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(57)【要約】【課題】主として多能性幹細胞を非凍結状態で安定に輸送するための新規な輸送方法を提供することにある。【解決手段】本発明として、例えば、多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内で輸送することを特徴とする多能性幹細胞の輸送方法を挙げることができる。特にiPS細胞の輸送に有用である。 また、本発明として、多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内に保ちうる入れ物に収めて保存することを特徴とする多能性幹細胞の保存方法も挙げることができる。【選択図】図1

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【特許請求の範囲】【請求項1】多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内で輸送することを特徴とする多能性幹細胞の輸送方法。【請求項2】多能性幹細胞が、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、胚性幹細胞(ES細胞)、又はエピブラスト幹細胞(EpiS細胞)である請求項1記載の輸送方法。【請求項3】輸送手段が、徒歩(ヒト)、二輪、車両、鉄道、航空機、又は船舶である請求項1又は2記載の輸送方法。【請求項4】多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内に保ちうる入れ物に収めて保存することを特徴とする多能性幹細胞の保存方法。【請求項5】多能性幹細胞が、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、胚性幹細胞(ES細胞)、又はエピブラスト幹細胞(EpiS細胞)である請求項4記載の保存方法。【発明の詳細な説明】【技術分野】【0001】 本発明は、多能性幹細胞の輸送方法に関するものである。【背景技術】【0002】 多能性幹細胞(pluripotent stem cells)は、体を構成するすべての種類の細胞に分化することができる分化万能性と、その分化万能性を維持したまま増殖することができる自己複製能を併せ持つ細胞である。代表的な多能性幹細胞としては、人工多能性幹細胞(iPS細胞、induced pluripotent stemcells)、胚性幹細胞(ES細胞、Embryonic stem cells)、及びエピブラスト幹細胞(EpiS細胞、Epiblast stem cells)を挙げることができる。 iPS細胞は、体細胞へ数種類の初期化因子(通常は3、4種の遺伝子)を導入することにより作製される多能性幹細胞である。ES細胞は、受精卵着床前の胚盤胞の内部細胞塊から作製される多能性幹細胞である。EpiS細胞は、受精卵着床後のエピブラストから作製される多能性幹細胞である。 iPS細胞は、再生医療への適用の観点から見たとき、患者本人の体細胞から樹立されうることから、免疫拒絶の可能性が低く、倫理面での問題も少ない。一方、ES細胞等は、基本的に患者本人以外の他家から樹立されることから、免疫拒絶の問題を惹起し、また受精卵を壊して樹立されることから、倫理的な問題も孕んでいる。 さらに、ヒト多能性幹細胞より分化誘導した心筋や神経などの各種ヒト細胞は、医薬品候補化合物のヒトにおける有効性と安全性を評価・予測するのにも有用である。中でもiPS細胞は、対象とする疾患患者の皮膚細胞や血液細胞から比較的容易に樹立することができることから、病因の解析とそれに基づく治療薬のスクリーニングに特に有用である。【0003】 ところで、多能性幹細胞を別の場所に輸送して、輸送先で実験や検査・診断、治療等に直ちに供したい場合がある。そのため、輸送中は、該細胞が生きた状態ないしできる限り元のままの状態であることが望まれる。【0004】 安定した状態で細胞の輸送を図るためには、いくつかの要因を考えなければならない。その一つに温度管理を挙げることができる。そして、最も安定に保ちうると考えられる凍結状態で液体窒素温度下に輸送することが現に行われている。また、その簡便性から液体窒素より少し温度の高いドライアイス保冷下に輸送することも行われている。さらに、非

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凍結状態で輸送する場合には、細胞をできるだけ低温状態に保つのが一般的である。 しかし、細胞の中には、凍結や低温に弱いものがあり、また凍結状態では輸送先で届いた細胞を速やかに使用することができないといった問題などがある。【0005】 上記問題から、常温で輸送する試みや工夫が行われ(特許文献1参照)、そのための装置やシステムも開発されている(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。 しかしながら、細胞の種類に応じて、安定に生きた状態のまま輸送するのに適した環境温度を選択するための決まった規則があるわけではない。多能性幹細胞においては、それを非凍結状態で輸送するための温度条件が全く明らかにされていない。【先行技術文献】【特許文献】【0006】【特許文献1】特開2006-197860号公報【非特許文献】【0007】【非特許文献1】“培養細胞運搬システム セルポーター”:、[online]、コアフロント社、[平成25年7月19日検索]、インターネット(URL:http://www.corefront.com/bio09.html)【0008】【非特許文献2】“再生医療用細胞の定温輸送サービス”:、[online]、日立物流社、[平成25年7月19日検索]、インターネット(URL: http://www.hitachi-hb.co.jp/service/packing_01.html)【0009】【非特許文献3】幡多徳彦、外5名、「自家組織培養プロセスにおける細胞および組織輸送デバイス開発」、人工臓器、2012年、41巻、1号、p.51-52【発明の概要】【発明が解決しようとする課題】【0010】 本発明の課題は、主として多能性幹細胞を非凍結状態で安定に輸送するための新規な輸送方法を提供することにある。【課題を解決するための手段】【0011】 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ある一定の比較的狭い温度範囲から外れた環境で多能性幹細胞を輸送すると、意外にも該細胞が死滅してしまうことを見出し、本発明を完成した。【0012】 具体的に、本発明として、多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内で輸送することを特徴とする多能性幹細胞の輸送方法を挙げることができる。 本発明に係る多能性幹細胞は、その性質を有していれば特に制限されない。具体的には、例えば、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、胚性幹細胞(ES細胞)、又はエピブラスト幹細胞(EpiS細胞)を挙げることができる。 これら各多能性幹細胞は、ヒト由来であっても、マウスやラット、サル等の動物由来であってもよい。その他、ナイーブ(naive)状態であっても、プライムされた(primed)状態であってもよい。また、マウスの線維芽細胞(例、マウス胎児線維芽細胞(MEF))や、ヒト新生児若しくは成人の線維芽細胞をフィーダー細胞として培養作製されたものであっても、フィーダーレス培養により作製されたものであってもよい。【0013】 iPS細胞については、上記以外に、例えば、次のものも挙げることができる。(1)健常者由来iPS細胞、又は筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、先天的免疫不

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全症、ゴーシェ病、パーキンソン病、ハンチントン病、若年性糖尿病、若しくは自立神経失調症などの疾患を有する患者由来の疾患特異的iPS細胞(2)皮膚細胞ないし線維芽細胞、骨髄細胞、肝細胞、胃上皮細胞、膵臓細胞、神経幹細胞、リンパ球、毛包細胞(角化細胞)、血液前駆細胞、白血球、口腔内粘膜上皮細胞などから作製されたiPS細胞(3)4つの初期化因子(例えば、Oct3/4,Sox2,Klf4,及びMycファミリー(c-Myc,L-Myc,又はN-Myc)の遺伝子又は遺伝子産物やOct3/4,Sox2,Nanog,及びLin28の遺伝子又は遺伝子産物)、3つの初期化因子(例えば、Oct3/4,Sox2,及びKlf4の遺伝子又は遺伝子産物)、2つ以下の初期化因子と低分子化合物との組合せ(例えば、Oct3/4とSox2の2遺伝子又は遺伝子産物+バルプロ酸ナトリウム)、又は1種以上のマイクロRNA(miRNA)(例えば、mir-302)を用いて作製されたiPS細胞、さらには前述の初期化因子にGlisファミリーのメンバー及びZscanファミリーのメンバーを加えた群から選択される様々な初期化因子の組合せ(例えば、Oct3/4,Sox2,Klf4,L-Myc,Lin28及びGlis1の遺伝子又は遺伝子産物やOct3/4,Sox2,Klf4,Zscan4,及びGlis1の遺伝子又は遺伝子産物)を用いて作製されたiPS細胞(4)初期化因子を体細胞へ導入するベクターとして、レトロウィルスベクター、レンチウィルスベクター、アデノウィルスベクター、センダイウィルスベクター、プラスミドベクター、又はエピソーマルベクターを用いて作製されたiPS細胞【0014】 本発明は、30℃~37℃の温度範囲内で輸送することを特徴とするが、32℃~37℃の温度範囲内での輸送、35℃~37℃の温度範囲内での輸送であってもよい。【0015】 輸送手段としては、徒歩(ヒト)、二輪、車両、鉄道、航空機、船舶等を挙げることができるが、特に制限されるものではない。【発明の効果】【0016】 本発明によれば、多能性幹細胞(特にiPS細胞)を少なくとも2日間、非凍結状態で安定に生きた状態のまま輸送することができる。逆に、本発明によらなければ、多能性幹細胞を2日間、非凍結状態で安定に生きた状態のまま輸送することが困難である。 したがって、本発明によれば、多能性幹細胞(特にiPS細胞)を安定に生きたまま、ready-to-useの非凍結状態で輸送することができるので、凍結状態で輸送する従来の方法が抱える欠点、すなわち熟練した解凍技術が要求されることや実験供試までの準備に時間を要すること等の問題を克服することができる。 ここで「安定に生きた状態のまま」とは、輸送後の多能性幹細胞が、通常の知識・技能を有する専門家による顕微鏡下での形態観察により生きていると評価できる状態ないし輸送前と変わらないと評価できる状態(死細胞がほとんど認められない状態)、若しくは輸送前に比し増殖していると認められる状態であることをいう。【図面の簡単な説明】【0017】【図1】顕微鏡写真を表す。上段左の写真はCO2インキュベーター(37℃)の環境下における結果を、右側の写真は33℃~35℃の温度環境下における結果と25℃の温度環境下における結果を、それぞれ示す。【図2】顕微鏡写真を表す。上段左の写真はCO2インキュベーター(37℃)の環境下における結果を、右側の写真は33℃~35℃の温度環境下における結果と25℃の温度環境下における結果を、それぞれ示す。【図3】顕微鏡写真を表す。上段の写真はCO2存在下で32℃~35℃の温度環境下に48時間放置後の結果とそれを更に6時間培養した後の結果を、下段の写真はCO2不存在下で32℃~35℃の温度環境下に48時間放置後の結果とそれを更に6時間培養した

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後の結果を、それぞれ示す。【図4】顕微鏡写真を表す。上段の写真は34℃~35℃の温度環境下で50時間放置後の結果とそれを更に14時間培養した後の結果を、中段の写真は31℃~32℃の温度環境下で50時間放置後の結果とそれを更に14時間培養した後の結果を、下段の写真は25℃の温度環境下で50時間放置後の結果とそれを更に14時間培養した後の結果を、それぞれ示す。【図5】顕微鏡写真を表す。上段の写真はCO2インキュベーター(37℃)内、CO2存在下で48時間放置後の結果とそれを更に16時間培養した後の結果を、下段の写真はCO2インキュベーター(37℃)内、CO2不存在下で48時間放置後の結果とそれを更に16時間培養した後の結果を、それぞれ示す。【図6】顕微鏡写真を表す。上段の写真は温度25℃、CO2存在下で48時間放置後の結果とそれを更に16時間培養した後の結果を、下段の写真は温度25℃、CO2不存在下で48時間放置後の結果とそれを更に16時間培養した後の結果を、それぞれ示す。【図7】顕微鏡写真を表す。左側の写真は30℃又は25℃の温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図8】顕微鏡写真を表す。左側の写真は30℃の温度環境下に放置した後、3日間継代培養した結果を、右側の写真は25℃の温度環境下に放置した後、3日間継代培養した結果を、それぞれ示す。【図9】顕微鏡写真を表す。左側の写真は30℃又は28℃の各温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図10】顕微鏡写真を表す。上段の写真は30℃の温度環境下に放置した後、4日間継代培養した結果を、下段の写真は28℃の温度環境下に放置した後、4日間継代培養した結果を、それぞれ示す。【図11】顕微鏡写真を表す。左側の写真は25℃又は28℃の各温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図12】顕微鏡写真を表す。上段左の写真は通常コロニーを示す。上段右の写真は25℃の温度環境下に放置した後、3日間継代培養した結果を、下段の写真は28℃の温度環境下に放置した後、3日間継代培養した結果を、それぞれ示す。【図13】顕微鏡写真を表す。左側の写真は25℃又は28℃の温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図14】顕微鏡写真を表す。左側の写真は30℃又は37℃の温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図15】顕微鏡写真を表す。各温度環境下に放置した後、5日間継代培養した結果を、それぞれ示す。【図16】顕微鏡写真を表す。左側の写真は25℃、30℃又は33℃の各温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図17】顕微鏡写真を表す。左側の写真は35℃又は37℃の温度環境下に放置する前の状態を、右側の写真は前記各温度環境下に48時間放置した後の結果を、それぞれ示す。【図18】顕微鏡写真を表す。各温度環境下に放置した後、8日間継代培養した結果を、それぞれ示す。【発明を実施するための形態】【0018】 本発明は、例えば、適当な培地を有する適当な容器に接着(担持)した又は浮遊した多能性幹細胞を、30℃~37℃の温度範囲内に保つことができる適当な入れ物に収めて輸

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送することにより実施することができる。【0019】 適当な培地としては、多能性幹細胞の培養に用いうるものであれば、特に制限されないが、多能性幹細胞の培養に標準的に用いられるものが適当である。例えば、霊長類ES/iPS細胞用培地(Primate ES Cell Medium、リプロセル社製)を挙げることができる。また、培養はフィーダー細胞を用いる条件(オンフィーダー培養)で行っても、フィーダー細胞を用いない条件(フィーダーレス培養)で行ってもよい。フィーダーレス培地としては、例えば、ReproXP(リプロセル社製)を挙げることができる。 多能性幹細胞の形態は、コロニー(細胞塊)でもよいし、薄い膜状のいわゆる細胞シートに加工したものでもよい。【0020】 適当な容器としては、多能性幹細胞の培養に用いうるものであれば、特に制限されない。例えば、シャーレ、プレート、ウェルプレート、フラスコ、チューブ、バッグ、浮遊培養容器を挙げることができる。必要に応じてガス透過性フィルムなどで容器を覆うこともできる。 多能性幹細胞が入った容器は、そのまま30℃~37℃の温度範囲内に保つことができる適当な入れ物に収めることができるが、別の気密容器に、多能性幹細胞が入った容器1~数個を入れて該入れ物に収めることもできる。かかる気密容器は、5~10%の二酸化炭素で満たすこともできる。そのために、例えば、炭酸ガス濃度調整剤を該気密容器に封入することができる。【0021】 多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内に保つことができる適当な入れ物としては、例えば、保温箱(保温ボックス)、デバイス、バッグを挙げることができる。30℃~37℃の温度維持は、例えば、電気で稼働する又は独立型の蓄熱剤と(真空)断熱剤とを該入れ物に入れることにより達成することができる。かかる蓄熱剤や断熱剤は、市販のものを用いることができる。また、該入れ物内を30℃~37℃の温度範囲内に保ちうる、適当な温度コントローラーを用いても達成することができる。【0022】 前記非特許文献1に係る「セルポーター」(サービス名)や非特許文献2に係る定温輸送サービスを利用しても、本発明を実施することができる。また、30℃~37℃の温度範囲内で多能性幹細胞を輸送することができるサービスであれば、本発明を実施することができる。【0023】 本発明によれば、培地の交換が不要な期間、通常は1日~2日間、多能性幹細胞を安定に生きた状態のまま輸送することができる。培地の交換が可能であれば、2日以上輸送することもできる。【0024】 なお、多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内に保ちうる入れ物に収めれば、別の場所に輸送しなくても少なくとも2日間、多能性幹細胞を安定に生きた状態のまま保つことができる。 従って、例えば、多能性幹細胞を30℃~37℃の温度範囲内に保ちうる入れ物に収めて保存することを特徴とする多能性幹細胞の保存方法も本発明として挙げることができる。 かかる本発明(保存方法)における、多能性幹細胞、30℃~37℃の温度範囲、適当な培地、適当な容器、適当な入れ物などの各用語の意義は、上記輸送方法に係る本発明の各用語と同義である。【実施例】【0025】 次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定され

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るものではない。【0026】[実施例1:33℃~35℃温度環境下と25℃温度環境下との異同] iPS細胞(201B7株(フィーダー細胞(SNL細胞)上)、フィーダーレス培養実験を除いて以下同じ)を、温度33℃~35℃、5%CO2環境の恒温輸送容器(セルポータースタンダードセット、コアフロント社製、以下同じ)内に、仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。また、同様のiPS細胞を、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内、及び温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に、それぞれ2日間(48時間)放置した。CO2濃度の調整は、CO2インキュベーターを用いて行う場合を除いて、CO2発生試薬(カルチャーパルCO2 0.5L、三菱ガス化学社製)と0.5L密封容器を用いることによって行った(以下同じ)。放置後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡(IX71N-22TFL/PH、オリンパス社製、以下同じ)で観察し、顕微鏡用カメラ(DP72-SET-A、オリンパス社製、以下同じ)で撮影した。その結果を図1に示す。 図1の各写真が示す通り、温度33℃~35℃(恒温輸送容器内)、5%CO2環境下に放置したiPS細胞と、温度37℃(CO2インキュベーター内)、5%CO2環境下に放置したiPS細胞は互いに区別の付かない形態を示し、いずれも2日間、安定に生きた状態のまま保持されたことが示された。一方、温度25℃、5%CO2環境下に放置したiPS細胞は、iPS細胞コロニー中の個々の細胞が接着性を失い、モザイク状に細胞が欠失した。 続いて、iPS細胞輸送後の実地を想定し、2日間放置後の各容器の培地を交換し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で6時間、通常の培養を行った。培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図2に示す。 図2の各写真が示す通り、温度33℃~35℃(恒温輸送容器内)、5%CO2環境下に2日間放置したiPS細胞と、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内に2日間放置したiPS細胞は、いずれもその後の培地交換に続く更なる6時間の通常培養の間も安定に生きた状態のまま保持された。一方、温度25℃、5%CO2環境下に放置したiPS細胞は、その後の6時間に及ぶ通常培養の間にiPS細胞コロニーが崩壊し、残骸を残すのみであった。【0027】[実施例2:5%CO2の要否] iPS細胞を、温度32℃~35℃、5%CO2環境の恒温輸送容器内、及び同温度、0%CO2環境の恒温輸送容器内に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。続いて、iPS細胞輸送後の実地を想定し、2日間放置後の各容器の培地を交換し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で6時間、通常の培養を行った。放置後と培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図3に示す。 図3の各写真が示す通り、いずれもCO2の有無による顕著な差は見られなかった。即ち、iPS細胞は、当該温度範囲内であれば、CO2の有無に関わらず、いずれも2日間(48時間)、また更なる6時間の通常培養後においても安定に生きた状態のまま保持された。【0028】[実施例3:温度範囲の検討] iPS細胞を、温度34℃~35℃、5%CO2環境の恒温輸送容器内、温度31℃~32℃、5%CO2環境の恒温容器(乾熱滅菌器MOV-112S、サンヨー社製)内、及び温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(50時間)放置した。続いて、iPS細胞輸送後の実地を想定し、2日間放置後の各容器の培地を交換し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で14時間、通常の培養を行った。放置後と培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕

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微鏡用カメラで撮影した。その結果を図4に示す。 図4の各写真が示す通り、31℃以上の温度環境下ではいずれも特に問題は見られなかった。即ち、iPS細胞は、31℃以上の温度環境下ではいずれも2日間(50時間)、また更なる14時間の通常培養後においても安定に生きた状態のまま保持された。一方、25℃の温度環境下に放置したiPS細胞は、2日後にはモザイク状に細胞が欠失し、更なる14時間の通常培養後においてはコロニーが崩壊し、残骸を残すのみであった。【0029】[実施例4:37℃温度環境下と25℃温度環境下におけるCO2の影響] iPS細胞を、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内、同温度、0%CO2環境のCO2インキュベーター内、温度25℃、5%CO2環境の室温容器内、及び同温度、0%CO2環境の室温容器内に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。続いて、iPS細胞輸送後の実地を想定し、2日間放置後の各容器の培地を交換し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で16時間、通常の培養を行った。放置後と培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図5及び図6に示す。 図5の各写真が示す通り、37℃の温度環境下では、CO2の有無に関わらず、いずれのiPS細胞も特に問題は見られなかった。即ち、iPS細胞は、37℃の温度環境下では、CO2の有無に関わらず、いずれも2日間(48時間)、また更なる16時間の通常培養後においても安定に生きた状態のまま保持された。一方、25℃の温度環境下では、図6の各写真が示す通り、CO2の有無に関わらず、いずれのiPS細胞も2日後にはモザイク状に細胞が欠失し、更なる16時間の通常培養後においてはコロニーが崩壊し、残骸を残すのみであった。【0030】[実施例5:温度範囲の検討] iPS細胞を、温度30℃、5%CO2環境の恒温容器(ハイブリダイゼーションインキュベーターHB-80、タイテック社製)内、及び温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。続いて、iPS細胞輸送後の活用を想定し、各温度で2日間(48時間)放置後のiPS細胞を継代培養に付し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で3日間培養した。放置後と培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図7に示す。 図7の各写真が示す通り、30℃の温度環境下では、48時間の放置前後で特に差は見られなかった。即ち、iPS細胞は、30℃の温度環境下では、2日間(48時間)、安定に生きた状態のまま保持された。一方、25℃の温度環境下では、2日間(48時間)放置後、iPS細胞コロニーはモザイク状に細胞が欠失した。 また、2日間(48時間)放置した後の3日間の継代培養の結果については、30℃の温度環境下のもので、iPS細胞コロニー数は>2,000個/6cm dish、25℃の温度環境下のもので、23個/6cm dishであった(図8参照)。【0031】[実施例6:温度範囲の検討] iPS細胞を、温度30℃、5%CO2環境の恒温容器(ハイブリダイゼーションインキュベーターHB-80、タイテック社製)内、及び温度28℃、5%CO2環境の恒温容器(ステリサイクルCO2インキュベーター、サーモサイエンティフィック社製)内(n=2)に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。放置後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図9に示す。 図9の各写真が示す通り、30℃の温度環境下では、48時間の放置前後で特に差は見られなかった。即ち、iPS細胞は、30℃の温度環境下では、2日間(48時間)、安定に生きた状態のまま保持された。一方、28℃の温度環境下では、2日間(48時間)放置後、iPS細胞コロニーはモザイク状に細胞が欠失した。

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 続いて、iPS細胞輸送後の活用を想定し、各温度で2日間(48時間)放置後のiPS細胞を継代培養に付し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で4日間培養した。継代培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図10に示す。 図10の各写真が示す通り、30℃の温度環境下では、48時間放置後の継代培養(4日間)が可能であった。一方、28℃の温度環境下では、48時間放置後の継代培養(4日間)も不可能であった。【0032】[参考例1:温度範囲の検討] iPS細胞を、温度28℃、5%CO2環境の恒温容器(ステリサイクルCO2インキュベーター、サーモサイエンティフィック社製)内(n=2)、及び温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に、それぞれ仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。放置後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図11に示す。 図11の各写真が示す通り、いずれの温度環境下でも、2日間(48時間)放置後、iPS細胞コロニーはモザイク状に細胞が欠失した。 念のため、各温度で2日間(48時間)放置後のiPS細胞を継代培養に付し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で3日間培養した。継代培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図12に示す。 図12の各写真が示す通り、いずれの温度環境下でも、継代培養(3日間)で細胞が復活することはなかった。【0033】[実施例7:フィーダーレス培養での検討] iPS細胞(201B7株(フィーダーレス培地上))を、温度28℃、30℃、及び37℃で、5%CO2環境のCO2インキュベーター内に、仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。また、同様のiPS細胞を、温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に2日間(48時間)放置した。放置後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図13と図14に示す。 図13、図14の各写真が示す通り、温度30℃以上に放置したiPS細胞は、温度依存的に増殖し、安定に生きた状態のまま保持された。また、継代時に行う通常の酵素処理が問題なく実施可能であった。温度28℃では、iPS細胞の増殖が殆ど観察されず、また基質との接着も弱くはなったが酵素処理はなお可能であった。25℃に放置したiPS細胞では、増殖が見られず一部のコロニーには縮小すら観察された。さらに、温度25℃では、酵素処理時の洗浄操作で殆どの細胞が脱離するほどに基質との接着が弱くなった。 続いて、iPS細胞輸送後の活用を想定し、各温度で2日間(48時間)放置後のiPS細胞を継代培養に付し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で5日間培養した。継代培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を図15に示す。 図15の各写真が示す通り、温度30℃以上に放置したiPS細胞では、問題なく継代培養が可能であった。温度28℃に放置したiPS細胞でも、コロニー数は少ないものの、継代培養は可能であった。温度25℃に放置した後のiPS細胞は殆どが死滅し、少数の残存細胞が増えるのみで継代培養不能であった。【0034】[実施例8:フィーダーレス培養での検討] iPS細胞(201B7株(フィーダーレス培地上))を、温度30℃、33℃、35℃及び37℃で、5%CO2環境のCO2インキュベーター内に、仮想輸送期間の2日間(48時間)放置した。また、同様のiPS細胞を、温度25℃、5%CO2環境の室温容器内に2日間(48時間)放置した。放置後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を表1、及び図16、図17に示す。

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【0035】【表1】

【0036】 表1と図16、図17の各写真が示す通り、温度30℃以上に放置したiPS細胞は、温度依存的に増殖し、安定に生きた状態のまま保持された。また、酵素処理が可能であった。一方、温度25℃に放置したiPS細胞では、増殖が見られず一部のコロニーは縮小していた。また、基質との接着が弱くなり、酵素処理時の洗浄操作で殆どの細胞が脱離した。 続いて、iPS細胞輸送後の活用を想定し、各温度で2日間(48時間)放置後のiPS細胞を継代培養に付し、温度37℃、5%CO2環境のCO2インキュベーター内で8日間培養した。継代培養後のそれぞれの形態を倒立型リサーチ顕微鏡で観察し、顕微鏡用カメラで撮影した。その結果を表2及び図18に示す。【0037】

【表2】

【0038】 表2と図18の各写真が示す通り、温度30℃以上に放置したiPS細胞では、問題なく継代培養が可能であった。温度28℃に放置したiPS細胞でも、コロニー数は少ないものの、継代培養は可能であった。温度25℃に放置した後のiPS細胞は殆どが死滅し、少数の残存細胞が増えるのみで継代培養不能であった。【産業上の利用可能性】【0039】 本発明は、多能性幹細胞(特にiPS細胞)を安定に生きた状態のまま輸送するのに有用である。

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【図1】

【図2】

【図3】

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【図4】

【図5】

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【図6】

【図7】

【図8】

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【図9】

【図10】

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【図11】

【図12】

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【図13】

【図14】

【図15】

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【図16】

【図17】

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【図18】

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(72)発明者 齊藤 美穂 京都府京都市上京区河原町今出川下る梶井町448番地5 iPSアカデミアジャパン株式会社内Fターム(参考) 4B065 AA92X AC20 BC03 BC07 BD50 CA44