6
キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様

キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

キントーン活用事例

株式会社 ディー・エヌ・エー 様

Page 2: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

2

ゲーム事業やEコマース事業を手がけるDeNAは、日本だけではなく世界中に

ビジネス拠点がある。グローバル展開を進めるDeNAの競争力の源泉は、事

業スピードの早さ。

その勢いをさらに加速するために取り組んでいるのが、「kintone」(キントー

ン)を使った、グローバル統一の業務プロセスの確立だ。

「kintone」導入の経緯や、導入効果について経営企画本部 IT戦略部 部長の村

上淳氏、経営企画本部 IT戦略部の清川哲也氏にお話しをうかがった。

■事業概要DeNA:グローバルでゲーム事業とプラットフォーム事業を展開

グローバル統一のビジネスプロセス管理が生み出す圧倒的な業務スピード

Copyright (c) Cybozu

株式会社 ディー・エヌ・エー 様ゲーム事業・Eコマース事業ご利用製品:「kintone on cybozu.com」利用ユーザー数:約4,000名

動画アドレスhttps://www.youtube.com/watch?v=eNV3ISnrwvc

Page 3: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

グローバル統一で全社最適なシステムをつくる

DeNAでは、これまでは国や地域ごとに利用する社内システムや、業務プロセス

を決めていた。しかし、急成長を遂げる中で、様々な業務の依頼や案件の状況

共有をグローバルで迅速に行うことが課題になっていった。

「変化の激しい事業を行っているため、組織変更が多いのですが、部署を異動

するたびに利用するツールが変わることが課題でした。さらに、拠点を横断し

た業務が活発になるにつれ、地域ごとに業務プロセスが違うことによる非効率

が散見されるようになり、グローバル統一の働く環境が求められていました。」

(村上氏)

そこで、これまでバラバラだった既存の社内システムを、グローバルの各拠点で

働く社員がワンストップで利用できるものに移行することになった。

Copyright (c) Cybozu 3

導入前の課題

世界で一番良いサービスを選んだ導入の決め手

経営企画本部 IT 戦略部長

村上 淳氏

経営企画本部 IT 戦略部

清川 哲也氏

①クラウドであること

グローバルで4,000名が利用する社内システムの統一は、2011年

からの三ヶ年計画で進められた。スピーディーなシステム統一を

実現するために、DeNAが選択した手法は、複数のクラウドサービ

スを組み合わせて利用することだった。

「グローバルで統一した、全社最適なシステムをつくることがIT戦

略部のミッションです。世の中のスタンダードとなっているツール

を選ぶ手法で、“早く標準化すること”を目指しました。」(村上氏)

各サービスの選定ポリシーは「世の中で一番良いサービス」であ

ること。日本の製品にこだわらず世界中で提供されているサービ

スの中から、自社に合ったシステムを選定していった。

「グローバルで通用するBPM(ビジネスプロセス管理)を探してい

たときに、インターネットの検索で『kintone』を知りました。ファイ

ル共有やメールなど他のサービスは全て海外の製品です。初めて

日本のサービスとして『kintone』を選びました。」(村上氏)

統合の対象となったシステムは、経営管理やバックオフィス、サー

ビスの開発など多岐に渡るが、「kintone」は社内システムの利用申

請をはじめとした、BPM(ビジネスプロセス管理)として導入が決

まった。

②柔軟なシステム連携

複数のクラウドサービスを組み合わせて利用するためには、シス

テム間の連携が欠かせない。

「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が

進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

も非常に高いと評価しています。」(清川氏)

また、グループ全体4,000名のユーザーIDを効率よく管理するた

め、SAMLによる他システムとのID 連携も求められた。

Page 4: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

③誰でも使える操作性

アプリの利用や管理の操作性の良さも、導入の決め手の一つだった。

「BPM(ビジネスプロセス管理)ツールは、できることが多い反面、設定が難解な製品が多いと思っていました。けれども、『kintone』は誰で

も簡単に利用でき、パッと見て直感的に操作できるので、事業のスピードに柔軟に対応できそうだと感じました。グローバル、特にアメリカで

は、UX(ユーザー体験)が悪いとなかなか浸透しないのですが、『kintone』は問題ありませんでした。」(清川氏)

さらに、スマートフォンからも見やすいUI(ユーザーインタフェイス)で利用できることも期待されていた。移動中でも申請や承認ができるた

め、利便性が上がっているという。

プロセス管理の言語切り替え表示:海外拠点の社員向けに、英語・中国語の表示も作成している。

「言語切り替えができることは、採用の大きなウェイトを占めている」とのこと。

Copyright (c) Cybozu 4

いくつもあるビジネスプロセスの中でも、始めに着手したのはグ

ローバル共通で利用が必要な社内システムのアカウントの作成や

変更の申請だった。現在、グローバル全体で5つの「kintone」アプ

リを利用している。

アプリを構築する際、これまでのビジネスプロセスをそのまま

「kintone」に移行するのではなく、 プロセスそのものの見直しも

同時に行った。たとえば、アカウント付与に関するプロセス管理の

目的は、証跡をとることに限定。これによって、これまで行ってい

た上長による承認を割愛し、プロセスを「申請→処理→確認(上

長)」に短縮した。単なるシステム移行に留まらず、踏み込んだ業務

プロセスの改革を行うことによって、申請してから処理が完了する

までのスピードが飛躍的に上がった。

導入効果 グローバル共通の業務プロセスで圧倒的な業務スピードを実現

Page 5: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

JavaScriptによる開発を加えることで、申請内容によって必要な項目が明確になっている。

また、「kintone」によるBPM(ビジネスプロセス管理)の運用では、

申請内容のミスを防ぐ仕組みも、処理完了までのスピードに貢献し

ている。

「これまで使っていたワークフローは入力項目が多く、多いときに

は10件に一回は、登録内容の不備による却下がありました。

『kintone』では、ユーザーにわかりやすい画面を提供できるため、

却下率が減りました。これは、システム担当にとっても、ユーザーに

とってもメリットがあります。」(清川氏)

「kintone」のプロセス管理は、JavaScriptによる画面カスタマイズ

で、入力制御を自由に設定することが可能。ユーザーマスタの情報

を自動的に登録させることや、申請内容に応じて必要な項目だけ

を表示させることによって、申請内容の間違いが格段に減ってい

る。

Copyright (c) Cybozu 5

Page 6: キントーン活用事例 株式会社 ディー・エヌ・エー 様 - Cybozu「APIでデータを簡単に出し入れできると、他のツールとの連携が 進みます。「kintone」には豊富なAPIがあるので、今後の発展性

今後の展望 事業部門が自分たちでアプリをつくり、事業スピードをさらに加速させたい

Copyright (c) Cybozu 6

グローバル全体で利用する、アカウント申請の統一を達成した

DeNA。次に取り組んでいるのは、拠点独自で必要なビジネスプ

ロセスの改革だ。

日本国内では、現在オンプレミス環境で運用している150種類ほ

どのビジネスプロセスを「kintone」に移行する準備を進めている。

契約書のレビューや押印申請など、事業の要となるプロセスを、改

善しながら「kintone」に移行する。さらに、国外の拠点でも

「kintone」を活用した業務改革が進むよう、「kintone」のルールや

ナレッジの整備にも取り組んでいる。

「事業部門が勝手にデータをつくり、それがいつの間にか重要な

ツールになっていて、事業のスピードを加速できると良いと思って

います。全世界のユーザーに使ってもらいたいです。」(清川氏)

「海外の各拠点が、自分たちのプロセスを自分たちで気軽に改善

できる環境をつくりたいと思っています。そして、その様子がヘッ

ドクオーターからも見て取れるのが理想です。海外はメールの文

化なのですが、メールだと証跡が残らず、プロセスの状況が見え

にくいという課題があります。日本発のワークフローという文化を

広め、ビジネスの業務改善を『kintone』と一緒にやっていけたら

面白いと思っています。」(村上氏)

グローバル規模での業務改革の成果に期待したい。

掲載日 2014年6月6日

さらに、申請のあったアカウントの追加や変更業務のスピードも

向上した。申請プロセスをグローバルで統一にしたことによって、

時差を活用した業務分担ができるようになったのだ。

現在、社内システムのアカウント作成や変更業務は、日本とアメリ

カの担当者で分担している。日本の担当者は、日本時間の9時か

ら18時頃までの業務を担当。日本のビジネスタイムが終わってか

ら世界中から集まる業務依頼は、日本時間の深夜にアメリカの担

当者が処理する。このようなグローバルでのワークシェアリングが

可能になったことにより、申請者の待ち時間が減っている。

「たとえば、日本の土曜日はアメリカではまだ営業日です。管理者

が日本拠点だけだと、『すぐに新しいロールを付けてほしい』とか

『アカウントを作成したい』という要望に応えられません。そこで、

業務のプロセスは世界共通で、各リージョンや各拠点でその業務

を回せるような仕組みをつくりたいと考えていました。」(清川氏)

記載された商品名、各製品名は各社の登録商標または商標です。本文中の情報は、記事執筆時点のものです。このファイルに記載している内容、写真、図表などの無断転記を禁じます。※ 掲載内容は、2014 年 6月現在のものです。

12時

0時

6時18時

アメリカ拠点

1時~10時(アメリカ時間 9時~18時)アメリカの担当者の対応時間

9時~18時日本の担当者の対応時間

日本拠点

日本とアメリカで行っているアカウント申請処理業務の分担