8
- 1 - 子どもたちが将来自立し、夢や目標を実現していくことは、私たち大 人の共通の願いです。 しかし、全国調査の結果から、本道の子どもたちに基礎的な学習内容 が十分に身に付いていない、脚力や持久力に関する運動が苦手、テレビ やゲームの時間が多い、1 日の家庭学習の時間が少ないといった課題が あることが明らかになっています。 こうしたことから北海道教育委員会では、子どもたち一人ひとりに、 社会で自立して生きていく上で必要な学力や体力、望ましい生活習慣や 規範意識を身に付けさせることができるよう、「ほっかいどう学力・体 力向上運動」を推進しています。 道内には、学校や行政のほか、家庭教育サポート企業等においても、 こうした趣旨に賛同した取組があり、今回は、14 管内それぞれの事例 を紹介します。 学校・家庭・地域・行政が一体となり、こうした取組を進めていける よう皆様のご協力をお願いします。 も く じ ほっかいどう学力・体力向上運動・・1 視点1 企業の特色を生かした生活リズ ム向上に関連する取組 ・日高管内・渡島管内・檜山管内・留萌 管内・宗谷管内・・・・・・・・・・2 視点2 企業の特色を生かした学力向上 に関連する取組 ・胆振管内・オホーツク管内・釧路管内・ 根室管内・・・・・・・・・・・・・4 視点3 企業の特色を生かした体力向上 に関連する取組 ・空知管内・石狩管内・後志管内・上川 管内・十勝管内・・・・・・・・・・6 写真提供:株式会社満寿屋商店 北海道日本ハムファイターズのご理解・ご協力を得て、「ほっかいどう学力・体力向上運動」の広報ポスターを作成し、全道 の学校及び関係機関・団体等に配布しています。 本ポスターには、子どもの頃から野球も勉強も頑張り、プロ野球選手になるという夢を実現させた大谷翔平選手をモデルと して、知徳体のバランスの取れた、優れた人間像を象徴する「文武両道」のキャッチフレーズを掲げています。

やゲームの時間が多い、1 14 · 本ポスターには、子どもの頃から野球も勉強も頑張り、プロ野球選手になるという夢を実現させた大谷翔平選手をモデルと

  • Upload
    others

  • View
    4

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

- 1 -

子どもたちが将来自立し、夢や目標を実現していくことは、私たち大

人の共通の願いです。

しかし、全国調査の結果から、本道の子どもたちに基礎的な学習内容

が十分に身に付いていない、脚力や持久力に関する運動が苦手、テレビ

やゲームの時間が多い、1日の家庭学習の時間が少ないといった課題が

あることが明らかになっています。

こうしたことから北海道教育委員会では、子どもたち一人ひとりに、

社会で自立して生きていく上で必要な学力や体力、望ましい生活習慣や

規範意識を身に付けさせることができるよう、「ほっかいどう学力・体

力向上運動」を推進しています。

道内には、学校や行政のほか、家庭教育サポート企業等においても、

こうした趣旨に賛同した取組があり、今回は、14管内それぞれの事例

を紹介します。

学校・家庭・地域・行政が一体となり、こうした取組を進めていける

よう皆様のご協力をお願いします。

も く じ

◆ほっかいどう学力・体力向上運動・・1

◆視点1 企業の特色を生かした生活リズ

ム向上に関連する取組

・日高管内・渡島管内・檜山管内・留萌

管内・宗谷管内・・・・・・・・・・2

◆視点2 企業の特色を生かした学力向上

に関連する取組

・胆振管内・オホーツク管内・釧路管内・

根室管内・・・・・・・・・・・・・4

◆視点3 企業の特色を生かした体力向上

に関連する取組

・空知管内・石狩管内・後志管内・上川

管内・十勝管内・・・・・・・・・・6 写真提供:株式会社満寿屋商店

北海道日本ハムファイターズのご理解・ご協力を得て、「ほっかいどう学力・体力向上運動」の広報ポスターを作成し、全道

の学校及び関係機関・団体等に配布しています。

本ポスターには、子どもの頃から野球も勉強も頑張り、プロ野球選手になるという夢を実現させた大谷翔平選手をモデルと

して、知徳体のバランスの取れた、優れた人間像を象徴する「文武両道」のキャッチフレーズを掲げています。

- 2 -

「トントンと台所から聞こえる朝の音」(特別賞 富川自動車学校職員 三浦則夫 氏)

今年度、富川自動車学校(佐藤政記校長)では、全職員が望ましい生活習慣づくりの一環として「生活リズ

ムの向上~早寝早起き朝ごはん~」をテーマとした「ほっかいどうあったかファミリー川柳コンテスト」に挑

戦しました。

株式会社富川自動車学校【日高町】

函館圏フリースクール「すまいる」と(一財)北海道国際交流センターは、より多くの子どもたちが直に

本に触れられる環境づくりを目的に「ブックシェアリング函館」を設立し、絵本・児童書を中心に図書を無

駄なく活用できる取組を行っています。活動内容は、主に、家庭や職場などで読み終えた本を引き取りクリ

ーニングした後、教育施設や公共的な施設、各家庭に無償で提供しています。

2 月には、地域のイベント「ヒトハコ市」にブースを出し多くの来場者へ本を配付したり、北海道立森少

年自然の家(ネイパル森)へ 100 冊近い本を提供し地元の新聞に取り上げられるなど、地道な取組が評価さ

れ、反響が広がっています。活動が進むにつれ、寄贈される本が多くなるという喜びがある反面、限られた

スペースで活動しているため、本の収納・管理に苦慮する場面が出てきました。

そのような時に、本活動の趣旨に賛同していただいた管内のサポート企業で

あるテーオー小笠原さんのはからいで、小笠原アカデミー教育振興財団から本

棚の提供を受けることができました。これにより十分な収納と作業スペースの

確保ができ、今後の活動を充実・発展させる大きな支援となりました。本をと

おして、企業同士のつながりも生まれている「ブックシェアリング函館」の今

後の活躍がますます期待されるところです。

函館圏フリースクールすまいる・(一財)北海道国際交流センター【函館市】

特別賞の盾を持つ佐藤政記校長

職員の技能の高さを証明する数々の賞状

佐藤校長は職員全員に「運転教習は要点を押さえた短い言

葉で行わねばならない。川柳を考えることはまさに指導技術

の向上につながる」と全員の参加を呼びかけました。また、

職場では朝礼で生活リズムの啓発や三分間スピーチを行い

教習の向上を図るとともに職員の意識改革も進めています。

こうした小さな習慣の積み重ねが今回の特別賞の受賞に

結び付いたとも言えます。また、佐藤校長は、「さらに全職

員の努力と競い合いを促したい」と特別賞の生む効果に大い

に期待を寄せています。

特別賞の三浦さん

- 3 -

檜山管内北部(せたな・今金町)は渡島管内北部の町と病院の利用や

買い物、列車の利用などで経済圏として深いつながりがあります。

渡島北部の八雲町には、約 11万冊の蔵書、雑誌やDVD・CDなど

の視聴等もできる道南でも規模の大きい八雲町立図書館があり、せたな・今金町を中心とする檜山管内の方々

も多く利用しています。

平成 21 年から八雲町立図書館で借りた本を今金町民センター図書室で返却できる「本のふれあい便」を

スタートし、本の返却などで(有)東ハイヤーに協力いただいています。この「本のふれあい便」は、週

に 1 度派遣医師の送迎のため往復しているハイヤーに本を積み込み、多いときには、コンテナ2つになる

こともあります。主に、檜山の地域の方々が八雲町立図書館から借りた本の返却ですが、時には、授業で

使う資料として先生方が借りた本を八雲町から運ぶこともあるとのことです。

【檜山管内40社は今年度も子育て中の職員への支援や地域貢献、啓発活動などをとおし家庭教育を支援してきました】 医療法人社団恵愛会介護老人保健施設カタセールえさし,江差信用金庫,社会福祉法人厚沢部福祉会,(株)五勝手屋本舗,(株)ワカサ商事 社会福祉法人上ノ国福祉会,(株)若狭組,ハートランドフェリー(株)奥尻支店,(株)海老原建設,叶寿司,(株)明石建設,(株)ホテルニューえさし (有)万年屋書店,(有)ヨコノ印刷,(有)江差モーター商会,(株)ひやまスポーツ商会,(有)飯田クリーニング,(株)三洋石油商会,江差運送(株) (有)室谷塗料店,(有)共和塗装工業,井上建設(株),(有)小川食品,HOTELいまかね,温泉ホテルきたひやま,(有)東ハイヤー, (株)北海道銀行今金支店,(株)林組,(株)桧山電気工事,(有)マルジュウ高田厚沢部観光,(株)道南土木,(株)伊関組,(有)マーク,能登谷建設(株) 乙部温泉光林荘,西野会計(株),(株)前田組,(株)田畑建設,(株)堀清水組,(株)明上石油店

(有)東ハイヤー【せたな町】

苫前町農業協同組合、渡部工業株式会社、 橋場産業株式会社、有限会社新光ビジネス、山本建設工業株式会社

【苫前町】

苫前町古丹別地区では、家庭教育サポート企業の5つの事業所が、毎年、夏休み期間中にラジオ体操会を

2週間開催しています。今年度で5年目を迎え、地域が主体となった生活習慣の定着に寄与しています。

◎子どもたちの声

「家族みんなで参加しているか

ら楽しい!」

「早起きできるようになってう

れしい!」

農協からは「小

中学生に毎日、朝

ごはんを食べて

もらいたい」とい

う願いから、お米

一合がプレゼン

トされます。

子どもたちだ

けではなく、地域

の大人が多く参

加し、地域ぐるみ

で生活習慣定着

の意識が高まっ

ています。

◎地域住民の声

「地域の子どもに声をかける機

会が多くなりました。」

「参加する大人が多くなってき

ています。」

○企業の方のお話

「大人の参加者数も、年々増え

ていて、地域ぐるみの取組にな

っていることを実感します。今

後も続けていきます。」

- 4 -

なかとんべつ通学合宿では、家庭教育サポート企業である株式会社自由

起画(代表渡辺由起子さん)が経営する「黄金湯(こがねゆ)」にお風呂を

提供していただいています。

黄金湯は、小さな町の小さなお風呂屋さんですが、待ち合いスペースでミニコンサートや講演会を開き、多

くの町民が訪れるコミュニティースペースになっています。また、燃料には地元の山林からとれる未使用の木

材を使っており、薪割り作業は、街の人たちのボランティア活動に支えられています。まさに、心も体も温ま

るお風呂屋さんです。

通学合宿は、子どもたちに望ましい生活リズムを定着させることを目的にしています。子どもたちがお風呂

を利用するほんの短い時間にも、赤ちゃんを連れた若い夫婦や、ここが定位置!という雰囲気を醸し出した常

連のお客様たちとの楽しい会話が生まれます。

代表の渡辺さんは、参加者の子どもたちに「通学合宿では規則正しい生活を大切にしているよね。ここに来

てくれる大人のお客さん、特におじいちゃんやおばあちゃんたちは、そろそろあそこのおばあちゃんが来る時

間だなぁって分かるくらい、とても規則正しい生活を送っているから、みんな元気なんだよ」と語りかけます。

子どもたちには、渡辺さんの人柄と、町の人たちに愛される黄金湯の温かさが伝わっています。

株式会社自由起画 黄金湯【中頓別町】

JX 日鉱日石エネルギー株式会社は、平成 20年度から「次世代

育成・支援」活動の一環として、従業員による小学生等を対象とし

た環境教室を全国で開催しています。胆振管内においては今年度、

室蘭製油所主催により、室蘭市と登別市を会場に8回実施されまし

た。

平成 25 年 11 月7日、室蘭市立白鳥台小学校5年生を対象に実

施された環境教室では、日常の生活の中での石油との関わりについ

ての講義や模擬原油の蒸留実験、地球温暖化などの環境問題につい

て考えたり燃料電池による発電実験を行うなど、子どもたちの興味関心を高め、家庭でも取り組める資

源の節約について学習を深めていた。参加した子どもたちからは、「石油を大切に使わないといけないと

思った」「温暖化を食い止めて未来を変えたいです」などの感想が寄せられました。

ENEOS わくわく環境教室を担当する室蘭製油所総務グループアシスタントマネージャーの濱隆志さ

んは、「子どもたちが『節電、節水をしたい』『使えるものは再利用してゴミを減らしたい』など、環境

を守るために自分には何ができるかと考えてくれる。これからもたくさんの子どもたちに呼び掛けたい」

と話していました。

室蘭製油所【室蘭市】

- 5 -

北辰土建株式会社は、北見市立高栄中学校から4名の生徒を受け入れ、職場体験

を実施しました。生徒たちは「総合的な学習の時間」として職業調べを行っており、

興味のある職業として建設業を選びました。生徒たちは、午前中、ヘルメット・安

全チョッキ・安全帯を身に付け、工事現場を回りながら建設業の仕事についての説

明を受けました。

午後からは、高栄中学校の卒業生であり、一昨年、北辰土建に入社した先輩から、

仕事の内容や必要となる知識について話を聞きました。今回の体験は、社会人となった先輩からの直接指導に、将来の自分の姿を重ね合わせ、どのような職業を選択したらよいのか、そのために学ぶべきことは何なのかを考える契機となりました。

NPO 法人「とむての森」は、障がい者自立支援活動を行っております。障害者の就労・雇用促進として経営するカフェ「森のベーカリーカフェローフ」は、地域でも人気のスポットです。

「とむての森」は、主に特別支援学校等からの職場体験を積極的に受け入れており、 平成 25 年度は、道立網走養護学校中等部、道立北見支援学校高等部、北見市立小泉中学校支援学級、道立岩見沢高等養護学校の生徒たちが体験学習を行いました。作業 内容は、「カフェローフ」でのパン作りを中心に、デザート作りや、その他の調理補助、洗い物から清掃までを行います。 参加した生徒は、緊張しながらも、従業員の方の指示を聞きながら正確に作業を進

め、働くことの大変さや仕事をやり遂げることの喜びを実感し、社会人なることへの自信を得たようでした。

弓山祐子代表は、「社会人として就労し、自立した生活を送ることが一番大切。学校を出る前に、社会のルールを学ぶ貴重な機会を提供できることに喜びを感じている。」と話し、今後も積極的に職場体験を受け入れていくこととしています。

北辰土建株式会社【北見市】

NPO 法人とむての森【北見市】

釧路市の企業「株式会社セントラルビルサービス」では、釧路管内の子ど

もたちが大きな夢を描き、世界に羽ばたいていくことを願って、平成 24年

3月から毎月1回日曜日の午前中、釧路市内のコミュニティセンターを会場

に、様々な講座を子どもたちが自由に体験できる「くしろ子ども未来塾」を

開催しています。

国語、算数、英語の基礎学習、バレエや日本舞踊、華道、茶道、絵画など

の文化・芸術体験、エコチャンバラや鉄棒、跳び箱などの体力づくり・軽ス

ポーツ体験などの 16講座を同時開催し、講師は現役の先生、釧路市内で活

躍するその道のプロや専門家、サポート企業等の有志が務め、地域教育力の

向上にも大きく貢献しています。

また保護者の方々を対象に、子育ての悩み相談にも気軽に応じており、家

庭教育力向上の場ともなっています。

株式会社セントラルビルサービス【釧路市】 世界へはばたく

自分を探せ!

子どもは好奇心と可能性の塊です。いろいろな習い事や運動に

触れることで、夢中になれるものを見つけてほしいです。また、子どもが自分の将来を考えるきっかけにしてほしいです。

- 6 -

標津漁業協同組合【標津町】

標津漁業協同組合(代表理事組合長 西山良一)では、町の基幹産業である漁業についての理解を深めて

もらおうと学校や地域における教育活動を積極的に支援しています。

学校と町教育委員会が連携して実施している漁業体験学習「食べるまでツアー」では、漁業協同組合の職

員が講師となり、水産物の品質高度化に対する取組や先進的な鮮度保持対策の取組についての学習を行いま

した。また、この授業で子どもたちは、同組合の漁業管理指導船で行われて

いる環境調査の様子を見学し、漁業の知識、豊かな水産資源を維持する大切

さについて学び、地域産業への関心を高めていました。同組合は、今後も自

分たちが住んでいる地域の産業に関心を持ってもらうため、地域の子どもた

ちへの教育活動を積極的に支援していきたいとしています。

漁場環境調査を見学

市場での競りを見学

栗山町の家庭教育サポート企業である株式会社スイテック(代表取締役

佐藤孝行)は、美装業や施設管理の業務の他、スポーツセンターなど、町内

の体育施設12施設の管理運営(指定管理者制度)をしています。運動教室

を実施したり、町民参加のスポーツ大会を開催したりするなどして、栗山町

民の健康な体づくりをサポートしています。

その中でも特に、子どもたちの運動をする機会を増やすため、基礎体

力の向上や団体行動から協調性や規則を学ぶことなどを目的として、

「子ども運動塾」を栗山町総合型地域スポーツクラブ「サンクスポーツ

クラブ」と共催で実施しています。この事業は、町内の小学1年生から

4年生を対象とし、春、秋、冬の3期に分けて実施し、多くの子どもた

ちが1年間をとおして運動できるように開催しています。走り方や跳ぶ

運動などのテーマを設定するなど、内容を工夫し、参加者が増えてきて

います。今後も「笑顔!汗だく!」になって喜んでもらうために子ども

たちの体力向上に向けた取組を推進します。

株式会社 スイテック【栗山町】

栗山町スポーツセンター指定管理者

富樫崇裕さんの話

私たちは、「安らぎ・安心・安全」、「公

平・平等」、「快適・利便」、「おもてなし

の心」をモットーに、スポーツセンター

などの社会体育施設を管理運営してい

ます。スポーツ教室や体育施設を利用す

ることによって、子どもたちが健康で元

気に育ってほしいと願っています。

「子ども運動塾」の様子

(サンクスポーツクラブHPより転載)

- 7 -

石狩管内家庭教育サポート企業等連携協力事業

「冬の親子元気アップフォーラム」に石狩管内サポート企業等の4者が連携協力

石狩教育局では、2月15日(土)北広島市総

合体育館、イベント広場を会場に、子どもたちの

望ましい運動習慣の定着を目指し、「冬の親子元

気アップフォーラム~運動習慣編~」を開催しま

した。

家庭教育サポート企業等の「よりづか☆ちょい

スポ倶楽部」(北広島市)が体験プログラムの講

師を務め、「タニグチ」(北広島市)、「安寿真」(北

広島市)が運営協力を行いました。また、「雪印

メグミルク株式会社」(札幌市)には、雪冷アイ

スクリームづくりの材料と栄養バランスに関する

資料を提供していただきました。

今後も、様々な機会を活用しながら、望ましい

生活習慣の定着を図る場を設定するなど、家庭教

育をサポートするネットワークを広げていきたい

と考えています。

さぽネットしりべし

豪雪の町、倶知安町の雪祭り「雪トピアフェスティバル」が町旭ヶ

丘スキー場で開催され、このイベントで、後志管内の家庭教育サポー

ト企業ネットワーク「さぽネットしりべし」が協賛事業として「スレ

ッドリレー体験」を実施しました。

道教委が推奨している冬の体力向上に向けたプログラムの一つで

ある「スレッドリレー」の普及を目的に、さぽネットしりべしが協賛

事業として取り組むのは今回で 2 回目。

当日は、天候にも恵まれ、約 70組の子どもや親子のチームが参加

し、歓声をあげながらスレッドリレーを楽しみました。

また、ソリの引き方や乗る人・引く人の交代の仕方の作戦を立て、

計測した記録に一喜一憂する参加者の姿も見られました。

さぽネットしりべし代表の佐々木剛さんは「これからも地元企業の

特色を生かし、地域の方々に喜んでいただけるような取組を続けてい

きたい」と抱負を語りました。

- 8 -

っっっっz

◇サポート企業だよりについてのご意見(このような話題も掲載してほしい…)をお寄せください。

【連絡先】北海道教育庁生涯学習課 担当 稲村 電話 011-231-4111(内線 35-517)

[email protected]

「士別 inn翠月」は、士別市のPTA研修講座や公民館主催の家庭教育推進

事業等で料理講座を担当するなど、食育にかかわる取組を行っています。

上川町で開催された公民館趣味講座「かんたん朝ごはん料理講座」では、料

理長である髙橋 和敏さんが講師をつとめ、参加した親子に「冷やしトマトご

飯リゾット風」など、親子で作ることのできる簡単料理を紹介しました。

本講座に参加した保護者は、高橋料理長の指導により、家庭での食に関する

知識と望ましい食習慣についてあらためて理解を深めました。

また、講座の終わりには、自分たちで作った料理を笑顔で試食し、楽しい時間を過ごしました。

講座で紹介された「もずくとレタスの卵スープ」と「かんたん白いプリン」

のレシピは、上川管内家庭教育サポート企業ネットワーク「上川 23 ネット」

が作成した「上川 23ネットのおすすめ朝ごはんレシピ集」にも掲載されてお

り、髙橋さんは「たくさんの家庭で作ってもらい、親子の楽しい食事の時間な

どに役立ててほしい」と、レシピの活用に期待を寄せています。

※「上川 23ネットのおすすめ朝ごはんレシピ集」は、上川教育局のHPから

ダウンロードできます。

http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kkk/

士別 inn 翠月【士別市】

十勝エコロジーパークでは、毎年 1 月に「エコパ冬まつり」を開催しています。

このイベントは、様々な冬の野外体験活動や十勝の食べ物などが楽しめます。

「子どもチャレンジコーナー」では、「スレッドリレー」や「子ども遊びリンピッ

ク」(「長ぐつとばし」や「エコパカーリング」)などを実施し、多くの親子が挑戦し

ました。

また、「子どもボブスレー教室」や「スノーラフティング森林ツアー」などの体験

コーナーも設けられ、来場者は冬の野外活動を満喫しました。

十勝エコロジーパークの清水さんは、「今年は雪が少なく開催が危ぶまれたが、無

事に開催できてよかった。保護者も子どもも閉じこもりがちな季節だが、このイベ

ントをきっかけに、親子で外遊びを楽しみ、冬を元気に過ごしてもらいたい」と話

していました。

一般財団法人 十勝エコロジーパーク【音更町】