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カタールにおけるコロナウイルスの対策(8月 27日の段階)
在カタール日本国大使館
(本日のポイント)
○ カタール政府は、9月1日から施行される第4段階の規制緩和について発表(項目3を参照)
1 カタール国内の状況等
本日の新規感染者 246 名、新規感染死亡者 1名
(1)保健省は 27日、246 名の感染が確認され、これまでに確認された感染者数が 117,988
名になったと発表しました。また 239 名が治癒し、これにより国内における治癒者の合計
は 114,797 名になったと発表しました。
(2)保健省は 27 日、感染者 1 名の死亡を発表しました。死亡したのは 83歳で、必要な
治療を受けていたとの事です。これにより国内の死亡した感染者は 195 名となりました。
(3)保健省は 27 日、新たに 7 名の感染者が集中治療室に収容され、これにより現在 66
名が集中治療室にて治療中と発表しました。
2 トランジットでハマド国際空港をご利用予定の方へ
現在、日本発着便にかかるトランジットでハマド国際空港をご利用の方(カタールへ入国
されない方)に対する、事前申請、PCR 検査及び新型コロナウイルス陰性証明書の提出な
どの制限はございません。トランジットにつきましては、平時のご利用と同様となっており
ます。
ただし、8 月 13 日以降にバングラデシュ、ブラジル、イラン、イラク、パキスタン、フ
ィリピン、スリランカ国内の空港からカタール航空機(直行便、乗り継ぎ便を含む全ての便)
を利用する搭乗者(家族同伴者の 12 歳未満の児童は除く)は、チェックインの際に、出国の
72時間以内に指定の検査機関で発行された新型コロナウイルス PCR検査「陰性証明書」及
び PCR 検査「同意書」が必要となります。また同措置は、今後、インド、ネパール、ナイ
ジェリア、ロシアにも適用される見通しとなっておりますので、カタール航空関連サイト
(https://www.qatarairways.com/en/travel-alerts/COVID-19-update.html#poi-tab-QBCOI)
をご確認ください。
3 第4段階の規制緩和について(9月1日から)
26 日、カタール政府は、第4段階の規制緩和に関する危機管理最高評議会の決定を概要
以下のとおり公表しています。
(1)概要
第4段階は、第1部と第2部の2段階に分けて実施することとし、第1部は9月1日から、
第2部は9月第3週からの適応となる。
感染状況は随時評価され、9月中旬の状況に基づき規制措置の追加や緩和が評価される。
(2)第4段階第1部の細目要旨
・金曜礼拝を含めた日々の礼拝のために全てのモスクを開放するが、トイレ・小浄施設は使
用禁止とする。
・公共及び民間分野の従業員は、収容率 80 %までの出勤を継続する。
・会合は、室内 15 人まで、屋外 30 人までとする。
・結婚式は、屋内 40 人まで、屋外 80人までとし、Ehteraz の使用、各テーブルには5名ま
で、テーブル間は2メートルとし、握手やキスは避ける。
・映画館は収容率の 15%までとし、入館は 18歳以上の者に限る。
・遊び場や遊戯施設は閉鎖を継続する。
・地方展示場は収容率の 30%までとする。
・地下鉄及び公共交通機関は、乗車率の 30%までとする。
・ボート及びヨットは、船員を含めて乗船率の 30%までとする。
・カタールの旅行方針は継続し、保健省は低リスク国リストの更新を継続する。
・自動車学校は、収容率の 50%までとする。
・スポーツイベントは、屋内 20%まで、屋外 30%までとする。
・私立の保健施設は、全面営業を再開する。
・モールは、通常時間での営業及び収容率の 50%までとする措置を継続するとともに、子
供の来店及びフードコートの収容率 30%までの営業を許可する。
・市場は、収容率の 75%までとする。
・大型店舗は、収容率の 50%までとする。
・美術館、図書館は、全面再開する。
・ジム、スポーツクラブ等の利用は、収容率 50%までの措置を継続する。
・マッサージ、サウナ、室内プールは、収容率の 30%までとする。
・訪問型の理容、整髪、マッサージ、フィットネストレーニングは、停止を継続する。
・私立の教育及びトレーニングセンターは、収容率 50%までの措置を継続する。
・職場内のクリーニング及び接客用サービスは、収容率の 30%までとする。また、家庭で
のこれらのサービスを許可する。
※ 各項目とも厳格な感染予防措置を講じることが必要である。
4 カタールへの入国及び隔離に関する措置(8月1日から)
※これら措置は突然変更される可能性があります。
カタール政府は 8月 1 日より、下記のとおり「Qatar Portal」を通して特別入国申請を行
い、許可された非カタール人のカタール入国を、下記の一定期間の隔離を条件に、認めるこ
ととしました。ただし、非在留者(例:日本からの出張者など)については、当面の間、特
別な事情(人道的理由等)を有する者が対象であり、入国許可の発給は予定していない由で
す。また、在留者については、カタール政府の優先順位(先ず、医療・教育機関関係者、学
生。続いてその他重要セクター等。)に基づき入国許可が発出される方針と思われます。
(1)カタールへの入国方針
労働省及び政府通信局は、新型コロナウイルスに対する段階的緩和措置の一環として、8
月1日から有効となるカタールへの入国及び隔離方針について概要以下のように発表しま
した。
A. 隔離方針の見直し
a. 低リスク国からカタールに入国する場合
ハマド国際空港にて検査を求められる。陽性の場合は隔離施設へと送られ、陰性であれば
誓約した上で1週間の自宅隔離を行う。その後、ヘルスセンターにて再度 PCR 検査を受け
る必要があり、結果が陰性の場合は隔離終了となる。
隔離期間中 Ehteraz は黄色となるが、隔離終了後は緑色に変更される。(低リスク国は、
隔週で見直されるため、保健省のホームページをご確認下さい。)
低リスク国において、認定された新型コロナウイルス検査所がある場合には、出国から 48
時間以内に判明した検査結果(48 時間以内の受検ではない)が記載された陰性証明書を所
持していれば、入国時の空港における検査は免除される。
※ 陰性証明書は、PCR検査結果のみを対象とし、抗体検査結果は同証明として認めない。
b. 低リスク国以外(認定された新型コロナウイルス検査所がある国)からカタールに入国
する場合
出国から 48 時間以内に判明した検査結果が記載された陰性証明書を取得する必要があ
る。その後、ドーハ市内において1週間の自宅隔離を行い、その後の措置は、低リスク国か
ら帰国する場合と同様となる。
c. 低リスク国以外(認定された新型コロナウイルス検査所がない国)からカタールに入国
する場合
カタール入国後に1週間のホテル隔離となる。1週間後に検査を行い、陽性の場合は隔離
施設へ、陰性の場合は1週間の自宅隔離を行う。自宅隔離から1週間が経過すると Ehteraz
が黄色から緑色に変更され、そこで隔離終了となる。カタール入国前にホテルの予約を
「Discover Qatar(https://www.discoverqatar.qa/welcome-home/)」から行うこと。
B. カタール国籍、カタール国籍の配偶者、永住権保持者
・上記記載の規則を遵守すれば、国外旅行にともなう出入国は常時可能。
・海外で治療を受ける者やその同伴者、仕事で派遣された従業員は関連機関によりホテルで
の隔離費用が負担される。
C. 在留者
・8月1日より「Qatar Portal」を通して帰国申請をし、審査を通ると入国が可能。入国許
可は、公衆衛生の指標・政府の需要や人道的な事例に基づいて決断される。
・雇用主は、民間の労働者や家庭内労働者に対して入国許可を得た後の隔離費用を一部負担
するものとする。
・労働者は帰国日程を雇用主と調整することが要求される。また教育関係者またその家族は
隔離期間による学校の欠席を避けるべく、カタールへの帰国日を考慮する必要がある。
・その他の詳細については保健省のホームページ(https://www.moph.gov.qa)、もしくはホ
ットライン(109)にお問い合わせください。
(2)低リスク国について
保健省は、8月 15 日から採用する低リスク国として、日本を含む 40 か国を新たに指定
しました。
今回の決定で、ベルギー、スペイン、アンドラの3か国が低リスク国から外れ、新たにキ
ューバ、ポルトガル、スウェーデンの3か国が低リスク国として追加されました。
(低リスク国リスト)
ブルネイ、タイ、中国、ニュージーランド、ベトナム、マレーシア、韓国、キューバ、ハン
ガー、フィンランド、ラトビア、エストニア、ノルウェー、イタリア、リトアニア、ギリシ
ャ、スロバキア、アイルランド、ドイツ、スロベニア、「日本」、デンマーク、キプロス、イ
ギリス、カナダ、トルコ、ポーランド、オーストリア、アルジェリア、オランダ、アイスラ
ンド、フランス、クロアチア、スイス、モロッコ、オーストラリア、マルタ、ポルトガル、
チェコ、スウェーデン
https://covid19.moph.gov.qa/EN/Pages/Countries-Classified-Low-Risk-of-COVID-
19.aspx
(3)特別入国許可申請
Qatar Portal では、在留者を対象とした特別入国許可申請サイトを設け、オンラインによ
る申請方法、申請要件、入国時必要書類等について示しています。
https://portal.www.gov.qa/wps/portal/qsports/services/servicetDetail/exceptionalentryper
mittoqatarservice
● 申請要件
・雇用主は、カタール在住者の特別入国許可の申請が可能である。
・特別入国許可は、2020 年8月1日以降に Qatar Portal を通じて申請可能となる。
・特別入国許可サービスは、在留者及びその家族に適応可能である。
・国外において入国許可を得た在留者は、その後、家族分について申請可能となる。
・特別入国許可の有効期間は、発行から1か月である。有効期限を経過した場合は、新た
な申請が求められる。
・特別入国許可の所有者は、Ehteraz アプリのダウンロードが必要である。
・低リスク国から入国の場合は、申請に際して、同国内に 72 時間以上滞在していた証明
の添付が必要である
・当局は、申請受理を可否する権利を有している。
・申請者は、全ての情報が正確であることを確認する必要があり、偽りの情報が立証され
た場合には、カタールの法律に基づき、法的責任が課せられる。
<低リスク国からの入国者>
・国内に承認された新型コロナウイルス検査所がある場合には、出国から 48 時間以内に
判明した検査結果が記載された陰性証明書を入国時に提出する。
・出発地の国内において新型コロナウイルス検査が実施されていない場合には、入国時に
ハマド国際空港において検査を実施する。
・申請者は、低リスク国内に 72時間以上滞在していた証明の添付が必要である。72 時間
未満の場合には、低リスク国以外からの入国者として対応を受ける。
※ 本件証明は、旅券の出入国スタンプ、低リスク国内のホテルに滞在していた証明(例:
滞在期間の明記された宿泊証明又は領収書)など、低リスク国に 72 時間以上滞在してい
たことを客観的に証明できる書類等であれば良い。
<低リスク国以外からの入国者>
・指定された隔離ホテルを入国日から1週間予約する。
・ハマド国際空港において新型コロナウイルス検査を行い、陽性者は隔離施設へ、陰性者
は指定された隔離ホテルで1週間隔離となる。
・特別入国許可所有者は、ホテル隔離及びソーシャルディスタンスなどの予防措置の遵守
が必要であり、遵守されない場合は、隔離期間が7日間延長される。
● ハマド国際空港入国時の在留者必要書類等
・旅券 ・カタール居住許可書 ・特別入国許可 ・隔離に関する誓約書 ・ヘルスアセ
スメントフォーム(機内等で配布) ・Ehterazアプリをダウンロードした携帯電話
<必要に応じて>
・新型コロナウイルス陰性証明書(出発地の国内にカタールに承認された検査所がある場
合、日本国内なし)
・隔離ホテル予約書類の写し(ホテル隔離の場合)
● その他の情報
詳細は、カタール国内(109)、カタール国外(+974 44069999)にお問い合わせください。
(4)非在留者に対するカタールへの入国について
カタール政府は、カタール居住許可書を所持していない者(例:日本からの出張者など)
についても、1週間の隔離ホテルの予約に加えて、入国時及びその1週間後の PCR検査を
条件として、Qatar Portal から特別入国許可を申請して許可された場合には、カタールへの
入国が可能であると説明しています。
※ ただし、上記の通り非在留者の入国については、こと当面の間、特別な事情(人道的
理由等)を有する者が対象であり、出張者等に対する入国許可の発給は予定していない
由。
(5)隔離宿泊パッケージ
カタール航空は、同社ホームページ上において、隔離宿泊パッケージについて説明してい
ます。https://www.discoverqatar.qa/welcome-home/
5 カタール入国に伴う新型コロナウイルス陰性証明書について
これまで日本国内の医療機関で発行された陰性証明書は有効とされていたところ、内務
省及び在京カタール大使館による最新の情報では、日本国内にはカタール政府に承認され
た新型コロナウイルス検査機関はなく、本邦の医療機関で発行された陰性証明書では、ハマ
ド国際空港到着時の PCR検査免除は適応されないとの由です。
※ なお陰性証明書は、日本からカタールへ入国する際の必要書類ではありません。
6 その他の生活に関わる規制等
●カタール航空の日本就航便は現在成田便のみ運航中です。運航状況は常に最新情報をご
確認ください。
※カタール航空運航状況確認サイト https://fs.qatarairways.com/flightstatus/search
※ハマド国際空港離発着フライト確認サイト
https://dohahamadairport.com/airlines/flight-
status?type=arrivals&day=today&airline=all&locate=all
●我が国の水際対策強化により、カタールから我が国に入国する場合は、空港検疫所にて、
質問票記入、体温測定、症状確認などが求められ、PCR 検査が実施され、自宅等、空港内
のスペース又は検疫所長が指定した施設等で、結果が判明するまでの間待機が必要となり
ます。(4月 29日午前 0時から)。
※水際対策に関する詳細は下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyo
u_00001.html
(お問い合わせ先)
在カタール日本国大使館 領事班
電話: (+974)4440 9000
FAX:(+974)4029 3655
メール: [email protected]
現在、来館には事前予約が必要です。
詳細は当館ホームページをご確認ください。