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薄形ラビリンスリング フェイ社・ドイツ The advanced seal for mechanical engineering and automotive application

フェイ社・ドイツ 薄形ラビリンスリング...工作機械の主軸に使用され、切削液、切粉などの浸入防止に効果があります。 ヨーロッパのICEなどの鉄道車両の車軸部や製鉄メーカーの連続鋳造ラインで粉塵や水の浸入を防ぐ

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Page 1: フェイ社・ドイツ 薄形ラビリンスリング...工作機械の主軸に使用され、切削液、切粉などの浸入防止に効果があります。 ヨーロッパのICEなどの鉄道車両の車軸部や製鉄メーカーの連続鋳造ラインで粉塵や水の浸入を防ぐ

薄形ラビリンスリング

フェイ社・ドイツ

The advanced sealfor mechanical engineeringand automotive application

Page 2: フェイ社・ドイツ 薄形ラビリンスリング...工作機械の主軸に使用され、切削液、切粉などの浸入防止に効果があります。 ヨーロッパのICEなどの鉄道車両の車軸部や製鉄メーカーの連続鋳造ラインで粉塵や水の浸入を防ぐ

工作機械の主軸に使用され、切削液、切粉などの浸入防止に効果があります。

ヨーロッパのICEなどの鉄道車両の車軸部や製鉄メーカーの連続鋳造ラインで粉塵や水の浸入を防ぐ

シールとして使用されています。

材質はばね鋼「C75S(DiN1.0605)」や「C60E(DiN1.1221)」で許容温度300℃です。

熱処理に加え、表面は油漬処理が施されています。

注)熱処理・油漬処理工程で、リングが変色することがありますが、使用上問題ありません。

5ページに示すように、組込みの際に複雑な手順や治具は不要です。

※Fey薄形ラビリンスリングをご使用になる場合、あらかじめテストをおこない、シール性能を確認すること

を推奨いたします。

シールすきまが従来の約1/5以下と小さく、

グリース油膜により、非接触で微小なクリ

アランスを保ちます。

下図のようにオイルシールの設置スペース

に比較し、極めて小さなスペースで取付け

可能です。

Fey薄形ラビリンスリングは、ベアリングからのグリース流出や、粉塵、水、ゴミ等の浸入を防止するため使用されます。近接した複数のリングの一端が、ハウジングもしくは軸と接触

し、他端はホルダー溝の中でラビリンス溝を作っています。したがって、このシールは常にホ

ルダー溝の中に取付ける必要があります。

ホルダーは鋼、鋳鉄、プラスチック等で製作可能で、リングはこの溝の中で最小のラジアル、

アキシアル方向すきまをもって取付けられます。

5.取付けが簡単

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グリース用シールとして、グリースの流出防止、

粉塵や水などの浸入防止に3個のリングをホルダ

ー溝に入れ使用します。

粉塵・水などが激しく掛かる場合のグリース用シ

ールとして、二重構造の2個のリングをホルダー

溝に入れ使用します。

ASDタイプはグリップ力が高く、高速回転での

使用に最適です。

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●回転中に連続してアキシアル移動する場合は A寸法にその移動量の2倍を加えてください。 ●回転数が1000min-1を超える場合はホルダー溝の A寸法を10%以上拡張し、必ず固体被膜潤滑剤(例 GLEITMO980)をホルダー溝とリングに 塗布してください。 ●E寸法はできるだけ小さくするとシール性が 向上します。 回転中に設定したE寸法以上の偏芯が起こる 場合はお問い合わせください。

(mm)

(mm)

ご注文の場合は

FK3-型式-D寸法を明記してください。 FK3 ASタイプのみ在庫しています。

15- 104.9

+0.10 -0.10

+0.04 -0.02

+0.10 -0

+0 -0.20

+0.20 -0

 0.25

min1

h6~h7

H6~H7

105- 149.9

+0.10 -0.20

+0.05 -0.03

+0.15 -0

+0 -0.25

+0.25 -0

 0.25

min2

h7~h8

H7~H8

D

R B

R D

A

D1

D2

E

R

シャフト

ハウジング

150- 439.9

+0.15 -0.30

+0.06 -0.04

+0.20 -0

+0 -0.30

+0.30 -0

 0.4

min3

h8~h9

H8~H9

寸 法 公 差

R

R

リングに接する面の公差

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(mm)

ご注文の場合は

FK6-型式-D寸法を明記してください。 FK6 ASDタイプのみ在庫しています。

●回転中に連続してアキシアル移動する場合は A寸法にその移動量の2倍を加えてください。 ●回転数が1000min-1を超える場合はホルダー溝の A寸法を10%以上拡張し、必ず固体被膜潤滑剤(例 GLEITMO980)をホルダー溝とリングに 塗布してください。 ●E寸法はできるだけ小さくするとシール性が 向上します。 回転中に設定したE寸法以上の偏芯が起こる 場合はお問い合わせください。

リングに接する面の公差

(mm)

D

R B

R D

A

D1

D2

E

R

シャフト

ハウジング

寸 法 公 差

15- 104.9

+0.10 -0.10

+0.08 -0.04

+0.10 -0

+0 -0.20

+0.20 -0

 0.25

min1

h6~h7

H6~H7

105- 149.9

+0.10 -0.20

+0.10 -0.06

+0.15 -0

+0 -0.25

+0.25 -0

 0.25

min2

h7~h8

H7~H8

150- 439.9

+0.15 -0.30

+0.12 -0.08

+0.20 -0

+0 -0.30

+0.30 -0

 0.4

min3

h8~h9

H8~H9

R

R

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○ 正しい取付け × 間違った取付け

○ ×

×

取付けは一端を多少軸方向に広げ、ホルダー溝

に押し込みます。この際過度に軸方向に広げたり、

半径方向に縮めたりしないよう注意してください。

また、リングはホルダー溝の中で交錯しないよう取

付けます。

取外しは、リングの切欠きを利用し、ドライバーやプ

ライヤーなどで持ち上げます。

●取付ける前にホルダー溝とリングに必ずグリースまたは固体被膜潤滑剤を塗布してください。 ●組込み後、シャフトがスムーズに回転することを確認してください。

取付けはリングを軸方向に広げ、一端をホルダー

溝に入れ、リングを軽く廻しながら挿入します。

リングの接続部は、一線上に並ばないようにしてく

ださい。

取外しは、一端をドライバーなどで持ち上げ、廻し

ながら外します。

ホルダー溝をカバープレート構造にすることで、

取外しが簡単に

なります。

特に大径リングに

有効です。

リングを2組並列に組むこと

でシール性はさらに向上しま

す。この場合リング取付けを

容易にするため、ホルダー溝

の間隔を近づけ、両側から

取付ける構造が有効です。

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シャフトの面取り

ハウジングの面取り

ラビリンスリング間やその前面にグリースを給脂すれば、シール効果はさらに向上します。

特に、はげしく水がかかる場所や、粉塵、スケールなどに効果的です。下図の例ではグリースはベアリング側

より給脂され、円周4カ所に、φ3~φ5mmの孔を設けてあります。

リングに接するシャフトやハウジングの表面粗さは<Ra3.2に仕上げてください。

シャフトに挿入する場合、面取りが必要です。

D4寸法を軸径より4%以上小さくし、30°で面取りしてください。

シャフトに面取りができない場合は治具を使用し挿入できます

のでお問い合わせください。

ハウジングに挿入する場合、面取りが必要です。

D3寸法をハウジング内径より4%以上大きくし30°で面取りしてく

ださい。

ハウジングに面取りができない場合は治具を使用し挿入できま

すのでお問い合わせください。

φ 15~104.9mmまでのリング→0.10mm

φ105~149.9mmまでのリング→0.20mm

φ150~439.9mmまでのリング→0.30mm

30°

30°

シール性アップのポイント

ホルダー溝の r

シャフトおよびハウジングの表面粗さ

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アプリケーション

7

Fig.1

Fig.4

Fig.6

Fig.9 Fig.10 Fig.11

Fig.7 Fig.8

Fig.5

Fig.2 Fig.3

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アプリケーション

8

Fig.12

Fig.15

Fig.18 Fig.19 Fig.20

Fig.16

Fig.17

Fig.13 Fig.14

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アプリケーション

9

Fig.21

Fig.23

Fig.25

Fig.27

Fig.26

Fig.28

Fig.24

Fig.22

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アプリケーション

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Fig.29

Fig.31

Fig.33 Fig.34

Fig.35

Fig.32

Fig.30

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見 積 仕 様 書 (本カタログ記載のアプリケーション例以外のシール方法についてのご相談は、 下記に必要事項をご記入の上、ご連絡ください。)

■記載内容は予告なく変更する場合があります。そのほかの注意事項はウェブサイトでご確認ください。

送付先  下記担当営業所宛

新規設計ですか、改造ですか (                       )

以前はどのようなシールを使っていましたか (                       )

他のシールを併用しますか (                       )

シール部の温度(℃) (                       )

シャフト回転の場合の回転数(min-1) (                       )

ハウジング回転の場合の回転数(min-1) (                       )

ラジアル振れ(mm) (                       )

アキシアル移動(mm) (                       )

圧力(Pa) (                       )

再給脂は可能ですか (                       )

ステンレス材を希望しますか (                       )

シャフトの材質は (                       )

ハウジングの材質は (                       )

年間使用量 (                       )

シール媒体(シールする目的)

□水の浸入防止 □オイルの流出防止 □ダストの浸入防止 □切粉の浸入防止

□クーラントの浸入防止 □グリースの流出防止 □その他(              )

会社名: 部 署:

お名前: メールアドレス:

電 話: F A X: 日付:

機械名:

本   社 〒104-0044 東京都中央区明石町11-2 TEL 03-5565-6811 FAX 03-5565-6816 大阪営業所 〒540-0012 大阪市中央区谷町4-3-1 TEL 06-6941-8421 FAX 06-6944-0241 名古屋営業所 〒460-0013 名古屋市中区上前津2-14-17 TEL 052-322-6421 FAX 052-322-2384 広島営業所 〒733-0842 広島市西区井口5-20-7 TEL 082-277-6341 FAX 082-277-8199 厚木営業所 〒243-0417 海老名市本郷1672 TEL 046-237-3133 FAX 046-237-3137 北陸営業所 〒921-8005 金沢市間明町1-198 TEL 076-292-2811 FAX 076-292-2510 九州営業所 〒816-0981 福岡県大野城市若草3-5-6 TEL 092-595-4590 FAX 092-595-4591

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