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文部科学省日本ユネスコ国内委員会持続可能な開発のための教育( E S D ) H P より
平成2 9 年3 月所沢市立教育センター
E S D ( 持続可能な開発のための教育)調査研究協議会
一目次一
1 E S D とは p 1■ 匠 [ 可
2 E S D の必要性. p 1■
3 持続可能な社会の担い手を育てるためには P 2
4 所沢市のE S D ( 本市における特徴的な取組)(1 )「本質的な問い」. 。・・・・・・・・・・・(2 )ホリステイックなアプローチ.・・・・・・・(3 )創作叙事詩による振り返り.・・・・・・・.
456
PPP
平成2 8 年度の授業実践.・・・・・・・・・・・・P 8小学校4 年生総合的な学習の時間「オオタカの森への関心、そして、観察池を生き物安心な環境へ」
5
実践例.・・・・・・・・最初の話合い活動「E S D はドラえもんから~」
P 1 06
平成2 8 年度E S D 調査研究協議会委員南小学校校長山本直子(委員長)泉小学校校長長谷川陽子(副委員松井小学校教諭荒木絵里宮前小学校教諭木下智実所沢中学校教諭上田智仁美原中学校教諭菅原久寿
P。長)
指導者東京学芸大学教職大学院
教授成田喜一郎
1 E S D とは
EducationforSustainableDevelopmentの略で、「持続可能な開発のための教育」と訳され
煙可能な社会を創造し続けるための、価値観や行動を生み出すや活動 )
を行う教育です。
2 E S D の必要性
雨、/【将来の変化を予測することが困難な時環境、貧困、人権、平和、開発等の問題
/【分化された教育】、環境教育、国際理解教育、防災教育、健康教育、エネルギー教育、
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=。 」 LE S D に求められること 且”合
【持続可能な社会の担い手を育む教育】、
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L
環境学習
国際理解学習
ESDの基本的な考え方世界遺産や〔知識価値観行動等〕地域の文化財等
国際理解学習
エネルギー学習
F
生物多様性
環境、 経済、 社会の統合的な発展
に閲する学習
その他間運する学習
ヒヨ二
E S D の概念図’
-
「 持続可能な社会の担い手を育む」という巨
位置づけられ、知識・価値観・行動等が育成される教育のことすなわち・ 課題を見つけ、課題の解決に向けた主体的・協働的探究を通して、学びの成果を実践に活かし行動する。
し 学校では〆 、’【全教育活動での取組】
地域、児童生徒の実態に応じて、重点的に取り組む領域を設定し、全教育活動でE S D に取り組む。
L
’文部科・ 学省日本ユネスコ国内委員会H P より
-1 -
刃
所沢のE S D で育む概念. 能力. 態度2、〆
概念を育てる学習内容例行動構成擬念
. それぞれの地域には、 地形や気象などに特色があること。。 体に必要な栄養素には、 いろいろ種類があること。違いや特色を大切にする多様性
人を取り巻く環境に関する
概念・ 生物は、 その周辺の環境とかかわって生きていること。。 食料の中には外国から輸入しているものがあること。相貢' 件 ものも人も、みんなつながっている
・ 物が水に溶ける量には限界があること。・ 物や金銭の計画的な使い方を考えること。有限性 ものを大切にする概
念 風健康でいられるよう食事・ 運動・ 睡眠などが保障されていること。。 差別をすることなく、 公正・ 公平に努めること。公平性 友だちや自分をたいせつにする
人,の意志1や行動に関する
概念。 地域の人々が協力して、災害の防止に努めていること。。 謙虚な心を持ち、自分と異なる意見や立場を大切にすること。連携性 友だちと工夫し、 協力する
・ 働くことの大切さを知り、進んでみんなのために働くこと。・ 家庭で自分の分担する仕事ができること。責任性 責任をもって行動する。一
L ノ
、〆
能力・態度
一
ノL
2 角屋重樹(研究代表者)学校における持続可能な発展のための教育( E S D ) に関する研究P . 6 国立教育政策研究所平成 2 4 年 3 月を参考に作成
- 3 -
能力・ 態度
多面的・ 総合的に考える力
批判的に考える力
未来を予測して計画を立てる力
コミュニケーションを行う力
進んで参加する態度
他者と協力する態度
つながりを尊重する態度
言葉( O ) や行動(◇)
O 違う見方はないかな。O まとめて考えると、 どうなるかな。
O 本当にそうかな。O より良い解決策はないかな。
○このあと、 どうなるかな。O そのために、 どうしておこうかな。
O 考えを簡単にまとめて伝えようかな。○友達の考えを取り入れて、 自分の考えを広げ深めたいな。
◇約束を守る。◇進んで友だちのために行動する。
◇友達の考えに共感する。◇励ましながらチームで活動する。
◇つながりに関心をもつ。◇つながりを大切にしようとする。
E S D で重視する態度・ 能力例(◎E S D の目的に合う例x 目的に合わない例)
◎廃棄物も見方によっては資源になると捉えることができる。x 役に立たないものは不要だと考える。◎様々 な物事を関連付けて考える。x まとまりがなく、 きれぎれの見方をする。
◎他者の意見や情報を、 よく検討。 理解して採り入れる。◎積極的・ 発展的によりよい解決策を考える。x 得られたデータや考え方を鵜呑みにする。
◎見通しや目的意識をもって計画を立てる。x 無計画にものごとを進めたり、 その場しのぎをしたりする。◎他者がどのように受け取るかを想像しながら計画を立てる。x独りよがりにものごとを進めてしまう。
◎自分の考えをまとめて簡潔に伝えられる。x 他者の意見の欠点ばかりを指摘し、 自分の考えを言わない。◎自分の考えに、 他者の意見を取り入れる。x 他者の意見を聞こうとしない。
◎自分の言ったことに責任を持ち、 約束を守る。x 無責任な行動ばかりで、 きまりを守らない。◎進んで他者のために行動する。x 自分が得をすることしかしない。
◎相手の立場を考えて行動する。x 自分のことしか考えない。◎仲間を励ましながらチームで活動する。×身勝手な行動、 同調しない態度をとる。
◎自分が様々 なものごととつながっていることに関心を持つ。x 自分のすぐ回りのものや直接関係のあることしか関心がない。◎いろいろなもののお陰で自分がいることを実感する。x 自分は一人で生きていると思い込む。
4 所沢市のE S D ( 本市における特徴的な取組)所沢市では、平成2 2 年度から7 年間、東京学芸大学教職大学I 院の成田喜一
郎教授を指導者に招聡し、具体的な取組や概念について調査・研究し、それに基づいて授業研究を進め、学校への提言を行ってきました。その中心となるのは「本質的な問い」「ホリステイックなアプローチ」「深いふりかえり」の3 つの手立てです。すなわち、「本質的な問い」「ホリスティックなアプローチ」を入れることにより、「課題解決的な学習」や「アクティブラーニング」は単に活
F D =
I別
I
アクティブラーニング(どのように学ぶか)
動にとどまらず、深い学びへと繋がります。この3 つのうち「本質的な問い」「ホリステ
ィックなアプローチ」は、「単元づくり」や「学びを進める」上でベースとなるものであり、「深いふりかえり」はそれを中心で支えるものです。また、 深いふりかえりは、「本質的な問い」「ホリステイックなアプローチ」「課題解決的な学習」「アクティブラーニング」が適切・明確であったかどうかの指標になるます。それらの関係を図示すると右図のようになります。
ホリスティックなアブ,ローチ-チ
I本質的な問い(何を学ぶか)図:所沢市のE S D の学びの構造
(どのように学ぶか)(1 )本質的な問い
持続可能な社会の形成者としてふさわしい資質や価値を養うには、「本質的な問い」を意識して授業を進めていくことが重要です。【本質的な問い】3持続発展的な価値を育んだり、既存の価値観の変革を促したりする問い、さらには行動に結び付く問い。【本質的な問いに対する正解】正解は、1 つではありません。問いを受け止め、自分なりの答えを探しながら学ぶ人間を育てます。
「 本質的な問い」と「それによって形成される資質や価値観」の例
Q 1 物の価値って何だろう.
Q 2 人が環境を守るということはどんなことかな。
99
/~1
A 1 物の価値は、ることも大切だし、
a Uoa Uo 16.3
, 穴の
U Q C‐
Q 3 幸せって何?Q 3 幸せって何?
A 3 世界各地にいるそれぞれの子どもはそれぞれの幸せを感じている。日本の価値観だけでは測れないよね。』アン=1 「 =ヨ ー さ皇》いよれ。
立場や考え方によって変わるからこそ、違う考えを尊重す互いの立場を生かす工夫も大切だね。
- - - ‐一ロロヨ
A 2 環境を守るだめには、川をきれいにするとか、ゴミをださないとかいうことだけではなく様々な人が意見を出し合い、合意をしていくことが必要かな。
-4 -
’成田喜一郎(2 0 0 9 )「E S D へのアプローチ」『E S D 教材ガイド:持続可能な未来への希望』ユネスコアジア文化センター
I
勢
j・lm -
一
、回
(2 )ホリスティックなアプローチホリステイックなアプローチとは、バラバラになりがちな「つながり」に
気づき、拡げ、深めながら進めていく学習です。さまざまな生き物とのつながり、環境とのつながり、心と体のつながり、
教科・ のつながり、人と人のつながりなど、さまざまなつながりを意識し、総合的、包括的に学習を進めていきます。
、rホリスティックなアプローチの学習例 つながりの尊重、/他者との協力
【P T A 行事. ふれあい会】柳瀬川の最上流を守る会のみなさんとの交流(全学年)【総合】ふるさとの味
・山口食堂(5 年生) L ノ画
11
■ 【国語】生き物はつなが(6 年生)
りの中に
【総合】私の11 0 年間の自分とともに、友吏面を認め合う
0 年間 l=、〆0 年間の自分を振り返る 【道徳】パンダの命を救え(生命尊重)うどんの町(郷土愛)
友だちの新たな( 4 年生)
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、紺脈剛
ヶLつ↑さ
/‐111l、
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ホタルの成長に
【総合】ホタルを育てる,観察する(4 年生)
地域の方から話4 年生・5 年生総合的な学習ホタルの成長
( 4 年生)届 ノ
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■’【総合】ホタルの遺伝子と川の関係(5 年生) 、
【社会】水はどこから…飲料水、川や森林の環境(4 年生)
、ー~ 1 1【国語】学級討論会をしよう
ディベート的な話合い(6年生)
【総合】発見1柳瀬川…人々と柳瀬川、の関わり、柳瀬川の環境、橋、歴史、ボランティア参加、ポスタ一標語(4年生)
【全科】否定ではない反論による話合い=例:ホタルの放流について(5 年生)
、【理科】流れる水のはたらき、メダカのたんじよう、台風と気象情報(5 年生)【社会】これからの工業生産とわたしたち「持続可能な社会を目指して」(5 年生)
、批判的に考える力
多面的・総合的に考える力L里
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