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東大・坂井コンピュータシステム
コンピュータシステム (初回)
坂井 修一東京大学大学院 情報理工学系研究科 電子情報学専攻
情報理工学系大学院講義
ICTで何をどう伝えたいのか
「東日本大震災直後の情報通信」
東大・坂井
ICTで何をどう伝えたいのか?
「東日本大震災直後の情報通信」
コンピュータシステム
東大・坂井
何を守りたいのか?
生命
健康
財産
–「国益」も
コンピュータシステム
東大・坂井
東日本大震災と人間 技術屋の頑張り
– 変電所・電柱修復
– 海底ケーブル修理
– 通信網・電力網修復
– 半導体サプライチェーンの復旧 等
人間の本質– 衣食住では、「食」より「衣」が大切
– ヤマアラシのジレンマ
• プライバシーは必要だが、孤独のほうが問題
(逆に)テレビでほんとうのことは伝えられているのか?– 仮設住宅での自殺
– 会葬者のいない葬儀
– 当事者の本音
– 視聴者に応えているか?
(坂井の個人的な経験)コンピュータシステム
東大・坂井
IT機器のサプライチェーン サプライチェーン崩壊
– 「下請け工場」の被災:半導体・センサー 等
• 世界中で自動車生産がストップ
• 「下請け」できる工場は世界で1つだけ!
– これを「下請け」と呼んで良いか?
そもそも部品生産は下請けか?– IntelはDellの下請けか?
– ArmはNokiaの下請けか?
– サプライチェーン崩壊がもたらす逆説的な「感動」
• 「東北」の実力!
→ 「部品」のもつコアコンピタンスを考え直す必要
日本の産業出荷額(財務省2010,単位10億$)
コンピュータシステム
東大・坂井
情報サービスの中断と復旧(東日本大震災)
種類 メディア 稼働 補注
通信 固定電話 ××
携帯電話 × バッテリー充電!?
SKYPE ◎ バッテリー充電!?
電子メール ○ プロバイダによる
放送 テレビ △ 停電で×
ラジオ ○ 電池不足
Ustream/YouTube ◎ NHK:平時であれば許可しない
ツイッター ◎ バッテリー充電!?
SNS Facebook ◎ バッテリー充電!?
Google Person Finder ◎ 平時であれば違法?
※ ○×は坂井の印象(独断)コンピュータシステム
東大・坂井
SNSの力: 個人的な経験から 「SKYPEやFacebookはなぜ早くから復旧したか?」
– (Facebookで質問) NICT、NTT等専門家からすぐに複数の回答が来る!
– 研究科/専攻/研究室OBの力を感じた
• (逆に言えば)これまでは研究科の力を十分に活用していなかった
回答 (NTT M部長)– 電話は即時系・呼損ありの回線交換
• “過剰な”設備投資を避ける → 非常時には止めることが前提
– インターネット(IP)は待時系のパケット交換
• バッファリングでトラフィック変動が平準化される
• パケットロスを許すこと(ベストエフォート)も全体動作に寄与
– 近年のマルチメディア対応の大容量化も寄与
• サーバ、通信路ともにバースト耐性が高まってきている
• 1980年代であればIPでも落ちていただろう!コンピュータシステム
東大・坂井
原発事故とICT
「情報公開」
「保証型とベストエフォート型」
コンピュータシステム
東大・坂井
原発事故: 3つの情報 外国新聞・政府見解 : メルトダウンはあるが東京は大丈夫!
(3/12)– New York Times, CNN, Wall Street Journal,
UCSB Prof. Ben Monreal(3/16): 地球的被害はない• http://ribf.riken.jp/~koji/monreal.pdf (3/19 理研訳)
• メルトダウンはしている!
• 粉塵(放射性)拡散はありえる
• 土壌10cm除去が必要
奥村先生メール: 情報公開– 米国原子力規制委員会(NRC) vs 日本原子力安全委員会(NSC)
• NRC: スライド、原稿、詳細な議事録、ネット中継
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/commission/tr/2011/
• NSC: 速記録、資料
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/index.htm
→ NSCも 低限スライドを用いた説明を!
コンピュータシステム
東大・坂井
Monreal教授スライド (3/16)
コンピュータシステム
東大・坂井
原発事故: 日本政府・東電の情報開示
争点– 安全性
• 被爆量に閾値はあるか?
• 年間20mSvは安全か?
• 「ただちに悪影響があるレベルではない」(官房長官)
– 10年後、20年後はあるのか?
– メルトダウン? 3月:NO / 5月:YES
• 格納容器の底も破れて土壌・地下水汚染も起こっているのか?
– 再臨界はある(った)のか? 被害規模は?
– 放射性物質大量飛散?
• 福島市、郡山市は大丈夫か?
• ホットスポット問題: 守谷、取手、柏、流山、松戸
• 東京は?
→ 確率的でも良いから予測+開示できないか?コンピュータシステム
東大・坂井
原子力安全委員会は無能か?
不特定多数から非難を浴びる!
– 斑目委員長行方不明 → 対策会議で追われていた
– 記者会見・情報発信無し• 原子炉の状態?
• 人体と放射線量?
– 3月の委員会はほとんど議事無し、数分で終了
– 速記録:「EXEL」は「EXCEL」のミス とは何だ!
– 国民をなめきっている!
果たしてそうか?
– 例.第20回 原子力安全委員会臨時会議(3.28)
• 「助言」に修正が入る
コンピュータシステム
東大・坂井
原子力安全委員会「助言」の修正
3.28 速記録 3.28 助言コンピュータシステム
東大・坂井
原子力安全委員の深謀遠慮
代谷誠治委員発言による「助言」修正(3/28)
(2号機の汚染水は)蒸気として出てきたものが凝縮したものか、放水により希釈されたもの
→
蒸気として出てきたものが凝縮したものの影響や放水による希釈の影響
メルトダウンを意識した(暗示させる?)修正!
– 委員として危険を指摘する必要
– メルトダウンを強く示唆してはならない(微妙な匙加減)
– 記者ブリーフィングで意図を認める(5/19)• 東電がメルトダウンを認めた後のこと
• 国民へのメッセージだった(斑目委員長)!?
コンピュータシステム
東大・坂井
原子力委員会記者ブリーフィング(5/19)
コンピュータシステム
東大・坂井
ICT研究者から見た原子力安全委員会
委員の深謀遠慮
– 東大教授にも見られる手法(!?)
– 昔は、インターネットもツイッターもなかった
今のIT研究者の考え
安全委員会のやりかたは、今の情報社会には向かない
– 3/28に斑目委員長は、メルトダウンを明記するよう指示してもよかったのではないか
• 同時に、炉心停止状態でのメルトダウンがどういうことかをわかりやすく説明することが必要
– やるべきこと: 原発で起こっていること、起こることについて、悪から 良までの確率分布とそれぞれの場合の被害程度
を広く人々に伝えること、それをもとに工程表を陽に根拠づけるということ
コンピュータシステム
東大・坂井
Best Effort Design + Run Time Recovery
Best Effort
– ITでは当たり前の考え方• Windows / Linux
• Officeなどアプリケーションパッケージ
• Internet Protocol
• ブロードバンド回線(ADSL, 光)
– SKYPE / Facebookなどが使えたのは、インターネットがベストエフォートで運用されていたから
原発の傲慢?: 「絶対保証型サービス」
– 5重のセーフティー、補助電源
– 格納容器は絶対に壊れない (専門家発言)
by 村井純
コンピュータシステム
東大・坂井
もう少しだけ。。。 ベストエフォート = 善を尽くすが保障はしない
– 正確性・信頼性
– 伝達時間
– 応答時間
– 単位時間あたりの処理量 (スループット)
– 安全性
⇒ 現在のITは(実は)どれひとつとして保障していない
ベストエフォートの功罪
○ 技術の流通・発展
○ 「世の中で使われる」ことによるフィードバック
ICT製品のOn the Job Training
× 不具合、事故の可能性
コンピュータシステム
東大・坂井
情報公開 対立
– 情報公開(Disclosure)するな!
• 公開するとパニックになる?
• 公開しないことで起こる流言飛語、安全デマ
– 情報公開すべし!
• 多様な意見収拾のチャンス!
• 流言飛語、デマを避ける
• 諸外国の信頼
• 民主主義の原理! → 国民を信頼せよ
公開の前提– 国民の成熟度: 教育
– 出し手と受け手の信頼関係: 補償金だけでは×
– 「学者は真実を隠さず語る」というコンセンサス
– 深謀遠慮のあまり、「わからない」形での発表をしない
コンピュータシステム
東大・坂井
津波と情報処理
スピード vs. 精度
コンピュータシステム
東大・坂井
表 2-1津波警報の発令(数字はメートル、太字は大津波警報)
東日本大震災の津波警報
警報の現実
– 三分で津波警報、四分で高さ予想
– 高さの予想(8段階)• 初は過小 → 大きな数値
• 特に青森から千葉にかけての太平洋岸の津波は、当初は一メートルから六メートル程度であったが、二四分~七九分後にはすべて一〇メートル以上となった
– 高さの予測が、津波到達前に正確になされなかった
→ 被害が拡大した可能性
気象庁改善案
– M8を超える可能性がある場合、「巨大な津波のおそれ」(数値化無し)
– M6後半~M8程度は、1メートル、2メートル、4メートル、8メートルを境界とする5段階に改定
コンピュータシステム
東大・坂井
教訓
速報性と精度
– 速報性 >> 精度 → 安全側に倒す
不確かな情報を精度高そうに見せるのは有害
– 6mなら、津波は堤防を超えない
コンピュータシステム
東大・坂井
みずほ銀行システムダウン
情報社会の運営
コンピュータシステム
東大・坂井
みずほ銀行で起こったこと日付(3月) 時刻 出来事 振込積み残し
14日 夜22:07 特定口座に振込以来が集中。振込処理が異常終了
早朝 システム障害が発生午前10:30 全店舗の窓口で振込が一時停止午後3時 携帯電話からの振込が集中
夜 「すべてのシステムが復旧」と説明振込処理が異常終了
16日 午前8時 ATM停止午前11時12分まで 店舗で一部取引ができず午前11時20分まで 振込データの処理ができなくなる午前10時46分まで 店舗で一部取引ができず午前10時52分まで AMT全面停止午後5時20分から午後9時36分まで
AMT全面停止
午前7時まで 店舗外ATM停止午後3時以降 インターネットバンキングなどを停止
ATMとインターネットバンキングの稼働を停止
残高が確認できなくても 高10万円を支払う特別対応
積み残した振込処理を順次実行朝 店舗内のATMで引出と預入を再開昼 店舗の窓口で通常通りの営業をほぼ再開
朝7時 店舗外ATM再開振込の積み残しを解消できず
24日 未処理分の振込がすべて完了 0件
16万件
システム障害特別調査委員会「調査報告書」、「日経コンピュータ」等による
表4-1 みずほ銀行システムダウンの経緯
23日 約1000件
17日
18日
19~21日(3連休)
22日
15日31万件
(15日指定分)
6万件(16日指定分)
6万件(17日指定分)
合計約120万件
コンピュータシステム
東大・坂井
システムダウンの原因
引き金
– 東日本大震災の義援金振込が、口座の許容量を超えた
障害の大規模化 ~ システムダウン
– 許容量の設定ミス
– オンライン(昼)とバッチ(夜)の完全入れ替え制
• 振込はバッチ処理(まとめて後で方式) → 朝までに処理が終わらなかった
– 例外処理の検討不足、 シナリオテストの不備
– 人材育成、配置、管理職教育の不備
• CIO不在! → 「日経コンピュータ」が呆れる!コンピュータシステム
東大・坂井
バッチと対話型オンライン
仕事
結果
バッチ処理
対話型オンライン処理
コンピュータシステム
東大・坂井
教訓 ソフトウェアは複雑なもの
– 1億行を超えるプログラム
– 「完全」は不可能
CIOの重要性– 権限強化、キャリア設計
公的事故調査委員会– ICTにも必要!
Best Effort Design, Run Time Recovery!– テストやデバグこそ創造的な行為
である
– 運用時修復の重要性
年SLOC
(×百万行)
2001 XP 45
2007 Vista 502009 7 1002001 Red Hat 7.1 302008 Fedora 9 2042011 メガバンク みずほ銀行等 > 100 (推定)2011 > 102015 > 100(予想)
「情報システム・ソフトウェアの信頼性及びセキュリティの取組強化に向けて」(経済産業省)などによる
表4ー2 ソフトウェアの規模
ソフトウェア
Windows
Linux
自動車 車載システム
「みずほは三度目の失敗をやる!」(日経コンピュータ編集部)
コンピュータシステム
東大・坂井
デマ、ウィルス、フィッシング
ソーシャルメディアの危険と自浄作用
コンピュータシステム
東大・坂井
東日本大震災のデマ、流言飛語(1)
ソーシャルメディアを介したデマ(1)– 災害に関するもの
• 富士山から煙
• 東日本大震災は、某仮想敵国が起こした人工の災害
• コスモ石油事故で首都圏で有毒物質を含んだ雨が降る
• 近々、関東、近畿、富山などで大地震が発生する
• ポケットモンスター作者の田尻智氏が死去
– 犯罪など事件に関するデマ
• 被災地で外国人による放火・略奪・強姦・暴動
• 宮城県女川町で、中国救助隊が略奪行為を行っている
• 中国人・韓国人留学生らの心ない行動で、仙台市三条中学校が避難所機能を停止した
• 宮城県石巻市が無法地帯となり、餓死・凍死が多発し、殺人も起こった
• 宮城県花山村が孤立
• 北茨城市高萩で乳幼児が餓死
コンピュータシステム
東大・坂井
東日本大震災のデマ、流言飛語(2) ソーシャルメディアを介したデマ(続き)
– 行政・経済・社会に関するデマ• 日本政府が米国の援助を拒否した
• 日本政府が台湾からの救助隊を拒否した
• 自衛隊が救援物資を要請しているのでご協力ください
• 日本では空中投下が認められていないので、自衛隊が救援物資を投下できない
• 茨城県知事が災害派遣要請を出していない
• 関西から東京・東北に電力が供給されるので、節電にご協力ください
• 事業仕分けで学校耐震化予算が削減されていた(本当は増額されていた)
• トルコが百億円支援
• 東京ディズニーランドが四月に営業を再開する
– 原発・放射能に関するデマ• ヨウ素を含む消毒剤を飲んだり、ワカメを食べたりすれば、放射能の予防になる
• 水を煮沸すれば放射性物質が取り除ける
• タバコにはポロニウムが含まれていて危険
• 4月7日の余震のさい、原発からチェレンコフ光が出た
• 韓国で放射性物質を多量に含んだ雨が降る
• 年間一〇〇ミリシーベルト以下の被爆は絶対に安全 (安全デマ)コンピュータシステム
東大・坂井
風評被害など 風評被害
– 海外からの観光客が激減した
– 福島県の大学の入学辞退が多数あった
– 被災者がタクシーの乗車を拒否された
– 被曝を恐れたトラックドライバーが被災地に入ろうとせず、救援物資が被災者に渡らなかった
– 東北地方で作られた部品の納入を拒否された
– 東北地方の木材やガレキを他の地方が受入拒否した
– 被災者が放射線量検査を要求された
個人攻撃、誹謗中傷
– (略)
コンピュータシステム
東大・坂井
ネット詐欺 例
– 災害情報を装ったウィルスメール
– 日本赤十字社やユニセフを騙るフィッシング詐欺
– 震災に関係した人(被災者など)を装った振り込め詐欺
– 被災者を装った銀行通帳再発行などの詐欺
– 家屋などの修理工事を装った詐欺
– 被害者への融資を騙って手数料・保証金等を盗み取る詐欺
日本赤十字社を装ったサイト(現在は停止)
被爆対策情報を装ったウィルスメール
詐欺サイト誘導型フィッシング(日経PCオンライン版による)コンピュータシステム
東大・坂井
デマ、ウィルス、フィッシング デマや詐欺の性質
– 中身: 関東大震災と同じ
– ソーシャルメディア(ネット)を使って広まる
ソーシャルメディアを使った犯罪
– 即時性、手軽さなどが仇になった
– ソーシャルメディアの自浄作用• デマの修正
• 詐欺の警告: フィッシングサイトは短命だった
– ソーシャルメディアはプラス面が大きかった• Person Finder, Twitterなどによる安否確認
• Ustreamによるニュース報道
→ ソーシャルメディアに市民権が与えられた!
ネット犯罪防止 → 後日やります!コンピュータシステム
東大・坂井
震災情報としての日本文学
元暦大地震
(一一八五)
山はくづれて河をうづみ、
海はかたぶきて陸地をひ
たせり。土さけて水わき
いで、いはほわれて谷に
まろびいる
『方丈記』(鴨長明)
関東大震災
(一九二三)
空にのみ規律残りて日の沈み
廃墟の上に月上りきぬ
『瑠璃光』与謝野晶子
大東京もゆるけむりの日の
三日をくづれずあれど鳴る
鐘のなき
『鏡葉』窪田空穂
逃げまどふ焔の底にこれや
このわが肉親の顔をかぞへつ
『緑の斜面』土岐善麿
事象の描写、臨場感、感情の揺れ
→
「記録」
だけでは伝わらない
関東大震災は火災の描写が多い
コンピュータシステム
東大・坂井
寺田寅彦と関東大震災 寅彦の震災時の行動: 科学者的、人間的
– 2度の大揺れを経験するも、周期を観察して建物倒壊のないことを確信
– 食糧確保: 買いしめ+田舎から調達
天災について– 「文明が進むほど天災による損害の程度も
累進する傾向がある」
– 「(大風で小学校の倒壊が多かった理由として)小学校建築には政党政治の宿弊に根を引いた不正な施工がつきまとっているというゴシップもあって、小学生を殺したものは○○議員だと皮肉をいうものさえある」
→ 原発のアナロジーは可能か?
コンピュータシステム
東大・坂井
何を伝えたいのか?
生命・健康・財産の〇×
– 必要条件
感情生活の変化、新しい感覚
– 喜怒哀楽
善悪混交の人間らしさ
– 囚人のジレンマやチキンレースも否定しない
– 「人間は愚かで愛しいもの」
コンピュータシステム
東大・坂井
これを読んでみてください
ITが守る、ITを守る 天災・人災
と情報技術
– 坂井修一著、NHKブックス
– 価格: 1050円– 東日本大震災を機に顕在化したITの諸問題。非
常時、各情報システムはどう機能したのか。それぞれの脆弱・柔軟性を検証する一方で、鴨長明や寺田寅彦など過去の震災を伝えた古典を挙げ、「情報」の中に含まれる心理・感情の伝達の重要性も説く。情報工学者であり歌人でもある著者が、システムと人の心の両側面から、今後のIT社会をどう築いていくべきか提言する
コンピュータシステム