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ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
ソフトウエアテスト分析の方法-HAYST法とマインドマップをつかって-
ソニー株式会社 永田 敦
2008年1月30日
D-4
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
目次
テスト分析
HAYST法の分析
FV表
マインドマップ
お客様の視点:暗黙知
効果
これから
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
テストプロセス
テストプロセス
終了処理
JSTQB
終了処理
終了基準の検証とレポート
分析と設計
計画とコントロール
作成と実行
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
終了処理
分析の位置づけ
コントロール
最終基準の検証レポート
作成と実行
設計
計画テスト環境、テストデータ
分析
テストベースレビュー
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
分析をやらないと
何をどうテストしたらよいかわからない
全部の組み合わせを行う
因子水準爆発
因子がでてこない
因子がもれる⇒網羅率低下
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
TEST System
テスト対象
入力
条件
結果
・・が・・したら
・・の場合
・・の状態で
・・が・・した
・・が・・になった
・・の後で
・・の時
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
HAYST法のテスト分析
要求仕様書
基本設計仕様書
詳細仕様書
・・・・・・
仕様書
分析対象
分析
FV表
FunctionVerification
Table
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
HAYST法のテスト分析
テスト対象入力
条件
結果・・が・・したら
・・の場合
・・の状態で
・・が・・した
・・が・・になった
・・の後で
・・の時
FV表
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
FV表
機能展開
サブ機能展開 条件条件の値
機能因子 機能
PictureRECモード
OFF
デッキの動作状態
記録再生中ではない
PictureRECモード
ON
デッキの動作状態
記録中⇒停止
PictureRECモード
ON
Disc状態 なし
Cacheの動作をする
fv3-2
記録しているDiscがフルになったことを検出した
デッキが記録しているディスクがフルであることを検出
記録情報をメモリーに記録する
fv3-1
DiscSpanning記録
DiscSpanningモードの設定をする
オペレータがPICTURE CACHEモードを"ON"にする
fv3-4DiscのEject
オペレータがREC INHIのディスクを挿入した
項目機能レベル 条件 機能表現
Cacheの動作を
停止する
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
HAYST法における分析
FV表FunctionVerification
Table
FL表Factor Level Table
CFDCase Flow
Diagram
状態遷移図
FMEAFailure Mode
Effect Analysis
FTAFault TreeAnalysis
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
FL表
因子項目 機能 Level 1 Level 2 Level 3 Level 4
1-1 REC INHI ON OFF
1-2 DVD type DVD-R DVD-RW1-3 メーカー A社 B社 C社 D社1-4 Source SD HD
PictureCache
水準
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
機能展開
なにをしたら何に対して何が起こる
入力因子展開
機能を表現する
結果
OKNG
FV表
因子 水準
FL表
FACTOR作用する入力パラメータ
エラーを含む入力の取り得る値
条件
テスト仕様書
OK
NG
条件
なにをしたら何に対して何が起こる
結果
優先度
FV/FL表とテスト仕様書
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
仕様書の目的
仕様書とは
Document of Design EngineerBy the Design EngineerFor the Design Engineer ^^;
設計者の、設計者による設計者のためのドキュメント
設計内でのレビュー
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
Wordで書かれた仕様書
単機能的な記述が並ぶ
箇条書きで列記し、その後説明
表現があいまいなため、理解できないか、または条件を洗い出しにくい場合がある。
正常系の処理の記述がメイン。
創造が中心
異常系の処理の記述が不十分。
悪いことを考えたくない
前のバージョンと同じということで部分的に省略するときに、その違いを明確に記述していない。
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
マインドマップで整理
仕様FV表項目
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
マインドマップ
整理できた
アウトラインプロセス
俯瞰できる
構造的
単機能テスト的
仕様書の項目を写しただけ
条件が洗い出せない
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
Wordで書かれた仕様書
暗黙性
例:前のバージョンと同じということで部分的に省略するときに、その
違いを明確に記述していない。
関連性の表現が弱い
目的
作るため
× 評価するためではない。
イメージを伝えにくい
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
マインドマップによる転写
顧客視点軸
顧客視点
仕様書
FV表
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
整理しただけのマインドマップ
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
展開しただけのFV表(一部)
機能展開 条件条件の値
機能因子機能
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 LoadCacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
終了処理が異常を検出したとき
Picture Cacheのやり直し動作
基準信号の乱れなどによって記録エラーが起きたとき
Picture Cacheのやり直し動作
ハードディスクフル
MEM FULLエラーが発生したとき
Picture Cacheのやり直し動作
VTRSTOPボタンが押される
STOP状態となる。
ハードディスクフル
ハードディスクがフルになる
STOP状態となる。
機能表現
サブ機能展開
RECStart
RECをStartさせる
VTRSTARTボタンが押される
REC状態となり、 キャッシュされたデータからディスクへの記録を開始する
機能レベル 条件
RECStop
RECをStopさせる
ハードディスクキャッシュのやり直し
信号異常
PictureCache終了処理が異常
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
展開しただけのFV表(一部)
機能展開 条件条件の値
機能因子機能
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 LoadCacheRecモード
ON
Disc状態 Load
CacheRecモード
ON
Disc状態 Load
終了処理が異常を検出したとき
Picture Cacheのやり直し動作
基準信号の乱れなどによって記録エラーが起きたとき
Picture Cacheのやり直し動作
ハードディスクフル
MEM FULLエラーが発生したとき
Picture Cacheのやり直し動作
VTRSTOPボタンが押される
STOP状態となる。
ハードディスクフル
ハードディスクがフルになる
STOP状態となる。
機能表現
サブ機能展開
RECStart
RECをStartさせる
VTRSTARTボタンが押される
REC状態となり、 キャッシュされたデータからディスクへの記録を開始する
機能レベル 条件
RECStop
RECをStopさせる
ハードディスクキャッシュのやり直し
信号異常
PictureCache終了処理が異常
単発的な機能展開
単発的な機能展開
条件が洗い出されてない
条件が洗い出されてない
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
顧客視点を入れて展開したマインドマップ
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
手書きのマインドマップ
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
顧客視点の展開後のFV表(一部 )
機能展開
サブ機能展開 条件条件の値
機能因子 機能
fv3-1PictureCacheモード
ONオペレータがフルのディスクを入れた。
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-2 Disc状態 Eject引き続き、オペレータが残容量の少ないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-3 Disc種類
DVD-RDVD-RWDVD-RAM
さらに引き続き、オペレータが残容量の少ないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-4記録モード
VR/ビデオ
さらに引き続き、オペレータが追記できないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-5記録レート
SPLPEP
オペレータがブランクのDVD-Rのディスクを入れた。
ディスクにキャッシュされたデータから記録される
fv3-6記録は始めたが、キャッシュがフルになった。
ディスクへの記録が止まり、エラー表示を出す。
機能表現
記録できないディスクを連続して
挿入
機能レベル
PictureCache機能
条件
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
顧客視点の展開後のFV表(一部 )
機能展開
サブ機能展開 条件条件の値
機能因子 機能
fv3-1PictureCacheモード
ONオペレータがフルのディスクを入れた。
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-2 Disc状態 Eject引き続き、オペレータが残容量の少ないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-3 Disc種類
DVD-RDVD-RWDVD-RAM
さらに引き続き、オペレータが残容量の少ないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-4記録モード
VR/ビデオ
さらに引き続き、オペレータが追記できないディスクを入れた
ディスクはEjectされるがCacheは持続される。
fv3-5記録レート
SPLPEP
オペレータがブランクのDVD-Rのディスクを入れた。
ディスクにキャッシュされたデータから記録される
fv3-6記録は始めたが、キャッシュがフルになった。
ディスクへの記録が止まり、エラー表示を出す。
機能表現
記録できないディスクを連続して
挿入
機能レベル
PictureCache機能
条件
使用、操作の流れ
ユースケース
多様な条件の
洗い出し
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
FL表
Factor Factor type Level-1 Level-2 Level-3 Level-4PictureCachemode
mandatorycondition
ON
Discstatus
mandatorycondition
Eject
Disc layer - Single Dual
Disc type -DVD-RDVD+R
DVD-RW DVD-RAM DVD+RW
Recordingmode
- VR Video
RecordingRate
- SP LP EP
test mode - Disc Full appendableRecordingmode error
blank disc
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
直交表
No. Disc layer Disc typeRecording
modeRecording
Ratetest mode
1 Single DVD-R VR SP Disc Full2 Single DVD-RW VR SP appendable3 Single DVD-RAM VR SP blank disc4 Single DVD+RW VR SP Disc Full5 Single DVD-RAM Video LP Disc Full6 Single DVD+RW Video LP blank disc7 Single DVD-R Video LP Disc Full8 Single DVD-RW Video LP blank disc9 Dual DVD+RW VR LP Disc Full
10 Dual DVD-RAM VR LP appendable11 Dual DVD-RW VR LP blank disc12 Dual DVD-R VR LP Disc Full13 Dual DVD-RW Video SP Disc Full14 Dual DVD-R Video SP blank disc15 Dual DVD+RW Video SP Disc Full16 Dual DVD-RAM Video SP blank disc
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
テストケース
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
効果
多様なテスト条件
シナリオテスト
リスクの洗い出しお客様の観点に立って、リスクを見積もることができる。
潜在的相乗効果
仕様書のアセスメント
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
つまり
暗黙知
仕様書・xxx・yyyy
仕様書・xxx・yyyy分析結果
経験
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
さらに
暗黙知を形式知に枝を知識ベースにしていく
暗黙知を伝える・共有する共同で分析する
違う観点で考える観点の軸を変えてみる
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
枝を知識ベースに
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
最後に
テストエンジニアはお客様のところに行こう!
ソフトウェアテストシンポジウム 2008 東京
本日はありがとうございました