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味の素グループ 環境報告書200823
味の素グループでは、持続可能な社会とエコライフ
スタイルの実現のために、環境報告書やホームページ
だけでなく、さまざまな場面で環境情報を発信し食卓
のエコロジー提案を進めています。私たち自身でで
きる取り組みを進めるとともに、社会の人々と協働で、
持続可能な社会の構築に貢献する視点を重視していき
ます。
コミュニケーションを通じて社会・環境貢献
環境コミュニケーションの強化
社会へのエコライフ提案● 展示会・イベント・広告など
伝え、ご意見を聞く● ダイアログ、工場見学、展示会、料理教室など
持続可能な社会の仕組みづくりへの積極的な関与● 協力・支援プロジェクト、研究開発など
製品のエコ化の取り組みを知っていただくとともに、毎日の、身近なシーンですぐに始められる“食卓からのエコライフ”を「1.買
い物のエコ」「2.メニューのエコ」「3.料理のエコ」「4.食べるときのエコ」の4段階で、さまざまな場面を通じて提案しています。
「味の素スタジアムファン感謝デー」(2008年5月)親子でエコメニューを楽しく学べる料理教室を開催。
エコライフスタイルの実現に貢献
コミュニケーション特集4
「エコプロダクツ2007」(2007年12月)日本最大の環境展示会に出展。ブースにはおよそ1万人が来場。
展示会やイベントで
社会へのエコライフ提案~食卓のエコロジーのために~
味の素グループ 環境報告書2008 24
地球温暖化を台所からストップするコンセプトで、エコクッキングのチェックリストを湯気に見立てた環境広告。第60回広告電通賞 第2部門 最優秀賞 他を受賞。
地球を救えるのは、たったひとりのヒーローではなく、お母さんたちかもしれません。 (2007年)
味の素(株)の調味料たちが、家族にも環境にもおいしい料理を応援しますと呼びかける環境広告。第14回日経BP広告賞 日経エコロジー広告賞 他を受賞。
残さずキレイに使い切ることが、キレイな地球を残すことになります。 (2007年)
皮の部分にこそ大切な栄養が含まれています。何気なく捨ててしまっては、皮も悲しんでいるかも知れません。むいた皮でもう一品作る。地球にもやさしいお料理づくりを応援します。第61回広告電通賞 ポスター第3部門車内 優秀賞 他を受賞。
あっかんべー。 (2008年)
マヨネーズ一杯を浄化するのにはお風呂13杯もの水が必要です。みんなが食べ残しをせず、おいしく食べることがエコロジーでした。
おいしくすることは、エコロジーでした。 (2000年)
味の素グループでは、環境報告書やホームページだけでな
く、エコライフ提案型の環境広告を制作・発信しています。
環境広告で
食卓から始められるもうひとつの地球温暖化対策が、「クールベジ・ウォームベジ」。第46回消費者のためになった広告コンクール 経済産業大臣賞 他を受賞。
地球温暖化対策に、「ひとくち」のりませんか。 (2006年)
地球温暖化の影響で、食卓から魚がいなくなる時代がやってくるかもしれません。台所からできる温暖化対策から始めようと呼びかける環境広告。
サンマも、アジも、いない、いない、ばぁ。(2008年)
エコバッグを持つことだけで満足してしまってはいませんか。というメッセージを込めた環境広告。素材を使い切ることの大切さを呼びかけています。第61回広告電通賞 新聞・食品・飲料部門 優秀賞 他を受賞。
そのエコバッグ、エゴバッグになっていませんか。 (2008年)
台所で上手に食材を使い切ることで地球温暖化防止につながることをコンセプトにした環境広告。第18回新聞広告賞 広告主企画部門 優秀賞を受賞。
CO2もカットできます。 (1998年)
味の素グループ 環境報告書200825
リマ
タラポト
ペルーのエコレシピ開発支援プロジェクト ~「アマゾンの森と子供たちを育てるエコ・クッキングレシピプロジェクト」~
お客様にエコライフをご提案するためには、商品を買う
現場である店頭での環境コミュニケーションが欠かせませ
ん。味の素グループでは、広告やイベントとともに、店頭
でのエコライフ提案に力を入れ、皆様と一緒に取り組む環
境貢献を目指します。
店頭で
T O P I C S
店頭では、食材を上手に使い切る、あるいは旬の素材を
活用するキャンペーンや「エコレシピ」のご提案ができる
と考えています。また、店頭で使用する資材のエコ化も検
討していきます。
国際協力活動
味の素(株)では、「食と栄養」分野での国際協力支援活動
「AIN※1プログラム」の一環として、地域の栄養・生活改善と
ともに、環境に貢献する活動を支援しています。2008年4月
から支援を開始した「アマゾンの森と子供たちを育てるエコ・
クッキングレシピプロジェクト」(実施団体:NPO法人ア
ルコイリス)では、アマゾンの伝統的植物「グリーンナッツ」
を環境に配慮した方法で生産し、地域の生活改善を目指してい
ます。グリーンナッツから食用油を絞った後の“おから”状
のものには栄養成分が豊富に含まれており、これを食材などと
して有効活用し、地域の方々、とりわけ貧困層の子どもたちの
栄養改善に役立つエコレシピの開発・普及を計画しています。
グリーンナッツは化学肥料や農薬を使用しない有機農法により栽培されます。同時
に、さまざまな農作物と樹木を組み合わせて、森を育てながら農業を行うアグロフォ
レストリー栽培の手法を導入しています。このような農法の推進は、焼き畑農業など
に現金収入を頼っている零細農家を、森林の生態サービスを維持しながら収入を得ら
れるように支援することに通じています。
味の素(株)では、このような、地域の栄養・生活改善と環境保全の両立を目指し、
活動を続けていきます。
➡AINプログラムについての詳細は「味の素グループ CSRレポート2008」P33~34をご覧ください。
※1 AIN: Ajinomoto International Cooperation Network for Nutrition and Health(味の素「食と健康」国際協力ネットワーク)
http://www.ajinomoto.co.jp/company/csr/tasseizou5/index2.htmlWebNPO法人アルコイリス:http://www.arcoiris.jpWeb
その他の取り組み● 納品期限や、返品・廃棄商品の削減といったテーマの掘り下げ● 営業車両のエコ化2010年、営業車によるCO2排出量を2004年度比30%削減を目指し、エコカーの導入を進めています。2007年度までに営業車両の25.6%をエコカーに転換、2004年度比でCO2排出を13.6%削減しました。
「赤い手帳」毎日持ち歩く手帳にエコ情報を
お買い物にエコバッグを 店頭でのエコレシピ提案ツールの開発
08/10中期計画で、環境提案・配慮型営業を目標化し、本格的な取
り組みを検討中です。
● 「エコライフ提案」
容器の軽量化、小型化、詰め替えといった製品の環境配慮について店
頭でも訴求し、グリーン購入を促進します。
さまざまな取り組み
味の素(株)営業部門での目標
(株)味の素コミュニケーションズでは、代理店としての本業で環境貢献
することを目指し、店頭や料理教室、イベントなど、さまざまな場面でエ
コライフ提案のお手伝いをしたいと考えています。特に店頭では、商品
やレシピを通じたエコライフ提案が可能です。セールスプロモーション
(SP)に環境視点を取り入れた「環境SP」に取り組みます。
(株)味の素コミュニケーションズの取り組み
味の素グループ 環境報告書2008 26
コミュニケーション特集4
味の素グループは、味の素グループの環境への
取り組みや環境問題についてステークホルダーに
伝え、ともに考える機会に積極的に参加し、対話
を続けています。いただいたご意見は事業・活動
の発展に活かし、社会の人々と協働で、持続可能
な社会の構築に貢献していきたいと考えています。
伝え、ご意見を聞く
味の素スタジアムファン感謝デーで、「チーム・マイナス6%」への参加を呼びかけ、約1,000人もの方に加入していただきました。
社会の仕組みづくりへの積極的な関与
2005年10月に、味の素(株)などが発起人となり、主な食品企
業24社の環境担当部門などの参加を得て発足。2007年4月より、
食品産業センターを事務局にして、主に「容器包装リサイクル法」
関連課題の取り組みを進めています。今後は、5年後の同法の見直
しに向け、具体的な提案など行っていく予定です。また、容器包装
リサイクル以外の環境問題についても、適宜取り上げています。
グリーン購入ネットワーク(GPN)は、約3,000の会員団体で
構成される日本最大規模の環境団体で、グリーン購入を通じた持
続可能な社会づくりを目指しています。味の素(株)では、「食品
におけるグリーン購入ガイドライン」策定のためのタスクグルー
プに参加し、多様化する食品における環境配慮視点について議論
を深めています。
味の素(株)では、日本LCA学会食品研究会に参加し、味の素
グループ版「食品関連材料CO2排出係数データベース」を作成、
2007年4月よりホームページにて公開しています。このデータ
ベースは、食品・発酵産業における購入品のCO2総排出量、すな
わちLife Cycle CO2(LC-CO2)試算に有効で、多くの研究機関
より有益性が高く評価されています。
(財)グリーンクロスジャパンが制作する、小学生対象の環境
教材「みどりの小道」に協賛しています。日常取り組める環境ア
クションを紹介する読みものパートを参考に、3カ月分の環境日
記をつけられるもので、全国の小学生10万人に配布されています。
2007年は「Smile Earth!活動」の一環として味の素(株)従業
員の家族にも配布しました。
CSRレポートと環境報告書の2冊体制で環境への取り組みを報告。「味の素グループ 環境報告書2007」(右)は、第11回環境報告書賞(主催:東洋経済新報社)優秀賞を受賞
味の素グループ各社は、地球温暖化
防止のための国民運動「チーム・マイナ
ス6%」のチーム員企業として、社内外
に活動を広げています。社内でクールビ
ズやライトダウンなどを実施するだけで
なく、社会の皆様にもチーム参加を呼び
かけ、活動の輪を広げています。
活動の輪を広げるチーム・マイナス6%への参加
食品関連環境問題検討会 食品におけるLC-CO2研究促進
GPN「食品購入ガイドライン」策定への参画 子どもたちの環境教育の支援
http://www.gpn.jp/Web http://www.midorinokomichi.net/Web
http://www.ajinomoto.co.jp/company/kankyo/pdf/2007/lcco2_200704.pdfWeb