Upload
others
View
4
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
ピクチャースタイルで求める色を。
02 Picture Style Picture Style 03
愛する人の表情を美しく残したいアマチュアから、
厳しい現場に生きるプロフェッショナルまで。
EOS DIGITALを所有するすべての撮影者に、
かけがえのない一瞬を、伝えたい感動を、
もっとも印象的な自分の色で表現してほしい。
撮影からプリントまで、写真に関するすべてのプロセスを
一貫したポリシーで結びつけ
カメラ単独から、後処理による精緻な作業まで、
さまざまなクリエイティブを可能にし、あなたの色を実現する。
キヤノンのEOS DIGITALワールド。
写真に託したあなたの思いをかたちにしてください。
あなたの思いを、ひとつの色に。EOS DIGITAL+ピクチャースタイルで。
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle
02 Picture Style Picture Style 03
ピクチャースタイルなら、手軽にも、緻密にも。状況に応じた操作で自由に画像特性をコントロールします。
04 Picture Style
Picture Style / Picture Style File
Picture Styleピクチャースタイル標準設定
a P.06
フィルムを選ぶようにスタイルを選ぶ
Picture StyleFile
ピクチャースタイルファイル
a P.16
特別なシーンに、個性的な色調を
Shooting 撮 影
フィルムを選ぶように撮影者が色を選ぶ「ピクチャースタイル」。
最新のEOS DIGITALラインアップすべてに搭載を完了しました。
カメラで[プリセット]を選ぶだけのシンプルな操作から、PCとの連携処理まで
思い思いの方法で、バランスの良い色調を実現できます。
新登場の「Picture Style Editor」を使えば、より自由な色創りを行え、
EOS DIGITALに登録して[プリセット]同様の使いこなしが可能に。
「ピクチャースタイル」を知ることで、
あなたの求める色が、あなたのものになります。
撮影からプリントまで、思いどおりの色に。それを実現するのが、ピクチャースタイルです。
PictureStyle 05
Picture Style Editor
Digital Photo Professional
PIXUS Pro / Printing Solution
ピクチャースタイルをカメラに登録するEOS UtilityEOS ユーティリティ
a P.23
色を観察するための環境を整えるColor Managementカラーマネージメント
a P.27
Picture Style Editor
ピクチャースタイルエディター
a P.19
あなただけの色を創造する
Digital Photo Professionalデジタルフォトプロフェッショナル
a P.24
写真の閲覧・整理・調整を行う
Printingプリンティング
a P.28
作品として形に残す
ピクチャースタイルをさらに使いこなすQ&A a P.30
NEW
Development 現像 Printing プリント
Editing 調整
撮影からプリントまで、思いどおりの色に。それを実現するのが、ピクチャースタイルです。
06 Picture Style
スタンダード ………………………………… P.06
ポートレート ………………………………… P.08
風景…………………………………………… P.10
ニュートラル ………………………………… P.12
忠実設定……………………………………… P.13
モノクロ ……………………………………… P.14
フィルムを選ぶようにスタイルを選ぶPicture Styleピクチャースタイル標準設定
トワイライト/ノスタルジア/クリア/エメラルド/紅葉
特別なシーンに、個性的な色調をPicture Style File ……… P.16
ピクチャースタイルファイル
ボタンひとつでピクチャースタイルを切り替え可能カメラ背面の「ピクチャースタイル選択ボタン」※を押すと簡単にピクチャースタイルを選ぶことができます。また、メニューボタンからピクチャースタイルの選択と詳細設定の調整をすることもできます。
※搭載カメラ:EOS-1Ds Mark ⅠⅠⅠ / EOS-1D Mark ⅠⅠⅠ / EOS 40D /
EOS KissデジタルX
ピクチャースタイル選択ボタン
Picture Styleピクチャースタイル 標準設定
フィルムを選ぶようにスタイルを選ぶスタンダードPicture Style Standard
朝の光を受けて美しく輝く、気球の色あいもそのままに描写。
ふだん見ることのない意外な視点。翼のような水しぶきのひろがり。 2
1
一般的な被写体で多くの人が好ましいと感じる、色の鮮やかさとコントラストを設定しているのが「スタンダード」です。撮影した画像を後処理せずに、そのままプリントしたい場合などに最適なシャープネスとなっており、スナップからスポーツまで、広範な被写体においてレタッチなしで美しい仕上がりのプリントへ移行できます。最新のEOS DIGITALラインアップすべて、標準のセッティングがこの「スタンダード」。機種が変わっても発色で迷うことはありません。
プリント映えする、くっきりとした仕上がり。EOS DIGITALの基準となる色です。
【撮影データ】1 EOS 40D・EF-S17-55mm F2.8 IS USM・1/100秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:スタンダード2 EOS 40D・EF16-35mm F2.8L II USM・1/8000秒・F4.0・ISO 200・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:スタンダード3 EOS 40D・EF70-200mm F2.8L IS USM・1/500秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:太陽光・ピクチャースタイル:スタンダード4 EOS-1D Mark III・EF300mm F2.8L IS USM・1/8000秒・F3.2・ISO 200・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:スタンダード5 EOS 40D・EF300mm F2.8L IS USM・1/320秒・F2.8・ISO 1600・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:スタンダード
シャープネス やや強め
コントラスト ──色 の 濃 さ やや濃い
色 あ い ──
PictureStyle 07
4強い光の中でアスリートと激しい水流の、どちらの表情も写しとめた。
約6.5コマ/秒の高速連写で、一瞬で走り去るラリーの緊張感を切り取る。 3
光量不足の中での高感度撮影。低ノイズな仕上がりが優美な姿を引き立てる。 5
ポートレートで、肌を輝くように明るく仕上げる。色の対比が、ドレスの赤を印象づける。
08 Picture Style
1
ポートレートPicture Style Portrait
シチュエーションと表現意図でポートレートファイルを使い分け、微妙なディテールの違いを味わう。
【撮影データ】EOS 40D・EF50mm F1.2L USM・1/125秒・F16・ISO 100・ホワイトバランス:オート スナップショットポートレートスタジオポートレートポートレート
PictureStyle 09
【撮影データ】1 EOS 40D・EF50mm F1.2L USM・1/125秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ポートレート2 EOS 40D・EF-S55-250mm F4-5.6 IS・1/40秒・F5.6・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ポートレート3 EOS 5D・EF50mm F1.2L USM・1/400秒・F1.6・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ポートレート
シャープネス やや弱め
コントラスト ──色 の 濃 さ やや濃い
色 あ い ──
望遠ズームで、子供の自然な表情をキャッチ。
人の肌の色は、光のコンディションや露出のバランスによって色の変化が起きやすい、表現の難しい被写体の一つです。「ポートレート」スタイルは、マゼンタ〜黄色の色あいを赤色寄りにし、さらに明るめに調整。適正露出のままで肌色を明るいピンクに仕上げるため、女性や子供の肌の表現に最適です。肌のやわらかで自然な質感をキープするため、シャープネスは抑え目に設定してあります。
女性や子供の肌の色を、透明感ある健康的な表現に。
肌色の赤みが強すぎた場合や、黄色っぽくなってしまう場合は、「詳細設定」で「色あい」を積極的にコントロール。自然さを損なわない範囲で肌色の色合いを赤〜黄色に調整します。
色あい補正「−2」で、赤みを強めに再現
3
2
色あい補正「+2」で、黄色みを強めに再現
新しいポートレート用ピクチャースタイルファイルはa P.18
快晴の青空や木々の緑などは、写真表現上は実際より鮮やかさを強調することで、より印象深い仕上がりとなります。ピクチャースタイル「風景」は、青を鮮やかで深みのある色へ、緑を鮮やかかつ明るい色へと、それぞれ変化させます。また、遠景になった山並みや木々、建物などの細かなディテールをしっかりと再現するため、シャープネスは強めに設定。景色から受けた感動を、強く印象づける仕上がりになります。
空の青や木々の緑などを鮮烈な印象で再現。
気温上昇によって割れ、融け出してゆくパタゴニアの氷山。その裂け目から現れるブルーは、長い時間が作りだした水のもうひとつの色。
10 Picture Style
風 景Picture Style Landscape
【撮影データ】1 EOS-1DMarkIII・EF70-200mmF4LISUSM・1/640秒・F11・ISO200・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:風景2 EOS40D・EF-S17-55mmF2.8ISUSM・1/400秒・F8.0・ISO100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:風景3 EOS40D・EF17-40mmF4LUSM・1/30秒・F4.0・ISO400・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:風景
シャープネス 強め
コントラスト 強め
色 の 濃 さ 緑〜青が特に濃い
色 あ い ──
ピクチャースタイルの「風景」は、単純に色の濃さ(彩度)を全体的にアップするのではなく、グリーンやブルー以外の色あいが不自然に強調されないよう、特に赤系の色については極端な彩度アップを避けています。このことで、自然な印象をキープしたまま鮮やかな風景のイメージを表現しているのです。
【スタンダード】 【風景】
悠久の時が作り出した不思議な風景。抜けるような青さが陰影を引き立てる。
PictureStyle 11
3
2
1
夕暮れから夜にかけてのインディゴ・ブルー。水面に映る深い青をしっかりと再現した。
「スタンダード」で白いドレスや真っ赤な車などを撮影した場合、色の飽和・白トビが発生して平板な仕上がりになることがあります。「ニュートラル」で撮影すれば、明るさと色の濃さのピークを抑えて、豊富なディテールを残しておくことができます。
【スタンダード】 【ニュートラル】
明暗差が大きい被写体でも繊細な質感を残したい時、鮮やかな色彩の中の微妙なニュアンスを表現したい場合に適しているのが、
「ニュートラル」です。コントラストは控えめに、彩度は強調を行わないため、他のスタイルに比べて白飛びや色の飽和が起きにくく、抑制のきいたしっとりとした表現となります。より豊富なディテールが情報として残っているため、JPEG撮影でもDigital Photo Professional、Adobe® Photoshop®などで調整が容易に行えます。
被写体のディテールを豊かに残す、画像加工にも適した画質。
12 Picture Style
ニュートラルPicture Style Neutral
【撮影データ】1 EOS KissデジタルX・EF24-105mm F4L IS USM・1/250秒・F8.0・ISO 400・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ニュートラル2 EOS 40D・EF85mm F1.2L II USM・1/125秒・F4.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ニュートラル3 EOS 40D・EF-S17-55mm F2.8 IS USM・1/500秒・F2.8・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ニュートラル
シャープネス ──コントラスト 低め
色 の 濃 さ 薄い
色 あ い ──
2
1強い日差しの下でのスナップ。強いコントラストの中でも、花のやわらかな質感が伝わる。
ドレスと花の白さ、しっとりとした肌。そのすべてを伝えたかった。
日の光を反射する金属の強い輝きと、微妙な立体感を同時に表現した。
3
「忠実設定」は、標準的なデーライト光源下で撮影された被写体が、測色的にほぼ同じ数値の色となるように調整されます。被写体の持つ色そのものを維持し、ハイライト部にも色彩が残るため色の印象が強く、肉眼に近いしっかりとした描写になります。色彩はあくまで現物通りなので、地味な色は地味に、鮮やかな色は鮮やかに、忠実に再現します。個別の被写体の色味を正確に伝えたい、複写撮影や商品撮影などにも適しています。
PictureStyle 13
忠実設定Picture Style Faithful
【撮影データ】1 EOS40D・EF-S18-55mmF3.5-5.6IS・1/1000秒・F5.0・ISO100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:忠実設定2 EOS40D・EF50mmF2.5コンパクトマクロ・1/50秒・F2.8・ISO640・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:忠実設定3 EOS-1DMarkIII・EF300mmF4LISUSM・1/500秒・F7.1・ISO320・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:忠実設定
シャープネス ──コントラスト 低め
色 の 濃 さ ──色 あ い ──
被写体の色そのものを「記録」する、現物重視の画像。
2
1壁に飾られた色とりどりの陶皿の色あい。その繊細なニュアンスを描写した。
目を惹く「色」を伝えたい。そんな思いを、忠実設定で描く。
動物のやわらかな毛並みを、そのままにしっかりと再現する。
3
光量の差による色の変化が少ないのが忠実設定の特長です。作例では、強い光の当たった箇所について「スタンダード」の方が鮮やかな発色となっていますが、実物に近い色味を保持しているのは「忠実設定」となります。
【スタンダード】 【忠実設定】
肌の色の明るさと、視線の強さ。モノクロで、フォルムがより強く主張する。 1
ダミー画像
プリセットスタイルをさらに自分仕様にカスタマイズプリセットで用意された6つのスタイルは、「詳細設定」でさらに細かく調整することができます。好みや撮影シチュエーションに合わせた調整が行え、撮影者が表現したい色をカメラに反映していくことができます。さらに、PCとの連携でさらに3つのピクチャースタイルを登録可能です。(a 16〜23ページ参照)
ピクチャースタイルのカスタマイズ
14 Picture Style
モノクロPicture Style Monochrome
歴史と時間の重みを感じる風景。モノクロという表現にマッチしたモチーフ。
2
3
2
激しい動きから、色を取り去る。静止した印象を強く残す。
色の濃さ/−4 もっとも弱い設定
色の濃さ/+4 もっとも強い設定
PictureStyle 15
【撮影データ】1 EOS 40D・EF85mm F1.2L II USM・1/125秒・F4.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:モノクロ2 EOS 40D・EF17-40mm F4L USM・1/320秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:モノクロ3 EOS 40D・EF85mm F1.2L II USM・1/640秒・F2.8・ISO 800・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:モノクロ
シャープネス やや強め
コントラスト ──色 の 濃 さ ──色 あ い ──
フォルムや光の陰影を強く印象づける表現手段のモノクロ撮影。ピクチャースタイルの「モノクロ」は、単なる「彩度ゼロ」の画像処理ではなく、モノクロフィルムでの撮影から忠実な継承を実現しました。シャープネスはやや強め。セピアやブルー調などの仕上がり色調整
(調色)はもちろん、レッドやグリーンのフィルターワークに相当するコントロールも可能。モノクロ撮影の醍醐味を、カメラの中で完結できます。
フィルターワーク、セピアトーンも自在なデジタル時代のモノクロ。
モノクロ撮影での基本テクニックだったフィルターの使い分けも、ピクチャースタイルで簡単に指定。肌色を明るく仕上げたいときはオレンジ、風景で青空を暗く沈み込ませたいときは赤など、モノクロ写真ならではの表現にチャレンジできます。
【スタンダード】 【モノクロ】
ピクチャースタイルの詳細設定で調整できる範囲ピクチャースタイルの詳細設定でスライダー 1ステップ分の変化量は少なめとなっていますので、好みに応じた微調整が可能です。スライダーを最大まで移動させる場合は、RAW撮影の場合は現像時に再設定することができますが、JPEGのみの撮影の場合は、あらかじめテスト撮影を行うことをおすすめします。
インターネットでダウンロードし、カメラに登録できるファイル。
ピクチャースタイルファイルは、キヤノンのホームページからダウンロードでき、EOS DIGITAL付属の「EOS Utility」を使用してカメラに登録することができます。
(a 23ページ参照)フィルムが変わって新しい写真表現が生まれるように、キヤノンは新しいピクチャースタイルファイルを皆様に提供することで、写真の世界をより豊かなものに変えていきます。
Picture StyleFile ピクチャースタイルファイル
特別なシーンに、個性的な色調を
最新のピクチャースタイルファイルやEOS DIGITALの使いこなしを紹介する
CANON iMAGE GATEWAYをご利用ください。
EOS DIGITALをご購入された方が無料で登録・ご利用いただける会員サイト「CANON iMAGE GATEWAY」では、ピクチャースタイルファイルのご提供を始め、Webアルバムなどのサービス、EOS DIGITALの使いこなしなどの情報をご提供しています。ぜひサイトにアクセスしてEOS DIGITALとデジタルフォトの世界をお楽しみください。
http://www.imagegateway.net
16 Picture Style
日の出や日没前後の微妙なグラデーションの空の色。その色の変化を大胆に紫色に変化させる「トワイライト」は、写真全体の仕上がりをファンタジックに仕上げることができます。
【撮影データ】EOS 40D・EF-S17-55mm F2.8 IS USM・0.5秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:トワイライト
トワイライトPicture Style File Twilight
時間とともに、静かに穏やかになっていく思い出。「ノスタルジア」は、青や緑の彩度を抑えた全体にアンバーな色調で、ポートレートや風景を、古い写真のような遠い記憶の印象に仕上げます。
【撮影データ】EOS 40D・EF70-200mm F4L IS USM・1/640秒・F6.3・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:ノスタルジア
ノスタルジアPicture Style File Nostalgia
曇天や霞がかった天候での望遠撮影は、平面的な表現になりがち。「クリア」はコントラストを強調し、被写体を立体的に、くっきりと表現します。ガラス越しの撮影時にも効果的です。
【撮影データ】EOS KissデジタルX・EF17-40mm F4L USM・1/1000秒・F4.0・ISO 100・ホワイトバランス:太陽光・ピクチャースタイル:クリア
クリアPicture Style File Clear
シャープネス ──コントラスト やや低め
色 の 濃 さ 薄い
色 あ い 黄色やや強い
シャープネス ──コントラスト ──色 の 濃 さ 濃い
色 あ い ブルー〜赤を紫色に
シャープネス 強め
コントラスト 高め
色 の 濃 さ 濃い
色 あ い ──
PictureStyle 17
珊瑚礁の海の色を特に鮮やかに表現する「エメラルド」。空の色やプール、水族館の水の青さも鮮やかで明るめに仕上げます。エメラルドグリーンの風景に特化したピクチャースタイルです。
【撮影データ】EOS 40D・EF17-40mm F4L USM・1/500秒・F8.0・ISO 100・ホワイトバランス:オート・ピクチャースタイル:エメラルド
もみじやイチョウなど、秋ならではの色彩の美しさをスタイル。黄色や赤色を鮮やかに再現するだけでなく青空と緑のバランスも考慮し、華やかさとデリケートさを両立します。
【撮影データ】EOS-1Ds Mark II ・EF17-40mm F4L USM・1/200秒・F5.6・ISO 400・ホワイトバランス:太陽光・ピクチャースタイル:紅葉
エメラルドPicture Style File Emerald 紅 葉Picture Style File Autumn Hues
シャープネス 強め
コントラスト やや高め
色 の 濃 さ やや濃い
色 あ い ──
シャープネス ──コントラスト ──色 の 濃 さ ──色 あ い ──
18 Picture Style
新しいポートレート用ピクチャースタイルファイル、登場。
滑らかな階調で、肌の繊細な質感と透明感を表現。コントラストの強いライティングでのポートレート撮影、ドレスやジュエリーなどの質感も表現したいファッション、コマーシャルなどの分野に適しています。
【撮影データ】EOS-1Ds Mark III・TS-E90mm F2.8 ・1/180秒・F5.6・ISO 100・ホワイトバランス:色温度設定 5200Kピクチャースタイル:スタジオポートレート
スタジオポートレートPicture Style File Studio Portrait
シャープネス やや弱めコントラスト やや低め色 の 濃 さ ──色 あ い ──
Picture Style File
屋外・室内を問わずさまざまな条件下で、肌色をすっきりと明るく表現します。シーンを意識せず、気軽なポートレート撮影に適しています。
【撮影データ】1 EOS-1Ds Mark III・EF85mm F1.2L II USM・1/180秒・F2.8・ISO 100・ ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル:スナップショットポートレート2 EOS-1Ds Mark III・EF135mm F2L USM・1/250秒・F2.8・ISO 100・ ホワイトバランス:オート ピクチャースタイル:スナップショットポートレート
スナップショットポートレートPicture Style File Snapshot Portrait
シャープネス やや弱めコントラスト やや高め色 の 濃 さ ──色 あ い ──
1
2
Picture Style Editorの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/editor/
写真に表現された色は、色あい(色相)、色の濃さ・鮮やかさ(彩度)、明るさ(輝度)の3つの要素からなり、それは右図のような立体で表現することができます。写真に記録された色と、自分の表現したい色はすべてこの立体のどこかに数値(座標)として配置することができます。自分が撮影した色の数値と変更したい色の数値がわかれば、色は自由自在にコントロールすることが可能です。Picture Style Editorはそのコントロールを細かく行うことができるソフトウエアであり、カメラでもパソコンでも簡単に利用することができる「ピクチャースタイルファイル」として保存します。
細かな色調調整が、Picture Style Editorでは可能です。右の例では、全体的なコントラストや明るさは維持しながら、気球の赤と黄色の差を強調しています。黄色だけ特に色相・彩度・輝度を変化させることで、仕上がりの印象を大きく変えています。撮影者が見た色と、表現したい色を高精度にリンクする。それが、 Picture Style Editorです。
色相・彩度・輝度の空間で色を自由に操る
ピクチャースタイルを核とするフォトワークフローの理想形をさらに進化させ、より色表現にこだわりを持つ撮影者のために、「Picture Style Editor」は生まれました。撮影した画像から理想の色を導き出し、オリジナルのピクチャースタイルファイルをカメラに登録すれば、あなたの色とEOS DIGITALの色は、ひとつになります。
Picture Style Editorピクチャースタイルエディター
あなただけの色を創造する
Picture Style 19
特定の色に着目した細かなコントロール
彩度Saturation色の濃さ・鮮やかさ 色相
Hue色あい
輝度Lightness明るさ
輝度が低い暗い
彩度が高い色が濃い
輝度が高い明るい
全体のコントラストは変更しないまま、赤と黄色の分離をコントロールした例。特定の色をピックアップして比較してみると、それぞれに色の変化の度合いが異なっていることがわかります。
ピクチャースタイルは、Picture Style Editorでもっと自由になる。
2
1Picture Style Editorは、EOS DIGITALで撮影したRAW画像を使って調整を行い、オリジナルのピクチャースタイルファイルを作成していきます。まず、RAW画像を開き、事前準備から作業を開始します。
※Picture Style Editor ver.1.0はEOS 40Dで撮影したRAW画像のみ対応します。
20 Picture Style
Picture Style Editor
Picture Style Editorの作業用色空間はAdobe RGBを推奨
Picture Style Editorの作業用色空間の初期設定はEOS DIGITALに記録された情報をより引き出すことができる「Adobe RGB」を推奨します。
画像を表示したら、「ベースピクチャースタイル」を選び、「詳細…」で画像全体の調整を行います。仕上がりにもっとも近いと思われるスタイルを選び、気になる特定の色を微調整していくのがコツです。
メイン画面 ツールパレット
3「事前調整」で調整に適した状態に
調整用画像は、ホワイトバランスと露出が適正な状態であることが大切です。「事前調整」機能で調整を完了してから、ツールパレットでの作業に移行しましょう。
1「環境設定」で色空間を設定する
まず「環境設定」を開き、「作業用色空間の初期設定」と「カラーマッチング設定」をDigital Photo Professionalの設定と必ず同じにしてください。これは、異なるソフトウエア間で同じ色味で表示するための必須項目です。
2 RAW画像を開く
メイン画面にRAW画像のファイルアイコンをドラッグ&ドロップすると、画像が表示されます。Digital Photo Professionalのメイン画面から、画像を確認しながらドラッグ&ドロップすることもできます。
※Picture Style Editorでは、Digital Photo Professionalで編集した内容(レシピデータ)は反映されません。
調整を行うための、 ベースとなる写真を選ぶ
ベースのピクチャースタイルを選び、全体を調整する
メイン画面 ツールパレット
Picture Style Editorの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/editor/
4
3
Picture Style 21
1画像の中の調整したい色の箇所を でクリックし、2色相(H)、彩度(S)、輝度(L)をスライダーでコントロールします。影響を受ける色の範囲と変化の度合いは個別に設定することができます。
1 色の調整範囲を決定する
カラーホイール上の扇形の範囲と、輝度のグラデーション上のポイントを操作することで、調整点の影響範囲をコントロールします。
2 色を移動する
H / S / Lのスライダーをドラッグし、画面上で色の変化を確認しながら調整量を決定していきます。
3 調整点を追加し、仕上げる
調整点は100色まで指定することができ、細かな調整を行うことができます。また、画面全体の輝度・コントラストの細かな調整をトーンカーブで追加して行えます。
画質についてのご注意
調整幅の大小にかかわらず画像が著しく変化することがあります。調整は画像を見ながら慎重に行なってください。
画面分割表示を活用し、元画像からの色の変化を確認しながら、バランスよい色調整を行っていきます。
「影響範囲を画像に表示する」をチェックすると操作により変化する箇所をグレー表示します。
HSLスライダーを移動すると、リスト上の色が変化するとともに、カラーホイール上の調整点が移動します。写真として色調が破綻しないように、選んだ色(調整点)によりスライダーの移動できる範囲は制限されます。
トーンカーブ HSL、Lab、RGBで色の変化を数値で確認可能
画面分割表示
影響範囲
個別の色を選び、詳細に調整する
画像の中の調整したい色の箇所を で色相(H)、彩度(S)、輝度(L)
をスライダーでコントロールします。影響を受ける色の範囲と変化の度合いは個別に設定することができます。
調整点
色の変化を確認しながら全体のバランスを調整する
元画像は、撮影時のピクチャースタイルで表示されます。
1 2
影響範囲
調整点
5
EOS Utilityの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/fi le/eos-utility.html
Picture Style Editor
OS
機種
CPURAMディスプレイ
Windows版Windows Vista(Starter Editionを除く全バージョンの32bit/64bitシステム用)/Windows XP Service Pack 2 (Professional / Home Edition) /Windows 2000 Service Pack 4
上記の日本語版OSがプリインストールされているパソコン ※アップグレード機は動作保証外 ※NET Framework 2.0以上が必要
Windows Vista : Pentium 1.3GHz以上、Windows XP / 2000 : Pentium 750MHz以上Windows Vista : 1GB以上 Windows XP / 2000 : 512MB以上画面の解像度 :1024×768ピクセル以上、画面の色 : 中(16ビット)以上
Macintosh版
Mac OS X 10.3~10.4
上記の日本語版OSがインストールされているMacintosh
PowerPC G3 400MHz以上、G4、G5、Intelプロセッサー512MB以上解像度1024×768ピクセル以上、カラー約32000色以上
■ Picture Style Editor 動作環境
22 Picture Style
Picture Style Editorで調整した内容はオリジナルのピクチャースタイルファイル(拡張子「.pf2」)として保存します。このファイルはEOS Utilityを介してカメラのユーザー設定に登録(a 23ページ参照)できるほか、Digital Photo ProfessionalでRAW画像に適用(a 26ページ参照)することもできます。
2つの画像は左が標準設定の「スタンダード」、右がオリジナルのピクチャースタイルファイルによるものです。「ニュートラル」をベースに、発色の傾向を観察して、「スタンダード」よりも青を深く濃く、緑をやや明るめに仕上げるようにしました。
■ 作例:「ニュートラル」をベースに微妙なコントロールを加える「Myスタンダード」
ピクチャースタイルファイルとして調整結果を保存する
EOS DIGITALにピクチャースタイルファイルを登録する a P.23
Digital Photo Professionalでピクチャースタイルファイルを適用する a P.26
ピクチャースタイルファイルを保存する際は、ファイル名、キャプション(カメラに登録する際のピクチャースタイル名)、コピーライト(制作者名等)を入力します。
キャプション・コピーライトで使用できるのは半角英数字(一部除く)のみとなります。日本語文字・全角英数字は使用しないでください。
【撮影データ】EOS 40D・EF-S17-55mm F2.8 IS USM・1/1250秒・F3.5・ISO 100・ホワイトバランス:オート
※最新の「Picture Style Editor」はキヤノンのホームページからダウンロード可能です。
EOS Utilityの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/fi le/eos-utility.html
EOS UtilityEOS ユーティリティ
ピクチャースタイルをカメラに登録する
インターネットでダウンロードしたピクチャースタイルファイル(a16ページ参照)やPicture Style Editorで作成したオリジナルのピクチャースタイルファイルは、EOS DIGITALに付属のEOS Utilityを使用してピクチャースタイル搭載カメラに登録し、撮影時に選択することができます。
※ピクチャースタイル搭載EOS DIGITALは、 EOS-1Ds Mark III、EOS-1D Mark III、 EOS-1D Mark II N、EOS 5D、EOS 40D、 EOS 30D、EOS KissデジタルXです。
※Picture Style Editor で作成したピクチャースタイルファイルを上記カメラに登録する場合は、EOS Utility Ver.2.1以降へのバージョンアップが必要です。詳しくはP.30をご覧ください。
ピクチャースタイルファイルをEOS DIGITALに登録する
■ ピクチャースタイルファイルの登録手順(EOS 40Dの場合)
6
EOS DIGITALとPCをUSBケーブルで接続し、EOS Utilityを起動します。スタート画面で「カメラの設定/リモート撮影」をクリックします。
1
別ウインドウが開くので、カメラアイコンをクリックし、「ピクチャースタイル」をクリックします。
2
ピクチャースタイルファイル(拡張子.pf2)を選びます。
「登録」をクリックします。※「閉じる」をクリックすると、カメラへの登録が完了しません。
7
登録を完了したら、「閉じる」ボタンをクリックして作業を終了します。
8
「開く…」をクリックします。
5
ピクチャースタイル設定から、ユーザー設定1~3のいずれかを選びます。※すでにピクチャースタイルファイルを同じ設定番号で登録済みの場合、以前の設定は上書きされます。
4
「詳細設定」をクリックします。
3
Picture Style 23
Digital Photo Professionalを詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/dpp/
閲覧
Digital Photo Professional 閲 覧
保 存
プリント a28ページ 現 像 調 整
24 Picture Style
DPP Digital Photo Professionalデジタルフォトプロフェッショナル
写真の閲覧・整理・調整を行う
EOS DIGITALで撮影した画像を、高速に確認し、セレクト。画像の調整も高度に行え、動作も快適。PIXUS Pro / PIXUSとのコンビネーションではプリント作業も効率化でき、写真の仕上げに関する工程を完結することができます。
EOS DIGITALに付 属のDigital Photo Professionalは、写真の閲覧と画像編集を一括して行えるソフトウエアです。多数のカットを高速に閲覧できる「メイン画面」と細かな画像の調整が行える「セレクト編集画面」をシンプルで確認しやすいインターフェースに統合。EOS DIGITALに最適化され、RAW画像の現像も高速かつ高画質。快適な「デジタル暗室」環境を提供します。
写真をスピーディーに分類できるチェック機能
カットに3種類のチェックを行い、分類できます。作品の優先順位で使い分けたり、仕事用、スナップなどで分類するなど、自由に使いこなせます。
ウインドウ同期機能で連続カットも効率的に確認
メイン画面のサムネイルをダブルクリックすれば、RAW画像の表示も高速です。複数ウィンドウの表示倍率と位置を連動する「同期」機能を使用すれば、連写カットのピントやブレのチェック、ブラケティング撮影のディテールチェックも効率良く完了することができます。
メイン画面
スムーズに写真の閲覧から仕上げへ移行できるインターフェイス
Digital Photo Professionalを詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/dpp/
Picture Style 25
セレクト編集画面
※センサーのゴミを検知しなかった場合はダストデリートデータを付加しないため、ダストデリートデータ適用ボタンは無効となります。
RAW調整ツール
ピクチャースタイルの変更はプルダウンメニューからの選択で簡単に行えます。また、「参照…」をクリックするとピクチャースタイルファイルを読み込むことができます。Picture Style Editorで作成したファイルも、Digital Photo Professionalで利用できます。(a 22ページ参照)
RGB調整ツール
ヒストグラムをリアルタイムで確認しながら、RGBでの補正も可能です。JPEG、TIFF画像はもちろん、RAW画像においてRAW調整とRGB調整を同時に適用することも可能です。
Picture Style Editorで作成したファイルを「参照…」で読み込んだ例。
現像・調整
ピクチャースタイルはRAW画像に対して適用が可能です。JPEG画像(.jpg)に対しては適用できません。
シンプルかつ強力な画像調整機能
EOS DIGITALのRAW画像編集はピクチャースタイルを中心にホワイトバランス、露出などをきめ細かく調整できます。また、ピクチャースタイルを搭載していないEOS DIGITALで撮影したRAW画像にも、好みのピクチャースタイルを反映させることができます。(a 26ページ参照)
画像のゴミを効果的に除去
Digital Photo Professionalの「コピースタンプツール」は、撮影した本データを維持しながら、ゴミ消しやスタンプツールでの画像修正を可能にしています。EOS-1Ds Mark III、EOS-1D Mark III、EOS 40D、EOS KissデジタルXは撮像素子に付着するゴミの解決策のひとつとして「ダストデリートデータ 取得・付加機能」を搭載し、セルフクリーニングで除去できなかった特殊なゴミの位置を「ダストデリートデータ」として画像ファイルに自動的に付加しています。「ダストデリートデータ適用」をクリックするだけで、ゴミの写り込みを自動的に一括補正処理します。
Color Managementの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/cms/
保存
26 Picture Style
Digital Photo Professional
現像・調整が完了したRAW画像は調整項目=レシピを付加したRAW画像として保存できるほか、JPEGおよびTIFF画像として保存し、他の画像処理ソフトウエアへの受け渡しが可能です。複数データのバッチ処理により、調整作業をストップさせることなく画像の書き出しが行えます。
編集完了画像の書き出しもバッチ処理でスムーズ
ピクチャースタイルを搭載していない過去のEOS DIGITALで撮影したRAW画像の資産。これらも、Digital Photo Professionalで現像し、ピクチャースタイルの色調に仕上げることができます。複数の機種で撮影された画像をまとめてプリントしたい場合なども、高画質のままピクチャースタイルで統一された色調にすることができます。
現像・調整EOS DIGITALのRAW画像がピクチャースタイルでよみがえる
Digital Photo ProfessionalのRAW画像対応について
EOS D30以降の機種で撮影されたRAW画像(.TIF/.CRW/.CR2)が調整可能です。EOS-1Dシリーズ / EOS 5D / 40D / 30D / 20D / 20Da / 10D / D60 / D30 / EOS Kissデジタルシリーズまた、EOS D6000 / D2000で撮影した画像は、CR2 Converter(キヤノンホームページよりダウンロード可能)で拡張子「.CR2」のRAW画像に変換することで調整が可能となります。
2000年発売のEOS D30で撮影した約300万画素のRAW画像をDigital Photo Professionalで再現像しました。左は当時のFile Viewer Utilityで現像した結果。当時のEOS D30固有ともいうべき発色が確認できます。右はDigital Photo Professionalを使い、22ページで紹介したオリジナルのピクチャースタイルファイルを適用した例です。最新の機種と共通化された発色となり、新旧のEOS DIGITALの画像を並べても違和感のない仕上がりとなりました。
複数データの一括保存設定画面
JPEG、TIFFへの変換はもちろん、16ビットTIFFとJPEG画像を同時に書き出すなど、作業を効率化するオプションも豊富。
OS
機種
CPURAMディスプレイ
Windows版Windows Vista(Starter Editionを除く全バージョンの32bit/64bitシステム用)/Windows XP Service Pack 2 (Professional / Home Edition) /Windows 2000 Service Pack 4
上記の日本語版OSがプリインストールされているパソコン※アップグレード機は動作保証外
Windows Vista : Pentium 1.3GHz以上、Windows XP / 2000 : Pentium 750MHz以上Windows Vista : 1GB以上 Windows XP / 2000 : 512MB以上画面の解像度 :1024×768ピクセル以上、画面の色 : 中(16ビット)以上
Macintosh版
Mac OS X 10.3~10.4 ※UFS非対応
上記の日本語版OSがインストールされているMacintosh
PowerPC G3 400MHz以上、G4、G5、Intelプロセッサー512MB以上解像度1024×768ピクセル以上、カラー約32000色以上
■ Digital Photo Professional Ver.3 動作環境
■ Point
Color Managementの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/cms/
Picture Style Editor、Digital Photo Professionalなどの画像処理ソフトウエアのカラーマネージメント設定
ディスプレイの発色調整
Easy-PhotoPrint Proなどのプリントソフトウエアのカラーマネージメント設定(a30ページ参照)
Color Management
Picture Style 27
Color Managementカラーマネージメント
色を観察するための環境を整える
Step1 Step2 Step3
カラーマッチング設定キャリブレーション済みのディスプレイの場合は、システムに登録されたプロファイルを指定してください。
作業用色空間の初期設定作業用色空間は、Digital Photo Professional、Picture Style Editorで必ず同じ設定にしてください。この設定が不揃いになっていると、同じRAW画像を開いてもソフトウエアによって表示色が違ってしまいます。
Digital Photo Professionalの環境設定画面
Digital Photo ProfessionalとPicture Style Editorは、 環境設定で「カラーマネージメント」の項目を設定します。撮影した画像を意図通りに正しい色調で表示し、撮影した情報をフルに引き出すため、必ず正しく設定されているかどうか確認してください。
どれだけ高価なディスプレイを導入しても、周囲の光の状況で色の感じ方は大きく変化します。まずはディスプレイの設置場所の環境光を整備しましょう。
ディスプレイそのものの発色を測定し、正しい色彩が表示できるように調整する「キャリブレーション」は目視に頼るより専用のキャリブレーターを使用した方が、より正確な調整が行えます。調整した結果は、「モニタプロファイル」として登録されるので、Step2での設定で使用します。
■ Point
●遮光フードなどで、ディスプレイに直接照明が当たらないようにする
●天候や時間で色味が刻々とかわる太陽光の影響を避ける
●室内照明は色評価用蛍光灯がベスト、色温度5000K(ケルビン)程度の昼光色のもので代用可能
●室内の照度は明るすぎず暗すぎず、壁などは無彩色でできるだけディスプレイ以外の色の影響を排除
デジタルカメラで撮影した画像は、ディスプレイで表示し、プリンターで印刷します。それぞれの設定がばらばらのままだと、意図し
EOS DIGITALの色調整に必須となるカラーマネージメント
た通りの表示、印刷結果が得られなくなります。カメラ、ディスプレイ、プリンターのもつ色味の差を管理し、共通の発色になるよう
にコントロールするのがカラーマネージメントであり、パソコン上で色を扱う上での必須要素となります。
Printingプリンティング
作品として形に残す
Easy-PhotoPrint ProはDigital Photo ProfessionalおよびAdobe ® Pho to -shop® CS / CS2 / CS3のプラグインとして、各ソフトからシームレスに連携。Digital Photo ProfessionalはRAW画像のまま最大1000枚、PhotoshopはRGB画像を最大400枚まで一括して印刷処理できます。
Digital Photo Professional、Adobe® Photoshop®から直接出力可能
1 プリンタとカメラをケーブルで接続2 印刷したい画像を選ぶ3 イージーダイレクトボタンを押す
※イージーダイレクトボタンはEOS 40D、30D、EOS Kiss デジタルXに搭載されています。
イージーダイレクトボタンイージーダイレクトボタン
あなたのオリジナルな色を、そのままにプリントアウト。
ダイレクト接続でPC不要のプリントシステム。
Printingの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/pro/epppro(EPP Pro Special Site)
PIXUS Pro9000/Pro9500に付属のEasy-PhotoPrint Proは、各種設定を一つの画面に集約。用紙種類・出力サイズ・枚数・レイアウト指定をすべて同時に確認しながら変更可能。大量のプリントをスピーディーにこなしたいフォトグラファーの作業効率を大幅に改善します。
写真プリントを効率化する、Easy-PhotoPrint Pro
28 Picture Style
PIXUS Pro & Easy-PhotoPrint Pro
Direct Print
あなたのオリジナルな色を、そのままにプリントアウト。
ダイレクト接続でPC不要のプリントシステム。
Printingの操作手順を詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/pro/epppro(EPP Pro Special Site)
Picture Style 29
カラーモード:ICCプロファイルの場合
カラーモード:「フォトカラー」の場合
色補正画面にある「モノクロ写真」にチェックを入れるだけで、色転びのないモノクロ出力が可能になります。特に、顔料10色インクを搭載したPIXUS Pro9500は、モノクロ用のグレーインクとブラックインクの組み合わせで濃淡を表現するため、観賞用のプリントで注目される光源による色変化=メタメリズムを抑えたプリントが得られます。また、ニュートラルグレー以外の「冷黒調」「温黒調」など、味わい深いグレー表現も豊富です。
ワンクリックで色転びが少ないモノクロプリントもOK
カラーマネージメント設定画面
● カラーモード:ICCプロファイルを使う● プリンタプロファイル:自動● マッチング方法:相対的な色域を維持
Easy-PhotoPrint Proのカラーモードは、「ICCプロファイルを使う」が初期設定となっています。これは、Digital Photo Professionalからピクチャースタイルの設定をもっとも忠実に再現する設定。特にポートレート、風景のスタイルを適用した場合は、広い色域の高い彩度の色をしっかりと表現できます。
イージーダイレクトボタンでできる、豊富なプリント設定。
「ICCプロファイルを使う」設定でピクチャースタイルを忠実に再現
顔を明るく補正選べる用紙サイズ 角度補正機能
「顔を明るく」補正なし 「顔を明るく」補正あり
カメラの印刷設定メニューから、目的に合わせて様々な用紙サイズを選べます。※PIXUS Pro9000の場合A3ノビまで。
逆光などで顔が暗くなった画像を補正して明るくします。印刷設定メニューの「顔明るく」を選択してください。
トリミング画面でサブ電子ダイヤルを回すと、0.5度単位±10度の範囲で画像が回転し、角度を補正してプリントする事ができます。
Q 撮影した画像をディスプレイで見ると、妙に青っぽくなります。画面の色が撮影時とプリント時の、両方と合わないのですが。
オフィス用の液晶ディスプレイは、文字を読みやすくするため、青白い色調を出荷時の基準としている場合があります。写真画像を確認し、補正をおこなうためにはディスプレイの色調が正しくセッティングされている必要があります。詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
URL http://cweb.canon.jp/camera/cms/「カラーチャートで始めるカラーマネージメント」
Q&Aも詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/qa/
Digital Photo Professional Ver.3.0およびEOS Utility Ver.2.0をご使用中の方へこのたび新機能として追加されました「Picture Style Editor」で作成したピクチャースタイルファイルは拡張子「.pf2」ですが、Digital Photo Professional Ver.3.0およびEOS Utility Ver.2.0には非対応となっております。ご使用の際は最新のDigital Photo Professional Ver.3.1以降およびEOS Utility Ver.2.1以降へバージョンアップしてください。最新のDigital Photo Professional、EOS Utility、ピクチャースタイルファイルはキヤノンのホームページからダウンロード可能です。
A ディスプレイの調整=キャリブレーションをおこないましょう。
Q 以前ダウンロードしたピクチャースタイルファイル(「~.pse」ファイル)が、最新のDigital Photo Professional Ver.3で読み込めません。また、EOS Utility Ver.2でカメラに追加のスタイルとして登録することもできません。
最新のDigital Photo Professional Ver.3 / EOS Utility Ver.2ではピクチャースタイルファイルの仕様が新しくなり、従来の「~.pse」というファイルから「~.pf2」に変更になりました。お手数ですがキヤノンのホームページからDigital Photo Professional Ver.3用のファイルをあらためてダウンロードしてご使用ください。ファイルの効果は以前のものと変更ありません。
A キヤノンホームページから「~.pf2」ファイルをダウンロードし直してください。
撮影済みのRAW画像にピクチャースタイルファイルを適用する
カメラ本体にピクチャースタイルファイルを追加する
ファイル名の例 Digital PhotoProfessional
Ver.3
○使用できます
×使用できません
モデル名
.pf2ファイル
.pseファイル
対応機種
WW01_NOSTALGIA.pf2
WW00000002000100.pse
EOS-1Ds Mark IIIEOS-1D Mark IIIEOS 40D
EOS-1D Mark II NEOS 5DEOS 30DEOS KissデジタルX
Digital PhotoProfessional
Ver.2
×使用できません
○使用できます
EOS UtilityVer.2
○使用できます
×使用できません
EOS UtilityVer.1
×使用できません
○使用できます
×使用できません
○使用できます
×使用できません
○使用できます
▲Picture Style Editor
データ除く
○使用できます
▲Picture Style Editor
データ除く
○使用できます
EOS-1D Mark II N / EOS 5D / EOS 30D / EOS Kiss Digital Xでの近似の設定
ピクチャースタイル詳細設定
色空間
従来機種
モデル名 設定名
シャープネス コントラスト 色の濃さ 色あい
EOS-1DEOS-1Ds※1
カラーマトリックス1 ニュートラル 0 0 0 0 sRGB
カラーマトリックス2 ニュートラル 0 0 0 -2 sRGB
カラーマトリックス3 ニュートラル 0 0 2 0 sRGB
カラーマトリックス4 ニュートラル 0 0 0 0 AAdobe RGB
カラーマトリックス5 ニュートラル 0 0 -2 0 sRGB
EOS-1D Mark IIEOS-1Ds Mark II※2
標準 ニュートラル 0 0 0 0 sRGB
ポートレート ニュートラル 0 0 0 -2 sRGB
高彩度 ニュートラル 0 0 2 0 sRGB
Adobe RGB ニュートラル 0 0 0 0 Adobe RGB
低彩度 ニュートラル 0 0 -2 0 sRGB
EOS 20D / 20DaEOS Kiss DigitalEOS Kiss Digital N※3
パラメーター1 スタンダード 3 0 0 0 sRGB
パラメーター2 スタンダード 2 -1 -1 0 sRGB
EOS 10DEOS D30EOS D60※3
スタンダード 2 -1 -1 0 sRGB
新
旧
Q&Aピクチャースタイルをさらに使いこなす
30 Picture Style
Q&Aも詳しくWebで解説!
▲
http://cweb.canon.jp/camera/picturestyle/qa/
Q 画像を現像する時、従来の機種で撮影したRAW画像にもピクチャースタイルを適用したいのですが。
ピクチャースタイルを搭載していないEOS DIGITALで撮影したRAW画像をDigital Photo Professionalで開くと、下記のようなスタイルと設定になります(標準的な設定の場合)。
A Digital Photo Professionalでピクチャースタイルを適用することが可能です。
従来機種のRAW画像をDigital Photo Professionalで開いた場合のピクチャースタイル設定
EOS-1D、EOS-1Ds、EOS-1D Mark II、EOS-1Ds Mark II「ニュートラル」のスタイルとして現像されます。「スタンダード」の色味に合わせたい場合は、ピクチャースタイルの適用を変更してください。
EOS 10D/D60/D30およびEOS 20D/20Daの応用撮影ゾーン「スタンダード」として現像されますが、「コントラスト」(トーンカーブのスライダー )と「色の濃さ」が、1段低く設定されますので、ピクチャースタイル搭載機種と同じ色味に仕上げたい場合は、手動で「コントラスト」と「色の濃さ」のスライダーを1段上げてください。
EOS Kissデジタル/EOS KissデジタルNの応用撮影ゾーン「スタンダード」として現像され、ピクチャースタイル搭載機種の「スタンダード」と共通の色味になります。
ピクチャースタイルの設定変更により傾向は近似させることができますが、まったく同一の発色を保証するものではありません。あくまで目安としてご利用ください。※1 シャープネス設定は0の場合。※2 シャープネス設定=0、コントラスト設定=0の場合。※3 色空間=sRGB、シャープネス、コントラスト、色の濃さ、色あいいずれも0の場合。
ピクチャースタイル搭載のEOS DIGITAL
ピクチャースタイル詳細設定
色空間
ピクチャースタイルを搭載していない機種
モデル名 設定名シャープネス コントラスト 色の濃さ 色あい
EOS-1DEOS-1Ds※1
カラーマトリックス1 ニュートラル 0 0 0 0 sRGBカラーマトリックス2 ニュートラル 0 0 0 -2 sRGBカラーマトリックス3 ニュートラル 0 0 +2 0 sRGBカラーマトリックス4 ニュートラル 0 0 0 0 Adobe RGBカラーマトリックス5 ニュートラル 0 0 -2 0 sRGB
EOS-1D Mark IIEOS-1Ds Mark II※2
標準 ニュートラル 0 0 0 0 sRGBポートレート ニュートラル 0 0 0 -2 sRGB高彩度 ニュートラル 0 0 +2 0 sRGB
Adobe RGB ニュートラル 0 0 0 0 Adobe RGB低彩度 ニュートラル 0 0 -2 0 sRGB
EOS 20D / 20DaEOS KissデジタルEOS KissデジタルN※3
パラメーター1 スタンダード +3 0 0 0 sRGB
パラメーター2 スタンダード +2 -1 -1 0 sRGB
EOS 10DEOS D30EOS D60※3
スタンダード +2 -1 -1 0 sRGB
ピクチャースタイルを搭載していないEOS DIGITALでは、現像パラメーターやカラーマトリックスなど、機種間で色調の設定項目が異なります。
A 従来機種の発色傾向に近づけたい場合は、下記の表を参考にピクチャースタイルの設定を変更してください。
Q ピクチャースタイルの設定で撮影しても、前に買ったEOS DIGITALの発色に近づけることはできますか。
Picture Style 31
※Mic roso f tおよびWindowsは、アメリカ合衆国およびその他の国で登録されているMic roso f t Co rpo ra t i onの登録商標です。※MacintoshおよびMac OSは、アメリカ合衆国およびその他の国で登録されているApple Inc.の登録商標です。※Adobe、Adobe PhotoshopはAdobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。※その他の社名や商品名は、各社の登録商標または商標です。※ここに記載のデータはすべて当社試験基準によります。※都合により製品の仕様および外観の一部を予告なく変更することがあります。※本カタログのプリント紙、液晶画面の写真は、ハメコミ合成です。
1207T030 00317233
2007年12月現在