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ひらパーの「おもろい」戦略
大阪市立大学 商学部 田村ゼミ
Cold Water班 人見・山内・鍜治 南出・中前・水野
目次
Ⅰ 問題設定
Ⅱ 分析
Ⅲ 総括 1
遊園地を取り巻く環境
大型テーマパークの台頭 全国的に多くの
遊園地が閉園
Ⅰ 問題設定
少子化 レジャーの多様化
不況
2 5900
6000
6100
6200
6300
6400
6500
6600
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 (億円)
出典)レジャー&レクパーク(2012)
運営会社:京阪レジャーサービス
所在地:大阪府枚方市
開園100周年(2012年) 営業年数
3
Ⅰ 問題設定
問い ひらかたパークは、
なぜ人気を持続することができるのか
結論 新規顧客として
大人層の獲得に成功したから 4
Ⅰ 問題設定
4
分析の視点
重層的な「おもろい」を
顧客に提供した
5
Ⅱ 分析
5
ひらかたパークの軌跡
アメリカ型遊園地 ヨーロッパ型遊園地
園内全体の調和を
楽しむ
大型アトラクション
メイン
(ファミリー向け)
1983年 東京ディズニーランド開園
(若者向け)
遊園地A
遊園地B 遊園地C
ひらかたパーク
Ⅱ 分析
6
莫大な固定投資
↓
設備維持のために
商圏を全国区へ
↓
7
Ⅱ 分析 アメリカ型遊園地
テーマパークの脅威にさらされる
8
Ⅱ 分析
莫大な固定投資がない
↓
商圏を広げる必要がない
(地域密着型)
↓
ヨーロッパ型遊園地
テーマパークの脅威を回避
70
85
100
115
130
145
160
2000
2250
2500
2750
3000
3250
3500
3750
4000
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011
出典 ) 綜合ユニコム(2006~2012)、ヒアリングデータによる
(万人) (円)
客単価 入場者数
少子化による入場者数減少
→大人層を呼び込むことができれば、
入場者数減少を補填できる
Ⅱ 分析
9
ひらかたパークの客単価と入場者数の推移
10
ファミリー層
大人
38.3%
大人層
29.2%
子供
32.5%
子供
35% 大人
65%
富士急ハイランド
来園者内訳 ひらかたパーク
来園者内訳
出典)レジャー&レクパーク総覧
2003~2013 綜合ユニコム 実地調査より
2013/12/07 入場者数内訳
ファミリー層大人 (子供連れ)
大人
大人層
子供 (中学生未満)
◎定義◎
子供
32.5%
大人
67.5%
ひらパーはアメリカ型遊園地並みに
大人を集客できている!
※入場料を基準に定義
重層的「おもろい」戦略
①「ナニワ的おもろい」
大阪特有のお笑い路線
11
Ⅱ 分析
12
①「ナニワ的おもろい」
「遊園地」の殻を破ったプロモーションで
大人層へのアピールに成功
13
Ⅱ 分析 重層的「おもろい」戦略
②「ゴッタ煮的おもろい」 「おもろいことならなんでもアリやねん」 というカルチャー
8月 9月 10月 11月 12月
会場A
会場B
会場C
「イベント」スケジュールのイメージ図
ゴッタ煮的組織
14
イベント部署 広報部署 宣伝部署
会場A 会場B 会場C
・他部署の社員との協力体制
・機動的な少人数のチーム
競争
15
イベントによる新鮮さで
全年齢層を満足させる遊園地の実現
②「ゴッタ煮的おもろい」
大型アトラクション イベント
固定費の
変動費化
16
17 ゴッタ煮的組織
ゴッタ煮的 おもろい
ナニワ的 おもろい
プロモーション・イベント再生産
費用優位 実体験
イメージ
おもろいの巣窟
ひらかたパークが持続的集客に成功したのは
からである
18
によって
に成功した
Ⅲ 総括
ひらパーから学ぶビジネスモデル
①既成概念に捉われない
コンセプト構築
②身の丈に合った投資戦略
③顧客のイメージから経験まで
コンセプトの一貫性維持
19
Ⅲ 総括
1 実地調査 2013/09/10
2 実地調査 2013/09/14
3 インタビュー 2013/09/24
4 実地調査 2013/09/27
5 実地調査 2013/10/14
6 インタビュー 2013/10/16
7 インタビュー 2013/10/20
8 インタビュー 2013/10/23
9 インタビュー 2013/10/28
10 実地調査 2013/12/07
20
調査記録
20
参考文献・URL 参考文献
・『日本の遊園地』 橋爪紳也 (2000) 講談社現代新書
・『examiner』No.298 (2012) pp83-85 株式会社イグザミナ
・『組織は戦略に従う』(2004)A.D.チャンドラーJr. ダイヤモンド社
・レジャー&レクパーク総覧2003~2013 綜合ユニコム
参考URL
・ひらかたパーク公式HP http://www.hirakatapark.co.jp/
(2013/9/22)
・枚方市公式HP-ひらかたパーク http://www.city.hirakata.osaka.jp/soshiki/kouhou/hirapa.html
(2013/9/21)
・「ひらパー100年老舗遊園地の挑戦とは?」
http://blogs.yahoo.co.jp/furu9300/61391488.html
(2013/9/22)
・「ひらかたパークの安全の取り組みについて」
http://www.tatemonojikoyobo.nilim.go.jp/kjkb/report/symposium20110223/pdf/program_4.pdf (2013/9/20)
・綜合ユニコム株式会社 月刊レジャー産業資料
http://www.sogo-unicom.co.jp/leisure/image/newsrelease130801.pdf
(2013/10/22)
21
ご清聴ありがとうございました。
21
閉園した遊園地
2003 宝塚ファミリーランド(兵庫県)
阪神パーク甲子園住宅遊園(兵庫県)
2004 あやめ池遊園地(奈良県)
2006 神戸ポートピアランド(兵庫県)
奈良ドリームランド(奈良県)
2008 倉敷チボリ公園(岡山県)
2009 エキスポランド(大阪府)
22
予備資料
23
施設名 入場者数(人)
ナガシマリゾート 6,229,900
鈴鹿サーキット 1,983,918
よみうりランド 1,218,000
としまえん 1,051,441
ひらかたパーク 945,878
出典)綜合ユニコム株式会社 (2012)
全国の遊園地年間入場者数ランキング
予備資料
富士急ハイランドの主要アトラクション
「ええじゃないか」 36億円
「高飛車」 30億円
「ドドンパ」 30億円
「FUJIYAMA」 30億円
仮に40億円で20人乗り大型アトラクションを作ったとする
一人の運賃を1000円とすると、満員で20000円
40億円を一年で回収しようとすると、満員の状態で一日に
547.9回走らさなければいけない
出典)http://s.news.mynavi.jp/articles/2012/06/05/rollercoaster/index.htmlマイナビニュース 2012/06/05
約30~40億円の建設費用
予備資料
24
ピーク対応
大型アトラクション
→待ち時間が発生
→満足度の低下につながる
イベント →多様なイベントによって顧客を拡散
一度に大勢の顧客を満足させられる
予備資料
25
園内サービスの向上
・従業員の人材育成
・飲食店の質の向上
・小さい子供や高齢者にも優しい
休憩所の設置など
・その他園内環境の充実
予備資料
26
12月7日実地調査結果
27
子供 926人
ファミリー大人 1091人
大人層 833人
計 2850人
地域に愛されるひらパー
http://4travel.jp/domestic/area/kinki/osaka/takatsuki/neyagawa/themepa
rk/10033194/ (2013/12/07) 28
予備資料