Upload
dangnga
View
239
Download
4
Embed Size (px)
Citation preview
GERSTELソリューションカタログ
MPS2-xt, TDU2
2
GERSTELソリューションシステム
更なる高感度、高選択性、迅速さに加え、簡易化、自動化を実現するために、分析の各ステップを自由自在にハイフネーション。
ハイパフォーマンス、ハイスループットの世界へ!
ゲステル株式会社は、ドイツ GERSTEL GmbH & Co, KGの日本法人です。アジレント・テクノロジー(株)はゲステル(株)の販売代理店です。
試料前処理・導入技術
分離技術
検出技術・データ解析
試料導入
分
離
検
出
TwisterTM MPS HIT-HSS
TDS3 TDU2 MPS2-xt/LVIMPS2-xt/HSS
MPS HIT-SPME ALEXATEX DHS
MPS2-xt/SPME
CIS4
GC
Single PFC/PFC MSD DET1 DET2ODP3
LTM GC1D/2D GC
CTS/CTE
MCS
GERSTEL 製装置 Agilent 製装置
3
進化し続けるロボティックオートサンプラ。
基本機能 MPS2ソリューション
液体注入通常の液体注入を自動化できます。
GERSTELユニバーサルシリンジホルダーにより、各種シリンジサイズに対応します。
ヘッドスペースオプション
シリンジ方式の、ヘッドスペース分析を自動化できます。
SPMEオプションSPME法(Solid PhaseMicro Extraction)の自動分析が可能です。
大量注入LVI ̶ Large Volume Injection ̶
GERSTEL CIS4と、MPS2-xtの組合せにより、最大 1000 µLの大量注入が可能になります。大量注入により、高感度化が図れるばかり
でなく、前処理工程の簡略化、自動化、ミニチュア化、溶媒使用量
の低減などが期待できます。
ALEXシステムは、GERSTEL CIS4 注入口のライナーを自動的に交換する装置です。
大量注入や高マトリックスサンプルをルー
チンで分析する際の最大の問題であった
ライナーの定期的な交換を自動的に行う
ことができます。これにより、従来は自動
分析を行うことの難しかったアプリケー
ションの完全自動分析が可能になります。
SPME ファイバーの自動交換が可能です。従来は SPME ファイバーの交換は手動で行う必要がある
ため、ファイバーの種類が異なる
場合には自動分析はできませんで
したが、MFX により 3 種類までのファイバー自動交換を実現しまし
た。メソッド開発に最適です。
GERSTEL ALEX ̶ Automated Liner EXchange ̶
GERSTEL MFX ̶ Multi Fiber EXchanger ̶
4
TDU2ソリューション
Twister/ATEXオプションTwisterや液体、固体試料など多彩な試料導入を実現します。
Twister 導入SBSEで濃縮した試料の自動分析が可能です。
直接試料導入
TDU2ライナーの中にマイクロ バイアルを入れることで、 液体・固体試料の直接導入が可能です。
DHSオプション10 mL、20 mL バイアルを用いたダイナミックヘッドスペース分析の自動化を実現し、高感度で幅広い対象成分をカバーすることができます。
HIT-HS HIT-SPME
MPS HITオプションヘッドスペース試料(HIT-HS)、または SPME(HIT-SPME)で濃縮した試料を TDU2に複数回注入し、CIS4に濃縮することで、高感度化と高沸点成分の回収率向上が期待できます。(MAESTROソフトウェアのバージョンにより対応できない機種がございます。詳しくは担当営業までお問い合わせください。)
試料前処理・導入技術
MPS2-xt + TDU2 + GC-QTOFシステム Dual Head MPS2-xt + GC-MSシステム
進化し続けるロボティックオートサンプラ。
5
GERSTELの試料前処理・導入技術
多機能加熱脱着装置GERSTEL TDU2 ̶ Thermal Desorption Unit ̶
GERSTEL TDS3と比べ、小型化が図られた多機能加熱脱着装置です。TDU2は CIS4との組み合わせで構成されており、MPS2-xtの Twister/ATEXオプションと組み合わせることで、様々な試料前処理・導入技術の自動化が可能になります。
※ TDU2の消耗部品等は基本的に前モデルの TDUと共通です。
SBSEによるほうじ茶(ペットボトル)の分析例試料 5 g + 30 % NaCl SBSE 1 h@1500 rpm
各種試料導入の例 TDU2システムの概念図In
dole
4-vi
nylp
heno
l
4-vi
nylg
uaia
col
2-ac
etyl
pyrr
ole
Jasm
one
N-fu
rfury
lpyr
role
M
ethy
l sal
icyl
ate
Eth
ylbe
nzyl
alde
hyde
Ace
toph
enon
e
5-m
ethy
lfurfu
ral
Lina
lool
1-et
hylp
yrro
le
Met
hylp
yraz
ine
2,5-
dim
ethy
lpyr
azin
e 2,
6-di
met
hylp
yraz
ine
Trim
ethy
lpyr
azin
e
Eth
yldi
met
hylp
yraz
ine
TDU2
CIS
吸着剤
直接導入
Twister
マイクロバイアル
6
試料前処理・導入技術
TDU2による多彩な試料導入
簡単前処理、広がるアプリケーションGERSTEL ATEX ̶ Automated Tube EXchange ̶
TDU2の応用技術MPS HIT ̶ Hot Injection and Trapping ̶
GERSTEL ATEXは、MPS2-xt、TDU2のオプションです。あらゆる試料形態に対応する加熱脱着システムです。また、TDU2の温度と流量が自動で 制御できるので、高精度な分析が実現できます。
MPS HITにより、ヘッドスペース試料、または SPMEで濃縮した試料を 加熱された TDU2に複数回注入し、CIS4に濃縮することで、高感度化と高沸点成分の回収率が向上します。
(MAESTROソフトウェアのバージョンにより対応できない機種がございます。詳しくは担当営業までお問い合わせください)
簡単操作
サンプルのセットはいたってシンプル。TDU2の加熱脱着条件もMAESTROソフトウェアで設定可能です。液体、固体試料の直接加熱導入
TDU2チューブ内のマイクロバイアルに試料をセットし加熱脱着することで、直接 GCシステムに導入が可能です。不揮発性成分
TDU2チューブは分析毎に交換可能なため、マイクロバイアルを用いれば不揮発性成分を含んだ試料の導入も可能です。
MPS2-xtによる自動化GERSTEL MPS2-xtを使用することで最大 196 検体の自動化を行うことができます。
Pyrid
ine
Furfu
ral
Furfu
ryl a
lcoh
ol
2,5-
Dim
ethy
l py
razi
ne
Furfu
ryl m
ethy
ldi
sulfi
de
2,3-
Pent
aned
ione
3-M
ethy
l but
anal
2-M
ethy
l but
anal
2-M
ethy
l fur
an
Isob
utan
alD
MS
Acet
oald
ehyd
e
Prop
anal
Fura
n
2-Et
hyl-3
-met
hyl
pyra
zine
4-M
ethy
l thi
azol
e
DM
DS
Malt
試料量 : 1 mL
試料量 : 2.5 mL x4回= 10 mL
HIT-HS によるコーヒーの分析CIS -50℃ 1 mL 注入 と CIS 10℃ 2.5 mL x 4 注入
77
GERSTEL TwisterTM
SPMEを超える高感度分析を実現!TwisterTMはガラス製攪拌子の外側に 100%PDMS(Polydimethylsiloxane)をコーティングしたサンプル前処理用のデバイスです。SBSE、HSSE、PSSEなどのサンプリング方法を選択可能で、気体、液体、固体など幅広い試料形態に対応できます。
また、対象成分の濃度も
比較的高い濃度のものから、
極低濃度まで対応できます。
PDMS
ガラス
マグネット
TwisterTM概念図
SBSE(Stir Bar Sorptive Extraction)SBSEは、SPME(Solid Phase Microextraction)と同様に液 -液分配の理論を応用したガム相抽出法です。TwisterTMを試料溶液中で攪拌させる
だけで目的成分を抽出・濃縮することが可能です。また、操作が非常に
簡単(通常の攪拌子と同じ)、SPMEと比べ非常に高感度(固体相体積、
50倍以上)、多検体スターラによる同時抽出(20検体以上)、GCシステムの全量導入、繰り返し使用が可能といった特徴があります。
PSSE(Passive Sampling Sorptive Extraction)試料形態が気体の場合、環境大気、室内大気中などに TwisterTMを設置し、一定時間放置します。
気体中の対象成分が TwisterTMへ気-液分配されます。
HSSE(Headspace Sorptive Extraction)バイアル中の試料ヘッドスペース部に専用ホルダーを設置し、TwisterTM
を用いたヘッドスペースサンプリング(HSSE)を行うことができます。夾雑成分の多い液体試料、ゲル状試料、固体試料など様々な試料形態に
対応します。水中の農薬 80成分(500 ng/L)の回収率
0
20
40
60
80
100
120
水-オクタノール分配係数 (log Kow)
回収率
(%)
2.00 4.00 6.00 8.00 10.000
水中の農薬80成分(500 ng/L)の回収率
理論回収率曲線試料量 5 mLPDMS量 24 µL
▲
SBSEの流れ
加熱脱着
溶媒抽出
表面の水分を拭き取った後、Twisterを TDU2 用ライナーにセット
有機溶媒にて Twisterに濃縮した成分を逆抽出
抽出液をマイクロバイアルにて導入
TDU2による加熱脱着
バイアルに試料と Twisterを入れスターラーにて撹拌し抽出
GC-MS分析
LC-MS分析
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
8
試料前処理・導入技術
パージガス
更なる高感度、自動化を実現
ダイナミックヘッドスペースオプションGERSTEL DHS ̶ Dynamic HeadSpace ̶
GERSTEL DHSはMPS2-xt、TDU2のオプションです。高感度で幅広い対象成分をカバーできるダイナミックヘッドスペースサンプラ
で、GERSTEL MPS2-xtと組み合わせて、自動でサンプリングから注入までを行うことができます。
加温されたショートパス、バルブレス
サンプルパスはわずか 3 cm。サンプルが通る部分は全て加熱されているため、コールドスポットの影響なく分析できます。
高感度
ダイナミック法によりヘッドスペースガスが濃縮されるため、従来のヘッドスペー
ス法や SPME法に比べて格段に感度が向上します。MPS2-xt による自動化パージ流量、パージ時間とトラップ温度が自動で
制御できるので、高精度な分析が実現できます。
トラップ充填剤の選択可能
Tenaxチューブを基本として、トラップ充填剤の選択により、目的にあわせてカスタマイズ可能です。
DHS-GC-MSによるコーヒー豆の分析例(HS-SPMEとの比較)コーヒー豆 1 gを DHSと HS-SPMEにてサンプリング(条件は 30℃、10 分間に統一)し、GC-MSにて分析しました。DHSにより、ほとんどの成分において高感度化を図ることができました。
HS-SPME と DHS の比較: コーヒー豆の分析
Sample: 1 g, Incubation temp.: 30℃, Incubation time: 5 min, Split Ratio: 1/3, GC Column: DB-Wax, GC-MS: Agilent 7890GC/5975MSD
2-methyl furan
Furfuryl alcohol
Furfuryl alcohol
Furfural
Furfural
Methyl pyrazine
Methyl pyrazine
2,3-Pentanedione
2,3-Pentanedione 2-methyl furan
DHS(Tenax TA)600 mL@30℃(10 min)
HS-SPME(CAR/PDMS)10 min@30℃
9
FEDHS®
DHS-MVM®
最大 100 µLの水系試料を HSバイアル中でパージし強制的に全量を気化。水溶性成分を含む幅広い成分の回収率が向上します。
2種類以上のトラップを用い連続的な DHSサンプリングすることで揮発性成分を網羅的に分析します。
Acetaldehyde logKow: -0.17 VP: 910 mmHg
Furan logKow: 1.36 VP: 596 mmHg
DMS logKow: 0.92 VP: 479 mmHg
2-Methyl butanal 3-Methyl butanal logKow: 1.23 VP: 10.4 mmHg
2,5-Dimethylpyrazine logKow: 1.03 VP: 3.18 mmHg
Furfuryl methyl sulfide logKow: 2.00 VP: 1.37 mmHg Acetol acetate
logKow: -0.19 VP: 1.49 mmHg
Butanoic acid logKow: 1.07 VP: 2.11 mmHg
2,3-Butanedione logKow: -1.34 VP: 70.2 mmHg
Maltol logKow: -0.19 VP: 0.000043 mmHg
Vanillin logKow: 1.05 VP: 0.0019 mmHg
2-Acetyl pyrrole logKow: 0.56 VP: 0.0289 mmHg
Furaneol logKow: 0.82 VP: 0.00058 mmHg
Guaiacol logKow: 1.34 VP: 0.113 mmHg
Indole logKow: 2.05 VP: 0.012 mmHg
m/z 152
DHS-MVM®によるコーヒーの分析Acetaldehyde, DMSなどの揮発性の高い成分から Guaiacol, Indole, Vanillinなどの水溶性が高く、揮発性の低い成分まで多種多様な成分を検出。
※Nobuo Ochiai, Jun Tsunokawa, Kikuo Sasamoto and Andreas Hoffmann, J. Chromatogr. A, 1371(2014)65-73 本論文はオープンアクセスの為、無料でダウンロード可能です。
水系試料中の水溶性成分を高感度に分析
トップノートからベースノートまでの幅広い成分を網羅的に分析
FEDHSによるシングルモルトウイスキーの分析※ウイスキー100 µLを FEDHSにて分析。ウイスキーLではピート臭の特徴香である、フェノール系の物質が多数 検出されており、ウイスキーYでは脂肪酸類が顕著に検出されております。また、水溶性が高く、揮発性も低いバニリンまで高感度に検出する事ができています。
※ N.Ochiai, K.Sasamoto, A.Hoffmann, K.Okanoya, J.Chromatogr.A, 1240(2012)59.
試料採取最大 100 µLの水系試料を
HSバイアルにサンプリング
DHSによる濃縮80 ℃で全量が気化するまでパージし、トラップに濃縮
GC-MS分析加熱脱着装置に導入し、
GC-MS分析
~ 100 µL
Purge gas in
80℃
Method1
Method2
Method3
Carbon系トラップ 1トップノート
Carbon系トラップ 2トップ~ミドルノート
Tenax TAトラップミドル~ベースノート
VVOCs成分等のトップノートの一部に最適化した抽出・濃縮
MultipleTubeDesorption
トップノートの残りとミドルノートの一部に最適化した抽出・濃縮
3 種類のトラップを連続的に加熱脱着し、フォーカシング後、
GC-MSに全量導入FEDHS®ミドルノートの残りとベースノート、水溶性成分、低揮発性成分に最適化した抽出・濃縮
10
試料前処理・導入技術
その他の試料導入系
TDS3は、不活性なショートパスを実現し、幅広い成分や様々なサンプル形態に対応する加熱脱着
導入システムです。
バルブレス流路の TDSAオートサンプラを用いると多検体自動分析ができます。
TDS3Cでは UPC、または CCD2を使用することで液体窒素を使用すること無く冷却が可能です。
加熱脱着導入システムGERSTEL TDS 3/TDS 3C ̶ Thermal Desorption System 3/3C ̶
TDSシステム + GC/MSD + CTS 2構成図
CTS 2(Second cryo)
CIS 4(First cryo)
TDS 3
プレカラム
メインカラム
プレスフィットコネクター
CTS 2は TDS 3/CIS 4システムのセカンドクライオトラップです。プレカラムに導入された成分は CTS 2で液体窒素により再度フォーカシングされメインカラムに導入されます。
TC 2は、TDS3チューブ用のコンディショニング装置です。設定した温度で、不活性ガス(高純度 N2、He)を流しながら
10本同時に TDS3チューブのコンディショニングが可能です。オプションの TDU2用チューブアダプタを使用することで、
TDU2チューブのコンディショニングも可能です。
TE 2は TDS3/TDS2用のオフラインサンプリング装置です。内径 4 mmのチューブには入らない容積の大きいサンプルや、 少量では感度が足りないサンプルを、吸着剤入りの TDSチューブへ濃縮することが可能です。
クライオフォーカシングユニットGERSTEL CTS 2 ̶ Cryo Trap System 2 ̶
オフライン加熱脱着装置GERSTEL TE 2 ̶ Thermal Extractor 2 ̶
チューブコンディショナGERSTEL TC 2 ̶ Tube Conditioner 2 ̶
11
その他のシステム構成例
周辺装置
加熱脱着装置用冷却オプションGERSTEL CCD2 ̶ Cryostatic Cooling Device 2 ̶
液体窒素不要
GERSTEL加熱脱着装置 TDU2、TDS3C用の冷却装置です。クライオフォーカス部(CIS4C)の温度を-40℃まで冷却可能なため、液体窒素を使用することなく対象成分やアプリケーションの範囲が広がります。
コスト削減、生産性向上
液体窒素に比べて、ランニングコストの大幅な低減と、より長期の連続測定が期待できます。
2チャンネル対応の CCD2により、最大 2システムまでの加熱脱着装置に装着可能です。
優れた操作性
温度などの条件設定は GERSTEL MAESTROソフトウェアより行います。液体窒素交換の手間も省くことができるので、操作性、メンテナンス性が向上します。
MPS2-xt専用のボルテックスミキサーです。各種サイズ(2 mL, 4 mL, 10 mL)のバイアルに対応し、200~ 3000 rpmで撹拌する事が可能です。ベンチトップタイプのワークステーションとの組合せで様々な前処理の自動
化が期待できます。
ベンチトップタイプとして使用することで、前処理
の自動化のみを行うことが可能です。
デュアルレールタイプ、又はデュアルヘッドタイプ
(右写真)にすることで、様々な試料サイズ、前処
理に対応できます。
ボルテックスミキサー オプションGERSTEL mVORX
スタンドアローンワークステーションGERSTEL MPS2-xt
12
分離技術
1次元 2次元切替 GC-MS(特許登録済)● 1次元 GC-MS と 2 次元 GC-MS の切替を 1台の GC-MS のメソッド変更のみで可能
● 2 次元 GC-MS における 1次元目の「モニターTIC」を実現 ● MS同時検出における保持時間の一致精度を格段に向上
MS
TDU
PCM
GERSTEL ODP3
Switching Device
LTM-GC 1(ex. DB-Wax)
LTM-GC 2(ex. DB-1)
LTM-GC 1 による1次元目測定 LTM-GC 2 にキャリアーガスを供給
MS
TDU
PCM
GERSTEL ODP3
LTM-GC 1 から LTM-GC 2へハートカット
LTM-GC 2 にてフォーカシング(クライオフォーカスオプションも追加可能)
Switching Device
LTM-GC 1(ex. DB-Wax)
LTM-GC 2(ex. DB-1)
LTM-GC 1 はバックフラッシュ LTM-GC 2 による2次元目測定
MS
TDU
PCM
GERSTEL ODP3
Switching Device
LTM-GC 1(ex. DB-Wax)
LTM-GC 2(ex. DB-1)
1次元 2 次元切替 GC-O/MS: 1次元目測定 1次元 2 次元切替 GC-O/MS: ハートカット & バックラッシュ 1次元 2 次元切替 GC-O/MS: 2 次元目測定
SBSE-1次元 2次元切替 GC-O/MSによるビール中の臭気成分の分析
通常の 1次元 GC-MSの分析を行います。分離不十分な成分や、においは検出できてもマトリックスに重なり、MSスペクトルが得られないような成分が有る場合は、ハートカットする時間を選択します。
①1次元目 GC-MS測定
ハートカットされた部分のみを極性の異なる 2 次元目カラムで分析することで、1次元目カラムのみでは分離できなかった成分の分離が可能になります。
③ 2 次元目 GC-MS測定
2 次元 GC-MS分析の条件設定後、再測定を行います。目的成分のハートカットを行った後、バックフラッシュを行います。この際、
CTS2オプションによるクライオフォーカスも可能です。
②ハートカット & バックフラッシュ
β -Damascenone
▲ GERSTEL 1D2D切替 GC-MS におい分析システム
1次元目と 2 次元目の両方でにおい嗅ぎとMSの同時検出が可能!
GERSTELの分離技術
13
キャピラリーGC分取装置GERSTEL PFC ̶ Preparative Fraction Collector ̶
1検体用キャピラリーGC分取装置GERSTEL Single PFC
におい嗅ぎ/分取切替システム※
吸着剤を用いた 1検体のみの PFCを実現しました。キャピラリーGC分取をより簡単に行うことができます。
濃縮した試料は、TDU2に再導入しスプリットレス分析を行うことで、未知試料の 定性に役立ちます。
装置構成を変更することなく、メソッドのみの変更で
4種類のモード(GC-O/MS, GC-MS, GC-O, GC分取)を切替えることが可能です。
分取トラップ部分
GERSTEL PFCシステムの特長● バルブレスのスイッチングにより 0.01 min単位の正確なスイッチングが可能● 6ポートの捕集管で、自由自在の分取が可能●スイッチングの条件は GERSTEL MAESTROソフト上から簡単設定可能● トラップ部分の冷却オプションが選択可能(液体窒素 /冷却水循環装置)● Agilent 7890GCの EPC 機能と、GERSTEL スイッチングデバイスにより優れた再現性を実現
● GERSTEL CIS4注入口とMPS2-xtとの組み合わせにより、大量注入が可能● Tenax チューブによる VOC成分の分取にも対応(オプション)
特長
● 目的成分を TDU2チューブに濃縮●分取、濃縮後は同一システムでの分析が可能●極性の異なる分析カラムに変更した同一システム、もしくは異なる分析カラムを 装着した別システムで再分析することで、オフライン 2 次元 GCも可能●通常のカラムが使用可能
クーリングオプション
TDU2 Tenaxライナーや TDS Tenaxチューブへの捕集も可能(オプション)
におい嗅ぎモード GC分取モード
※特許申請中
GERSTEL PFCは、キャピラリーGCで分離した成分を分取する装置です。従来は難しかったキャピラリーカラムによる分取が可能となりました。複雑なマトリックス中の微量成分を濃縮・精製することにより、未知成分の定性に役立ちます。
GERSTEL PFC
14
検出技術・データ解析
● 極めて近いホールドアップタイムの実現 (通常 1秒以内)● 計算ソフト(GERSTEL Column Calculator) により任意のスプリット比を実現可能
● 高沸点成分の保持時間の一致と精度の向上● 高沸点成分のキャリーオーバーの低減
● 匂いを感じた時間に専用パッドでマーキング可能● 匂いの特徴を音声で記録● 記録した音声をテキスト化● 録音した音声は再生可能
複数名で同一試料のにおい嗅ぎを行うことで、
パネリスト間におけるにおいキャラクターの共有が可能です。
OIDオプション、ボイスレコーダオプションより選択可能で、クロマトグラムと重ね書きが可能 *です。
ODP 3の特長
ボイスレコーダオプション※
2ポート、3ポートにおい嗅ぎオプション
データ記録方法
におい分析において、官能評価は欠くことができない技術です。
GERSTEL ODP3 は、GCで分離した成分のにおい嗅ぎと、MS の同時取り込みを実現し、未知成分の同定に威力を発揮します。
※アジレント・テクノロジー社製MSD ChemStationデータ解析ソフトウェア使用時に限ります。
スニッフィングポートGERSTEL ODP3 ̶ Olfactory Detector Port ̶
GERSTELの検出技術
5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 50.00 55.00
5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 45.00 50.00 55.00
Furfuryl methyl sulfide
21.50 22.00 22.50 23.00 23.50 24.00
40 60 80 100 120 140 160 180 200 220 240 260 280 300 320 340 360 380 400
81
128
53
O
S
21.50 22.00 22.50 23.00 23.50 24.00
TIC
TIC
OIDシグナル
OIDシグナル
匂いを感じたピークから物質を同定
● 匂いを感じた時間と強度を記録
OID(Olfactory Intensity Device)オプション
2ポート ODP3 3ポート ODP3
15
● 101,398件の香気成分データベース● 化合物情報・文献情報の検索●MSスペクトル + RI による定性精度の向上
● 2種類の異なるカラムの RI値よりクロスサーチが可能● 収録情報に Odor Character(におい特性)を追加
特長
● 四重極型MSから精密質量スペクトルを算出● 精密質量スペクトルと同位体比補正による組成式の推定● 未知成分の組成式の推定が可能
● TOFMS等の高分解能MSデータの組成式推定確度を向上● LC-MSDデータも解析可能
特長
香気成分データベースAroma Office 2D Ver.4
MSキャリブレーションソフトウェアMassWorks※
データ解析
※MassWorksは Cerno Bioscience社の登録商標です。※ゲステル株式会社は米国 Cerno Bioscience社の国内総代理店です。
CLIPSによる化合物の組成式推定結果検索範囲 :152.0895 ±15 mDa, 元素 : C, H, N, S, O (35ヒット中の 15 番目までを表示)
クロスサーチこの例では 1次元目(DB-WAX カラムで RI=1852)と、2 次元目(DB-5カラムで RI=1398)の結果から beta-damascenoneと、furfuryl hexanoateの 2つの候補物質に絞り込むことができました。
キャラクター検索beta-damascenoneのキャラクター検索(におい特性)を行ったところ、“honey”、“honey-like”など過去に報告の有ったにおい特性がリストアップされました。
左記の条件では 35もの化合物がヒットしますが、同位体比の一致率である質量ピーク確度を使用して、順位付けを行います。こ れ に よ り、2-isopropyl-3-methoxy pyrazineの正しい組成である C8H12N2Oがヒット順位 1位となりました。図は実測の質量ピーク(補正後)と C8H12N2Oの理論値の質量ピークの重ね描きで、互いに非常によく一致しています。
CLIPS結果(組成リスト) 理論値と補正後の実測値の重ね描き
■MPS2-xt部 サンプル数 (1トレイあたり) : 98 (2 mL バイアル用) 32 (10,20 mL バイアル用) 98 (Twister/ATEXオプション用)■制御方式・条件設定 ハンドヘルドキーパッドもしくは GERSTEL MAESTROソフトウェア(英語版)より入力。
設置寸法・重量・ユーティリティ■設置寸法 MPS2-xt部 : 幅 828 mm、奥行き 385 mm、高さ 648 mm MPS2-xt XL部 : 幅 1228 mm、奥行き 385 mm、高さ 648 mm MPS2-xtのアームは GC後方にも動作するため、GC本体および GC後方 5 cmの上部の空間は、 完全に 95 cm以上の空間を確保していただく必要があります。 TDU2部 : 幅 210 mm、奥行き 60 mm、高さ 80 mm GC/MSD部 : 幅 2250 mm、奥行き 850 mm、高さ 550 mm
■重量 GC部 : 50 kg MSD部 : 41 kg MPS2-xt部 : 10 kg (本体のみ、オプション含まず) TDU2部 : 0.5 kg C506部 : 10 kg
■ユーティリティ ガス関係 〈MPS2-xt部〉 : パージガス用 Heまたは N2 (MPS2-xtヘッドスペースオプション使用時) 〈TDU2部〉 : キャリアガス (Heガス純化装置が必要)、液体窒素、アクチュエーターガス (Air, N2)
電源 : MPS2-xt部 100 V 5 A (50/60 Hz) TDU2部 (C506)100 V x 2 5 A (50/60 Hz) GC部 200 V 15 A 単相 (50/60 Hz) MSD部 200 V 5 A 単相 (50/60 Hz)
GERSTEL MPS2-xt、TDU2システムの主な仕様
アジレント・テクノロジー株式会社本社/〒192-8510 東京都八王子市高倉町9-1●カストマコンタクトセンタ 70120-477-111email_ [email protected]
※仕様は予告なく変更する場合があります。
www.agilent.com/chem/jp
Copyright © 2016 Agilent TechnologiesAll Rights Reserved.本書の一部または全部を書面による事前の許可なしに複製、改変、翻訳することは、著作権法で認められている場合を除き、法律で禁止されています。
Printed in Japan. July 20, 20165989-3569JAJP
※詳細は各装置の据付前要領書をご確認ください。