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千葉市農業委員会だより
市長に意見書を提出 2頁市内農業者と農業委員との意見交換会 2頁農業者年金受給権者のみなさんへ 3頁千葉市賃借料情報(参考) 3頁
農地の売買や転用 3頁
経営所得安定対策(お知らせ) 4頁
「農地」の活用、適正な管理をしましょう 4頁
第126号平成29年3月発行
がんばる農家 ~ご紹介~地域でがんばっている農家の方々をご紹介します!
【経営内容】 平野さんは、ハウス
(約40a ・10棟)で電照菊、カラー、サンダーソニ ア、ひまわり、スカシユリ、フリージア等、周年 栽 培 で 年 間11 ~12品種を 栽培して、丸朝園芸農業協同組合の共撰・共販とJA直売所(しょいかーご) に出荷し、年間15万本を夫婦と子供の3人で栽培されています。 周年栽培はハウスの温度管理が大変ですが、夜中などは温度センサーにより ボイラーの運転管理をしているので助かっているそうです。ちなみに、ボイラーのメンテナンスは平野さん自ら行われているそうです。
【就農の動機】 長年、電気・機械関係の会社に勤めておられましたが、平成16年に長期療養が必要な病気になり、療養のために退社をされましたが、幸い早期発見が功を奏し、3か月で完治することができたとのことです。丁度その頃、姉夫婦からハウスで切花栽培をしてみないかと話を持ちかけられ、切花栽培を決心されたのだそうです。
【実際に経営をして】 農業の経験がまったく無く、切花の栽培はゼロからのスタート。最初は、姉夫婦のところで3年間修業ののち、新規就農者のセミナーにも参加し色々とノ ウハウを学んで独立されたそうです。独立したものの最初は失敗の連続でしたが、県の農業事務所や市農政センターの指導の下、今では認定農業者にもなり、農業簿記、パソコンでのデータ管理により安定した栽培ができるようになったとの事です。切花の分野で貢献することで、色々とお世話になった方々に恩返しがしたいと、熱い思いを語られていました。
【将来の目標】 経営改善計画の一環として、ハウスの増設も考えているそうですが、あまり規模を拡大をすると、花卉に目が行き届かなくなるので、限られた数で付加価値の高い良質な花卉作りを目指していきたいと、顔をほころばせていました。
石井 敏明さん貴明さん
緑区下大和田町在住平野 悦男さん若葉区千城台東在住
【経営内容】 牛舎でホルスタイン種の搾乳牛を敏明さんと長男の貴明さん、実習生の3人で飼育しています。石井さん親子が特にこだわりを持っているのが牛の体調管理です。 産前・産後牛など、牛一頭一頭の様子を見て給餌量を調整しているそうです。 石井さん親子の牛舎で生産された生乳は千葉酪農農業組合を通じて商品化され、ヨーグルトや学校給食用牛乳に使用されるほか、各スーパーやJA直売所(しょいかーご)で販売されています。 父親の敏明さんは、市の要請により毎年小学校で「牛乳ができるまで」の授業を行い、「食」の大切さを児童に教えています。児童から届くお礼の手紙に目を通すと酪農を続けてきて良かったと、大変感動するそうです。
【就農の動機】 貴明さんは祖父母が高齢で引退していく中で、父の仕事を手伝おうという気持ちが強くなり、3年間のサラリーマン生活にピリオドを打ったそうです。 手伝い始めて10年、敏明さんの指導や獣医師のアドバイスを受けて、今では乳牛の管理全般を任されるようになっています。
【実際に経営をして】 生き物を相手にしている仕事なので、常に乳牛の体調を管理することに一番気を使うそうです。乳牛には極力ストレスを与えないよう、牛床を柔らかいマットにして居心地を良くしたり、夏場には暑さ対策としてミスト噴霧と扇風機を使用して牛舎内の環境を整えているそうです。
【将来の目標】 貴明さんは年間を通して、良質な生乳と安定した乳量が確保できるような牛の飼養管理をまだまだ勉強中との事ですが、将来、良い後継牛を育てる技術を確立していきたいと、熱く語ってくれました。
主な内容
発行・編集/千葉市農業委員会 〒260-0026 千葉市中央区千葉港2番1号(千葉中央コミュニティセンター 2階) ☎043-245-5769
編 集後 記
全国農業新聞を購読しませんか 春本番の季節となり、皆様におかれましても忙しい日々をお過ごしのことと思います。 さて、今年の4月からは、農業委員会と市の農政部が一本化します。 また、7月からは新たに農業委員・農地利用最適化
「農家の経営とくらしに役立つ情報が満載!」 全国農業新聞は、農業者の公的代表機関である全国農業会議所が発行する農業総合専門紙です。○発行日 毎週金曜日 (購読者のご自宅に郵送されます)○購読料 1か月700円○申 込 農業委員会へ(☎245-5769)
推進委員による体制が始まります。農業委員会が、更に皆様のお役に立てることと思います。ご期待ください。 (若葉区:T)
農業委員会だよりかそりーぬ
(加曽利貝塚PR大使)
平成29年度の経営所得安定対策は以下の内容となります。ご確認のうえ制度への参加をご検討ください。 ※加入にはそれぞれ条件があります。また、米価下落時の保険的な制度のナラシ対策などが設定されています。
農地の活用及び管理の状況について、現地調査を行います 農業委員会では、毎年、9月から11月にかけて、農地の活用及び管理の状況を確認するため、農地利用状況調査を実施しています。今後の農地の活用について、お尋ねします 遊休農地と判断された農地の所有者の方には、「今後の農地の利用の意向について」の調査を実施しています。調査票では、農地中間管理機構等への貸付や自ら耕作の再開を行うなど、今後の農地利用の意向について回答をお願いしています。状況に応じて「勧告」が行われます 翌年度の農地利用状況調査において、遊休農地について、調査票で示された意向が実施されていない、または、状況の改善がみられない場合は、農地法の定めにより、遊休農地の所有者に対し、農地中間管理機構への貸付等について、同機構との協議を「勧告」をすることになります。遊休農地への課税が強化されます 平成28年4月から、「勧告」を受けた場合、該当農地の固定資産税額が約1.8倍になる課税強化の措置が講じられ、「勧告」の翌年度の固定資産税の課税に反映されます。農地の適正な管理を 農地をお持ちの方は、周辺農地への影響を考慮し、さらに、いつでも農地として活用できるように、年2~3回程度の草刈り等により適正な管理をお願いします。 なお、諸事情で耕作や農地の保全管理が困難な方、あるいは、農地の活用についてお考えの方は、地区の農業委員、または、農業委員会事務局までご相談ください。
【問い合わせ】農政センター農業生産振興課(農畜産班) ☎043-228-6282
【問い合わせ】農業振興班 ☎043-245-5769
区分 米の直接支払交付金 水田活用の直接支払交付金 畑作物の直接支払交付金
交 付対 象
米の生産数量目標に従って販売目的で生産する場合
販売目的で麦、大豆、加工用米、新規需要米等を生産する場合
販売目的で麦、大豆、そば等を生産する場合(農産物検査が必須)
交付金
7,500円/10a
※主食用米の作付面積から 飯米用10a分を引いた 面積に対して助成
麦・大豆・飼料作物:3.5万円/10a
WCS用稲 :8.0万円/10a
加工用米 :2.0万円/10a
飼料用米・米粉用米:収量に応じ、 5.5万円~ 10.5万円/10a
数量払
平均交付単価(一例)
生産量と品質に応じて増減
小麦:6,890円/60kg
大豆:9,040円/60kg
面積払 当年産の生産面積に基づく
2.0万円/10a(そばは1.3万円/10a)
備 考 30年産から廃止その他「産地交付金」で地域振興作物や備蓄米を支援
認定農業者、集落営農、認定新規就農者が対象
経営所得安定対策(お知らせ)
「農地」の活用、適正な管理をしましょう
お知らせ 農業委員会は、平成29年4月1日付けの組織改正により、農政部に新設される農地活用推進課と兼務になります。詳しい内容は、市ホームページ等でお知らせします。
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千 葉 市 農 業 委 員 会 だ よ り
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千 葉 市 農 業 委 員 会 だ よ り
農地の売買や転用 ~許可申請はお早めに~
【問い合わせ】農地審査班 ☎043-245-5767農地指導班 ☎043-245-5768
農地を耕作目的で売買・貸し借りする場合や市街化調整区域の農地を農地以外に用途変更する場合は、農業委員会または知事の許可が必要になります。 許可を受けずに耕作以外の用途に使用している場合は違反転用となります。また、農地を埋立し盛土をする場合にも、農業委員会への届出、または一時転用の許可が必要です。 なお、市街化区域の農地転用届出についての受理通知書は、受付日の翌日午後3時以降(受付日が休日の前日の場合は、翌開庁日)に交付します。
4月~8月
審 査 日 転用許可申請受付期間
耕作目的の売買等許可申請受付期間
4月28日(金)
5月15日(月)
6月13日(火)
7月12日(水)
8月 9日(水)
4月 6日(木) ~ 10日(月)
4月21日(金) ~ 25日(火)
5月22日(月) ~ 25日(木)
6月21日(水) ~ 23日(金)
7月21日(金) ~ 25日(火)
3月24日(金) ~ 31日(金)
4月21日(金) ~ 25日(火)
5月22日(月) ~ 25日(木)
6月21日(水) ~ 23日(金)
7月21日(金) ~ 25日(火)
審 査 日 程 表
○経営移譲した農地(受給者所有名義)を転用する・売る・貸す・贈与する等○経営移譲受給権者名義で農地を買う・借りる・相続や贈与を受ける等※支給停止事由に該当する場合がありますので、事前にご相談ください。※経営移譲した農地については、適正な管理をお願いいたします。
以下のような予定がある場合は、農業委員会へご相談をお願いいたします。
このような場合は、最寄りのJAへ手続きをお願いいたします。●住所や氏名を変更 ●年金の受取口座を変更ご家族の方へ●年金を受けている方が亡くなられたとき
【問い合わせ】 http://www.nounen.go.jp/農業振興班 ☎043-245-5769 農業者年金基金 ☎03-3502-3199《相談員》
こんなにかかる老後の生活高齢農家の家計費は夫婦2人で月額約23万円が必要です
国民年金の不足を
農業者年金でしっかりカバー
受給権者へ毎年5月下旬に農業者年金基金から郵送でお届けする現況届を6月中に農業委員会へ提出してください。最寄りのJAの窓口でも受付を行っています。※期限内に現況届の提出がなかった場合、提出されるまでの間、支払の差し止めが行われますので、お忘れのないようご注意ください。
現況届提出のお願い
ご存知ですか?
ご安心ください
国民年金の支給額は月額最高 6万5千円・夫婦で月額 約13万円
月額 約10万円不足!
農業者年金基金 検 索
千葉市賃借料情報(参考) 本市において、過去1年間(平成28年1月から12月)に締結(公告)された賃借における賃借料水準(10a当たり)は、以下のとおりです。
(なお、数値はあくまでも参考であり、実際の賃料は、各地域の農地の条件等により異なります。)
・賃借料を物納支給(田)としている場合は、米60kg当たり12,300円に換算しています。
・金額は集計値を四捨五入し、100円単位としています。
・「千葉市平均」は、各区分の平均値(四捨五入前)をデータ数に基づき算出した数値です。
・データ数は田203件、畑106件です。
【問い合わせ】農業振興班 ☎043-245-5769※事例がない又は少ない(5件未満)区は、賃借料水準を算定しておりません。
1 田(水稲)の部
2 畑(普通畑)の部
締結(公告)された地域名 平均額(円)11,90011,900
最高額(円)19,400
最低額(円)5,400
データ数(件)203203
緑 区千葉市平均(参考)
締結(公告)された地域名 平均額(円)10,0008,4009,5009,100
最高額(円)17,30014,50018,400
最低額(円)7,6004,4005,000
データ数(件)325222106
花 見 川 区若 葉 区緑 区千葉市平均(参考)
去る1月24日に農政センターにおいて「農家が連携すれば、こんなに強くなれる」をテーマに市内農業者と農業委員との意見交換会を開催し、農業者11名と農業委員25名が参加しました。 当日は、2部構成で、第1部では、生産者によって立ちあげられた「㈱生産者連合デコポン」の代表で緑区平山町でも経営を展開している井尻 弘さんを講師に迎え、農業経営力の強化における農業者の連携の有効性等について、ご講演いただきました。 講演では、代表を務めている「デコポン」が、「農業を面白く、楽しく」を理念に成田市を中心に約80名の農家と連携し、年間約10億円を売り上げていることや農業を楽しくするためには、農産物の「価値づくり」が大事なこと、また「デコポン」では、農薬を使わない有機野菜作りに取り組んでいること、香港への輸出を手掛けたときに有機野菜が高価格にもかかわらず好評を得たこ
とは、まさに価格ではなく価値だと実感したことなど、興味深いお話を聞かせていただきました。 第2部の農業者と農業委員の意見交換会は、井尻さんにも参加いただき、活発な意見が交わされました。 「物流、生産資材の調達で連携できるのではないか」「6次産業化のため、異業種との連携が必要ではないか」「販売のために会社を作ったが調整する者がなく、まとまらない」など、連携の必要性、多様な連携の形などの意見や他方で連携の難しさについての意見も多数出されました。 今後も、農業者の皆さんが気軽に意見交換や情報交換のできる場を企画して参ります。意見交換したいテーマなどありましたら、事務局までお寄せください。
(平成29年1月 千葉市農政センターにおいて開催)
市長に意見書を提出 平成29年2月2日、熊谷市長に、「農地等の利用の最適化推進施策等に関する意見書」を提出し、農地等の利用の最適化を推進するための積極的な取り組みと支援を要望しました。【意見書の概要】 農業を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など様々な課題を抱え、農業経営は非常に厳しい状況にあり、本市においても、農地保全と利用の活性化への取り組みが急務となっている。 こうした状況の下、農地等の利用の最適化の推進に必要な施策や、首都圏における農産物供給の拠点として、都市農業の特性も活かした本市独自の施策の積極的な実施を強く要望する。
提出した意見書の要望事項は次のとおりです。1 農地等利用最適化推進施策について
(1)認定農業者等の確保と育成等 ① 認定農業者の育成・組織化の実施 ② 担い手となる認定農業者等の確保 ③ 法人化の奨励 ④ 農地の集積・集約化等による担い手の農地確保の利便性向上(2)耕作放棄地の発生防止・解消について ① 耕作放棄地再生のための調査研究等の実施 ② 放棄地を活用した体験農園等の普及に係る支援の強化 ③ 耕作放棄地再生のための農業者支援の強化(3)新規参入の促進について ① 新規就農者間の情報の共有化 ② 新規就農者の状況に応じた技術・経営指導及び支援体制の構築 ③ 企業参入の促進のための諸策の展開と地域経済への寄与(4)担い手の育成について ① 農業技術及び経営研修等の充実による農業者の所得向上 ② 担い手間の情報共有や交流の促進 ③ 農政センターの研究開発機能を活かした民間との連携強化
2 農業振興施策について(1)農業委員会法の改正への対応について ① 農業委員の円滑な選任について ア 地域や農業者の意見を踏まえた農業委員の選任 イ 女性や青年等の登用 ② 農業委員会事務局体制の強化(2)都市農業について ① 都市農業の推進について ア 農商工連携と6次産業化の推進 イ 地消地産・観光農園等の振興による地域の活性化の促進 ウ 市街化区域内農地の固定資産税の軽減化の実施 エ 相続税猶予制度の緩和について国への働きかけ ② 消費者ニーズに適応した農産物の生産及び消費拡大の促進と 農業経営の支援の強化 ③ 有害鳥獣対策の強化に向けた取り組みの実施 ④ TPP関連情報の提供
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千 葉 市 農 業 委 員 会 だ よ り
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千 葉 市 農 業 委 員 会 だ よ り
農地の売買や転用 ~許可申請はお早めに~
【問い合わせ】農地審査班 ☎043-245-5767農地指導班 ☎043-245-5768
農地を耕作目的で売買・貸し借りする場合や市街化調整区域の農地を農地以外に用途変更する場合は、農業委員会または知事の許可が必要になります。 許可を受けずに耕作以外の用途に使用している場合は違反転用となります。また、農地を埋立し盛土をする場合にも、農業委員会への届出、または一時転用の許可が必要です。 なお、市街化区域の農地転用届出についての受理通知書は、受付日の翌日午後3時以降(受付日が休日の前日の場合は、翌開庁日)に交付します。
4月~8月
審 査 日 転用許可申請受付期間
耕作目的の売買等許可申請受付期間
4月28日(金)
5月15日(月)
6月13日(火)
7月12日(水)
8月 9日(水)
4月 6日(木) ~ 10日(月)
4月21日(金) ~ 25日(火)
5月22日(月) ~ 25日(木)
6月21日(水) ~ 23日(金)
7月21日(金) ~ 25日(火)
3月24日(金) ~ 31日(金)
4月21日(金) ~ 25日(火)
5月22日(月) ~ 25日(木)
6月21日(水) ~ 23日(金)
7月21日(金) ~ 25日(火)
審 査 日 程 表
○経営移譲した農地(受給者所有名義)を転用する・売る・貸す・贈与する等○経営移譲受給権者名義で農地を買う・借りる・相続や贈与を受ける等※支給停止事由に該当する場合がありますので、事前にご相談ください。※経営移譲した農地については、適正な管理をお願いいたします。
以下のような予定がある場合は、農業委員会へご相談をお願いいたします。
このような場合は、最寄りのJAへ手続きをお願いいたします。●住所や氏名を変更 ●年金の受取口座を変更ご家族の方へ●年金を受けている方が亡くなられたとき
【問い合わせ】 http://www.nounen.go.jp/農業振興班 ☎043-245-5769 農業者年金基金 ☎03-3502-3199《相談員》
こんなにかかる老後の生活高齢農家の家計費は夫婦2人で月額約23万円が必要です
国民年金の不足を
農業者年金でしっかりカバー
受給権者へ毎年5月下旬に農業者年金基金から郵送でお届けする現況届を6月中に農業委員会へ提出してください。最寄りのJAの窓口でも受付を行っています。※期限内に現況届の提出がなかった場合、提出されるまでの間、支払の差し止めが行われますので、お忘れのないようご注意ください。
現況届提出のお願い
ご存知ですか?
ご安心ください
国民年金の支給額は月額最高 6万5千円・夫婦で月額 約13万円
月額 約10万円不足!
農業者年金基金 検 索
千葉市賃借料情報(参考) 本市において、過去1年間(平成28年1月から12月)に締結(公告)された賃借における賃借料水準(10a当たり)は、以下のとおりです。
(なお、数値はあくまでも参考であり、実際の賃料は、各地域の農地の条件等により異なります。)
・賃借料を物納支給(田)としている場合は、米60kg当たり12,300円に換算しています。
・金額は集計値を四捨五入し、100円単位としています。
・「千葉市平均」は、各区分の平均値(四捨五入前)をデータ数に基づき算出した数値です。
・データ数は田203件、畑106件です。
【問い合わせ】農業振興班 ☎043-245-5769※事例がない又は少ない(5件未満)区は、賃借料水準を算定しておりません。
1 田(水稲)の部
2 畑(普通畑)の部
締結(公告)された地域名 平均額(円)11,90011,900
最高額(円)19,400
最低額(円)5,400
データ数(件)203203
緑 区千葉市平均(参考)
締結(公告)された地域名 平均額(円)10,0008,4009,5009,100
最高額(円)17,30014,50018,400
最低額(円)7,6004,4005,000
データ数(件)325222106
花 見 川 区若 葉 区緑 区千葉市平均(参考)
去る1月24日に農政センターにおいて「農家が連携すれば、こんなに強くなれる」をテーマに市内農業者と農業委員との意見交換会を開催し、農業者11名と農業委員25名が参加しました。 当日は、2部構成で、第1部では、生産者によって立ちあげられた「㈱生産者連合デコポン」の代表で緑区平山町でも経営を展開している井尻 弘さんを講師に迎え、農業経営力の強化における農業者の連携の有効性等について、ご講演いただきました。 講演では、代表を務めている「デコポン」が、「農業を面白く、楽しく」を理念に成田市を中心に約80名の農家と連携し、年間約10億円を売り上げていることや農業を楽しくするためには、農産物の「価値づくり」が大事なこと、また「デコポン」では、農薬を使わない有機野菜作りに取り組んでいること、香港への輸出を手掛けたときに有機野菜が高価格にもかかわらず好評を得たこ
とは、まさに価格ではなく価値だと実感したことなど、興味深いお話を聞かせていただきました。 第2部の農業者と農業委員の意見交換会は、井尻さんにも参加いただき、活発な意見が交わされました。 「物流、生産資材の調達で連携できるのではないか」「6次産業化のため、異業種との連携が必要ではないか」「販売のために会社を作ったが調整する者がなく、まとまらない」など、連携の必要性、多様な連携の形などの意見や他方で連携の難しさについての意見も多数出されました。 今後も、農業者の皆さんが気軽に意見交換や情報交換のできる場を企画して参ります。意見交換したいテーマなどありましたら、事務局までお寄せください。
(平成29年1月 千葉市農政センターにおいて開催)
市長に意見書を提出 平成29年2月2日、熊谷市長に、「農地等の利用の最適化推進施策等に関する意見書」を提出し、農地等の利用の最適化を推進するための積極的な取り組みと支援を要望しました。【意見書の概要】 農業を取り巻く環境は、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など様々な課題を抱え、農業経営は非常に厳しい状況にあり、本市においても、農地保全と利用の活性化への取り組みが急務となっている。 こうした状況の下、農地等の利用の最適化の推進に必要な施策や、首都圏における農産物供給の拠点として、都市農業の特性も活かした本市独自の施策の積極的な実施を強く要望する。
提出した意見書の要望事項は次のとおりです。1 農地等利用最適化推進施策について
(1)認定農業者等の確保と育成等 ① 認定農業者の育成・組織化の実施 ② 担い手となる認定農業者等の確保 ③ 法人化の奨励 ④ 農地の集積・集約化等による担い手の農地確保の利便性向上(2)耕作放棄地の発生防止・解消について ① 耕作放棄地再生のための調査研究等の実施 ② 放棄地を活用した体験農園等の普及に係る支援の強化 ③ 耕作放棄地再生のための農業者支援の強化(3)新規参入の促進について ① 新規就農者間の情報の共有化 ② 新規就農者の状況に応じた技術・経営指導及び支援体制の構築 ③ 企業参入の促進のための諸策の展開と地域経済への寄与(4)担い手の育成について ① 農業技術及び経営研修等の充実による農業者の所得向上 ② 担い手間の情報共有や交流の促進 ③ 農政センターの研究開発機能を活かした民間との連携強化
2 農業振興施策について(1)農業委員会法の改正への対応について ① 農業委員の円滑な選任について ア 地域や農業者の意見を踏まえた農業委員の選任 イ 女性や青年等の登用 ② 農業委員会事務局体制の強化(2)都市農業について ① 都市農業の推進について ア 農商工連携と6次産業化の推進 イ 地消地産・観光農園等の振興による地域の活性化の促進 ウ 市街化区域内農地の固定資産税の軽減化の実施 エ 相続税猶予制度の緩和について国への働きかけ ② 消費者ニーズに適応した農産物の生産及び消費拡大の促進と 農業経営の支援の強化 ③ 有害鳥獣対策の強化に向けた取り組みの実施 ④ TPP関連情報の提供
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千葉市農業委員会だより
市長に意見書を提出 2頁市内農業者と農業委員との意見交換会 2頁農業者年金受給権者のみなさんへ 3頁千葉市賃借料情報(参考) 3頁
農地の売買や転用 3頁
経営所得安定対策(お知らせ) 4頁
「農地」の活用、適正な管理をしましょう 4頁
第126号平成29年3月発行
がんばる農家 ~ご紹介~地域でがんばっている農家の方々をご紹介します!
【経営内容】 平野さんは、ハウス
(約40a ・10棟)で電照菊、カラー、サンダーソニ ア、ひまわり、スカシユリ、フリージア等、周年 栽 培 で 年 間11 ~12品種を 栽培して、丸朝園芸農業協同組合の共撰・共販とJA直売所(しょいかーご) に出荷し、年間15万本を夫婦と子供の3人で栽培されています。 周年栽培はハウスの温度管理が大変ですが、夜中などは温度センサーにより ボイラーの運転管理をしているので助かっているそうです。ちなみに、ボイラーのメンテナンスは平野さん自ら行われているそうです。
【就農の動機】 長年、電気・機械関係の会社に勤めておられましたが、平成16年に長期療養が必要な病気になり、療養のために退社をされましたが、幸い早期発見が功を奏し、3か月で完治することができたとのことです。丁度その頃、姉夫婦からハウスで切花栽培をしてみないかと話を持ちかけられ、切花栽培を決心されたのだそうです。
【実際に経営をして】 農業の経験がまったく無く、切花の栽培はゼロからのスタート。最初は、姉夫婦のところで3年間修業ののち、新規就農者のセミナーにも参加し色々とノ ウハウを学んで独立されたそうです。独立したものの最初は失敗の連続でしたが、県の農業事務所や市農政センターの指導の下、今では認定農業者にもなり、農業簿記、パソコンでのデータ管理により安定した栽培ができるようになったとの事です。切花の分野で貢献することで、色々とお世話になった方々に恩返しがしたいと、熱い思いを語られていました。
【将来の目標】 経営改善計画の一環として、ハウスの増設も考えているそうですが、あまり規模を拡大をすると、花卉に目が行き届かなくなるので、限られた数で付加価値の高い良質な花卉作りを目指していきたいと、顔をほころばせていました。
石井 敏明さん貴明さん
緑区下大和田町在住平野 悦男さん若葉区千城台東在住
【経営内容】 牛舎でホルスタイン種の搾乳牛を敏明さんと長男の貴明さん、実習生の3人で飼育しています。石井さん親子が特にこだわりを持っているのが牛の体調管理です。 産前・産後牛など、牛一頭一頭の様子を見て給餌量を調整しているそうです。 石井さん親子の牛舎で生産された生乳は千葉酪農農業組合を通じて商品化され、ヨーグルトや学校給食用牛乳に使用されるほか、各スーパーやJA直売所(しょいかーご)で販売されています。 父親の敏明さんは、市の要請により毎年小学校で「牛乳ができるまで」の授業を行い、「食」の大切さを児童に教えています。児童から届くお礼の手紙に目を通すと酪農を続けてきて良かったと、大変感動するそうです。
【就農の動機】 貴明さんは祖父母が高齢で引退していく中で、父の仕事を手伝おうという気持ちが強くなり、3年間のサラリーマン生活にピリオドを打ったそうです。 手伝い始めて10年、敏明さんの指導や獣医師のアドバイスを受けて、今では乳牛の管理全般を任されるようになっています。
【実際に経営をして】 生き物を相手にしている仕事なので、常に乳牛の体調を管理することに一番気を使うそうです。乳牛には極力ストレスを与えないよう、牛床を柔らかいマットにして居心地を良くしたり、夏場には暑さ対策としてミスト噴霧と扇風機を使用して牛舎内の環境を整えているそうです。
【将来の目標】 貴明さんは年間を通して、良質な生乳と安定した乳量が確保できるような牛の飼養管理をまだまだ勉強中との事ですが、将来、良い後継牛を育てる技術を確立していきたいと、熱く語ってくれました。
主な内容
発行・編集/千葉市農業委員会 〒260-0026 千葉市中央区千葉港2番1号(千葉中央コミュニティセンター 2階) ☎043-245-5769
編 集後 記
全国農業新聞を購読しませんか 春本番の季節となり、皆様におかれましても忙しい日々をお過ごしのことと思います。 さて、今年の4月からは、農業委員会と市の農政部が一本化します。 また、7月からは新たに農業委員・農地利用最適化
「農家の経営とくらしに役立つ情報が満載!」 全国農業新聞は、農業者の公的代表機関である全国農業会議所が発行する農業総合専門紙です。○発行日 毎週金曜日 (購読者のご自宅に郵送されます)○購読料 1か月700円○申 込 農業委員会へ(☎245-5769)
推進委員による体制が始まります。農業委員会が、更に皆様のお役に立てることと思います。ご期待ください。 (若葉区:T)
農業委員会だよりかそりーぬ
(加曽利貝塚PR大使)
平成29年度の経営所得安定対策は以下の内容となります。ご確認のうえ制度への参加をご検討ください。 ※加入にはそれぞれ条件があります。また、米価下落時の保険的な制度のナラシ対策などが設定されています。
農地の活用及び管理の状況について、現地調査を行います 農業委員会では、毎年、9月から11月にかけて、農地の活用及び管理の状況を確認するため、農地利用状況調査を実施しています。今後の農地の活用について、お尋ねします 遊休農地と判断された農地の所有者の方には、「今後の農地の利用の意向について」の調査を実施しています。調査票では、農地中間管理機構等への貸付や自ら耕作の再開を行うなど、今後の農地利用の意向について回答をお願いしています。状況に応じて「勧告」が行われます 翌年度の農地利用状況調査において、遊休農地について、調査票で示された意向が実施されていない、または、状況の改善がみられない場合は、農地法の定めにより、遊休農地の所有者に対し、農地中間管理機構への貸付等について、同機構との協議を「勧告」をすることになります。遊休農地への課税が強化されます 平成28年4月から、「勧告」を受けた場合、該当農地の固定資産税額が約1.8倍になる課税強化の措置が講じられ、「勧告」の翌年度の固定資産税の課税に反映されます。農地の適正な管理を 農地をお持ちの方は、周辺農地への影響を考慮し、さらに、いつでも農地として活用できるように、年2~3回程度の草刈り等により適正な管理をお願いします。 なお、諸事情で耕作や農地の保全管理が困難な方、あるいは、農地の活用についてお考えの方は、地区の農業委員、または、農業委員会事務局までご相談ください。
【問い合わせ】農政センター農業生産振興課(農畜産班) ☎043-228-6282
【問い合わせ】農業振興班 ☎043-245-5769
区分 米の直接支払交付金 水田活用の直接支払交付金 畑作物の直接支払交付金
交 付対 象
米の生産数量目標に従って販売目的で生産する場合
販売目的で麦、大豆、加工用米、新規需要米等を生産する場合
販売目的で麦、大豆、そば等を生産する場合(農産物検査が必須)
交付金
7,500円/10a
※主食用米の作付面積から 飯米用10a分を引いた 面積に対して助成
麦・大豆・飼料作物:3.5万円/10a
WCS用稲 :8.0万円/10a
加工用米 :2.0万円/10a
飼料用米・米粉用米:収量に応じ、 5.5万円~ 10.5万円/10a
数量払
平均交付単価(一例)
生産量と品質に応じて増減
小麦:6,890円/60kg
大豆:9,040円/60kg
面積払 当年産の生産面積に基づく
2.0万円/10a(そばは1.3万円/10a)
備 考 30年産から廃止その他「産地交付金」で地域振興作物や備蓄米を支援
認定農業者、集落営農、認定新規就農者が対象
経営所得安定対策(お知らせ)
「農地」の活用、適正な管理をしましょう
お知らせ 農業委員会は、平成29年4月1日付けの組織改正により、農政部に新設される農地活用推進課と兼務になります。詳しい内容は、市ホームページ等でお知らせします。