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プレート・テクトニクス I• プレートテクトニクスとは?• プレートテクトニクス革命
大陸移動説 (~1910)海洋底拡大説 (~1962-3)プレートの幾何学 (~1965-8)
• プレートテクトニクス: 予測性とその検証海洋プレートの成長宇宙・衛星測地
Plate tectonic dichotomy
陸 海大陸移動 海洋底拡大
地殻 マントル遅い・軽い・硬い 速い・重い・軟らかい
リソスフェア アセノスフェア(プレート)
固い 柔らかい
「科学革命」としてのプレートテクトニクス
科学の進歩 = “パラダイム”の変換「科学革命の構造」トーマス・クーン著(みすず書房)
プレートテクトニクス理論の成立過程 (1960年代):fixist → mobilist へのパラダイム変換「新しい地球観」 上田誠也著 (岩波新書)“New view of the Earth”
#「プレートテクトニクスの拒絶と受容―戦後日本の地球科学史」泊次郎著(東大出版)
“元祖” 大陸移動説:「大陸と海洋の起源」 A.ウエゲナー著(岩波文庫)
#「地震・プレート・陸と海」 深尾良夫著 (岩波ジュニア新書)
プレート・テクトニクス理論
• 地球の最表層は,10数枚のプレート(plate)と呼ばれる剛体の板でおおわれている
• 個々のプレートは独立に動き,プレート内では変形は起きない
• プレートの境界は,発散境界,収束境界,横ずれ境界に分類され,それぞれ中央海嶺,海溝,トランスフォーム断層と呼ばれる
• 新しいプレートは,発散境界で海洋底拡大によって生成される
• プレートは沈み込みに依って消滅する• 地球の表面積は一定である
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プレートとプレート境界
三種類のプレート境界
プレートテクトニクスの成立(0)大陸移動説(Wegener, 1910-29)
#学説の進化:“説”→“論”→“学”
古生物学
測地学地球物理学古気候学
地質学・氷床学
~3億年前
マントルが“柔らかい”証拠:• 地球の形(丸い・丸くない)• 氷床跡の上昇• アイソスタシー
プレートテクトニクスの成立(0)マントル対流説(Holmes, 1929)
Glacial rebound
地球型惑星の地形の高度頻度分布
Isostasy(アイソスタシー)
プレートテクトニクスの成立(1)大陸移動説の復活(1950’s)
古地磁気学による実証
地球双極子磁場とその逆転
岩石磁気→ “地磁気時計”K-Ar
古地磁気学 → ~450万年前まで
プレートテクトニクスの成立(2)geopoetry (Hess, 1962)
プレートテクトニクスの成立(2)海洋底拡大説
海洋底観測 →地磁気異常の縞模様 (の謎)
プレートテクトニクスの成立(2)海洋底拡大説
地球磁場の逆転と海洋底のテープレコーダーモデル
Vine&Mathews (1963)
プレートテクトニクスの成立(2)海洋底拡大説
海洋底の年代の決定
陸の古地磁気学による
中央海嶺は本当に対称?
(sea-floor spredding)
大西洋中央海嶺(アイスランド南)
プレートテクトニクスの成立(2)海洋底拡大説
プレートテクトニクスの成立(2)深発地震面→ 沈み込み帯
Wadati-Benioff zone
海洋底の“大断層”?
プレートテクトニクスの成立(2)トランスフォーム断層
combinations of 3 plate boundaries
Wilson (1965)
プレートテクトニクスの成立(3)トランスフォーム断層と地震
Sykes (1967)
プレートの幾何学から予想されること• 横ずれ境界(トランスフォーム断層)は小円にそう
• 発散境界(海嶺)は極を通る大円上
• 収束境界での相対運動は小円にそう
• 相対速度は極からの角距離に依存
• 海洋底は海嶺から離れるにつれて古くなる
プレートの相対運動=オイラー極
プレートテクトニクスの成立(4)地震断層の運動
プレートの相対運動=オイラー極
McKenzie&Parker (1967)
Kanamori (1971)
プレートテクトニクスの成立(5)相対速度の極距離依存性
Morgan (1968)
プレートテクトニクスの成立(6)プレート境界の幾何学
Le Pichon (1968)
海底の年齢