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お客さまご導入事例集( 文教ITインフラ ) 龍谷大学 様 パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 課題 期待効果は また、2,800台という規模から自ずと浮上したのが、ネットワーク速度 をいかに確保するかという課題でした。 「2,800台というのは100台、200台とはわけが違います。ネットワーク 構成の巧拙が速度に大きく影響するということは十分に予想されてい ました。ネットワーク基盤が全体のカギを握る中で、ネットワークブート PCシステムにおいても重要なポイントとなったのはネットワーク構成との 相性。特に今回、ネットワーク基盤は別会社にお願いすることとしてい ましたので、会社をまたいでも上手に連携してくれるネットワークスキル の高い会社を選びたいと考えていました」(岡田氏)。 検討の結果、ネットワ ネットワーク構成が全体のカギに 129 大宮キャンパス 〒600-8268 京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1 深草キャンパス 〒612-8577 京都市伏見区深草塚本町67 瀬田キャンパス 〒520-2194 大津市瀬田大江町横谷1-5 http://www.ryukoku.ac.jp/ 龍谷大学 様 文教ITインフラ 情報メディアセンター センター長 岡田 至弘 氏 1989年という極めて初期の頃よりワークス テーション600台を運用し、デスクトップPCに よる情報処理教育を始めていたという龍谷 大学。情報メディアセンター長の岡田至弘 氏は、今回のコンピュータシステム刷新プロ ジェクトにおいて重要視した点を次のように語 ります。 「何よりもシンプルな構成であること。極力少 ないサーバと少ない人員で、学生の使う端 末をいかに効率的に管理するか?が一番のポイントでした。セキュリ ティを担保するための迅速なパッチ適用はもちろんのこと、OSのバー ジョンアップにも都度対応していく必要があります。それもキャンパスご とにバージョンが異なっていては困りますから、2,800台に対して一度 に行わなければなりません。これは実習室用、自習室用、CALL教 室用、貸出用など用途によって数十種類あるマスタイメージに対し適 用作業を行うということで、これまでの経験からもかなり難易度が高い と認識していました」。 2,800台もの端末をいかに管理するか? システム規模が大きいため、ネットワーク構成が速度を決めるポイントとなる。 ネットワークブートPCシステムについてもネットワーク構成との相性がカギに。 セキュリティを維持するためにも適切な運用管理は必須。 多数のクライアント端末を抱えているが、極力少ないサーバと少ない人員で効率よく行いたい。 2,800台の端末を効率的に管理したい。 十分なネットワーク速度を確保したい。 学校法人龍谷大学様(以下、龍谷大学)では2015年4月、全3キャンパスで利用されているコンピュータシステムの更改が行わ れました。クライアント端末2,800台、さらにサーバ、ネットワークも同時に刷新するという、国内大学では最大級規模のプロジェクト。 クライアントを一元管理するネットワークブートPCシステムとしてお選びいただいたのは、パナソニック インフォメーションシステムズ株式 会社(以下、パナソニックIS)がご提案した「OSV -VHD boot」です。 学校法人龍谷大学様は、1639年に西本願寺に設けられ た「学寮」に始まる、9学部、1短期大学部、10研究科を 擁する総合大学。学生の主体的な学びや多様な学びを支 援する場所として「龍谷大学ラーニングコモンズ」を開設する など、最高の教学環境をめざして常に先進的な取り組みを 続けています。 ークのトラフィック制御 に関する豊富なノウハ ウに特に期待を寄せ ていただき、パナソニッ ク IS の ご 提 案 し た 「OSV-VHD boot」 とその運用ツール 「 NetKaleido 」 が 採 用されました。

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お客さまご導入事例集( 文教ITインフラ ) 龍谷大学 様

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

課題

期待効果は

また、2,800台という規模から自ずと浮上したのが、ネットワーク速度

をいかに確保するかという課題でした。

「2,800台というのは100台、200台とはわけが違います。ネットワーク

構成の巧拙が速度に大きく影響するということは十分に予想されてい

ました。ネットワーク基盤が全体のカギを握る中で、ネットワークブート

PCシステムにおいても重要なポイントとなったのはネットワーク構成との

相性。特に今回、ネットワーク基盤は別会社にお願いすることとしてい

ましたので、会社をまたいでも上手に連携してくれるネットワークスキル

の高い会社を選びたいと考えていました」(岡田氏)。

検討の結果、ネットワ

ネットワーク構成が全体のカギに

129

大宮キャンパス 〒600-8268

京都市下京区七条通大宮東入大工町125-1

深草キャンパス 〒612-8577

京都市伏見区深草塚本町67

瀬田キャンパス 〒520-2194

大津市瀬田大江町横谷1-5

http://www.ryukoku.ac.jp/

龍谷大学 様 文教ITインフラ

情報メディアセンター

センター長 岡田 至弘 氏

1989年という極めて初期の頃よりワークス

テーション600台を運用し、デスクトップPCに

よる情報処理教育を始めていたという龍谷

大学。情報メディアセンター長の岡田至弘

氏は、今回のコンピュータシステム刷新プロ

ジェクトにおいて重要視した点を次のように語

ります。

「何よりもシンプルな構成であること。極力少

ないサーバと少ない人員で、学生の使う端

末をいかに効率的に管理するか?が一番のポイントでした。セキュリ

ティを担保するための迅速なパッチ適用はもちろんのこと、OSのバー

ジョンアップにも都度対応していく必要があります。それもキャンパスご

とにバージョンが異なっていては困りますから、2,800台に対して一度

に行わなければなりません。これは実習室用、自習室用、CALL教

室用、貸出用など用途によって数十種類あるマスタイメージに対し適

用作業を行うということで、これまでの経験からもかなり難易度が高い

と認識していました」。

2,800台もの端末をいかに管理するか?

システム規模が大きいため、ネットワーク構成が速度を決めるポイントとなる。 ネットワークブートPCシステムについてもネットワーク構成との相性がカギに。

セキュリティを維持するためにも適切な運用管理は必須。 多数のクライアント端末を抱えているが、極力少ないサーバと少ない人員で効率よく行いたい。

2,800台の端末を効率的に管理したい。

十分なネットワーク速度を確保したい。

学校法人龍谷大学様(以下、龍谷大学)では2015年4月、全3キャンパスで利用されているコンピュータシステムの更改が行わ

れました。クライアント端末2,800台、さらにサーバ、ネットワークも同時に刷新するという、国内大学では最大級規模のプロジェクト。

クライアントを一元管理するネットワークブートPCシステムとしてお選びいただいたのは、パナソニック インフォメーションシステムズ株式

会社(以下、パナソニックIS)がご提案した「OSV -VHD boot」です。

学校法人龍谷大学様は、1639年に西本願寺に設けられ

た「学寮」に始まる、9学部、1短期大学部、10研究科を

擁する総合大学。学生の主体的な学びや多様な学びを支

援する場所として「龍谷大学ラーニングコモンズ」を開設する

など、最高の教学環境をめざして常に先進的な取り組みを

続けています。

ークのトラフィック制御

に関する豊富なノウハ

ウに特に期待を寄せ

ていただき、パナソニッ

ク IS のご提案し た

「OSV-VHD boot」

と そ の 運用 ツ ー ル

「NetKaleido」が採

用されました。

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129

効 果

龍谷大学 様 文教ITインフラ

YYB00134 A 【商品の情報やお問い合わせは】 https://is-c.panasonic.co.jp/

Copyright(C) 2017 Panasonic Information Systems Co.,Ltd. All rights reserved.

※本パンフレットに記載された社名および商品名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。 ※本パンフレットの記載内容は2017年10月現在のものです。内容および対象商品については、予告なく変更する場合があります。

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東京都品川区東品川2-3-14

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〒140-0002

〒140-0002

〒450-8611

〒530-0013

〒810-8530

「今回の刷新は正直、未知の領域。苦労が

なかったと言えば嘘になります」と、情報メディ

アセンター事務部の関本達生氏は振り返りま

す。

「サーバ、クライアント、ネットワークを含めた全

てを同時に入れ替えたために、それらの組み

合わせで予期せぬトラブルが起きたことですね。

我々もネットワークブートの仕組みを理解して、

わずか8名でも無理なく運用できるように

龍谷大学のシステム運用者は全キャンパスでわずか8名。今回

「OSV-VHD boot」に入れ替えたことで、「パッチ適用のテストがしや

そして、先生方が特に気にされるのがブート速度。端末の準備ができ

ないと授業を始められないため、「もっと速く」という声が寄せられてい

ました。「ネットワーク速度やPCの性能など他の要素も絡む話ですが、

パナソニックISに相談しながら、ノウハウを結集して対処してもらいまし

た。現在のブート時間はログイン完了までで約3分半。先生方からも

及第点をいただいています。3分以内を目標に、現在もチューンアッ

プを続けています」(関本氏)。

端末起動は約3分半

今後は運用ツール「NetKaleido」の使いこなしを進めたいとのこと。

「差分更新でセキュリティパッチ適用の時間を短縮し、なおかつ夜間

に実施したいです。ネットワークも随分安定してきましたので、次のス

テップとしてNetKaleidoを活用し、ワークフローに落とし込んでいきた

いですね」(関本氏)。

「Netkaleido」を使いこなして運用をもっとラクに

“継続モード”機能の活用やマスタイメージの絞り込みにより、運用負荷が軽減。 少ない人数でも無理なく運用でき、結果としてサービス品質も向上した!

全キャンパスをわずか8名で運用。運用負荷が軽減し、サービス品質もアップ!

約3分半で端末を起動できるように!

1秒でも早く授業を始めたいから、端末の起動時間はとても重要。パナソニックISのノウハウで大幅短縮!

予期せぬ課題をひとつずつクリア

(取材は2016年3月23日)

営業統括部 西日本ソリューション営業部 西日本第二営業所

秋山 登

今回のシステム導入は、個人的にも最大級の規模であり、構築中にいくつか想定外の課題が発生しましたが、お客さまとの議論を重ねながら検証して解決するという当社の現場力が発揮できたと考えています。

今後も歴史と先進性を兼ね備えた龍谷大学様の教育環境の発展に貢献していきたいと思います。

情報メディアセンター

事務部 関本 達生 氏

パナソニックISと相談しながらひとつずつクリアしていきました。心強

かったのは“なぜうまくいかないのか”“どうすればよいのか”を技術的に

説明してもらえたことです。サービスイン後3ヶ月間は各キャンパスに

常駐する体制を組んでもらっていたので、すぐに相談できました」。

すくなった」といいます。

「OSV-VHD bootの“継続モード”機能を使うことにより、一般のPC

と同じ感覚でテストを行えるようになりました。今まではわざわざマスタ

イメージを書き換える必要があったのですが、この機能のおかげでテス

トの敷居が低くなり、結果としてサービス品質が上がりました」。

また、以前は50以上あったマスタイメージを1キャンパスあたり約10ま

で絞り込めたことも運用負荷の軽減につながりました。これはライセン

ス管理ツール「KeyServer」との組み合わせにより実現したものです。

今後の展望 龍谷大学では2015年度に「龍谷大学ラーニングコモンズ」を開設。

ノートPCをレンタルして図書館内に持ち込めるなど、授業時間外でも

気軽に学習できるオープンな空間となっています。

岡田氏は「一部の情報処理教育でのみPCを使う時代はもはや過去

のこと。ラーニングコモンズの開設で、学内には気軽に自習できる“止

まり木”のようなスペースがあちこちにできました。今後さらに気持ちよく

学んでもらえるよう、ワイヤレス通信の整備やスマートフォンの活用も

視野に入れて取り組んでいきたいですね」と展望を語りました。

「開かれた学びの空間」をめざしてさらなる整備を

担当営業からひとこと

「龍谷大学ラーニングコモンズ」のひとつ、ナレッジスクエア。情報機器を使いながら図書館資料を閲覧できる