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西 西 西 90 便 --− 17− カーゴニュース 2015年(平成27年)7月14日 第4395号(第3種郵便物認可) ζʔϜ Ξοϓ - 24 「安全体感ミーティング」に パートナー、ドライバーも参加 全員でタッチアンドコールを実施 「安全に届けきったことは大きな成果」と加藤社長

カーゴニュース 2015年(平成27年)7月14日 …続 し て い く こ と を 約 束 し た い 」 と 強 調。キ リ ン で は 上 期 ( 1 ~ 6 月 ) の

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Page 1: カーゴニュース 2015年(平成27年)7月14日 …続 し て い く こ と を 約 束 し た い 」 と 強 調。キ リ ン で は 上 期 ( 1 ~ 6 月 ) の

岡県掛川市)、浜松運送(浜松市)、大阪ガス

ビジネスクリエイト(大阪市西区)、西京運輸

(京都市伏見区)、第一運輸作業(兵庫県西宮

市)、鴻池運輸(大阪市中央区)、桃平運輸

(神戸市須磨区)、社会福祉法人わかば会(島

根県邑智郡)。このうち鴻池運輸は、京都府、

大阪府、兵庫県を提供区域として90㌢・4㌔㌘超

の信書便の送達業務を8月1日から開始する。

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カーゴニュース 2015年(平成27年)7月14日 第4395号(第3種郵便物認可)

キリングループロジスティクスが「安全体感ミーティング」

ズームアップ

昨年新設した「安全・品質・環境室」を中心に新たな試み

キリングループロジスティクス(本社・東京

都中野区、加藤­元社長)では7月1~7日の全

国安全週間に合わせてトップ層による拠点巡回

を実施し、7日には加藤社長が巡回したキリン

ビール横浜工場構内で「安全体感ミーティン

グ」を行った。昨年4月に社名変更し、新体制

になって以降、本社物流部に「安全・品質・環

境室」を新設。グループが掲げる「キリン品

質」を物流面でもさらにレベルアップさせるた

め、安全・品質・環境にかかわる抜本的な見直

しを進めている。今回の「安全体感ミーティン

グ」も安全・品質・環境室が企画した新たな試

みで、パートナー会社の作業員やドライバーも

参加のもとフォークリフトと人との接触リスク

と転落事故のリスクを体感した。

●災害リスクの再点検、

届け先のハザードマップを更新

同社では安全を第一義とし、人にも、商品に

も、社会にもやさしい物流を実現することを目

指しており、パートナー、ドライバー、従業員

の安全確保を事業の中で最も重要な課題として

位置付けている。

今回の全国安全週間では、1日に社長メッセ

ージを全社員に配信。「Safety Fir

st(=安全はすべてに優先する)意識の定着

に向けた諸施策の一環として、トップ層自らが

安全を重視し、パートナーとともに安全をつく

り上げる思いを具現化することを目的として、

トップ層による拠点巡回を実施した。なお、全

国安全週間期間中に、同社の24拠点で安全に対

する取り組みを行う。

加藤社長は「昨年4月からの新体制では、目

玉として岡(義人)室長率いる安全・品質・環

境室という新組織を立ち上げ、今までとは違っ

た新しい取り組みをしていこうとしている。当

社のホームページ(HP)でもキリン品質を全

面的に打ち出しているが、言うまでもなく、パ

ートナー、ドライバーも含めた我々一人ひとり

の安全があった上で成り立っている」と挨拶。

全国安全週間に先駆け、6月には、重大災害防

止規定に基づく災害リスクの再点検、届け先の

ハザードマップの更新を行ったことを明らかに

し、「改善は際限のないアクションであり、継

「安全体感ミーティング」にパートナー、ドライバーも参加

全員でタッチアンドコールを実施

「安全に届けきったことは大きな成果」と加藤社長

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続していくことを約束したい」と強調。キリンで

は上期(1~6月)のビール系飲料の販売量が好

調だったが、「我々はお客様の店頭、飲食店まで

届けきる、非常に重要な役割を担っており、安全

に届けきったことは大きな成果」と述べた。

さらに、「これから(ビールの出荷の)最盛

期を迎えるが、安全には(一緒に働く)周りの

人も含めて心身の体調管理が重要。忙しい時こ

そ一拍置くことが大事。私は会議では〝スピー

ド〟とよく言うが、安全はスピードとは真逆。忙

しい時はぜひとも一拍を守ってほしい。今回の安

全体感ミーティングについても参加できなかった

職場の仲間にも伝えてほしい」と呼びかけた。

●フォークリフトの実演、

マネキン、カボチャを使い体感

続いて「すべ

ての立場、役割

を超えて安全第

一に努めます」

との安全宣言を

行った後、全員

でタッチアンド

コールを実施。

「安全体感ミー

ティング」に移

った。

フォークリフ

トと人との接触

のリスクについては、後進時の爪の外振れや内

輪差、前進時の後輪やカウンター部のオーバー

ハングを、フォークリフトを使った実演により

体感。転落事故のリスク体感は、キリンR&D

本部テクノアカデミーから講師を招き、まず保

護具(安全ベスト・ヘルメット)の正しい着用

方法や指差呼称の正しいやり方を学び、全員で

実践してからスタートした。

「落下衝撃測定装置」を使用して落下時の衝

撃を測定し、高所から転落した際に人が受ける

衝撃の大きさを数値で示すとともに、マネキン

を使って過去の転落事故を再現しながら、頭部

や足部等の受傷を説明。とくに頭部に衝撃を受

けた場合の重篤さについては、頭がい骨の固さ

に近いとされるカボチャを使い、保護具をきち

んとつけたカボチャとつけていないカボチャが

受ける衝撃を比べリスクを体感した。

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カーゴニュース 2015年(平成27年)7月14日 第4395号(第3種郵便物認可)

フォークリフトを使った実演により体感

マネキンを使用し、過去の転落事故を再現

セントレアからブリの本格輸出がスタート

尾鷲物産の『高知すくもの夏ぶり』300㌔がCX便で出荷

三重県尾鷲市

でブリ(ハマ

チ)の生鮮・加

工・販売を手掛

ける尾鷲物産

(小野博行社

長)は6日、中

部国際空港(セ

ントレア)から

台湾に向けて

『高知すくもの

夏ぶり』を初出

荷した。尾鷲物産は中部国際空港利用促進協議

会が推進する「フライセントレアカーゴ」のパ

ートナー企業。ブリがセントレアから本格輸出

されるのは、今回が初めてという。同日、セン

トレアで開かれた記者会見で、小野社長は「年

間100㌧の輸出を目指したい」と取扱量拡大

への意欲を示した。­

当日出荷されたのは、『高知すくもの夏ぶ

り』75尾(1匹あたり約3・5㌔㌘)とトロ切

り身の合計300㌔㌘、2コンテナ分の相当に

あたる。ブリは尾鷲を夜に出発した後、名古屋

を経由し、セントレアには翌日未明に到着。セ

ブリを前に握手する石垣副知事(左)と小野社長