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24 2018.10 40 Well-being Well- being 寿Well-being ~現実を「あるがまま」にとらえる~ 折れない心をつくる 不安障害の患者 40 人をマインドフルネス実施群と待機群(1週間後にマイ ンドフルネスを実施)に分け、介入前後の不安尺度を測定。待機群の不安尺 度には変化が見られなかったのに対し、実施群は 50 点近かった不安尺度が 正常値の 40 点以下に改善した。 <二宮朗、佐渡充洋ほか、第112回日本精神神経学会学術総会2016> <小平哲平、二宮朗、佐渡充洋ほか、第113回日本精神神経学会学術総会2017> 精神疾患患者と健常者を含む 24 名を対象にマインドフルネスを実施。 人生の満足度尺度が実施前後で平均的なレベルから高いレベルに上昇した。 SWLS:人生の満足度尺度 ■図2 人生の満足度が上がる ■図1 不安症状を正常域まで改善 55 50 45 40 35 30 介入前 介入後 介入前 介入後 26 25 24 23 22 STAI-state:不安尺度 n=24 デザイン:単群 介入:マインドフルネス認 知療法を一部改変(8週間) 対象者:健常者 12 名と精 神疾患患者 12 名の混合グ ループ 40 点以下が 正常値 マインドフルネスあり (n=20) マインドフルネスなし (n=20) 瞑想やヨガの手法を応用したマインドフルネスが、うつ病の再発予防や不安障 害などストレスによる症状の改善に効果があると注目されている。その理論と実 践方法を2回に分けて紹介する。 理論編

~現実を「あるがまま」にとらえる~...2018.10 24 幸福感上昇の効果検証へうつ病の再発予防から マインドフルネスは1970年 回実施するプログラムである。回、約2時間のセッションを合計8ス低減法をベースに開発され、週1知療法はマインドフルネスストレのことである。

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242018.10

うつ病の再発予防から

幸福感上昇の効果検証へ

 

マインドフルネスは1970年

代後半、マサチューセッツ大学のジ

ョン・カバットジン博士が仏教の瞑

想法をプログラム化し、マインドフ

ルネスストレス低減法として、主に

慢性疼痛患者の治療に用いたのが

始まりだ。しかし、当時はさほど注

目されることはなかった。一躍脚光

を浴びたのは、オックスフォード大

学のマーク・ウィリアムズ博士らが

開発したマインドフルネス認知療

法にうつ病の再発予防効果がある

ことが実証された2000年以降

のことである。マインドフルネス認

知療法はマインドフルネスストレ

ス低減法をベースに開発され、週1

回、約2時間のセッションを合計8

回実施するプログラムである。

 

現在、マインドフルネスは医療の

枠を超え、働く世代のストレス対策

などとして、グーグルやインテルな

どの世界的企業での活用が注目さ

れている。慶應義塾大学ストレス研

究センターでは、マインドフルネス

ストレス低減法およびマインドフ

ルネス認知療法に基づくプログラ

ムによるマインドフルネス教室を

開催し、研究の一環として国内での

有効性の検証を行っている。同セン

ター研究責任者で専任講師の佐渡

充洋さんは、マインドフルネスのエ

ビデンスについて次のように説明

する。

「マインドフルネスについては、う

つ、不安、がん、身体症状に対する

有効性がさまざまな研究により確

認されています。しかし、日本にお

ける有効性の検証はまだ十分では

ありません。そこで当センターで

は、不安障害の患者さん40人を対象

にランダム化比較試験を実施しま

した。その結果、マインドフルネス

の介入後に不安障害が改善するこ

とがわかりました(図1)。現在は精

神症状だけでなく、人生の満足度や

幸福感といったW

ell-being

がマイ

ンドフルネスで高まるかランダム

化比較試験を実施しているところ

ですが、パイロットスタディでは平

均的なレベルから高いレベルへ満

足感や幸福感が高まることが確か

められました(図2)」

 

最近の研究では、主観的なW

ell-being

が低いと寿命が短くなるとの

データも出てきており、W

ell-being

マインドフルネス~現実を「あるがまま」にとらえる~

折れない心をつくる

不安障害の患者 40 人をマインドフルネス実施群と待機群(1週間後にマインドフルネスを実施)に分け、介入前後の不安尺度を測定。待機群の不安尺度には変化が見られなかったのに対し、実施群は 50 点近かった不安尺度が正常値の 40点以下に改善した。

<二宮朗、佐渡充洋ほか、第112回日本精神神経学会学術総会2016>

<小平哲平、二宮朗、佐渡充洋ほか、第113回日本精神神経学会学術総会2017>

精神疾患患者と健常者を含む 24名を対象にマインドフルネスを実施。人生の満足度尺度が実施前後で平均的なレベルから高いレベルに上昇した。

SWLS:人生の満足度尺度

■図2 人生の満足度が上がる

■図1 不安症状を正常域まで改善

55

50

45

40

35

30 介入前 介入後

介入前 介入後

26

25

24

23

22

高いレベル

平均的なレベル

STAI-state:不安尺度

n=24デザイン:単群介入:マインドフルネス認知療法を一部改変(8週間)対象者:健常者 12名と精神疾患患者 12名の混合グループ

40 点以下が正常値

マインドフルネスあり(n=20)マインドフルネスなし(n=20)

 瞑想やヨガの手法を応用したマインドフルネスが、うつ病の再発予防や不安障害などストレスによる症状の改善に効果があると注目されている。その理論と実践方法を2回に分けて紹介する。

理論編

2018.1025

が将来的な健康に影響を及ぼす可

能性も示唆されている。一般の人の

Well-being

を高めることができれ

ば、将来の健康に寄与することがで

きるのではないかと佐渡さんは期

待している。

マインドフルネスにより

自分の意図で注意をコントロール

 

マインドフルネスとは、現実を

「あるがまま」にとらえ、これを受け

入れる態度のことだ。注意が現在か

らそれることと落ち込みや不安に

は関連があるといわれている。落ち

込んでいるとき、注意は過去に飛ん

でいて、「なぜあんなことをしてし

まったのだろう」「あんなことをし

なければよかった」と、過去のこと

に注意がとらわれている。逆に注意

が未来に飛んで「失敗したらどうし

よう」「たいへんなことになるかも

しれない」といったことを考え始め

ると、人は不安になる。

 

しかし、落ち込んだり、不安にな

ること自体に問題はない。なぜな

ら、「あんなことをしなければよか

った」と思うから、「次からは注意し

よう」と失敗を未来に活かせるし、

「失敗したらたいへんだ」と不安に

なるから「失敗しないように今から

準備しておこう」と備えられるから

だ。問題なのは、過去や未来に飛ん

だ注意が頭の中でグルグルと反はん

芻すう

し、完全にロックされてしまい動か

なくなってしまうことだ。不安や落

ち込みが反芻を始めると、寝ても覚

めてもそのことばかり考えて次に

活かせなかったり、「試験に失敗し

たらどうしよう」と不安になるばか

りで、肝心の勉強が手につかなくな

るなどやっかいなことがおこる。

「そんなとき、私たちは『思い悩ん

でも仕方がない』とか、『今できるこ

とをやればよい』とアドバイスしが

ちです。しかし、思考の反芻がおき

ている人にそうしたアドバイスを

しても、ほとんど効果がありませ

ん。なぜなら、注意が完全にロック

されてしまっていて、自分の意思で

自分の意図するところに注意を向

けることができなくなっているか

らです。しかし、自分の意図すると

ころに注意を向けることができる

ようになれば、反芻を止めることが

できます」(佐渡さん)

 

人は何か目の前のこと、たとえば

おいしい料理をじっくり味わって

食べる、鳥のさえずりに耳を傾ける

など、集中しているとき、頭を支配

していた悩みごとをしばし忘れる

ことがある。それは脳のワーキング

メモリの容量には限界があり、目の

前のことの情報処理にワーキング

メモリが使われると、その情報処理

でワーキングメモリが飽和してし

まい、反芻するためのメモリの容量

がなくなってしまうからだ。その結

果、反芻が自動的に止まるのであ

る。つまり、「今この瞬間」に注意を

とどめ続けることで、思考の反芻か

ら引き起こされる落ち込みや不安、

怒りといったネガティブな感情を

改善することができるのだ。ただ、

注意をコントロールして自分の意

図するところに注意をとどめられ

るようになるにはトレーニングが

必要だ。その練習手段として瞑想や

ヨガの手法を使うというのがマイ

ンドフルネスなのである。

 

次号では、呼吸法、体の感覚や

音、自身の思考や感情を観察して気

づきをもたらすマインドフルネス

の実践方法を紹介する。

マインドフルネス

折れない心をつくる

■マインドフルネスのメカニズム

▶すること(Doing)モード:思考、概念

▶あること(Being)モード:感覚(五感)、体験鍛える

反芻

反芻

反芻

反芻

失敗したらどうしよう

あんなことしなければよかった

抑うつ(落ち込み) 不安Lock!

注意が飛ぶ

注意が飛ぶ 注意を現在に向けることで

反芻を止める

現在

過去 未来

242018.11

五感を使った自分観察が

マインドフルネスの瞑想

 

慶應義塾大学ストレス研究セン

ターのマインドフルネス教室では、

週1回、2時間〜2時間半のセッシ

ョンを合計8回実施する。プログラ

ムの4割くらいが瞑想やヨガの実

践で、残りの4割がどのようなこと

がおきたかを言葉にして体験を共

有することに費やされ、残りの2割

が講師によるレクチャーとなる。

 

瞑想は呼吸に注意を向けること

から始まり、体の感覚を観察するボ

ディスキャン、聞こえてくる音をあ

るがままに、時々刻々と変化するさ

まを感じ、その後、思考や感情の観

察に至る。

「瞑想を始めると、最初は10秒もし

ないうちに注意が呼吸や体からそ

れて何かを考え始めてしまうので、

その都度、注意を元に戻すことを繰

り返します。瞑想で注意が飛ぶこと

自体は問題ではなく、何百回と飛ん

でも元に戻せばよいことを伝えま

す。実は瞑想のなかで、注意が飛ん

だ瞬間に『失敗した』『何でできない

んだ』といった判断が自分のなかに

おきていることに気づくことも大

事です。なぜなら、マインドフルネ

スでは、自分のなかでおきている現

象に気づく力をつけることも大事

な目的のひとつだからです」と慶應

義塾大学ストレス研究センター研

究責任者で専任講師の佐渡充洋さ

んは説明する。

 

注意がそれたら元に戻すことを

繰り返すことで、徐々に自分の意図

するところに注意を戻すことがで

きるようになる。初めは3分や5分

程度の瞑想で、その後10分、30分と

長くなっていくが、8回のセッショ

ン中4回目〜5回目くらいになる

と、多くの人がその程度の時間を瞑

想できるようになるそうだ。

 

吸って吐くときのおなかの動き

や息の出入りといった呼吸の感

覚、自身の体にどのような感覚があ

るのかをつぶさに観察し、音がどの

ように聞こえて消えていくかを感

じる瞑想ができるようになると、注

意の対象を体の感覚から思考や感

情へと移すことになる。呼吸や体、

マインドフルネス~現実を「あるがまま」にとらえる~

マインドフルネスの 瞑想を体感する 呼吸やボディスキャン、聞こえる音や自身の思考・感情を観察して気づきをもたらすマインドフルネスの瞑想法を体感してみよう。椅子に座るか、ヨガマット等に横になった状態で、眼は閉じるか軽く開け、開けている場合は視線は前方斜め下に落とすのが基本。今、感じていることに注意を向け、注意がそれたらまた元に戻す。心がどこにさまよったかに気づくことが大切。夜寝る前のひとときや、オフィスでの昼休みや休憩中、通勤電車での移動中にも行うことができる。

呼吸

ボディスキャン

 背筋を伸ばして椅子に座り、足は組まずに足の裏をしっかりと床につける。呼吸によりおなかが膨らんだりへこんだりする感覚をダイレクトに感じる。 呼吸はコントロールせず、自然に。呼吸を感じやすくするために、おなかに手を当ててもよい。

 近くから、遠くから、上下、前後左右から聞こえてくる音に注意を向ける。音そのものをあるがままに聞き、音が鳴り始めて消える、音が近づいてきて遠のくなど、さまざまな音が重なり合いながら時々刻々と変化するさまを観察する。

 今、どのような感情が自身におきているのかを観察する。不安や心配、落ち込みといったネガティブな感情も、嫌悪したり、忘れようとしたり、解決しようとしたりせず、あるがままに認める。

マインドフルネスを理解、実践するためにおすすめの教材:『自分でできるマインドフルネス―安らぎへと導かれる8週間のプログラム』(マーク・ウィリアムズ/ダニー・ペンマン著、佐渡充洋/大野裕訳、㈱創元社刊)マインドフルネス認知療法を開発した著者によるマインドフルネスのセルフプログラムを紹介。音声ガイダンスによる瞑想の実践ができるCDつき。

 最初に、椅子や床など、体と体が触れている感覚を感じる。次に足のつま先から足の裏、足の甲、足首、脛、ふくらはぎ、膝、太もも、体の各部分にどのような感覚があるかを順番に観察する。 何も感じなければ、無理に感覚をおこそうとするのではなく、何も感じないということをただ心にとめておく。 意識の中心を脚から骨盤、おなか、胸、左右の腕、首、顔、頭へと順番に移動させていく。

ビリビリする

不安になっているな

思考・感情また心配しているな

後悔しても仕方のないことをまた後悔しているな

悲しい気分になっているな

吸う

膨らむ

へこむ

吐く

温かい

冷たい

何も感じない

重い

折れない心をつくる

 現実をあるがままにとらえ、それを受け入れる態度がマインドフルネスだ。慶應義塾大学ストレス研究センターのマインドフルネス教室で実施されるマインドフルネスの基本的な瞑想法とは?

実践編

2018.1125

音は物理的にあるものなので観察

対象であることはわかるが、「実は

思考や感情も脳が作り上げている

ひとつの現象であり出来事なので、

観察できる対象なのです」と佐渡さ

んは言う。

 

呼吸や体の感覚、音が時々刻々と

変化しているように、思考や感情も

また、時々刻々と変化していること

が観察できるようになると、不安や

落ち込みといったひとつの思考に

とらわれて反芻のロック状態に陥

ることを回避できる。

 

つまり、マインドフルネスの瞑想

は、自分の五感をとおして感じるこ

とに気づくための客観的な自分観

察なのである。佐渡さんは、「天気

の実況で、どこの方角から風速何m

の風が吹き、雨がどれくらいの強さ

で横殴りになっているなど、目の前

の状況を丁寧に描写するのと同じ

で、マインドフルネスも外的な環境

や自分の内面におきていることを

観察して実況すると考えるとわか

りやすいのではないでしょうか」と

アドバイスする。

不快な感情を嫌悪せず

認めることでストレス耐性がつく

 

不安や落ち込みといった感情が

こじれるのは、人は本能的に不快な

感情を処理して一刻も早くなくし

てしまおうとするからだ。悲しいと

きに「一刻も早く抜け出したい」「悲

しんでいる場合ではない」「悲しん

でいる自分はだめだ」といった反応

をしがちだが、これは悲しい気分を

否定して追い出そうとする反応で

ある。不快な感情を嫌悪して処理し

ようとしても簡単にはなくならな

いので、「なぜなくならないのか?」

「いつまで続くのか?」といった考

えが強くなり、苦しみが増大してし

まう。こうしたときには、無理に処

理しようとするのではなく、悲しい

ときは悲しい感情が今、自分のなか

にあるということを認めてあげる

ことが大切だ。

「マインドフルネス教室の終盤に行

うのが、困難な状況をイメージした

ときに体にどのような反応がおこ

るか、どのような気分や感情が出て

くるかを観察し、それをそのまま受

け入れる瞑想です。たとえば、上司

に叱られたことを思い出したとき

に、胸が締め付けられる感覚があ

る、ドキドキするなど、体はさまざ

まな反応をおこします。そのことに

まず気づき、不快な感覚があっても

拒否したり逃げたり避けたりする

のではなく、そういう感覚を感じて

いても、ともにいられるスタンスを

身につけることで、結果としてスト

レスがあっても抱えられるように

なり、ストレス耐性がつくのです」

(佐渡さん)

 

瞑想は教室でのセッションだけ

でなく、日常生活に組み込んでいく

ことが大事なので、教材をもとに家

でも瞑想に取り組んでもらう。ま

た、ストレスがかかった場面で不快

な感情がおきたことに気づけた

か、そのときの気分はどうで、その

後どのような行動をとったか記録

をつけてもらったりもするそうだ。

 

慶應義塾大学ストレス研究セン

ターでは、企業へのマインドフルネ

ス研修を実施しているが、8回のセ

ッションを実施することはなかな

か難しい。そのため、1回〜4回の

講演や研修会を行い、8週間のプロ

グラムに沿ってマインドフルネス

を実践できる本の紹介などをして

いる。

マインドフルネス

マインドフルネスの 瞑想を体感する 呼吸やボディスキャン、聞こえる音や自身の思考・感情を観察して気づきをもたらすマインドフルネスの瞑想法を体感してみよう。椅子に座るか、ヨガマット等に横になった状態で、眼は閉じるか軽く開け、開けている場合は視線は前方斜め下に落とすのが基本。今、感じていることに注意を向け、注意がそれたらまた元に戻す。心がどこにさまよったかに気づくことが大切。夜寝る前のひとときや、オフィスでの昼休みや休憩中、通勤電車での移動中にも行うことができる。

呼吸

ボディスキャン

 背筋を伸ばして椅子に座り、足は組まずに足の裏をしっかりと床につける。呼吸によりおなかが膨らんだりへこんだりする感覚をダイレクトに感じる。 呼吸はコントロールせず、自然に。呼吸を感じやすくするために、おなかに手を当ててもよい。

 近くから、遠くから、上下、前後左右から聞こえてくる音に注意を向ける。音そのものをあるがままに聞き、音が鳴り始めて消える、音が近づいてきて遠のくなど、さまざまな音が重なり合いながら時々刻々と変化するさまを観察する。

 今、どのような感情が自身におきているのかを観察する。不安や心配、落ち込みといったネガティブな感情も、嫌悪したり、忘れようとしたり、解決しようとしたりせず、あるがままに認める。

マインドフルネスを理解、実践するためにおすすめの教材:『自分でできるマインドフルネス―安らぎへと導かれる8週間のプログラム』(マーク・ウィリアムズ/ダニー・ペンマン著、佐渡充洋/大野裕訳、㈱創元社刊)マインドフルネス認知療法を開発した著者によるマインドフルネスのセルフプログラムを紹介。音声ガイダンスによる瞑想の実践ができるCDつき。

 最初に、椅子や床など、体と体が触れている感覚を感じる。次に足のつま先から足の裏、足の甲、足首、脛、ふくらはぎ、膝、太もも、体の各部分にどのような感覚があるかを順番に観察する。 何も感じなければ、無理に感覚をおこそうとするのではなく、何も感じないということをただ心にとめておく。 意識の中心を脚から骨盤、おなか、胸、左右の腕、首、顔、頭へと順番に移動させていく。

ビリビリする

不安になっているな

思考・感情また心配しているな

後悔しても仕方のないことをまた後悔しているな

悲しい気分になっているな

吸う

膨らむ

へこむ

吐く

温かい

冷たい

何も感じない

重い

折れない心をつくる