践」と定義

し、従業員一人ひとりがその実践に取り組んでいます。

 また、外部委員を主要な構成員とするJTグループコンプラ

イアンス委員会を中心に、コンプライアンス推進体制を構築・

整備しています。

 JTIおよび鳥居薬品(株)は、個々の事業の特性や事業環境

を踏まえ、それぞれ独自のコンプライアンス推進体制を構築

しています。

 JTグループとしての共通の価値観・倫理観をまとめたもの

が、JTグループ行動規範です。

 JTグループ行動規範では、各ステークホルダーに対する責

任を一人ひとりの行動の基本方針「私たちの約束」として明

示しています。そして、従業員の行動は、「私たちの約束」を実

現するために例示列挙した「具体的な行動」に沿ったもので

あることが求められています。

高い倫理観を持って業務に取り組んでいます

コンプライアンス徹底のための仕組みを構築しています

JTウェブサイト上のお取引先様専用相談・通報窓口

相談・通報窓口利用ガイド

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Diversity and Inclusion25 26Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

多様化推進Diversity and Inclusion

お客様に信頼される「JTならではのブランド」を生み出し、育て、

高め続けていくためには、多様な人財の活躍が不可欠です。

JTグループでは、社員が互いの価値観を尊重し、

違いに価値を認め、誰もが活き活きと働くことができる

組織風土のさらなる醸成のため、多様化(ダイバーシティ)の

推進に積極的に取り組んでいます。

多様化推進の1つとして女性の活躍推進に取り組んでいます

多様性を活かす組織づくりに取り組んでいます

 女性の活躍に向けた取り組みを積極的に行っています。

 ロールモデルの紹介やネットワーク形成の機会をはじめ、

一人ひとりの成長に応じた社内外研修や他企業との交流な

ど、女性を対象とした成長機会の提供を多数行っています。

 また、管理職向けにも各種研修・施策を実施し、多様な人財

のワーク・ライフ・バランスが尊重される職場風土を醸成し

ながら、社員一人ひとりに応じた多様なキャリアを支援する

環境を整えています。

ワーク・ライフ・バランスを尊重しています

 社員それぞれが考えるワーク・ライフ・バランスを実現する

ことは、単に充実感を得るだけではなく、視野や経験を広げ

るチャンスでもあり、より一層の能力の発揮につながると考

えています。

 そのため、多様な働き方を支える制度を整えるとともに、

働き方に対する意識の変革を促す機会を設けるなど、ともに

働く仲間の多様な働き方を受容する組織風土の醸成に努めて

います。

 また、育児や介護をしながらも仕事を通じた貢献・成長を

志向する社員を支援するための制度や施策を整え、社員の意

志に沿って柔軟に活用することができます。

 JTグループでは、性別、性自認、性的指向や年齢、国籍だけ

ではなく、経験・専門性といった異なる背景や価値観などを

尊重し、違いに価値を見出すことが、JTグループの持続的成

長につながると考えています。

 このような取り組みは、対外的にも「新・ダイバーシティ

経営企業100選」や「なでしこ銘柄」、「PRIDE指標」※などで

評価されています。

 今後も持続的成長に向け、多様な人財のさらなる活躍を推

進していきます。※ PRIDE指標:LGBTに関する企業等の取り組みの評価指標

 事業競争力の強化、イノベーション創出、変化への対応力

を向上していくためには、多様性を活かしながら価値を生み

出す組織であることが大切です。

 JTグループでは社内外を問わず、経験やライフスタイルを

共有し、議論できる機会を設けています。

 各職場では、多様な人財を活かす意義や仕事とプライベー

トに対する価値観を議論・共有する場を設けるなど、多様性

を活かす組織づくりを進めています。

JTグループの成長基盤として多様な人財が能力を最大限に発揮できる組織づくりを進めています

多様性の受容と尊重を推進する取り組みを行っています

JTグループの多様化推進ロゴを策定しました

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Human Resources Development27 28Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

成長支援Human Resources Development

JTグループでは、70以上の国と地域で約58,000人の従業員が

働いています。JTグループの持続的な成長を実現するため、

“人財の多様性=競争力の源泉”という認識のもと、

多様な従業員の自律的な成長意欲に応えるべく、

OJT(On-the-Job Training)を基本として、研修、eラーニングなど、

さまざまな成長支援やチャレンジの場を提供しています。

従業員の成長意欲に応えるべくさまざまな成長支援の場を提供しています

 従業員が持つ自律的な成長意欲に応えるべく、OJT

(On-the-Job Training)を基本として、社内・社外研修、e

ラーニングなど、さまざまな“チャレンジの場”や“学びの場”

を整えています。

 また、自らのキャリアを自分自身でデザインするために、定

期的にキャリア面談やキャリア研修を開催し、“気づきの場”

や“刺激を得る場”を提供しています。

 JTグループでは、従業員がチャレンジを続け、成長してい

きたいという想いに対して、真摯に向き合い、その自律的な

成長意欲に対して積極的に支援しています。

JT/JTI Talent Partnership Program

 世界で活躍できる人財の輩出を目的に、海外での業務経験

やJTとJTIメンバーによる合同研修を展開しています。多国籍

チームでの業務経験やグローバルビジネスのケーススタディな

ど、世界で活躍するために必要な成長機会を提供しています。

JT-Next Leaders Program

 未来のJTグループを牽引するグローバルリーダーの継続

的な輩出を目的に、国内外におけるファストトラックでの多

様な業務に挑戦する場を設けています。アセスメント結果に

応じ、個人ごとに最適な成長環境を提供しています。

“人財の多様性=競争力の源泉”という認識のもと、多様な従業員の自律的な成長意欲を支援しています

JTグループにおける人財マネジメントの基本方針を策定しています

 JTグループの人財マネジメントの基本方針である「人財マ

ネジメントポリシー」において、すべての従業員に対して成長

機会の提供を約束しています。

【人財マネジメントポリシー】 私たちは、JTグループの持続的な成長に資するべく、“人財

の多様性こそ、競争力の源泉である”という認識のもと、従業

員に対して、次に掲げる責任を中長期にわたり高い次元で果

たしてまいります。

1. 従業員を尊重し、公正な処遇を行います

2. 透明性の高いルール/基準を策定します

3. 全てのJTグループ従業員に成長の機会を提供します

 JTの人事制度は、「社員と会社は、『仕事』を通じて貢献/

処遇し、ともに『成長』する」を基本コンセプトとして設計して

います。

 具体的には、職務(仕事)の大きさの違いや専門性を重視し

た給与制度の設定、社員の仕事への貢献の度合いに対する

公正な処遇、社員の自律的な成長意欲を支援するための場

の提供等を行っています。

 また、多様な人財の幅広い働き方のニーズに応えるべく、

弾力勤務・FLEX・テレワークなど、個々人の状況に応じて柔

軟に勤務できる制度設計も推進しています。

社員と会社の成長を結びつけるマネジメントサイクルを推進しています

「世界で活躍できる人財」「未来のグローバルリーダー」の輩出に取り組んでいます

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Events29 30Corporate Brochure 2018

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

企業イベントEvents

JTグループは、全国各地の皆様へ心の豊かさ、

そして感動をお届けするために、

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」

「RockCorps」(ロックコープス)「ゴルフ日本シリーズJTカップ」

「JTフォーラム」などのさまざまなイベントを通じて

“かけがえのないひととき”をご提供しています。

最高峰のスポーツイベントをサポートしています

地域文化の発展に貢献しています

 国内メジャー大会の1つで男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シ

リーズJTカップ」は、半世紀を超える歴史と伝統を刻み続け、

今年で55回目を迎えます。

 賞金王争いにも注目が集まる国内最高峰の大会として、これま

で数々の名勝負、名場面が生まれてきました。選び抜かれたトッ

ププレーヤーたちが、名門「東京よみうりカントリークラブ」を舞

台に、年度最後のメジャータイトル獲得を目指し、白熱した戦い

を繰り広げます。

 「良質な文化の芽を地域から育てていきたい。そして地域

文化に貢献したい」という地方新聞社とJTの考えが一つに

なって開催する文化イベントです。

 「ひとのときを、想う。」をテーマに、作家・文化人をはじめ、

映画監督など多彩な分野でご活躍の方々を講師に招き、全

国各地で文化講演会を開催しています。

さまざまなイベントを通じて、感動のひとときをお届けしています

将棋を通じて地域社会の活性化を応援しています

 「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」は、地域社会の活性化

に貢献したいという想いのもと、全国11地区で開催していま

す。1981年に始まり、今年で39回目を迎える伝統ある棋戦

として、タイトルホルダーおよびランキング上位者のトッププ

ロ棋士12名による白熱した公開対局をお届けしています。

 また、同日同会場で開催する「こども大会」は、青少年の健

全育成に貢献したいとの想いのもと、JTグループのテーブル

マークが応援しています。

ボランティアとイベントが融合した新しい形の社会貢献活動を応援しています

 「RockCorps」は、4時間のボランティア活動を行うと音楽ラ

イブに参加することができる、新しい形の社会貢献活動です。

 JTは、ボランティア活動がより身近になること、そして

「RockCorps」を通じて地域コミュニティが活性化されるこ

とを期待し、2014年度の日本初開催から、この取り組みを

応援しています。

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Sports31 32Corporate Brochure 2018

たばこ事業

たばこ事業

医薬事業

軌跡・データ

加工食品事業

企業イベント・

企業スポーツ

地球環境保全・

社会貢献活動

多様化推進・

成長支援

コンプライアンス

企業スポーツSports

JTの男女バレーボールチームは、名選手を輩出する

伝統と誇りを兼ね備えた日本屈指のチームです。

勝利へのひたむきな姿勢やバリエーションに富んだ

迫力あるプレーを通じて、「最高の勇気と輝き」

そして「最大の感動」をお届けしています。

勝利へのひたむきな姿勢やプレーを通じて最大の感動をお届けしています

 JTの男女バレーボールチームは、皆様に「最高の勇気と輝

き」、そして「最大の感動」をお届けしたい、という想いを胸

に、選手・スタッフが一つとなって試合に挑んでいます。

 JTサンダーズは2015年に「2014/15V・プレミアリーグ」

で初優勝を果たし、また2016年・2017年に「第65回・第

66回黒鷲旗」で2年連続の優勝を飾りました。また、JTマー

ヴェラスも2011年の「2010/11V・プレミアリーグ」で初優

勝を遂げたほか、2015年・2016年に「第64回・第65回黒

鷲旗」で連覇を達成するなど、男女ともに輝かしい実績を上

げています。

 今後もチーム一丸となり、Vリーグや各大会において、さら

なる高みへ挑み続けます。勝利を目指す強い意志とひたむき

な姿勢や、バリエーションに富んだ迫力あるプレーを通じて、

熱い想いと最大の感動を皆様にお届けしていきます。

 JTの男女バレーボールチームは、「JTサンダーズ(男子)」が

1931年、「JTマーヴェラス(女子)」は1956年の創部以来、

日本バレーボール界において頂点に挑み続けています。オリ

ンピックをはじめとする国際大会にも故・猫田勝敏選手(元

全日本男子主将:ミュンヘンオリンピック金メダリスト)や竹

下佳江選手(元全日本女子主将:ロンドンオリンピック銅メダ

リスト)など、名選手を輩出する伝統と誇りを兼ね備えた日

本屈指のチームです。

バレーボールを通じて、熱い想いと感動をお届けしています

名選手を輩出する日本屈指のチームとしてバレーボール界の頂点に挑み続けています

バレーボール教室の開催によってスポーツの歓びをお伝えしています

 多くの方々ともっとスポーツの楽しさ、おもしろさ、そして

歓びを共有したいという想いから、シーズンオフを中心に全

国各地でバレーボール教室を開催しています。地域のスポー

ツ振興と発展を目的に、小中学生や高校生、ママさんチーム

など幅広い層を対象に実施しています。

 基礎技術から試合形式の練習など、参加者のレベルに応

じてさまざまな指導を行っています。

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