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取扱説明書 ※本文記載の会社名·製品名は各社の商標又は登録商標です。 ※本書の内容の一部または全部を無断複写、転載することは禁止されています。 ※本書の内容に関しましては予告なく変更されることがあります。 103-0025 東京都中央区日本橋茅場町 2 丁目 13 番地 13 共同ビル (茅場町 2 丁目) TEL(03)3664-5552 FAX(03)3664-5553 URL http://www.i-netd.co.jp/

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▮▮▮▮取扱説明書

※本文記載の会社名·製品名は各社の商標又は登録商標です。

※本書の内容の一部または全部を無断複写、転載することは禁止されています。

※本書の内容に関しましては予告なく変更されることがあります。

〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町 2 丁目 13 番地 13 号

共同ビル (茅場町 2 丁目)

TEL:(03)3664-5552 FAX:(03)3664-5553 ■URL http://www.i-netd.co.jp/

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 1/57

はじめに

このたびは HSP-Assist をご購入いただきありがとうございます。ご使用前に、本取扱説明書を熟読されますようお願い致します。

■安全についての注意

表示内容を無視し、誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を次の表示で区分し、説明しています。

注意 この表示は取扱を誤った場合、「障害を負う可能性又は物理障害が発生する可能性が想定される」内容です。

警告 この表示は取扱を誤った場合、「死亡または、重傷などを負う可能性が想定される」内容です。

お守りいただく内容の種類を、次の絵表示で区分し、説明しています。

このよう絵表示は、してはいけない「禁止」内容です。

このような絵表示は、必ず実行していただく「強制」内容です。

注意

乳幼児の手の届くところに取付けない けがの原因になります。

電源は必ずカプラーを持って抜くこと コードを引っ張ると感電・火災の原因となります。

警告

分解・改造をしない けが・故障・火災の原因となります。

強い衝撃を与えない 発熱・故障・火災の原因となります。

水濡れ・結露禁止 水などの液体が入る又は結露すると、感電・故障の原因となります。

プラスアース車両使用禁止 火災の原因となります。

高温・高湿の場所の使用・放置禁止 感電・発煙・火災の原因となります。

装置内部を直接手で触らない けが・感電・故障の原因となります。

規定入力電圧以上・以下での使用禁止 故障・発煙・火災の原因となります。

電源端子をショートさせない 故障・けがの原因となります。

電源ケーブルが傷んだら使用しない 火災・感電の原因となります。

故障・破損・異常状態で使用しない 火災・感電の原因となります。

電子レンジや高圧容器内での使用禁止 発熱・発煙・火災・回路部品破壊の原因となります。

運転・操作等の妨げになる場所の設置・使用禁止 操作事故・運転事故・交通事故やけがの原因となります。

■本取扱説明書は以下の方を対象にしています。

・ FOMA (株式会社NTT ドコモ FOMA パケット通信サービス) の知識を有する方。

・ ネットワークに関する知識を有する方。

・ テレメトリング・遠隔監視システムを設計・構築・設置・接続・管理される方。

■取扱説明書表記注意点

本取扱説明書文章中は、“HSP-Assist”を“本装置”と表記します。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

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■本装置をご使用の前に

本モバイルルータは無線インフラを利用して通信を行う精密電子機器となります。従いまして以下のような様々な要因からの影響を受ける可能性

があります。

・ 設置場所での様々な電波環境からの影響

・ 設置場所での他の装置からの様々なノイズの影響

・ 使用するインフラ網の特性からの影響

・ 使用するインフラ網での工事などのイベントの発生からの影響

・ 使用するプロバイダの特性からの影響

・ インターネット網の特性からの影響

これらの影響を考慮いただくためにいくつかの注意事項を列挙します。

一方で、本モバイルルータは様々な要因からの影響を想定し、本機が停止することなく継続動作するための各種補償アルゴリズムを本装置ファー

ムウェアとして実装しています。各種モバイルルータを M2M 市場に継続的にリリースしてきた実績と経験からのノウハウを様々なアルゴリズムとし

てファームウェアに実装しておりますので安心して御利用いただけます。

万が一本モバイルルータが何らかの要因により停止し、御利用されている M2M 管理/監視システムに支障が発生した場合は、御利用のインフラ/

プロバイダ及び通信関連の設定/通信ログを含めてその状況の詳細を弊社まで御連絡ください。弊社にてその状況の解析と適切な対策を提案させて

いただきます。

■本装置のご使用にあたって

● 本装置を使用するためには、「FOMA 通信サービス」のご契約が必要になります。

● 本装置を使用するためには、NTT ドコモのビジネス mopera やインターネットプロバイダの契約が必要です。

ビジネス mopera契約には、ビジネス mopera アクセスプレミアム FOMA タイプやビジネス mopera テレメトリ、ビジネス mopera インターネットなどがあ

ります。インターネットプロバイダ契約には、moperaU などがあります。

● 本装置は、FOMA エリア、FOMA プラスエリアおよび FOMA ハイスピードエリアに対応しています。データ量の大きい通信を行う場合、パケット通

信料が高額になります。このためパケット定額サービスのご利用を強くお勧めします。

● 本装置は無線を利用しているため、トンネル・地下・建物の中など電波の届かないところ、屋外でも電波の弱いところおよび FOMA サービスエリア

外ではご使用になれません。また、高層ビル・マンションなどの高層階で見晴らしの良いところであってもご使用になれない場合があります。なお、

電波の特性上、本装置のアンテナ表示が 3 本で移動せずに使用している場合でも通信ができないことがありますので、ご了承ください。

● 本装置は無線を利用しているため、電波状態の悪いところへ移動するなど、送受信した信号が正確に復元できない場合には、実際の内容と異なっ

たデータを送受信する場合があります。

● 本装置は無線を利用しているため、データの遅延/欠損が発生する可能性があります。UDPを利用される場合には特にご注意ください。TCPを利

用されるか、もしくは上位プロトコルにて再送制御されることを推奨します。

● 本装置は無線を利用しているため、お使いになる環境や接続する外部装置によっては、本装置がノイズによる影響を受け、無線特性が劣化するこ

とがあります。

● アンテナレベルの表示は、実際の電波状況の変化より数秒遅れて変化します。

● 圏外から圏内になった直後は、パケット発信が失敗する場合があります。その場合、リトライ処理にて再接続可能となります。

● 回線切断が起こる主なケースとして以下の様なものがあります。

・ 一定時間データの送受信が行われなかった場合、FOMA ネットワーク側から回線が切断される場合があります。

・ FOMA ネットワーク側タイマー満了などによるネットワーク側からの切断。

・ 無線品質劣化(圏外など)による切断。

・ 圏外で一定時間経過後に圏内復帰してデータを受信した場合、回線が切断される場合があります。

・ FOMA ネットワーク側の工事/故障による切断。

・ FOMA ネットワークへのアクセス集中などにより網規制がかかった場合。

・ 本装置側の設定で切断タイマー等を有効にしている場合。

● 本装置は内部に組込み専用の FOMA 通信モジュールを搭載することで、FOMA 網を使った通信を実現しています。この内蔵モジュールと FOMA

網間での疎通確認、万が一通信異常が発生した場合に自動復帰させる為に、本装置の接続監視機能を有効にすることを推奨します。

詳しくは本取扱説明書の 3-3-13 項 “Ping による接続監視機能”をご覧下さい。

● 本装置は日本国外では使用できません。

● 本装置の仕様は予告なく変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

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■本装置内蔵端末使用時に注意すべきことについて

本装置を内蔵する外部装置は、本装置に電源を供給して使用した場合、下記の事項を注意することをお奨めします。

・ 高精度な制御や微弱な信号を取り扱う電子機器の近くでは、本装置の電源を切れる構造とすることをお奨めします。

電子機器が誤作動するなど影響を与える可能性があります。

(ご注意いただきたい電子機器の例)

補聴器、植込み型心臓ベースメーカおよび植込み型除細動器、その他医用電気機器、火災報知器、自動ドア、その他の自動制御機器など

※参考:「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針」(電波環境協議会[平成9年4月])

・ 航空機内や病院など、使用を禁止された区域では、本装置の電源を切れる構造とすることをお奨めします。

航空機内や病院など、使用を禁止された区域で本装置に電源を供給すると、医用電気機器、高精度な制御や微弱な信号を取り扱う電子機器に影響を

与える可能性があります。

医療機関内における使用については、各医療機関の指示に従ってください。

・ 自動車内での車載電子機器の近くでは、本装置の電源を切れる構造にすることをお奨めします。

自動車内で使用した場合、車種によってはまれに車載電子機器に影響を与える可能性がありますので、十分な対電磁波保護がされているかどうか自

動車販売店にご確認のうえ、ご使用になることをお奨めします。

■型番について

型番については本装置背面ラベル、または本装置設定画面にて確認することができます。

■通信モジュールについて

FOMA ユビキタスモジュール

本装置は FOMA ユビキタスモジュールを内蔵しております。

本装置に内蔵している FOMA ユビキタスモジュールは、本装置ラベルに記載されている機器名称を確認ください。

■UM03-KO

本製品には、電気通信事業法第56条第2項の規定に基づく端末機器の設計について認定を受け

た以下の設備が組み込まれております。

・ 機器名称:FOMA UM03-KO

・ 認証番号:AD12-0227001

本製品には、特定無線設備の技術基準適合証明書等に関する規則 第2 条第1 項第11 号の3 お

よび 7 に規定される以下の設備が組込まれております。

・ 機器名称:FOMA UM03-KO

・ 工事設計認証番号:001-A00248

■商標について

・ 「FOMA」、「mopera U」、「FOMAユビキタスモジュール」、「ビジネスmopera」は株式会社NTTドコモの商標または登録商標です。

・ Windows2000,WindowsXP,WindowsVista,Windows 7 は米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

・ その他、記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

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■付属品

電源供給ケーブル(先端切離し)

本装置に電源を供給するためのケーブルとなります。

片側がコネクタ付き、片側が先端切り離しとなっております。

(ケーブル長 : 0.5m)

■オプション品(別売)

AC アダプタ(DC5V 出力型)

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目次

はじめに .......................................................................................................................................................................................................................................................... 1 目次................................................................................................................................................................................................................................................................... 5 1.概要・基本動作 ........................................................................................................................................................................................................................................... 6

1-1.装置概要.............................................................................................................................................................................................................................................. 6 1-2.基本動作.............................................................................................................................................................................................................................................. 6 1-3.主要機能.............................................................................................................................................................................................................................................. 7

2.製品仕様 ..................................................................................................................................................................................................................................................... 9 2-1.ハードウェア仕様 ............................................................................................................................................................................................................................... 9 2-2.ソフトウェア仕様 ............................................................................................................................................................................................................................... 10 2-3.外観 .................................................................................................................................................................................................................................................... 11 2-4.インターフェイス ............................................................................................................................................................................................................................... 11

3.設定............................................................................................................................................................................................................................................................ 22 3-1.設定環境............................................................................................................................................................................................................................................ 22 3-2.設定ツール概要 ............................................................................................................................................................................................................................... 23 3-3.設定ツール詳細 ............................................................................................................................................................................................................................... 24

4.ルーティング機能 .................................................................................................................................................................................................................................... 40 4-1.IP マスカレード ................................................................................................................................................................................................................................. 40 4-2.静的NAT変換 ................................................................................................................................................................................................................................. 41 4-3.パケットフィルタ ............................................................................................................................................................................................................................... 41 4-4.ICMP 応答 ........................................................................................................................................................................................................................................ 41 4-5.バーチャルサーバ(DMZ) .............................................................................................................................................................................................................. 41 4-6.VPN(ipsec) ......................................................................................................................................................................................................................................... 41

5.初期化、バージョンアップ ...................................................................................................................................................................................................................... 42 5-1.初期化 ................................................................................................................................................................................................................................................ 42 5-2.ファームウェアバージョンアップ ................................................................................................................................................................................................... 42 5-3.FOMA ユビキタスモジュールソフトウェア更新機能 ................................................................................................................................................................ 43

6.設定例(WAN 設定) ................................................................................................................................................................................................................................. 44 6-1.moperaU 定額への接続 .................................................................................................................................................................................................................. 44 6-2.ハイスピードモバイルプラン(ASAHI ネット)への接続 ............................................................................................................................................................. 44 6-3.ハイスピードモバイルプラン+固定グローバル IP 付きプラン(ASAHI ネット)への接続 .................................................................................................. 45 6-4.Infosphere の固定 IP 付与サービス“FOMA 定額データプランコース IP1 タイプ” ............................................................................................................... 45 6-5.専用回線への接続 .......................................................................................................................................................................................................................... 46

7.設定例(IP 着信設定) ............................................................................................................................................................................................................................... 47 7-1.IP 着信接続 ....................................................................................................................................................................................................................................... 47 7-2.発信&IP 着信接続 ........................................................................................................................................................................................................................... 48

8.設定例(SMS 着信設定) .......................................................................................................................................................................................................................... 49 8-1. SMS 着信のみ+SMS 着信通常接続モード ............................................................................................................................................................................ 49 8-2.イベント接続モード+SMS 着信通常接続モード ....................................................................................................................................................................... 50 8-3.常時接続モード+SMS 着信強制接続モード ............................................................................................................................................................................. 51 8-4.イベント接続モード+コールバックのみ ..................................................................................................................................................................................... 52

9.設定例 (ダイナミック DNS 設定) .......................................................................................................................................................................................................... 53 9-1.ind-ddns.com を利用する場合 ........................................................................................................................................................................................................ 53 9-2.Dynamic DO!を利用する場合 ........................................................................................................................................................................................................ 53 9-3.DynDNS.com を利用する場合 ...................................................................................................................................................................................................... 53

10.トラブルシューティング ........................................................................................................................................................................................................................ 54

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1.概要・基本動作

1-1.装置概要

本装置は内部に FOMA ユビキタスモジュール「FOMA UM03-KO」を内蔵した高速モバイルルータです。FOMA ハイスピード網に対応した高速な

通信をご利用いただけます。また、定額データプランでのご利用が可能なため、インターネット上で画像・動画等の大容量なデータ転送に対しても

月々固定料金でご利用いただけます。

本装置は厳しい条件下での使用に対応しており、駐車場精算機等の屋外用機器のデータ収集、EMS(太陽光、風力)のデータ収集、輸出用機器の

データ収集などに利用することが可能です。

1-2.基本動作

シーケンサ

カメラ

LAN

本装置

PCmopera U 定額等

インターネット

専用回線 ビジネス mopera

アクセスプレミアム等

FOMA網

PPP接続

Com3

又は、

1-2-1.常時接続機能

本装置は常時接続機能を持っています。本装置は常時接続の設定で起動すると自動的に PPP接続を行います。また、PPP 切断が発生すると自動的

に再接続処理を行います。

1-2-2.イベント接続機能

本装置はイベント接続機能を持っています。LAN 端末装置から外部向けのパケットを受け取ると、自動的に PPP 接続を行います。

1-2-3.IP マスカレードアドレス変換機能

本装置は IP マスカレード変換機能を備えていますので、同時に複数の PC がインターネットまたは専用回線へ接続することができます。

1-2-4.静的NAT 変換機能 (ポートフォワーディング)

あらかじめ本装置内に WAN 側(センター)から受信する TCP/UDP ポート番号を登録し、本装置がその登録された TCP/UDP ポート番号に対しての

パケットを受信すると LAN 内の特定のノードにパケットを送信することができます。

1-2-5.セキュリティ機能

送信、受信、IP アドレス、ポート番号、プロトコルそれぞれ個別にパケットフィルタを設定することができます。

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1-3.主要機能

機能 内容

対応インフラ・通信方式

対応インフラ FOMA

通信方式 パケット通信、SMS 通信

高速通信 HSPA データ通信 ( 受信時最大7.2Mbps、送信時最大5.7Mbps )

回線接続

発信・PPP 接続 本装置より自動発信を行い、PPP 接続を行います。

無通信監視タイマー 設定した時間無通信状態が続くと PPP を切断します。

強制切断タイマー 回線接続後、設定した時間が経過すると PPP を切断します。

イベント接続機能 本装置はイベント接続の設定が可能です。(イベント接続モード)

LAN 端末装置から外部向けのパケットを受け取ると、自動的に PPP 接続を行います。

イベント接続モードでは、以下の切断タイマーにより、PPP を切断します。

① 無通信監視時間

② 強制切断時間

常時接続機能 本装置は常時接続の設定が可能です。(常時接続モード)

本装置が起動完了すると自動的に PPP 接続を行います。

常時接続モードでは PPP 切断が発生した場合、以下の手順で再接続処理を行います。

① 切断から約10 秒後に再接続を行います。

② ①の接続に失敗した場合、1 分 ~ 1 分半間隔で再接続処理を繰り返します。

IP 着信機能 ビジネスmoperaアクセスプレミアム(FOMAタイプ)による接続方式では、本装置に対して IP着信を行うことが

できます。

SMS 着信

SMS 着信機能 本装置は SMS 着信機能を持っています。

SMS 着信後、特定APN への接続が可能です。(SMS 着信接続)

また、特定APN 接続完了後にグローバル IP をコールバック(返信)することが可能です。

SMS 着信接続には以下のモードがあります。

① 通常接続モード

PPP 接続中であれば、その接続を切断しません。回線切断を待ってから SMS 着信接続を行います。

PPP 常時接続モードをご利用の場合、このモードは利用できません。

② 強制接続モード

PPP 接続中であれば、接続中の回線を即切断して SMS 着信接続を行います。

③ コールバックのみ

SMS 着信接続を行わず、現在のグローバル IP をコールバック(返信)します。回線未接続状態の場合は、

グローバル IP を空欄にしてコールバック(返信)します。

ジャンク着信リジェクト機能 本装置はジャンク着信リジェクト機能を持っています。

接続許可電話番号をあらかじめ登録しておきます。受信したメッセージのSMS送信側端末電話番号をチェック

し、登録外の電話番号からのメッセージ受信の場合、SMS 着信接続、コールバック等を行いません。

ルータ

IP マスカレード機能 1 個の WAN 側 IP アドレスで複数の LAN ノードが WAN と通信可能です。

フィルタ機能 本装置は 2 種類のフィルタ機能を持っています。

① 発信時に適用されるフィルタ

イベント接続モード使用時に不用意な発信を防止するため、発信トリガーとなるパケットの種類を制限す

るフィルタです。PPP 接続が確立した後は、このフィルタは適用されません。-> (3-3-4 項:WAN 設定)

② PPP 接続確立後に適用されるフィルタ

PPP 接続が確立されている状態で適用されるフィルタです。-> (3-3-10 項:フィルタ設定)

静的NAT 変換 WAN側からの特定ポート番号のパケットをLAN側機器に転送します。これによりLAN上にサーバを設置す

ることができます。

DHCP サーバ IP アドレス等の配布機能です。

DNS リレー 本装置に接続する LAN 機器の DNS サーバ IP アドレスに本装置の IP アドレスを設定すると、本装置がダイ

ヤルアップ時に取得した DNS サーバに対して代わりに問い合わせを行います。

VPN

IPSec 機能 IPSec を使った高セキュリティな VPN ネットワークを構築可能です。

暗号化 下記の暗号方式に対応しています。

フェーズ 1

暗号化アルゴリズム : AES、3DES

認証アルゴリズム : SHA1、MD5

Diffie-Hellman 交換 : MODP1024、MODP1536、MODP2048

フェーズ 2

暗号化アルゴリズム : AES、3DES、DES

認証アルゴリズム : SHA1、MD5

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

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認証 PSK(事前共有鍵)、RSA(公開鍵方式)が選択可能です。

接続方式 メインモード、アグレッシブモードに対応しています。

デッドピア検知機能 ルータのデッドピアを検出することができます。デッドピアが検出されると、そのピアとの IPSec 及び IKE セキ

ュリティアソシエーションが削除されます。

その他

ログ機能 Web ブラウザの設定画面から動作ログを表示できます。動作ログをパソコンにファイルとして取り込むことも

できます。

ダイナミック DNS ダイナミック DNS のクライアント機能を持っています。ダイナミック DNS サーバに IP を登録することにより、

インターネット接続した本装置をグローバルなホスト名(ドメイン名)で認識することができます。これによりセン

ターからの問い合わせ、遠隔制御が可能となります。

ウォッチドッグ機能 本装置はハードウェアウォッチドッグ機能を持っています。何らかの異常でシステムが停止した場合、自動的

に本装置の再起動を行います。

定期リブート機能 本装置は定期リブート機能を持っています。設定時間で本装置再起動となります。

Ping による接続監視機能 本装置は Ping による接続監視機能を持っています。設定した宛先から指定回数連続で ping 応答が無かった

場合、本装置再起動となります。本装置起動から約10 分後に監視を開始します。

ファームウェア書換え Web ブラウザを使って、本装置ファームウェアのバージョンアップが可能です。

設定保存 設定内容を本装置内部に保存できます。

LED 表示 PPP 接続状態、通信状態、エラー状態、アンテナ状態を正面の LED で表示します。

NTP 機能 本装置は NTP クライアント機能を持ちます。本装置起動後、最初の PPP 接続時に NTP サーバから時刻を取

得し、本装置に反映する事ができます。

約7 時間毎に NTP サーバにアクセスし、時刻を再取得します。

定時リブート機能 本装置は定時リブート機能を持ちます。分、時、日、月、曜日を指定することができ、指定した時刻になると本

装置再起動となります。最大2 件まで時刻を指定することができます。

本機能を使用する場合は NTP クライアント機能を有効にする必要があります。

全設定ファイル一括書き込み 本装置に設定している全ての設定ファイルを一括保存及び一括書き込みすることが可能です。

FOMA モジュールソフトウェア

更新機能

FOMA ユビキタスモジュールのソフトウェア更新機能に対応しています。

ソフトウェア更新を行う場合、事前に FOMA ユビキタスモジュールソフト更新申し込み手続きが必要となりま

す。本機能の詳細については 5-3 項を参照ください。

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2.製品仕様

2-1.ハードウェア仕様

■ 本体

単体寸法 164(W)×105(D)×33(H) 突起物を除く

重量 520g

■ 環境

動作温度 -20℃ ~ +60℃

動作湿度 20% ~ 85% RH (結露なきこと)

保存温度 -30℃ ~ +80℃

保存湿度 20% ~ 85% RH (結露なきこと)

■ 電源

定格入力電圧 DC5V±5% ( AC アダプタ : 100 V )

DC 電圧入力時の消費電流 (DC 5V)

平均消費電流 (通信時) 約 450mA

最大消費電流 約 800mA

待機消費電流 約 270mA

AC アダプタ使用時の消費電力 (AC 100V)

平均消費電力 (通信時) 約 2.4 W

最大消費電力 約 4.1 W

待機消費電力 約 1.6 W

■ 接続端子

イーサネット

実装数 1 基

規格 100Base-TX/10Base-T(自動判別) AUTO-MDI/MDIX

物理インターフェイス IEEE802.3u

伝送変調方式 ベースバンド方式

媒体アクセス CSMA/CD

アンテナ コネクタタイプ SMA コネクタ メス‐ジャック

USB (保守用)

実装数 1 基

インターフェイス USB2.0 HOST

転送速度 Low(1.5Mbps)、Full(12Mbps)の 2 スピード対応

電源出力 DC + 5V 500mA

■ 表示・操作

ディップスイッチ 6 極2 ビット型 (ON / OFF) × 1

LED

電源表示用LED × 1

状態(本装置アライブ)表示用LED × 1

通信状態表示LED × 3

電波レベル表示LED × 3

通信モジュール電源状態表示LED × 1

LAN 状態LED × 2 (LAN コネクタ)

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2-2.ソフトウェア仕様

■ 通信

対応サービス パケット通信(FOMA)、SMS 通信

接続方法 常時接続、イベント接続、IP 着信

WAN プロトコル

認証プロトコル PPP

セキュリティ PAP 認証・CHAP 認証

PDP タイプ IP 方式、PPP 方式

アドレス交換 IPCP

交換方式 ダイナミックアサイン(動的割当)、固定アサイン

切断タイマー 無通信監視時間 10 ~ 86400 秒 (イベント接続のみ対応)

強制切断時間 60 ~ 86400 秒、0(無効)

接続維持パケット 送受信データ量 1200byte/1 回 (送信間隔7 分)

■ SMS

SMS 着信接続 動作モード 通常接続、強制接続、コールバックのみ

ジャンク着信リジェクト機能 最大10 個

■ ルータ

対応プロトコル IPv4

IP アドレス変換

動的(LAN→WAN) IP マスカレード方式

静的NAT

(WAN→LAN)

方式 ポートフォワーディング

設定数 最大50 個

設定内容 WAN ポート番号・送信先 IP アドレス・送信先ポート番号

パケットフィルタ 設定数 最大50 個

処理 透過・破棄(遮断)

バーチャルサーバ 設定数 1 台(IP アドレス指定)

ICMP LAN 側要求 IP アドレス変換後WAN 側へ透過

WAN 側要求 本装置応答 又は 応答拒否

DHCP DHCP サーバ

ダイナミック DNS Dynamic Do!.jp、DynDNS.com、ind-ddns.com に対応

その他ルータ機能 DNS リレー

■ VPN

VPN 方式 IPSec

接続数 5

接続形態 IPSec/NAT Traversal

接続モード トンネルモード

IKE プロトコル Main Mode/Aggressive Mode/Quick Mode

認証方式 共有鍵/公開鍵(1024bit)

暗号化アルゴリズム フェーズ 1 : AES、3DES

フェーズ 2 : AES、3DES、DES

認証アルゴリズム MD5、SHA1

Diffie-Hellman 交換 Modp1024、Modp1536、Modp2048

切断検知 Dead Peer Detection、ping

■ その他

ログ機能 WEB 設定画面から動作ログを取得。動作ログの最大容量500kbyte

各種設定 WEB 画面による設定(WAN 側からの設定可能)

バージョンアップ WEB 設定画面上から装置内Flash ROM を書換え(WAN 側からのバージョンアップ可能)

FOMA モジュールソフト

ウェア更新機能

WEB 設定画面上から FOMA ユビキタスモジュールソフトウェアの更新(事前に NTT ドコモと手続きが必要)

ソフトウェア更新方法 AT コマンド型、NW 予約型

接続監視機能

(ping)

監視対象 WAN、LAN、LAN2、VPN

送信データ量 60byte/1 回 (送信間隔10~86400 秒)

異常時動作 再起動

定期リブート機能 リブート間隔 600 ~ 8640000 秒

時刻管理 NTP クライアント

定時リブート機能 時刻指定 分、時、日、月、曜日 (毎時・毎週等の設定可、日と曜日の組み合わせ不可)

設定数 最大2 件

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

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2-3.外観

2-4.インターフェイス

LAN コネクタ アンテナコネクタ

保守用モニターポート

保守用カードスロット 保守用USB ポート

電源コネクタ

アンテナ状態LED 設定用/保守用ディップスイッチ

USIM カードセット部

通信モジュール電源状態表示LED

電源状態/状態/通信状態表示LED

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2-4-1.USIM カード取り付け方法

本装置に USIM カードを取り付けます。本装置で使用可能な USIM カードは標準SIM カードです。

microSIM カード、nanoSIM カードはそのままでは使用できません。別途アダプタ(標準SIM サイズ)を購入する必要があります。

1.USIM カードの抜き差しを行う場合、電源は必ず OFF にしてください。

電源ON 状態で作業を行うと、USIM カードが破損する恐れがあります。

2.USIM カードのソケットを挿入しないまま電源を投入すると本装置は再起動を繰り返します。

1.白いナイラッチを外し、外部カバーを引き抜きます。

2.内部の黄色いスイッチをプラスドライバ等で押すとソケットが押し出されます。スイッチを指で押すことはできません。

押し出されたソケットをゆっくり引き抜いてください。

1.ソケットを強引に引き抜かないでください。

2.スイッチを押す際、無理な力が加わらないようご注意ください。

3.USIM カードをソケットに取り付けます。この時、カードの浮きやずれ等のないよう、しっかり取り付けてください。

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4.ソケットをレールに合わせ、挿入します。ソケットがレール上をスムーズに動くことを確認してください。

スムーズに動かない場合、ソケットにカードがしっかり取り付けられていない可能性があります。

1.USIM カードが浮いている状態のままソケットを挿入しないでください。

2.ソケットを挿入する際、無理な力が加わらないようにご注意ください。

5.確認後、ソケットを“カチッ”と音がするまで挿入してください。“カチッ”と音がするとベースの押し金が右図のようになります。

ソケットを挿入する際、無理な力が加わらないようにご注意ください。

外部カバーを取り付け、白いナイラッチを“カチッ”と音がするまで押し込みます。

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※USIM カードを取り外す方法

ソケット上部を軽く押すことで USIM カードを簡単に取り外すことができます。

ソケットに無理な力を加えないようご注意ください。

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2-4-2.取り付け方法

2-4-2-1.本装置設置方法

①直径4.0mm の取り付け穴を縦80.0mm、横154.0mm の間隔で 4 箇所開けます。

(取り付け場所は平滑な場所をお選びください。)

②本装置を取り付けねじにて固定します。

(取り付けねじは付属されておりませんので、別途ご用意して頂く必要があります。)

(単位:mm)

2-4-2-2.設置構成図

設置構成例1

設置構成例2

【設置上のご注意】

・ 設置場所は、平滑な場所をお選びください。また、本装置設置後、コネクタの抜き差しが十分行えるようなスペースがある場所をお選びください。

・ ケーブル類の引きまわしは、コネクタに無理な力がかからないように余裕をもたせて行ってください。

・ ケーブル類を伝わる水滴が本装置内部に侵入しないように、コネクタ近くでいったんコネクタより下方にケーブル類を引きまわしてください。

・ 本装置は雷サージ対策を行っていません。イーサネットケーブルを介して接続されている外部装置側で対策を行ってください。

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2-4-3.通信モジュール取り外し/取り付け方法

通信モジュールの取り外し・取り付けする際は、必ず電源ケーブルを抜いてください。

2-4-3-1.通信モジュールの取り外し方

①本装置の側面4 箇所のねじを外します。

②上ケースをゆっくり引き上げます。

下ケースには左:メインボード、右:通信ボードが実装されています。右:通信ボードを固定している 4 箇所のねじを外します。

また、メインボードと通信サブボードを繋いでいるケーブルを取り外します。

④通信ボードを取り外します。アンテナケーブルと通信モジュールを繋ぐケーブルは非常に負荷に弱くなっておりますので、

取り外す際は無理な力が加わらないよう十分ご注意ください。

通信ボードの裏面に通信モジュールが組込まれています。通信モジュール固定している 3 箇所のねじとナットを外します。

その後、ゆっくりと通信モジュールを取り外します。

通信ボードを取り外す際、アンテナケーブルに無理な負荷がかからないようご注意ください。

通信ボード メインボード

表面 裏面

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⑤通信モジュールの表面にアンテナケーブルが接続されています。

無理な負荷がかからぬよう、まっすぐ垂直に引き上げ、アンテナケーブルを取り外します。

1. アンテナケーブルを引き抜く際、アンテナケーブルに無理な負荷がかからないようご注意ください。

2. アンテナケーブルを引き抜く際、無理な力を加えず、垂直方向にまっすぐ引き抜いてください。

2-4-3-2.通信モジュールの取り付け方

①通信モジュールの表面にあるアンテナコネクタとアンテナケーブルを接続します。

アンテナコネクタを接続する際は無理な力が加わらないようにゆっくり接続してください。

1. アンテナケーブルを取り付ける際、アンテナケーブルに無理な負荷がかからないようご注意ください。

2. アンテナケーブルを取り付ける際、アンテナコネクタに無理な力を加えないようご注意ください。

②通信ボードの裏面に通信モジュールを取りつけ、ねじとナットで固定します。

アンテナケーブルと通信モジュールを繋ぐケーブルは非常に負荷に弱くなっておりますので、無理な力が加わらないよう十分ご注意ください。

通信ボードに通信モジュールを取り付ける際、アンテナケーブルに無理な負荷がかからないようご注意ください。

表面 裏面

表面 裏面

表面 裏面

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③通信ボードを筐体に取り付け、4 箇所ねじ止めをします。

アンテナケーブルに無理な力が加わらないようにして取り付けてください。

通信ボード接続後に、メインボードと通信サブボードを専用のケーブルで接続します。

1. 通信ボードを取り付ける際、アンテナケーブルがねじ止め部分に重なっていないことを十分確認してください。

アンテナケーブルを巻き込んでねじ止めしてしまうと故障の原因となります。

2. 通信ボードを取り付ける際、アンテナケーブルに無理な力が加わっていないことを十分確認してください。

④上ケースを取り付け、側面4 箇所をねじ止めしてください。

通信ボード メインボード

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2-4-4.電源コネクタ

電源コネクタが 1 つあります。電源ケーブルを接続する際、“カチッ”と音がするまで差し込んでください。

番号

3

1 VCC

端子名称

GND

本装置から見て

信号方向本装置 外部装置

入力

内容

 DC5.0±5%

信号グランド

2 - - -

123

電源入力部

ケーブル側コネクタ型番

メーカー 日本モレックス株式会社

コネクタハウジング 70066-0177

ターミナルピン 70058-0024

2-4-5.LAN コネクタ

LANコネクタが1つあります。LAN環境に接続する時や、パソコンのWebブラウザを使って本装置の設定を行うときに使用します。イーサネットケ

ーブルを接続する際、“カチッ”と音がするまで差し込んでください。

番号

2

1 TX+/RX+

端子名称

TX-/RX-

本装置から見て

信号方向本装置 外部

入出力

入出力

内容

 送信信号+/受信信号+

 送信信号-/受信信号-

3 RX+/TX+  受信信号+/送信信号+

4 NC  信号グランド

5 NC  信号グランド

6 RX-/TX-  受信信号-/送信信号-

7 NC  信号グランド

8 NC  信号グランド

入出力

入出力

18

2-4-6.アンテナコネクタ

アンテナコネクタが 1 つあります。本装置に接続可能なアンテナは下記の通りです。

名称 販売元 コネクタ形状

1 FOMA アダプタ用ルーフトップアンテナ 株式会社NTT ドコモ SMA

2 FOMA アダプタ用小型防滴アンテナ 株式会社NTT ドコモ SMA

3 FOMA アダプタ用簡易アンテナ 株式会社NTT ドコモ SMA

番号

2

1 TRX

端子名称

GND

本装置から見て

信号方向本装置 アンテナ

入出力

内容

 送受信信号 2GHz/800MHz 高周波

 信号グランド

1. アンテナはアンテナ SMA コネクタへしっかりと取り付けてください。

2. アンテナを接続する際、無理な力が加わらないようご注意ください。

3. 接続するアンテナは、本装置に適合したアンテナをご使用ください。

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2-4-7.設定用ディップスイッチ

本装置の動作モード設定用ディップスイッチが 1 つあります。本装置で動作するモードを設定します。

ディップスイッチの設定 内容

1 2 3 4 5 6

運用モード

OFF OFF OFF OFF OFF OFF

1 2 3 4 5 6

工場出荷値書き込みモード

ON ON ON ON OFF OFF

1 2 3 4 5 6

メンテナンスモード

(通常は使用しません)

ON ON OFF OFF OFF OFF

ディップスイッチ変更の際、スイッチに無理な力を加えないようご注意ください。

2-4-8.保守用カードスロット

保守用として使用します。通常は使用しません。

2-4-9.保守用モニターポート

保守用として使用します。通常は使用しません。

2-4-10.保守用USB ポート

保守用として使用します。通常は使用しません。

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2-4-11.LED 表示

電源LED が 1 つ、状態表示用LED が 1 つ、通信状態表示用が 3 つ (VPN、接続、通信)、アンテナ状態表示用が 3 つ (アンテナ LED_1、アンテナ

LED_2、アンテナ LED_3)、通信モジュール電源状態表示用が 1 つあります。

それぞれの状態表示は下記の様になります。

・電源LED

電源 LED は電源が投入されている間、常に点灯します。電源投入後、電源 LED が点灯しない場合は本装置が故障している可能性があります。購

入先にご連絡ください。

・状態表示LED

状態LED は、本装置が正常動作していることを表示する 1 秒刻みのハートビート点滅となります。電源投入後、状態LED が点滅しない場合は本装

置が故障している可能性があります。購入先にご連絡ください。

・通信状態表示用LED

用途 点灯状態

備考 電源 VPN 接続 状態 通信

本装置起動完了 緑点灯 消灯 消灯 赤点滅

消灯 電源投入直後、全ての LED が一瞬点灯します。

起動完了すると電源LED が点灯、状態LED が点滅します。

発信中 緑点灯 消灯 緑点滅

赤点滅

消灯 発信中は接続 LED が緑点滅します。

この状態中はデータ通信が行えません。

接続中 緑点灯 消灯 緑点灯 赤点滅

消灯 回線接続中、接続LED が点灯します。

この状態になるとデータ通信が可能になります。

データ通信中 緑点灯 消灯 緑点灯 赤点滅

緑点滅

データ通信中、通信LED が点滅します。

IP 着信中、通信LED は点滅しません。

VPN 接続中 緑点灯 橙点灯 緑点灯 赤点滅

消灯 VPN 接続中、VPN LED が点灯します。

・アンテナ状態表示用LED

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

アンテナ 3本 橙点灯 橙点灯 橙点灯 アンテナ LED 全てが点灯します。

アンテナ 2本 消灯 橙点灯 橙点灯 アンテナ LED_1 と 2 が点灯します。

アンテナ 1本 消灯 消灯 橙点灯 アンテナ LED_1 が点灯します。

圏外 消灯 消灯 消灯 アンテナ LED がすべて消灯します。

モジュール準備中 消灯 消灯 橙点滅

通信モジュールが正常起動するまでアンテナ LED_1 が点滅しま

す。

ネットワーク探索中 消灯 橙点滅

消灯 ネットワーク探索中はアンテナ LED_2 が点滅します。

モジュールエラー 橙点滅

橙点滅

橙点滅

アンテナ LED 全てが同時点滅します。

※モジュールエラー発生後、本装置は瞬時に再起動を行います。

初期化完了 橙点滅

消灯 橙点滅

アンテナ LED_1 と 3 が点滅します。

バージョンアップ中 橙点灯 消灯 橙点灯 アンテナ LED_1 と 3 が点灯します。

※本装置バージョンアップ兼モジュールバージョンアップ時

バージョンアップ待機中 橙点灯 橙点灯 消灯 アンテナ LED_2 と 3 が点灯します。

※モジュールバージョンアップ NW 予約型待機中

USIM 未挿入 橙点滅

消灯 消灯 アンテナ LED_3 が点滅します。

・通信モジュール電源状態表示LED

通信モジュールが正常動作していることを表示する 0.5 秒刻みのハートビート点滅となります。電源投入後、通信モジュール電源状態表示 LED が

点滅しない場合は本装置が故障している可能性があります。購入先にご連絡ください。

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3.設定

3-1.設定環境

■ 準備物

パソコン OS Windows 2000、Windows XP、Windows Vista、Windows7、Windows8

WEB ブラウザ IE8.0 以降(JavaScript を利用できるようにしてください。)

LAN ケーブル 10Base-T 又は 100Base-TX の RJ45 LAN ケーブル

■ 接続準備

① パソコンと本装置の LAN ポートを 10Base-T 又は 100Base-TX の

LAN ケーブルで接続します。

(ストレートケーブル、クロスケーブル両方可)

② パソコンの IP アドレスを“192.168.1.2 ~ 192.168.1.254”の間でサブネ

ットマスクを“255.255.255.0”に設定します。

(本装置の IP アドレス初期値は“192.168.1.1”です。)

③ パソコンのネットワーク設定は右図の設定例を参照ください。

PCHSP-Assist

LAN

■ 設定ツール起動

ブラウザを起動しアドレス欄に http://192.168.1.1 と入力します。

(192.168.1.1 は本装置の IP アドレス初期値です)

Enter キーを押します。

ユーザ名とパスワード入力画面が現れます。

ユーザ名 :admin

パスワード(初期値):password

ログインに成功すると、設定画面になります。

次ページ以降の説明に従って、各種設定を行ってください。

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3-2.設定ツール概要

3-2-1. 画面構成

画面左側にはツリー構造で設定メニューが表示されます。

○ 設定方法

設定変更を行ったらページ毎に“仮保存”ボタンを押します。この状態では仮設定状態です。

最終的に保存して設定を有効にするには、設定保存メニューの“保存後再起動実行”ボタンを押す必要があります。

設定途中で“やり直し”ボタンを押すと、編集前の状態に戻すことができます。

○ 設定メニュー

本体設定 装置全般に関する情報を表示します。

パスワード変更 パスワードの変更を行います。

ネットワーク 本装置のネットワーク設定を行います。

WAN 設定 PPP に関する設定を行います。

IP 着信設定 IP 着信に関する設定を行います。

SMS 着信設定 SMS 着信に関する設定を行います。

ダイナミック DNS ダイナミック DNS の設定を行います。

DHCP 設定 DHCP サーバの設定を行います。

静的NAT 設定 静的NAT(ポートフォワーディング)の設定を行います。

フィルタ設定 フィルタの設定を行います。

VPN 設定 VPN の設定を行います。

NTP 設定 NTP クライアント機能、定時リブート機能の設定を行います。

その他設定 ICMP 応答、バーチャルサーバ、定期リブート機能、ping による接続監視機能の設定を行います。

その他設定2 DNS リレーの設定を行います。

動作ログ 動作ログを表示、保存できます。

バージョンアップ 本装置のバージョンアップを行います。

初期化 全設定値の初期化を行います。

設定保存 設定を保存します。(各項目で仮保存ボタンを押しても、設定内容は反映されません。ここで設定保存を行い、変更した

内容を保存してください。)

再起動 本装置の再起動を行います。

全設定ファイル 本装置の全設定ファイルの保存及び一括書き込みを行います。

モジュール更新(AT) 通信モジュールのバージョンアップを行います(AT コマンド型)。

モジュール更新(NW) 通信モジュールのバージョンアップを行います(ネットワーク予約型)。

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3-2-2.設定文字列注意点

設定ツールに使用できる数値・文字列は以下のとおりです。

IP アドレス

各クラス 0 ~ 255 までの半角数値

【注意】010 や 001 のように先頭を 0 で埋める表記は使えません。

(例)192.168.010.001 は使えません。192.168.10.1 として下さい。

誤った設定 正しい設定

030 → 30

002 → 2

000 → 0

サブネットマスク 各クラス 0 ~ 255 までの半角数値 (例:255.255.255.0)

(通常、規定のサブネットマスクは 0 または 255 のどちらかの値を使いますが、ほかの値も使うことができます)

ポート番号 1 ~ 65535 の半角数値

3-3.設定ツール詳細

3-3-1.本体設定

・ 本装置全般に関する情報を確認できます。

※ バージョンアップ方法は 5-2 項:バージョンアップをご確認ください。

※ 最新のファームウェアバージョンについては弊社ホームページを参

照ください。

項目 説明 初期値 設定範囲

本体型番 本装置の型番 HSP-Assist

製造番号 本装置の製造番号

バージョン 本装置のバージョンです。最初の数字が本装置のバージョン、カッ

コ内がカーネルのバージョンです。 本装置(カーネル)

ホスト名 本装置のホスト名を表示しています。変更するときは、ホスト名欄

に入力して設定ボタンを押します。 (ind_本体型番)

英数字及びハイフン(-)、アン

ダーバー(_)、スラッシュ(/)。

31 文字以下。

3-3-2.パスワード更新

・ パスワードを更新できます。

・ パスワードを更新するには全ての項目を入力後、仮保存ボタンを

押してください。

※ ユーザ ID を変更することはできません。

項目 説明 初期値 設定範囲

ユーザ ID ユーザ ID を入力します。 NULL 32 文字以下

旧パスワード 旧パスワードを入力します。 NULL 英数字4 文字以上8 文字以下

新パスワード 新パスワードを入力します。 NULL 英数字4 文字以上8 文字以下

新パスワード確認 新パスワードをもう一度入力します。 NULL 英数字4 文字以上8 文字以下

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3-3-3.ネットワーク

・ 本装置のネットワーク設定です。

・ IP アドレス、サブネットマスク、設定用ポート番号を設定できます。

項目 説明 初期値 設定範囲

LAN

MAC アドレス 本装置LAN インターフェイスの MAC アドレス

IP アドレス 本装置LAN インターフェイスの IP アドレス 192.168.1.1 010 や 001 のように先頭を 0 で

埋める表記は使えません。

サブネットマスク 本装置LAN インターフェイスのサブネットマスク 255.255.255.0

設定ポート番号 この Web 設定ツールの待ち受けポート番号です。 80 1 ~ 65535 の半角数値

WAN 側からの設定

WAN 側からの設定変更を許可・拒否する設定です。

拒否と設定した場合、WAN 側から設定画面へのアクセス

が不可となります(VPN 経由でもアクセス不可となります)。

許可 許可、拒否

3-3-4.WAN 設定

・ PPP に関する設定です。

・ イベント接続モードでは LAN 側から外部向けパケットを受け取ると、

自動的に PPP 接続します。

・ イベント接続モードでは無通信監視時間または強制切断時間により、

PPP を切断します。

・ イベント接続モードでは、イベント接続方式を発信、IP 着信、発信&IP

着信の 3 つの方式からを選択することができます。

① 発信方式では、LAN 側から外部向けパケットを受け取ると自動

的に PPP 接続を行います。

② IP 着信方式では、WAN 側から本装置に向けたパケットが発生し

た場合、IP 着信を行い自動的に PPP 接続します。IP 着信機能を利

用する場合は、ビジネスmoperaアクセスプレミアム(FOMAタイプ)

をご契約する必要があります。

③ 発信&IP 着信方式では、発信方式と IP 着信方式の両方式にて

PPP 接続を行います。IP 着信機能を利用する場合は、ビジネス

moperaアクセスプレミアム(FOMAタイプ)をご契約する必要があり

ます。

・ 常時接続モードでは PPP 切断が発生した場合、以下の手順で再接続

処理を行います。

① 切断から約10 秒後に再接続を行います。

② ①の接続に失敗した場合、1 分 ~ 1 分半間隔で再接続処理を繰

り返します。

・ SMS着信のみでは、SMS着信により特定APNに接続することができ

ます。本装置からの発信は行いません。

・ DNS サーバ IP 設定がプライマリとセカンダリの両方が NULL(空欄)

の場合は、回線接続時に DNS サーバ IP を自動取得します。

・ 無通信監視時間は、設定した時間無通信状態が続いた場合に PPP を

切断します。

・ 強制切断時間は、PPP 接続から設定した時間が経過すると自動的に

PPP を切断します。常時接続モードでもこの設定は有効です。

・ 本装置の LCP-ECHO 監視機能は PDP 設定値により、LCP-ECHO の

応答先が異なります。

① PDP 設定 : IP 方式の場合

内蔵通信モジュール側での代理応答となります。電波状態の確認

やプロバイダとの疎通確認機能としてはご利用いただけません。

② PDP 設定 : PPP 方式の場合

プロバイダとの間で PPP リンク監視を行います。本装置は、LCP-

ECHO-REQUESTパケットを 1 分間隔で送信します。プロバイダから

の応答(LCP-ECHO-REPLY)が 2 回連続でなければ PPP の切断処理

を行います。

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※ 常時接続で使用される場合は、定額プランをご利用下さい。

※ 具体的な設定例を 6 章:WAN 設定に記載しています。

※ 閉域網を利用される場合、必ず閉域網利用指定を“指定する”として

下さい。

※ 設定を入力したら“仮保存”ボタンを押し、設定保存画面の“保存後再

起動実行”ボタンを押します。この操作を行わないと、入力された設定

内容は本装置に反映されません。

※ IP 着信機能を利用する場合は IP 着信設定を行う必要があります

(3-3-5 項:IP 着信設定を参照ください)。

※ SMS 着信機能を利用する場合は SMS 着信設定を行う必要がありま

す(3-3-6 項:SMS 着信設定を参照ください)。

項目 説明 初期値 設定範囲

PPP 設定

認証方式 発信時に行う PPP 認証方式を選択します。 CHAP/PAP CHAP/PAP、PAP、CHAP

PPP ユーザ名 PPP ユーザ名を指定します。 mopera 英数字64 文字以下

PPP パスワード PPP パスワードを入力します。 pass 英数字20 文字以下

WAN側IPアドレス PPP のローカル側 IP アドレスです。

動的に IP が与えられる場合は空欄にして下さい。 NULL

リモート IP アドレス PPP 認証に使うリモート側 IP アドレスです。通常は空欄で使用しま

す。 NULL

DNS サーバ IP

(プライマリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(プライマリ)を指定します。 220.159.212.200

両方NULLで APN から自動

取得 DNS サーバ IP

(セカンダリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(セカンダリ)を指定します。 220.159.212.201

無通信監視時間

イベント接続で使用する場合、ここで設定した秒数間無通信状態が

続くと、本装置は PPP 接続を遮断します。

常時接続の場合は、この設定は無効になります。

180 秒 10 ~ 86400 秒

強制切断時間

PPP 接続開始から設定時間が経過すると、強制的に PPP 接続を遮

断します。

常時接続の場合でも、この設定は有効です。

21600 秒 0、60 ~ 86400 秒

0 は無効

LCP-ECHO 監視 LCP-ECHO 監視を有効にするか、無効にするかを選択します。 有効 無効、有効

発信設定

接続方式 常時接続、イベント接続、SMS 着信のみを選択します。 イベント接続 常時接続 、イベント接続、

SMS 着信のみ

常時接続 接続維持パケットの有無を選択します(常時接続時のみ有効)。 維持パケット有り 維持パケット有り、

維持パケット無し

CID 番号 CID 番号を指定します。 5 1 ~ 10

接続先APN 接続先APN を入力します。 mopera.flat.foma.ne.jp 31 文字以下

PDP 設定 PDP の設定を選択します。 PPP PPP、IP

ICMP プロトコルに

よる発信

ICMP プロトコルのパケットによる発信を許可するかしないか選択

します。(イベント接続時のみ有効) 許可する 許可しない、許可する

DNS (UDP:53) に

よる発信

DNS (UDP:ポート番号 53) のパケットによる発信を許可するかし

ないか選択します。(イベント接続時のみ有効)

本設定は DNS リレーを有効に設定している場合は機能しません。

許可する 許可しない、許可する

閉域網利用指定 閉域網利用指定を行います。

閉域網を利用する場合は指定するを選択してください。 指定しない 指定する、指定しない

イベント接続方式

イベント接続方式 発信、IP 着信、発信&IP 着信を選択します。

IP 着信の設定は 3-3-5 項:IP 着信設定にて行います。 発信 発信、IP 着信、発信&IP 着信

※本装置を常時接続モードで使用される場合は、ping による接続監視機能(WAN 側)[3-3-13 項参照]を有効に設定することを推奨します。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 27/57

3-3-5.IP着信設定

・ IP 着信に関する設定です。

・ 予め、3-3-4 項:WAN 設定で接続方式を“イベント接続”、接続方式を

“IP 着信”または“発信&IP 着信”に設定している必要があります。

※ 設定を入力したら“仮保存”ボタンを押し、設定保存画面の“保存後再

起動実行”ボタンを押します。この操作を行わないと、入力された設定

内容は本装置に反映されません。

※ 具体的な設定例を 7 章:設定例 (IP 着信設定)に記載しています。

項目 説明 初期値 設定範囲

PPP 設定

認証方式 発信時に行う PPP 認証方式を選択します。 CHAP/PAP CHAP/PAP、PAP、CHAP

PPP ユーザ名 PPP ユーザ名を指定します。 NULL 英数字64 文字以下

PPP パスワード PPP パスワードを入力します。 NULL 英数字20 文字以下

WAN側IPアドレス

PPP のローカル側 IP アドレスです。

IP着信を行う場合は使用するUSIMカードに割り当てられている

IP アドレスを入力します。

NULL

リモート IP アドレス PPP 認証に使うリモート側 IP アドレスです。

通常は空欄で使用します。 NULL

DNS サーバ IP

(プライマリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(プライマリ)を指定します。 NULL

両方NULLで APN から自動

取得 DNS サーバ IP

(セカンダリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(セカンダリ)を指定します。 NULL

無通信監視時間 設定した秒数間無通信状態が続くと、本装置はPPP接続を遮断し

ます。 180 秒 10 ~ 86400 秒

強制切断時間 PPP 接続開始から設定時間が経過すると、強制的に PPP 接続を

遮断します。 600 秒

0、60 ~ 86400 秒

0 は無効

3-3-6.SMS 着信設定

・ SMS(ショートメールサービス)着信に関する設定です。

・ 本装置が SMS を受信してから、予め設定した特定APN への接続を

行う機能のことを SMS 着信接続と表記します。

・ 接続先APN は WAN 設定とは別に設定できます。

(CID 番号は 11 番を使用しています)

・ 通常接続モードでは SMS 着信後、回線接続中であれば回線切断ま

で待機し、切断後に SMS 着信接続を行います。

・ 強制接続モードでは、接続中の回線を即切断してSMS着信接続を行

います。

・ コールバックのみは、SMS着信後にグローバル IPアドレスをコール

バック(返信)する機能です。SMS 着信接続は行いません。ip アド

SMS コールバックが無効の場合、コールバックしませんので、必ず

有効に変更してご利用ください。

・ ipアドSMSコールバック機能は、SMS着信接続完了後にグローバル

IP アドレスを自動返信する機能です。

・ ジャンク着信リジェクト機能は、予め SMS 着信接続許可電話番号を

登録しておきます。登録された番号以外から SMS を受信した場合、

SMS 着信接続、コールバックを行いません。

・ 登録できる接続許可電話番号は最大10 個です。

※ SMS は送達通知機能の有無に関わらず、送信する度に一定額の送

信量が発生します。

※ SMS の送信料はパケット定額プランの対象外です。ご利用の際は、

ご注意ください。

※ SMS 送信に成功しても、相手側で着信失敗することがあります。この

時、SMS はセンターに一時的に保管され、次回送信時にまとめて送

信されることがあります。

※ SMS 着信接続で閉域網を利用される場合、必ず閉域網利用指定を

“指定する”として下さい。

※ 具体的な設定例を 8 章:設定例 (SMS 着信設定)に記載しています。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 28/57

項目 説明 初期値 設定範囲

共通設定

SMS 着信 SMS 着信機能を有効にするか、無効にするかを選択します。 無効 無効、有効

接続先APN 接続先APN を入力します。 mopera.flat.foma.ne.jp 31 文字以下

PDP 設定 PDP の設定を選択します。 PPP PPP、IP

閉域網利用指定 閉域網利用指定を行います。

閉域網を利用する場合は指定するを選択してください。 指定しない 指定する、指定しない

ip アド SMS コール

バック

SMS着信接続完了後にグローバル IPをSMSで返信する機能を有効

にするか、無効にするかを選択します。

コールバックのみを使用する場合、必ず有効を選択してください。

無効 無効、有効

SMS 着信動作 SMS 着信動作を選択します。 コールバックのみ 通常接続、強制接続、

コールバックのみ

PPP 設定

認証方式 発信時に行う PPP 認証方式を選択します。 CHAP/PAP CHAP/PAP、PAP、

CHAP

PPP ユーザ名 PPP ユーザ名を指定します。 mopera 英数字64 文字以下

PPP パスワード PPP パスワードを入力します。 pass 英数字20 文字以下

WAN側IPアドレス PPP のローカル側 IP アドレスです。

動的に IP が与えられる場合は空欄にして下さい。 NULL

リモート IP アドレス PPP 認証に使うリモート側 IP アドレスです。通常は空欄で使用しま

す。 NULL

DNS サーバ IP

(プライマリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(プライマリ)を指定します。 220.159.212.200

両方NULLでAPNから

自動取得 DNS サーバ IP

(セカンダリ) 本装置に設定する DNS サーバ IP(セカンダリ)を指定します。 220.159.212.201

無通信監視時間 設定した秒数間無通信状態が続くと、本装置は PPP 接続を遮断しま

す。 180 秒 10 ~ 86400 秒

強制切断時間 PPP 接続開始から設定時間が経過すると、強制的に PPP 接続を遮断

します。 600 秒

0、60 ~ 86400 秒

0 は無効

LCP-ECHO 監視 LCP-ECHO 監視を有効にするか、無効にするかを選択します。 有効 無効、有効

ジャンク着信リジェクト機能

接続限定 SMS 着信接続を行う電話番号を限定するか、しないかを選択します。 限定しない 限定しない、限定する

接続許可電話番号

(1 ~ 10) SMS 着信接続を行う電話番号を登録します。 NULL 半角数字20 文字以内

3-3-7.ダイナミック DNS 設定

・ ダイナミック DNS の設定です。

・ 利用できるダイナミック DNS サーバは次の 3 つです。

1.Dynamic DO!.jp

2.DynDNS.com

3.ind-ddns.com (弊社が提供するダイナミック DNS サービスです)

ダイナミック DNS を使用するには、最初に使用するサーバにてアカウント

を作成しておく必要があります。

詳細はそれぞれ以下の URLを参照して下さい。

1.http://ddo.jp/ (日本語)

2.http://www.dyndns.com/ (英語)

3.詳細は弊社営業部へお問い合わせください。

※ ダイナミック DNS を使うときは、接続方式を常時接続にして下さい。

※ 固定グローバル IP サービスを利用している場合は、ダイナミック DNS

を使用してはいけません。

※ 具体的な設定例を9章:設定例 (ダイナミックDNS設定)に記載していま

す。

※ 他社が提供するダイナミックDNSサービスを使用する場合、アカウント

登録/扱い方及びそれに関わる疑問点/不具合点については当該サ

ービスの提供事業者にお問い合わせ下さい。

また、他社のダイナミック DNS サービスに関して、弊社は免責とさせて

いただきます。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 29/57

項目 説明 初期値 設定範囲

ダイナミック DNS ダイナミック DNS を使用するか、使用しないか設定します。 OFF OFF、ON

ダイナミック DNS サーバ 利用するダイナミック DNS サーバを選択します。 Dynamic DO!.jp (無料)

Dynamic DO!.jp (無料)

DynDNS.com

Dynamic DO!.jp (有料)

ind-ddns.com

ドメイン名 ダイナミック DNS サーバに登録したドメイン名を入力します。 NULL 半角数字64 文字以内

ユーザ名

ダイナミック DNS サーバに登録したユーザ名を入力します。

※Dynamic DO!.jp、ind-ddns.com を利用する場合、ユーザ名を

空欄にします。

NULL 半角数字64 文字以内

パスワード ダイナミック DNS サーバに登録したパスワードを入力します。 NULL 半角数字20 文字以内

3-3-8.DHCP 設定

・ DHCP サーバの設定です。

項目 説明 初期値 設定範囲

DHCP サーバ DHCP サーバを起動するか、起動しないか設定します。 OFF ON、OFF

配布開始 IP アドレス DHCP クライアントにリースする IP アドレスの範囲を指定します。IP アドレス

範囲の開始地点を指定してください。 192.168.1.2

配布終了 IP アドレス DHCP クライアントにリースする IP アドレスの範囲を指定します。IP アドレス

範囲の終了地点を指定してください。 192.168.1.20

配布サブネットマスク DHCP クライアントに設定するサブネットマスクを指定します。 255.255.255.0

配布デフォルトゲートウェイ DHCP クライアントに設定するデフォルトゲートウェイを指定します。 192.168.1.1

配布DNS サーバ 1 DHCP クライアントに設定する DNS サーバ IP(プライマリ)を指定します。 192.168.1.1 ※1

配布DNS サーバ 2 DHCP クライアントに設定する DNS サーバ IP(セカンダリ)を指定します。 192.168.1.1 ※1

リース時間 IP アドレスの貸し出し期間を指定します。 60 分 1 ~ 1440 分

※1 配布DNS サーバに本装置の IP アドレスを入力することで、本装置が DNS リレーを行い、接続先の DNS に問い合わせを行います。

この機能は 3-3-14 項 :その他設定2 の DNS リレーを ON にしているときのみ有効です(デフォルト設定は ON (有効)となっております)。

DNS リレーを無効(OFF)としている場合は、ご利用中のプロバイダが別途指定する DNS サーバ IP に変更頂く必要があります。

3-3-9.静的NAT 設定

・ 静的NAT の設定です。

・ 静的NAT の仕様については、4-2 項を参照してください。

・ ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、③バー

チャルサーバの順となっています。

・ VPN 設定と静的 NAT 設定を組み合わせて使用する場合、VPN パケ

ットに対して静的 NAT は無効となります。VPN 以外のパケットに対し

ては有効となります。

・ 登録できる静的NAT は最大50 個です。

項目 説明 初期値 設定範囲

WAN 側ポート番号 WAN 側ポート番号を指定します。 NULL

LAN 側 IP アドレス LAN 側 IP アドレスを指定します。 NULL

LAN 側ポート番号 LAN 側ポート番号を指定します。 NULL

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 30/57

3-3-10.フィルタ設定

◆フィルタ一覧

・ フィルタ一覧が表示されます。操作ボタンを使って、フィルタを

追加、修正、削除できます。また“上へ”ボタンでフィルタ優先度

の変更ができます。

・ ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、

③バーチャルサーバの順となっています。

・ VPN とフィルタ機能を組み合わせて使用する場合、本装置か

ら見て外側(WAN 側)に出力されるパケットに対しては VPN パ

ケット化される前の状態が適用され、内側(LAN 側)に入力され

るパケットに対しては VPN パケットが解かれた状態が適用さ

れます。

・ 登録できるフィルタ数は最大50 個です。

※ 上位のフィルタリング設定条件にマッチしフィルタリングされた

パケットに対しては、下位のフィルタ設定は無視されます。優

先度に注意して設定を行ってください。

項目 説明

優先度 フィルタが評価される優先度です。フィルタは優先度の順番に評価されます。

動作 有効か無効かを表示します。無効の場合、そのフィルタは評価されません。

フィルタ内容 フィルタの内容です。通信欄は一致したときの動作を表示します。その他の欄は一致条件で、全てが一致したときのみフィルタ

一致とみなされ、通信欄の内容が実行されます。表示のない一致条件は“全て”の意味です。

操作 フィルタを追加、修正、削除できます。また“上へ”ボタンでフィルタ優先度の変更ができます。

◆フィルタ設定

・ フィルタの設定です。

・ IPアドレス、ポート番号の項目は、指定しない(空欄にする)と“全

ての値に対して”の意味になります。

・ WAN 側設定と LAN 側設定を全て指定しない(空欄にする)設定

も可能です。この場合、“WAN 側及び LAN 側の全ての IP アド

レス、全てのポート番号”がフィルタの対象となります。

項目 説明 初期値 設定範囲

フィルタ動作 ここで設定したフィルタを有効にするか無効にするか指定します。 無効 無効、有効

パケットの向き フィルタを適用するパケットの向きを指定します。 双方向

双方向

WAN→LAN

LAN→WAN

プロトコル フィルタを適用するプロトコルを指定します。 TCP&UDP TCP&UDP、TCP、UDP、ICMP、全て

通信 フィルタの動作を指定します。 許可 許可 : そのパケットを通過させます

遮断 : そのパケットを遮断します

IP アドレス フィルタを適用する IP アドレスを指定します。空欄にすると“全ての

IP アドレス”の意味になります。 NULL

サブネットマスク

フィルタを適用するサブネットマスクを指定します。

IPアドレスとセットで設定します。IPアドレスを1つだけ指定する場合

は、空欄にするか 255.255.255.255 と入力してください。

NULL

ポート番号

フィルタを適用するポート番号を指定します。空欄にすると“全ての

ポート番号”の意味になります。“:”で範囲指定が可能です。

(例)“1000 番から 2000 番まで”を指定する場合

1000:2000 全て半角で記入

NULL

1 ~ 65535 の半角数値

[範囲指定する場合]

1 ~ 65535 : 1 ~ 65535

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 31/57

3-3-11.VPN 設定

◆ VPN 設定一覧

・ VPN 設定一覧が表示されます。

・ ネットワーク設定の“WAN 側からの設定”を拒否と設定し

た場合、VPN経由の場合でもWAN側から設定画面への

アクセスが不可となります。

・ VPN 設定と静的 NAT 設定を組み合わせて使用する場

合、VPN パケットに対して静的 NAT は無効となります。

VPN 以外のパケットに対しては有効となります。

・ VPN とフィルタ機能を組み合わせて使用する場合、本装

置から見て外側(WAN 側)に出力されるパケットに対して

は VPN パケット化される前の状態が適用され、内側

(LAN 側)に入力されるパケットに対しては VPN パケット

が解かれた状態が適用されます。

※ 本装置は WAN 側(インターネット側)で VPN 接続を行い

ます。LAN 側での VPN 接続はできません。

※ VPN 機能を使う場合は、バーチャルサーバ機能は OFF

にして下さい。

※ VPN 機能の具体的な仕様については、別資料“VPN 接

続設定例集(HL シリーズ)”をご覧下さい。

項目 説明 初期値 設定値

VPN 有効

(use) VPN 機能を有効にするか無効にするか選択します。 0(無効)

1:有効

0:無効

NAT トラバーサル

(nattr) NAT トラバーサル機能を有効にするか無効にするか選択します。 no(無効)

yes:有効

no :無効

RSA 公開鍵

(rsakey)

本装置の公開鍵です。鍵作成にチェックを入れて設定保存をすると、

新しい公開鍵が作成されます。(古い公開鍵は無効になります) ※2

名称

(name1 ~ 5) 各接続の名称を設定して下さい。 connect1 ~ 5 英数字16 文字まで

有効/無効

(use1 ~ 5) 各接続を有効にするか、無効にするか選択します。 0(無効)

1:有効

0:無効

※2 ローカル RSA 公開鍵は初期値でも使用できますが、セキュリティを高めるには新しい公開鍵を作成して使用してください。

◆ トンネル設定

・ 各トンネルの設定を行います。

・ 具体的な設定方法は、別資料“VPN 接続設定例集

(HL シリーズ)”をご覧下さい。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 32/57

項目 説明 初期値 設定値

名称

(name) トンネルの名称を設定して下さい。 connect1 ~ 5

英数字16文字まで。先頭はアルファ

ベットで始まらなければいけませ

ん。

有効・無効

(use) このトンネルを有効にするか、無効にするか選択します。 0:無効

0:無効

1:有効

モード

(mode) モードを選択して下さい。 main:メインモード

main: メインモード

aggr:アグレッシブモード

ローカル

アドレス

(ladsel,lad) デフォルトを選択して下さい。 0:デフォルト

0:デフォルト

1:IP 指定

サブネットアドレス

(lsubsel,lsub) 使用するを選択して、サブネットアドレスを入力して下さい。 NULL

IP アドレス/マスクビット

(例:192.168.1.0/24)

ID

(lid)

動的 IP を使った接続や、RSA 認証を使って接続する時に使用

します。先頭に@が必要です。 NULL

半角英数字及び記号

16 文字以内

ネクストホップ

(lhopsel,lhop) “なし”を選択して下さい。 2:なし

0:デフォルト

1:IP 指定

2:なし

リモート

アドレス

(radsel,rad) VPN ゲートウェイ(相手側)の IP アドレスを指定します。 0:ANY

0:ANY

1:IP 指定

2:ドメイン指定

サブネットアドレス

(rsubsel,rsub) VPN 相手側のサブネットアドレスを指定します。 NULL

IP アドレス/マスクビット

(例:192.168.2.0/24)

ID

(rid)

動的 IP を使った接続や、RSA 認証を使って接続する時に使用

します。先頭に@が必要です。 NULL

半角英数字及び記号

16 文字以内

認証鍵

(keysel)

認証方式を選択します。複数の VPN 接続を受け入れる場合

は、RSA 方式を選択して下さい。 secret

secret:PSK 方式

rsasig:RSA 方式

共有鍵

(psk)

認証鍵で PSK 方式を選択した場合、この文字列が認証に使わ

れるパスワードになります。 NULL 32 文字以内で半角英数字

リモート公開鍵

(rsa)

認証鍵で RSA 方式を選択した場合、ここに VPN ゲートウェイ

(相手側)の公開鍵を貼り付けて下さい。 NULL 相手側の RSA を記入

暗号方式

フェーズ 1

(ikesel,ike)

フェーズ 1 で使用する暗号方式を選択します。

その他の記入例 : AES-SHA1-MODP1536 ※3

(全て大文字で入力し、“-”(ハイフン)で暗号方式を組み合わ

せます)

0:デフォルト

0:デフォルト

1:3DES-SHA1-MODP1024

2:3DES-MD5-MODP1024

3:その他

4:不使用

フェーズ 2

(espsel,sep)

フェーズ 2 で使用する暗号方式を選択します。

その他の記入例 : AES-MD5 ※3

(全て大文字で入力し、“-”(ハイフン)で暗号方式を組み合わ

せます)

0:デフォルト

0:デフォルト

1:3DES-SHA1

2:3DES-MD5

3:その他

オプション

PFS

(pfs)

PFSを使用するか、使用しないか選択します。通常この設定は

VPN 接続相手の設定と一致している必要があります。 no(無効)

yes :有効

no :無効

鍵交換のマージン

(keymg) 鍵交換のマージンを秒数で指定します。 540 秒 30 ~ 3600

鍵の寿命

(keytm) IPSEC SA の寿命を秒数で指定します。 7200 秒

61 ~ 86400

ただし SA の寿命以上の値

SA の寿命

(satm) ISAKMP SA の寿命を秒数で指定します。 3600 秒

61 ~ 28800

ただし鍵交換のマージンの 2 倍より

大きい値

Dead Peer Detection

(dpd)

Dead Peer Detection を有効にするか、無効にするかを選択しま

す。 0(無効)

0:無効

1:有効

DPD 送信間隔

(dpddelay) DPD の送信間隔を秒数で指定します。 30 秒 5~ 86400

DPD タイムアウト

(dpdtmout) DPD タイムアウト時間を秒数で指定します。 120 秒 5 ~ 86400

DPD アクション

(dpdact)

DPD タイムアウト後の本装置の動作を指定します。通常は再

接続で使用します。

restart_by_peer

:再接続

hold :維持

clear :切断

restart_by_peer :再接続

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 33/57

接続方法

(auto)

開始 :PPP接続後にすぐにVPNを張りに行きます。リモートア

ドレスが固定 IP で指定されている必要があります。

待機 :PPP 接続後、VPN の待機状態になります。リモートから

の VPN 接続要求を受け入れます。

start:開始 start :開始

add :待機

リキー

(rekey)

リキーを無効にした場合、SAの寿命が来たらVPNを切断しま

す。

リキーを有効にした場合、SA が寿命に達しても代わりのキー

が作成されますので、VPN 接続は維持されます。

yes:あり yes :あり

no :なし

※3 対応する暗号方式一覧を 1-3 項 主要機能->VPN->暗号化に記載しております。暗号方式を“その他”に設定し、任意に組み合わせてご利用

される場合は暗号方式一覧を確認の上、設定を行ってください。

3-3-12.NTP 設定

・ NTP、定時リブート機能の設定を行います。

◆NTP

・ NTP クライアントを有効に設定すると、本装置起動後最初の PPP

接続時に指定した NTP サーバから時刻を取得し、本装置に反映

させます。以降、7 時間間隔で自動的に時刻を再取得します。

※ 本装置が再起動する度に本体時刻は初期値に変更されます。

※ 利用するサービスによっては本機能が使用できない場合があ

ります。そのような場合は機能を無効に設定してください。

◆定時リブート機能

・ 定時リブート機能を使用する場合、本体時刻が指定した時刻にな

ると本装置を再起動します。

※ NTP クライアントが無効の場合、または何らかの理由で時刻取

得に失敗した場合、本機能は機能しません。

※ 時刻設定では、曜日と日を同時に指定することはできません。

項目 説明 初期値 設定範囲

NTP

NTP クライアント NTP クライアント機能を有効にするか無効にするかを選択します。 ON OFF、ON

NTP サーバ名 時刻を取得するサーバ名または IP アドレスを指定します。 ntp3.jst.mfeed.ad.jp 半角英数64 文字以内

本体時刻 本装置に設定されている時刻を表示します。 1970/01/01 9:00:00

定時リブート機能

定時リブート 1 定時リブート機能1 を使用するか、使用しないかを選択します。 OFF OFF、ON

.時刻設定

定時リブート 1 有効時に再起動となる時刻を指定します。

(曜日と日を同時に指定することはできません。)

設定例1.毎週火曜日AM2 時00 分に再起動せる場合

0 分 2 時 * 日 * 月 火 曜日

設定例2.毎日0 時30 分に再起動させる場合

30 分 0 時 * 日 * 月 * 曜日

59 分 0 ~ 59

* 時 0 ~ 23、*(毎時)

* 日 1 ~ 31、*(毎日)

* 月 1 ~ 12、*(毎月)

* 曜日 月、火、水、木、金、土、日、

*(毎曜日)

定時リブート 2 定時リブート機能2 を使用するか、使用しないかを選択します。 OFF OFF、ON

.時刻設定 定時リブート 2 有効時に再起動となる時刻を指定します。

(曜日と日を同時に指定することはできません。)

59 分 0 ~ 59

* 時 0 ~ 23、*(毎時)

* 日 1 ~ 31、*(毎日)

* 月 1 ~ 12、*(毎月)

* 曜日 月、火、水、木、金、土、日、

*(毎曜日)

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 34/57

3-3-13.その他設定

・ ICMP 応答、バーチャルサーバ機能、定期リブート機能の設定を

行います。

◆ICMP 応答

・ ICMP 応答の仕様は 4-4 項を参照してください。

◆バーチャルサーバ機能

・ バーチャルサーバの仕様は 4-5 項を参照してください。

・ ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、

③バーチャルサーバの順となっています。

(注意)

バーチャルサーバを有効にすると、本装置の設定用ポートもバーチ

ャルサーバに転送されてしまいます。これを避けるには、静的NATの

設定にて、設定ポート番号を本装置の LAN側 IP アドレスに向けてくだ

さい。

◆Ping による接続監視機能

・ Ping による接続監視機能を使用すると、WAN 側(インターネット

側との接続)、LAN 側1、2(LAN 機器との LAN 接続)、VPN 側

(VPN トンネル)の接続状態をそれぞれ監視することができます。

・ 本装置から設定した送信先アドレスにPingを送信し、その応答を

監視します。この機能は起動完了から約10 分後にスタートし、電

源OFF まで停止しません。もし、連続エラー判定回数に設定した

回数連続して応答を受信できなかった場合、本装置は自動再起

動します。

(注意)

1.Ping による接続監視機能はイベント接続モードの時は無効にして

下さい。

2.Ping の送受信を行うとパケット料金が発生しますので、従量制プラ

ンをご利用の場合はご注意下さい。

3.イベント接続モードを使用する場合で、ping による接続監視機能が

利用できない場合は、PDP=PPP 方式にして LCP-ECHO 監視機能を

使用して下さい。

項目 説明 初期値 設定範囲

ICMP 応答 ICMP 応答(ルータ応答)を、拒否するか応答するかの設定です。 ルータ応答 応答拒否、ルータ応答

バーチャルサーバ機能 バーチャルサーバ機能を無効にするか、有効にするかの設定で

す。 無効 無効、有効

バーチャルサーバ送信先

IP アドレス バーチャルサーバの IP アドレスを指定します。 NULL

定期リブート機能 定期リブート機能を有効にするか無効にするかの設定です。バージ

ョンアップを行う時は一旦OFF にして下さい。 OFF OFF、ON

リブート間隔 リブート間隔を秒単位で設定します。 86400 秒 600 ~ 8640000 秒

Ping による接続監視機能

(WAN 側)

WAN 側との接続を監視します。インターネット接続であれば、イン

ターネット上のサーバに対して Ping を送信することになります。有

効にする場合はONを選択します。有効にするとPingを設定IPアド

レスに対して定期的に送信します。設定回数連続して応答が来ない

と、本装置を再起動します。

OFF OFF、ON

送信先指定方法 Ping の送信先指定方法を選択します。 IP アドレス IP アドレス、ドメイン名

送信先アドレス

Ping 送信先アドレスを IP アドレス又はドメイン名で指定します。イン

ターネット接続の場合は、インターネット上の Ping 応答するサーバ

の IP アドレス又はドメイン名を設定します。

NULL ドメイン名の場合、英

数字64 文字以内

送信間隔 Ping の送信間隔です。 60 秒 10 ~ 86400 秒

連続エラー判定回数 ここで設定した回数連続して Ping 応答が来ないと、本装置は再起動

します。 3 1 ~ 10

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 35/57

Ping による接続監視機能

(LAN 側)

LAN側に接続されているLAN機器との接続監視機能です。有効に

する場合はONを選択します。有効にするとPingを設定 IPアドレス

に対して定期的に送信します。設定回数連続して応答が来ないと、

本装置を再起動します。

OFF OFF、ON

送信先アドレス Ping送信先アドレスを設定します。送信先アドレスは LAN側に接続

した LAN 機器の IP アドレスになります。 NULL

送信間隔 Ping の送信間隔です。 60 秒 10 ~ 86400 秒

連続エラー判定回数 ここで設定した回数連続して Ping 応答が来ないと、本装置は再起動

します。 3 1 ~ 10

Ping による接続監視機能

(LAN2 側)

LAN側に接続されているLAN機器との接続監視機能です。有効に

する場合はONを選択します。有効にするとPingを設定 IPアドレス

に対して定期的に送信します。設定回数連続して応答が来ないと、

本装置を再起動します。

OFF OFF、ON

送信先アドレス Ping送信先アドレスを設定します。送信先アドレスは LAN側に接続

した LAN 機器の IP アドレスになります。 NULL

送信間隔 Ping の送信間隔です。 60 秒 10 ~ 86400 秒

連続エラー判定回数 ここで設定した回数連続して Ping 応答が来ないと、本装置は再起動

します。 3 1 ~ 10

Ping による接続監視機能

(VPN 側)

本装置の VPN 機能を有効にし、VPN トンネルを張った場合にお使

い頂けます。VPNトンネル経由でPingを送信できますので、VPNト

ンネルの監視としてお使い頂けます。有効にする場合はONを選択

します。有効にすると Ping を設定 IP アドレスに対して定期的に送信

します。設定回数連続して応答が来ないと、本装置を再起動します。

OFF OFF、ON

送信先アドレス

Ping 送信先アドレスを設定します。送信先アドレスは VPN リモート

側の LAN 機器の IP アドレス又は、リモート側 VPN ルータの LAN

側IPアドレスになります。リモート側VPNルータのPing応答を有効

にする必要があります。

NULL

VPN ローカル側アドレス 本装置の LAN 側の IP アドレスを指定します。 NULL

送信間隔 Ping の送信間隔です。 60 秒 10 ~ 86400 秒

連続エラー判定回数 ここで設定した回数連続して Ping 応答が来ないと、本装置は再起動

します。 3 1 ~ 10

3-3-14.その他設定2

・ DNS リレー、アンテナログ出力方式の設定を行います。

◆DNS リレー

・ DNS リレー機能有効としている場合、本装置に接続する LAN 機器

のDNSサーバ IPアドレスに本装置の IPアドレスを設定すると、本

装置がダイヤルアップ時に取得したDNSサーバに対して代わりに

問い合わせを行います。

◆アンテナログ出力方式

・ 出力方法は下記の様になっております。

随時 : アンテナレベル変動の度にアンテナログを出力します。

無し : アンテナログを出力しません。

時間 : 出力間隔を任意に指定し、出力します。

項目 説明 初期値 設定範囲

DNS リレー DNS リレーを有効にするか、無効にするかを選択します。 ON OFF、ON

アンテナログ出力方式 アンテナログの出力方式を選択します。

時間を指定する場合、何秒間隔で出力するかを指定します。 随時

随時、無し、時間

秒間隔 : 60~86400

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3-3-15.動作ログ

・ ログ時刻は、起動時刻を70/01/01,09:00:00(1970年1月1日、9

時0 分0 秒)としたダミータイムで表示されます。

・ NTP 機能によって時刻を取得した場合、取得した時刻を表示し

ます。

・ 動作ログを新しい方から 100 ラインまで表示します。

・ “ログ読み出し”ボタンを押すと、過去の動作ログも含めて CSV

ファイルとしてパソコンに取り込みます。

・ ログの最大保存容量は 500kByte です。これを超えると古いロ

グから削除されます。

・ ダウンロード CSV ファイルのデフォルト名は“log_日時分.cvs”

となります。

・ 本装置は送受信データのトータルバイト数を出力する機能を持

っています。パケット発生時から回線切断までの間に発生した

データ量を出力します。

※ 初期化にて、ログファイルがクリアされます。

※ バージョンアップにて、ログファイルはクリアされます。

※ 送受信データトータルバイト数は最大2GB まで出力されま

す。2GB 以上のバイト数は正しく表示されませんのでご注意

ください。

※ 送受信データトータルバイト数は動作ログに出力される前に

電源を切断した場合は出力されませんのでご注意ください。

ログ表示 内容

HSP_ASSIST_START HSP-Assist を起動します。

HSP_SERIAL_NUMBER serial=****** 本装置のシリアル番号を表します。

HSP_FIRMWARE version=*** 本装置のファームウェアバージョンを表します。

MODULE_NAME ********** 組込まれている通信モジュールを表します。

MODULE_SERIAL_NUMBER *************** 組込まれている通信モジュールのシリアル番号を表します。

MODULE_VERSION Ver*** 通信モジュールのバージョンを表します。

+CNUM :,”090********”,129 USIM カードの電話番号を表示

MODULE_OK 通信モジュール初期化完了

REGISTERED_TO_NETWORK ネットワーク登録完了

MODULE_ERROR_0_REBOOT 通信モジュールが認識できません(USIM カードソケット未挿入の場合など)。

MODULE_ERROR, check SIM Card! USIM カードが挿入されていません。

APN_WRITE_ERROR 接続先APN の書き込みに失敗しました。

MODULE_ERROR 通信モジュールとの通信でエラーが発生しました。

PPP_CONNECTED PPP 接続が完了しました。

PPP_CONNECTED_INCOMMING IP 着信による PPP 接続が完了しました。

PPP_LOCAL_IP=*.*.*.* PPP のローカル側 IP アドレスです。

PPP_REMOTE_IP=*.*.*.* PPP のリモート側 IP アドレスです。

PPP_DISCONNECTED PPP を切断しました。

CONNECT_ERROR 発信に失敗しました。

PPP_ERROR PPP の認証に失敗しました。

CSQ_COMMAND_ERROR REBOOT 通信モジュールからアンテナ取得コマンドに対する応答がありませんでした。

本装置と通信モジュールを再起動します。

ANTENNA_LEVEL_0 圏外状態が 3 分続きました。

DDNS SUCCESS : xxx.ddns <= [ *.*.*.* ] ドメイン名xxx.ddns に接続成功。登録 IP アドレスは*.*.*.*です。

DDNS failed ダイナミック DNS の接続に失敗しました。

Ping check error (***) ***からの ping 応答がありませんでした。(ping による接続監視機能有効時のみ表示)

Reboot, (ping error, ***) 設定された回数連続で***からの ping 応答がありませんでした。本装置を再起動します。(ping

による接続監視機能有効時のみ表示)

REBOOT HSP-Assist を再起動します。

TIMER_REBOOT 定期リブート機能により再起動します(定期リブート機能有効時)。

start_NTP NTP サーバに接続しています。

NTP_DONE NTP サーバへのアクセスに成功しました。時刻を取得し、本装置に反映します。

NTP_FAILED NTP サーバへのアクセスに失敗しました。ダミータイムがそのまま本装置に設定されます。

ANTENNA_* アンテナ本数を表示します。アンテナ本数が変化する度に出力されます。

transmitted XXX bytes and received YYY bytes パケット発生時から回線切断までの送受信データのトータルバイト数を表しています。

transmitted:送信データ、received:受信データ

※IP 着信を使用する場合はこのログは表示されません。

MODULE_VERUP_START 通信モジュールのバージョンアップを開始します(AT コマンド型)。

MODULE_VERUP_ERROR(DCHKANT) 通信不可状態のため、バージョンアップを行えませんでした。

MODULE_VERUP_ERROR(UNNECESSARY) 通信モジュールのバージョンが最新であるため、バージョンアップを行えませんでした。

MODULE_VERUP_SUCCESS 通信モジュールのバージョンアップに成功しました。

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MODULE_VERUP_FAILED 通信モジュールのバージョンアップに失敗しました。

MODULE_VERUP_START(NW) 通信モジュールのバージョンアップを開始します(ネットワーク予約型)。

MODULE_VERUP_SUCCESS(NW) 通信モジュールのバージョンアップに成功しました(ネットワーク予約型)。

MODULE_VERUP_UNNECESSARY(NW) 通信モジュールのバージョンが最新のため、バージョンアップを行いませんでした(ネットワー

ク予約型)。

MODULE_VERUP_FAILED(NW) 通信モジュールのバージョンアップに失敗しました(ネットワーク予約型)。

MODULE_VERUP_EXIT(TIMEOUT) バージョンアップ待機状態に移行してから最大 72 時間経過したため、バージョンアップを停止

します。

※以下は SMS 着信機能に関するログです。

SMS_RECEIVED_FROM 090xxxxxxxx(allow) 090xxxxxxxx から SMS を受信しました。

SMS_PPP_CONNECTED SMS 着信による PPP 接続が完了しました。

SMS_PPP_LOCAL_IP=*.*.*.* SMS 着信による PPP のローカル側 IP アドレスです。

SMS_PPP_REMOTE_IP=*.*.*.* SMS 着信による PPP のリモート側 IP アドレスです。

SMS_CALLBACK_SUCCESS グローバル IP のコールバックに成功しました。

SMS_CALLBACK_ERROR グローバル IP のコールバックに失敗しました。

SMS_RECEIVED_FROM 090yyyyyyyy(deny) 接続許可電話番号に登録されていない番号(090yyyyyyyy)から SMS を受信しました。SMS 着

信接続、コールバックを行いません(ジャンク着信リジェクト機能有効時)。

※以下は VPN 機能に関するログです。

Starting IPsec IPsec 起動

IPSEC:added connection description xxx 接続名xxx の設定が正しくロードできました。

※このログが表示されない場合は、本装置の VPN 設定が間違っています。

IPSEC:xxx:initiating Main Mode 接続名xxx のメインモード(フェーズ 1)を開始しました。

IPSEC:xxx:initiating Agressive Mode 接続名xxx のアグレッシブモード(フェーズ 1)を開始しました。

IPSEC:xxx:initiating Quick Mode 接続名xxx のクイックモード(フェーズ 2)を開始しました。

IPSEC:xxx:ISAKMP SA established 接続名xxx の ISAKMP SA(フェーズ 1)が完成しました。

IPSEC:xxx:IPsec SA established 接続名xxx の IPsec SA(フェーズ 2)が完成しました。

※このログが表示されれば VPN 接続は完了です。

IPSEC:xxx:IPsec SA expired (--dontrekey) 接続名xxx の IPsec SA が消えました(寿命)。リキーは OFF設定です。

IPSEC:xxx:IPsec SA expired (--LATEST) 接続名xxxの IPsec SAが消えました(寿命)。リキーはON設定ですが、リキーがまだ完了して

いません。もしくはリキーの処理が失敗しています。

IPSEC:xxx:IPsec SA expired (superseded by #xx) 接続名xxx の IPsec SA が消えました(寿命)。変わりの SA(xx 番目)が完成しているので、それ

に引き継ぎました。

IPSEC:xxx:initiating Main Mode to replace 接続名xxx のメインモードを開始しました。(リキー)

IPSEC:xxx:initiating Aggressive Mode to replace 接続名xxx のアグレッシブモードを開始しました。(リキー)

IPSEC:xxx:initiating Quick Mode to replace 接続名xxx のクイックモードを開始しました。(リキー)

IPSEC:xxx:reponding Main Mode 接続名xxx のメインモードに応答しました。

IPSEC:xxx:reponding Quick Mode 接続名xxx のクイックモードに応答しました。

IPSEC:xxx:reponding Main Mode from unknown

peer

接続名xxxのメインモードに応答しました。接続相手は不明です。(ANY接続を使って、相手側

動的 IP での接続を許可している場合)

IPSEC:xxx:DPD: No response from peer –

declaring peer dead

接続名xxx の接続先相手から DPD の応答がありません。

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改訂 第 1.3 版 ページ 38/57

3-3-16.バージョンアップ

・ 本装置をバージョンアップできます。バージョンアップファイルを指

定して、送信ボタンを押してください。

※ バージョンアップの詳細については 5-2 項を参照ください。

(注意)

バージョンアップ中に電源が切断されると、故障の原因となります。

3-3-17.初期化

・ 本装置設定値を初期化できます。初期化実行ボタンを押してくだ

さい。

※ 初期化の詳細については 5-1 項を参照ください。

3-3-18.設定保存

・ 各設定ページで仮保存ボタンが押されたページを保存し有効にしま

す。保存後再起動実行ボタンを押してください。これを実行しないと、設

定は本装置に反映されません。

3-3-19.再起動

・ 本装置を再起動します。再起動実行ボタンを押してください。

3-3-20.全設定ファイル

・ “読出し”ボタンを押すと本装置全設定ファイルの一括取込みを行いま

す。

・ ファイルのデフォルト名は“hsp_conf.tar”となります。

・ 保存した全設定ファイルを“参照”ボタンから選択し、“書込み”を押す

ことで、一括書き込みが可能です。

・ “hsp_conf.tar”以外のファイル名では書込みが行えません。

・ “書込み”実行後、設定保存にて“保存後再起動”を実行してください。

これを実行しないと、設定は本装置に反映されません。

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3-3-21.モジュールバージョンアップ(AT コマンド型)

・ AT コマンドによる通信モジュールのバージョンアップを行います。

・ バージョンアップ実行をクリックすると回線を切断し、通信モジュー

ルのバージョンアップを開始します。

・ バージョンアップが終了(成功/失敗に関らず)すると自動的に再起動

を行います。

※ モジュールバージョンアップ(AT コマンド型)の詳細については 5-3

項を参照ください。

※ モジュールバージョンアップを実施する場合、弊社へお問い合わ

せください。

(注意)

・バージョンアップ中に電源が切断されると、故障の原因となります。

3-3-22.モジュールバージョンアップ(NW予約型)

・ ネットワーク予約型による通信モジュールのバージョンアップを実行

します。

・ バージョンアップ実行をクリックすると回線を切断し、通信モジュール

バージョンアップ待機状態になります。バージョンアップが行われな

い場合、最大72 時間待機状態が続きます。この間は通信が行えなく

なります。

・ バージョンアップが終了(成功/失敗に関らず)すると自動的に再起動

を行います。

※ モジュールバージョンアップ(NW予約型)の詳細については 5-3 項

を参照ください。

※ モジュールバージョンアップを実施する場合、弊社へお問い合わせ

ください。

(注意)

・バージョンアップ中に電源が切断されると、故障の原因となります。

・バージョンアップ待機状態へ移行してからはバージョンアップが終了す

るまでは本装置は使用できなくなります。

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改訂 第 1.3 版 ページ 40/57

4.ルーティング機能

4-1.IP マスカレード

4-1-1.概要

・ 本装置LAN 側ノードから WAN 側へ送信するパケットは全て本装置内部で動的 IP アドレス変換を行い、WAN 側へ送信します。

・ IP アドレスの変換方法は、IP マスカレード方式を使用します。

・ LAN→WAN 方向のパケットのみ動的 IP アドレス変換を行います。

4-1-2.IP マスカレード詳細動作

1 つの WAN 側の IP アドレスで、複数の LAN 側ノードが WAN と通信できるようにする為の方法です。

下図に示すように本装置は WAN と LAN との間に存在し、WAN 側は固有の 1 つの IP アドレス (下図例:192.168.2.2) を持つ装置として、又 LAN

側は LAN 側ネットワーク機器と同一のサブネットワークに存在する機器(IP アドレス:192.168.1.1)として存在します。

LAN 側のノードが WAN 側ノードの IP アドレスに対してパケットを送信すると、パケットを受信した本装置は送信元の IP アドレスを自分の WAN 側

IP アドレス(192.168.2.2)に変換し、また送信元ポート番号も任意の番号に変換し WAN 側に送信します。

この際、本装置はパケットを送信した際に変換した LAN 上のネットワーク機器の IP アドレス(送信元 IP アドレス)と送信元ポート番号を NAT テーブ

ルに記憶し、そのパケットに対する返信パケットがWAN側から返ってくると、送信先IPアドレスを本装置WAN側IPアドレス(192.168.2.2)からNATテ

ーブルに記憶している LAN 上のネットワーク機器の IP アドレスに書き換え、LAN 側へ送信します。

送信先 IP Address

送信元 IP address

192.168.3.2

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.1.2

1111

2222

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

1111

****

送信元IPアドレス・送信元ポート番号変換

1 2 1 1192.168.2.0 / 24192.168.1.0 / 24

ノード192.168.1.2

センター192.168.3.2

192.168.3.0 / 24

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

1111

****

192.168.1.2

2222

送信先 IP Address

送信元 IP address 192.168.3.2

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.1.2

1111

2222

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

1111

****

送信先IPアドレス・送信先ポート番号変換

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

1111

****

192.168.1.2

2222

本装置

WANLAN

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 41/57

4-2.静的NAT 変換

4-2-1.概要

あらかじめ本装置内に WAN 側(センター)から受信する TCP/UDP ポート番号を登録し、本装置がその登録された TCP/UDP ポート番号に対しての

パケットを受信すると LAN 内の特定のノードにパケットを送信する機能です。

4-2-2.詳細動作

本装置にあらかじめ下図“設定テーブル例”に示す静的NAT変換テーブルが登録されている環境にて WAN より送信先 IP アドレスが本装置WAN

側IPアドレス“192.168.2.2”送信先ポート番号“2222”のパケットを受信すると、本装置が送信先IPアドレスを“192.168.2.2”から“192.168.1.2”送信先ポート

番号を“2222”から“1111”に変換し、LAN 内のノードに送信します。

1 2 1 1192.168.2.0 / 24192.168.1.0 / 24

ノード192.168.1.2

センター192.168.3.2

192.168.3.0 / 24

LAN IP Address 192.168.1.2

WAN Port Number 2222

WANLAN

本装置

LAN Port Number 1111

設定テーブル例

送信先 IP Address

送信元 IP address 192.168.3.2

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.1.2

****

1111

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

****

2222

送信先IPアドレス・送信先ポート番号変換

送信先 IP Address

送信元 IP address

送信先 Port Number

送信元 Port Number

192.168.3.2

192.168.2.2

****

2222

192.168.1.2

1111

・ 設定できる静的NAT 変換数は最大50 個。

・ WAN 側ポート番号と LAN 側ポート番号が同一の設定は可能。

・ ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、③バーチャルサーバの順となっています。

・ VPN 設定と静的NAT 設定を組み合わせて使用する場合、VPN パケットに対して静的NAT は無効となります。VPN 以外のパケットに対しては

有効となります。

4-3.パケットフィルタ

概要

本装置は LAN・WAN から受信したパケットをパケットフィルタの条件に照らし合わせ、透過・破棄することができます。これは LAN 内からの WAN

に対してのトラフィック超過防止及び WAN 側からのセキュリティ確保の為の機能となります。

・ 登録できるフィルタ数は最大50 個です。

・ ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、③バーチャルサーバの順となっています。

・ VPN とフィルタ機能を組み合わせて使用する場合、本装置から見て外側(WAN 側)に出力されるパケットに対しては VPN パケット化される前の

状態が適用され、内側(LAN 側)に入力されるパケットに対しては VPN パケットが解かれた状態が適用されます。

4-4.ICMP 応答

概要

WAN側から本装置への ICMP要求に対して“応答する/応答しない”を設定により選択することができます。LAN側からの ICMP要求に対しては、

この設定に関係なく応答します。

ICMP 応答の設定については 3-3-13 項:その他設定を参照ください。

4-5.バーチャルサーバ(DMZ)

概要

WAN 側よりパケットを受信し、静的 NAT 変換に指定されていなく、ICMP パケットではなく、フィルタ対象でないパケットは特定の IP アドレスに対し

て全てパケットを送出します。機能が無効である場合、これに当てはまるパケットは全て破棄します。

ルーティングの優先順位は、①パケットフィルタ、②静的NAT、③バーチャルサーバの順となっています。

バーチャルサーバの設定については 3-3-13 項:その他設定を参照ください。

4-6.VPN(ipsec)

概要

詳細については、別資料“VPN 接続設定例集(HLシリーズ)”をご覧下さい。

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改訂 第 1.3 版 ページ 42/57

5.初期化、バージョンアップ

5-1.初期化

本装置の設定値を工場出荷値に戻します。

・ 設定画面から本装置の初期化を行うことができます(3-3-17 項を参照してください)。

・ 設定用ディップスイッチを工場出荷値書き込みモードに設定し、電源を投入することで初期化を行うことができます。こちらで行う場合、下記を参

照してください。

1.設定用ディップスイッチの 1~4 を on にセットし、電源を投入します。電源を投入すると初期化作業が開始されます。

ディップスイッチ設定 内容

1 2 3 4 5 6

工場出荷値書き込みモード

ON ON ON ON OFF OFF

2.LED が下記の様になることを確認し、電源を切断してください。

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

初期化完了 橙点滅

消灯 橙点滅

アンテナ LED_1 と 3 が点滅します。

3.初期化作業完了後は設定用ディップスイッチをすべて off にしてください。

ディップスイッチ設定 内容

1 2 3 4 5 6

運用モード

OFF OFF OFF OFF OFF OFF

ディップスイッチ変更の際、スイッチに無理な力を加えないようご注意ください。

5-2.ファームウェアバージョンアップ

ファームウェアバージョンアップは設定画面上から行います(3-3-16 項を参照してください)。

バージョンアップ中、本装置の LED は下記の状態となります。この状態中は絶対に電源を切断しないでください。

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

バージョンアップ中 橙点灯 消灯 橙点灯 アンテナ LED_1 と 3 が点灯します。

バージョンアップが終了すると自動的に再起動します。

(注意)

・rootfs ファイルの書き込みは、LAN 側から書き込みを行っても約2 分半要します。

・遠隔地からのバージョンアップを行う場合、バージョンアップファイルのダウンロードに時間がかかるため、10 分以上要する場合もあります。

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5-3.FOMA モジュールソフトウェア更新機能

FOMA モジュールソフトウェア更新機能は株式会社 NTT ドコモより FOMA ユビキタスモジュールの機能性向上を目的にソフトウェアを更新する機

能です。ソフトウェア更新方法は、AT コマンド型と NW 予約型の 2 種類があり、本装置はこの両方に対応しております。

本装置では設定画面から各バージョンアップモードへ移行し、ソフトウェアの更新を行います(3-3-21 項及び、3-3-22 項を参照してください)。

[注意事項]

※ ソフトウェア更新を実施する場合、弊社までお問い合わせください。

※ ソフトウェア更新は事前に申し込みが必要となります。詳細は NTT ドコモ担当営業にお問い合わせください。

※ ソフトウェア更新を行う場合、本装置が通信可能な状態である必要があります。

※ ソフトウェア更新時、絶対に本装置の電源を切断しないでください。

※ ソフトウェア更新は、電波が強い状態で移動せずに実施することをお奨めいたします。

※ ソフトウェア更新には時間がかかる場合があります。

※ ソフトウェア更新機能が実行されている間、本装置は通常動作を行いません。

※ 遠隔地からソフトウェア更新を行う場合、事前に IP 着信機能や常時接続等の設定が有効で、遠隔地から本装置の設定画面にアクセス可

能な状態にする必要があります。

5-3-1.AT コマンド型

FOMA モジュールソフトウェア更新を AT コマンド型で実行します。

本機能を実施する場合、弊社までお問い合わせください。

FOMA モジュールソフトウェア更新を AT コマンド型で実行した場合、本装置の LED は下記の状態になります。

この状態中は電源を切断しないでください。

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

バージョンアップ中 橙点灯 消灯 橙点灯 アンテナ LED_1 と 3 が点灯します。

バージョンアップが終了すると自動的に再起動します。

5-3-2.NW予約型

FOMA モジュールソフトウェア更新を NW 予約型で実行します。

NW 予約型で FOMA モジュールソフトウェア更新を実施する場合、ネットワークからのソフトウェア完了または、最大 72 時間ソフトウェア更新状態を

継続します。

本機能を実施する場合、弊社までお問い合わせください。

FOMA モジュールソフトウェア更新を NW 予約型で実行した場合、本装置の LED は下記の状態になります。

この状態中は電源を切断しないでください。

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

バージョンアップ待機中 橙点灯 橙点灯 消灯 アンテナ LED_2 と 3 が点灯します。

バージョンアップが開始されると、本装置の LED は下記の状態になります。この状態中は絶対に電源を切断しないでください。

用途 点灯状態

備考 アンテナ 3 アンテナ 2 アンテナ 1

バージョンアップ中 橙点灯 消灯 橙点灯 アンテナ LED_1 と 3 が点灯します。

バージョンアップが終了すると自動的に再起動します。また、バージョンアップ開始から 72 時間経過すると自動的に再起動します。

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 44/57

6.設定例(WAN 設定)

6-1.moperaU 定額への接続

※ moperaU を利用するには、moperaU(U スタンダードプラン・U スーパーライトプラン)への申し込みが必要です。

※ 常時接続を使用する場合は、定額プランをご利用ください。

※ ダイナミック DNS を使用し、ドメイン名を使ったセンターからの問い合わせを行う場合は 9 章:ダイナミック DNS 設定例を参照ください。

6-2.ハイスピードモバイルプラン(ASAHI ネット)への接続

※ ハイスピードモバイルプランを利用するには、ASAHI ネット社とのプロバイダ契約が必要です。

※ 常時接続を使用する場合は、定額プランをご利用ください。

※ ASAHIネットプロバイダをご利用の場合、3-3-13 項 その他設定の Ping による監視機能(WAN)を有効にしてご利用頂くことを推奨いたします。

※ ダイナミック DNS を使用し、ドメイン名を使ったセンターからの問い合わせを行う場合は 9 章:ダイナミック DNS 設定例を参照ください。

ASAHIネット社が提供するインターネット接続サービスのアクセスポイント

“atson.net.dd.flat.foma.ne.jp”

プロバイダから指定された IPを設定します。空欄にすると自動で取得します。

空欄にします。

ユーザ名、パスワードを入力してください。

moperaU の定額用アクセスポイント

“mopera.flat.foma.ne.jp”

初期値のままで結構です。空欄にすると接続できません。

moperaU の場合、初期値になります。

空欄にすると自動で取得します。

空欄にします。

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6-3.ハイスピードモバイルプラン+固定グローバル IP 付きプラン(ASAHI ネット)への接続

固定グローバル IP を本装置に付与し、常時接続にすることでセンターからのアクセスが可能となります。

※ このサービスを利用するには、ASAHI ネット社とのプロバイダ契約とオプションで固定 IP 付きプランを契約する必要があります。

※ 固定 IP サービスを利用する場合は、ダイナミック DNS を使用してはいけません。

※ ASAHIネットプロバイダをご利用の場合、3-3-13 項 その他設定の Ping による監視機能(WAN)を有効にしてご利用頂くことを推奨いたします。

6-4.Infosphere の固定 IP 付与サービス“FOMA 定額データプランコース IP1 タイプ”

Infosphere の固定 IP 付与サービスに接続する場合の設定例です。

※ このサービスを利用するには、Infosphere への契約が必要となります。

※ 固定 IP サービスを利用する場合は、ダイナミック DNS を使用してはいけません。

ASAHIネット社が提供するインターネット接続サービスのアクセスポイント

“atson.net.dd.flat.foma.ne.jp”

プロバイダから指定された IP を設定します。

空欄にすると自動で取得します。

ユーザ名、パスワードを入力します。

ユーザ名は“f . [ユーザ ID] @atson.net”となります。

Infosphere のアクセスポイント

“fukvb.dcm.dd.flat.foma.ne.jp”

プロバイダから指定された IP を設定します。

東日本エリアはプライマリ:203.138.71.154、セカンダリ:210.150.255.66

西日本エリアはプライマリ:203.138.63.114、セカンダリ:203.138.63.122

空欄にすると自動で取得します。

ユーザ名、パスワードを入力します。

ご契約情報をご確認の上、入力してください。

認証方式は PAP を選択してください。

PDP 設定は PPP を選択してください。

空欄にします。

空欄にします。

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6-5.専用回線への接続

ビジネス mopera アクセスプレミアム(FOAM タイプ)等で専用回線に接続する場合の設定例です。

※ ビジネス mopera アクセスプレミアム(FOAM タイプ)等の閉域網をご利用の場合、必ず閉域網利用指定を“指定する”として下さい。

【本装置の DHCP 機能を無効とした場合】

LAN 側機器のネットワーク設定で、デフォルトゲートウェイには本装置の IP アドレスを設定します。

【PPP 接続に要する時間】

イベント接続モードでご利用の場合。発信が始まってから、PPP 接続が完了するまで約10 秒かかります。PPP 接続完了前に LAN 側

機器が接続をタイムアウトした場合は再度接続を行って下さい。

APN を入力します。

例.company.co.jp

ユーザ名、パスワードを入力します。

専用回線を利用する場合は必ず“指定する”を選択してください。

使用する USIM カードの IP アドレスを入力します。

【インフラ工事にかかわる通信制限について】

今後、各社回線強化・改善等の理由でインフラ工事が行われることが十分に考えられます。インフラ側工事に伴い、一時的に接続制

限となり通信が行えなくなることが考えられます。インフラ工事、接続制限等の情報については、各社 HP にて逐次確認をお願い致しま

す。

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7.設定例(IP 着信設定)

7-1.IP 着信接続

IP 着信を利用する場合の設定例です。

※ 外部から、本装置に対してデータを送信することで、IP 着信接続を行います。

※ 本設定では、LAN 側からデータを送信しても PPP 接続を行いません。

※ IP 着信を利用するには、ビジネス mopera アクセスプレミアム(FOMA タイプ)をご契約する必要があります。

使用する USIM カードの IP アドレスを入力します。

IP 着信を選択します。

ユーザ名、パスワードを入力します。

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7-2.発信&IP 着信接続

発信&IP 着信を利用する場合の設定例です。

※ 外部から、本装置に対してデータを送信することで、IP 着信接続を行います。

※ LAN 側からデータを送信することで PPP 接続を行います。

※ IP 着信を利用するには、ビジネス mopera アクセスプレミアム(FOMA タイプ)をご契約する必要があります。

使用する USIM カードの IP アドレスを入力します。

ユーザ名、パスワードを入力します。

ユーザ名、パスワードを入力します。

専用回線を利用する場合は必ず“指定する”を選択してください。

使用する USIM カードの IP アドレスを入力します。

発信&IP 着信を選択します。

APN を入力します。

例.company.co.jp

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8.設定例(SMS 着信設定)

8-1. SMS 着信のみ+SMS 着信通常接続モード

SMS 着信のみと SMS 着信通常接続モードを組み合わせて利用する場合の設定例です。

※ 通常は PPP 接続を行いません。

※ SMS を着信すると SMS 着信接続を行います。

※ SMS 着信接続後、再度SMS を着信すると PPP 切断を待ってから SMS 着信接続を行います。

※ SMS 着信機能を利用する場合は、ショートメッセージサービス(SMS)が利用可能な契約を行う必要があります。

有効にします。

通常接続を選択します。

設定例(WAN 設定)を参考にして設定してください。

ここでは moperaU 定額へ接続します。

SMS着信接続を行う特定APNを入力します。

ここでは moperaU 定額へ接続します。

SMS 着信のみを選択します。

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8-2.イベント接続モード+SMS 着信通常接続モード

PPP イベント接続モードと SMS 着信通常接続モードを組み合わせて利用する場合の設定例です。

※ 通常は PPP イベント接続を行います。

※ SMS を着信すると PPP 切断を待ってから SMS 着信接続を行います。

※ ジャンク着信リジェクト機能により、SMS 着信接続を行う電話番号を限定します。

※ 接続先APN は WAN 設定と別に設定しています(CID 番号は 11 番を使用しています)。

※ SMS 着信接続完了後、グローバル IP アドレスをコールバック(返信)します。

※ WAN設定とSMS着信設定で接続先が異なる場合、DNSサーバ IPの不一致が発生します。このような場合、DNSリレー機能を使用することで

解決することができます(3-3-14 項 その他設定2 参照)。

※ SMS 着信機能を利用する場合は、ショートメッセージサービス(SMS)が利用可能な契約を行う必要があります。

初期値のままで結構です。空欄にすると接続できません。

moperaU の定額用アクセスポイント

“mopera.flat.foma.ne.jp”

有効にします。

通常接続を選択します。

限定するを選択します。

接続を許可する電話番号を入力します。

有効にします。

SMS 着信接続を行う特定APN を入力します。

ここでは ASAHI ネット固定 IP 付きプランへ接続します。

イベント接続を選択します。

設定例(WAN 設定)を参考にして設定してください。

ここでは ASAHI ネット固定 IP 付きプランへ接続します。

空欄にします。

moperaU の場合、初期値になります。

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8-3.常時接続モード+SMS 着信強制接続モード

PPP 常時接続モードと SMS 着信強制接続モードを組み合わせた場合の設定例です。

※ 通常は PPP 常時接続を行います。

※ SMS を着信すると接続中の PPP を即切断し、SMS 着信接続を行います。

※ ジャンク着信リジェクト機能により、SMS 着信接続を行う電話番号を限定します。

※ 接続先APN は WAN 設定と別に設定しています(CID 番号は 11 番を使用しています)。

※ SMS 着信接続完了後、グローバル IP アドレスをコールバック(返信)します。

※ WAN設定とSMS着信設定で接続先が異なる場合、DNSサーバ IPの不一致が発生します。このような場合、DNSリレー機能を使用することで

解決することができます(3-3-14 項を参照にしてください)。

※ SMS 着信機能を利用する場合は、ショートメッセージサービス(SMS)が利用可能な契約を行う必要があります。

初期値のままで結構です。空欄にすると接続できません。

moperaU の定額用アクセスポイント

“mopera.flat.foma.ne.jp”

有効にします。

SMS 着信接続を行う特定APN を入力します。

ここでは Infosphere へ接続します。

強制接続を選択します。

設定例(WAN 設定)を参考にして設定してください。

ここでは Infosphere へ接続します。

限定するを選択します。

接続を許可する電話番号を入力します。

有効にします。

常時接続を選択します。

Infosphere を使用する場合は必ず PPP を選択してください。

空欄にします。

moperaU の場合、初期値になります。

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8-4.イベント接続モード+コールバックのみ

PPP イベント接続モードとコールバックのみを組み合わせた場合の設定例です。

※ PPP イベント接続を行います。

※ SMS 着信接続は行いません。

※ SMS を着信すると現在のグローバル IP アドレスをコールバック(返信)します。

(PPP 未接続状態の場合、グローバル IP アドレスを空欄にしてコールバックします)。

※ ジャンク着信リジェクト機能により、SMS 着信接続を行う電話番号を限定します。

※ SMS 着信機能を利用する場合は、ショートメッセージサービス(SMS)が利用可能な契約を行う必要があります。

コールバックのみを選択します。

限定するを選択します。

接続を許可する電話番号を入力します。

有効にします。

初期値のままで結構です。空欄にすると接続できません。

mopera U の場合、初期値になります。

mopera U の定額用アクセスポイント

“mopera.flat.foma.ne.jp“

イベント接続を選択します。

コールバックのみをご利用の場合、必ず有効にして下さい。

空欄にします。

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9.設定例 (ダイナミック DNS 設定)

動的 IP 取得サービスでは、WAN 側 IP アドレスは接続の度に変わりますが、ダイナミック DNS を使うことによりドメイン名を使ったセンターからの

問い合わせが可能となります。

※ ダイナミック DNS を利用するにはユーザ登録が必要です。利用するダイナミック DNS サーバのサイトでユーザ登録を行って下さい。

※ ダイナミック DNS は常時接続と組み合わせて使って下さい。

※ 他社が提供するダイナミック DNS サービスを使用する場合、アカウント登録/扱い方及びそれに関わる疑問点/不具合点については当該サ

ービスの提供事業者にお問い合わせ下さい。

※ 他社のダイナミック DNS サービスに関して、弊社は免責とさせていただきます。

9-1.ind-ddns.com を利用する場合

9-2.Dynamic DO!を利用する場合

9-3.DynDNS.com を利用する場合

DynDNS.com を利用する場合、登録済のユーザ名、パスワードを入

力して下さい。

登録済のドメイン名を入力して下さい。

このドメイン名を使って、本装置又は、LAN 側接続機器にアクセスできます。

LAN 側接続機器にアクセスする場合は、静的NAT の設定も必要です。

ind-ddns.com を利用する場合は空欄にします。

登録済のドメイン名を入力して下さい。

このドメイン名を使って、本装置又は、LAN 側接続機器にアクセスできます。

LAN 側接続機器にアクセスする場合は、静的NAT の設定も必要です。

登録済のパスワードを入力して下さい。

ind-ddns.com を選択します。

DynDNS.com を選択します。

Dynamic DO!.jp を利用する場合は空欄にします。

登録済のドメイン名を入力して下さい。

このドメイン名を使って、本装置又は、LAN 側接続機器にアクセスできます。

LAN 側接続機器にアクセスする場合は、静的NAT の設定も必要です。

登録済のパスワードを入力して下さい。

Dynamic DO!.jp(無料)を選択します。

有料サービスを利用する場合は Dynamic DO!.jp(有料)を選択します。

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10.トラブルシューティング

番号 Q&A 内容

1 Q HSP-Assist の電源は入っていますが、通信モジュール電源LED、状態LED が点滅しません。

A 本装置が故障している可能性があります。購入先へご連絡ください。

2

Q HSP-Assist の電源を入れたら再起動を繰り返します。

A

下記の項目について確認して下さい。

① USIM カードソケットは装着されていますか?

② ノイズの極端に多い環境でご利用されていませんか?

それでも改善しない場合は本装置が故障している可能性があります。購入先へご連絡ください。

3

Q 発信が始まりません。

A

下記の項目について確認して下さい。

[本装置の設置状態について]

① USIM カードは装着されていますか?

② アンテナは接続されていますか?

[イベント接続モードで本装置をご利用の場合]

① 本装置の LAN 側に接続してある機器のデフォルトデートウェイは本装置の IP アドレスに設定していますか?

② 本装置の LAN 側に接続してある機器の DNS サーバ IP を設定していますか?

③ 本装置の LAN 側に接続してある機器からインターネット側に向けてパケットを送信されていますか?

④ 本装置の WAN 設定項目で該当するパケットの発信フィルタが有効になっていませんか?

[常時接続モードで本装置をご利用の場合]

① 本装置の WAN 設定項目で接続方式を常時接続に設定していますか?

4

Q 発信がエラーになります。

A

下記の項目について確認して下さい。

① WAN 設定の内容が間違っていませんか?ユーザ名、パスワード、APN、WAN 側 IP アドレス等を確認して下さい。

② プロバイダ契約はされていますか?

③ 電波状況は良好ですか?

5

Q 無通信監視時間になっても回線切断しません。

A WindowsOS等のPCでインターネットに接続している場合、いろいろな種類のパケットが、使用者の操作とは別に、通過しているこ

とがあります。PC の設定でこれらを制限するか、無通信監視時間を短く設定してご利用下さい。

6

Q 発信後すぐ(1 回目)の接続がエラーになります。

A 発信が始まってから、PPP接続が完了するまで約10 秒かかります。PPP接続完了前にアプリケーションがタイムアウトした可能性

があります。PPP 接続状態で再度接続を行って下さい。

7

Q PPP 接続は成功していますが、パソコンの Web ブラウザでインターネットに接続できません。

A パソコンのネットワーク設定を確認して下さい。IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS 設定を全て設定する

必要があります。

8

Q ダイナミック DNS を使用していますが、アカウントがロックされました。

A 固定 IP サービス利用時にダイナミック DNS を使用すると、同じ IP アドレスを何度も登録することになるので、不正アクセスとみな

されアカウントがロックされることがあります。

9

Q ダイナミック DNS を使用していますが、短い時間(数分)ドメイン名でのアクセスができなくなることがあります。

A

ダイナミックDNSは正常に機能していますが、IPが変化した直後は各LANノードに古いDNS情報が残っている場合があります。

数分で新しい DNS 情報に更新されますので、しばらく時間を置いてから再度アクセスして下さい。

また、近隣の DNS サーバの情報更新に時間がかかるケースにおいては、アクセスが可能となるまで時間がかかることになりま

す。

10

Q バーチャルサーバを有効にすると、WAN 側から HSP-Assist への設定画面に入れなくなります。

A バーチャルサーバを有効にすると、本装置の設定用ポート番号もバーチャルサーバに転送されます。これを避けるには、静的

NAT の設定で、設定ポート番号を本装置の LAN 側 IP アドレスに向けます。

11 Q 使用している USIM カードの接続先を定額用アクセスポイントに限定したい。

A NTT ドコモが行っているサービスで接続先限定サービスがございます。

12 Q インターネット側から HSP-Assist に ping を投げても応答が来ない。

A “その他設定”ページで ICMP 応答が応答拒否に設定されていませんか。設定されている場合、ルータ応答を選択してください。

13

Q SMS を送信しても応答がありません。

A

下記の項目について確認して下さい。

① SMS 着信設定は有効になっていますか?また、コールバックのみを選択していますか?

② 通常接続または強制接続を設定している場合、ip アド SMS コールバックを有効にしていますか?

③ ジャンク着信リジェクト機能を限定するに設定している場合、接続許可電話番号以外から SMS を送信していませんか?

④ 電波状態は良好ですか?

⑤ HSP-Assit に装着している USIM カードの契約は SMS に対応していますか?

14 Q

SMS 着信コールバックのみでグローバル IP アドレスを問い合わせたとき、IP アドレスが書かれていない SMS が返信されてくる

ことがあります。

A HSP-Assist が回線切断状態であることを表しています。

15 Q HSP-Assist を常時接続モードで使用していますが、短い時間で PPP が切断されることがあります。

A WAN 設定で維持パケット無しを選択していませんか?設定している場合、数十分で PPP 切断となる場合があります。

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16

Q IP 着信接続が行えません。

A

下記項目について確認して下さい。

①WAN 設定にて、接続方式“イベント接続”、イベント接続方式“IP 着信”または“発信&IP 着信”を設定していますか?

②USIM カードに割り当てられている IP アドレスを正しく入力されていますか?

③IP 着信設定にて IP 着信接続の設定を行っていますか?

④ご契約されている閉域網環境以外からデータを送信していませんか?

17

Q モジュールバージョンアップ(NW 予約型)を実行しましたが、バージョンアップ待機状態のままになっています。

A モジュールバージョンアップ(NW 予約型)を実行すると、バージョンアップが終了するまでバージョンアップ待機状態を維持するよ

う設計されています(最大72 時間)。

18

Q モジュールバージョンアップ(NW 予約型)を実行してしまいました。通常の運用モードにどのように移行すればよろしいのでしょう

か?

A

モジュールバージョンアップ(NW予約型)を実行後はバージョンアップが完了するか、タイムアウト(最大72時間)となるまで運用モ

ードへ移行しません。また、運用モードへの移行を手動で行う事はできません。

このため、モジュールバージョンアップ(NW予約型)を実行する場合は、事前の注意文をよく読み、ご理解を頂けた上で実行してく

ださい(実行前に弊社までお問い合わせください)。

また、モジュールバージョンアップ待機状態となってから電源を切断したりすると故障の原因となりますので、実行後は電源を落と

さないようご注意ください。

19 Q Xi(クロッシィ)等の LTE サービスは利用できますか?

A 本装置では Xi(クロッシィ)等の LTE サービスはご利用いただけません。

20

Q 通信に制限がかかることはありますか?

A インフラ工事等により、一時的に通信が制限される場合があります。各社 HP にてインフラ工事、接続制限等の情報を逐次確認し

て下さい。

21

Q HSP-Assist の LAN 側に接続している装置をインターネット経由で監視したい。どのような設定が必要ですか?

A

インターネット経由で遠隔監視を行うためには、固定 IPアドレス付与サービスまたはダイナミックDNSの設定が必要です。この他

に静的NAT の設定( 3-3-9 項参照 )を行う必要があります。

また、LAN 側に設置する装置にもネットワーク設定が必要です。LAN 側装置の取扱説明書等をご確認の上、ネットワーク設定を

行ってください。

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改訂 第 1.3 版 ページ 56/57

改版履歴

版数 主な変更内容 ページ数 作成日

1.0 初版 H25.6.18

1.1 本装置使用に関する注意事項追加

本装置使用にあたっての注意事項を一部修正

概要・基本動作の内容を一部修正

主要機能の内容を一部修正

ハードウェア仕様、ソフトウェア仕様の内容を一部修正

設定環境、準備物変更

設定環境、設定準備にネットワーク設定例を追加

設定ツール起動、ユーザ名の記述を修正

ファームウェアバージョンについての注意書き追加

ネットワーク設定に“WAN 側からの設定”項目を追加

常時接続についての説明を修正

LCP-ECHO 監視の説明を修正

PDP タイプの初期値を IP->PPP に変更

LCP-ECHO 監視の初期値を無効->有効に変更

DNS(UDP:53)による発信についての説明を追加

強制切断時間の初期値を 0->21600 に変更

常時接続で使用する場合の推奨設定項目を追加

ダイナミック DNS についての注意事項追加

VPN パケットとの関係について追記

定時リブート機能の設定例追加

イベント接続利用に関する注意事項追記

動作ログ内容追加

モジュールバージョンアップ画面を修正

設定例(WAN 設定)の内容を一部変更・修正

設定例(ダイナミック DNS 設定)を追加

トラブルシューティング追記・修正

P. 2

P. 2

P. 6

P. 7 ~ P. 8

P. 9 ~ P. 10

P. 22

P. 22

P. 22

P. 24

P. 25

P. 25

P. 25

P. 26、P. 28

P. 26、P. 28

P. 26

P. 26

P. 26

P. 28

P. 29 ~P. 31

P. 33

P. 34

P. 36

P. 39

P. 44 ~ P. 46

P. 53

P. 55

H26.5.13

1.2 表記内容を一部修正 P. 43 H26.6.5

1.3 付属品追記

消費電流・消費電力修正

ソフトウェア仕様を一部変更

USIM カードのサイズについての記述追記

発信中の LED 表示追加

VPN 設定の内容を一部追記

P. 4

P. 9

P. 10

P. 12

P. 21

P. 32

H26.10.8

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規定名 HSP-Assist 取扱説明書 株式会社 iND

改訂 第 1.3 版 ページ 57/57

HSP-Assist 取扱説明書 第1.3 版

作成日 : 2014 年 10 月 8 日

〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-13-13 共同ビル(茅場町2丁目)

TEL:(03)3664-5552 FAX:(03)3664-5553

■URL http://www.i-netd.co.jp