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令和2年5月28日 株式会社JTB 北海道事業部 地域の観光資源を活用したプロモーション事業 「Fly & Cruise Invitation」(2) クルーズキーパーソン招請

クルーズキーパーソン招請...Holland America Line(ホーランド・アメリカ・ライン社) 招請者: Mr de Pooter Michel (ポーター・ミッシェル)

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Page 1: クルーズキーパーソン招請...Holland America Line(ホーランド・アメリカ・ライン社) 招請者: Mr de Pooter Michel (ポーター・ミッシェル)

令和2年5月28日

株式会社JTB北海道事業部

事 業 報 告 書

地域の観光資源を活用したプロモーション事業「Fly & Cruise Invitation」(2)

クルーズキーパーソン招請

Page 2: クルーズキーパーソン招請...Holland America Line(ホーランド・アメリカ・ライン社) 招請者: Mr de Pooter Michel (ポーター・ミッシェル)

11. 事業概要 (仕様書より抜粋)

事業目的

北海道においてもクルーズ船の寄港が増加傾向にあり、クルーズ船の寄港によりもたらされる経済効果や交流人口の拡大に伴う地域活力の増進に大きな期待が寄せられていることから、北海道がクルーズ船の魅力ある寄港地であることを、海外の関係者に向けて効果的に発信していく必要がある。一方で、大型船の寄港は港湾スペックの関係から入港する港も限られており、今後の北海道へのクルーズ船誘致を考える上では、中小型船の寄港誘致も検討していく必要がある。また、プレミアムクラスやラグジュアリークラスの小型のクルーズ船の乗船客は富裕層が多く、自然や歴史、文化に興味を持ち、それらを見学するのみならず実際に体感すること、また、様々な体験をとおした地元の人々とのふれあいを求める傾向にあり、北海道はそういった需要を満たす「第一級の自然」「アイヌや縄文などの文化」などのコンテンツの宝庫である。そこで、今回、プレミアム又はラグジュアリークラスのクルーズ船を扱うクルーズ船社の寄港地の決定権を有するキーパーソンを招請し、北海道内の港湾等の視察を行うことを通じて、北海道ならではの魅力的な観光資源、食、独自の文化を紹介し、中小型のクルーズ船の寄港誘致を図る。

●テ ー マ : 魅力溢れる北の島 クルーズの適地、北海道●ターゲット : 富裕層●招請時期 : 令和元年10月17日~20日●招請期間 : 3泊4日●招請地域 : 網走港、苫小牧港、函館港等●招請人数 : プレミアム又はラグジュアリークラスのクルーズ船を扱うクルーズ船社のキーパーソン1社1名

(1)被招請者との調整(2)視察コースの企画・調整(3)視察に係る宿泊、食事、交通及び通信手段の確保等の一切の手配(4)通訳・添乗員等の手配(5)被招請者に対するアンケートの実施及び分析(6)クルーズ船の北海道寄港誘致に向けたフォローアップ

キーパーソンの招請

事業概要

Page 3: クルーズキーパーソン招請...Holland America Line(ホーランド・アメリカ・ライン社) 招請者: Mr de Pooter Michel (ポーター・ミッシェル)

23. キーパーソンの招請

北海道への寄港実績があり、昨年度北海道クルーズ振興協議会事業のセールスコールで訪問実績もある、ホーランド・アメリカ・ライン社のポートキャプテンを招請。昨年のキーパーソン招請においては、寄港地観光責任者である開発運営担当を招請したが、今年度は配船権限の一部を委託されているポートキャプテンを招請することによって港湾スペックを確認し、配船における注意点を共有した。また、水先案内人やポートエージェント等も同行するミーティングの場を設け、具体的な配船におけるシミュレーションを実施し、寄港地観光の訴求のみならず、北海道の港湾が抱える課題について関係者で情報を共有した。また、ホーランド・アメリカ・ライン社はすでに北海道に就航しているシーボーン・クルーズ・ラインを傘下に抱えているため、本招請後の北海道就航における利点の情報波及を狙い、フォローアップを実施した。

■招請実施日

●2019年10月17日(木)~20日(日) 3泊4日。1泊は千歳に前泊とする。

※尚、10月17日は移動日のため、本報告書は滞在1日目である10月18日(金)より記載する。

■招請者

●会社名:

Holland America Line(ホーランド・アメリカ・ライン社)

●招請者: Mr de Pooter Michel (ポーター・ミッシェル)

●会社概要:1873年設立。1971年にアラスカのツアー会社であるウエスツアーズを買収。

1883年に本社をシアトルに移し、アラスカ・クルーズを充実させた。

船体は濃紺と白で船内は重厚な雰囲気で、

「船上美術館」の異名を持つほど美術品の多さで知名度が高い。

伝統的にアラスカ・クルーズの人気が高いが

ロングクルーズも実績が多く、日本には1960年代から寄港している。

2012年からは毎年、「ザーンダム」「フォーレンダム」などの日本発着クルーズがあり、

日本での知名度が上がった。

2018年より陸側勤務のポートキャプテンを務める。

招請概要

■視察同行者

網走港

網走市 建設港湾部 港湾課 港湾管理係 梅津課長、和田係長

網走市 観光商工部観光課 広域観光推進係 田端係長

日本通運株式会社 網走支店 齋藤課長

北海道 総合政策部 交通企画課 井浦主査

北海道運輸局 海事振興部 旅客・船舶産業課 野村課長補佐

北海道運輸局 北見運輸支局 和田運輸企画専門官

苫小牧港

苫小牧港管理組合政策推進課振興係、計画課港湾計画係 荒係長、京野係長

苫小牧水先区水先人会 石丸会長

株式会社栗林商会 苫小牧支社 船舶代理店課 河野氏、掛内氏

苫小牧タグセンター 栗田氏

北海道 総合政策部 交通企画課 井浦主査

北海道運輸局 海事振興部 旅客・船舶産業課 鎌田課長、野村課長補佐

函館港

函館市 港湾空港部 木村次長、鶴岡主査、梅村主任技師

共栄運輸株式会社 中内氏

株式会社函館国際貿易センター 前野主任

北海道 総合政策部 交通企画課 井浦主査

北海道運輸局 海事振興部 旅客・船舶産業課 鎌田課長

北海道運輸局 函館運輸支局 森田首席

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33. キーパーソンの招請

行程表

到着 出発 市町村 種別 行程詳細

10/17(木)

20:20 ー 移動 関西空港よりNH1719便にて新千歳空港へ

22:10 千歳 宿泊 新千歳空港到着後ホテルへ移動(エアターミナルホテル)

10/18(金)

6:30 札幌 移動 ホテル発(新千歳空港エアターミナルホテル)

7:00 7:30 千歳 移動 新千歳空港到着後、JL2713便にて女満別空港へ

8:15 8:45 大空 移動 女満別空港到着後専用車で移動

9:30 10:15 網走 視察 網走港視察(港湾スペック確認、設備視察)

10:30 11:30 網走 会議 会場:オホーツク流氷館にて

11:30 12:15 網走 視察 オホーツク流氷館館内

12:30 13:30 網走 昼食 市内すし店にて(鮨ダイニング月)

14:00 14:30 網走 視察 濤沸湖水鳥・湿地センター

15:00 16:00 網走 視察 北海道立北方民族博物館

17:00 17:45 大空 移動 女満別空港よりJL2718便にて新千歳空港へ

18:30 19:00 千歳 移動 新千歳空港より専用車で札幌市内へ移動

20:00 21:30 札幌 夕食 札幌ビール園ポプラ館にてジンギスカン

10/19(土)

8:00 札幌 移動 朝食後ホテルを出発

9:00 10:00 千歳 視察 支笏湖畔

10:30 11:15 苫小牧 視察苫小牧港視察(港湾スペック確認、設備、タグボート視察)視察場所→北ふ頭、入船ふ頭+タグ

11:30 12:30 苫小牧 会議 会場:苫小牧港管理組合会議室

12:45 13:30 苫小牧 昼食 ぷらっと港市場にて

14:30 15:00 白老 視察 民族共生象徴空間開設地(外観)

15:30 15:57 登別 移動 JR登別駅より特急スーパー北斗16号にて函館に移動

18:25 18:30 函館 移動 JR函館駅より専用車で移動

19:00 19:30 函館 視察 金森倉庫群視察

10/20(日)

8:30 函館 移動 朝食後ホテルを出発

8:45 9:05 函館 視察 若松埠頭視察(港湾スペック確認、設備)

9:25 9:50 函館 視察 タグボート視察

10:05 10:20 函館 視察 港町埠頭視察

10:35 12:00 函館 会議 会場:共栄運輸ビル会議室

12:15 13:50 函館 昼食 旬鮮酒家 桜路にて & 握り寿司体験

14:15 15:00 函館 移動 函館空港よりNH556便にて羽田空港へ

16:25 ー ー 羽田空港到着後解散

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43. キーパーソンの招請

視察の様子 ① 網走港

●オホーツク流氷館

●網走港湾視察

●濤沸湖水鳥・湿地センター

●北海道立北方民族博物館

●意見交換会の様子(オホーツク流氷館内会議室)

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53. キーパーソンの招請

視察の様子 ② 苫小牧港

●苫小牧港視察

●支笏湖畔、支笏湖ビジターセンター見学

●意見交換会の様子(苫小牧港管理組合会議室)

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63. キーパーソンの招請

視察の様子 ③ 函館港

●旬鮮酒家 桜路にて寿司握り体験

●若松埠頭視察

▲若松埠頭視察 ▲若松埠頭視察

▲タグボート視察▲タグボート視察

▲若松埠頭視察

●意見交換会の様子(共栄運輸ビル会議室)

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73. キーパーソンの招請

クルーズ船の北海道寄港地誘致に向けたフォローアップ

今後も北海道に興味を示していただき、寄港誘致へと結びつくようキーパーソンからの情報収集を行った。すでに北海道に寄港している航路があるため、新たな寄港地の情報提供を行い、次年度以降の寄港を視野に入れ、フォローアップを行った。

●フォローアップの結果(被招請者の最新のコメント)日本の違う一面が見られた視察だった。自然と独特の文化が印象的で、ホーランド・アメリカ・ライン社の乗客ニーズに合っていると感じる。ハード面については、もう少し検討が必要な港もあったが、全体的には自社の船を受け入れるキャパシティーは揃っていると考えている。

→今後の寄港に向けてフォローアップを継続する。