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レーザー加工者のため のハンドブック...CorelDraw® などを使って簡単な2つのステップでお使いのベクタープログラムにインポートできま

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レーザー加工者のためのハンドブック

www.troteclaser.com

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レーザー加工のためのヒントとコツ

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26 その他のヒントとコツ 26 コンピューターハードウェア 26 適切なフォーカスレンズの選択 28 集塵脱臭装置 29 アプリケーションに応じた 適切なスロットル設定 30 トロテックテーブルのコンセプト - 用途に応じた適切なテーブルを提供 32 JobControl®

32 材料データベース 32 パラメータファイルのエクスポート 34 パラメータファイルのインポート 36 パスワードで保護される材料 36 JobControl®の便利な機能 37 最適なレーザーパラメータの設定方法 37 彫刻 38 カット

39 ショートカットキーの組み合わせ 39 JobControl® 40 CorelDraw®

40 オブジェクトの調整と配置 40 テキスト 40 ファンクションキー

41 仕上げ 41 レンズのクリーニング 42 通常のクリーニング

目次

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レーザー加工者のためのハンドブック 目次 2

3 はじめに 3 レーザーに出来ること 4 レーザー光源とその選び方 4 CO2レーザーとファイバーレーザー 4 flexx機能 5 アイデアから完成品を作り出すまで 6 レーザーの仕組み 6 加工:ベクターカット 6 加工:ラスター彫刻 7 レーザー加工用グラフィックデータの作成 8 トロテックカラーパレットのインポート

9 加工材料 10 レーザー加工用アプリケーションの概要 12 アクリルとプレキシガラス®

12 デルリン 13 ガラス 14 天然ゴム 16 木材 17 プラスチック 18 ラミネート 19 レザー 20 金属 21 紙とボール紙 23 石材 24 布地

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レーザー加工者のためのハンドブック はじめに 3

はじめに

多岐にわたるレーザーアプリケーション

レーザーに出来ることレーザー技術の発展に伴って、現在ではさまざまな素材をレーザー加工することができます。木材、ガラス、革製品、アクリル、天然ゴム、石材などの素材は、看板、スタンプ、ギフト&ノベルティグッズ、プロモーショナルグッズ制作など多種多様な用途にも活用されています。トロテックが提供するレーザーシステム(彫刻・カット・マーキング)はさまざまな素材に対応可能なので、既存のビジネスモデルを大きく変えることができます。

レーザー彫刻・カット・マーキングを施したアプリケーション例をご紹介します。

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レーザー加工者のためのハンドブック はじめに 4

レーザー光源とその選び方

アイデアから完成品を作り出すまで

CO2レーザーとファイバーレーザーSpeedy flexxシリーズの加工機ではCO2とファイバーの両方のレーザーが利用できます。出力25Wから120WのCO2 レーザーと10、20、30、50Wのファイバーレーザーの組み合わせを選ぶことができます。詳細はp3をご参照ください。レーザー光源やレンズ、フォーカスを手動で変更することなく、両方の光源が利用できます。特許取得済みのJobControl® レーザーソフトウェアがこれを可能にしています。グラフィックの各色を使いたい光源に割り当てるだけです。

flexx機能トロテックが独自に開発したflexx機能(特許取得済)により、両方のレーザー光源を1つの作業で使うことが可能です。つまり、2種類の材料の加工も一度の加工で行えるということです。例えば、CO2レーザーは革製品の彫刻に、金属のマーキングにはファイバーレーザーを使うことができます。当然、レーザー光源をそれぞれ個別に使うことも可能です。一般的に、全ての有機材料または非金属の材料はCO2レーザーで加工が可能であり、全ての金属(金や銀などの価値の高い金属も含む)はファイバーレーザーで加工することが可能です。プラスチックは例外であり、CO2の両方で加工することができます。p10に掲載されている「レーザー加工用アプリケーションの概要」では、どの素材がどのレーザー光源で加工できるかを見ることができます。

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アイデアから完成品を作り出すまでの作業工程

A ステップ1:レーザーで加工する材料加工する材料によって、さまざまな異なる要素を考慮する必要があります。まず。材料に適したレーザー光源は何かを見出すことです。p10の「レーザー加工用アプリケーションの概要」をご参照下さい。次に、アクリルカットに使うロータリーアタッチメントや特殊なオーバーレイなど、アクセサリーが必要になる可能性を考慮します。これらについては、p26に掲載されている「ハードウェア」で詳しく説明されています。材料ごとの推奨ハードウェアについては、「材料」の関連項目で記載されています。

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レーザー加工者のためのハンドブック はじめに 5

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A ステップ2:グラフィックの準備使用するグラフィックデータはお気に入りのグラフィックプログラムで作成可能です。カットラインは常にベクターでなければなりませんが、その他の要素は自由にデザインすることができます。最適な加工結果をもたらすためのレーザー加工用グラフィックデータの準備については、p7で説明しています。トロテックのレーザーシステムは、プリンタードライバを介してグラフィックソフトウェアと繋がっており、作業内容のレーザーへの送信は、印刷と同じくらいにシンプルな作業です。

A ステップ3:レーザーの設定JobControl®で多数のレーザーパラメータから適切な設定を選択します。後はグラフィックを彫刻したい場所に配置するだけで、レーザー加工の準備は完了です。

レーザー加工は印刷と同様に非常にシンプルな作業です

Speedyシリーズのレーザーヘッド

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レーザーの仕組みmarking cutting engraving

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プロセス:ベクターカット• 加工ヘッドの使い方• 加工ヘッドは特定の進路(ベクター)に沿って移動• カットの進路はベクターラインおよびアーク• ベクターは順々に加工される• Hz(周波数)による制御• X軸とY軸の動きは「スロー」

プロセス:ラスター彫刻• プリンターと類似• 加工ヘッドはX軸に沿って左から右に移動• グラフィックは列ごとに横に行き来される• グラフィックはラスタライズされたビットマップ• DPI (dots per inch)とPPI (pulses per inch)を介して制御• X軸の動きは非常に速く、Y軸の動きは遅い

レーザーカットのプロセス

レーザー彫刻のプロセス

レーザー加工者のためのハンドブック はじめに

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レーザー加工用グラフィックデータの作成方法レーザーがグラフィックデータのカットラインと彫刻ラインを読み取るために、グラフィックデータは以下のようにセットします。

A カット用ライン:• 必ずベクター• ラインの幅 = ヘアライン(極細線)• ラインの色 = 赤 (トロテックカラーパレットのRGB))

A 彫刻範囲:• ベクターおよびピクセルのグラフィック• 塗りつぶし = 黒100%

カットラインは赤、彫刻は黒を選択します。

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レーザー加工者のためのハンドブック はじめに 7

異なる彫刻の深さや効果を作り出すために、一度の加工で多様なレーザーパラメータを使いたい場合、JobControl®は異なるレーザーパラメータを最大16色まで使用可能です。単純にトロテックのカラーパレットを使って、CorelDraw® の加工エリアで色指定するだけです。

材料の概要:JobControl®

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レーザー加工者のためのハンドブック はじめに 8

トロテックカラーパレットのインポート前章で述べたように、データを加工するためには、正確な色情報が必要です。これらの設定を出来る限り迅速かつ簡単に作成するために、トロテックは、既製のカラーパレットを用意しています。CorelDraw® などを使って簡単な2つのステップでお使いのベクタープログラムにインポートできます。カラーパレットはレーザー加工機に付属のCDに入っています。

A ステップ1メニュー項目[ウィンドウ]の[カラーパレット]内の[カラーパレットを開く]をクリックしてください。これでパレットの選択をするウィンドウが開きます。

A ステップ2ウィンドウ下部のドロップダウンメニューーからファイルタイプを*.cpl に変更し、トロテックカラーパレットを選んでください。トロテックカラーパレットはCorelDraw®とJobControl®ソフトウェアなどのベクタープログラム間のコミュニケーションを可能にします。この方法によって、一度の加工ステップで16の異なるレーザーパラメータでワークピースの加工が可能になります。

材料の概要:JobControl®

新しいカラーパレットのインポート - ステップ2