Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
2018/11/6 01
2
略語/用語 定義/説明
FSA Formal Safety Assessment: 総合的安全評価 リスク評価手法の一手法で,リスク制御対策の費用対効果の検討をリスク評価に加味したものであり,IMOの基準開発ツールとして用いられる
GBS Goal Based Standard: 目標指向型基準 IMOの規則策定において,目標を定めた上で,その目標を達成するための
各種基準を体系的に構築する基準
SLA Safety Level Approach: セーフティーレベル・アプローチ リスクを物差しとして,ある基準が確保する安全レベルを定量的に設定して,これを達成するための性能要件も定量的に把握できる様に定めるもの
IGC Code International Code for the Construction and Equipment of Ships Carrying Liquefied Gases in Bulk: 液化ガスのばら積運送のための船舶構造及び設
備に関する国際規則
IGF Code International Code of Safety for Ships Using Gases or Other Low-Flashpoint Fuels: ガス又は低引火点燃料を使用する船舶の安全に関する国際規則
NKCS 株式会社ClassNKコンサルティングサービス
このプレゼン資料で用いる略語
2018/11/6 01
4
2009
NKリスク評価ガイドライン
初版発行
商船分野におけるリスク評価の動き
・ IMOにおけるFSA, GBS-SLA
・ IGF Code 一部強制要件
・ IGC Code 一部強制要件
・ 新規性の高いシステム等への適用
2017
NKリスク評価ガイドライン
第2版発行
歴史・背景
2018/11/6 01
人命,環境,船体の構造強度及び保全性を脅かすリスクの検証
故障が引起されるような配置,運転及び保守に関する危険源(ハザード)について検討
基本設計
• HAZID •設計概念自体のリスクを全体的に幅広く評価 •実現可能性も含めた事前調査的な位置付け
詳細設計
• HAZOP, FMEA等 •特定のシステムを対象に詳細評価 •配管や機器等のシステム構成要素を逐一確認し,安全装置の有効性を検討
リスクアセスメントの目的と手法
5
2018/11/6 01
評価対象と目的の明確化
資料の準備と検討組織の手配
ハザードの同定
事故シナリオの選定
リスクランキング
リスク制御対策の検討
報告及び提言
検討組織 専門家チームの調整
(規則専門家,リスク専門家,オペ専門家等)
ファシリテーター(NKCS又はNK)
ワークシートの草案 会議に先立ち,ワークシートの草案を作成(ハザードの同定~個船の仕様に応じた事故シナリオの選定等)
会議に先立ち,現仕様のリスク制御対策を意見照会及びワークシート記入依頼
議論の活性化を促進
リスクアセスメントの流れ
6
2018/11/6 01
NKCSファシリテーターの紹介
7
学位 1991 修士(工学)大阪大学工学研究科造船学専攻前期課程修了 1999 博士(工学)東京大学工学系研究科環境海洋工学専攻(論文博士)
業務経験 船舶基本設計(10年)石川島播磨重工業(東京第一工場) 防衛装備品システム設計(4年)IHIエアロスペース(富岡事業所) FRP船設計(6年)IHIマリンユナイテッド(横浜工場) 船用機器認証(7年)日本海事協会(材料艤装部) 2018年4月より現職コンサルタント(NKCS) 受賞歴 連絡船にしき(FRP船),シップオブザイヤー2009小型船部門賞 (主任技師兼現場代理人として)
専門 システム設計、船舶設計 • 檜垣造船 株式会社
吉田有希(よしだゆうき)1964年10月5日生
2018/11/6 01
標準的なHAZIDの例
1W • HAZID実施概要レビュー,検討範囲/方法の決定
3w • 関連図面・資料のレビュー,
HAZIDワークシート案の作成(NKCS)
3W • HAZIDワークシート案コメント照会(参加者全員), 会議資料作成
3D • HAZID会議(参加者全員)
4W • HAZID会議フォローアップ、 レポート案確認(参加者全員)、最終化(NKCS) 全
工程:
2.5
~ 3ヶ月
リードタイム
8
2018/11/6 01
プロジェクト 完了 手法 液化水素運搬船 2018年 (1件見込) HAZOP
液化水素運搬船 (IMOへ公表) ● 荷役操作システム 2016年03月 HAZID
HAZOP
プロジェクト 完了 手法 低引火点燃料供給システム 2018年 (5件見込) HAZID
2017年 (3件) HAZID 2015年 (2件) HAZID 2015年 (1件) FMEA 2015年 (1件) HAZOP
10
IGF/IGC Code 関連の実績
リスクアセスメントのご紹介
1.はじめに
従来、リスクアセスメントは、原子力や化学産業等の多くの産業でシステムの安全を検討する
手法として使用されてきた。一方、船舶分野では、2002年に IMOにて総合的安全評価のガイドラ
インが採択されて以来、安全性の検証のため、新形式の船舶の開発・評価等の際にリスクアセ
スメントを行うといったニーズが生まれてきた。昨今、一部義務化されたところもあって、今後増々
高まることが期待されるにニーズに応えるべく、現在当社も本腰入れてリスクアセスメントに取り
組んでいる。今回のセミナーでは、そのリスクアセスメントの概要を紹介する。
2.リスクアセスメントの概要
リスクアセスメントの目的は、人命,環境,船体の構造強度及び保全性を脅かすリスクを検証
することにある。そのために、故障が引き起こされるようなハードウェア及びオペレーションに関
する危険源(ハザード)について検討する。当社は、業界標準の検討手法として HAZID、HAZOP
及び FMEA 等に対応し、経験豊かなファシリテーターがアセスメントをリードする。特に、義務化さ
れたところについては既に多くの実績を有することから、これからも当社のリスクアセスメントは顧
客の要望を十分に満足させるものと考えている。
3.おわりに
今後増々多くなることが期待される新形式の船舶の開発・評価をサポートすべく、当社はリスク
アセスメントでも顧客に貢献していく所存である。
許可なく複製禁止