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毛細孔やクラックから大気中の水分や劣化因子等が内部に侵入し拡散することで、二酸化炭素が中性化・炭酸化を引き起こし鉄筋の不動態被膜が消失して、鉄筋の腐食や部材強度の低下を招きます。RCGインナーシールはコンクリートの毛細孔を緻密にすることでこれら劣化因子の侵入を抑制します。
コンクリートの劣化メカニズム
CO は細孔溶液(水酸化カルシウム水溶液)と化学反応することで中性化・炭酸化を引き起こす。
2
●マイクロフィラー効果
●ポゾラン反応
●細孔構造
●拡散電気二重層
RCGインナーシールの集まり自体が多孔質構造体 ( 粒子間が細孔となる多孔体 ) となることで、劣化因子に対して吸着性をもった構造体になります。50nm より大きいマクロ細孔を 2 ~ 50nmのメソ細孔に変化させる。
主成分の粒子コロイドがイオンによって帯電することで、コンクリート表層部が改質され、劣化因子の侵入が抑制される。
主成分(けい酸塩)の粒子がセメント水和物の間に入り込んで、コンクリートの組織を緻密化する効果がある。
セメントの水和物と主成分の粒子コロイドが反応して安定した物質を生成する。
細孔内部の拡大水や劣化因子の侵入を抑制!
コロイドによって収縮しにくい安定した多孔質構造体を形成
C-S-Hゲル
細孔溶液 (水酸化カルシウム水溶液 )と反応しC-S-Hゲルを形成
RCGインナーシールの特徴
16年経過したコンクリート構造物のコアを採取し、フェノールフタレイン溶液を噴霧して中性化抑制効果を確認した。
■中性化抑制試験
コロイド粒子の拡大
拡散電気二重層
Cl-
Cl-
Cl-
Cl-Ca
Ca
Ca
Ca
Ca吸着
吸着 吸着 吸着吸着
吸着
※50nm以下の細孔(メソ細孔)は劣化因子が浸入しにくい。
コンクリート表面
水
劣化因子
水蒸気
水蒸気
細孔溶液
無処理
コンクリート表面
劣化因子
細孔溶液
シラン系表面含浸工法
コンクリート表面
水
水
劣化因子
水蒸気
細孔溶液
表面被覆工法
コンクリート表面
水
劣化因子
水蒸気
C-S-H ゲル
けい酸塩系表面含浸工法
圧力水
保護層
コンクリート表面
水
劣化因子
粒子コロイド
C-S-H ゲル
RCG インナーシール
保護層
コンクリート表面保護工法のメカニズム
●表面被覆工法 コンクリート構造物の表面または断面修復を適用した箇所に、有機系または無機系被覆材により被覆を施し、劣化因子や水の侵入を抑制、防止する工法。
●シラン系表面含浸工法 コンクリート表層部に吸水防止層(撥水層)を形成し、水や劣化因子の侵入を抑制する工法。
●けい酸塩系表面含浸工法 コンクリート表層部を化学反応により生成されたC-S-Hゲルや主成分の乾燥固化物で緻密化し、水や劣化因子の侵入を抑制する工法。
RCGインナーシールを塗布!
粒子コロイドによる物理的作用と化学反応の相乗効果にてコンクリート表層部を緻密化し、水や劣化因子の侵入を抑制します。
(水酸化カルシウムとの反応により形成)
RCGインナーシールのメカニズム
水蒸気
5~150nmの
粒子コロイドが
劣化因子を吸着
毛細管圧力作用・濃度拡散作用によって浸透
拡 大
RCGインナーシール 工法α
α
注)トンネルまたはボックス内部などの日光が当たらない箇所は、 消色しませんのでご注意ください。
施工状況 施工12日後施工直後
一般のけい酸塩系表面含浸材は、主成分がポリシリケート(2nm~15nm)として存在していますが、RCGインナーシールは大部分が5nm~150nmに存在しています。この微細な粒子がコンクリート表層部に浸透し、表層部を緻密化することで劣化因子の侵入が抑制できる反応型けい酸塩系表面含浸材です。
1.05以上12%以上
11.0以上
性 状
主成分
外 観
不燃性・無毒性・無臭
反応型けい酸塩系表面含浸材
無色 /液体・( :赤紫色 /液体)
粒子コロイド
危険有害性
比 重pH
乾燥固形分率種 類
(けい酸ナトリウム・けい酸カリウム)
RCGインナーシールおよび の性状
RCGインナーシールおよび の塗布量
α
α
α
0
100
200
300
400
500
600
0
30
60
90
120
150
180
1/1 1/2 1/3 1/4 1/5 1/6 1/7 1/8
積算
紫外
線照
射量
(kJ
/㎡)
日当
り紫
外線
照射
量(
kJ/㎡
)
日当り紫外線照射量
積算紫外線照射量
塗布日 4日後 7日後
施工後は日光により数時間から数週間で退色した後に消色します。退色の時間は、日照時間や強さにより異なります。
参考 : 紫外線量は照度UVレコーダー TR-740Ui(ディアンドディ製)による
●構造物適用例(橋梁床版下面部施工)
RCGインナーシールの塗布量は220g/㎡とし、RCGインナーシール 工法は、梱包に付嘱した施工確認用退色材を混合し230g/㎡となります。
RCGインナーシール
RCGインナーシール
名 称 塗布量
220g/m
230g/m (220+10)
2
2
α
●退色状況
(施工確認用退色性着色工法)
退色状況と紫外線量
塗布前 塗布直後 養生後 4日後 7日後