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1 本章では、「カウントアップ」というボタンを押すと表示されている値が1ずつ増 加し、「カウントダウン」というボタンを押すと表示されている値が1ずつ減少する 簡単な機能のプログラムを作り、これを通して Visual Basic によるプログラム開発 の概要を学んでいきます。 1.1 起動とプロジェクトの新規作成 Visual Basic の起動とプロジェクトの新規作成の方法を Visual Basic 2005 Express Edition で説明します。なお、バージョンやエディションが異なる場合は、操作方法 が若干違います。本節の起動とプロジェクトの新規作成の部分については、それぞ れのバージョン、エディションのマニュアルやヘルプをお読みください。 ①[スタート]ボタンをクリックします。 ②[すべてのプログラム]をポイントします。 ③[ Visual Basic 2005 Express Edition ]をクリックします。 第1章 はじめてのプログラミング ①クリック ②ポイント ③クリック

はじめてのプログラミングkfuji/VB_Express.pdfLabel1.Text = Label1.Text + 1 End Sub 自動生成された1行目の後ろの部分が、Handles Button1.Clickになっていること

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  • 1

    本章では、「カウントアップ」というボタンを押すと表示されている値が1ずつ増

    加し、「カウントダウン」というボタンを押すと表示されている値が1ずつ減少する

    簡単な機能のプログラムを作り、これを通して Visual Basic によるプログラム開発

    の概要を学んでいきます。

    1.1 起動とプロジェクトの新規作成

    Visual Basic の起動とプロジェクトの新規作成の方法を Visual Basic 2005 Express

    Edit ion で説明します。なお、バージョンやエディションが異なる場合は、操作方法

    が若干違います。本節の起動とプロジェクトの新規作成の部分については、それぞ

    れのバージョン、エディションのマニュアルやヘルプをお読みください。

    ①[スタート]ボタンをクリックします。

    ②[すべてのプログラム]をポイントします。

    ③[ Visual Basic 2005 Express Edit ion]をクリックします。

    第1章

    はじめてのプログラミング

    ①クリック ②ポイント ③ クリ ック

  • 2

    Visual Basic が起動し、以下のようなスタートページが表示されます。

    プロジェクトを作成します。プロジェクトとは、Visual Basic におけるプログラム

    開発の単位です。1つのプロジェクトで1つのアプリケーションプログラムを作成

    します。

    ④作成 プロジェクトをクリックします。

    ④クリック

  • 3

    下のような[新しいプロジェクト]ダイアログボックスが表示されます。

    プロジェクトの種類と名前を指定します。

    ⑤テンプレート中の[ Windows アプリケーション]をクリックします。

    ⑥[プロジェクト名]ボックスにプロジェクト名を入力します。ここでは、「例題1」

    という名前にしますので、「例題1」と入力して下さい。

    ⑦[ OK]をクリックします。

    ⑥プロジェクト名の入力 ⑦クリック

    ⑤クリック

  • 4

    下が、起動直後の Visual Basic の画面です。

    ツールボックス内のコモンコントロールはよく使用するので、常に表示されるよ

    うに設定することにします。

    ⑧ツールボックスをクリックします。

    ⑨ツールボックスのタイトルバーの押しピンをクリックします。

    ⑩コモンコントロールをクリックします。

    ⑧クリック ⑨クリック ⑩クリック

  • 5

    1.2 プログラム作成

    (1)コントロールの配置

    ①ツールボックスの Button コントロールをクリックします。 Button は、ボタンを

    押したときにプログラムを実行させたい場合に用いる部品です。

    ②フォーム上の Button を配置したい場所でクリックします。配置したコントロール

    をオブジェクトといいます。この Button は最初に配置した Button なので Button1

    というオブジェクト名が付けられます。

    ・オブジェクトの移動はドラッグ(マウスの左ボタンを押したまま移動す)により

    行ないます。

    ・オブジェクトのサイズの変更は、ハンドル(オブジェクトの周りに表示される8

    個の四角)をドラッグすることにより行ないます。

    ①クリック

    ②クリック

  • 6

    ③ツールボックスの Label コントロールをクリックします。

    ④フォーム上の Label を配置したい場所でクリックします。この Label は最初に配

    置した Label なので Label1 というオブジェクト名が付けられます。

    ③クリック

    ④クリック

  • 7

    (2)プロパティの変更

    ①フォーム上の Button1 をクリックして選択します。プロパティウィンドウに、選

    択したオブジェクトのプロパティ名と設定値が表示されます。

    ② Button1 の Text プロパティの初期値は「 Button1」になっています。これを「カ

    ウントアップ」に変更してください。Text プロパティを変更したことで、Button1

    とうオブジェクトに表示される文字は「 Button1」から「カウントアップ」に変わ

    ります。

    ③フォーム上の Label1 をクリックして選択します。

    ④ Label1 の Text プロパティを「 0」に変更してください。

    ② Text プロパティの変更

    ①クリック

    ③クリック

    ④ Text プロパティの変更

  • 8

    (3)プログラムコードの入力

    ①フォーム上の Button1 をダブルクリックします。

    中央にコードウィンドウが表示されます。コードウィンドウには、現在のフォー

    ムに関するプログラムコードが既に入力されています。また、 Button1 をダブルク

    リックしたことにより、次のようなプログラムコードが自動的に作成されています。

    Pr ivate Sub Button1_Cl ick(省 略 ) Handles Button1.Cl ick

    End Sub

    ①ダブルクリック

  • 9

    ②プログラムコードの記述

    Pr ivate Sub Button1_Cl ick と End Sub の間に下のように網掛けの行を入力してく

    ださい。

    Pr ivate Sub Button1_Cl ick(省略 ) Handles Button1.Cl ick

    Label1.Text = Label1.Text + 1

    End Sub

    自動生成された1行目の後ろの部分が、 Handles Button1.Cl ick になっていること

    を確認してください。これは、 Button1 を Cl ick(クリック)したという刺激(イベ

    ント)によって Private Sub から End Sub までの間に記述したプログラムコードが

    実行されることを表しています。

    記述したプログラムコード中の Label1.Text というのは、Lavel1 の Text プロパテ

    ィの値を表します。このように、あるオブジェクトのプロパティの値を指定する場

    合、オブジェクト名の後ろにドットを打ちプロパティ名を記述します。

    また、「 =」は等しいという意味ではなく、右辺の値を左辺に代入するという動

    作を表します。

    このプログラムは、Button1 をクリックすると、Lavel1 の Text プロパティの値に

    1を加えて、それを新たな Lavel1 の Text プロパティの値にしなさいということを

    表しています。これにより、Button1 をクリックする度に Label1 に表示されている

    値が1ずつ増加します。

    ②プログラムコードの記述

  • 10

    先ほどは、フォーム上の Button1 をダブルクリックすることによりプログラムコ

    ードを入力する画面(コードウィンドウ)に自動的に切り替わりました。フォーム

    を設計するための画面(フォームデザイナ)に戻るには、Form1.vb[デザイン]という

    タブをクリックします。また、Form1.vb というタブをクリックすると再びコードウ

    ィンドウに切り替ります。

    フォームデザイナーの画面

    コードウィンドウの画面

    クリック

    クリック

  • 11

    (4)実行

    ①ツールバーのデバック開始ボタンをクリックします。

    下のようなウィンドウが表示されます。

    ②カウントアップのボタンをクリックして動作を確認してください。

    ③右上の閉じるボタンをクリックするとプログラムが終了します。

    下のようなウィンドウが表示されるの

    で、[いいえ]のボタンをクリックの後、

    プログラムを修正します。

    プログラムにエラーがある場合

    ①クリック

    ②クリック ③クリック

  • 12

    (5)保存と終了

    ①作成したプロジェクトを保存するには、メニューバーの[ファイル]をクリック

    して表示されたプルダウンメニュー内の[すべてを保存]をクリックします。保

    存場所とファイル名は、プロジェクトを作成したときに付けているので、ここで

    は入力する必要はありません。

    下のような[プロジェクトの保存]ダイアログボックスが表示されます。プロジェ

    クト名はすでにつけているのでそのままでかまいません。また、保存場所の初期値

    は、マイドキュメント( My Documents)内の Visual Studio2005 というフォルダ内

    の Projects というフォルダです。変更したい場合は、保存先のフォルダ名を入力す

    るか、 [参照 ]ボタンをクリックしてください。

    ②上書き保存をクリックします。

    ①クリック

    ②クリック

  • 13

    ③ Visual Basic.NET の終了は、メニューバーの[ファイル]をクリックして表示さ

    れたプルダウンメニュー内の[終了]をクリックします。

    最後に、 Visual Basic でのプログラム開発の手順をまとめます。 Visual Basic での

    プログラム開発は、次の三つのステップで行ないます。

    Ⅰ.コントロールの配置

    コントロールとは、プログラムを作り上げるために用意されている色々な部品で

    す。プログラム開発の第1ステップでは、ツールボックスからコントロールを選択

    して、フォームに配置していきます。この操作で、フォームに配置されたコントロ

    ールをオブジェクトといいます。

    Ⅱ.プロパティの変更

    オブジェクト(フォームに配置された部品)には、様々な性質があります。色、

    大きさ、位置、表示されている文字などがそうです。これらの性質のことをプロパ

    ティといいます。プログラム開発の第2ステップでは、オブジェクトのプロパティ

    を変更します。プロパティの変更は、プロパティウィンドウで行ないます。

    Ⅲ.プログラムコードの入力

    オブジェクトに刺激(イベント)が発生した場合に実行されるプログラムコードを、

    イベントプロシージャといいます。プログラム開発の第3ステップでは、1個以上

    のオブジェクトに対してイベントプロシージャを記述します。プログラムコードの

    入力は、コードウィンドウで行ないます。

    後は、私の著書 ゼロから始める Visual Basic.NET 入門 基礎からゲーム作成まで

    の第 2 章から読んでください。2 章以降の説明は Visual Basic 2005 Express と Visual

    Basic.NET で全く同じです。

    ③クリック

    /ColorImageDict > /JPEG2000ColorACSImageDict > /JPEG2000ColorImageDict > /AntiAliasGrayImages false /DownsampleGrayImages true /GrayImageDownsampleType /Bicubic /GrayImageResolution 300 /GrayImageDepth -1 /GrayImageDownsampleThreshold 1.50000 /EncodeGrayImages true /GrayImageFilter /DCTEncode /AutoFilterGrayImages true /GrayImageAutoFilterStrategy /JPEG /GrayACSImageDict > /GrayImageDict > /JPEG2000GrayACSImageDict > /JPEG2000GrayImageDict > /AntiAliasMonoImages false /DownsampleMonoImages true /MonoImageDownsampleType /Bicubic /MonoImageResolution 1200 /MonoImageDepth -1 /MonoImageDownsampleThreshold 1.50000 /EncodeMonoImages true /MonoImageFilter /CCITTFaxEncode /MonoImageDict > /AllowPSXObjects false /PDFX1aCheck false /PDFX3Check false /PDFXCompliantPDFOnly false /PDFXNoTrimBoxError true /PDFXTrimBoxToMediaBoxOffset [ 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 ] /PDFXSetBleedBoxToMediaBox true /PDFXBleedBoxToTrimBoxOffset [ 0.00000 0.00000 0.00000 0.00000 ] /PDFXOutputIntentProfile () /PDFXOutputCondition () /PDFXRegistryName (http://www.color.org) /PDFXTrapped /Unknown

    /Description >>> setdistillerparams> setpagedevice