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The Contents ご挨拶 国際脳卒中学会報告 栄養なくして脳卒中医療なし 新人紹介 永年勤続  深堀先生還暦祝いの会 マチュピチュ紀行    2013 SPRING No. 38 社会福祉法人病院として、地域に密着した医療を行ってきた歴史を守り、 『救急から在宅まで』を目標に、患者様が満足し、職員も満足する病院づくりを 実現することにより、地域住民の保健・医療・福祉の向上に貢献する。 【病院理念】 社会福祉法人 十善会 十善会病院      〒850-0905 長崎市籠町 7 番 18 号     Tel:095-821-1214 Fax:095-824-4315 HP:http://www.juzenkai-hospital.or.jp/ 日本医療機能評価機構  認定病院(Ver.6) 世界遺産『マチュピチュ』 2013 SUMMER No. 39

マチュピチュ紀行 SPRING SUMMER 野上 シズコ 38 …The Contents ご挨拶 国際脳卒中学会報告 栄養なくして脳卒中医療なし 新人紹介 永年勤続 深堀先生還暦祝いの会

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Page 1: マチュピチュ紀行 SPRING SUMMER 野上 シズコ 38 …The Contents ご挨拶 国際脳卒中学会報告 栄養なくして脳卒中医療なし 新人紹介 永年勤続 深堀先生還暦祝いの会

The Contents★ご挨拶 ★国際脳卒中学会報告 ★栄養なくして脳卒中医療なし

★新人紹介 ★永年勤続 ★深堀先生還暦祝いの会 ★マチュピチュ紀行   

2013SPRING

No.38

社会福祉法人病院として、地域に密着した医療を行ってきた歴史を守り、『救急から在宅まで』を目標に、患者様が満足し、職員も満足する病院づくりを実現することにより、地域住民の保健・医療・福祉の向上に貢献する。

【病院理念】

社会福祉法人 十善会 十善会病院      〒850-0905 長崎市籠町 7 番 18 号    Tel:095-821-1214 Fax:095-824-4315 HP:http://www.juzenkai-hospital.or.jp/

社会福祉法人 十善会 十善会病院

日本医療機能評価機構 認定病院(Ver.6)

〒850-0905 長崎市籠町7番18号Tel:095-821-1214 Fax:095-824-4315HP;http://www.juzenkai-hospital.or.jp/

世界遺産『マチュピチュ』

2013SUMMER

No.39マチュピチュ紀行 介護に行きづまり、友人に相談すると

「自分に何か褒美を考えたら?」とアドバ

イスされ、マチュピチュ行きを夢見て始め

た500円貯金。

 念願かなって南米ペルーのイグアス・ナ

スカ・そしてあこがれの地マチュピチュ

へ。奇しくもマチュピチュ発見100周年、

節目の年。訪れた3月下旬は気候不安定な

雨期、あと半月も待てば乾期のベストシー

ズン。年金暮らしの身には「少しでも格安

で、訪れることに価値がある!」と雨を覚悟

で旅を決行。機中泊2泊でペルーの首都リ

マに下り立つ。

 早速、ナスカの地上絵をセスナで観覧、大地という巨大なカンバスに

描かれた宇宙人やコンドルは何を意味するのだろう?今なお謎と言われ

る地上絵に感動し、次に訪れたイグアスの滝の雄大さに圧倒され、時差

ボケもなんのその、エンジン全開!明日は空中都市マチュピチュへとは

りきり、高山病対策(体ならし)に訪れた標高4000m超のクスコ。しか

し何か変だ?のどが痛い?ふわふわ宇宙遊泳?人の声が遠くで聞こえ

る?これってもしかすると高山病?とこわごわ添乗員さんに相談。「軽症

だから大丈夫、水分をたくさん摂って早く休んでください」と言われ、早

めに就寝。翌朝、爽やかな目覚め。日頃の百姓で鍛えた体、良かったDrス

トップにならず!

 オリヤンタイタンボ駅から列車

でマチュピチュ村へ。村の小さな

HOTELで目覚めると外は非情な

雨。気を取り直し準備していた雨具にすっぽり身を包み、いざ出発!標高が増

すごとに霧は深まり影絵の世界から数メータ先は闇の世界。霧雨に加え風も

強まると「これが山の天気か?」と諦め納得しつつ前進。しかし神は日本から

はるばる訪れた私たちを見捨てなかった。「風が出たから晴れますよ!」と現

地添乗員さん。空を見上げると雲の切れ間が!視界が開け霧はみるみる上空

へ。神が手を広げる様にそこには失われたインカの都市マチュピチュ!一同

一斉に「やったーマチュピチュだー」と歓声。手つかずの自然の美しさ神々し

さにしばし呆然!晴れ女はまだまだ健在。きっと空の上で亡き義母が見守っ

てくれたのだと心で合掌!ありがとう!おばあちゃん。介護の時を終え新たな

道へ前向きに歩き出します。

野上 シズコ

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1 2

 今から30年以上前、私の学生時代のことです。不真面目であまり授業に出席しなかった私が(当時の先生

方、すみません)試験前にやったことは、先ず何をさておき、いつも最前列で講義を受けている真面目な、しか

も文字がきれいな同級生の講義ノートのコピーを手に入れることでした。A君(=不真面目仲間)が私のとこ

ろにやって来て「B君(=不真面目仲間)がCさん(=真面目で文字がきれい)のノートのコピーを持っとるら

しかぞ!」と言うと、私が「すげー、俺もB君にコピーさせてもらお!」なんて感じでした。コピーの孫コピーの

そのまたコピーみたいなものは判読困難で、試験前夜に苦労して解読していたことが懐かしく思い出されま

す。今でもたまに夢に出てきて結構トラウマでもありますが。そんな私でしたが自分のノートのコピーが試験

前に同級生間で出回った科目が医学部6年間でただ1つだけありました。学部1年、今でいうところの3年生

の3学期にあった「医動物学」です。主に寄生虫を扱う講義で、昼食後の眠気を吹き飛ばすショッキングなス

ライド写真と、実体験に基づいた藤田紘一郎先生の魅力溢れる話で、さぼるどころか居眠りもせず食い入るよ

うに聞いていました。後に藤田先生は東京医科歯科大学の教授になられ、今は退官され名誉教授となられて

います。先生は数冊の有名な本を出版されており、購入され読まれた方も多いと思います。私が近頃読んで

感銘を受けた藤田先生の本が三五館発行の『脳はバカ、腸はかしこい』です。本の内容の詳細な記述は先生

と出版社に怒られますので控えますが、一部を紹介しますと「40億年の生物の歴史の中で脳は登場してまだ

5億年しか経っておらず脳は新参者であり生物は未だ脳をうまく使いこなせていないこと、脳は自分勝手な

状況判断で勘違いしやすいこと、脳は誘惑に弱く意志薄弱であること」等々が書かれています。そして「脳を

良い状態に保つためには腸の健康が不可欠であり、腸は脳をコントロールしている」のだそうです。

 人類は脳を発達させ文明を築いてきました。明晰な頭脳、知的好奇心、探究心があったからこそ科学や医

学が進歩したことは紛れも無い事実でしょう。しかし科学、文明の発展によって環境破壊や地球温暖化が進

んだこと、医学の進歩で少子高齢化が急速に進んで生物種としての人類の存続が怪しくなって来たことも事

実です。核兵器を使用すれば人類は破滅すると解っていても核兵器開発を止めない国や、自由、平等を求めて

対立し殺戮にまで至ってしまう国のニュースを見ると、やはり脳はバカで勘違いし易く目先の誘惑に弱いのか

もしれません。脳を持たない、腸と生殖器だけの生物の社会は嫉妬や羨望や認知症など無縁の純粋な社会

かも知れませんが、脳を発達させてしまった人類には想像することすら出来ません。この素晴らしく精密で知

的でバカな脳とうまく付き合っていくしか他に道は無いのです。

 脳外科医として臨床の現場で脳卒中や認知症の患者様が暴言を吐いたり暴れたり、いくら説明、説得して

も全く聞く耳を持たない、ほとほと困ったという経験はよくあります。そんな患者様に対しても、バカな愛す

べき脳の成せる技であり人間の宿命であると自分に言い聞かせ決して腹を立てないように、また自分で絶対

こうだ!と思って他人と対立した時も、もしかしたら自分の脳の勘違いであるかもしれないと立ち止まって考

える余裕を持つように、等々この本を読んで自分自身もいろいろ反省させられました。

 今から暑い日々が続きます。適切な食事が腸を助け、腸の良い環境が脳を良い状態に導くということです

ので、皆様も暴飲暴食を控えて健康に夏を乗り切っていただきたいと思います。これが私にとって最も反省す

べき点かも知れませんが。

 

        

             副院長 笠 伸年

 本年2月にハワイ、ホノルルで開催された国際脳卒中学会に発表およびポスターセッションの座

長として参加して来ましたので報告致します。この学会は、脳卒中分野の基礎、臨床研究において

世界最大、最先端の学会です。毎年世界から脳神経外科医、脳卒中内科医、基礎研究者、コメディ

カルなどが参加し熱い議論を交わしています。この学会へは2011年から3年連続で参加していま

す。2011年はカバン持ち、2012年はポスターで2題、今年は口演1題と初めての座長を経験しま

した。今回の発表内容は我々が博士論文として発表した「脳梗塞に対する経動脈的幹細胞移植療

法」についてでした。分かりやすく言うと「幹細胞(ノーベル賞のiPS細胞もその一つ)を動脈の中か

ら脳梗塞巣に直接入れると後遺症が軽くなる」という事に関する研究です。この研究には3年を費

やし、病院勤務の後、大学の暗い研究室で顕微鏡を夜遅くまでのぞき込む生活も送りました。こ

の研究のポイントは血管内治療という脳卒中臨床の最先端技術と幹細胞治療というトピックを融

合した点にあります。実際に脳卒中医療は再生医療と血管内治療の発展により新たな時代を迎え

つつあります。その潮流にのり、幸運なことに今年11月のダラスで開催されるAmerican Heart

Association主催学会の優秀演題セッションに招待されました。内容の詳細は論文を参照下さい。

(Stroke 2013 Mar;44(3):720-6) また今回は私自身初となる座長を経験しました。学会か

らオファーが来たときは、国内でも座長の経験など無いのに大丈夫か?と思いましたが、これも経

験と思い挑戦しました。基礎研究に関するセッションでしたが発表者と質問者の熱い英語トークバ

トルを制することができず、時間を大幅に超過させるという事態に見舞われました。非常に貴重な

経験でした。良い経験と言えばレジャーの方も挑戦をしました。現在は丘サーファーですが、私は

大学時代からサーフィンが趣味で、今回初めて海外の波に挑みました。現地サーフガイドを雇い、憧

れのノースショアに向かいました。浜ではウミガメにも出会いました。波は4-6feet(身長の1.5倍

くらい)で迫力ものでした。そのエクセレントウェーブに乗るべく、ウミガメの隣をすり抜け沖に優

雅にパドルアウト。。。。といきたかったのですが、見事に潮に流され現地日系人に救出されました。

日系人の名はSatoruでした。ハワイの波が今でも目に焼き付いています。来年の国際脳卒中学会

はSan Diegoで開催されます。次は十善会病院で立ち上げた研究をネタに挑みたいと思っていま

す。今回このような機会を与えて下さった十善会病院と研究をご指導下さった長崎大学の先生方、

命の恩人Satoruにこの場を借りて御礼申し上げます。

<国際脳卒中学会> 脳神経外科 石坂 俊輔ごあいさつ

脳はバカ?

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 今から30年以上前、私の学生時代のことです。不真面目であまり授業に出席しなかった私が(当時の先生

方、すみません)試験前にやったことは、先ず何をさておき、いつも最前列で講義を受けている真面目な、しか

も文字がきれいな同級生の講義ノートのコピーを手に入れることでした。A君(=不真面目仲間)が私のとこ

ろにやって来て「B君(=不真面目仲間)がCさん(=真面目で文字がきれい)のノートのコピーを持っとるら

しかぞ!」と言うと、私が「すげー、俺もB君にコピーさせてもらお!」なんて感じでした。コピーの孫コピーの

そのまたコピーみたいなものは判読困難で、試験前夜に苦労して解読していたことが懐かしく思い出されま

す。今でもたまに夢に出てきて結構トラウマでもありますが。そんな私でしたが自分のノートのコピーが試験

前に同級生間で出回った科目が医学部6年間でただ1つだけありました。学部1年、今でいうところの3年生

の3学期にあった「医動物学」です。主に寄生虫を扱う講義で、昼食後の眠気を吹き飛ばすショッキングなス

ライド写真と、実体験に基づいた藤田紘一郎先生の魅力溢れる話で、さぼるどころか居眠りもせず食い入るよ

うに聞いていました。後に藤田先生は東京医科歯科大学の教授になられ、今は退官され名誉教授となられて

います。先生は数冊の有名な本を出版されており、購入され読まれた方も多いと思います。私が近頃読んで

感銘を受けた藤田先生の本が三五館発行の『脳はバカ、腸はかしこい』です。本の内容の詳細な記述は先生

と出版社に怒られますので控えますが、一部を紹介しますと「40億年の生物の歴史の中で脳は登場してまだ

5億年しか経っておらず脳は新参者であり生物は未だ脳をうまく使いこなせていないこと、脳は自分勝手な

状況判断で勘違いしやすいこと、脳は誘惑に弱く意志薄弱であること」等々が書かれています。そして「脳を

良い状態に保つためには腸の健康が不可欠であり、腸は脳をコントロールしている」のだそうです。

 人類は脳を発達させ文明を築いてきました。明晰な頭脳、知的好奇心、探究心があったからこそ科学や医

学が進歩したことは紛れも無い事実でしょう。しかし科学、文明の発展によって環境破壊や地球温暖化が進

んだこと、医学の進歩で少子高齢化が急速に進んで生物種としての人類の存続が怪しくなって来たことも事

実です。核兵器を使用すれば人類は破滅すると解っていても核兵器開発を止めない国や、自由、平等を求めて

対立し殺戮にまで至ってしまう国のニュースを見ると、やはり脳はバカで勘違いし易く目先の誘惑に弱いのか

もしれません。脳を持たない、腸と生殖器だけの生物の社会は嫉妬や羨望や認知症など無縁の純粋な社会

かも知れませんが、脳を発達させてしまった人類には想像することすら出来ません。この素晴らしく精密で知

的でバカな脳とうまく付き合っていくしか他に道は無いのです。

 脳外科医として臨床の現場で脳卒中や認知症の患者様が暴言を吐いたり暴れたり、いくら説明、説得して

も全く聞く耳を持たない、ほとほと困ったという経験はよくあります。そんな患者様に対しても、バカな愛す

べき脳の成せる技であり人間の宿命であると自分に言い聞かせ決して腹を立てないように、また自分で絶対

こうだ!と思って他人と対立した時も、もしかしたら自分の脳の勘違いであるかもしれないと立ち止まって考

える余裕を持つように、等々この本を読んで自分自身もいろいろ反省させられました。

 今から暑い日々が続きます。適切な食事が腸を助け、腸の良い環境が脳を良い状態に導くということです

ので、皆様も暴飲暴食を控えて健康に夏を乗り切っていただきたいと思います。これが私にとって最も反省す

べき点かも知れませんが。

 

        

             副院長 笠 伸年

 本年2月にハワイ、ホノルルで開催された国際脳卒中学会に発表およびポスターセッションの座

長として参加して来ましたので報告致します。この学会は、脳卒中分野の基礎、臨床研究において

世界最大、最先端の学会です。毎年世界から脳神経外科医、脳卒中内科医、基礎研究者、コメディ

カルなどが参加し熱い議論を交わしています。この学会へは2011年から3年連続で参加していま

す。2011年はカバン持ち、2012年はポスターで2題、今年は口演1題と初めての座長を経験しま

した。今回の発表内容は我々が博士論文として発表した「脳梗塞に対する経動脈的幹細胞移植療

法」についてでした。分かりやすく言うと「幹細胞(ノーベル賞のiPS細胞もその一つ)を動脈の中か

ら脳梗塞巣に直接入れると後遺症が軽くなる」という事に関する研究です。この研究には3年を費

やし、病院勤務の後、大学の暗い研究室で顕微鏡を夜遅くまでのぞき込む生活も送りました。こ

の研究のポイントは血管内治療という脳卒中臨床の最先端技術と幹細胞治療というトピックを融

合した点にあります。実際に脳卒中医療は再生医療と血管内治療の発展により新たな時代を迎え

つつあります。その潮流にのり、幸運なことに今年11月のダラスで開催されるAmerican Heart

Association主催学会の優秀演題セッションに招待されました。内容の詳細は論文を参照下さい。

(Stroke 2013 Mar;44(3):720-6) また今回は私自身初となる座長を経験しました。学会か

らオファーが来たときは、国内でも座長の経験など無いのに大丈夫か?と思いましたが、これも経

験と思い挑戦しました。基礎研究に関するセッションでしたが発表者と質問者の熱い英語トークバ

トルを制することができず、時間を大幅に超過させるという事態に見舞われました。非常に貴重な

経験でした。良い経験と言えばレジャーの方も挑戦をしました。現在は丘サーファーですが、私は

大学時代からサーフィンが趣味で、今回初めて海外の波に挑みました。現地サーフガイドを雇い、憧

れのノースショアに向かいました。浜ではウミガメにも出会いました。波は4-6feet(身長の1.5倍

くらい)で迫力ものでした。そのエクセレントウェーブに乗るべく、ウミガメの隣をすり抜け沖に優

雅にパドルアウト。。。。といきたかったのですが、見事に潮に流され現地日系人に救出されました。

日系人の名はSatoruでした。ハワイの波が今でも目に焼き付いています。来年の国際脳卒中学会

はSan Diegoで開催されます。次は十善会病院で立ち上げた研究をネタに挑みたいと思っていま

す。今回このような機会を与えて下さった十善会病院と研究をご指導下さった長崎大学の先生方、

命の恩人Satoruにこの場を借りて御礼申し上げます。

<国際脳卒中学会> 脳神経外科 石坂 俊輔ごあいさつ

脳はバカ?

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● 内  科  福田 祥子 ●

経 歴:医師10年目出身地:長崎生まれ長崎育ち。趣 味:サイクリング・映画・温泉特 技:逆立ち気が利かずのんびり屋です。ご迷惑をおかけすると思いますがどうぞ宜しくお願いします。

● 内  科  堀江 一郎 ●

経 歴:2003年 長崎大学医学部卒業出身地:群馬県前橋市趣 味:サッカー(主に観戦)資 格:日本内科学会総合内科専門医、    日本糖尿病学会専門医、    日本内分泌学会専門医、    日本甲状腺学会専門医2013年4月より非常勤医師としてお世話になっております長崎大学内分泌代謝内科の堀江と申します。大学では内分泌代謝疾患全般を診ておりますが、十善会病院では主に糖尿病を診させて頂いております。毎週金曜日午前のみの外来担当であり、色々と皆様にはご迷惑をお掛けすると思いますが、どうぞ宜しくお願い申しあげます。

● 守  衛  森 英誠 ●

経 歴:昭和53年に陸上自衛隊に入隊し、    南は九州沖縄から北は北海道まで全国を    転勤。    平成25年5月に退職。出 身:大村市三浦 実家で両親と同居しています。    又、家は農業をしており休日は家の手伝い    をしています。趣 味:ドライブ・カラオケ特 技:マラソン誰とでも仲良く、笑顔をモットーにしていますので、宜しくお願いします。

 6月1、2日アボット主催のTotal Nutritional Therapy講習会に参加してきました。これはNST

の専従医として必要な認定証をとるためのものです。講義やワークショップを通して栄養管理に関

する知識を深めます。内容の詳細は省きますが一つ言えることは「栄養なくして医療は成り立たな

い」ということでしょう。このことは今や常識となっていますが、脳卒中医療の栄養となると更に

新たな視点が注目されています。すなわち「リハビリテーション栄養」です。どれだけの運動負荷

に対してどれだけの栄養を摂るか・・・運動すれば腹が減る。日常生活ではあたり前の視点です。

痩せた高齢女性の左中大脳動脈塞栓症と筋肉モリモリ中年男性の脳幹出血では栄養の考え方が

全く異なります。発症何日目から、口から食べられるようになるか、1週間後にはどのようなリハビ

リをしているのか、転院先が介護施設か回復期病院か、半年後の生活は?様々なことを話し合い

ながら、チーム力で高品質の脳卒中医療を提供していきたいと考えています。これからもご協力お

願い致します。

<栄養なくして脳卒中医療なし> 脳神経外科 石坂 俊輔

● 整形外科  堀内 英彦 ● 

 はじめまして まずは自己紹介から。 長崎市出身 青雲学園から鹿児島大学に進みました。(最近久々に鹿児島に行きましたが私が学生の頃とは街の雰囲気が変わり活気があるように感じました。長崎にも早く新幹線が来るといいですね)平成8年に長崎大学整形外科入局 その後関連病院で仕事のみならずゴルフも鍛えてもらいました。若い頃からゴルフ道楽なんて・・・と思われる方もいるかと思いますが整形外科医のゴルフはかなりストイックです。打ちっ放し練習はもちろん辛い筋トレに体調管理などなどしないと整形外科の先輩ゴルファーには太刀打ちできません。整形外科医は「文武両道」ですので私が日焼けしていても白い目で見ないで下さるようお願いします(^^)

● 外  科  丸屋 安広 ● 

経 歴:平成19年 長崎大学医学部卒    平成22年 長崎大学移植消化器外科入局    平成23年 長崎県島原病院    平成24年 浜松医療センター出身地:長崎県平戸市(猶興館高校卒業)趣 味:昨年ダイビングのCカードを取りましたが、趣味の域には達しておりません。特 技:学生時代までは走るのが速かったです。長 所:プラス思考大学時代の6年間と、大学病院での1年間長崎に住んでいましたが十善会病院周辺はあまり来たことがなくて毎日が新鮮です。地域医療に貢献できるよう頑張ります。

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● 内  科  福田 祥子 ●

経 歴:医師10年目出身地:長崎生まれ長崎育ち。趣 味:サイクリング・映画・温泉特 技:逆立ち気が利かずのんびり屋です。ご迷惑をおかけすると思いますがどうぞ宜しくお願いします。

● 内  科  堀江 一郎 ●

経 歴:2003年 長崎大学医学部卒業出身地:群馬県前橋市趣 味:サッカー(主に観戦)資 格:日本内科学会総合内科専門医、    日本糖尿病学会専門医、    日本内分泌学会専門医、    日本甲状腺学会専門医2013年4月より非常勤医師としてお世話になっております長崎大学内分泌代謝内科の堀江と申します。大学では内分泌代謝疾患全般を診ておりますが、十善会病院では主に糖尿病を診させて頂いております。毎週金曜日午前のみの外来担当であり、色々と皆様にはご迷惑をお掛けすると思いますが、どうぞ宜しくお願い申しあげます。

● 守  衛  森 英誠 ●

経 歴:昭和53年に陸上自衛隊に入隊し、    南は九州沖縄から北は北海道まで全国を    転勤。    平成25年5月に退職。出 身:大村市三浦 実家で両親と同居しています。    又、家は農業をしており休日は家の手伝い    をしています。趣 味:ドライブ・カラオケ特 技:マラソン誰とでも仲良く、笑顔をモットーにしていますので、宜しくお願いします。

 6月1、2日アボット主催のTotal Nutritional Therapy講習会に参加してきました。これはNST

の専従医として必要な認定証をとるためのものです。講義やワークショップを通して栄養管理に関

する知識を深めます。内容の詳細は省きますが一つ言えることは「栄養なくして医療は成り立たな

い」ということでしょう。このことは今や常識となっていますが、脳卒中医療の栄養となると更に

新たな視点が注目されています。すなわち「リハビリテーション栄養」です。どれだけの運動負荷

に対してどれだけの栄養を摂るか・・・運動すれば腹が減る。日常生活ではあたり前の視点です。

痩せた高齢女性の左中大脳動脈塞栓症と筋肉モリモリ中年男性の脳幹出血では栄養の考え方が

全く異なります。発症何日目から、口から食べられるようになるか、1週間後にはどのようなリハビ

リをしているのか、転院先が介護施設か回復期病院か、半年後の生活は?様々なことを話し合い

ながら、チーム力で高品質の脳卒中医療を提供していきたいと考えています。これからもご協力お

願い致します。

<栄養なくして脳卒中医療なし> 脳神経外科 石坂 俊輔

● 整形外科  堀内 英彦 ● 

 はじめまして まずは自己紹介から。 長崎市出身 青雲学園から鹿児島大学に進みました。(最近久々に鹿児島に行きましたが私が学生の頃とは街の雰囲気が変わり活気があるように感じました。長崎にも早く新幹線が来るといいですね)平成8年に長崎大学整形外科入局 その後関連病院で仕事のみならずゴルフも鍛えてもらいました。若い頃からゴルフ道楽なんて・・・と思われる方もいるかと思いますが整形外科医のゴルフはかなりストイックです。打ちっ放し練習はもちろん辛い筋トレに体調管理などなどしないと整形外科の先輩ゴルファーには太刀打ちできません。整形外科医は「文武両道」ですので私が日焼けしていても白い目で見ないで下さるようお願いします(^^)

● 外  科  丸屋 安広 ● 

経 歴:平成19年 長崎大学医学部卒    平成22年 長崎大学移植消化器外科入局    平成23年 長崎県島原病院    平成24年 浜松医療センター出身地:長崎県平戸市(猶興館高校卒業)趣 味:昨年ダイビングのCカードを取りましたが、趣味の域には達しておりません。特 技:学生時代までは走るのが速かったです。長 所:プラス思考大学時代の6年間と、大学病院での1年間長崎に住んでいましたが十善会病院周辺はあまり来たことがなくて毎日が新鮮です。地域医療に貢献できるよう頑張ります。

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看護部  中島 泉

リハビリテーション科  小泉 徹児

 法人設立63周年おめでとうございます。 長崎市の中心部の救急医療に貢献し続けてきた十善会病院の歴史の重さにあらためて敬服しております。 今年の永年勤続者は、30年が2名、20年が4名、10年が8名の計14名が表彰を受けました。私は20年の枠で表彰を賜りました。誠に感激の極みであり、終生忘れることのできない喜びでございます。

 振り返ればこの20年間で特に表彰に値するような功績は何一つとして思い当たりませんが、20年前の最後の職員運動会(福田遊園地)で選手宣誓をさせられたことや十数年前に看護師の大御所(美魔女)達に可愛がられた(拘引された)最後の慰安旅行、例年きわどい余興を期待されている忘年会など業務外での人情あふれた精神修行が思い起こされます。

そのお陰で「医療安全管理者」として兼務を始めても“現代型うつ病”になること無く働けている今の職場環境にとても感銘を受けています。 また、私が所属しておりますリハビリ科は、20年前は4人の理学療法士(PT)と助手1人でしたが、今ではPTが13人、作業療法士3人、言語聴覚士3人、助手2人の計21人(内 育休2人)と増え、スタッフルームの椅子が足りない程の大所帯となりました。 業務の形態もリハビリ室での運動が中心のスタイルから、急性期を重視した病棟活動が主体の“病棟担当制”へと展開しています。さらに、地域に根ざした医療への貢献を目指して‘訪問リハビリ’の業務にもPT2名が参画し少しずつ業務開拓を行っております。これまでのリハビリ科の発展の前提には、医局・看護部・栄養部・訪問看護stなどの関連部署の理解と支援があったからこそと痛感しています。  これからも今年の表彰者14名は、微力ではありますが本日の栄誉に報いる為にも十善会病院の発展を目指し一層の努力を致す覚悟でございます。今後とも変わりないご指導を賜りますようお願い申し上げます。表彰者一同を代表しまして心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました。  最後に、この永年勤続表彰を頂きました折に大変多くの職員の方々からご丁重なご祝意を賜りました。ご厚情のほどありがたく厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。略儀ではございますが書中をもちまして御礼申し上げます。

深堀先生の還暦祝いが4月26日に開催されました  参加者(45名)全員女子(時々一人男性に変身)で、当日はOBによる余興指導のもと「フラダンス」や「矢切の渡し」の歌に合わせた踊りも飛び出し、一同腹を抱えるほど笑い、大変楽しい会となりました。平野末美嬢の感謝状から抜粋します。 『感謝状・・・一部省略・・・。その小さな身体で廊下を歩くサンダルのリズム・白衣を振りかざす凛としたその姿は女性のあこがれでもあります。検査となれば、ひとすじの小さな灯りを頼りに暗いトンネルに入り込み、Tumorという名の60カラットのダイヤを見つけ出します。スムースに動く魔法のその手でこれまで腸の鉱山からいくつ切り取ったことでしょう。これからも身体が続く限り、このままのアイコ先生でいてください。深堀愛子は不滅です。・・・省略・・・まだまだこの先も楽しみを作り、腰は曲がっても入れ歯ガチガチ言わせて大いに笑い悔いのない人生を目標に頑張ってください。「還暦!お・め・で・と・う」ございます。  愛子先生にお世話になった、お世話をした仲間一同より』 実行委員長 臨床検査部 藤山 澄代

 社会福祉法人十善会病院創立63周年誠におめでとうございます。この30年間、仕事を続けられたのも歴代の院長先生をはじめとする諸先生方、先輩の皆様、同僚及び後輩の皆様のひとかたならぬご指導のお陰と感謝しております。 十善会病院の、社会福祉法人、2次救急医療施設、地域脳卒中センターとして長年にわたり多くの救急患者を受け入れ、「救急から在宅まで」を目標とした理念に基づき、地域医療に貢献してきた歴史は全職員の誇りであります。 私ごとを振り返れば、昭和58年3月28日に、5階病棟勤務の辞令を頂いてから早30年、思い起こせば公私ともに色々な事がありました。30年前看護師となり初めての注射が一番の恐怖でした。「初めてで、出来ませんよ~」と言うと現M副看護部長より「うったちも一人でしたばい。せんばさ!」と厳しく育てられた記憶がよみがえってきます。初めての夜勤では、和式トイレに座り、あまりの睡魔に、コクリとした瞬間便器にお尻がハマリ青ざめた事がありました。今では、ウォシュレットの洋式トイレに変わり、時代の流れを感じます。遅出の帰りには、忍者屋敷の様な病院の出口が解からず患者家族を装い小児科病棟の看護婦さんに尋ねたものでした。忙しい毎日でしたが、ほんとに楽しい思い出が語りつくせないほどたくさんあります。

 十善会病院は、部門の壁がなくお互いに協力し合える、とても良い職場環境にあると思います。現在、脳外科病棟に師長として勤務し、地域脳卒中センターとしての役割を担うため、多忙な毎日をスタッフと共に業務改善に取り組み働きやすい職場環境つくりに努めています。 今後も診療報酬の改定などにより影響を受ける事もあると察しますが、チーム医療の推進を高め、組織変革を遂行し、患者様も職員も満足する病院つくりに、より一層の努力をしていこうと思います。

永年勤続30年の表彰を受賞して

勤続20年を振り返って

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Page 7: マチュピチュ紀行 SPRING SUMMER 野上 シズコ 38 …The Contents ご挨拶 国際脳卒中学会報告 栄養なくして脳卒中医療なし 新人紹介 永年勤続 深堀先生還暦祝いの会

看護部  中島 泉

リハビリテーション科  小泉 徹児

 法人設立63周年おめでとうございます。 長崎市の中心部の救急医療に貢献し続けてきた十善会病院の歴史の重さにあらためて敬服しております。 今年の永年勤続者は、30年が2名、20年が4名、10年が8名の計14名が表彰を受けました。私は20年の枠で表彰を賜りました。誠に感激の極みであり、終生忘れることのできない喜びでございます。

 振り返ればこの20年間で特に表彰に値するような功績は何一つとして思い当たりませんが、20年前の最後の職員運動会(福田遊園地)で選手宣誓をさせられたことや十数年前に看護師の大御所(美魔女)達に可愛がられた(拘引された)最後の慰安旅行、例年きわどい余興を期待されている忘年会など業務外での人情あふれた精神修行が思い起こされます。

そのお陰で「医療安全管理者」として兼務を始めても“現代型うつ病”になること無く働けている今の職場環境にとても感銘を受けています。 また、私が所属しておりますリハビリ科は、20年前は4人の理学療法士(PT)と助手1人でしたが、今ではPTが13人、作業療法士3人、言語聴覚士3人、助手2人の計21人(内 育休2人)と増え、スタッフルームの椅子が足りない程の大所帯となりました。 業務の形態もリハビリ室での運動が中心のスタイルから、急性期を重視した病棟活動が主体の“病棟担当制”へと展開しています。さらに、地域に根ざした医療への貢献を目指して‘訪問リハビリ’の業務にもPT2名が参画し少しずつ業務開拓を行っております。これまでのリハビリ科の発展の前提には、医局・看護部・栄養部・訪問看護stなどの関連部署の理解と支援があったからこそと痛感しています。  これからも今年の表彰者14名は、微力ではありますが本日の栄誉に報いる為にも十善会病院の発展を目指し一層の努力を致す覚悟でございます。今後とも変わりないご指導を賜りますようお願い申し上げます。表彰者一同を代表しまして心からお礼を申し上げます。 ありがとうございました。  最後に、この永年勤続表彰を頂きました折に大変多くの職員の方々からご丁重なご祝意を賜りました。ご厚情のほどありがたく厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。略儀ではございますが書中をもちまして御礼申し上げます。

深堀先生の還暦祝いが4月26日に開催されました  参加者(45名)全員女子(時々一人男性に変身)で、当日はOBによる余興指導のもと「フラダンス」や「矢切の渡し」の歌に合わせた踊りも飛び出し、一同腹を抱えるほど笑い、大変楽しい会となりました。平野末美嬢の感謝状から抜粋します。 『感謝状・・・一部省略・・・。その小さな身体で廊下を歩くサンダルのリズム・白衣を振りかざす凛としたその姿は女性のあこがれでもあります。検査となれば、ひとすじの小さな灯りを頼りに暗いトンネルに入り込み、Tumorという名の60カラットのダイヤを見つけ出します。スムースに動く魔法のその手でこれまで腸の鉱山からいくつ切り取ったことでしょう。これからも身体が続く限り、このままのアイコ先生でいてください。深堀愛子は不滅です。・・・省略・・・まだまだこの先も楽しみを作り、腰は曲がっても入れ歯ガチガチ言わせて大いに笑い悔いのない人生を目標に頑張ってください。「還暦!お・め・で・と・う」ございます。  愛子先生にお世話になった、お世話をした仲間一同より』 実行委員長 臨床検査部 藤山 澄代

 社会福祉法人十善会病院創立63周年誠におめでとうございます。この30年間、仕事を続けられたのも歴代の院長先生をはじめとする諸先生方、先輩の皆様、同僚及び後輩の皆様のひとかたならぬご指導のお陰と感謝しております。 十善会病院の、社会福祉法人、2次救急医療施設、地域脳卒中センターとして長年にわたり多くの救急患者を受け入れ、「救急から在宅まで」を目標とした理念に基づき、地域医療に貢献してきた歴史は全職員の誇りであります。 私ごとを振り返れば、昭和58年3月28日に、5階病棟勤務の辞令を頂いてから早30年、思い起こせば公私ともに色々な事がありました。30年前看護師となり初めての注射が一番の恐怖でした。「初めてで、出来ませんよ~」と言うと現M副看護部長より「うったちも一人でしたばい。せんばさ!」と厳しく育てられた記憶がよみがえってきます。初めての夜勤では、和式トイレに座り、あまりの睡魔に、コクリとした瞬間便器にお尻がハマリ青ざめた事がありました。今では、ウォシュレットの洋式トイレに変わり、時代の流れを感じます。遅出の帰りには、忍者屋敷の様な病院の出口が解からず患者家族を装い小児科病棟の看護婦さんに尋ねたものでした。忙しい毎日でしたが、ほんとに楽しい思い出が語りつくせないほどたくさんあります。

 十善会病院は、部門の壁がなくお互いに協力し合える、とても良い職場環境にあると思います。現在、脳外科病棟に師長として勤務し、地域脳卒中センターとしての役割を担うため、多忙な毎日をスタッフと共に業務改善に取り組み働きやすい職場環境つくりに努めています。 今後も診療報酬の改定などにより影響を受ける事もあると察しますが、チーム医療の推進を高め、組織変革を遂行し、患者様も職員も満足する病院つくりに、より一層の努力をしていこうと思います。

永年勤続30年の表彰を受賞して

勤続20年を振り返って

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The Contents★ご挨拶 ★国際脳卒中学会報告 ★栄養なくして脳卒中医療なし

★新人紹介 ★永年勤続 ★深堀先生還暦祝いの会 ★マチュピチュ紀行   

2013SPRING

No.38

社会福祉法人病院として、地域に密着した医療を行ってきた歴史を守り、『救急から在宅まで』を目標に、患者様が満足し、職員も満足する病院づくりを実現することにより、地域住民の保健・医療・福祉の向上に貢献する。

【病院理念】

社会福祉法人 十善会 十善会病院      〒850-0905 長崎市籠町 7 番 18 号    Tel:095-821-1214 Fax:095-824-4315 HP:http://www.juzenkai-hospital.or.jp/

社会福祉法人 十善会 十善会病院

日本医療機能評価機構 認定病院(Ver.6)

〒850-0905 長崎市籠町7番18号Tel:095-821-1214 Fax:095-824-4315HP;http://www.juzenkai-hospital.or.jp/

世界遺産『マチュピチュ』

2013SUMMER

No.39Reportマチュピチュ紀行

 介護に行きづまり、友人に相談すると

「自分に何か褒美を考えたら?」とアドバ

イスされ、マチュピチュ行きを夢見て始め

た500円貯金。

 念願かなって南米ペルーのイグアス・ナ

スカ・そしてあこがれの地マチュピチュ

へ。奇しくもマチュピチュ発見100周年、

節目の年。訪れた3月下旬は気候不安定な

雨期、あと半月も待てば乾期のベストシー

ズン。年金暮らしの身には「少しでも格安

で、訪れることに価値がある!」と雨を覚悟

で旅を決行。機中泊2泊でペルーの首都リ

マに下り立つ。

 早速、ナスカの地上絵をセスナで観覧、大地という巨大なカンバスに

描かれた宇宙人やコンドルは何を意味するのだろう?今なお謎と言われ

る地上絵に感動し、次に訪れたイグアスの滝の雄大さに圧倒され、時差

ボケもなんのその、エンジン全開!明日は空中都市マチュピチュへとは

りきり、高山病対策(体ならし)に訪れた標高4000m超のクスコ。しか

し何か変だ?のどが痛い?ふわふわ宇宙遊泳?人の声が遠くで聞こえ

る?これってもしかすると高山病?とこわごわ添乗員さんに相談。「軽症

だから大丈夫、水分をたくさん摂って早く休んでください」と言われ、早

めに就寝。翌朝、爽やかな目覚め。日頃の百姓で鍛えた体、良かったDrス

トップにならず!

 オリヤンタイタンボ駅から列車

でマチュピチュ村へ。村の小さな

HOTELで目覚めると外は非情な

雨。気を取り直し準備していた雨具にすっぽり身を包み、いざ出発!標高が増

すごとに霧は深まり影絵の世界から数メータ先は闇の世界。霧雨に加え風も

強まると「これが山の天気か?」と諦め納得しつつ前進。しかし神は日本から

はるばる訪れた私たちを見捨てなかった。「風が出たから晴れますよ!」と現

地添乗員さん。空を見上げると雲の切れ間が!視界が開け霧はみるみる上空

へ。神が手を広げる様にそこには失われたインカの都市マチュピチュ!一同

一斉に「やったーマチュピチュだー」と歓声。手つかずの自然の美しさ神々し

さにしばし呆然!晴れ女はまだまだ健在。きっと空の上で亡き義母が見守っ

てくれたのだと心で合掌!ありがとう!おばあちゃん。介護の時を終え新たな

道へ前向きに歩き出します。

 早速、ナスカの地上絵をセスナで観覧、大地という巨大なカンバスに 早速、ナスナスカの地上地上絵をセスセスナで観覧観覧、大地と地という巨大巨大なカンバンバスに 早速、ナスカの地上絵をセスナで観覧、大地という巨大なカンバスに

野上 シズコ