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やまがた中心市街地ルネサンス構想 〔概要版〕 山形市 平成233山形市では、経営方針重点課題の一つに中心市街地の活性化を掲げ、その実現に向け、 中心市街地活性化基本計画を策定し、各種事業を推進しているところです。 この中心市街地活性化基本計画は、平成2025年度までの計画でありますが、活性化 はこれだけで完成するものではなく、その後も継続して進めていくことが必要です。 本構想は、平成35年頃までを想定した中心市街地における中長期的なまちづくりの将 来都市像を示すものであり、主にハード面に係る今後の具体的なまちづくりを誘導して いくための指針とするものです。 『中心市街地の再生』 賑わい(観光)とひと(居住)のハーモニー ■策定目的

『中心市街地の再生』やまがた中心市街地ルネサンス構想 〔概要版〕 山形市 平成23年3月 山形市では、経営方針重点課題の一つに中心市街地の活性化を掲げ、その実現に向け、

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やまがた中心市街地ルネサンス構想

〔概要版〕

山形市 平成23年3月

山形市では、経営方針重点課題の一つに中心市街地の活性化を掲げ、その実現に向け、

中心市街地活性化基本計画を策定し、各種事業を推進しているところです。

この中心市街地活性化基本計画は、平成20~25年度までの計画でありますが、活性化

はこれだけで完成するものではなく、その後も継続して進めていくことが必要です。

本構想は、平成35年頃までを想定した中心市街地における中長期的なまちづくりの将

来都市像を示すものであり、主にハード面に係る今後の具体的なまちづくりを誘導して

いくための指針とするものです。

『中心市街地の再生』

~ 賑わい(観光)とひと(居住)のハーモニー ~

■策定目的

各種既存計画等に準拠

H19~ 第7次総合計画

1.中心市街地活性化に向けた取組

街・賑わい・元気プラン

H11

次期以降計画

やまがた中心市街地

ルネサンス構想 ~H35頃

〈ハード面中心〉

上記以外の事業の推進

『ロの字型商業業務地区』を中心に、新たな事業を加え、概ね5か年で実施可能な事業の推進

◆「L型都市軸」、「ロの字型商業業務集積」の充実 ・十日町土地区画整理事業 ・国道112号沿線での再開発事業 等 (az七日町、D’グラフォート十日町タワー 等)

◆「歴史・文化軸」の形成 ・霞城公園整備事業 ・堰を活用したせせらぎ整備事業 等 (文翔館北側親水空間 等)

居住人口の減少や高齢化の進展、郊外や仙台への買い物客の流出、年間商業販売額の減少 等

■1-2.中心市街地におけるこれまでの主な取組

柱1 「街なか観光」・「イベント」による賑わいの創出

柱2 人の温もりを中心部に

誘導する「街なか居住」 柱3 特色ある商業の振興

連携

連携

連携

補完

補完

■1-3.山形市中心市街地活性化基本計画(計画期間:平成20~25年度)

◆整備効果 H22年春:三つの新名所整備 ⇒ 歩行者通行量増加

しかし『ロの字型商業業務地区』では

◆「駅西地区新都心」の展開 ・山形駅西土地区画整理事業 ・西口新都心ビル建設事業 等 (霞城セントラル)

◆中心市街地へのアクセス向上 ・都心直結道路の整備 ・利用頻度の高い歩道の無散水消雪化 等

■1-1.中心市街地における各種計画・構想等の対象エリア

そこで

霞城公園

山形駅

西地区

ロの字型

商業業務地区

さらに長中期先を見据えた構想が必要「2-1へ」

◆中心市街地 ◆各種計画・構想等

山形駅

対象エリア

対象エリア

H20~H25

山形市

中心市街地活性化基本計画

戦略1 三つの新名所づくり

戦略2 街なか観光の総合的展開

戦略3 イベントの総合的展開

戦略4 人の温もり創出のための街なか居住への取組

戦略5 観光・イベントと結びついた商業の振興

2.やまがた中心市街地ルネサンス構想の概要

■2-1.コンセプト

『中心市街地の再生』

交流・賑わい 交流・消費

交通・歩行環境

~ 賑わい(観光)とひと(居住)のハーモニー ~

街なか居住 街なか観光

商業の振興

■2-2.課題に対する取組方針

3.交通・歩行環境 1.街なか観光 2.街なか居住

◆来訪者の誘引と回遊の促進

◆多世代が暮らせる生活

利便性・安全性の向上

◆アクセスの充実と安心して楽しく回遊できる環境づくり

①観光拠点の充実による魅力の向上

②街なか巡りを楽しめる回遊環境の充実

①生活利便性の向上

②安全で快適に活動できる居住環境の向上

①広域から中心市街地へのアクセスの向上

②来訪者の街なか回遊への誘導

③安心安全な歩行空間の向上と回遊の促進

テーマ別に検討

ゾーン別に具体化「3-1へ」

課題

取組方針

・来街者増加に向けた歴史文化的資源の有効活用が必要

・街なか巡りを楽しむための商業と観光が結びついた商業観光の取組が必要

・活気創出や消費増大に向けた街なか居住の推進が必要

・居住者向けの日用品を扱うスーパー等の充実が必要

・バリアフリー化や子育て支援機能の充実等による暮らしやすい環境づくりが必要

・広域交通拠点となる山形駅、バスターミナル及び駐車場の利便性向上が必要

・回遊の促進に向けた循環バスやレンタサイクル等の利便性向上が必要

・安全で快適に歩ける道路環境整備が必要

各々に取組方針を設定

寺町

3-1.ゾーン別まちづくりの方向性

■対象エリア ロの字型商業業務地区を中心としたエリアに限定

(山形市中心市街地活性化基本計画と同様)

■ゾーン区域 対象エリアを下図に示す3ゾーンに区域分けして、まちづくりの方向性を明示

(これまでの成り立ちや現在の街の機能から大別)

霞城公園

ルネサンス構想対象エリア

ロの字型商業業務地区

歴史・文化軸

整備済路線

整備中路線

未整備路線

凡例 道路整備状況

十日町双葉町線

公園通り周辺ゾーン

“歴史・文化軸の形成と居住環境の

向上による人が歩き、ふれあうまちづくり”

ほっとなる通り沿道ゾーン

“街なか観光の推進による

賑わいの創出と商業の振興”

駅前ゾーン

“山形の玄関口としての顔づくり”

バス ターミナル

山形駅

BB

※ヘルシーロードとは、ユニバーサルデザインに配慮された誰もが歩きたくなる道を目指す通りのこと

山形駅

霞城公園

バス ターミナル

【旅篭町八日町線沿道整備】 ・公園通り周辺ゾーン参照

●まちづくりの方向性

1)観光起点としての機能強化、回遊ルートの形成 2)商業地としての魅力の向上による賑わいの創出 3)ゾーン外との回遊性の向上

・山形駅西口地区 (イベント等)への 来街者を東口に誘客

・バスターミナルから 駅前観光起点への 来街者の誘導

BB

BB

BB

BB

BB

商店街

観光施設

商業施設

医療施設

道路整備事業(整備済)

道路整備事業(整備中)

道路整備事業(未整備)

回遊動線

100円バスルート

街なか居住関連施設

公共集客施設

駐車場(150台以上)

100円バス停留所

広域交通拠点

主要なヘルシーロード※

サポート的なヘルシーロード※

凡例 ※凡例は各ゾーンにおいて共通

3-2.駅前ゾーン “山形の玄関口としての顔づくり”

・七日町方面への

歩行空間の魅力向上

山形

まるごと館

山形市民会館

休日夜間 診療所

P

P

P

P

P

十字屋

【山形駅東口】 ・山形の玄関口として、

来街者に対応した観光

の起点となる拠点形成

→観光案内・展示、

物産紹介・販売、

休憩・飲食、宿泊

機能等の導入

十日町双葉町線整備

・安全性や快適性に配慮した歩行空間形成(消雪歩道整備、電線地中化等)

・老朽建物の活用・更新による賑わいの創出

→空き店舗、空き家の利活用

→建物の老朽化、耐震化への対応に向けた地元地権者の取組への支援

・飲食・物販・宿泊機能の充実による観光客の取り込みと商店街の維持

・イベントや休憩等に活用できるスペースの確保

・良好な街並み形成

→駐輪場の設置や、放置自転車対策などによる歩道の街並みの向上

BB

公園通り

・医療施設と周辺の公園、

公共施設、商業施設等を

結ぶ歩行者アクセスの向上 ・すずらん街と霞城公園を

つなぐ歩行空間の魅力向上

・北側の親水空間の有効活用

・ユニバーサルデザインによる

商業施設、商店街を回遊する

ための歩行者空間の創出

・背割り道路の整備による

ほっとなる通りの安全性向上

→建物の更新にあわせた

背割り道路の整備

・物販・飲食店舗の

紹介など案内所機

能の強化

諏訪町七日町線整備

・寺町・料亭街

への歩行空間

の魅力向上

寺町・料亭街への回遊 セブンプラザ

御殿堰開発

ナナビーンズ

文翔館

霞城公園方面への回遊

市立病院済生館

マンション

●まちづくりの方向性

1)商業、観光関連施設の整備、充実

2)ほっとなる通りの回遊ルート形成

3)居住人口の定着を支える商業の活性化

4)ゾーン外との回遊性の向上

・街区内通り抜け通路の

整備による回遊性の向上

→建物の更新にあわせた

街区内の歩行者用

通り抜け通路の整備

【七日町拠点】

・御殿堰を活用した連続的な

魅力ある観光拠点形成

・七日町と霞城公園をつなぐ

歴史・文化軸の形成

BB

BB

BB

山形 まなび館

3-3.ほっとなる通り沿道ゾーン “街なか観光の推進による賑わいの創出と商業の振興”

・七日町と霞城公園を

つなぐ歴史・文化軸

の形成

P

P

P

P

P

P

P

P

BB

BB

大沼

AZ

マンション

県民会館

山形まるごと館

ほっとなる通り

・山形まるごと館紅の蔵、水の町屋御殿堰、山形まなび館の連携による

回遊性の向上

・来街者及び居住者の回遊性の向上

→蔵や歴史的な建造物の保全による観光拠点施設の連続性形成

→休憩場所の設置やバス停の増設等による来街者及び居住者の利便性向上

・街なか居住の推進

・街なか居住を支える商業施設の充実

ほっとなる 広場

市立病院済生館

霞城公園 民間

福祉施設

休日夜間 診療所

山形市民会館

民間 総合病院

民間 福祉施設

公園通り

・医療施設と周辺の公園、公共施設、

商業施設等を結ぶ歩行者アクセス

の向上

・すずらん街と霞城公園をつなぐ

歩行空間の魅力向上

・旅篭町八日町線の拡幅整備に伴う居住の継続と商店街の維持

・誰もが利用しやすい歩行環境の形成による居住者の快適性、

利便性の向上

・街なか居住に合わせた子育支援機能の充実

大手門前

・地域コミュニティ形成に

向けたふれあい広場等の活用

【旅篭町八日町線沿道整備】

・旅篭町八日町線の拡幅整備に伴う

居住の継続と商業など生活利便性の維持

・高齢者や障がい者の医療施設や公共施設等

へのアクセスに配慮した歩行環境形成

BB

BB

BB

・御殿堰を活用した連続的

な魅力ある観光拠点形成

3-4.公園通り周辺ゾーン “歴史・文化軸の形成と居住環境の向上による人が歩き、ふれあうまちづくり”

●まちづくりの方向性

1)居住環境の向上及びコミュニティの形成

2)歴史的資産、文化施設、緑を活かした歴史、

文化軸の形成によるふれあいづくり 3)ゾーン外との回遊性の向上

山形美術館

最上義光 歴史館

・北側の親水空間の有効活用

・ユニバーサルデザインによる

商業施設、商店街を回遊する

ための歩行者空間の創出

・七日町と霞城公園を

つなぐ歴史・文化軸

の形成 P

P P

P

P

BB

民間 病院

民間総合病院

ふれあい広場

P

山形まなび館

やまがた中心市街地ルネサンス構想 〔概要版〕

平成23年3月 発 行:山形市

編 集:山形市まちづくり推進部都市政策課

このパンフレットに関するご意見・ご質問は下記までお寄せください

〔問い合わせ先〕 山形市まちづくり推進部都市政策課

〒990-8540 山形市旅篭町二丁目3番25号 TEL(023)-641-1212

山形市公式ホームページ http://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/

E-mail [email protected]

地元

意見交換会 市 有識者会議 専門家会議

本構想の策定にあたっては、中心市街地におけるこれまでの取組の整理、現状の問題点

の抽出、課題整理など、検討段階に応じた、地元(居住者や事業者)、有識者及び外部専

門家との会議開催による意見交換を踏まえて取りまとめました。

■検討経緯

・第1回 H22.7.13~16

・第2回 H22.12.2~3

・第3回 H23.2.23~24

・第1回 H22.8.26

・第2回 H22.11.24

・第3回 H23.2.9

・第1回(街なか観光) H22.8.31

・第2回(健康医療福祉) H22.10.21

・第3回(子育て支援) H22.11.11