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© Gard AS Page 1 of 2 Gard Alert :米国におけるタンカー以外の船舶の油濁事故対応計画書 NTVRP)に関する注意 こちらは、英文記事「Gard Alert: US non-tank vessel response plans (NTVRPs) reminder」(2014 7 8 日付)の和 訳です。 米国沿岸警備隊(USCG)がタンカー以外の船舶の所有者に油濁事故対応計画書(Nontank Vessel Response Plans [NTVRP])の全項目に対応するよう時間的猶予を与えるために発行していた猶予許可書 Interim Operating Authorization [IOA])が、2014 7 31 日に失効します。 背景 NTVRP 最終規則が 2013 9 30 日に連邦広報に公示され、タンカー以外の船舶(400 総トン以上) の所有者または運航者は、2014 1 30 日までに、米国の航行水域を運航する船舶の油濁事故対応計 画書を作成し、提出することが求められました。これを受けて、USCG は、計画書所有者と計画書作成 者が NTVRP の全項目に完全に対応するための十分な時間が確保できるように、 IOA の手続を取ることで、 締め切り違反を犯さずに、2014 1 30 日以降も引き続き運航できるようにしていました。詳細は、 Gard Member Circular No. 21/2013 をご覧ください。 IOA の失効の確認 先日、USCG は、海上安全情報公報(Marine Safety Information Bulletin [MSIB]No. 08-14 を発行し、 タンカー以外の船舶の所有者と運航者に対し、発行済みの IOA 2014 7 31 日に失効することに注 意するよう呼びかけました。公報では、計画作成者および救助・海上消火業者との協力の下、 33 CFR 155 Subpart J の未処理の要件や不備に適切に対処すること、失効日前に計画書の審査・承認を受けられる ように十分な時間を確保することを勧告しています。公報の中で、NTVRP の承認拒否理由となるような 不備の代表例が挙げられていますので、特に注意してください。 さらに、 USCG は、 MSIB No. 10-14 の中で、2014 7 31 日失効予定の発行済 IOA に対しては、包括

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Gard Alert:米国におけるタンカー以外の船舶の油濁事故対応計画書

(NTVRP)に関する注意

こちらは、英文記事「Gard Alert: US non-tank vessel response plans (NTVRPs) – reminder」(2014年 7月 8日付)の和

訳です。

米国沿岸警備隊(USCG)がタンカー以外の船舶の所有者に油濁事故対応計画書(Nontank Vessel

Response Plans [NTVRP])の全項目に対応するよう時間的猶予を与えるために発行していた猶予許可書

(Interim Operating Authorization [IOA])が、2014年 7月 31日に失効します。

背景

NTVRP 最終規則が 2013 年 9 月 30 日に連邦広報に公示され、タンカー以外の船舶(400 総トン以上)

の所有者または運航者は、2014 年 1月 30 日までに、米国の航行水域を運航する船舶の油濁事故対応計

画書を作成し、提出することが求められました。これを受けて、USCG は、計画書所有者と計画書作成

者が NTVRPの全項目に完全に対応するための十分な時間が確保できるように、IOAの手続を取ることで、

締め切り違反を犯さずに、2014 年 1月 30 日以降も引き続き運航できるようにしていました。詳細は、

Gardの Member Circular No. 21/2013をご覧ください。

IOAの失効の確認

先日、USCGは、海上安全情報公報(Marine Safety Information Bulletin [MSIB])No. 08-14を発行し、

タンカー以外の船舶の所有者と運航者に対し、発行済みの IOAが 2014年 7月 31日に失効することに注

意するよう呼びかけました。公報では、計画作成者および救助・海上消火業者との協力の下、33 CFR 155

– Subpart Jの未処理の要件や不備に適切に対処すること、失効日前に計画書の審査・承認を受けられる

ように十分な時間を確保することを勧告しています。公報の中で、NTVRPの承認拒否理由となるような

不備の代表例が挙げられていますので、特に注意してください。

さらに、USCGは、MSIB No. 10-14の中で、2014年 7月 31日失効予定の発行済 IOAに対しては、包括

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本情報は一般的な情報提供のみを目的としています。発行時において提供する情報の正確性および品質の保証には細心の注意を払ってい

ますが、Gard は本情報に依拠することによって生じるいかなる種類の損失または損害に対して一切の責任を負いません。

本情報は日本のメンバー、クライアントおよびその他の利害関係者に対するサービスの一環として、ガードジャパン株式会社により英文

から和文に翻訳されております。翻訳の正確性については十分な注意をしておりますが、翻訳された和文は参考上のものであり、すべて

の点において原文である英文の完全な翻訳であることを証するものではありません。したがって、ガードジャパン株式会社は、原文との

内容の不一致については、一切責任を負いません。翻訳文についてご不明な点などありましたらガードジャパン株式会社までご連絡くだ

さい。

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的に延長を認める予定はないと述べています。しかし、このままでは承認を取得していない計画書が数

多く残っているにもかかわらず IOAがまもなく失効してしまうため、USCGは、指定の救助・海上消火

業者が承認した消防計画書(Pre-fire plan)を含む船舶油濁事故対応計画書を提出しているタンカー以外

の船舶については、必要と認められる場合、IOAの 3カ月の延長を許可する予定です。

現在 IOA に基づいて船舶を運航している場合には、上記の事項にご留意の上、米国の航行水域での運航

が 2014年 7月 31日以降も引き続き許可されるよう、必要な措置を講じられることをお勧めいたします。

関連リンク

今回のトピックに関連する情報については、Gardのウェブサイトの「US non-tank vessel response

plans」のページにまとめて掲載されています(メンバーサーキュラーの全号も掲載)。

船舶油濁事故対応計画書に関する USCGの一般的な情報は、こちらのリンクから、次の順序でご覧

いただけます(Missions > Environmental > Vessel Response Plan Program > Nontank Vessel

Response Plans)。特に、「Important NTVRP Documents」の 1つとして掲載されている「Nontank

Vessel Response Plans (NTVRP) – Frequently Asked Questions」にご注意ください。

すべての USCG MSIB は、こちらのリンクから、次の順序でご覧いただけます(Library > Marine

Safety Information Bulletins)。