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JCTEA STD-017-2.0有線テレビジョン放送
「有線テレビジョン放送施設と同等の試験施設」
(2007年10月改定)
第1章 適用範囲 1第2章 用語の定義 2
2.1 伝送信号の種類と略称 22.2 本規格で使用される主な略語と用語解説 3
第3章 有線テレビジョン放送施設における評価 63.1 告示第130号の概要 63.2 告示第130号試験の測定設備系統図 93.3 告示第130号試験を評価するシステムの定義 113.4 告示第130号試験の有線テレビジョン放送施設
での評価条件と課題 123.5 有線テレビジョン放送施設における
V-ONUの漏えい電界強度の評価条件と課題 18
第4章 有線テレビジョン放送施設と同等の試験施設 204.1 アナログテレビジョン信号の同等の試験施設 204.2 デジタルテレビジョン信号の同等の試験施設 244.3 他の電磁波からの放送への妨害評価
における実施設と同等の条件の考察 294.4 アナログテレビジョン信号における
実施設と同等の試験施設条件 304.5 デジタルテレビジョン信号における
実施設と同等の試験施設条件 334.6 V-ONUの漏えい電界強度における
実施設と同等の試験施設条件 37
第5章 スペクトルマスク規定 385.1 標準テレビ信号の規定 385.2 64QAM信号の規定 385.3 OFDM信号の規定 385.4 256QAM信号の規定 385.5 BS・CS-IF帯域の規定 39
解説1 他の電磁波からの放送への妨害具体的なシステムでの評価方法 41
解説1.1 CMTS/E-QAM 41解説1.2 ケーブルモデム/ケーブルモデム内蔵STB 48解説1.3 C.LINKモデムシステム 51解説1.4 光波長多重 61
解説2 V-ONUの漏えい電界強度:具体的なシステムでの評価方法 73
解説2.1 漏えい電界強度と関連省令など 73解説2.2 漏えい電界強度の評価方法 74
解説3 スペクトルマスク規定 75解説3.1 告示第130号のスペクトルマスク規定 75解説3.2 256QAM信号のスペクトルマスク規定 75解説3.3 BS・CS-IF帯域のスペクトルマスク規定 76
関連文書一覧 78
2
伝送信号の種類と呼称(第2章)
表2.1 伝送信号の種類と略称
放送方式 変調方式 信号の略称
標準テレビジョン
放送方式 NTSC-VSB-AM 標準テレビ信号
標準衛星テレビジョン
放送方式 FM
アナログ
テレビジョン
信号 BS-IF アナログ信号
64QAM 64QAM 信号 デジタル有線テレビジョン
放送方式 256QAM 256QAM 信号
標準デジタルテレビジョン
放送方式 OFDM OFDM 信号
標準衛星デジタルテレビジョン
放送方式 TC8PSK BS-IF デジタル信号
広帯域伝送デジタル
放送方式 QPSK
デジタル
テレビジョン
信号
CS-IF デジタル信号
3
有線テレビジョン放送施設における評価 (第3章 3.1)
3.1 告示第130号の概要
アナログ変調方式*主観評価※1
客観評価
※1
テレビ受信機の画面評価※2
スペクトルマスク評価※3
隣接チャンネル妨害標準テレビ信号
(BS-IFアナログ信号では評価不要)なし
標準テレビ信号(BS-IFアナログ信号:なし)
スプリアス妨害 なし標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
他の光波長からの
妨害
標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
なし
デジタル変調方式* 主観評価 客観評価ビット誤り率(BER)
※4スペクトルマスク評価
隣接チャンネル妨害
なし
64QAM信号256QAM信号OFDM信号
BS-IFデジタル信号CS-IFデジタル信号
64QAM信号OFDM信号
(256QAM信号:なし)(BS-IFデジタル信号:なし)(CS-IFデジタル信号:なし)
スプリアス妨害
他の光波長から
の妨害
※1 妨害の検知限を調査し,運用レベルとの差を確保する。 ※2 テレビ画面上に妨害が検知されないこと※3 妨害信号レベルがスペクトルマスク以下であること。 ※4 誤り訂正前のビット誤り率(BER)が1×10ー4以下であること
*:測定法はSTD-016に記載
4
有線テレビジョン放送施設における評価 (第3章 3.4)
3.4 告示第130号試験の有線テレビジョン放送施設での評価条件と課題
アナログ変調方式*主観評価※1
客観評価
※1
テレビ受信機の画面評価※2
スペクトルマスク評価※3
隣接チャンネル妨害標準テレビ信号
(BS-IFアナログ信号では評価不要)なし
標準テレビ信号BS-IFアナログ信号(注1)
スプリアス妨害 なし標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
他の光波長からの
妨害
標準テレビ信号BS-IFアナログ信号
なし
デジタル変調方式* 主観評価 客観評価ビット誤り率(BER)
※4スペクトルマスク評価
隣接チャンネル妨害
なし
64QAM信号256QAM信号OFDM信号
BS-IFデジタル信号CS-IFデジタル信号
64QAM信号OFDM信号
256QAM信号(注2)BS-IFデジタル信号(注1)CS-IFデジタル信号(注1)
スプリアス妨害
他の光波長から
の妨害
(注1) 告示第130号ではスペクトルマスクは規定されていないが第5章で民間標準規格として規定する。(注2) 256QAMのスペクトルマスクは告示第130号では規定されていないが民間標準規格として第5章で単一波妨害比のスペクトルマスクを規定した。但し,下側および上側周波数の隣接妨害のスペクトルマスクは測定可能な機器が存在しないため規定していない。
※1 妨害の検知限を調査し,運用レベルとの差を確保する。 ※2 テレビ画面上に妨害が検知されないこと※3 妨害信号レベルがスペクトルマスク以下であること。 ※4 誤り訂正前のビット誤り率(BER)が1×10ー4以下であること
*:測定法はSTD-016に記載
5
告示第130号試験の測定設備系統図 (第3章 3.2)
図3.1 隣接チャンネル妨害の評価試験系統図
混合器・分波器
試験信号発生装置(他の電磁波を発生させる被試験装置)
ビット誤り率測定器可変減衰器
PN符号発生器
雑音発生器
デジタル変調方式の場合
テレビ受信機
<信号発生部><測定部>
テレビ変調器
アナログ変調方式の場合
デジタル変調方式の場合
測定点
デジタルテレビ受信機
アナログ変調方式の場合
スペクトラムアナライザ
基準画像(比較)
客観評価測定器標準信号発生器
減衰器
デジタルテレビ
変調器
6
告示第130号試験の測定設備系統図 (第3章 3.2)
図3.2 スプリアス妨害の評価試験系統図
混合器・分波器
試験信号発生装置(他の電磁波を発生させる被試験装置)
ビット誤り率測定器
可変減衰器
PN符号発生器
雑音発生器
デジタル変調方式の場合
テレビ受信機
<信号発生部>
<測定部>
テレビ変調器
アナログ変調方式の場合
デジタル変調方式の場合
測定点
デジタルテレビ受信機
アナログ変調方式の場合
試験信号発生装置
基準画像(比較)
客観評価測定器標準信号発生器
減衰器
デジタルテレビ
変調器
スペクトラムアナライザa点又はb点
b点
a点
7
告示第130号試験の測定設備系統図 (第3章 3.2)
図3.3 光波長多重による光波長間の妨害の評価試験系統図
アナログ変調方式の場合
デジタル変調方式の場合
混合器
試験信号発生装置(他の電磁波を発生させる被試験装置)
テレビ変調器
減衰器
ビット誤り率測定器
デジタル変調方式の場合
<測定部>
デジタルテレビ受信機
アナログ変調方式の場合
スペクトラムアナライザ
光送受信機可変減衰器
<信号発生部>
光波長多重合波器
光波長多重合波器
光受信機
客観評価測定器
測定点
PN符号発生器
デジタルテレビ変調器
標準信号発生器
光送信機
テレビ受信機
基準画像(比較)
8
システム構成
有線テレビジョン放送施設*
同等の条件を満足する試験施設
疑似伝送路
システム
単体評価
システム
端末系●擬似伝送路
信号源
ノイズ源(必要な場合)
端末系●
受信者端子
HFC/FTTH伝送路
HE
端末系●減衰器など(伝送路レス)
信号源
ノイズ源(必要な場合)
告示第130号試験を評価するシステム (第3章 3.3)
*:有線役務利用放送設備も有線テレビジョン放送施設と同じ
告示130号では,有線テレビジョン放送施設
または同等の条件を満足する試験施設で行うこととしている。
9
測定項目
測定点
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
漏えい電界強度 ○ ○ - - - ○
○:測定可能なポイント漏えい電界強度 ①②については,他のヘッドエンド機器と併せて測定する。
⑥については,工場審査などによるV-ONU単体測定とする。
光送信機 光増幅器
光分配器 光分配器
V-ONU
②EDFA出力③光分配器出力
光伝送器
④タップオフ(最終光クロージャ)出力
⑥V-ONU出力
電気信号
光信号⑤V-OUN入力
①光送信機出力
電気的設備には現行どおりの値が適用される(有線テレビジョン放送法施行規則第26条の値 (3mの距離で0.05mV/m以下)
有テレ送施設とV-ONUの漏えい電界強度 (第3章 3.5)
JCTEA STD-015-2.0「光システム性能測定法」
漏えい電界(V-ONU)測定法
JCTEA STD-015-2.0「光システム性能測定法」より
漏えい電波なし
ケーブルテレビ局局舎(HE)
漏えい電波
漏えい電波
視聴者宅
テレビ受信機
V-ONU
視聴者宅
STBHT
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スペクトルマスク規定-1 (第5章)
本章では、告示第130号において規定されている、アナログ信号に対する主観評価や客観評価、デジタル信号に対するBER評価等と、同等な妨害評価法として用いることができるスペクトルマスクについて、民間規格を規定する。5.1 標準テレビ信号の規定標準テレビ信号に対するスペクトルマスクは、告示第130号において、別図第4号、同5号、同6号に規定されている。
5.2 64QAM信号の規定64QAM信号に対するスペクトルマスクは、告示第130号において、別図第7号、同8号、同9号に規定されている。
5.3 OFDM信号の規定OFDM信号に対するスペクトルマスクは、告示第130号において、別図第10号、同11号、同12号に規定されている。
5.4 256QAM信号の規定256QAM信号の単一波妨害比のスペクトルマスクを、有線テレビジョン放送法施行規則別図第14(2)にあるとおり、図5.1に示す。また、256QAM信号のノイズ妨害比は-37dB以下とする。なお、256QAM信号の隣接下側周波数のスペクトルマスク、隣接上側周波数のスペクトルマスクについては、当規格では未規定とし、今後の課題として引き続き検討していくこととする。
図5.1 256QAM信号の単一波妨害比のスペクトルマスク
-60
-50
-40
-30
-20
-10
0
10
-7 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6 7
妨害波の周波数から搬送波の周波数を減じた周波数[MHz]
搬送波のレベルと妨害波の
レベルとの差[dB]
3.3-3.3
-45
11
スペクトルマスク規定-2 (第5章)
5.5 BS・CS-IF帯域の規定告示第130号では、BS-IFアナログ信号は、「主観評価、客観評価又はテレビ受信機による画面評価により他の電磁波からの有線テレビジョン放送への影響が検知されないこと。」とあり、また、BS・CS-IFデジタル信号については、「ビット誤り率(短縮化リードソロモン(204,188)符号による誤り訂正前をいう。以下同じ。)が1×10-4以下であること。」とある。これらと同等な妨害評価法として用いることができるBS・CS-IF帯域のスペクトルマスクを、図5.2、図5.3に規定する。当規定により、スペクトルマスク評価をBS・CS-IF帯域にも適用することが可能となる。また、BS-IF帯域の周波数範囲に関して、有線テレビジョン放送法施行規則の第二十六条の九等では、「一、〇三五・〇五メガヘルツから一、三三二・四三メガヘルツまでの周波数を使用する有線テレビジョン放送・・」と記載されている。この範囲は、両端にあたるBS-IFデジタル信号についての帯域幅を28.86MHz(雑音帯域幅)とした場合の周波数範囲に相当し、信号レベルが減衰中の周波数での区切りになる等の理由から、妨害の評価を目的とするスペクトルマスクの周波数範囲としては適さない面がある。そこで、BS-IF帯域のスペクトルマスクを、1032.23MHz~1335.25MHzの周波数範囲で規定し、両端のBS-IFデジタル信号において34.5MHzの帯域幅までが含まれるようにした。同様に、CS-IF帯域のスペクトルマスクについても、1595.75MHz~2070.25MHzの範囲で規定した。なお、当規定は、2007年12月予定のBS-9chデジタル本放送開始以降を想定しており、2011年予定のBSアナログ放送の終了等に伴い、今後、随時、見直しが必要である。
図5.2 BS・CS-IF帯域単一波妨害比のスペクトルマスク 図5.3 BS・CS-IF帯域ノイズ妨害比のスペクトルマスク
-40
-30
-20
-10
0
10
1000 1500 2000
妨害波の周波数[MHz]
搬送波のレベルと妨害波の
レベルとの差[dB]
1032.231107.02
2
1183.741222.1 1335.25
1260.4 1595.75 2070.25
-36
-13
規定
未規定
1107.02
2
-25
-20
-15
-10
-5
0
5
1000 1500 2000
妨害波の周波数[MHz]
搬送波のレベルと妨害波の
レベルとの差[dB]
1032.23 1183.741222.1 1335.25
1260.4 1595.75 2070.25
-17
-11-14
1107.02
規定
未規定
12
各方法で評価可能な放送信号JCTEA STD-017-2.0「有線テレビジョン放送施設と同等の試験施設」で追加
放送方式 変調方式 信号の略称
標準テレビジョン放送方式 NTSC-VSB-AM 標準テレビ信号
標準衛星テレビジョン方式 FM
アナログテレビ
ジョン信号 BS-IF アナログ信号
64QAM 64QAM 信号 デジタル有線テレビジョン方式
256QAM 256QAM 信号
標準デジタルテレビジョン方式 OFDM OFDM 信号
標準衛星デジタルテレビジョン方式 TC8PSK BS-IF デジタル信号
広帯域伝送デジタル放送方式 QPSK
デジタルテレビ
ジョン信号
CS-IF デジタル信号
アナログ変調方式* 主観評価※1 客観評価※1 テレビ受信機の画面評価※2 スペクトルマスク評価※3
隣接チャンネル妨害標準テレビ
(単体評価システムで実施)なし
標準テレビ(単体評価システムで実施)
スプリアス妨害 なし標準テレビとBS-IFアナログ(単体評価システムで実施)
実施設での評価方法として有効
標準テレビとBS-IFアナログ(単体評価システムで実施)
他の光波長からの妨害標準テレビとBS-IFアナログ(疑似伝送路システムで実施)
なし標準テレビとBS-IFアナログ(疑似伝送路システムで実施)
デジタル変調方式* 主観評価 客観評価 ビット誤り率(BER) ※4 スペクトルマスク評価
隣接チャンネル妨害
なし
64QAM,256QAM,OFDM(単体評価システムで実施)
64QAM,OFDM(単体評価システムで実施)
スプリアス妨害64QAM,256QAM,OFDMとBS-IFデジタル,CS-IFデジタル(単体評価システムで実施)
64QAM,OFDMとBS-IFデジタル,CS-IFデジタル(単体評価システムで実施)
他の光波長からの妨害64QAM,256QAM,OFDMとBS-IFデジタル,CS-IFデジタル(疑似伝送路システムで実施)
64QAM,OFDMとBS-IFデジタル,CS-IFデジタル(疑似伝送路システムで実施)
※1 妨害の検知限を調査し,運用レベルとの差を確保する。 ※2 テレビ画面上に妨害が検知されないこと※3 妨害信号レベルがスペクトルマスク以下であること。 ※4 誤り訂正前のビット誤り率(BER)が1×10-4以下であること
V-ONUの漏えい電界強度 3m隔離で0.05mV/m以下 (測定サイトを使用:測定法はSTD-015に記載)
*:測定法はSTD-016に記載
有線テレビジョン放送施設と同等の試験施設