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外国人材の受け入れなど、社会のグローバル化が急速に進展する中で、日本語指導が必要な児童生徒が急増しています。地域・学校の現場では、この子どもたちに日本語を教えたり、適応支援を行ったりする人材の育成がさらに重要となっています。先生や支援者の方が、直面する課題や困難を解決する力を高めるための養成・研修にこのプログラムを活用することができます。
外国人の子どもの先生や支援者の養成・研修に利用できるプログラムができました。
外国人児童生徒等教育を担う教員の養成・研修モデルプログラム
・コースの目的等にあわせて内容(テーマ)が選択できます。
・受講者の背景や条件等にあわせて、適切な方法を選択できます。
・豊富な具体例を提供。資料に関する情報もあります。
・授業や研修の事例も豊富です。
地域や学校現場の状況・課題の違いに応じて研修づくりが可能
このような方々におすすめです!
モデルプログラムの特徴
https://mo-mo-pro.com/
教育委員会、学校、大学、地域の団体(国際交流協会/NPO 等)のみなさんへ
・受け入れる力・みる力・捉える力
・教える力・育む力・つなぐ力・拓く力
進む力
公益社団法人日本語教育学会事務局内〒101-0065 千代田区西神田2-4-1 東方学会新館2F
Tel. 03-3262-4291 Fax. 03-5216-7552
モデルプログラムは外国人児童生徒等教育を担う教員・支援者の資質・能力 「8つの力」を育成します。
教える力 子どもの実態を踏まえて日本語や教科等の教育を行うことができる。
育む力 外国人児童生徒等と周囲の子どもがやりとりすることを通して、双方に異文化間能力を育てることができる。
つなぐ力 よりよい学習環境を整備するために、関連する組織や人 と々連携することができる。
拓く力 異なる立場の人 と々協働しながら、外国人児童生徒等の教育を進め、多様性にひらかれた地域づくりに貢献することができる。
受け入れる力 外国人児童生徒等のもつ多様性を価値あるものと認めることができる。
捉える力 社会的、歴史的文脈に外国人児童生徒等の背景や将来を位置付けることができる。
文化間移動と発達に関する知識を踏まえて、外国人児童生徒等の状況を見取ることができる。みる力
進む力 自己の教育・支援活動を振り返り、外国人児童生徒等のことばと学びをより豊かにしようとすることができる。
2018年度文部科学省委託 「 外国人児童生徒等を担う教員の養成・研修モデルプログラム開発事業」
あいうえお
A B C D E
市内の日本語指導担当1 年目の教師のために初期段階の日本語指導について研修がしたい。
教育委員会研修担当者
在籍学級担任が適応支援や周囲の子どもとの関係づくりができるよう、校内研修で外国人児童生徒の理解を深めたい。
学校の研修主任学校で先生と協力して、指導計画の設計や教科学習の支援ができるようになってほしい。
地域支援者の研修企画者
将来教師になるために、外国人児童生徒等教育の現状と課題に関し、基本的なことを学んでほしい。
教員養成課程の授業担当者
モデルプログラムのさらに詳しい情報は「Kodomo Nihongo Teachers (KNiT)をつなぐ(knot) ネットワーク(net)」=KNiT knot-net(ニットノットネット)をごらんください。
2018年度版日本語教育学会公益社団法人
「みる力(適応状況・ことばの力の把握)」・「教える力(日本語・教科学習の支援)」「つなぐ力(保護者とのコミュニケーションの仕方・信頼関係)」
< 育む資質能力 >
各内容に対応する多様な方法・形態の
モデルプログラムの参照
・受け入れる力・みる力・捉える力
・教える力・育む力・つなぐ力・拓く力
進む力
モデルプログラムを活用した現職教員向け研修の実施例:上の活用のステップに対応
モデルプログラムの活用の方法
養成・研修の課題・目的の明確化
実施 評価目標とする資質・能力の決定
資質・能力 (8つの力 )参照
授業・研修の内容の選定授業・研修内容構成表参照
カリキュラム(実施計画)の決定モデルプログラム参照
1.
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2. 3. 6.5.4.
教師研修現場の状況、対象となる教師の専門性を把握し、何が課題かを明確化する。
現状・課題・地域・学校現場の外国人児童生徒の在籍状況や支援体制・教員・支援者が直面する問題や困難
教師養成/教員候補授業を行う科目やコースの目的を設定する。
支援員教育学校現場等で支援員に期待することを具体化する。
8 つの力から、どんな資質・能力を養成するかを決定する。
研修を実施する。
具体の課題・条件に合わせて活動を組み合わせ、
カリキュラムを作成する。
資質・能力に対応する内容構成表から研修・授業で取り扱うものを選定する。
内容No.3・項目A・項目B・項目C
内容No.2・項目A・項目B・項目C
内容No.1・項目A・項目B・項目C
内容No.10・項目A・項目B・項目C
内容No.11・項目A・項目B・項目C
内容No.21・項目A・項目B・項目C
内容No.17・項目A・項目B・項目C
課題:○○○○○○○対象:○○○○○○○時間:○時間
プログラムγ
プログラムβ
プログラムα
カリキュラム
目標を具体的に設定し、内容に対応するプログラム(講義型・活動型・フィールド型)から適したものを選ぶ。授業・研修条件に合わせて、モデルプログラムを部分的に切り出し、組み合わせてカリキュラム(実施計画)を作成する。
授業・研修の目標が達成されたか。そのような資質・能力が高まったか。授業・研修の内容・方法をどう調整すべきか評価し、次の研修に活かす。
1.目標:市内の小中学校の外国人児童生徒等の適応・日本語習得の状況や、保護者の社会的状況等について理解を深め、学校として適切な対応を検討することができる。2.展開:120 分(平日午後 拠点校(小学校)において実施)
外国人児童生徒の適応・言語習得上の困難を理解、保護者との関わり方を学び、教員全員で支援しようという意識を持ち、具体的に行動できるようになる。
< 課題 >
「子どもの言語習得」「心理と適応」「保護者との連携」「在籍学級での支援」
< 研修内容 >
< 研修計画(カリキュラム)>中央の内容項目・活動・資料を参照
子どもの不安感・困り感を軽減するために、子どもの気持ちや状況を理解し在籍学級で支援する方法について学べた。また、子どもたちの言語の発達について、生活言語能力と学習言語能力の違いがあることや、家庭で母語でコミュニケ―ションすることの大切さを知った。
< 実施 /参加者の声 >
2.
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現場の状況:散在地域。南米出身日系人の子どもが多く、他にアジアからの子どもたちがいる。市の受け入れ体制は、拠点校に日本語指導担当の教員が配置され、子どもの母語ができる指導員が3名巡回指導を行っている。
課題:拠点校では熱心に取り組んでいるが、他の学校では、受け入れ体制ができていない。学級担任が対応せざるを得ず、適応・習得状況の把握、支援、保護者との連携で困っている。
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時間は、平日午後の3時間。会場校は授業を公開してくれる。
研修参加者は、研修会場の小学校の全教員と市内各学校の外国人児童生徒担当教員、そして委員会登録の母語支援員。計30名。
経験のない教員は基礎的な知識(言語能力の捉え方等)を得ることができ、経験がある教員は外国人児童生徒への指導が、日本人児童生徒の教科内容理解にも有効であることを学んでいた。参加者の中には、研修後、指示の日本語を分かりやすくするように意識したり、視覚教材や動作カードで理解を促している教員もいる。
< 成果 >
6.内容項目
研修計画(カリキュラム)
資 料活 動
①在籍学級での「算数科」の授業を 参観する②参観した授業における外国人児童の 支援の工夫について話し合う (グループ)③講師からのコメント
①講義(話し合いを含む)・文化的差異による不適応状況・文化間移動による学びの分断を結ぶ支援・学習参加のためのことばの力(生活言語能力と学習言語能力)
①校内の指導体制・保護者との連携に 関して、困難や問題を感じている点に ついて話し合う。(課題群から選択して)②話し合いの報告
①内省シートに、振り返りを書く・何が参考になったか・明日からの教育・支援にどう生かすか
・在籍学級での支援(内容No.21)
・心理と適応(内容No.12)・認知発達と言語習得(内容No.10)・言語能力の把握(内容No.19)
・学校の受け入れ体制(内容No.5)・保護との連携(内容No.8)
・自己の成長(内容No.15)
・「算数科」の学習指導案(略案)(学級に在籍する外国人児童の課題を含む)・話し合いのためのワークシート
講義資料・文化的摩擦の事例とその背景に関する情報・文化間移動の概念と図・生活言語能力・学習言語能力、母語と 第二言語の関係に関する理論・外国人児童の作文例
・事前にアンケートによって 集約した課題一覧(課題群)・話し合ったことを記録する ワークシート
・内省を記入するワークシート内容①
内容②
内容③内容④
curriculum
curriculum
内容 No.1外国人児童生徒教育の考え方
講義型
話し 情報体験
事例
体験
モデルプログラム(17-1)
モデルプログラム(17-2)
モデルプログラム(17-3)
モデルプログラム(17-4)
内容 No.10認知発達と言語習得
講義型
話し 情報体験
事例
体験
モデルプログラム(17-1)
モデルプログラム(17-2)
モデルプログラム(17-3)
モデルプログラム(17-4)
外国人児童生徒等教育を担う教員・支援員に求められる資質・能力(8つの力)
養成・研修の内容(No.1~21)
内容 No.17日本語指導の理論と方法
講義型
活動型疑似体験
活動型模擬授業
フィールド型
モデルプログラム(17-1)
モデルプログラム(17-2)
モデルプログラム(17-3)
モデルプログラム(17-4)