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チームでお届け栄養指導
効(聞)いたよね、早めの指導♪
墨東病院 栄養科 調理師 田島弘志(発表者) 野口誠 那須浩秋
管理栄養士 米田杏子 坂本寛子 看護部(11A,11B) 西本洋子 佐藤晴香 外 科 和田郁雄
シドウSゴールドW 胃切除後障害の予防に
テーマ選定理由
胃術後障害予防には、継続的な食事療法が重要
消化の良い食事 バランスの良い食事 よく噛んでゆっくり食べる 少量頻回に摂取する
術後早期~退院後まで患者が継続できるよう 医師・看護師・調理師・管理栄養士のチームで
栄養食事指導の充実をはかる
問題点と改善策
1.指導内容や患者の食べ方について、職種間の
情報共有が不十分
栄養管理について理解を深め、情報交換を行う
2.特に食べ方に注意が必要な食事開始時に
管理栄養士が介入を行っていない
3.少量頻回摂取の具体的なメニュー提示が不十分
他院でも同様
改善策 1
①科内研修の実施
術後の栄養についての最新の研究結果
少量頻回摂取の必要性など、 食事療法の重要性を再確認
栄養指導内容の充実
講師 外科 和田医長
②外科医師、病棟看護師との情報交換の実施
・早食いや、食べ過ぎにより、
胃内容の排泄が滞るケースがある
・食べ方の指導をしても、守れない
ケースがある
多職種で連携し、繰り返し指導を行うことが重要
改善策 1
1.指導内容や患者の食べ方について、職種間の
情報共有が不十分
栄養管理について理解を深め、情報交換を行う
2.特に食べ方に注意が必要な食事開始時に
管理栄養士が介入を行っていない
食事開始時の栄養食事指導の実施
3.少量頻回摂取の具体的なメニュー提示が不十分
問題点と改善策
①入院中2回の指導を行う体制を整備
手術 食事開始 退院
退院前の指導 食事開始時 の指導
1回目 食べ方について 重点的に指導
2回目 退院後の食事について指導
改善策 2
②指導時期、場所等の検討
1回目:食事開始の翌日
(術後4日目)
ベッドサイドで実施
2回目:退院前
栄養指導室で実施
改善策 2
③指導媒体の作成 タブレット端末を活用し動画、写真を提示
★入院中の食事内容
スライドを作成
★食べ方
映像を撮影
改善策 2
胃術後食ってどんな食事?
★1回の食事量を減らし、1日6回食事を提供します ★経過によって内容がステップアップしていきます
タブレット端末での栄養指導実演 患者役:発表者 田島(調理師) 管理栄養士:米田
朝食 昼食 夕食
1回の量を減らし、1日6回の食事を提供します
分食 分食 分食
10:00 15:00 20:00
朝食 昼食 夕食
一般食
胃術後食
朝食 昼食 夕食
10時 15時 20時
五分粥 ボイル サラダ
鶏肉の甘酢あん
バナナ
流動菜
三分菜
五分菜 軟菜
経過によって内容をステップアップしていきます
流動菜
煮びたし (みじん切り)
豆腐の あんかけ
三分粥 乳製品 重湯
乳製品
スープやジュース
三分菜
五分菜
サラダ・煮物
鶏肉の 甘酢あん
五分粥
乳製品
サラダ・煮物
鶏肉の 甘酢あん
全粥
乳製品
軟菜
患者の手元に残るリーフレットも配布
食べ方の注意点 ☆少量ずつ、よく噛んで20~30分を目安に食べましょう 一口食べるごとに箸を置くと、早食いを防ぐことができます ☆汁物やお茶などの水分は、流し込むような飲み方ではなく、 一口ずつ口に運ぶようにしましょう ☆食後2時間は上体を起こして休みましょう
1.指導内容や患者の食べ方について、職種間の
情報共有が不十分
栄養管理について理解を深め、情報交換を行う
2.特に食べ方に注意が必要な食事開始時に
管理栄養士が介入を行っていない
食事開始時からの栄養食事指導の実施
3.少量頻回摂取の具体的なメニュー提示が不十分
「分食レシピ集」の作成(他院に先駆けた取り組み)
問題点と改善策
①分食メニュー条件の設定
・分食が糖質に偏り、たんぱく質が不足
消化が良く、たん白質を摂取できる
・糖尿病併存患者が甘い物を摂取し、血糖コントロール悪化
甘くない
・分食の準備が面倒で分食を摂らないケースも・・・
調理が簡単
改善策 3
②選定と試作、レシピ作成
改善策 3
こうしたらもっと美味しく仕上がるよ!
完成したレシピ集
文字は大きく 見やすく構成
手順はできる だけ簡単に
近くのスーパーで 購入できる 食品例
分食が面倒な方、 料理が苦手な方にも 活用しやすいよう工夫
結 果 ①早期指導実施状況 ・7月から指導を開始
・11月までに22名に実施 胃全摘 6名 幽門側切除 14名
噴門側切除 1名 胃空腸バイパス 1名
年間約100例の手術実績
約100件の栄養食事指導料
算定件数の増加が期待できる
複数の職種で食事療法の重要性を繰り返し指導
ゆっくりよく噛んで食べたか 食事にかける時間 医師が指示した
食事量を守れたか
はい 13名
(93%)
はい 12名
(86%)
10~20分 未満
4名(29%)
いいえ 1名
(7%)
31分以上2名
(14%)
20~30分未満
8名(57%)
その他 1名
(7%)
いいえ 1名
(7%)
8割以上の患者が食べ方を意識できていた
結 果 ②患者の実践状況
食事開始時の指導は
参考になったか 入院中2回の指導は
役に立ったか
参考になった 13名(93%)
役に立った 13名(93%)
9割以上の患者から役に立ったとの評価
参考にならなかった
1名(7%)
無回答 1名(7%)
結 果
③栄養食事指導に対する評価
簡単に 作れそう!
こんなレシピ集が 欲しかった!
④レシピ集の配付
・10月より配付
・12月よりホームページ
で一般公開
直営調理師と管理栄養士の専門性を活かし 食事療法の継続をサポート
結 果
美味しそう!
1.クリニカルパスに組み込み、2回の栄養指導
を標準化し、指導の充実を図る
2.レシピ集のメニュー数増加など更新を行う
患者が食事療法を継続できるよう、チームでサポート
今後の取り組み
ご清聴ありがとうございました。